JP2770522B2 - 光学的情報の記録方法 - Google Patents
光学的情報の記録方法Info
- Publication number
- JP2770522B2 JP2770522B2 JP2019140A JP1914090A JP2770522B2 JP 2770522 B2 JP2770522 B2 JP 2770522B2 JP 2019140 A JP2019140 A JP 2019140A JP 1914090 A JP1914090 A JP 1914090A JP 2770522 B2 JP2770522 B2 JP 2770522B2
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- concave portion
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高速で移動する凸部および凹部からなるプ
リグルーブを有する光学的情報記録媒体にディジタルま
たはアナログ信号の記録・再生・消去を行う方法に係
り、特に、信頼性の高い再生信号を得るために適した光
学的情報信号の記録方法に関する。
リグルーブを有する光学的情報記録媒体にディジタルま
たはアナログ信号の記録・再生・消去を行う方法に係
り、特に、信頼性の高い再生信号を得るために適した光
学的情報信号の記録方法に関する。
凸部および凹部からなるプリグルーブを有する光学的
情報記録媒体に情報を記録する方法として、微小径に絞
った一定強度のレーザービームを高速で移動する記録媒
体の凸部または凹部のいずれかに照射し、レーザービー
ムを凸部または凹部に追従させ、所望のピット長に応じ
て所定時間（パルス幅とも呼ばれる）の間、レーザービ
ームを照射することにより生じる熱を用いてピットを形
成する方式が開発されている。例えば、 （１）熱によって相転移を起こさせ、光学的性質例えば
屈折率，反射率が元の状態とは異なる領域を作り、この
領域をピットとするもの、 （２）熱によって記録媒体の上向きまたは下向きに揃っ
た垂直磁化の保磁力を低下させ、同時に反転磁場を印加
して磁化の向きを反転させ、磁化の向きが元の状態とは
反対の領域を作り、この領域をピットとするもの（光磁
気記録）、 などの情報記録方式がすでに提案され、一部実用化され
ている。
情報記録媒体に情報を記録する方法として、微小径に絞
った一定強度のレーザービームを高速で移動する記録媒
体の凸部または凹部のいずれかに照射し、レーザービー
ムを凸部または凹部に追従させ、所望のピット長に応じ
て所定時間（パルス幅とも呼ばれる）の間、レーザービ
ームを照射することにより生じる熱を用いてピットを形
成する方式が開発されている。例えば、 （１）熱によって相転移を起こさせ、光学的性質例えば
屈折率，反射率が元の状態とは異なる領域を作り、この
領域をピットとするもの、 （２）熱によって記録媒体の上向きまたは下向きに揃っ
た垂直磁化の保磁力を低下させ、同時に反転磁場を印加
して磁化の向きを反転させ、磁化の向きが元の状態とは
反対の領域を作り、この領域をピットとするもの（光磁
気記録）、 などの情報記録方式がすでに提案され、一部実用化され
ている。
そして、こうして記録された情報は、形成されたピッ
トの光学的性質が周囲と異なることを利用して、高速で
移動する記録媒体の凸部または凹部のいずれかにレーザ
ービームを照射し、記録媒体で反射されたビームまたは
記録媒体を透過したビームにより、記録媒体の光学的変
化を検知することにより再生される。
トの光学的性質が周囲と異なることを利用して、高速で
移動する記録媒体の凸部または凹部のいずれかにレーザ
ービームを照射し、記録媒体で反射されたビームまたは
記録媒体を透過したビームにより、記録媒体の光学的変
化を検知することにより再生される。
しかしながら、このようにレーザービームの照射によ
る熱を利用して情報を記録する方式では、質の良い再生
信号を得るための最適な記録方法については十分な配慮
はなされていなかった。
る熱を利用して情報を記録する方式では、質の良い再生
信号を得るための最適な記録方法については十分な配慮
はなされていなかった。
本発明の目的は、質のよい再生信号を得るのに適した
光学的情報の記録方法を提供することにある。
光学的情報の記録方法を提供することにある。
本発明の光学的情報の記録方法は、凸部および凹部か
らなるプリグルーブを有する記録媒体の凸部または凹部
のいずれかに対して、ひとつに集光されたレーザービー
ムスポットを、凸部または凹部の中心から両隣りの凸部
と凹部の方向に凹部または凸部の幅を越えない量だけ、
かつレーザービームのプリグルーブ追従特性より高い周
波数でウォブリングさせながら記録を行うことを特徴と
する。
らなるプリグルーブを有する記録媒体の凸部または凹部
のいずれかに対して、ひとつに集光されたレーザービー
ムスポットを、凸部または凹部の中心から両隣りの凸部
と凹部の方向に凹部または凸部の幅を越えない量だけ、
かつレーザービームのプリグルーブ追従特性より高い周
波数でウォブリングさせながら記録を行うことを特徴と
する。
一般に熱を利用してピットを記録する場合、記録媒体
にはピットの記録に必要な最低臨界温度（記録可能温度
Tw）が決まっており、Tw以上になって初めてピットが記
録されることになる。そこで、記録レーザーパワーの照
射方法に対する記録ピット形状を計算機シミュレーショ
ンにより求めた結果、第２図（ｂ）に示すように本発明
による記録ピット形状は、ピット端の形状が角形性のよ
いピットにできることがわかった。なお第２図（ａ）は
従来方法による記録ピット形状を示す。したがって、記
録媒体の凸部または凹部のいずれかに、ひとつに集光さ
れたレーザービームスポットを凸部または凹部の中心か
ら両隣りの凸部と凹部の方向に凹部または凸部の幅を越
えない量だけ、かつレーザービームのプリグルーブ追従
特性より高い周波数でウォブリングさせながら照射する
記録方法を用いることにより、高品質な再生信号を得る
ことができる。
にはピットの記録に必要な最低臨界温度（記録可能温度
Tw）が決まっており、Tw以上になって初めてピットが記
録されることになる。そこで、記録レーザーパワーの照
射方法に対する記録ピット形状を計算機シミュレーショ
ンにより求めた結果、第２図（ｂ）に示すように本発明
による記録ピット形状は、ピット端の形状が角形性のよ
いピットにできることがわかった。なお第２図（ａ）は
従来方法による記録ピット形状を示す。したがって、記
録媒体の凸部または凹部のいずれかに、ひとつに集光さ
れたレーザービームスポットを凸部または凹部の中心か
ら両隣りの凸部と凹部の方向に凹部または凸部の幅を越
えない量だけ、かつレーザービームのプリグルーブ追従
特性より高い周波数でウォブリングさせながら照射する
記録方法を用いることにより、高品質な再生信号を得る
ことができる。
以下、本発明の実施例について説明する。
第３図に、実験に用いた記録媒体５の断面図を示す。
この記録媒体は、ポリカーボネート樹脂よりなり凸部の
間隔が1.6μｍの透明基板24上に、SiNよりなる保護膜25
に挟まれた、TbFeCoよりなる光磁気記録膜26が設けられ
ている。
この記録媒体は、ポリカーボネート樹脂よりなり凸部の
間隔が1.6μｍの透明基板24上に、SiNよりなる保護膜25
に挟まれた、TbFeCoよりなる光磁気記録膜26が設けられ
ている。
第１図は、記録媒体５の記録方法を説明する図であ
り、凸部および凹部からなるプリグルーブを有する記録
媒体の凸部または凹部１のいずれかに対して、ひとつに
集光されたレーザービームスポット２を凸部または凹部
１の中心から両隣の凸部と凹部の方向に凹部または凸部
１の幅を越えない量だけ、かつレーザービームのプリグ
ルーブ追従特性より高い周波数でウォブリングさせなが
ら（レーザービームの中心の軌跡を３で示す）記録を行
う。
り、凸部および凹部からなるプリグルーブを有する記録
媒体の凸部または凹部１のいずれかに対して、ひとつに
集光されたレーザービームスポット２を凸部または凹部
１の中心から両隣の凸部と凹部の方向に凹部または凸部
１の幅を越えない量だけ、かつレーザービームのプリグ
ルーブ追従特性より高い周波数でウォブリングさせなが
ら（レーザービームの中心の軌跡を３で示す）記録を行
う。
この記録方法の効果を確かめるために、記録媒体５を
第４図に示した装置により記録・再生実験を行った。第
４図の装置は、アクチュエータ8,レンズ9,ビームスプリ
ッタ10,11,12,偏光フィルタ13,再生信号検出用受光素子
14,エラー検出用受光素子15,16,A.O.変調器（acoustoop
tic modulator;音響光学変調器）23,レーザー光源17よ
りなる光磁気記録用ヘッド４と、レーザー光源用変調用
回路18と、記録媒体加熱用レーザー光源用回路19と、サ
ーボ制御用回路20,21と、増幅回路22と、電流源６と、
磁界印加装置７とから構成されている。
第４図に示した装置により記録・再生実験を行った。第
４図の装置は、アクチュエータ8,レンズ9,ビームスプリ
ッタ10,11,12,偏光フィルタ13,再生信号検出用受光素子
14,エラー検出用受光素子15,16,A.O.変調器（acoustoop
tic modulator;音響光学変調器）23,レーザー光源17よ
りなる光磁気記録用ヘッド４と、レーザー光源用変調用
回路18と、記録媒体加熱用レーザー光源用回路19と、サ
ーボ制御用回路20,21と、増幅回路22と、電流源６と、
磁界印加装置７とから構成されている。
レーザー光源用変調用回路18と記録媒体加熱用レーザ
ー光源用回路19でレーザービームパルスを生成し、磁界
印加装置７により反転磁場を印加し、ピットの記録再生
を光磁気記録用ヘッド４にて行った。
ー光源用回路19でレーザービームパルスを生成し、磁界
印加装置７により反転磁場を印加し、ピットの記録再生
を光磁気記録用ヘッド４にて行った。
線速5.6m/s、記録レーザービームパワー10mW、記録レ
ーザービーム照射時間100nsの条件で3.7MHzの信号を記
録した。この場合、A.O.変調器23を停止させ従来の方法
で記録したところ、再生用レーザービームパワー1mWに
おいて再生信号のジッタは、5.4nsであった。
ーザービーム照射時間100nsの条件で3.7MHzの信号を記
録した。この場合、A.O.変調器23を停止させ従来の方法
で記録したところ、再生用レーザービームパワー1mWに
おいて再生信号のジッタは、5.4nsであった。
同様に、線速5.6m/s、記録レーザービームパワー10m
W、記録レーザービーム照射時間100nsの条件で3.7MHzの
信号を、A.O.変調器23を用いて、記録部の中心から0.2
μｍ内周，外周方向にレーザービームスポットをウォブ
リングさせる第１図に示す方法で記録したところ、再生
用レーザービームパワー1mWにおいて再生信号のジッタ
は、4.3nsであった。
W、記録レーザービーム照射時間100nsの条件で3.7MHzの
信号を、A.O.変調器23を用いて、記録部の中心から0.2
μｍ内周，外周方向にレーザービームスポットをウォブ
リングさせる第１図に示す方法で記録したところ、再生
用レーザービームパワー1mWにおいて再生信号のジッタ
は、4.3nsであった。
以上のように、再生信号のジッタが低減でき、記録情
報信号の品質の向上が図られた。
報信号の品質の向上が図られた。
本発明によれば、質のよい再生信号を得るのに適した
光学的情報の記録を行うことができた。
光学的情報の記録を行うことができた。
さらに、記録媒体が記録可能温度Tw以上になる領域を
拡げることにより、最高到達温度が低下し、記録媒体の
熱的な信頼性が向上し、記録媒体使用期間の延長が期待
できる。
拡げることにより、最高到達温度が低下し、記録媒体の
熱的な信頼性が向上し、記録媒体使用期間の延長が期待
できる。
第１図は本発明による記録レーザービームの照射方法の
説明図、 第２図は記録ピット形状の計算機シミュレーション結果
を示す図、 第３図は本発明で用いた光学的記録媒体の概略断面図、 第４図は本発明による記録方法を実施する装置を示す図
である。 １……凹または凸部 ２……レーザービームスポット ３……レーザービーム中心の軌跡 ４……光磁気記録用ヘッド ５……記録媒体 ７……磁界印加装置 23……A.O.変調器 26……光磁気記録膜
説明図、 第２図は記録ピット形状の計算機シミュレーション結果
を示す図、 第３図は本発明で用いた光学的記録媒体の概略断面図、 第４図は本発明による記録方法を実施する装置を示す図
である。 １……凹または凸部 ２……レーザービームスポット ３……レーザービーム中心の軌跡 ４……光磁気記録用ヘッド ５……記録媒体 ７……磁界印加装置 23……A.O.変調器 26……光磁気記録膜
Claims (1)
- 【請求項１】凸部および凹部からなるプリグルーブを有
する記録媒体の凸部または凹部のいずれかに対して、ひ
とつに集光されたレーザービームスポットを、凸部また
は凹部の中心から両隣りの凸部と凹部の方向に凹部また
は凸部の幅を越えない量だけ、かつレーザービームのプ
リグルーブ追従特性より高い周波数でウォブリングさせ
ながら記録を行うことを特徴とする光学的情報の記録方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019140A JP2770522B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光学的情報の記録方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2019140A JP2770522B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光学的情報の記録方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH03225624A JPH03225624A (ja) | 1991-10-04 |
| JP2770522B2 true JP2770522B2 (ja) | 1998-07-02 |
Family
ID=11991150
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2019140A Expired - Lifetime JP2770522B2 (ja) | 1990-01-31 | 1990-01-31 | 光学的情報の記録方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2770522B2 (ja) |
-
1990
- 1990-01-31 JP JP2019140A patent/JP2770522B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH03225624A (ja) | 1991-10-04 |
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