JP2768083B2 - 蛍光表示管 - Google Patents

蛍光表示管

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JP2768083B2
JP2768083B2 JP26741291A JP26741291A JP2768083B2 JP 2768083 B2 JP2768083 B2 JP 2768083B2 JP 26741291 A JP26741291 A JP 26741291A JP 26741291 A JP26741291 A JP 26741291A JP 2768083 B2 JP2768083 B2 JP 2768083B2
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秀雄 辛島
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NEC Corp
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  • Cathode-Ray Tubes And Fluorescent Screens For Display (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は蛍光表示管に関し、特に
表示パターンの類似した陽極を標準化した蛍光表示管に
関する。
【0002】
【従来の技術】蛍光表示管の表示パターンは、これを搭
載する機器のデザインに大きく影響する為、搭載する機
器の機能および機器の使用される場所(例えば、国別
等)により表示パターンの内容が異なる。
【0003】従来の蛍光表示管の構造は、図3に示すと
おりになっている。すなわち、絶縁基板1上に銀ペース
トをスクリーン印刷して配線2を形成する。その際、ス
ルーホール3の塗布される箇所には、配線2をスルーホ
ール3の大きさと同等以上の大きさにする。この配線2
の上にスルーホール3を黒鉛を主成分とする導電性ペー
ストにてスクリーン印刷等の手段により形成する。この
スルーホール3以外の箇所をガラスを主成分にした絶縁
性ペーストに黒色等の着色用顔料を加えたものをスクリ
ーン印刷して絶縁層4を形成する。さらに、スルーホー
ル3の上部に黒鉛を主成分とする導電性ペーストをスク
リーン印刷して陽極5を形成する。その上部に陽極5よ
り小さい範囲に蛍光体6をスクリーン印刷により印刷
し、蛍光体パターンを形成する。
【0004】これらの上方に約0.5mm前後の空間を
あけて厚さ0.05mm〜0.08mm程度の金属を所
定の形状にエッチングにより形成されたグリッド7をグ
リッド成形型(金型)にて加工積載し、そのグリッド7
はスクリーン印刷にて所定の位置に塗布された銀ペース
ト8にて固定され、蛍光表示管の陽極基板9が完成す
る。その陽極基板9とリードとが一体となりフィラメン
ト(図示せず)が取付けられた電極組立部品(図示せ
ず)と、真空容器を形成する外容器の一部であるカバー
ガラス(図示せず)とを低融点ガラスにより密閉して図
4または図5に示す蛍光表示管が完成する。
【0005】この蛍光表示管のリード10に選択的に電
圧を印加することにより、所定の蛍光体パターンが点灯
し、所定の表示を得ることができる。
【0006】従来の蛍光表示管は、図3と図4に示す様
になっていた。
【0007】すなわち、図4の様に、各蛍光体6が形成
された陽極5とそれに対応して上方よりグリッド7が配
置されている。ここで、各グリッド7に対応した陽極5
の数は、左側のグリッド7より3個,7個,8個,7
個,7個,2個であり、1グリッド内に属する最多数の
陽極の数は8個である。また、図5の様に、図4の蛍光
体6の左上に「TV」の蛍光体6のパターンを追加した
場合にも、図4と同様に各蛍光体6が形成された陽極5
があり、「TV」の陽極11は、隣りの「a」の陽極1
2と配線A18で接続され、「a」の陽極のリード13
に導かれている。
【0008】図3,図4および図5に示す様に、各蛍光
体6にそれぞれの陽極5が対応して配置されていると、
配線2,配線A18とスルーホール3と絶縁層4と陽極
5と蛍光体6をスクリーン印刷にてそれぞれの蛍光体パ
ターンを形成する時に使用するスクリーンは、図4と図
5に示す蛍光表示管ではそれぞれ別々に必要となる。
【0009】また、これらのスクリーンを共通化できる
ものを共通化して、スクリーン枚数を少なくすることも
行なわれている。すなわち、図4の蛍光表示管の蛍光体
6は、図5の蛍光表示管の蛍光体6の「TV」のパター
ンのみを削除してその「TV」の陽極11をそのまま残
して、他の配線2,スルーホール3,絶縁層4をスクリ
ーン印刷にてそれぞれのパターンを形成するときに使用
するスクリーンは、図5のスクリーンと同じものを使
う。これにより、「TV」の陽極11は、「a」の陽極
12と配線A18により接続され「a」陽極のリード1
3により外部へ導出されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】現在のように蛍光表示
管が家庭電器製品をはじめとする各種電器機器等に幅広
く使用されるようになると、蛍光体パターンの種類も蛍
光表示管を搭載する機器の増加に比例して大幅に増加
し、毎年数百種以上の新規開発が行なわれる様になって
きた。
【0011】特に、図4と図5の様に蛍光体パターンが
非常に類似している蛍光表示管は、それぞれの陽極基板
を製作する工程で使用するスクリーンを別々に開発した
場合、別々のスクリーン開発費用と開発工数がかかり多
額の開発費用の発生と開発期間の短縮化を阻害するとい
う問題点があった。
【0012】また、図4の蛍光表示管を図5の蛍光表示
管の「TV」の蛍光体パターンのみを削除して製作した
場合は、蛍光体印刷の際に蛍光体が蛍光体を塗布しない
陽極に飛び散り、「a」の陽極12の点灯により、蛍光
体を塗布しない陽極上に飛散した蛍光体も発光し、それ
が発光もれの原因となっているという問題点があった。
【0013】本発明の目的は、蛍光体パターンが類似し
ている場合に、使用するスクリーンの開発費用の低減と
開発期間の短縮が可能で発光もれのない蛍光表示管を提
供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の構成は、絶縁基
板と、該絶縁基板上に形成された蛍光体が塗布された陽
極と、該陽極の上方に張られたフィラメントと、該フィ
ラメントと陽極の中間に配置され時分割駆動を行うため
前記陽極を複数桁に分割するグリッドとを有する蛍光表
示管において、前記時分割駆動のために分割された前記
複数桁のうちの最多数の陽極数未満の陽極数を有する所
定の1桁の陽極内前記最多数の陽極数未満の前記蛍
光体が塗布されない第1の陽極と前記蛍光体が塗布され
た第2の陽極とを配置し、この第1の陽極に接続する
極配線と前記第2の陽極に接続する陽極配線とをそれぞ
れ独立して配設し、これら第1、第2の陽極の各陽極配
線と接続される各リード隣接して配置されたことを特
徴とする
【0015】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例の正面図である。
【0017】図1に示す様に、まず、絶縁基板1上に銀
ペーストをスクリーン印刷にて配線B19,配線A18
を印刷する。この際、蛍光体を塗布しない陽極14の配
線B19を単独で蛍光体を塗布しない陽極のリード15
に接続し、また、蛍光体を塗布しない陽極14が属する
グリッド7内に属さない「a」の陽極12を配線A18
で「a」の陽極のリード13に接続し、この2つのリー
ドが隣接する様に配置する。
【0018】次に、スルーホール(図示せず)と絶縁層
(図示せず)をスクリーン印刷して形成し、さらに、陽
極5を黒鉛を主成分とする導電性ペーストをスクリーン
印刷により印刷し、その上部に陽極5より小さい範囲に
蛍光体6をスクリーン印刷により印刷し蛍光体パターン
を形成する。
【0019】次に、これらの上方に約0.5mm前後の
空間をあけて厚さ0.05〜0.08mm程度の金属を
所定の形状にエッチングして形成したグリッド7をグリ
ッド成形型(金型)にて加工積載し、そのグリッド7を
スクリーン印刷により所定の位置に塗布した銀ペースト
8にて固定し、蛍光表示管の陽極基板9が完成する。
【0020】次に、その陽極基板9とリード10と一体
となりフィラメント(図示せず)が取付けられた電極組
立部品(図示せず)と真空容器を形成する外容器の一部
であるカバーガラス(図示せず)とを低融点ガラスによ
り密閉して蛍光表示管が完成する。
【0021】この蛍光表示管のリード10に選択的に信
号を入力することにより蛍光体6を発光させ所定のパタ
ーンの表示を得ることができる。この際、蛍光体を塗布
しない陽極14に接続された蛍光体を塗布しない陽極の
リード15は他のリード10,「a」の陽極のリード1
3と他の電源等と絶縁状態にしておく。
【0022】図2は図1の蛍光表示管の蛍光体を塗布し
ない陽極にTVの蛍光体パターンを形成しプリント基板
に実装した正面図である。
【0023】図2に示す様に、図1の蛍光表示管に対し
て、「TV」の蛍光体6のパターンが追加形成されてお
り、図1の蛍光表示管と全く同じ方法で製作する。
【0024】また、配線2,スルーホール3,絶縁層
4,電極5を形成する為スクリーン印刷時に使用するス
クリーンとグリッド7,銀ペースト8の印刷時に使用す
るスクリーンとリード10と一体となりフィラメント
(図示せず)が取付けられた電極組立部品(図示せず)
およびカバーガラス(図示せず)は、図1の蛍光表示管
と共通したものを使用し、蛍光体6の印刷に使用するス
クリーンのみが異なる。このスクリーンを用いて図1の
蛍光体を塗布しない陽極14の箇所に「TV」の蛍光体
6を印刷する。その「TV」の陽極11は配線B19に
より「TV」の陽極のリード16に接続される。
【0025】この「TV」の陽極のリード16と「a」
の陽極のリード13は隣接して配置され、この隣接した
2つのリードをプリント基板17上に蛍光表示管を搭載
するときに銅スルーホール等で短絡させる。
【0026】尚、、「TV」の陽極11上の蛍光体6の
パターンの属するグリッド7内の陽極数は4個であり、
この蛍光表示管の1グリッド内の最大陽極数の8個(左
から3番目のグリッド)より少なくなっている。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、蛍光体を
塗布しない陽極を設け、また、その蛍光体を塗布しない
陽極を他の「a」の陽極と絶縁された状態にて単独で蛍
光体を塗布しない陽極のリードまで配線にて導出し、か
つ、蛍光体を塗布しない陽極の属するグリッド内に使用
されない他の「a」の陽極のリードと隣接して配置した
ので、蛍光体のパターンが類似したものでも、蛍光体の
パターンを塗布する時に使用するスクリーンのみの変更
で対応可能となり、その他は従来のスクリーンがそのま
ま使用できる為、開発費用の削減および開発工数低減に
よる開発期間の短縮が図れるという効果がある。
【0028】また、蛍光体を塗布しない陽極に蛍光体を
印刷しない蛍光表示管では蛍光体を印刷しない電極に飛
び散った蛍光体が塗布した場合でも電気的に蛍光体を塗
布しない電極は、絶縁されている為、発光することはな
く発光もれをなくせる。これにより、不良低減が図れる
という効果がある。
【0029】さらに、蛍光体を塗布しない陽極に蛍光体
を塗布する蛍光表示管でも、その陽極のリードと他のリ
ードとの接続は、プリント基板上の銅スルーホールで短
絡するだけで表示が可能となり、非常に簡単に対応でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図である。
【図2】図1の蛍光表示管の蛍光体を塗布しない陽極に
TVの蛍光体パターンを形成しプリント基板に搭載した
正面図である。
【図3】従来の蛍光表示管の製造方法の一例を説明する
断面図である。
【図4】従来の蛍光表示管の一例の正面図である。
【図5】従来の蛍光表示管の他の例の正面図である。
【符号の説明】
1 絶縁基板 2 配線 3 スルーホール 4 絶縁層 5 陽極 6 蛍光体 7 グリッド 8 銀ペースト 9 陽極基板 10 リード 11 「TV」の陽極 12 「a」の陽極 13 「a」の陽極のリード 14 蛍光体を塗布しない陽極 15 蛍光体を塗布しない陽極のリード 16 「TV」の陽極のリード 17 プリント基板 18 配線A 19 配線B

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁基板と、該絶縁基板上に形成された
    蛍光体が塗布された陽極と、該陽極の上方に張られたフ
    ィラメントと、該フィラメントと陽極の中間に配置され
    時分割駆動を行うため前記陽極を複数桁に分割するグリ
    ッドとを有する蛍光表示管において、前記時分割駆動の
    ために分割された前記複数桁のうちの最多数の陽極数未
    満の陽極数を有する所定の1桁の陽極内前記最多数
    の陽極数未満の前記蛍光体が塗布されない第1の陽極と
    前記蛍光体が塗布された第2の陽極とを配置し、この第
    1の陽極に接続する陽極配線と前記第2の陽極に接続す
    る陽極配線とをそれぞれ独立して配設し、これら第1、
    第2の陽極の各陽極配線と接続される各リード隣接し
    て配置されたことを特徴とする蛍光表示管。
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JPH05109376A JPH05109376A (ja) 1993-04-30
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