JP2765008B2 - 密閉形アルカリ電池 - Google Patents
密閉形アルカリ電池Info
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- JP2765008B2 JP2765008B2 JP1053544A JP5354489A JP2765008B2 JP 2765008 B2 JP2765008 B2 JP 2765008B2 JP 1053544 A JP1053544 A JP 1053544A JP 5354489 A JP5354489 A JP 5354489A JP 2765008 B2 JP2765008 B2 JP 2765008B2
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- Japan
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- electrode plate
- positive electrode
- battery
- negative electrode
- capacity
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01M—PROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
- H01M4/00—Electrodes
- H01M4/02—Electrodes composed of, or comprising, active material
- H01M4/36—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids
- H01M4/48—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides
- H01M4/52—Selection of substances as active materials, active masses, active liquids of inorganic oxides or hydroxides of nickel, cobalt or iron
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
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- Chemical & Material Sciences (AREA)
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- General Chemical & Material Sciences (AREA)
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はペースト式水酸化ニッケル正極板を用いた密
閉形アルカリ電池に関するものである。
閉形アルカリ電池に関するものである。
従来の技術 密閉形アルカリ電池は、一般に水酸化ニッケルを主成
分とする正極板と、正極板より容量の大きい負極板とで
構成される。そして、電池を充電したとき、負極板より
も正極板の方が先に充電を終了し、負極板中に未充電の
活物質が存在するように、かつ、電池を放電したときに
負極板よりも正極板の方が先に放電を終了し、負極板中
に充電状態の活物質が残存するように容量のバランスが
とられている。
分とする正極板と、正極板より容量の大きい負極板とで
構成される。そして、電池を充電したとき、負極板より
も正極板の方が先に充電を終了し、負極板中に未充電の
活物質が存在するように、かつ、電池を放電したときに
負極板よりも正極板の方が先に放電を終了し、負極板中
に充電状態の活物質が残存するように容量のバランスが
とられている。
この容量のバランスを模式的に第1図に示す。図中、
縦の長さが電気量を表す。aは正極板の放電容量を、b
は正極板の充電終了時に負極板中に残存する未充電の活
物質の容量を、cは正極板の放電終了時に負極板中に残
存する充電状態の活物質の容量を表す。bおよびcの量
は負極板の種類や電池の使用条件等によって変えられる
が、ニッケル−カドミウム電池の汎用品ではbを正弦板
放電容量の40%程度、cを正極板放電容量の60%程度に
するのが普通である。
縦の長さが電気量を表す。aは正極板の放電容量を、b
は正極板の充電終了時に負極板中に残存する未充電の活
物質の容量を、cは正極板の放電終了時に負極板中に残
存する充電状態の活物質の容量を表す。bおよびcの量
は負極板の種類や電池の使用条件等によって変えられる
が、ニッケル−カドミウム電池の汎用品ではbを正弦板
放電容量の40%程度、cを正極板放電容量の60%程度に
するのが普通である。
従来、水酸化ニッケル正極板には、多孔度80%程度の
焼結式ニッケル基板に硝酸ニッケル等のニッケル塩の水
溶液を含浸し、そこにアルカリ水溶液を反応させて水酸
化ニッケルを沈澱させて製造するいわゆる焼結式正極板
が使用されている。この焼結式正極板は製造工程中に混
入する硝酸根等の不純物を取り除くため、電池に組み立
てる前にアルカリ電解液中で単独で充放電され、さらに
水洗,乾燥される。この工程は一般に化成工程と呼ばれ
る。焼結式正極板中の水酸化ニッケルは、化成前には2
価の状態で存在しているが、水酸化ニッケルは1度充電
されると完全には放電されないため、化成後には2価以
上になっている。水酸化ニッケルの充電時および放電時
の酸化数はそこに添加される添加剤や電解液の種類等に
よって異なるが、一般の焼結式正極板では、充電時には
約3.2価に、放電時には2.3価になる。このニッケルの酸
化数を考慮して、正極板に化成済みの焼結式極板を用い
た場合の密閉電池の容量バランスを第2図に示す。図中
dは化成によって電池外であらかじめ充電される水酸化
ニッケルの電気量を表す。
焼結式ニッケル基板に硝酸ニッケル等のニッケル塩の水
溶液を含浸し、そこにアルカリ水溶液を反応させて水酸
化ニッケルを沈澱させて製造するいわゆる焼結式正極板
が使用されている。この焼結式正極板は製造工程中に混
入する硝酸根等の不純物を取り除くため、電池に組み立
てる前にアルカリ電解液中で単独で充放電され、さらに
水洗,乾燥される。この工程は一般に化成工程と呼ばれ
る。焼結式正極板中の水酸化ニッケルは、化成前には2
価の状態で存在しているが、水酸化ニッケルは1度充電
されると完全には放電されないため、化成後には2価以
上になっている。水酸化ニッケルの充電時および放電時
の酸化数はそこに添加される添加剤や電解液の種類等に
よって異なるが、一般の焼結式正極板では、充電時には
約3.2価に、放電時には2.3価になる。このニッケルの酸
化数を考慮して、正極板に化成済みの焼結式極板を用い
た場合の密閉電池の容量バランスを第2図に示す。図中
dは化成によって電池外であらかじめ充電される水酸化
ニッケルの電気量を表す。
焼結式正極板を用いた密閉電池では、第2図に示した
ような容量バランスを持つ電池を製作するために、負極
板をあらかじめ単独で充電して、極板中に第2図のcに
相当する容量の充電状態の活物質を保持させた後、化成
済みの正極板と組み合わせて密閉する方法が取られてい
る。
ような容量バランスを持つ電池を製作するために、負極
板をあらかじめ単独で充電して、極板中に第2図のcに
相当する容量の充電状態の活物質を保持させた後、化成
済みの正極板と組み合わせて密閉する方法が取られてい
る。
また、負極板が活物質粉末を水等でペースト状にし、
導電芯体に塗着して製造する、いわゆるペースト式負極
板である場合には、活物質粉末に充電状態の活物質、例
えば亜鉛負極板では金属亜鉛を第2図のcに相当する分
だけあらかじめ添加しておき、この極板と化成済みの正
極板とを組み合わせて密閉し、必要な容量バランスを持
つ電池とする方法が採られている 発明が解決しようとする課題 近年、新しい正極板として、水酸化ニッケル粉末を水
等でペースト状にし、これを導電性の多孔体に直接充填
して製作する、いわゆるペースト式正極板が開発されて
いる。この正極板は、従来の焼結式正極板に比べて簡単
な工程で製作でき、また、硝酸根等の不純物が少ないの
で加勢することなく電池に組み立てることができるとい
う特徴を有している。化成工程は、多量の電力と時間を
必要とするので、この工程が不要であるということはペ
ースト式正極板の大きな利点である。しかし、この正極
板と従来の負極板とを組み合わせて密閉形電池を製作し
ようとするとき、次のような問題が生じる。
導電芯体に塗着して製造する、いわゆるペースト式負極
板である場合には、活物質粉末に充電状態の活物質、例
えば亜鉛負極板では金属亜鉛を第2図のcに相当する分
だけあらかじめ添加しておき、この極板と化成済みの正
極板とを組み合わせて密閉し、必要な容量バランスを持
つ電池とする方法が採られている 発明が解決しようとする課題 近年、新しい正極板として、水酸化ニッケル粉末を水
等でペースト状にし、これを導電性の多孔体に直接充填
して製作する、いわゆるペースト式正極板が開発されて
いる。この正極板は、従来の焼結式正極板に比べて簡単
な工程で製作でき、また、硝酸根等の不純物が少ないの
で加勢することなく電池に組み立てることができるとい
う特徴を有している。化成工程は、多量の電力と時間を
必要とするので、この工程が不要であるということはペ
ースト式正極板の大きな利点である。しかし、この正極
板と従来の負極板とを組み合わせて密閉形電池を製作し
ようとするとき、次のような問題が生じる。
従来の負極板には、化成済みの焼結式正極板と組み合
わせることを前提として、密閉形電池として必要な負極
板中の充電状態の活物質(第2図c)があらかじめ添加
してある。ペースト式正極板は化成することなく負極板
と組み合わせて密閉されるため、単に焼結式正極板と同
じ容量を持つペースト式正極板を従来の負極板と組み合
わせると第3図に示したような容量バランスとなる。同
図から明らかなように、dに相当する電気量が電池内で
充電されてしまうため、電池の放電状態に負極板中に存
在する充電状態の活物質がcからc′に増加し、電池の
充電状態に存在する未充電の活物質がbからb′に減少
してしまい、目的とする容量バランスからずれた電池に
なる。特に未充電の活物質bの減少は電池充電時の負極
板からの水素発生の危険性を増すことになる。
わせることを前提として、密閉形電池として必要な負極
板中の充電状態の活物質(第2図c)があらかじめ添加
してある。ペースト式正極板は化成することなく負極板
と組み合わせて密閉されるため、単に焼結式正極板と同
じ容量を持つペースト式正極板を従来の負極板と組み合
わせると第3図に示したような容量バランスとなる。同
図から明らかなように、dに相当する電気量が電池内で
充電されてしまうため、電池の放電状態に負極板中に存
在する充電状態の活物質がcからc′に増加し、電池の
充電状態に存在する未充電の活物質がbからb′に減少
してしまい、目的とする容量バランスからずれた電池に
なる。特に未充電の活物質bの減少は電池充電時の負極
板からの水素発生の危険性を増すことになる。
また、説明を簡潔にするために第3図にはあえて示さ
なかったが、ペースト式正極板には、通常、活物質利用
率を向上させるためには水酸化コバルトや金属コバルト
が添加されている。これらは一度充電されると放電され
にくいため、bの量をさらに減少する方向に働く。第4
図に水酸化コバルトや金属コバルトを添加したペースト
式正極板を従来の負極板と組み合わせた場合の容量のバ
ランスを示す。図中eはコバルトの充填によって生成し
た電気量を示す。
なかったが、ペースト式正極板には、通常、活物質利用
率を向上させるためには水酸化コバルトや金属コバルト
が添加されている。これらは一度充電されると放電され
にくいため、bの量をさらに減少する方向に働く。第4
図に水酸化コバルトや金属コバルトを添加したペースト
式正極板を従来の負極板と組み合わせた場合の容量のバ
ランスを示す。図中eはコバルトの充填によって生成し
た電気量を示す。
このように、ペースト式正極板を用いると、焼結式正
極板と組み合わせるために製造された負極板をそのまま
用いることができない。そこで従来は、ペースト式正極
板と組み合わせるべくcの量をあらかじめ少なくした専
用の負極板を製作しなければならなかった。また、特に
負極板がペースト式カドミウム負極板である場合には、
あらかじめ添加する充電生成物である金属カドミウムの
量を減らすと、十分に充電が進行せず、未充電の活物質
があるにもかかわらず水素発生が充電初期から起こると
いう問題点もあった。
極板と組み合わせるために製造された負極板をそのまま
用いることができない。そこで従来は、ペースト式正極
板と組み合わせるべくcの量をあらかじめ少なくした専
用の負極板を製作しなければならなかった。また、特に
負極板がペースト式カドミウム負極板である場合には、
あらかじめ添加する充電生成物である金属カドミウムの
量を減らすと、十分に充電が進行せず、未充電の活物質
があるにもかかわらず水素発生が充電初期から起こると
いう問題点もあった。
課題を解決するための手段 本発明はペースト式の正極板を用いた場合でも専用の
負極板を製作することなく、焼結式正極板用の製作され
た負極板と組み合わせて適切な容量のバランスを持つ密
閉電池を作ることを目的とするものである。
負極板を製作することなく、焼結式正極板用の製作され
た負極板と組み合わせて適切な容量のバランスを持つ密
閉電池を作ることを目的とするものである。
具体的には本発明は、水酸化ニッケル粉末を化学的に
部分的に酸化した2価を超えるニッケル酸化物の粉末単
独からなる活物質を含むペースト式正極板を備えること
を特徴とするものである。これにより極板中の水酸化ニ
ッケルがあらかじめ第4図のdとeの合計に相当する量
だけ充電状態になり、この正極板を用いることによっ
て、焼結式正極板と組み合わせるために製作された負極
板と組み合わせて用いても、適切な容量バランスを持つ
密閉形電池が得られる。
部分的に酸化した2価を超えるニッケル酸化物の粉末単
独からなる活物質を含むペースト式正極板を備えること
を特徴とするものである。これにより極板中の水酸化ニ
ッケルがあらかじめ第4図のdとeの合計に相当する量
だけ充電状態になり、この正極板を用いることによっ
て、焼結式正極板と組み合わせるために製作された負極
板と組み合わせて用いても、適切な容量バランスを持つ
密閉形電池が得られる。
なお、正極活物質に次亜塩素酸ナトリウムの酸化剤で
製作したニッケルの高級酸化物を添加し、極板性能を向
上させるという報告は過去にもみられるが(特開昭60−
254564,同59−143272,同59−016271,同57−124758)、
これを密閉形電池に適用した例は見られない。
製作したニッケルの高級酸化物を添加し、極板性能を向
上させるという報告は過去にもみられるが(特開昭60−
254564,同59−143272,同59−016271,同57−124758)、
これを密閉形電池に適用した例は見られない。
実施例 以下、好適な実施例を用いて説明する。
密閉形アルカリ電池としてはニッケル−カドミウム電
池が最も一般的であるので、本実施例では本発明をニッ
ケル−カドミウム電池に適用した場合について説明す
る。
池が最も一般的であるので、本実施例では本発明をニッ
ケル−カドミウム電池に適用した場合について説明す
る。
なお、水酸化ニッケル粉末の酸化は、酸化剤を含むア
ルカリ水溶液に水酸化ニッケル粉末を投入し、反応させ
ることで行なった。また、水酸化ニッケルの酸化の程度
は、酸化剤の量,反応温度および反応時間を変えること
で調整した。酸化剤としては、過硫酸カリウムや次亜塩
素酸カリウム等が使用できるが、過硫酸カリウムではβ
型のオキシ水酸化ニッケルが生成し、次亜塩素酸カリウ
ムではγ型オキシ水酸化ニッケルが生成することがX線
回折分析により確認されており、真比重が大きいため高
密度で導電性の多孔体に充填できるβ型のオキシ水酸化
ニッケルが生成する過硫酸カリウム等の過硫酸塩を酸化
剤として使用する方が有利である。本実施例では過硫酸
カリウムを酸化剤として使用した。
ルカリ水溶液に水酸化ニッケル粉末を投入し、反応させ
ることで行なった。また、水酸化ニッケルの酸化の程度
は、酸化剤の量,反応温度および反応時間を変えること
で調整した。酸化剤としては、過硫酸カリウムや次亜塩
素酸カリウム等が使用できるが、過硫酸カリウムではβ
型のオキシ水酸化ニッケルが生成し、次亜塩素酸カリウ
ムではγ型オキシ水酸化ニッケルが生成することがX線
回折分析により確認されており、真比重が大きいため高
密度で導電性の多孔体に充填できるβ型のオキシ水酸化
ニッケルが生成する過硫酸カリウム等の過硫酸塩を酸化
剤として使用する方が有利である。本実施例では過硫酸
カリウムを酸化剤として使用した。
[実施例1] まず、前記の方法で、水酸化ニッケルを2.4価まで酸
化し、この粉末と水酸化コバルトを重量比で10:1の割合
で混合し、ここに練り液を加えてペースト状とした。次
に、このペーストをスポンジ状のニッケル多孔体に充填
し、乾燥,プレスを行ない水酸化ニッケルの理論容量が
1300mAhのペースト式正極板(厚さ0.68mm,長さ160mm,幅
32mm)を製作した。この正極板と理論容量2400mAh(厚
さ0.55mm,長さ180mm,幅32mm)の焼結式カドミウム負極
板とをナイロンの不織布を介して旋回し、電池ケースに
挿入した後、電解液(比重1.30(20℃)の水酸化カリウ
ム水溶液3.1ml)を入れて密閉し、本発明による密閉形
電池Aを製作した。なお、この焼結式負極板は化成済み
で、活物質の内720mAhが充電状態にあるものである。
化し、この粉末と水酸化コバルトを重量比で10:1の割合
で混合し、ここに練り液を加えてペースト状とした。次
に、このペーストをスポンジ状のニッケル多孔体に充填
し、乾燥,プレスを行ない水酸化ニッケルの理論容量が
1300mAhのペースト式正極板(厚さ0.68mm,長さ160mm,幅
32mm)を製作した。この正極板と理論容量2400mAh(厚
さ0.55mm,長さ180mm,幅32mm)の焼結式カドミウム負極
板とをナイロンの不織布を介して旋回し、電池ケースに
挿入した後、電解液(比重1.30(20℃)の水酸化カリウ
ム水溶液3.1ml)を入れて密閉し、本発明による密閉形
電池Aを製作した。なお、この焼結式負極板は化成済み
で、活物質の内720mAhが充電状態にあるものである。
なお、電池Aでは、第4図のdおよびeに相当する量
だけ水酸化ニッケル粉末が充電状態にある。
だけ水酸化ニッケル粉末が充電状態にある。
[比較例1] 2価の水酸化ニッケルと水酸化コバルト粉末とを重量
比で10:1の割合で混合し、これを用いて実施例1と同じ
方法で理論容量が1300mAhのペースト式正極板を製作し
た。この正極板と実施例1と同じ焼結式負極板を組み合
わせて比較のための密閉形電池Cを製作した。
比で10:1の割合で混合し、これを用いて実施例1と同じ
方法で理論容量が1300mAhのペースト式正極板を製作し
た。この正極板と実施例1と同じ焼結式負極板を組み合
わせて比較のための密閉形電池Cを製作した。
[比較例2] 理論容量が1300mAhの焼結式正極板をアルカリ電解液
中で充放電した後、水洗,乾燥し、この正極板と実施例
1と同じ焼結式負極板を組み合わせて比較のための密閉
形電池Dを製作した。この電池Dは、適量な容量バラン
スをもった従来型の電池である。
中で充放電した後、水洗,乾燥し、この正極板と実施例
1と同じ焼結式負極板を組み合わせて比較のための密閉
形電池Dを製作した。この電池Dは、適量な容量バラン
スをもった従来型の電池である。
これらの電池を120mAの電流で16時間充電し、240mAの
電流で1.0Vまで放電した。この充放電を繰り返した場合
の電池容量の推移を第5図に示す。同図から、本発明に
よる電池Aは化成済みの正極板を用いた電池Dと同様に
充放電を繰り返しても容量の低下がなく、密閉形電池と
して成り立っていることが明らかである。一方、2価の
水酸化ニッケルのみを用いて製作した電池Cは、充放電
の進行にともない容量が低下しており、これは、電池の
容量バランスが崩れているため、負極から水素が発生
し、電解液が減少したためであると考えられる。
電流で1.0Vまで放電した。この充放電を繰り返した場合
の電池容量の推移を第5図に示す。同図から、本発明に
よる電池Aは化成済みの正極板を用いた電池Dと同様に
充放電を繰り返しても容量の低下がなく、密閉形電池と
して成り立っていることが明らかである。一方、2価の
水酸化ニッケルのみを用いて製作した電池Cは、充放電
の進行にともない容量が低下しており、これは、電池の
容量バランスが崩れているため、負極から水素が発生
し、電解液が減少したためであると考えられる。
なお、実施例ではニッケル−カドミウム電池を用いて
説明したが、本発明はこれに限定されず、ニッケル−亜
鉛電池,ニッケル−水素電池等の水酸化ニッケル正極板
を用いた電池に適用することができる。また、負極板と
しては焼結式に限らず、ペースト式負極板等も使用でき
る。
説明したが、本発明はこれに限定されず、ニッケル−亜
鉛電池,ニッケル−水素電池等の水酸化ニッケル正極板
を用いた電池に適用することができる。また、負極板と
しては焼結式に限らず、ペースト式負極板等も使用でき
る。
発明の効果 以上述べたように本発明によれば、ペースト式正極板
を現行の負極板を変えることなく密閉形電池に適用でき
る。このことは実用上極めて有効である。
を現行の負極板を変えることなく密閉形電池に適用でき
る。このことは実用上極めて有効である。
第1図は密閉形アルカリ電池の容量バランスを模式的に
示した図、第2図は化成済みの焼結式ニッケル正極板を
用いた従来の電池の容量のバランスを模式的に示した
図、第3図は未化成のペースト式正極板を用いた場合の
容量のバランスを模式的に示した図、第4図は水酸化コ
バルトや金属コバルトを添加した未化成のペースト式正
極板を用いた場合の容量のバランスを模式的に示した
図、第5図は本発明の電池と比較用の電池の充放電サイ
クルでの容量推移を示した図である。
示した図、第2図は化成済みの焼結式ニッケル正極板を
用いた従来の電池の容量のバランスを模式的に示した
図、第3図は未化成のペースト式正極板を用いた場合の
容量のバランスを模式的に示した図、第4図は水酸化コ
バルトや金属コバルトを添加した未化成のペースト式正
極板を用いた場合の容量のバランスを模式的に示した
図、第5図は本発明の電池と比較用の電池の充放電サイ
クルでの容量推移を示した図である。
Claims (1)
- 【請求項1】水酸化ニッケル粉末を化学的に部分的に酸
化した2価を超えるニッケル酸化物の粉末単独からなる
活物質を含むペースト式正極板を備えることを特徴とす
るペースト式正極板を備えることを特徴とする密閉形ア
ルカリ電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1053544A JP2765008B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 密閉形アルカリ電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1053544A JP2765008B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 密閉形アルカリ電池 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02234356A JPH02234356A (ja) | 1990-09-17 |
JP2765008B2 true JP2765008B2 (ja) | 1998-06-11 |
Family
ID=12945744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1053544A Expired - Lifetime JP2765008B2 (ja) | 1989-03-06 | 1989-03-06 | 密閉形アルカリ電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2765008B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6602640B1 (en) | 1999-09-28 | 2003-08-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Alkaline storage battery and process for the production thereof |
US7029791B2 (en) | 2000-08-08 | 2006-04-18 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Manufacturing method of positive active material for alkaline storage battery, nickel electrode using the same material and alkaline storage battery using the same nickel electrode |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5002113B2 (ja) * | 2001-06-29 | 2012-08-15 | オヴォニック バッテリー カンパニー インコーポレイテッド | 水素貯蔵電池及びその製造方法 |
JP2004154419A (ja) | 2002-11-07 | 2004-06-03 | Sony Corp | 信号処理装置および方法、記録媒体、並びにプログラム |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59143272A (ja) * | 1983-02-04 | 1984-08-16 | Sanyo Electric Co Ltd | アルカリ電池用活物質の製造方法 |
-
1989
- 1989-03-06 JP JP1053544A patent/JP2765008B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6602640B1 (en) | 1999-09-28 | 2003-08-05 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Alkaline storage battery and process for the production thereof |
US7029791B2 (en) | 2000-08-08 | 2006-04-18 | Sanyo Electric Co., Ltd. | Manufacturing method of positive active material for alkaline storage battery, nickel electrode using the same material and alkaline storage battery using the same nickel electrode |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02234356A (ja) | 1990-09-17 |
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