JP2763650B2 - トラクションアラーム装置 - Google Patents

トラクションアラーム装置

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JP2763650B2
JP2763650B2 JP2131164A JP13116490A JP2763650B2 JP 2763650 B2 JP2763650 B2 JP 2763650B2 JP 2131164 A JP2131164 A JP 2131164A JP 13116490 A JP13116490 A JP 13116490A JP 2763650 B2 JP2763650 B2 JP 2763650B2
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熱雄 若山
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) この発明は、自動車等の車両の駆動輪のスリップ発生
時にスリップ警報を出す手段を備えた自動車駆動輪のト
ラクションアラーム装置に関する。
(従来の技術) 従来より路面状況に応じた駆動輪トルクをコントロー
ルする、いわゆるトラクションコントロール装置が多種
開発されている。例えばこれには、アンチロックブレー
キ、又はアンチスキッド装置等がある。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このような従来のトラクションコント
ローラ装置にあっては、駆動輪がスリップしてから、コ
ントロールを実施するため時間的な遅れを生じ安全運転
を行なう上で問題があった。また、ドライバーに対して
路面状況を伝達し、運転パターンを変えるよう促すこと
もなかったので、同様な問題があった。
この発明の目的は上記課題を改善するために、スリッ
プ発生の可能性のあることを事前にドライバーに警告
し、ドライバーの措置によりスリップを回避し安全に運
転できるようにしたトラクションアラーム装置を提供す
るものである。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、この発明は、エンジント
ルクを算出する第1の手段と、車両が加速中であること
を検出判断する第2の手段と、前記第1の手段による算
出トルクから変速比に基づき駆動輪トルクを算出する第
3の手段と、前記第2の手段により検出判断された加速
中において前記第3の手段による算出トルクがあらかじ
め設定されたアラームトルクに等しいか又はそれより大
きいときに警報を発生する第4の手段と、前記アラーム
トルクを路面変化又は経時変化により適切な値に置換可
能にする第5の手段とからなるものである。
(作用) エンジントルクは空気量及びエンジン回転数から算出
され、車速センサで現在と直前の速度の比較で加速中と
判断されたとき、ギヤ位置により駆動輪のトルクが算出
される。このトルクと記憶されたアラームトルクと比較
して算出トルクが等しいか、又はアラームトルクより大
きいときは、スリップの可能性があるのでスリップ警報
が発せられる。そこで、ドライバーは加速を止めるので
事前にスリップすることを防ぐことができる。なお、実
際のスリップ検出機構をも備えれば、メモリの更新を学
習方法で行ない、より路面変化へ対応したものとなすこ
とができる。
(実施例) 以下、この発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。
第1図は、この発明に係る車両のシャシー部を示す概
略平面図である。
自動車1の駆動輪2の回転数を検出する車輪回転セン
サ3と、走行距離および所要時間を計測して加速中か否
か、又、必要に応じてスリップしているか否かを検出判
断するユニット4から構成されている。なお、図中12は
従動輪、14はデフ(差動装置)である。
上記車輪回転センサ3は、例えば変速機5の出力軸の
回転を検出するパルスゼネレータ等からなり、駆動輪2
の一定回転角、例えば180°毎にパルス信号を出力する
ようになっている。なお、この車輪回転センサ3は、車
速検出用センサを、そのまま流用することができる。勿
論、駆動輪2の回転を直接検出するように構成してもよ
い。
11はエンジン10の吸入空気量とエンジン回転数により
エンジントルクを算出する算出部である。この算出部11
の出力はユニット4に入力される。また変速機5からは
変速ギヤ位置(変速比)の情報が出力され、同様にユニ
ット4に入力される。
ユニット4は、自動車1の運転席等に設置されるもの
で、クロックパルス発生回路を内蔵した、いわゆるマイ
クロコンピュータシステムからなり、かつタイヤ径や測
定距離等の必要なデータを入力するキーボード6と、最
終的に得られるスリップ警報を発する表示部7と、メイ
ンスイッチ8とを一体に備えている。そして、ユニット
4は、これらの情報を入力して、算出部11からのエンジ
ントルク情報により変速機5からの変速比情報に基づい
て駆動輪2の駆動トルクを算出し、その算出トルクが予
め自己内に記憶しているアラームトルクと等しいか、又
はそれより大きいかどうかを判断部13で判断し、等しい
か又は大きいときはスリップ警報を発するようにしてい
る。
次に第2図は上記ユニット4において実行されるトラ
クションアラームの検出プログラムの概要を示すもので
あり、以下、これを参照して警報に至る算出手順を説明
する。
メインスイッチ8の投入によって第2図に示したプロ
グラムが起動開始する。
ステップaでは、車速センサの検出信号から車速VT
算出される。
次に、ステップbでは、エアフロメータの出力信号か
ら求められた吸入空気量Q が算出される。
また、ステップCでは、クランク角センサの出力信号
から求められた機関回転数Nが算出される。
そして、ステップdで次式に基づいてエンジントルク
Tが算出される。
T=K1×(Q/N)+K2 ここで、K1、K2は、エンジン1の仕様により決定され
る定数である。
例えば、K1は280〜350程度、またK2は1〜4程度であ
る。
なお、K2はエンジン1の自身の回転に使用されるトル
クであり、主に排気量の大小によって定まる。
また、(Q/N)は、単位エンジン回転数当たりの吸入
空気量である。
次に、ステップeで車両の速度が加速中か、否かが判
定される。
これは車輪回転センサ3のパルス信号が一定時間中測
定され、その測定値の現在の値がVT+1であるとする。
この現在の車速VT+1と前回測定の車速VTとを比べてV
T+1≧VTがNOの場合はステップaに戻り、再度の測定が
必要となる。また、YESの場合は加速中と判断され、次
の変速比判定のステップへと進む。変速ギヤが第1速か
否かは次式によって判定がなされる。(ステップf) N>K1a×VT N>K1a×VTがNOの場合は、第2速の判定がなされ、
さらに、NOならば第3、第4、第5速と順次に判定がな
され、結局第5速までNOならばステップaに戻る。しか
し、YESならば次の駆動輪トルクの算出がなされる。
(ステップg) なお、K1a〜K5aは、変速ギヤ比、デフ最終ギヤ比及び
タイヤ径より決定される比例定数である。
第2速〜第5速までの内、YESならば、すぐステップ
gに進む。
ステップgでは、次式に基づいて駆動輪トルクTKを算
出する。
TK=K′×T K′はエンジントルクTと駆動輪トルクTkを関係ずけ
る比例定数である。
ステップhでは、この算出された駆動輪トルクTKと予
め記憶されたアラームトルクT′とを比べて、TK≧T′
の関係にあるか否かの判断をする。NOならばステップa
に戻るが、YESならば駆動輪スリップ警報が発生する。
(ステップi) なお上記したアラームトルクT′はドライバー自身が
経験に基づいて設定する。
スリップ警報が発生すると、ドライバーはその警報に
よりスリップが発生するおそれがあることを知らされる
ので、それ以上の加速走行を止める。従って、自動車は
それ以上の加速を行なわないので事前にスリップするこ
とが防止される。
但し、前述のメモリしたアラームトルクT′の値が路
面変化又は経時変化などの理由で適切な値となっていな
い場合には次のステップへと進み、メモリの学習置換を
行なう。すなわち、駆動輪スリップ警報が発生される
と、駆動輪2の空転によってパルス信号の間隔が過度に
短くなり、スリップの発生したことがユニット4(第1
図)により検知される。(ステップj) スリップが生じている間は、計測用タイマ値もパルス
カウンタ値も進行せず、スリップが止って駆動輪の正常
な発進がなされた時点から、パルスカウンタのカウン
ト、つまり走行距離の計測が開始される。それとともに
所要時間の計測が開始される(本出願人の出願に係る実
願平1-53094号参照)。
スリップが発生してなければステップaに戻るが、ス
リップが発生しておれば、算出した駆動輪トルクTKが適
切な値となると判断され、これを、スリップ発生のおそ
れがあるアラームトルクTMとして記憶値T′の代りにユ
ニット4のメモリに更新記録する(ステップk)。
以上、本発明の実施例を図面により詳細に説明してき
たが、具体的な構成は、この実施例に限定されるもので
はなく、本発明要旨を逸脱しない範囲における変更等が
あっても本発明に含まれるものである。
[発明の効果] 以上の説明で明らかなように、この発明によればドラ
イバーは駆動輪がスリップする前にスリップ警報を受け
ることができるので、すばやく加速を止めるなどの措置
をすることになる。よって時間的な遅れをなくし、安全
運転を促すことができる。
また駆動力アラームは、スリップ時トルクを常に学習
することによって路面変化への対応も可能となる等の効
果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の自動車駆動輪のトラクションアラ
ームの一実施例を示す構成説明図、第2図は、その検出
プログラムを示すフローチャート図である。 1……自動車、2……駆動輪 3……車輪回転センサ、4……測定ユニット 5……変速機、10……エンジン 11……エンジン出力算出部 13……トルク比較判断部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジントルクを算出する第1の手段と、
    車両が加速中であることを検出判断する第2の手段と、
    前記第1の手段による算出トルクから変速比に基づき駆
    動輪トルクを算出する第3の手段と、前記第2の手段に
    より検出判断された加速中において前記第3の手段によ
    る算出トルクがあらかじめ設定されたアラームトルクに
    等しいか又はそれより大きいときに警報を発生する第4
    の手段と、前記アラームトルクを路面変化又は経時変化
    により適切な値に置換可能にする第5の手段とからなる
    トラクションアラーム装置。
JP2131164A 1990-05-23 1990-05-23 トラクションアラーム装置 Expired - Lifetime JP2763650B2 (ja)

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JPH0427652A JPH0427652A (ja) 1992-01-30
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6172851A (ja) * 1984-09-18 1986-04-14 Toyota Motor Corp 車輪スリツプ検出装置
DE3737970A1 (de) * 1987-11-07 1989-04-20 Bosch Gmbh Robert Fahrzeugbremsanlage mit einer vorrichtung zum begrenzen von antriebsschlupf

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JPH0427652A (ja) 1992-01-30

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