JP2771214B2 - 半導体装置 - Google Patents

半導体装置

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JP2771214B2 JP1021316A JP2131689A JP2771214B2 JP 2771214 B2 JP2771214 B2 JP 2771214B2 JP 1021316 A JP1021316 A JP 1021316A JP 2131689 A JP2131689 A JP 2131689A JP 2771214 B2 JP2771214 B2 JP 2771214B2
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【発明の詳細な説明】 [概要] 半導体装置に係り、特にホットエレクトロントランジ
スタに関し、 ベース−コレクタ間の耐圧を確保する一方で、動作速
度を高速化すると共に、電流増幅率を向上させることが
できる半導体装置を提供することを目的とし、 第1および第2の半導体層の間にバリア層を有する半
導体装置において、前記バリア層と前記第2の半導体層
との間に、前記バリア層よりも電子親和力の大きい真性
半導体層が設けられているように構成する。
[産業上の利用分野] 本発明は半導体装置に係り、特にホットエレクトロン
トランジスタに関する。
[従来の技術] 従来のホットエレクトロントランジスタを、第4図を
用いて説明する。
第4図(a)は、従来のホットエレクトロントランジ
スタの断面を示す断面図、第4図(b)は、第4図
(a)に対応する伝導帯底のエネルギー準位Vcを示すバ
ンドダイアグラム、第4図(c)は、第4図(a)の一
部を拡大した概念図、第4図(d)は、第4図(c)に
対応する伝導帯底のエネルギー準位Vcを示すバンドダイ
アグラムである。
従来のホットエレクトロントランジスタにおいては、
例えばi型GaAsからなる基板10上に、n型GaAsからなる
コレクタ層4、i型AlGaAsからなるコレクタバリア層6
a、n型GaAsからなるベース層2、i型AlGaAsからなる
エミッタバリア層12、およびn型GaAsからなるエミッタ
層14が積層され、縦積多層ヘテロ構造となっている。
このように、エミッタ層14、ベース層2、およびコレ
クタ層4にはそれぞれ例えばGaAsが用いられているのに
対して、エミッタバリア層12およびコレクタバリア層6a
には、GaAsよりも電子親和力が小さいAlGaAsが用いら
れ、第4図(b)に示されるように、エネルギー障壁を
形成している。
そしてコレクタ層4、ベース層2、およびエミッタ層
14上には、それぞれコレクタ電極16、ベース電極18、お
よびエミッタ電極20が設けられている。
また、こうしたホットエレクトロントランジスタにお
いては、ベース−コレクタ間の耐圧を大きくとるには、
第4図(c),(d)に示されるように、ベース層2と
コレクタ層4との間に一定の電圧を印加した際の伝導帯
底のエネルギー準位Vcが緩やかな傾斜をとる必要がある
ため、コレクタバリア層6aの厚さがかなり厚く、例えば
2000Å程度になっている。
[発明が解決しようとする課題] このように、上記従来のホットエレクトロントランジ
スタにおいては、ベース−コレクタ間の耐圧を確保する
ために、電子親和力が小さいコレクタバリア層6aの厚さ
をかなり厚くとる必要があった。
このために、ホットエレクトロンがコレクタバリア層
6aを通過するに要する時間が長くなり、トランジスタの
動作速度が遅くなるという問題があった。
また、ベース層2とコレクタ層4との間の印加電圧が
低い場合や弱いバイアス状態の場合、ホットエレクトロ
ンの輸送効率が低下し、電流増幅率が低下するという問
題もあった。
そこで本発明は、ベース−コレクタ間の耐圧を確保す
る一方で、動作速度を高速化すると共に、電流増幅率を
向上させることができる半導体装置を提供することを目
的とする。
[課題を解決するための手段] 第1図は、本発明の原理説明図である。
第1図(a)に示される半導体装置は、ベース層2と
コレクタ層4との間に電子親和力の小さいコレクタバリ
ア層6を有すると共に、コレクタバリア層6とコレクタ
層4との間に、コレクタバリア層6よりも電子親和力が
大きい真性半導体層8を有している。
そしてコレクタバリア層6と真性半導体層8との合計
の厚さが、従来のコレクタバリア層の厚さと同程度とな
っている。すなわち、真性半導体8が存在する分だけ、
コレクタバリア層6の厚さは薄くなっている。
[作用] 第1図(a)のベース層2とコレクタ層4との間に一
定の電圧を印加した際の伝導帯底のエネルギー準位Vcの
バンドダイアグラムを第1図(b)に示す。
ベース層2とコレクタ層4との間に印加された電圧
は、キャリア濃度が低いコレクタバリア層6にかかるだ
けでなく、同様にキャリア濃度が低い真性半導体層8に
もかかる。そしてコレクタバリア層6と真性半導体層8
との合計の厚さが従来のコレクタバリア層の厚さと同程
度であるため、コレクタバリア層6にかかる電界強度、
言い替えれば伝導帯底のエネルギー準位Vcの傾斜は従来
と同程度となり、従ってベース層2との境界近傍におけ
るコレクタバリア層6のバンドの様子も、従来と同様と
なる。
そしてベース層2からコレクタ層4へ注入される電子
の数は、ベース層2との境界近傍におけるコレクタバリ
ア層6のバンドの様子で決まるため、従来と同様のベー
ス−コレクタ間の耐圧が確保される。
一方、ベース層2とコレクタ層4との間を通過するホ
ットエレクトロンは、電子親和力が小さいコレクタバリ
ア層6から電子親和力の大きい真性半導体層8に入るこ
とにより、その速度は速くなる。また、一般に電子親和
力が大きい半導体ほどキャリアの有効質量が小さくなる
ため、ホットエレクトロンの走行速度はさらに加速され
る。こうして、ホットエレクトロンがベース層2からコ
レクタ層4へ走行するに要する時間が短縮される。
また、ベース層2から従来と比べて厚さが薄いコレク
タバリア層6を通過して真性半導体層8に達したホット
エレクトロンは、散乱等によってエネルギーを失っても
コレクタ層4に達するため、ベース−コレクタ間の印加
電圧が低い場合や逆バイアス状態である場合におけるホ
ットエレクトロンの輸送効率が高くなる。
[実施例] 以下、本発明を図示する実施例に基づいて具体的に説
明する。
第2図(a)は、本発明の一実施例による半導体装置
の断面を示す断面図、第2図(b)は、第2図(a)に
対応する伝導帯底のエネルギー準位Vcを示すバンドダイ
アグラムである。
本実施例による半導体装置は、第2図(a)に示され
るように、例えばi型GaAsからなる基板10上に、n型Ga
Asからなるコレクタ層4、i型GaAsからなる真性半導体
層8、i型AlGaAsからなるコレクタバリア層6、n型Ga
Asからなるベース層2、i型AlGaAsからなるエミッタバ
リア層12、およびn型GaAsからなるエミッタ層14が積層
され、縦積多層へテロ構造となっている。
このように、エミッタ層14、ベース層2、コレクタ層
4、および真性半導体層8はそれぞれ例えばGaAsからな
っているのに対して、エミッタバリア層12およびコレク
タバリア層6aは、それぞれGaAsよりも電子親和力が小さ
いAlGaAsからなっており、第2図(b)に示されるよう
なエネルギー障壁を形成している。
そしてコレクタバリア層6の厚さは、従来のおよそ半
分の1000Åであり、また真性半導体層8の厚さも1000Å
となっており、真性半導体8の厚さの分だけコレクタバ
リア層6の厚さが従来よりも薄くなっている。
また、コレクタ層4、ベース層2、およびエミッタ層
14上には、それぞれAu/Crからなるコレクタ電極16、ベ
ース電極18、およびエミッタ電極20が設けられている。
本実施例による半導体装置において、ベース層2とコ
レクタ層4との間に電圧が印加されると、コレクタバリ
ア層6と真性半導体層8との合計の厚さ2000Åは従来の
コレクタバリア層の厚さと同程度であるため、ベース層
2との境界近傍におけるコレクタバリア層6のバンド
は、従来と同様の様子を示す。従って、従来と同様のベ
ース−コレクタ間の耐圧を確保することができる。
また、ベース層2とコレクタ層4との間を走行するホ
ットエレクトロンは、コレクタバリア層6を通過して真
性半導体層8に入ると、電子親和力が小さいi型AlGaAs
層から電子親和力の大きいi型GaAs層に移行するため、
運動エネルギーが増加し、その走行速度が速くなる。そ
してまた、電子の有効質量はAlGaAs中よりGaAs中のほう
が小さいため、その走行速度はさらに加速される。
こうして、ベース層2とコレクタ層4との間のホット
エレクトロンの走行時間を短縮することができ、従って
半導体装置の動作速度を高速化することができる。
さらにまた、ベース層2とコレクタ層4との間を走行
するホットエレクトロンは、従来と比べて厚さが半分に
薄くなったコレクタバリア層6を通過して真性半導体層
8に達しさえすれば、散乱等によってエネルギーを失っ
ても、コレクタ層4に達することができる。このためベ
ース−コレクタ間の低バイアス状態または逆バイアス状
態において、ホットエレクトロンの輸送効率を高くする
ことができる。従って、半導体装置の電流増幅率を向上
させることができる。
なお、上記実施例においては、コレクタバリア層6の
厚さを1000Å、また真性半導体層8の厚さを1000Åとし
たが、例えばコレクタバリア層6の厚さを500Å、また
真性半導体層8の厚さを1500Åとしてもよい。コレクタ
バリア層6の厚さを薄くすればするほど、半導体装置の
動作速度を高速化することができる。
そしてその限界は、コレクタバリア層6の厚さがあま
り薄くなり過ぎて、コレクタバリア層6の伝導帯底のエ
ネルギー準位Vcの傾斜は従来と同程度であっても、ベー
ス層2との境界近傍におけるコレクタバリア層6のバン
ドの様子、いわゆる三角ポテンシャルの形状が従来と変
化して、ベース層2からコレクタバリア層6へ注入され
る電子の数が急激に増加する点であり、これ以上にコレ
クタバリア層6の厚さが薄くなると、ベース−コレクタ
間の耐圧が劣化する。
また、上記実施例においては、電子親和力が小さいバ
リア層と電子親和力の大きい半導体層として、AlGaAsと
GaAsとの組み合わせを用いたが、これに限らず、InAlAs
とInGaAs、InGaAlAsとInGaAs、SiとGe、CdTeとHgCdTe
等、ほとんどすべての半導体へテロ接合を用いたバリア
構造を有する半導体装置に適用可能である。
次に、第2図に示される半導体装置の製造方法を第3
図を用いれて説明する。
i型GaAsからなる基板10上に、エピタキシャル成長法
を用いて、n型GaAsからなるコレクタ層4、i型GaAsか
らなる厚さ1000Åの真性半導体層8、GaAsよりも電子親
和力が小さいi型AlGaAsからなる厚さ1000Åのコレクタ
バリア層6、n型GaAsからなるベース層2、i型AlGaAs
からなるエミッタバリア層12、およびn型GaAsからなる
エミッタ層14を順に積層し、縦積多層へテロ構造を形成
する(第3図(a)参照)。
次いで、エミッタ層14上に所定パターンのマスク材22
を形成し、このマスク材22をマスクとしてエミッタ層14
およびエミッタバリア層12の選択的なエッチングを行な
い、ベース層2を露出させる(第3図(b)参照)。
次いで、エミッタ層14およびベース層2上に再び所定
パターンのマスク材24を形成し、このマスク材24をマス
クとしてベース層2、コレクタバリア層6、および真性
半導体層8の選択的なエッチングを行ない、コレクタ層
4を露出させる(第3図(c)参照)。
次いで、コレクタ層4、ベース層2、およびエミッタ
層14上に、それぞれAu/Crからなるコレクタ電極16、ベ
ース電極18、およびエミッタ電極20を形成する(第3図
(d)参照)。
このようにして、第2図に示す半導体装置を製造す
る。
[発明の効果] 以上のように本発明によれば、ベース層とコレクタ層
との間に挟まれているコレクタバリア層と真性半導体層
との合計の厚さを従来のコレクタバリア層の厚さと同程
度とすることにより、従来と同様のベース−コレクタ間
の耐圧を確保することができる。
そして、コレクタバリア層が従来よりも薄くなってい
る分だけコレクタバリア層より電子親和力の大きい真性
半導体層が設けられていることにより、ベース−コレク
タ間を走行するホットエレクトロンの走行速度が速くな
って走行時間を短縮することができ、従って半導体装置
の動作速度を高速化することができる。
また、ベース−コレクタ間の低バイアス状態または逆
バイアス状態においてホットエレクトロンの輸送効率を
高くすることができ、従って半導体装置の電流増幅率を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の原理説明図、 第2図は、本発明の一実施例による半導体装置を示す
図、 第3図は、第2図の半導体装置の製造方法を示す工程
図、 第4図は、従来の半導体装置を説明するための図であ
る。 図において、 2……ベース層、4……コレクタ層、6,6a……コレクタ
バリア層、8……真性半導体層、10……基板、12……エ
ミッタバリア層、14……エミッタ層、16……コレクタ電
極、18……ベース電極、20……エミッタ電極、22,24…
…マスク材。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1および第2の半導体層(2),(4)
    の間にバリア層(6)を有する半導体装置において、 前記バリア層(6)と前記第2の半導体層(4)との間
    に、前記バリア層(6)よりも電子親和力の大きい真性
    半導体層(8)が設けられている ことを特徴とする半導体装置。
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