JP2806779B2 - ジャーナルブロック復旧方式およびジャーナルブロック復旧方法 - Google Patents

ジャーナルブロック復旧方式およびジャーナルブロック復旧方法

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JP2806779B2
JP2806779B2 JP6008067A JP806794A JP2806779B2 JP 2806779 B2 JP2806779 B2 JP 2806779B2 JP 6008067 A JP6008067 A JP 6008067A JP 806794 A JP806794 A JP 806794A JP 2806779 B2 JP2806779 B2 JP 2806779B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データベースの更新履
歴を格納するジャーナルファイルへ書き込み中にジャー
ナルブロックに障害が発生した場合の、ジャーナルブロ
ック復旧方式およびジャーナルブロック復旧方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ジャーナルレコードは、データベースの
実更新に先立ちジャーナルファイルに出力されなければ
ならい。そのため、ジャーナルファイルに対するI/O
ブロックが一杯になっていなくともジャーナルファイル
に対し強制的に書き込まれる事がある。この様に、I/
Oブロックが一杯にならずにジャーナルファイルに対し
書き込まれると、ジャーナルブロックに空き領域ができ
てしまい無駄である。この様なジャーナルブロックの無
駄使いを防ぐため、一度書き込んだジャーナルブロック
でも、ブロックが一杯になっていない場合、同一ブロッ
クの空き領域にジャーナルレコードを追加し再度同一ブ
ロックに対し書き込む方式をとっている。しかし、この
方式では、一度書き込んだブロックに対し再度書き込み
を行う為、二度目以降の書き込み中にホストダウン等の
障害が発生した場合、一度書き込んだブロックが消失す
る可能性がある。
【0003】その為従来技術では、同一イメージのジャ
ーナルレコードを連続した2つのブロック(以下、1つ
目のブロックをマスターブロック、2つ目のブロックを
コピーブロックと呼ぶ)に書き込み、ブロックが一杯に
なった(再書き込みによる障害が起きない)時点で次の
ブロック(コピーブロックとその次のブロック)へ出力
を移す。この方式により、上述した様な障害が発生した
場合でも、他方のブロックにてイメージを保証してい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のジャー
ナルブロック復旧方式では、ジャーナルブロックに対す
る障害を認識後、障害の発生したマスターブロックを障
害の発生していないコピーブロックにて復旧する手段を
ユーザが起動し、復旧しなければならず、復旧に時間が
かかるという欠点があった。
【0005】本発明の目的はジャーナルファイルのオー
プン時、障害の発生したジャーナルブロックを検出し自
動的に復旧することによって、ユーザがジャーナルファ
イルの障害が発生したことを認識し、復旧プログラムを
起動する事なく、ジャーナルファイルの利用を可能とす
る事にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、データベ
ースの更新に先立ち、ジャーナルレコードをジャーナル
ファイルに出力する場合に前記同一のジャーナルレコー
ドを連続した2つのジャーナルブロックであって最初の
前記ジャーナルブロックをマスターブロック次の前記ジ
ャーナルブロックをコピーブロックとする前記ジャーナ
ルブロックに出力し前記マスターブロックが一杯になっ
た時点で次の前記コピーブロックを前記マスターブロッ
クとしさらにその次の前記ジャーナルブロックを前記コ
ピーブロックとして前記同一のジャーナルレコードの出
力を行うデータベースシステムにおける前記ジャーナル
ブロックに障害が発生した場合のジャーナルブロック復
旧方式において、前記ジャーナルブロックの障害を検出
するジャーナルファイルアクセス手段と、前記障害が検
出されると前記ジャーナルファイル中の最終の前記マス
ターブロックへ位置付けを行う最終ジャーナルブロック
位置付け手段と、前記マスタブロックの障害を予め定め
られた方法により検出する障害ジャーナルブロック検出
手段と、障害の発生した前記マスタブロックを前記障害
の発生したマスタブロックの次の前記コピーブロックの
内容により復旧を行うジャーナルブロック復旧手段を含
むことを特徴とする。
【0007】また、第2の発明は、データベースの更新
に先立ち、ジャーナルレコードをジャーナルファイルに
出力する場合に前記同一のジャーナルレコードを連続し
た2つのジャーナルブロックであって最初の前記ジャー
ナルブロックをマスターブロック次の前記ジャーナルブ
ロックをコピーブロックとする前記ジャーナルブロック
に出力し前記マスターブロックが一杯になった時点で次
の前記コピーブロックを前記マスターブロックとしさら
にその次の前記ジャーナルブロックを前記コピーブロッ
クとして前記同一のジャーナルレコードの出力を行うデ
ータベースシステムにおける前記ジャーナルブロックに
障害が発生した場合のジャーナルブロック復旧方法にお
いて、前記ジャーナルブロックの障害を検出すると、前
記ジャーナルファイル中の最終の前記マスターブロック
の障害を予め定められた方法により検出し、障害の発生
した前記マスタブロックを前記障害の発生したマスタブ
ロックの次の前記コピーブロックの内容により復旧を行
うことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0009】図1は本発明のジャーナルブロック復旧方
式の一実施例を示すブロック図である。
【0010】本実施例は、データベースの入出力を行う
データベースアクセス手段12と、データベースの更新
を行うデータベース更新プログラム11と、データベー
スの更新履歴を格納するジャーナルファイル19と、ジ
ャーナルファイルへの入出力を行うジャーナルファイル
アクセス手段14と、ジャーナルファイルの連続した2
ブロックに対し同一イメージを出力するジャーナルブロ
ック二重書き手段18と、ジャーナルブロックの障害を
検出する障害ジャーナルブロック検出手段17と、ジャ
ーナルファイル中の最終ジャーナルブロックへ位置付け
を行う最終ジャーナルブロック位置付け手段16と、障
害の発生したジャーナルブロックの復旧を行うジャーナ
ルブロック復旧手段15により構成されている。
【0011】本発明の特徴は、図1において、ジャーナ
ルファイルのオープン時の最終ジャーナルブロック(マ
スターブロック…従来技術参照)位置付け処理で、ジャ
ーナルブロックに障害が発生しているかどうかを検査
し、障害が発生していた場合、正常に書き込まれた片方
のジャーナルブロック(コピーブロック…従来技術参
照)より自動的に復旧する事である。この方式により、
利用者はジャーナルブロックの障害を意識せずにジャー
ナルファイルの利用が可能となる。尚、ここでの障害と
は、ハード的な固定障害は除き、主としてホストダウン
等の障害、間欠的なハード障害を想定している。
【0012】正常時は、データベース更新プログラム1
1によるデータベース13の更新要求を受けて、データ
ベースアクセス手段12はデータベース更新に先立ち、
ジャーナルファイルアクセス手段14を介してジャーナ
ルファイル19にジャーナルを出力する。この場合ジャ
ーナル出力方法は、従来技術と同様、同一イメージのジ
ャーナルを連続した2つのブロック(マスターブロック
とコピーブロック)に書き込み、マスターブロックが一
杯になった時点で次のブロック(コピーブロックとその
次のブロック)へ出力を移す。ジャーナルファイル19
へのジャーナルの出力後に、データベースアクセス手段
12はデータベース13を更新する。
【0013】次に、ジャーナルファイル19へのマスタ
ーブロック出力時に異常が発生した場合の本発明の動作
について、図2を参照して説明する。
【0014】まず、異常を検出したジャーナルファイル
アクセス手段14によって起動された最終ジャーナルブ
ロック位置付け手段16が、一番最後に出力されたジャ
ーナルブロックに位置付けを行う(ステップ21)。
【0015】次に、障害ジャーナルブロック検出手段1
7が起動され、位置付けされた最終ブロックに障害が発
生しているかどうかチェックを行う(ステップ22)。
ブロックに障害が発生しているかどうかは、例えばブロ
ックのヘッダとトレーラのバリューの照合などで行う。
【0016】障害が発生していた場合、ジャーナルブロ
ック復旧手段15が起動され、復旧用の次ブロック即ち
コピーブロックより障害ブロック即ちマスターブロック
を更新することにより復旧する(ステップ23)。
【0017】障害ブロック復旧後は、データベースファ
イルアクセス手段14により、ジャーナルの後戻り読み
により更新途中のジャーナルレコードが判断され、デー
タベースアクセス手段12を介してデータベースの復旧
が行われる。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によればジ
ャーナルによるデータベースの復旧が必要になった場
合、前回のジャーナル出力でジャーナルブロックに対し
障害が発生しているかどうかを意識せず自動的に復旧が
行われるため、障害ジャーナルブロックの復旧処理が効
率化される効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すブロック図である。
【図2】本実施例の処理の流れを示すフローチャート流
れ図である。
【符号の説明】
11 データベース更新プログラム 12 データベースアクセス手段 13 データベース 14 ジャーナルファイルアクセス手段 15 ジャーナルブロック復旧手段 16 最終ジャーナルブロック位置付け手段 17 障害ジャーナルブロック検出手段 18 ジャーナルブロック二重書き手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−217443(JP,A) 特開 平3−157743(JP,A) 特開 平4−168542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G06F 12/00 531

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データベースの更新に先立ち、ジャーナ
    ルレコードをジャーナルファイルに出力する場合に前記
    同一のジャーナルレコードを連続した2つのジャーナル
    ブロックであって最初の前記ジャーナルブロックをマス
    ターブロック次の前記ジャーナルブロックをコピーブロ
    ックとする前記ジャーナルブロックに出力し前記マスタ
    ーブロックが一杯になった時点で次の前記コピーブロッ
    クを前記マスターブロックとしさらにその次の前記ジャ
    ーナルブロックを前記コピーブロックとして前記同一の
    ジャーナルレコードの出力を行うデータベースシステム
    における前記ジャーナルブロックに障害が発生した場合
    のジャーナルブロック復旧方式において、前記ジャーナ
    ルブロックの障害を検出するジャーナルファイルアクセ
    ス手段と、前記障害が検出されると前記ジャーナルファ
    イル中の最終の前記マスターブロックへ位置付けを行う
    最終ジャーナルブロック位置付け手段と、前記マスタブ
    ロックの障害を予め定められた方法により検出する障害
    ジャーナルブロック検出手段と、障害の発生した前記マ
    スタブロックを前記障害の発生したマスタブロックの次
    の前記コピーブロックの内容により復旧を行うジャーナ
    ルブロック復旧手段を含むことを特徴とするジャーナル
    ブロック復旧方式。
  2. 【請求項2】 データベースの更新に先立ち、ジャーナ
    ルレコードをジャーナルファイルに出力する場合に前記
    同一のジャーナルレコードを連続した2つのジャーナル
    ブロックであって最初の前記ジャーナルブロックをマス
    ターブロック次の前記ジャーナルブロックをコピーブロ
    ックとする前記ジャーナルブロックに出力し前記マスタ
    ーブロックが一杯になった時点で次の前記コピーブロッ
    クを前記マスターブロックとしさらにその次の前記ジャ
    ーナルブロックを前記コピーブロックとして前記同一の
    ジャーナルレコードの出力を行うデータベースシステム
    における前記ジャーナルブロックに障害が発生した場合
    のジャーナルブロック復旧方法において、前記ジャーナ
    ルブロックの障害を検出すると、前記ジャーナルファイ
    ル中の最終の前記マスターブロックの障害を予め定めら
    れた方法により検出し、障害の発生した前記マスタブロ
    ックを前記障害の発生したマスタブロックの次の前記コ
    ピーブロックの内容により復旧を行うことを特徴とする
    ジャーナルブロック復旧方法。
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