JPH11223358A - 情報化オフィス空間の空調方法及び装置 - Google Patents

情報化オフィス空間の空調方法及び装置

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JPH11223358A
JPH11223358A JP2830498A JP2830498A JPH11223358A JP H11223358 A JPH11223358 A JP H11223358A JP 2830498 A JP2830498 A JP 2830498A JP 2830498 A JP2830498 A JP 2830498A JP H11223358 A JPH11223358 A JP H11223358A
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JP
Japan
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air
office space
room temperature
hot air
air conditioner
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Application number
JP2830498A
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Inventor
Mitsuo Suzuki
三男 鈴木
Yasuhiro Nakahara
康博 中原
Tadataka Shiraishi
忠孝 白石
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Sanki Engineering Co Ltd
Original Assignee
Sanki Engineering Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱エリアの熱空気を発熱エリア近傍に配置
した吸引口より効率良く回収することで熱空気の拡散を
防ぎ、冷却コイルに熱空気を接触させて、室内露点温度
よりも高い室温程度に冷却した略室温空気を室内に戻す
ことでドレン水の発生を防止する。 【解決手段】 天井空調装置を備えている情報化オフィ
ス空間の空調方法であって、複数のOA機器10から発
生する熱空気24を、発熱エリア吸引ダクト36を介し
て吸引することによりオフィス空間1に設置した冷却機
40に導いて室内露点温度より高い略室温程度に冷却
し、該冷却した略室温空気50をオフィス空間1に戻す
ようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス等に設置
されるOA機器等の発熱体から発生する熱を局所的に取
り除くための情報化オフィス空間の空調方法及び装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、OA機器等が多数配置されて情報
化されたオフィスが増加しており、同時にOA機器の発
熱による局所的な室温上昇が問題になってきている。特
に業務上高度に情報装備化されているディーリングルー
ムなどでは、執務者の作業場であるディーリングデスク
周辺に多数のOA機器が集中しているために局所的な温
度上昇が著しくなってきている。
【0003】一般的なオフィスビルの空調は、図23に
示すように、オフィス空間1の天井面2に、吹出口3や
換気口4を適宜に分布させ、且つ該吹出口3や換気口4
を天井空調機5や空調ダクト6等の天井空調装置に接続
して、吹出口3から空調処理された冷空気7をオフィス
空間1内に供給し、同時にオフィス空間1内の室内空気
8を換気口4より回収する方法がよく用いられている。
【0004】ところがこの従来の天井空調装置は、吹出
口3や換気口4を移設することが容易でないために、局
所発熱による室温分布の偏りを解消することが困難であ
った。
【0005】即ち、ディーリングルーム或いは情報化さ
れたオフィスでは、机9或いはコンピュータ専用ラック
等に、コンピュータ本体、コンピュータディスプレイ
(CRT)、及びプリンタ等からなるOA機器10を設
置して多数配置されているのが一般的であり、上記OA
機器10はすべて発熱源であり、このような発熱源から
の熱空気24を集中的に冷却してオフィス空間1全体が
例えば25℃前後のような最適温度(相対湿度50%前
後)に保持されるように前記吹出口3及び換気口4を配
置するようにしている。
【0006】しかし、現状の情報化オフィスでは、人事
移動等に応じて図24に示すように、机9やOA機器1
0のレイアウトが変更される場合があり、このような場
合はOA機器10による発熱エリアが移動するために、
OA機器10の位置に応じて前記吹出口3及び換気口4
の位置を変更することことができれば良いが、吹出口3
及び換気口4の位置を変更する作業は非常に大変であ
る。
【0007】このために、現状の情報化オフィスでは、
発熱エリアの温度上昇を解消する空調を行った場合に
は、室内全体の温度が下がり過ぎて省エネ上の問題が生
じると共に、冷え過ぎて寒い場所が生じたり、逆に室内
全体の室温を適度に保つ空調を行った場合には、作業エ
リアが暑くなってしまうという問題が避けられなかっ
た。
【0008】そこで最近は、図25〜図28に示すよう
に、天井に吹出口3及び換気口4を有する天井空調装置
を備えると共に、OA機器10の発熱が集中する作業エ
リアに吹出口11から冷空気12を吹出すようにして熱
的環境の向上を図るいわゆるパーソナル空調を採用する
ケースが出現している。
【0009】このパーソナル空調には、図25に示すよ
うに、OA機器10用の動力配線や通信ケーブルの配線
スペースのために二重床としている床下空間13を利用
して17℃〜18℃程度の冷空気12を外部の冷空気供
給装置から供給し、発熱エリアの近傍の床14上に床面
吹出口15を設けてオフィス空間1に冷空気12を供給
するようにした床下チャンバ方式が提案されている。
【0010】床下チャンバ方式のパーソナル空調は、前
記冷空気12を床面吹出口15から直接オフィス空間1
に吹出させるか、或いは図25に示すように、前記床面
吹出口15の上部に床置きファンユニット16を設ける
ようにしている。図25の床置きファンユニット16
は、ケーシング17内に備えたファン18と、該ファン
18と床面吹出口15との間を接続する導管19と、該
導管19に接続されてオフィス空間1に開口する吸引口
23に連通する連絡口20とを備え、床下空間13に供
給される17℃〜18℃の冷空気12を、ファン18に
よって前記床面吹出口15から吸引してダンパ21,2
2によりオフィス空間1内の室内空気8を一部混ぜて微
調節した後、ケーシング17の吹出口11から所定の方
向に向けてオフィス空間1に吹出すようにしている。
【0011】また、図26は熱交換方式のパーソナル空
調の一例を示したもので、床置き空調装置25を構成す
るケーシング17の内部に、オフィス空間1の室内空気
8を吸引口23から吸引するファン18と、ファン18
にて吸引された室内空気8を冷却する熱交換器26と、
該熱交換器26によって冷却された冷空気12をオフィ
ス空間1に吹出すようにケーシング17に備えた吹出口
11とを備えている。更に、7℃〜12℃程度に冷却さ
れた水或いはその他の冷媒を用いた冷熱媒体を前記熱交
換器26に供給する冷熱媒体供給管27と、熱交換器2
6にて室内空気8との熱交換により暖められた冷熱媒体
を返送する冷熱媒体返送管28とを床下空間13に配設
し、前記吸引口23から取入れた室内空気8を熱交換器
26により冷熱媒体と熱交換して17℃〜18℃前後に
冷却し、冷却された冷空気12を吹出口11からオフィ
ス空間1に吹出すようにしている。図中29は、前記熱
交換器26によって生じる結露を床下空間13を通して
排出するためのドレン配管を示す。
【0012】図25〜図28のパーソナル空調では、複
数のOA機器10が設置された机9に向って座る執務者
の背後に、前記床置きファンユニット16、床置き空調
装置25を設けるようにしている。図28中30は、前
記机9の天板31、及びOA機器10を置く台32の夫
々の前方位置に、スリット状に形成した開口であり、該
開口30はパンチングメタル等によって通気可能に塞ぐ
ようにしており、OA機器10から発生する熱空気24
が開口30を通って上部に上昇し易いようにしている。
また、図27中33は、対向して配置される机9の中間
に設けられる卓上間仕切り、34は、机9の側方端部に
設置するようにしたプリンタ台を示す。
【0013】図25〜図28に示したパーソナル空調に
おいては、執務者の背後に配置した床置きファンユニッ
ト16、床置き空調装置25の吹出口11から発熱エリ
アに向けて冷空気12を吹出すことにより局所的な冷却
を行うようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図25に示し
たような床下チャンバ方式及び図26に示したような熱
交換方式のパーソナル空調は、何れも冷空気12を吹出
して発熱エリアを局所的に冷やすという共通の特徴を有
するが、スペースの都合上、床置きファンユニット1
6、床置き空調装置25は執務者に近い位置、例えば執
務者の背後に設置されるために、吹出口11の位置や吹
出風速、吹出温度によっては熱空気24の問題は解消で
きるものの、執務者に冷風が当たり不快感を与えるとい
う問題が少なからずある。
【0015】また図28に示すように、OA機器10か
ら発生する熱空気24の一部は台32及び机9の天板3
1に備えたスリット状の開口30を通って上昇するもの
の、熱空気24の他部は、机9の天板31の下側を通っ
て、またOA機器10の前面から執務者の方向に流れて
拡散するために、就業の間中執務者は熱空気24を受け
ることになって不快を感じるといった問題を有してい
た。
【0016】また、図25に示したような床下チャンバ
方式のパーソナル空調では、冷空気12を導くために床
下空間13の間隔Hを高くとる必要があってその分オフ
ィス空間1の天井高さが低くなってしまうという問題が
あるほか、冷空気12を床下空間13に供給する送風系
統の動力が大きくなるという問題がある。
【0017】一方、図26に示したような熱交換器方式
のパーソナル空調では、ドレン処理の問題が避けられな
い。特に、室温25℃前後、相対湿度50%前後として
いるオフィス空間1の空調では、室内露点温度が約14
℃であるために、前記したように7℃〜12℃前後の低
温の冷熱媒体を供給している冷熱媒体供給管27に結露
が発生し、このために結露によるドレン対策が必要であ
り、またこのようにドレンが発生する構成は極端に漏水
を嫌うOA機器10が配置される情報化オフィスには不
向きであるという問題があった。
【0018】そこで、本発明は、発熱エリアの熱的環境
を改善し、且つ冷空気が当たって執務者に不快感を与え
る点やその他の問題を解消する方法として、冷空気を発
熱エリアに供給するのではなく、発熱エリアの熱空気を
発熱エリア近傍に配置した吸込口より効率良く回収する
ことで熱空気の拡散を防ぎ、また冷熱を供給する冷却コ
イルに熱空気を接触させて、室内露点温度よりも高い通
常の室温程度に冷却した略室温空気を室内に戻すことで
ドレン水の発生を防止するようにしたパーソナル空調が
可能な情報化オフィス空間の空調方法及び装置を提供す
ることを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
天井空調装置を備えている情報化オフィス空間の空調方
法であって、複数のOA機器から発生する熱空気を、発
熱エリア吸引ダクトを介して吸引することによりオフィ
ス空間に設置した冷却機に導いて室内露点温度より高い
略室温程度に冷却し、該冷却した略室温空気をオフィス
空間に戻すことを特徴とする情報化オフィス空間の空調
方法、に係るものである。
【0020】前記冷却機によって略室温程度に冷却した
空気を、床下空間を通してオフィス空間に戻すようにし
ても良い。
【0021】請求項3記載の発明は、天井空調装置を備
えている情報化オフィス空間の空調装置であって、複数
のOA機器の近傍位置に吸引口を開口させた発熱エリア
吸引ダクトと、該発熱エリア吸引ダクト内を吸引するフ
ァン及び該ファン近傍に配置してファンにより吸引され
る熱空気を室内露点温度より高い略室温程度に冷却する
冷却コイルを有する冷却機と、冷却機により略室温程度
に冷却された空気をオフィス空間に吹出す吹出口とを備
えたことを特徴とする情報化オフィス空間の空調装置、
に係るものである。
【0022】前記吹出口を床下空間に接続して略室温程
度に冷却した空気を床下空間に吹出させ、且つ床の所要
位置に開閉可能な床面吹出口を配設したり、前記発熱エ
リア吸引ダクトを、OA機器の発熱部近傍に配置して吸
引口から熱空気を吸引する吸引チャンバと、複数の吸引
チャンバを前記冷却機に接続するレタンダクトとから構
成するようにしたり、発熱エリア吸引ダクトに冷却機を
組込むようにしても良い。
【0023】請求項1及び3記載の発明によれば、OA
機器から発生する熱空気を、吸引口から局所的に効率良
く吸引することができ、よって熱空気が執務者の方向に
拡散して執務者に不快感を与えるような問題の発生を防
止できる。
【0024】また、冷却コイルは吸引口から吸引した熱
空気を略室温程度まで冷却すれば良いので、冷熱媒体供
給管により供給する冷熱媒体の温度を室内露点温度より
高い温度とすることができるので、冷熱媒体供給管及び
冷却コイル等に結露を生じる問題が全くない。
【0025】吹出口を床下空間に接続して略室温空気を
床下空間に吹出させ、略室温程度に冷却した空気を床下
空間を介してオフィス空間に戻すようにすると、執務者
に影響を与えない遠く離れた場所から略室温空気をオフ
ィス空間に戻すことができる。
【0026】発熱エリア吸引ダクトを、OA機器の発熱
部近傍に配置して吸引口から熱空気を吸引する吸引チャ
ンバと、複数の吸引チャンバを冷却機に接続するレタン
ダクトとから構成すると、机の配置に対応して発熱エリ
ア吸引ダクトの長さを容易に変更することができる。
【0027】発熱エリア吸引ダクトに冷却機を組込むよ
うにすると、装置全体をシンプルなものとすることがで
きる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について説明する。
【0029】図1〜図3は、本発明を実施する装置の一
例を示したもので、図中図25〜図28と同一の符号を
付した部分は同一物を表しており、詳細な説明は省略す
る。
【0030】図25、図26に示したように天井空調装
置を備えているオフィス空間1において、OA機器10
を載置して床14上に対向配置される机9の対向する相
互間に、図1〜図3に示すように、複数のOA機器10
の近傍位置に吸引口35を備えた発熱エリア吸引ダクト
36を設ける。
【0031】該発熱エリア吸引ダクト36は、図3及び
図13に示すように、横方向に並べて配置している机9
の配置方向に長く延びて床14上に設置されたレタンダ
クト37を備えており、該レタンダクト37は、図5及
び図6に示すように端部に形成された凹部38aと凸部
38bとの填め合い部39の接続によって長手方向に延
長できるようになっており、一端側には冷却機40を接
続することができ、又冷却機40が接続されない他端側
には閉塞板41を取り付けて閉塞できるようになってい
る。
【0032】又、前記レタンダクト37の上側には、図
6に示したレタンダクト37の接続と同様に凹部と凸部
の填め合い部39によって接続できるようにした吸引チ
ャンバ42が、図3に示すように各レタンダクト37に
対して着脱可能に取り付けられるようになっている。
【0033】各吸引チャンバ42は、上部の机9側の側
面に複数のスリット状の吸引口35が形成されており、
該吸引口35の高さ位置は前記机9上に設置されるOA
機器10の上面より若干高い位置となっている。
【0034】図7〜図12は前記吸引チャンバ42の吸
引口35の例を示したもので、図7は単にスリット状の
吸引口35を備えた場合であり、使用しない吸引チャン
バ42の吸引口35は図8に示すような蓋43によって
閉塞できるようにしている。また、図9は吸引口35に
2枚のパンチングメタル44を備えた場合であり、該2
枚のパンチングメタル44を図10に示すように左右方
向にずらすことにより吸引口35を開けたり閉じたりで
きるようにしている。図11は吸引口35にルーバ45
を備えた場合であり、該ルーバ45の開閉により吸引口
35を開けたり閉じたりできるようにしている。また、
図12は吸引口35に布製等のフィルタ46を備えるよ
うにした場合を示している。
【0035】前記冷却機40は、図4に示すように、前
記レタンダクト37の端部に填め合い部39を介して接
続可能なケーシング47と、該ケーシング47内に備え
て前記レタンダクト37内を吸引するファン48及び該
ファン48近傍に配置してファン48により吸引される
熱空気24を室内露点温度より高い室温程度に冷却する
冷却コイル49と、前記冷却コイル49により略室温程
度に冷却されてファン48から吐出される略室温空気5
0をオフィス空間1に床14に向けて吹出す吹出口51
とを備えている。
【0036】前記冷却コイル49には、発熱エリア吸引
ダクト36から吸引される熱空気24を室温程度(25
℃前後)に冷却することができ、且つ結露を生じない温
度、例えば17℃〜19℃程度に冷却された水或いはそ
の他の冷媒を用いた冷熱媒体を供給する冷熱媒体供給管
52が接続されていると共に、熱空気24との熱交換に
よって暖められた冷熱媒体を返送する冷熱媒体返送管5
3が接続されており、上記冷熱媒体供給管52及び冷熱
媒体返送管53は床下空間13に配設するようにしてい
る。また、前記冷熱媒体返送管53には冷熱媒体の供給
を調節するための調節弁54が備えてあり、該調節弁5
4の開閉及び前記ファン48の駆動を制御するための制
御器55が備えられている。図1及び図3中56は、前
記冷却機40の外周を被う冷却機カバーであり、該冷却
機カバー56の上部はプリンタ台としても利用できるよ
うになっている。
【0037】次に、上記図1〜図13に示した装置の作
用を説明する。
【0038】OA機器10を載置して対向配置された机
9の相互間に、吸引チャンバ42とレタンダクト37と
からなる発熱エリア吸引ダクト36を配置し、且つ前記
レタンダクト37の端部に冷却機40を接続配置する
と、図2に示すようにOA機器10から発生して台32
の開口30及び机9の天板31の開口30を通って上昇
する熱空気24は、吸引口35から吸引チャンバ42内
に吸引され、図13に示すようにレタンダクト37内を
流れて図4に示す冷却機40のファン48に導かれる。
【0039】従って、OA機器から発生する熱空気24
を、吸引口35から局所的に効率良く吸引することがで
き、よって熱空気24が執務者の方向に拡散して執務者
に不快感を与えるような問題を解決することができる。
【0040】また、図4における冷却機40のファン4
8に吸引される熱空気24は、冷却コイル49によって
室温程度(25℃前後)に冷却された後、吹出口51か
らオフィス空間1に戻される。このとき、吹出口51か
ら吐出される略室温空気50の吐出方向を下方或いは執
務者に影響を与えない方向に向けておくことが有効であ
るが、吹出口51から吹出される略室温空気50は室温
と同じ25℃前後であるために執務者に不快感を与える
ようなことはない。
【0041】更に、前記冷却コイル49は熱空気24を
室温と同じ25℃前後に冷却すれば良いので、冷熱媒体
供給管52から供給する冷熱媒体の温度を室内露点温度
(14℃)より高い例えば17℃〜19℃程度としても
充分に冷却することができ、よって冷熱媒体供給管52
や冷却コイル49等に結露するような問題を生じること
もない。
【0042】前記発熱エリア吸引ダクト36のレタンダ
クト37は、配置される机9の数に合せて必要数継ぎ足
して延長して、その上部に吸引チャンバ42を取り付け
ることができ、また、前記机9のレイアウトの変更時に
は、発熱エリア吸引ダクト36及び冷却機40を移動し
て、冷却コイル49の冷熱媒体供給管52と冷熱媒体返
送管53とを床下空間13の配管に繋ぎ代えることによ
り容易に対応することができる。
【0043】図14は本発明を実施する装置の他の例を
示したもので、ファン48の吹出口51を連絡管57を
介して床下空間13に接続し、且つ床14の所要位置に
床面吹出口58を形成し、該床面吹出口58を蓋59に
より開閉できるようにしている。
【0044】図14の装置によれば、執務者に影響を与
えない遠く離れた場所の床面吹出口58から略室温空気
50をオフィス空間1に戻すことができる。又この場
合、一部の略室温空気50を吹出口51から直接オフィ
ス空間1に戻し、残りを床下空間13を介して床面吹出
口58からオフィス空間1内に戻すようにしても良い。
【0045】図15及び図16は本発明を実施する装置
の更に他の例を示したもので、発熱エリア吸引ダクト3
6の内部にファン48と冷却コイル49を設けて図4の
冷却機40の機能を発熱エリア吸引ダクト36内に一体
に組込むようにしたものである。
【0046】図15及び図16の装置によれば、冷却機
40の機能を発熱エリア吸引ダクト36内に組込むよう
にしたので、装置全体をシンプルなものとすることがで
きる。又この場合も、ファン48からの略室温空気50
を吹出口51から直接オフィス空間1に戻したり、又床
下空間13を通してオフィス空間1に戻したり、更には
一部の略室温空気50を吹出口51から直接オフィス空
間1に戻し、残りを床下空間13を介してオフィス空間
1に戻すようにしても良い。
【0047】図17及び図18は本発明を実施する装置
の更に他の例を示したもので、吸引チャンバ42を長手
方向に連通するように接続し、一端に設けたレタンダク
ト37に冷却機40の機能を組込むようにしたものであ
る。このようにすると、冷却機40の設置数及びレタン
ダクト37の設置数を少なくして装置構成を更に簡略化
することができる。
【0048】図19〜図22はOA機器10から発生す
る熱空気24を発熱エリア吸引ダクト36にて効果的に
吸引するための装置の例を示したもので、図19、図2
0中60は吸引チャンバ42の上部に取り付けたフレキ
シブル吸引口であり、該フレキシブル吸引口60によ
り、OA機器10からの熱空気24を発熱エリア吸引ダ
クト36に吸引するようにしている。
【0049】図19、図21中61は吸引チャンバ42
の上部に、OA機器10の上部まで延びるように取り付
けられた簡易ひさしであり、該簡易ひさし61の設置に
よりOA機器10から発生する熱空気24を発熱エリア
吸引ダクト36の吸引口35に向わせて効果的に吸引す
ることができる。
【0050】図19、図22中62は吸引チャンバ42
の上部に、OA機器10の前面を除く殆どを包囲するよ
うに取り付けたディスプレイカバーであり、該ディスプ
レイカバー62によりOA機器10から発生する熱空気
24を、殆ど完全に発熱エリア吸引ダクト36の吸引口
35から吸引することができる。
【0051】尚、本発明は上記形態例にのみ限定される
ものではなく、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ること、等は勿論である。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、OA機器から発生する
熱空気を、吸引口から局所的に効率良く吸引することが
でき、よって熱空気が執務者の方向に拡散して執務者に
不快感を与えるような問題の発生を防止できる効果があ
る。
【0053】また、冷却コイルは吸引口から吸引した熱
空気を室温程度まで冷却すれば良いので、冷熱媒体供給
管により供給する冷熱媒体の温度を室内露点温度より高
い温度とすることができるので、冷熱媒体供給管等に結
露を生じる問題が全くない。
【0054】吹出口を床下空間に接続して略室温空気を
床下空間に吹出させ、略室温空気を床下空間を介してオ
フィス空間に戻すようにすると、執務者に影響を与えな
い遠く離れた場所から略室温空気をオフィス空間に戻す
ことができる効果がある。
【0055】発熱エリア吸引ダクトを、OA機器の発熱
部近傍に配置して吸引口から熱空気を吸引する吸引チャ
ンバと、複数の吸引チャンバを冷却機に接続するレタン
ダクトとから構成すると、机の配置に対応して発熱エリ
ア吸引ダクトの長さを容易に変更できる効果がある。
【0056】発熱エリア吸引ダクトに冷却機を組込むよ
うにすると、装置全体をシンプルなものとすることがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する装置の一例を示す斜視図であ
る。
【図2】図1のII−II矢視図である。
【図3】図1の各構成部分を分離した状態を示す斜視図
である。
【図4】冷却機の一例の概略を示す切断正面図である。
【図5】レタンダクトの填め合い部の一例を示す斜視図
である。
【図6】図5の填め合い部を拡大して示した斜視図であ
る。
【図7】吸引口の一例を示す正面図である。
【図8】図7の吸引口を閉塞する蓋の斜視図である。
【図9】吸引口にパンチングメタルを備えた例を示す正
面図である。
【図10】図9のパンチングメタルを移動して吸引口の
開閉を行う状態を示す正面図である。
【図11】吸引口にルーバを備えた例を示す正面図であ
る。
【図12】吸引口にフィルタを備えた例を示す正面図で
ある。
【図13】図1の装置の空気の流れを示す透視図であ
る。
【図14】本発明を実施する装置の他の例の概略を示す
切断正面図である。
【図15】本発明を実施する装置の更に他の例の概略を
示す切断正面図である。
【図16】図15のXVI−XVI矢視図である。
【図17】本発明を実施する装置の更に他の例の概略を
示す切断正面図である。
【図18】図17のXVIII−XVIII矢視図であ
る。
【図19】OA機器から発生する熱空気を発熱エリア吸
引ダクトに効果的に吸引するための装置の例を示す斜視
図である。
【図20】図19のXX−XX矢視図である。
【図21】図19のXXI−XXI矢視図である。
【図22】図19のXXII−XXII矢視図である。
【図23】天井空調装置の一例を示す側面図である。
【図24】図23のレイアウト変更後の状態を示す側面
図である。
【図25】パーソナル空調を採用する場合の一例を示す
側面図である。
【図26】パーソナル空調を採用する場合の他の例を示
す側面図である。
【図27】パーソナル空調を採用する場合の斜視図であ
る。
【図28】図27のXXVIII−XXVIII矢視図
である。
【符号の説明】
1 オフィス空間 13 床下空間 35 吸引口 36 発熱エリア吸引ダクト 37 レタンダクト 40 冷却機 42 吸引チャンバ 48 ファン 49 冷却コイル 50 略室温空気 51 吹出口 58 床面吹出口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井空調装置を備えている情報化オフィ
    ス空間の空調方法であって、複数のOA機器から発生す
    る熱空気を、発熱エリア吸引ダクトを介して吸引するこ
    とによりオフィス空間に設置した冷却機に導いて室内露
    点温度より高い略室温程度に冷却し、該冷却した略室温
    空気をオフィス空間に戻すことを特徴とする情報化オフ
    ィス空間の空調方法。
  2. 【請求項2】 前記冷却機によって略室温程度に冷却し
    た空気を、床下空間を通してオフィス空間に戻すことを
    特徴とする請求項1記載の情報化オフィス空間の空調方
    法。
  3. 【請求項3】 天井空調装置を備えている情報化オフィ
    ス空間の空調装置であって、複数のOA機器の近傍位置
    に吸引口を開口させた発熱エリア吸引ダクトと、該発熱
    エリア吸引ダクト内を吸引するファン及び該ファン近傍
    に配置してファンにより吸引される熱空気を室内露点温
    度より高い略室温程度に冷却する冷却コイルを有する冷
    却機と、冷却機により略室温程度に冷却された空気をオ
    フィス空間に吹出す吹出口とを備えたことを特徴とする
    情報化オフィス空間の空調装置。
  4. 【請求項4】 前記吹出口を床下空間に接続して略室温
    程度に冷却した空気を床下空間に吹出させ、且つ床の所
    要位置に開閉可能な床面吹出口を配設したことを特徴と
    する請求項3記載の情報化オフィス空間の空調装置。
  5. 【請求項5】 前記発熱エリア吸引ダクトが、OA機器
    の発熱部近傍に配置して吸引口から熱空気を吸引する吸
    引チャンバと、複数の吸引チャンバを前記冷却機に接続
    するレタンダクトとから構成されていることを特徴とす
    る請求項3又は4記載の情報化オフィス空間の空調装
    置。
  6. 【請求項6】 発熱エリア吸引ダクトに冷却機が組込ま
    れていることを特徴とする請求項3又は4又は5記載の
    情報化オフィス空間の空調装置。
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