JP2772409B2 - ニオブ及びタンタルの分離方法 - Google Patents

ニオブ及びタンタルの分離方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はニオブ及びタンタルの分
離方法に関する。さらに詳しく言えば、本発明は電子部
品などの素材として重要なニオブ及びタンタルを得るた
めに鉄(III)、マンガン(II)、スズ(IV)、タングステン
(VI)、チタン(IV)等の共存金属イオンを含有する水溶液
を特定の構造を有する樹脂で処理し、該ニオブ及びタン
タルを共存イオンから同時にあるいは別個に分離精製す
る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年ニオブ及びタンタルは超伝導材料や
電子部品などの金属素材として注目されており、この金
属の高純度精製が不可欠になってきている。ニオブ及び
タンタルはスズ鉱石中に副成分として含まれており、そ
の製錬残渣(スラグ)中からの回収が資源として注目さ
れている。しかし共存するチタン、鉄、スズ等の金属の
分離、及びニオブとタンタルの相互分離は特に高純度品
の製造においては困難を伴う過程であった。従来、ニオ
ブとタンタルの工業的粗分離方法としてはメチルイソブ
チルケトン(MIBK)を用いた溶媒抽出法が知られて
いるが、この方法では金属の酸溶液を多量の有機溶剤と
接触させる必要があるため、有機相の流失による水の汚
染の問題、また高純度に精製する目的で分離段数を増や
すには装置の大型化を招くという経済上の問題を免れな
かった。他方、実験室レベルの分離法として多用される
手法に陰イオン交換樹脂法があるが、このものはとりわ
けタンタルに対して過剰に強力な吸着力を有しているが
故に樹脂上に捕捉されたタンタルの溶出には高濃度のフ
ッ化水素酸もしくは塩の溶液を用いなければならず工業
的実用性が乏しい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、水溶液中の
ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを環境汚染など
の問題を引き起こすことなく、極めて経済的に効率よく
分離・精製する方法を提供するものである。とりわけ従
来の技術では困難であった微量な不純物の除去を行うこ
とを目的として開発されたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ニオブ
(V)イオン及びタンタル(V)イオンの分離精製を効
率よく行いうる方法を開発するために種々研究を重ねた
結果、特定のカルボニル又はカルボン酸エステル構造を
有する樹脂がニオブ(V)イオンとタンタル(V)イオ
ン相互間及び他のイオンとの間に優れた分離能を有する
と同時に、吸着後容易に溶出されうることを見いだし、
この知見に基づいて本発明を完成するに至った。すなわ
ち本発明は、一般式(1)
【化4】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
ル基である。)もしくは一般式(2)
【化5】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
ル基である。)もしくは一般式(3)
【化6】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
ル基である。)表されるアシル基もしくはアルコキシ
カルボニル基もしくはアシロキシ基を表面に有する樹脂
でニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンの少な
くとも一方を含有する溶液を処理し、該イオンの分離精
製を達成する新規な方法を提供するものである。以下、
本発明を詳細に説明する。
【0005】
【発明の具体的説明】本発明において用いられる樹脂は
一般式(1)もしくは(2)もしくは(3)表される
アシル基もしくはアルコキシカルボニル基もしくはアシ
ロキシ基を表面に有することを特徴とし母体となる組織
には特に制限はなく、例えば、ポリエチレン、ポリスチ
レン、ポリプロピレン、及びそれらを架橋により構造的
に形成したものなどが挙げられるが、一部のイオン交換
性の置換基、例えばアミノ基やアンモニウム基等を含む
ものはイオンの吸着特性に影響を及ぼす可能性があるの
で注意を要する。一般式(1)もしくは(2)もしくは
(3)で表される置換基は、その中のRで示される部位
が炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニル基を表す
ものであるが、一般には以下のもの等が挙げられる。ア
セチル基、プロパノイル基、ブタノイル基、ヘキサノイ
ル基、オクタノイル基、ベンゾイル基、メトキシカルボ
ニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル
基、ブトキシカルボニル基、ヘキシルオキシカルボニル
基、オクチルオキシカルボニル基、フェノキシカルボニ
ル基、アセチロキシ基、プロパノイロキシ基、ブタノイ
ロキシ基、ヘキサノイロキシ基、オクタノイロキシ基、
ベンゾイロキシ基。これらの樹脂のうち一般式(2)
Rの炭素数が1もしくは2であるところのポリアクリル
酸エステルもしくはポリメタクリル酸エステルが最も入
手しやすく、有利に使用される。また、この樹脂の形状
については比表面積50〜800m/g、平均細孔径
5〜40nm、粒度20〜200メッシュの範囲のもの
が好ましく用いられる。本発明において対象とする水溶
液は、ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンの
少なくとも一方を含有する溶液であり、該イオンの溶解
度を保証する為にフッ化水素酸もしくはフッ化物イオン
を含有していてもよい。スズスラグをフッ化水素酸等の
鉱酸で処理した溶液をそのまま用いることも可能である
が、溶媒抽出法等で予め粗精製された製品を用いればよ
り効率的に用いることができる。本発明において用いら
れる該樹脂においては金属イオンの分配比は水溶液中の
フッ化水素酸濃度及び水素イオン濃度に依存するため
に、これらの条件により目的とする金属の分離を達成す
るために必要な分離係数を制御することができる。一般
にニオブ(V)イオンの分配比はタンタル(V)イオン
の分配比以下であるために、これらのイオンの分離の際
には樹脂上にタンタル(V)イオンを吸着させニオブ
(V)イオンを溶出させるような酸濃度を選択する。こ
れ以外の金属イオンが含まれている場合にはその都度適
切な条件を設定することが必要である。例えばチタン
(IV)イオン、マンガン(II)イオン、スズ(I
V)イオン、タングステン(VI)イオン、アルミニウ
ム(III)イオン、アルカリ金属(I)イオンなどの
金属陽イオンはニオブ(V)イオンよりも吸着が弱いた
めに、これらの不純物の分離にはニオブ(V)イオンを
ある程度樹脂上に保持する条件、例えばフッ化水素酸濃
度1〜3モル/l及び水素イオン濃度6モル/l以上が
好ましい。鉄(III)イオンはニオブ(V)イオンと
タンタル(V)イオンの中間的位置にあるために、上記
条件でニオブ(V)イオンを溶出後、酸濃度0.1〜1
モル/lの溶液に切り替えることでタンタル(V)イオ
ンを保持したまま鉄(III)イオンを溶出することが
可能となる。タンタル(V)イオンの溶離には弱酸性〜
中性の水溶液が用いられ、例えばpH3以上のフッ化物
イオン溶液(0.1モル/l以下)で迅速に樹脂から溶
脱される。本発明において用いられる酸としては、まず
フッ化水素酸はニオブ(V)イオン及びタンタル(V)
イオンを安定させるために添加されるべきである。水素
イオン濃度を調整するための酸としては、例えば酸とい
った鉱酸も用いることができる。本発明において、該樹
脂によるニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオン
の分離は、例えば該樹脂をカラムに充填したのち、該金
属イオン及び酸濃度調節用のフッ化水素酸などの酸を含
有する水溶液を通液し、次いでこの溶液と同等、又はそ
れ以下の濃度の酸水溶液を溶離液として流すことによっ
て、より効果的に行われる。溶離液の酸濃度は分離対象
の金属イオンが効率よく分離されるべく順次下げられ、
またカラムから流出する溶液は一定量ごとに金属イオン
の有無を確認して、各金属イオンが十分に流出した点を
もって終点とする。カラムを用いた金属イオンの溶離速
度は、空間速度(SV)で通常0.5〜5の範囲から選
ばれる。このような操作により、ニオブ(V)イオンも
しくはタンタル(V)イオンは他の共存イオンと分離さ
れて溶出する。金属イオンを完全に溶出した後のカラム
は、酸濃度を調節した溶離液を通液することにより繰り
返し分離に使用することが可能である。
【0006】
【作用】本発明によれば、ニオブ(V)イオン及びタンタ
ル(V)イオンの少なくとも一方及び他の金属イオンをを
含有する水溶液をアシル基叉はアルコキシカルボニル基
叉はアシロキシ基を有する樹脂で処理し、該ニオブ(V)
イオン及びタンタル(V)イオン双方を連続的に、もしく
はそのどちらか一方を他の共存金属イオンから分離する
ことができるので、何ら環境の汚染などの問題を引き起
こすことなく、該イオンを経済的に効率よく純度を高め
ることができる。
【0007】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明は、これらの例によってなんら限定さ
れるものではない。
【0008】
【実施例1】ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを
1×10ー4の容量モル濃度で含有する塩酸・フッ化水素
酸混合溶液[塩酸濃度:0.1〜9モル/l、フッ化水
素酸濃度:1.3モル/l]10mlに、アクリル酸エ
ステル−ジビニルベンゼン共重合樹脂ビーズ(比表面積
450m2/g、平均細孔径9.0nm、粒度20〜60メッ
シュ)200mgを加え、20℃で3時間振り混ぜたの
ち、溶液中に残留する金属イオンの濃度を測定し、該樹
脂に吸着された金属イオンと初めに加えた金属イオンの
比率(吸着率)を求めた。その吸着率と塩酸濃度の関係
【図1】に示す。
【図1】において横軸は溶液の塩酸濃度を、縦軸は金属
イオンの吸着率を表わす。
【0009】
【実施例2】ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを
1×10ー4の容量モル濃度で含有する塩酸・フッ化水素
酸混合溶液[塩酸濃度:6モル/l、フッ化水素酸濃
度:0.13〜8.0モル/l]10mlに、
【実施例1】で用いられたものと同様の樹脂ビーズ20
0mgを加え、20℃で3時間振り混ぜたのち、溶液中
に残留する金属イオンの濃度を測定し、該樹脂に吸着さ
れた金属イオンと初めに加えた金属イオンの比率(吸着
率)を求めた。その吸着率とフッ化水素酸濃度の関係を
【図2】に示す。
【図2】において横軸は溶液のフッ化水素酸濃度を、縦
軸は金属イオンの吸着率を表わす。
【0010】
【実施例3】ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを
1×10ー4の容量モル濃度で含有するフッ化水素・フッ
化ナトリウム混合水溶液[フッ化水素濃度+フッ化ナト
リウム濃度:0.1モル/l、イオン強度:0.1モル
/l、pH調節用に塩酸含有、イオン強度調節用に硝酸
ナトリウム含有]10mlに、
【実施例1】で用いられたものと同様の樹脂ビーズ20
0mgを加え、20℃で3時間振り混ぜたのち、溶液中
に残留する金属イオンの濃度を測定し、該樹脂に吸着さ
れた金属イオンと初めに加えた金属イオンの比率(吸着
率)を求めた。その吸着率と水溶液のpHの関係を
【図3】に示す。
【図3】において横軸は溶液のpHを、縦軸は金属イオ
ンの吸着率を表わす。
【0011】
【実施例4】
【実施例1】で用いたものと同様の樹脂5.4g(膨潤
体積約23ml)を内径10mmのカラムに充てんし、
この上部にニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを1
×10ー3の容量モル濃度で含有する塩酸・フッ化水素酸
混合溶液[塩酸濃度:0.5モル/l、フッ化水素酸濃
度:1モル/l]1mlを添加し、その後ひき続いて塩
酸・フッ化水素酸混合溶液[塩酸濃度:0.5モル/
l、フッ化水素酸濃度:1モル/l]及びフッ化ナトリ
ウム水溶液[0.01モル/l]各82mlを21ml
/hrで通液した。カラムからの溶出液を10.5ml
ずつに分取し、金属イオンの量を測定して、金属イオン
の溶出曲線を求めた結果を
【図4】に示す。この図において横軸は溶出液量を、縦
軸は溶出液中の金属イオン濃度を示している。この図か
ら分かるように、ニオブとタンタルは良好に相互分離さ
れて溶出した。
【0012】
【実施例5】
【実施例4】で用いたものと同様の樹脂カラムの上部に
ニオブ(V)イオン、タンタル(V)イオン、タングステン(V
I)イオン、チタン(IV)イオン、アルミニウム(III)イオ
ン、スズ(IV)イオン、鉄(III)イオン及びマンガン(II)
イオンを1×10ー4の容量モル濃度で含有する塩酸・フ
ッ化水素酸混合溶液[塩酸濃度:6モル/l、フッ化水
素酸濃度:2モル/l]1mlを添加し、その後ひき続
いて塩酸・フッ化水素酸混合溶液[塩酸濃度:6モル/
l、フッ化水素酸濃度:2モル/l及び塩酸濃度:0.
1モル/l、フッ化水素酸濃度:0.1モル/l]及び
フッ化ナトリウム水溶液[0.01モル/l]を21m
l/hrで通液した。カラムからの溶出液を10.5m
lずつに分取し、金属イオンの量を測定して、金属イオ
ンの溶出曲線を求めた結果を
【図5】に示す。この図において横軸は溶出液量を、縦
軸は溶出液中の金属イオン濃度を示している。
【0013】
【実施例6】
【実施例1】で用いたものと同様の樹脂2g(膨潤体積
約9.1ml)を内径8mmのカラムに充填し、その上
部にペンタエトキシニオブ(純度99.9%以上)の酸
分解溶液[ニオブ濃度:0.15モル/l、塩酸濃度:
6モル/l、フッ化水素酸濃度:2モル/l]2mlを
添加し、その後ひき続いて塩酸・フッ化水素酸混合溶液
[塩酸濃度:6モル/l、フッ化水素酸濃度:2モル/
l]を通液した。カラムからの溶出液を11.2ml分
取し、処理前後の溶液中のタンタルをICP発光分光分
析法で分析・比較した結果を
【図6】に示す。この図において横軸は波長を、縦軸は
発光の相対強度を示している。この図より、ニオブ中不
純物のタンタル(処理前約10ー5モル/l)が検出され
ないまでに除去されていることがわかる。
【0014】
【発明の効果】本発明方法によれば、ニオブ(V)イオン
及びタンタル(V)イオンの少なくとも一方及び他の金属
イオンを含有する水溶液をアシル基叉はアルコキシカル
ボニル基叉はアシロキシ基を有する樹脂で処理し、対象
とする該ニオブ(V)イオンもしくはタンタル(V)イオンも
しくはその双方を高濃度のフッ化水素酸やフッ化物塩を
用いることなく他の金属イオンから分離溶出することが
できるので、水溶液中の該イオンを効率よく精製をする
ことができる。特に従来の技術では困難であった微量不
純物の除去に効果が高い手法である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
ける水溶液の塩酸濃度と、ニオブ(V)イオン及びタンタ
ル(V)イオンの吸着率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、白丸はタンタル(V)イオンの、黒丸はニオブ(V)イ
オンの吸着率を示している。
【図2】第2図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
ける水溶液のフッ化水素酸濃度と、ニオブ(V)イオン及
びタンタル(V)イオンの吸着率との関係を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
図中、白丸はタンタル(V)イオンの、黒丸はニオブ(V)イ
オンの吸着率を示している。
【図3】第3図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
ける水溶液のpHとニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イ
オンの吸着率との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、白丸はタンタル(V)イオンの、黒丸はニオブ(V)イ
オンの吸着率を示している。
【図4】第4図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
けるニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンの分離溶出
を示すグラフである。
【符号の説明】
図中、白丸はタンタル(V)イオンの、黒丸はニオブ(V)イ
オンの濃度を示している。
【図5】第5図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
けるニオブ(V)イオン及びタンタル(V)イオンを含む8種
類の金属イオンの溶出を示すグラフである。
【符号の説明】
図中白丸はタンタル(V)イオン、黒丸はニオブ(V)イオ
ン、白四角は鉄(III)イオン、白正三角はチタン(IV)イ
オン、黒四角はスズ(IV)イオン、黒正三角はタングステ
ン(VI)イオン、白逆三角はマンガン(II)イオン、黒逆三
角はアルミニウム(III)イオンの濃度を示している。
【図6】第6図は本発明にかかる樹脂を用いた場合にお
けるニオブ(V)イオンに共存するタンタル(V)イオンの除
去を示すICP発光スペクトルである。
【符号の説明】
図中、Aは処理前のニオブ(V)イオン溶液、Bは処理後
のニオブ(V)イオン溶液、Cはブランク溶液の発光スペ
クトルを示している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C22B 34/24 B01J 20/22

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)
    イオンを含有する水溶液を一般式(1) 【化1】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
    ル基である。)もしくは一般式(2) 【化2】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
    ル基である。)もしくは一般式(3) 【化3】 (式中のRは炭素数1〜8のアルキル基もしくはフェニ
    ル基である。)で表されるアシル基もしくはアルコキシ
    カルボニル基もしくはアシロキシ基を有する樹脂に接触
    させることを特徴とするニオブ及びタンタルの分離精製
    方法。
  2. 【請求項2】 タンタル(V)イオンのみを樹脂中に吸
    着してニオブを分離した後、タンタルをpH3〜中性の
    水溶液で溶出することを特徴とする請求項1に記載の方
    法。
  3. 【請求項3】 ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)
    イオンを含有する水素イオン濃度6モル/l以上及びフ
    ッ化水素酸濃度1〜3モル/lの水溶液を樹脂に接触さ
    せた後、該樹脂中に吸着されたニオブを0.1〜6モル
    /lの水素イオン濃度及び0.1〜3モル/lのフッ化
    水素酸を含有する水溶液で溶出し、さらにタンタルをp
    H3〜中性の水溶液で溶出することを特徴とする請求項
    1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 ニオブ(V)イオン及びタンタル(V)
    イオンを含有する水素イオン濃度6モル/l以上及びフ
    ッ化水素酸濃度1〜3モル/lの水溶液を樹脂に接触さ
    せた後、該樹脂中に吸着されたニオブ及びタンタルをp
    H3〜中性の水溶液で同時に溶出することを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  5. 【請求項5】 金属を含有する水溶液がフッ化水素酸及
    びフッ化物イオンの少なくとも一方を含有することを特
    徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
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