JP2766662B2 - 楽音発生装置の波形データ読み出し装置及び波形データ読み出し方法 - Google Patents

楽音発生装置の波形データ読み出し装置及び波形データ読み出し方法

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、楽音発生装置の波形データの読み出し装置
及び読み出し方法に関する。
[発明の概要] 本発明は、複数の指示手段それぞれに応じた、一定間
隔の異なる波形データ読み出し速度の情報につき、この
指示手段より細かい分解能について補間することによ
り、読み出し速度の情報の記憶量を減らしたものであ
る。
[従来技術] 従来、波形データの読み出しについては、例えば楽音
波形データの読み出しを例にとると、1波長分又は半波
長分の波形データを波形データメモリに記憶されてお
き、読み出し速度を変えることで、指定された音高に応
じた楽音を実現していた。波形データの読み出しについ
ては、指定音高に応じたデータ(周波数ナンバデータ又
は位相角ステップデータ)を順次一定周期で累算し、こ
の累算データを読み出しアドレスデータとして、上記波
形データメモリに与えている。この場合、位相角ステッ
プデータを指定音高に応じて変化させることにより、波
形データの読み出し速度を変えることができる。
第13図〜第15図は、このような従来の波形データの読
み出し速度変更装置を示すもので、キースイッチマトリ
クス部92の中のキーオン、キーオフのあったスイッチ
は、キーアサイナ部91によりスキャン検出され、チャン
ネル割り当て制御が行われるとともに、キーオンスイッ
チに応じたキーコードの鍵情報Iが位相角ステップデー
タメモリ93に与えられる。位相角ステップデータメモリ
93からは、キーコードの音高に応じた位相角ステップデ
ータSDが読み出され、累算器94で一定周期のクロック信
号Acの印加ごとに累算され、この累算データの上位ビッ
トデータが波形データメモリ95に与えられる。波形デー
タメモリ95からは、上記位相角ステップデータSDの大き
さに応じた速度で、楽音波形データWDが順次読み出さ
れ、乗算器96でエンベロープデータEDが乗算され、D−
A変換器97を介して音響装置98より放音出力される。ま
た、上記キーアサイナ部91から、エンベロープ発生器99
には、キーオン、キーオフのタイミングを示す鍵情報II
が与えられ、エンベロープデータEDのアタック、ディケ
イ、サスティン、リリースの各データの生成が実行さ
れ、上記乗算器96に与えられる。
第14図及び第15図は、別の従来例を示すもので、位相
角ステップデータメモリ93に1オクターブ分だけの位相
角ステップデータSDを記憶させ、キーコードのノートデ
ータを読み出しアドレスデータとして、位相角ステップ
データSDを読み出す。そして、読み出した位相角ステッ
プデータSDを、キーコードのオクターブデータにより、
シフト回路90においてデータシフトして、他のオクター
ブの位相角ステップデータSDaも作成するようにしたも
のである。第14図は、位相角ステップデータSDをオクタ
ーブデータによってデータシフトした後に、累算器94で
累算するものであり、第15図は、累算器94で位相角ステ
ップデータSDを累算した後に、累算位相角ステップデー
タSDAをオクターブデータによってデータシフトするも
のである。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、各位相角ステップデータのより細いス
テップ分が必要な時には、上記位相角ステップデータメ
モリ93に記憶されている位相角ステップデータSDは、非
常に膨大なものである。例えば、半音差の100セントに
つき1セントごとに8オクターブ分であると、1オクタ
ーブで12個分必要となるから、100×12×8=9600個分
のデータが必要になる。第14図、第15図のケースでも、
100×12=1200個分必要となり、やはり記憶データが膨
大なものとなる。
本発明に、上述した課題を解決するためになされたも
のであり、位相角ステップデータSDの記憶量を非常に少
なくできる、波形データ読み出し速度変更装置を提供す
ることを目的としている。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本発明において、複数の
指示手段にそれぞれ応じた、一定間隔の異なる読み出し
速度の情報を、各指示手段の指示に対応して発生し、こ
の複数の指示手段のそれぞれより細かい分解能を示すパ
ラメータに基づいて、各読み出し速度の情報の各ステッ
プより細かいステップ分の補間情報を発生し、波形デー
タの読み出し速度を決定した。
[作用] これにより、補間を行う分については、読み出し速度
の情報を記憶しなくとも済み、それだけ読み出し速度の
情報の記憶量を少なくすることができる。
補間の形式としては、比例換算、指数換算等、種々あ
り、補間を行う波形データとしては、楽音波形データの
ほか、グライド、ビブラート等の周波数変調、振幅変調
といったエフェクトについての波形データ等々も含まれ
る。
[実施例] 以下、本発明を具体化した一実施例を図面を参照して
説明する。なお、図中の矢印はすべて一本線であるが、
複数ビットのデータもある。
第2図は、波形データの読み出し速度変更装置を備え
た電子楽器の全体回路を示すもので、キースイッチマト
リックス部2の中のキーオン、キーオフのあったスイッ
チは、キーアサイナ部1によりスキャンが検出され、チ
ャンネル割り当て制御が行われるとともに、キーオンス
イッチに応じた鍵情報Iが鍵情報変更回路11に与えられ
る。鍵情報変更回路11では、鍵情報Iのキーコードの中
のノートナンバデータNに対し、変更パラメータ発生回
路12からのチューニングコントロールに応じたセントの
分解能を持つパラメータであるセントデータCDが付加さ
れる。このセントデータCDとノートナンバデータNは、
ビブラートやグライド等のエフェクト付加に応じて変動
するようにしてもよい。
鍵情報変更回路11からの変更鍵情報は、波形データ読
み出し回路21の中の位相角ステップデータメモリ3に与
えられる。位相角ステップデータメモリ3からは、キー
コードの音高に応じた位相角ステップデータSDが読み出
され、累算器4で一定周期のクロック信号Acの印加ごと
に累算され、この累算データの上位ビットデータが波形
データメモリ5に与えられる。波形データメモリ5から
は、上記位相角ステップデータSDの大きさに応じた速度
で、楽音波形データWDが順次読み出され、乗算器6でエ
ンベロープデータEDが乗算され、D−A変換器7を介し
て音響装置8より放音出力される。また、上記キーアナ
イサ部1から、エンベロープ発生器9には、キーオン、
キーオフのタイミングを示す鍵情報IIが与えられ、エン
ベロープデータEDのアタック、ディケイ、サスティン、
リリースの各データの生成が実行され、上記乗算器6に
与えられる。
上記波形データ読み出し回路21は、位相角ステップデ
ータメモリ3、累算器4ばかりでなく、実際には、第3A
図に示すように構成されている。すなわち、鍵情報変更
回路11からの変更鍵情報の中のノートナンバデータN
は、加算器13を介して位相角ステップデータメモリ3に
与えられる。加算器13のCin(キャリイン)端子には、
第3B図(3)に示すような、1チャンネル分の時間を一
周期とするクロック信号が与えられており、加算器13か
らは、ノートナンバデータNと+1されたノートナンバ
データN+1とが、第3B図(2)に示すように、時分割
的に交互に出力される。
第7図及び第11図は、位相角ステップデータメモリ3
の記憶内容を示すもので、ノートナンバデータNをアド
レスデータとして、各番地には対応する位相角ステップ
データSDが記憶されている。第11図には、対応する実際
の周波数値とが示されている。
位相角ステップデータメモリ3より、ノートナンバデ
ータNによって読み出された位相角ステップデータNSD
は、クロック信号Lcaのアップエッジタイミングで、ラ
ッチ回路14にラッチされ、また、位相角ステップデータ
メモリ3より、+1されたノートナンバデータN+1に
よって読み出された位相角ステップデータ(N+1)SD
は、クロック信号Lcbのアップエッジタイミングで、ラ
ッチ回路15にラッチされる。
これら、位相角ステップデータNSDと位相角ステップ
データ(N+1)SDとは、補間回路16に入力され、鍵情
報変更回路11からの上述の変更鍵情報の中のセントデー
タCDに基づいて補間が行われる。この補間は後述すると
おり、位相角ステップデータNSDと1つ先の位相角ステ
ップデータ(N+1)SDとの差に対して、セントデータ
CDの分だけ比例換算補間が行われる。この補間位相角ス
テップデータNSDSは、上記累算器4で累積されて、波形
データメモリ5に読み出しアドレスデータとして出力さ
れる。第1A図及び第1B図は、上記補間回路16の2つの具
体例を示すものであり、補間処理工程は異なるが、補間
処理結果は全く同じである。
第1A図において、上記位相角ステップデータNSDは複
数器51で「2」の複数値に反転され、加算器52で1つ先
のステップの位相角ステップデータ(N+1)SDと加算
される。これにより、位相角ステップデータ(N+1)
SDより位相角ステップデータNSDが減算されて、1つ先
の位相角ステップデータ(N+1)SDと位相角ステップ
データNSDの差{(N+1)SD−NSD}が求められる。次
いでこの差データに対し、乗算器53で、セントデータCD
が乗算されて、比例換算補間値{(N+1)SD−NSD}
×CDが求められ、これが加算器54で、位相角ステップデ
ータNSDに加算されて、補間が行われ、補間位相角ステ
ップデータNSDSが求められる。
補数器51はインバータ群より構成され、位相角ステッ
プデータNSDの各ビットデータが反転出力されて、+1
される。この+1は、補数器52のCin(キャリイン)端
子に、ハイレベル信号が与えられることで実行される。
また、第1B図において、上記位相角ステップデータNS
Dは、乗算器55で、セントデータCDの「2」の補数値が
乗算され、1つ先の位相角ステップデータ(N+1)SD
は、乗算器57でセントデータCDが乗算され、これら両乗
算データNSD×(1−CD)、(N+1)SD×CDは、加算
器58で加算されて、補間が行われ、補間位相角ステップ
データNSDSが求められる。上記セントデータCDの「2」
の補数値は、セントデータCDを補数器56に対して入力さ
せることで求められる。この補数器56もインバータ群よ
り構成され、セントデータCDの各ビットデータが反転出
力されて+1される。この+1は、補数器56内の加算器
(図示せず)を通じて行われる。
この第1B図の補間回路16においては、1つ先の位相角
ステップデータ(N+1)SDに対して乗算器57でセント
データCDの重み付けが行われ、位相角ステップデータNS
Dに対して、乗算器55でセントデータCDの補数値(1−C
D)の重み付けが行われ、この後、両データを加算する
ことで、位相角ステップデータNSDと1つ先の位相角ス
テップデータ(N+1)SDとの間の、セントデータCDに
応じた補間処理が行われる。この場合も比例換算補間で
あり、補間処理工程は異っても、補間処理結果は、第1A
図の場合と全く同じである。
上記NSD×(1−CD)の「1」は、2進値で表わす
と、「100…0(「0」の数はセントデータCDのビット
数と同じ)」となっており、これに対しセントデータを
4ビット(16ステップ)とすると、「0000(0)」から
「1111(15)」の値をとるセントデータCDが差し引かれ
る。
第12図は、上述の補間内容を示すもので、半音分100
セントの間を16ステップ分補間して、補間位相角ステッ
プデータNSDSを求めた例である。これによれば、補間位
相角ステップデータNSDSの値の比率は、20/1200+(2
100/1200−20/1200)×(CD×16)で表わされる。むろ
ん、補間ステップは16ステップに限られるものではな
い。第12図に示す補間位相角ステップデータNSDSは、位
相角ステップデータNSDに対する比率を示しており、こ
の比率を上記第11図の真中の列の位相角ステップデータ
SDの値に乗算したものが、実際の補間位相角ステップデ
ータNSDSとなる。
こうして、補間を行えば、位相角ステップデータメモ
リ3に記憶する位相角ステップデータSDは、第11図に示
す半音ごとのものだけで済むようになり、それだけ記憶
量を減らすことができる。
このような比例換算補間は、第8図の斜めの直線に沿
って行われることになる。しかし実線の音高は2
CD/1200の値をとり、1点鎖線に示すように、イクスポ
ーネンシャルな特性となる。従って補間位相角ステップ
データNSDSと実際の音高との差は、第8図2点鎖線に示
すようになり、この分を補正データとして、補正してや
れば、実際の音高と一致することになる。
第4図は、そのような補正を行うための回路を示して
いる。ここで補間回路16は、上述した第3A図のものと全
く同じである。そして、セントデータCDを読み出しアド
レスデータとして、補正データメモリ62より、補正デー
タが読み出され、乗算器61で、上記補間回路16からの補
間位相角ステップデータNSDSに乗算される。上記補正デ
ータは、第12図に示すとおりで、グラフに示すと、第9
図のとおりとなる。
これにより、本来の音高に応じた補正補間位相角ステ
ップデータNSDSSが得られる。
第5図は、補正を行うための回路の別の実施例を示す
ものである。この回路は、第1A図の回路に補正補間デー
タメモリ64を付加したもので、加算器52からの、1つ先
の位相角ステップデータ(N+1)SDと位相角ステップ
データNSDの差{(N+1)SD−NSD}に対し、乗算器で
補正補間データメモリ64からの補正補間データが乗算さ
れ、この乗算データが加算器54で位相角ステップデータ
NSDに加算される。上記補正補間データは、セントデー
タCDを読み出しアドレスデータとして、補正補間データ
メモリ64より読み出され、その値は第12図に示すとおり
で、グラフに示すと第10図のとおりである。第12図の補
正補間データは、同じく第12図の補正データに対し、同
じ第12図のセント値(CENT)で示す値を乗算して桁をそ
ろえたものである。
このようにしても、本来の音高に応じた補正補間位相
角ステップデータNSDSSが得られる。
第6図は、位相角ステップデータSDが、指数部を示す
パワーデータPと、仮数部を示すマンティッサデータM
とよりなっている場合の補間回路16を示すものである。
位相角ステップデータSDが、パワーデータPとマンティ
ッサデータMとよりなっている場合の値は、第11図右覧
に示すとおりである。補数器72、加算器73、乗算器74、
加算器77は、第1A図の補数器51、加算器52、乗算器53、
加算器54と同じであり、位相角ステップデータNSDのマ
ッティッサデータMNは、補数器72で「2」の補数値に反
転され、加算器73で、シフト回路71を経た1つ先の位相
角ステップデータ(N+1)SDのマッティッサデータM
N+1と加算される。これにより、1つ先の位相角ステッ
プデータ(N+1)SDのマッティッサデータMN+1より、
位相角ステップデータNSDのマッティッサデータMNが減
算されて、両者の差(MN+1−MN)が求められる。
次いで、この差データに対し、乗算器74で、セントデ
ータCDが乗算されて、比例換算値(MN+1−MN)×CDが求
められ、これが加算器77で、位相角ステップデータNSD
のマッティッサデータMNに加算される。これにより、マ
ッティッサデータMNとマッティッサデータMN+1とにつ
き、補間が行われ、補間位相角ステップデータNSDSのマ
ンティッサデータMSが求められ、シフト回路78を介して
出力される。上記乗算器74に与えるデータは、セントデ
ータCDではなく、第5図における補正補間データメモリ
64からの補正補間データとしてもよい。
また、位相角ステップデータNSDのパワーデータPN
1つ先の位相角ステップデータ(N+1)SDのパワーデ
ータPN+1とは、選択器75を介して、いずれかが選択さ
れ、補間位相角ステップデータNSDSのパワーデータPSと
して出力される。
このパワーデータPNとパワーデータPN+1とは、比較器
70で比較され、パワーデータPN+1の方が大きいとき、コ
ンパレート信号が出力され、アンドゲート76を開成され
るとともに、シフト回路71に与えられて、位相角ステッ
プデータ(N+1)SDのマッティッサデータMN+1が上位
に1ビットシフトされて、2倍の値とされ、位相角ステ
ップデータNSDのマッティッサデータMNとの桁位置合せ
が行われる。
また、上記加算器77で、補間位相角ステップデータNS
DSのマンティッサデータMSが求められたとき、桁上げキ
ャリ信号があると、このキャリ信号は、アンドゲート76
を介して、選択器75に与えられ、桁値の大きい位相角ス
テップデータ(N+1)SDのパワーデータPN+1の方が選
択される。上記キャリ信号は、シフト回路78にも与えら
れ、補間位相角ステップデータNSDSのマンティッサデー
タMSが下位に1ビットシフトされて、1/2の値とされ、
桁上げに応じた修正が行われる。
こうして、位相角ステップデータSDがパワーデータP
とマンティッサデータMとよりなる形式のものでも、補
間を行うことができる。
なお、補数器72、加算器73、乗算器74、加算器77は、
第1B図に示す、乗算器55、57、補数器56、加算器58の回
路で置き換えることもできる。
本発明は上記実施例に限定されず、本発明の趣旨を逸
脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、第14図及
び第15図に示すようなシフト回路90を、第3A図の累算器
4の前段又は後段に設けて、オクターブデータに基づい
て、補間位相角ステップデータNSDS又は補正補間位相角
ステップデータNSDSSをシフト修正するようにしてもよ
い。これにより、位相角ステップデータメモリ3に記憶
しておく位相角ステップデータSDは、1オクターブ分で
済むことになる。また、セントデータCDは16ステップ分
以上でも、もちろん良く、第4図の補正データメモリ62
や第5図の補正補間データメモリ64に記憶される補正デ
ータ、補正補間データは、本来の音高値に対する比例換
算値の比率ではなく、両データの差データとし、これを
オクターブデータに応じて、1/2倍、1/4倍…、2倍、4
倍…のデータシフトを行ったものを、補間位相角ステッ
プデータNSDSに加算するようにしてもよい。さらに、波
形データメモリ5に記憶する波形データは、楽音波形デ
ータのほか、グライド、ビブラート等の変調のエフェク
トの波形データ、複数の楽音波形をミキシングする場合
のミキシング比率の時間変化波形等、どのような波形で
もよい。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明によれば、複数の指示手
段それぞれに応じた、一定間隔の異なる読み出し速度の
情報を、各指示手段の指示に対応して発生し、この複数
の指示手段のそれぞれより細かい分解能を示すパラメー
タに基づいて、各読み出し速度の情報の各ステップより
細かいステップ分の補間情報を発生して補間を行い、波
形データの読み出し速度を決定した。したがって、補間
を行う分については、読み出し速度の情報を記憶しなく
とも済み、それだけ読み出し速度の情報の記憶量を少な
くすることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図乃至第12図は本発明の実施例を示すもので、第1A
図及び第1B図は補間回路16の回路図であり、第2図は波
形データ読み出し速度変更装置を備えた電子楽器の全体
回路図であり、第3A図は第2図の波形データ読み出し回
路21の回路図であり、第3B図は第3A図における各信号の
タイムチャート図であり、第4図及び第5図は補正補間
のための回路図であり、第6図は位相角ステップデータ
SDがパワーデータPとマンティッサデータMとからなる
場合の補間回路16の回路図であり、第7図は各音高に応
じた位相角ステップデータSDの値を示す図であり、第8
図はセントデータCDに応じた位相角ステップデータSDの
補間及び補正補間の状態を示す図であり、第9図は補正
データメモリ62の記憶内容を示す図であり、第10図は補
正補間データメモリ64の記憶内容を示す図であり、第11
図は位相角ステップデータSDの値を示す図であり、第12
図はセントデータCDと対応する補間位相角ステップデー
タNSDSの比率、補正データ、補正補間データ等を示す図
であり、第13図乃至第15図は従来例を示す図である。 3……位相角ステップデータメモリ、5……波形データ
メモリ、16……補間回路、21……波形データ読み出し回
路、62……補正データメモリ、64……補正補間データメ
モリ。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記憶された波形データを読み出す手段と、 複数の指示手段のそれぞれの指示によって、それぞれ異
    なる読み出し速度で、この波形データの読み出しを指示
    する手段と、 この複数の指示手段それぞれに応じた異なる読み出し速
    度の情報を、各指示手段の指示に対応して発生する手段
    であって、このそれぞれの読み出し速度の情報の値は、
    一定間隔ごととなっており、 上記複数の指示手段のそれぞれより細かい分解能を示す
    パラメータを発生する手段と、 この発生された細かい分解能を示すパラメータに基づい
    て、上記各読み出し速度の情報の各ステップより細かい
    ステップ分の補間情報を発生する手段と、 これら読み出し速度の情報と、この補間情報とに基づい
    て、上記波形データの読み出し速度を決定する手段とを
    備えたことを特徴とする楽音発生装置の波形データ読み
    出し装置。
  2. 【請求項2】上記読み出し速度の情報は、読み出し速度
    の一定比ごとに発生され、上記補間情報は、各読み出し
    速度の情報の隣合うステップ間についての情報であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の楽音発生装置の波形デー
    タ読み出し装置。
  3. 【請求項3】上記補間情報は、各読み出し速度の情報の
    隣合うステップ間について、近似的に比例換算を行う補
    間情報である、または上記補間情報は、各読み出し速度
    の情報の隣合うステップ間について、近似的に比例換算
    補間を行い、さらに本来の値との差を補正する情報であ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の楽音発生装置
    の波形データ読み出し装置。
  4. 【請求項4】記憶された波形データを読み出しさせ、 複数の指示手段のそれぞれの指示によって、それぞれ異
    なる読み出し速度で、この波形データの読み出しを指示
    させ、 この複数の指示手段それぞれに応じた異なる読み出し速
    度の情報を、各指示手段の指示に対応して発生させるこ
    とであって、このそれぞれの読み出し速度の情報の値
    は、一定間隔ごととなっており、 上記複数の指示手段のそれぞれより細かい分解能を示す
    パラメータを発生させ、 この発生された細かい分解能を示すパラメータに基づい
    て、上記各読み出し速度の情報の各ステップより細かい
    ステップ分の補間情報を発生させ、 これら読み出し速度の情報と、この補間情報とに基づい
    て、上記波形データの読み出し速度を決定させることを
    特徴とする楽音発生装置の波形データ読み出し方法。
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