JP2773014B2 - スチームサウナ装置 - Google Patents

スチームサウナ装置

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JP2773014B2
JP2773014B2 JP4248805A JP24880592A JP2773014B2 JP 2773014 B2 JP2773014 B2 JP 2773014B2 JP 4248805 A JP4248805 A JP 4248805A JP 24880592 A JP24880592 A JP 24880592A JP 2773014 B2 JP2773014 B2 JP 2773014B2
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清市 山本
輝廣 古橋
實 蜜岡
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Yamaha Living Tech Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば一般家庭の浴
室などに設置されるスチームサウナ装置に関し、特に、
加湿能力と加温能力を低下させることなく小型化を図る
とともに、浴室内の暖房にも兼用して利用することがで
きるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】最近、例えばマンション等の集合住宅な
どにおけるユニットバスルーム内にスチームサウナユニ
ットを設置して、バスルームをサウナルームとして兼用
してなるものが注目されている。
【0003】図5に示すように、従来の浴室内を形成す
るユニットバスルーム1は、浴槽本体2と洗い場本体3
との周面を天井板4及び側壁面5にて囲繞され、この側
壁面5の下端部と前記洗い場本体3の上端部との間にカ
ウンタ部6が段付き形成されているとともに、前記側壁
面5にスチームサウナユニット本体100を取付けてな
る構成を有するものがある。
【0004】このような従来のスチームサウナユニット
本体100は、図6に示すように、外装体110の前面
側上部にスチーム吹出口111を開口させ、その下部に
空気吸入口112を開口させる一方、前記外装体110
の内部に、噴出湯管120と、この噴出湯管120の下
部に設けた多数の孔部を有する板状部材を上下方向に沿
って所定の角度で前後にジグザグ状に連続的に折曲形成
してなる熱交換促進部材130と、前記スチーム吹出口
111の対応位置にファンユニット140とを配置し、
前記噴出湯管120に給湯配管150を定流量弁151
と電磁弁152を介して接続するとともに、前記噴出湯
管120に設けた複数の湯噴出口121から湯H・Wを
前記熱交換促進部材130に上部から放散させ流下させ
ることにより発生する蒸気Sを、前記ファンユニット1
40の作動によって前記スチーム吹出口111から吹き
出させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来構造のスチームサウナ装置では、熱交換促進部材
130に流下する湯H・Wと空気吸入口112から吸入
する空気Aとの接触面積を大きくして、熱交換を充分に
行わせるためには、熱交換促進部材130の体積、特に
高さ方向の体積を大きくしなければならず、必然的に外
装体110の高さ寸法H(1250mm)、幅寸法W(5
20mm)及び奥行き寸法T(120mm)が大きくなり、
装置全体の大型化が避けられない。
【0006】これによって、スチームサウナ装置の設置
場所は、浴槽本体2側やカウンタ部6側の上側の側壁面
5などに限定され、これらの部位に窓等を設けると、装
置を取付けることができない。
【0007】また、浴室空間を有効に利用するために
は、装置全体を小型化する必要があるが、このような装
置の小型化によって加湿能力と加温能力が低下し不足す
る。
【0008】さらに、このような従来のスチームサウナ
装置は、加湿せずに加温のみを行なうことができず、浴
室内の暖房用として利用する場合、蒸気の吹き出しによ
る加温のために、浴室内の湿度が高くなり過ぎて不快感
を覚えることがあるばかりでなく、サウナ使用後には、
浴室内の除湿が必要であるが、浴室の天井に設置した換
気扇7による除湿だけでは、完全な除湿が行なえず、こ
れによって、浴室の保全が充分ではなかった。
【0009】そこで、浴室内の快適な暖房を行なうに
は、スチームサウナ装置の他に暖房装置を別途に設置す
る必要があるが、これによって、コスト高となり、しか
も、浴室内の設置スペースを考えると実現性が低いとい
う問題があった。
【0010】
【発明の目的】この発明の目的は、加湿能力と加温能力
を低下させることなく小型化を図り、浴室への設置場所
を有効に利用することができるようにするとともに、浴
室内の暖房をも快適に行なえるようにしたスチームサウ
ナ装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、この発明は、スチーム吹出口と空気吸入口が開
口する外装体の内部に、複数の湯噴出口を有する噴出湯
管と、熱交換促進部材と、ファンユニットとをそれぞれ
配置し、かつ前記噴出湯管を給湯配管系に接続するとと
もに、前記湯噴出口から湯を前記熱交換促進部材に放散
することにより発生する蒸気を、前記ファンユニットの
作動によって前記スチーム吹出口から吹き出させてなる
スチームサウナ装置において、前記熱交換促進部材は、
複数枚の薄板からなり、これら薄板をパイプ状の連結部
材により所定の間隔を存して連結してなるとともに、こ
の連結部材を前記給湯配管系に接続して、前記連結部材
内に湯を供給可能にしてなる構成としたものである。
【0012】
【作用】すなわち、この発明は、上記の構成を採用する
ことにより、熱交換促進部材が所定の間隔を存して連結
された複数枚の薄板からなるために、熱交換促進部材の
表面積が大きく、熱交換促進部材に流下する湯と空気吸
入口から吸入する空気が大面積で接触し、蒸気発生能力
が高められるとともに、熱交換促進部材の高さ寸法を小
さくすることが可能になり、これによって、外装体の高
さ寸法が小さくなり、装置全体の一層の小型化が図れ、
例えば浴室のカウンタ部内への取付けが行なえるため
に、浴室空間を有効に利用することが可能になる。
【0013】また、熱交換促進部材の各々の薄板をパイ
プ状の連結部材により所定の間隔を存して連結し、この
連結部材を給湯配管系に接続して、連結部材内に湯を供
給可能にしてなるために、噴出湯管の湯噴出口から湯を
放散させずに連結部材内に湯を供給して、ファンユニッ
トを作動させることにより、浴室内を加湿させずに加温
し暖房することが可能になるとともに、サウナ使用後の
浴室内の除湿が効率良く行なえる。
【0014】
【実施例】以下、この発明を図1から図4に示す実施例
を参照しながら詳細に説明する。なお、この発明に係る
図示の実施例において、図5に示す従来の浴室内を形成
するユニットバスルーム1の構成においては同一符号を
用いて説明する。
【0015】図2に示すように、図中10はこの発明に
係るスチームサウナ装置を構成するスチームサウナユニ
ット本体で、このスチームサウナユニット本体10は、
浴室内を形成するユニットバスルーム1のカウンタ部6
内に設置されている。
【0016】前記スチームサウナユニット本体10は、
図1及び図3に示すように、外装体11を備え、この外
装体11の前面中央部には、外部から空気Aを吸入する
空気吸入口12が、また、その下部にはスチーム吹出口
13がそれぞれ開口させてなるとともに、このスチーム
吹出口13には、蒸気Sの吹き出し方向を調整する風向
調整板14が設けられている。
【0017】さらに、前記外装体11の内部には、噴出
湯管20が上部位置に配置され、この噴出湯管20の下
部には、熱交換促進部材30が配置されているととも
に、この熱交換促進部材30の下部背面には、モータ駆
動のファンユニット40が配置されている。
【0018】前記熱交換促進部材30は、上部30aが
前記外装体11内の後方に位置するように傾斜θし、か
つ、その外装体11内の前方に位置する下部30bの背
面側に前記ファンユニット40を配置してなる構成を有
する。
【0019】なお、図中50は前記熱交換促進部材30
の下方に設けた排湯を受けるドレンパン、51はこのド
レンパン50に設けた排湯口である。
【0020】前記噴出湯管20には、複数の湯噴出口2
1が管軸方向に所定の間隔を存して設けられ、これら湯
噴出口21は、給湯配管系(図示せず)に接続される給
湯口22から定流量弁23及び主電磁弁24を介して前
記噴出湯管20に送湯された湯H・Wを、前記熱交換促
進部材30の上部に放散させてなるもので、この熱交換
促進部材30に流下した湯H・Wの一部は、熱交換され
て蒸発し、この蒸発によって発生する蒸気Sを、前記フ
ァンユニット40の作動によって前記スチーム吹出口1
3から吹き出させるようになっている。
【0021】そして、前記熱交換促進部材30は、図4
に示すように、複数枚の平板からなる薄板31と、これ
ら薄板31を左右方向に所定の間隔を存して配列し連結
するパイプ状の連結部材32と、この連結部材32を支
持する左右一対の支持部材33,33とで組合せ構成さ
れている。
【0022】前記連結部材32は、1本のパイプ素材を
下部から上部に向け連続させて蛇行状に折返し形成さ
れ、その下部開口端を湯供給口32Aとし、その上部開
口端を排水口32Bとしてなるとともに、前記湯供給口
32Aは、前記給湯配管系(図示せず)に接続される給
湯口22から定流量弁23を介して分岐された給湯分岐
管25に補助電磁弁26を介して接続されている一方、
前記排水口32Bは、図示しない排水管系に接続され、
前記主電磁弁24の閉弁状態における補助電磁弁26の
開弁により、給湯配管系からの湯H・Wを前記連結部材
32内に供給可能になっている。
【0023】また、前記熱交換促進部材30を形成する
各々の薄板31は、前記外装体11の内部における空気
流路Aに対して略平行になるように配置されている。
【0024】しかして、上記の構成によれば、本装置を
スチームサウナとして利用する場合には、補助電磁弁2
6を閉弁状態に維持して主電磁弁24を開弁する。
【0025】この主電磁弁24が開弁されると、噴出湯
管20の湯噴出口21から湯H・Wが熱交換促進部材3
0の上部に放散され、熱交換促進部材30に流下する湯
H・Wは、各々の薄板31間を通過する空気吸入口12
からの空気Aを加湿して温度上昇させ、この空気Aの温
度上昇に伴い蒸気圧差を生じさせて、湯H・Wの一部を
蒸発させるようになっているものである。
【0026】このとき、熱交換促進部材30が所定の間
隔を存して連結された複数枚の薄板31からなることか
ら、熱交換促進部材30の表面積を大きくすることが可
能になり、熱交換促進部材30に流下する湯H・Wと空
気吸入口12から吸入する空気Aを大面積で接触させる
ことが可能になる。
【0027】また、熱交換促進部材30の各々の薄板3
1は、スチームサウナユニット本体10を形成する外装
体11の内部における空気流路Aに対して略平行に配置
してなることから、流路抵抗を小さくすることが可能に
なり、これによって、熱交換を円滑に行なえるととも
に、ファンユニット40を能力の低いファンの使用及び
ファンの低負荷での駆動が可能になるために、図6に示
すような従来装置と同一量の蒸気を発生させるように運
転を行なった場合、約7dBの静音化が達成可能にな
る。
【0028】さらに、熱交換促進部材30の上部30a
を外装体11内の後方に位置するように傾斜θさせ、そ
の外装体11内の前方に位置する下部30bの背面側に
ファンユニット40を配置してなることから、熱交換促
進部材30の全体高さ、つまり、外装体11の高さ寸法
H(310mm)を小さくすることが可能になり、これに
よって、装置全体の高さ寸法H(310mm)、幅寸法W
(520mm)及び奥行き寸法T(180mm)による一層
の小型化が図れるために、浴室1のカウンタ部6内への
設置が可能になる。
【0029】一方、本装置を加湿することなく暖房用と
して利用する場合には、主電磁弁24を閉弁状態に維持
して補助電磁弁26を開弁する。
【0030】この補助電磁弁26が開弁されると、給湯
口22からの湯H・Wが蛇行する連結部材32内に供給
されて、熱交換促進部材30の各々の薄板31を加温
し、ファンユニット40の作動により、加湿することな
く加温のみをして乾燥温風をスチーム吹出口13から吹
き出させることにより、浴室内を暖房するようになって
いるものである。
【0031】また、このような暖房運転と同時に、換気
扇7を連動させることにより、浴室を衣類などの乾燥室
として利用することも可能である。
【0032】なお、上記の実施例において、熱交換促進
部材30の各構成部材、すなわち、薄板31や連結部材
32あるいは支持部材33としては、例えばステンレス
スチール、アルミニウムあるいは銅などの熱伝導率の高
い材料を用いることが好ましい。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明は、熱交換促進部材が所定の間隔を存して連結された
複数枚の薄板からなることから、熱交換促進部材の表面
積を大きくすることができ、熱交換促進部材に流下する
湯と空気吸入口から吸入する空気を大面積で接触させる
ことができるために、蒸気発生能力を高めることができ
るとともに、熱交換促進部材の高さ寸法を小さくするこ
とができる。
【0034】また、これによって、外装体の高さ寸法を
小さくすることができるために、装置全体の一層の小型
化を図ることができ、例えば浴室のカウンタ部内への取
付けが行なえ、浴室空間を有効に利用することができ
る。
【0035】さらに、熱交換促進部材の各々の薄板をパ
イプ状の連結部材により所定の間隔を存して連結し、こ
の連結部材を給湯配管系に接続して、連結部材内に湯を
供給可能にしてなるために、噴出湯管の湯噴出口から湯
を放散させずに連結部材内に湯を供給して、ファンユニ
ットを作動させることにより、浴室内を加湿させずに加
温し、快適な暖房を行なうことができるとともに、サウ
ナ使用後の浴室内の除湿を効率良く行なうことができ
る。
【0036】また、このような暖房運転と同時に、換気
扇を連動させることにより、浴室を衣類などの乾燥室と
して利用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るスチームサウナ装置の一実施例
を示す概略的説明図。
【図2】浴室内の全体構成を示す説明図。
【図3】スチームサウナユニット本体の内部構造を示す
概略的断面図。
【図4】熱交換促進部材の構成を概略的に示す説明図。
【図5】従来のスチームサウナユニット本体を備えた浴
室内の全体構成を示す説明図。
【図6】従来のスチームサウナユニット本体の全体構成
を示す概略的説明図。
【符号の説明】
10……スチームサウナユニット本体、11……外装
体、12……空気吸入口、13……スチーム吹出口、2
0……噴出湯管、21……湯噴出口、22……給湯口、
24……主電磁弁、25……給湯分岐管、26……補助
電磁弁、30……熱交換促進部材、31……薄板、32
……連結部材、33……支持部材、40……ファンユニ
ット、H・W……湯、A……空気、S……蒸気。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−212088(JP,A) 実開 平5−78230(JP,U) 実開 平5−82436(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スチーム吹出口と空気吸入口が開口する外
    装体の内部に、複数の湯噴出口を有する噴出湯管と、熱
    交換促進部材と、ファンユニットとをそれぞれ配置し、
    かつ前記噴出湯管を給湯配管系に接続するとともに、前
    記湯噴出口から湯を前記熱交換促進部材に放散すること
    により発生する蒸気を、前記ファンユニットの作動によ
    って前記スチーム吹出口から吹き出させてなるスチーム
    サウナ装置において、 前記熱交換促進部材は、複数枚の薄板からなり、これら
    薄板をパイプ状の連結部材により所定の間隔を存して連
    結してなるとともに、 この連結部材を前記給湯配管系に接続して、前記連結部
    材内に湯を供給可能にしたことを特徴とするスチームサ
    ウナ装置。
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JPH0663103A JPH0663103A (ja) 1994-03-08
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JP5320749B2 (ja) * 2008-01-21 2013-10-23 パナソニック株式会社 液体微粒化装置とそれを用いたサウナ装置
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