JP2765223B2 - ファイルのチェック済み判定方法 - Google Patents

ファイルのチェック済み判定方法

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JP2765223B2
JP2765223B2 JP2315871A JP31587190A JP2765223B2 JP 2765223 B2 JP2765223 B2 JP 2765223B2 JP 2315871 A JP2315871 A JP 2315871A JP 31587190 A JP31587190 A JP 31587190A JP 2765223 B2 JP2765223 B2 JP 2765223B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はパソコン、大型コンピュータ等に用いるファ
イルがチェック済みか否かを簡単に見分けることのでき
る、ファイルのチェック済み判定方法に関するものであ
る。
(従来の技術) 従来、ファイルの内容が壊れてデータ構造が不適切に
なっている否かや、正しいフォーマットになっているか
否かをチェックし、チェックの結果エラーが見つかれば
訂正した後に再度上記チェックを行い、チェックの結果
適正なファイルであることを確認した後に、以下の手法
により当該ファイルがチェック済みであることを判定で
きるようにして、チェック済みのファイルのみを別のソ
フトウェアで利用するようにしていた。
上記手法としては第1に、第4図(a)に示すよう
に、予めファイル30を付けておいたファイル名(ABC,DA
T)をチェックのソフトウェア(以下チェックソフトと
称す)31内でチェック完了時に(ABC,CHK)に変更して
チェック済みファイル32とし、このチェック済みファイ
ル32を用いて次の処理を行うソフトウェア内でファイル
名を監視することにより、ファイル名にCHKが付いてい
ればチェック済みファイルであると判定する手法があ
り、第2に、第4図(b)に示すように、ファイル30と
は別の管理ファイル33を設けてこの管理ファイル33にチ
ェックソフト34によってチェック済みファイル32のファ
イル名(例えばABC,DAT)を登録し、次の処理を行うソ
フトウェアがこの管理ファイル33を参照することにより
管理ファイルにファイル名が登録されているファイルで
あればチェック済みファイルであると判定する手法であ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら前記第1、第2の手法にあっては、一旦
チェックが完了したファイルをエディタで編集した場
合、ファイルの内容が不適切なフォーマットに書替えら
れてしまうことがあり、その場合にも次の処理を行うソ
フトウェアはチェック済みファイルであると判定するか
ら、言い換えればファイルの最新の内容についてチェッ
クしたものか否かを判定することができないから、次の
処理において不具合が発生することがある。さらに、前
記第2の手法にあっては、管理ファイルを必要とするた
め、チェック済み判定方法およびそれに要するシステム
が複雑化するとともに、管理ファイルの容量によって管
理可能なファイル数が制限される不具合が生じる。
本発明は当該フィルムの所定領域に、ファイルセーブ
時に書込まれるセーブ年月日時刻データよりも時系列的
に若干遅れたセーブ完了年月日時刻データを書込んで両
データの比較によってセーブ済みファイルか否かを判定
可能にすることにより、上述した問題を解決することを
目的とする。
(課題を解決するための手段) この目的のため、本発明のファイルのチェック済み判
定方法は、ファイル作成後に、データ構造、フォーマッ
トが適正であることをチェックしたチェック済みファイ
ルであるか否かを判定するに際し、チェックのソフトウ
ェア内において前記チェックの完了後ファイルのセーブ
前に、セーブにより書込まれるセーブ年月日時刻データ
よりも所定時間遅れたデータとなるチェック完了年月日
時刻データを当該ファイルの所定領域に書込み、このフ
ァイルを使用するソフトウェア内においてセーブ年月日
時刻データ及びチェック完了年月日時刻データを比較
し、チェック完了年月日時刻データがセーブ年月日時刻
データよりも時系列的に遅れたデータになっている場
合、当該ファイルをチェック済みファイルと判定するこ
とを特徴とするものである。
(作 用) 本発明方法によれば、あるファイルを用いて次の処理
を行うソフトウェア内において当該ファイルに書き込ま
れたチェック完了年月日時刻データおよびセーブ年月日
時刻データを比較するから、ファイルが最新の内容につ
いてチェックを完了したチェック済みのファイルである
場合にはチェック完了年月日時刻データはセーブ年月日
時刻データよりも時系列的に所定時間遅れたものにな
り、その場合当該ファイルはデータ構造、フォーマット
が適正になっているチェック済みファイルであると判定
することができる。一方、ファイルがチェック完了後に
エディタ編集によりセーブされた未チェックファイルで
ある場合には、セーブ年月日時刻データは明らかにチェ
ック完了年月日時刻データよりも時系列的に遅れたもの
になるから、当該ファイルは未チェックファイルである
と判定することができる。
これにより次の処理を行うソフトウェアにおいて常に
適正なファイルが使用されるから、未チェックのファイ
ルの使用により次の処理において不具合が発生すること
はなくなり、さらに管理ファイルを必要としないため、
管理可能なファイル数が制限される不具合も生じない。
(実施例) 以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本発明のファイルのチェック済み判定方法の
実施に用いる処理システムの構成を例示する図であり、
図中10はパソコン、大型コンピュータ等に使用されるフ
ァイルを示す。
ファイル10は図示しないソフトウェアによって作成さ
れたものであり、ファイル内にチェックして使用するデ
ータ(例えばプリントアウトして使用するシーケンスの
コメントデータ)が記録されている。このファイル10の
所定領域10aにはファイル名11(ABC,DAT)が書込まれて
いる。またファイル10の所定領域10bには、前記ソフト
ウェアによって、ファイル作成完了後内容をセーブする
際に、図示しない演算処理装置のクロックが発生するセ
ーブ年月日時刻データ(以下タイムスタンプと称す)12
が書込まれている。なおこの例のタイムスタンプは90/2
/14 10:30:100(1990年2月14日10時30分00秒)となっ
ている。
チェックソフト13は、上述のようにして一旦セーブさ
れたファイル10を、その内容が壊れてデータ構造が不適
切になっているか否かや、正しいフォーマットになって
いるか否かについてチェックするものである。このチェ
ックの結果エラーが見つかった場合、別のソフトウェア
によって訂正した後に、チェックソフト13によって再度
チェックを行い、エラーが完全に無くなるまでチェック
−訂正を繰り返し実行する。エラーの無い適正なファイ
ルになってチェック完了になったとき、チェックソフト
13はチェック完了から所定時間経過後にファイル10にセ
ーブする。またチェックソフト13は、上述した通常のチ
ェック機能の他に、第2図の処理プログラムの実行によ
り、ファイルの所定領域(この場合ヘッダ部)に、後に
詳細に説明するチェック完了年月日時刻データ14を本発
明の狙い通り書込む機能をも有している。
上記チェックソフトを通ったファイル10はチェック済
みファイル15となるが、その際、ファイル15のヘッダ部
15aには、チェック完了年月日時刻データ14が書込まれ
る。ここでこのチェック完了年月日時刻データ14は、後
述するように、チェック完了後のファイルのセーブ時に
所定領域15bに書込まれるタイムスタンプ16(この例で
は90/3/16 10:10:00)よりも所定時間遅延したデータ
(この例では90/3/16 10:10:05)になるように設定さ
れているため、次の処理ソフト17においてチェック完了
年月日時刻データ14およびタイムスタンプ16を比較する
ことにより、このファイル15がチェック済みのファイル
か否かを(この場合、チェック済みファイルであると)
判定することができる。
第2図はチェックソフト内において実行される処理プ
ログラムを示すフローチャートである。すなわちまずス
テップ101でのファイルのオープン、つまりファイル内
の全データの読込みを行い、次のステップ102でファイ
ルの内部チェック処理を行う。この内部のチェック処理
は、ファイルの内容が壊れてデータ構造が不適切になっ
たり誤ったフォーマットになるエラーの有無をチェック
するものであり、チェックの結果OK(すなわちチェック
完了)のファイルの場合には、ステップ103でファイル1
5のヘッダ部15aにチェック完了年月日時刻データ14を書
込み、次のステップ104で、ステップ102のチェックを通
過した最新の内容でファイルのセーブを行なう。なお上
記ステップ102のチェックの結果NG(すなわち未チェッ
ク)のファイルの場合には、ステップ103をスキップし
て処理を直ちにステップ104へ進めるから、チェック完
了年月日時刻データ14の書込み(更新)は実施されな
い。
ところで上記ステップ104においては、チェックの結
果に拘らず、ファイルがセーブされる度に更新されるセ
ーブ年月日時刻を示すタイムスタンプが常に書込まれ
る。したがってこのタイムスタンプだけでは、そのファ
イルが作成完了によってセーブされたものか、チェック
ソフトの処理の完了(ステップ101−102のOK−103−104
のチェック済みファイルの場合と、ステップ101−102の
NG−104の未チェックファイルの場合との2通りがあ
る)によってセーブされたものか、あるいはエディタに
よる編集の完了によってセーブされたものか識別するこ
とができない。
そこで本発明においては、ステップ102のチェックの
結果がOKとなるチェック済みファイル15の場合には、ス
テップ103で、ファイル15の所定の領域15bに書込まれる
タイムスタンプ(例えば90/3/16 10:10:00)よりも所
定時間(例えば5秒間)時系列的に遅れたデータ(例え
ば90/3/16 10:10:05)を、チェック完了年月日時刻デ
ータ14としてヘッダ部15aに書込み(この書込みの指令
はチェック完了後であってファイルが実際にセーブされ
る前に発するものとする)、次の処理ソフト17が第3図
の処理プログラムを実行することにより、チェック済み
の判定ができるようにしてある。なおチェック完了年月
日時刻データ14を対応するタイムスタンプ16により5秒
間遅れたものに設定してあるが、この5秒間の差は、万
一チェック完了後にエディタによる再編集の指令が発せ
られても当該ファイルを再編集することが事実上不可能
な時間となるようなデータをチェック完了年月日時刻デ
ータとして書込むことにより、予めセーブされる瞬時を
想定して決定したチェック完了年月日時刻データがその
基準となるタイムスタンプと対応しなくなる不具合を確
実に防止して、第3図に示すチェック済み判定の信頼性
を極めて高いものにするためのものである。
第3図の次の処理ソフト内において実行される処理の
処理プログラムを示すフローチャートであり、このプロ
セッサは、次の処理ソフトが本来の処理を行う前の、プ
ログラム起動時の実行するチェック済み判定ルーチンの
部分を表している。すなわちまずステップ111で、ファ
イルよりチェック完了年月日時刻データおよびタイムス
タンプを抽出し、ステップ112でチェック完了年月日時
刻データとタイムスタンプとを時系列上で比較し、(チ
ェック完了年月日時刻データ)>(タイムスタンプ)と
なるか否かの判別を行う。
この判別においてYesとなる場合は、第2図のステッ
プ101−102のOK−103−104の処理の結果、例えば第1図
に示すようにチェック完了年月日時刻データ14として90
/3/16/ 10:10:05が書込まれるとともにタイムスタンプ
16として90/3/16 10:10:00が書込まれたチェック済み
ファイル15の場合に他ならないから、次のステップ113
でチェック済み(OK)と判定し、ステップ114以後に処
理ソフト17の本来の処理を続行する。一方、ステップ11
2の判別においてNOとなる場合は、第2図のステップ101
−102のNG−104の処理の結果、例えば一旦第1図に示す
ようなチェック完了年月日時刻データ14およびタイムス
タンプ16が書込まれた後に、エディタによる編集を行っ
て内容を書替えたため、タイムスタンプ16が90/3/16 1
0:10:00からチェック完了年月日データ90/3/16 10:10:
05よりも時系列上で後の時刻を示す90/3/17 11:00:00
に更新された未チェックファイルの場合に他ならないか
ら、次のステップ115でチェック未完了(NG)と判定
し、その後処理ソフト17の本来の処理を実行せずに処理
をそのまま終了する。
このように一旦チェックが完了したファイルをエディ
タで書替えた場合に再チェックを促すようにしたため、
編集の結果データ構造やフォーマットが不適正になって
しまったファイル(すなわち未チェックファイル)を再
チェックせずに使用することは有り得ず、常に適正なフ
ァイルを使用することにより次のソフトウェアの処理に
おいて不具合が発生することはなくなる。また管理ファ
イルが不要になるため、従来例のように管理可能なファ
イル数が制限される不具合も生じない。さらに、本例の
方法はソフト上の制約によりチェックソフトと次の処理
ソフトとを一連に組合せられない場合のチェック済み判
定において極めて有利になる。
(発明の効果) かくして本発明のファイルのチェック済み判定方法は
上述の如く、当該ファイルの所定領域に、ファイルセー
ブ時に書込まれるセーブ年月日時刻データよりも時系列
的に若干遅れたセーブ完了年月日時刻データを書込んで
両データの比較によってセーブ済みファイルか否かを判
定可能にしたから、ファイルが最新の内容についてチェ
ックを完了したチェック済みファイルである場合にはチ
ェック完了年月日時刻データはセーブ年月日時刻データ
よりも時系列的に所定時間遅れたものになり、その場合
当該ファイルはデータ構造、フォーマットが適正になっ
ているチェック済みファイルであると判定することがで
き、この判定に基づき次の処理を行うソフトウェアにお
いて常に適正なファイルが使用されるから、未チェック
のファイルの使用により次の処理において不具合が発生
することはなくなり、さらに管理ファイルを必要としな
いため、管理可能なファイル数が制御される不具合も生
じない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のファイルのチェック済み判定方法の実
施に用いる処理システムの構成を例示する図、 第2図は同例のチェックソフト内において実行される処
理の処理プログラムを示すフローチャート、 第3図は同例の次の処理ソフト内において実行される処
理の処理プログラムを示すフローチャート、 第4図(a),(b)は従来例のファイルのチェック済
み判定方法を説明するための図である。 10……ファイル 11……ファイル名 12,16……セーブ年月日時刻データ(タイムスタンプ) 13……チェックのソフトウェア(チェックソフト) 14……チェック完了年月日時刻データ 15……チェック済みファイル 15a……ヘッダ部 17……次の処理のソフトウェア(次の処理フソト)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ファイル作成後に、データ構造、フォーマ
    ットが適正であることをチェックしたチェック済みファ
    イルであるか否かを判定するに際し、 チェックのソフトウェア内において前記チェックの完了
    後ファイルのセーブ前に、セーブにより書込まれるセー
    ブ年月日時刻データよりも所定時間遅れたデータとなる
    チェック完了年月日時刻データを当該ファイルの所定領
    域に書込み、 このファイルを使用するソフトウェア内においてセーブ
    年月日時刻データ及びチェック完了年月日時刻データを
    比較し、 チェック完了年月日時刻データがセーブ年月日時刻デー
    タよりも時系列的に遅れたデータになっている場合、当
    該ファイルをチェック済みファイルと判定することを特
    徴とする、ファイルのチェック済み判定方法。
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