JPH0928002A - 電気車の物理パラメータ計測装置 - Google Patents
電気車の物理パラメータ計測装置Info
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- JPH0928002A JPH0928002A JP17756895A JP17756895A JPH0928002A JP H0928002 A JPH0928002 A JP H0928002A JP 17756895 A JP17756895 A JP 17756895A JP 17756895 A JP17756895 A JP 17756895A JP H0928002 A JPH0928002 A JP H0928002A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 変化する車輪や車軸のイナーシャ等のデータ
を随時に計測して更新する。 【構成】 電気車1の惰行時にパルスジェネレータ3が
出力した駆動用誘導電動機2の回転数に比例したパルス
数により、軸速度演算手段で車輪が装着された車軸の軸
速度を算出する。そして、対地速度演算手段6で算出し
た電気車1の対地速度と車軸の軸速度とにより、車輪半
径演算手段17で車輪半径を算出して車輪半径記憶手段
19に記憶し、表示手段20に表示する。常に最新のデ
ータによりメインテナンスの時期を知ることができる。
を随時に計測して更新する。 【構成】 電気車1の惰行時にパルスジェネレータ3が
出力した駆動用誘導電動機2の回転数に比例したパルス
数により、軸速度演算手段で車輪が装着された車軸の軸
速度を算出する。そして、対地速度演算手段6で算出し
た電気車1の対地速度と車軸の軸速度とにより、車輪半
径演算手段17で車輪半径を算出して車輪半径記憶手段
19に記憶し、表示手段20に表示する。常に最新のデ
ータによりメインテナンスの時期を知ることができる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電気車の車輪の半径
及び車軸のイナーシャを算出する電気車の物理パラメー
タ計測装置に関するものである。
及び車軸のイナーシャを算出する電気車の物理パラメー
タ計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は、例えば特開平4−127804
号公報に記載された従来の電気車の物理パラメータ計測
装置の構成図である。図5において、1は電気車、2は
電気車1を駆動する誘導電動機、3は車軸に取り付けた
パルスジェネレータで、誘導電動機2の回転数に比例し
たパルスを発生する。4は車体対地速度に比例した信号
を出力する対地速度センサで、ドップラーレーダ、光電
管式等の非接触形、又は誘導電動機2が装着されていな
い従輪の回転速度を計測するものでもよい。5は対地速
度センサ4からの出力信号を正規化処理する信号処理手
段、6は電気車1の対地速度VGを算出する対地速度演
算手段、7はパルスジェネレータ3からの出力信号を正
規化処理する信号処理手段、8は車軸の軸速度VSを算
出する軸速度演算手段、9は各軸のクリープ速度を算出
するクリープ速度演算手段、10は車輪径を記憶した車
輪径レジスタ、11は各軸のイナーシャを記憶したイナ
ーシャレジスタ、12は誘導電動機2のトルク検出手
段、13は駆動力演算手段、14は粘着状態判定手段、
15はトルク目標設定手段、16は誘導電動機2を制御
するVVVFインバータからなる制御手段である。
号公報に記載された従来の電気車の物理パラメータ計測
装置の構成図である。図5において、1は電気車、2は
電気車1を駆動する誘導電動機、3は車軸に取り付けた
パルスジェネレータで、誘導電動機2の回転数に比例し
たパルスを発生する。4は車体対地速度に比例した信号
を出力する対地速度センサで、ドップラーレーダ、光電
管式等の非接触形、又は誘導電動機2が装着されていな
い従輪の回転速度を計測するものでもよい。5は対地速
度センサ4からの出力信号を正規化処理する信号処理手
段、6は電気車1の対地速度VGを算出する対地速度演
算手段、7はパルスジェネレータ3からの出力信号を正
規化処理する信号処理手段、8は車軸の軸速度VSを算
出する軸速度演算手段、9は各軸のクリープ速度を算出
するクリープ速度演算手段、10は車輪径を記憶した車
輪径レジスタ、11は各軸のイナーシャを記憶したイナ
ーシャレジスタ、12は誘導電動機2のトルク検出手
段、13は駆動力演算手段、14は粘着状態判定手段、
15はトルク目標設定手段、16は誘導電動機2を制御
するVVVFインバータからなる制御手段である。
【0003】上記構成において、誘導電動機2の駆動力
でレールと車輪との間の粘着力により電気車1が駆動さ
れる。このとき、降雨等の外的な要因で粘着力が変化し
て車輪の空転が発生することがある。この場合には電動
機電流を減ずるなどして誘導電動機2のトルクを減じて
再粘着制御を行う。このとき、図6に示す粘着現象の性
質に注目して、レールと車輪との間の相対的な速度であ
るクリープ速度と、利用し得る粘着力との関係から、曲
線のクリープ速度の小さい側の頂点近傍で動作させる。
対地速度センサ4の信号により対地速度計測手段6で算
出した対地速度VGと回転速度計測手段8で算出した軸
速度VSとの差をクリープ速度演算手段9で演算してク
リープ速度VKを得る。また、軸速度演算手段8からの
軸速度VS、車輪径レジスタ10からの車輪の半径、イ
ナーシャレジスタ11からの各軸のイナーシャ、トルク
検出手段12からの誘導電動機2のトルク及び歯車比な
どから駆動力演算手段13で車輪がレールを蹴る力、す
なわち実際の駆動力を求める。そして、粘着状態判定手
段14で求めた駆動力とクリープ速度VKとの時間的な
変化を観測することにより粘着状態を判定する。この判
定結果をもとにトルク目標設定手段15において、トル
クを増やすか減らすかの所定のトルクを演算して、トル
ク目標を制御手段16へ指令する。制御手段16ではト
ルク目標に従って誘導電動機2のトルク制御を行う。
でレールと車輪との間の粘着力により電気車1が駆動さ
れる。このとき、降雨等の外的な要因で粘着力が変化し
て車輪の空転が発生することがある。この場合には電動
機電流を減ずるなどして誘導電動機2のトルクを減じて
再粘着制御を行う。このとき、図6に示す粘着現象の性
質に注目して、レールと車輪との間の相対的な速度であ
るクリープ速度と、利用し得る粘着力との関係から、曲
線のクリープ速度の小さい側の頂点近傍で動作させる。
対地速度センサ4の信号により対地速度計測手段6で算
出した対地速度VGと回転速度計測手段8で算出した軸
速度VSとの差をクリープ速度演算手段9で演算してク
リープ速度VKを得る。また、軸速度演算手段8からの
軸速度VS、車輪径レジスタ10からの車輪の半径、イ
ナーシャレジスタ11からの各軸のイナーシャ、トルク
検出手段12からの誘導電動機2のトルク及び歯車比な
どから駆動力演算手段13で車輪がレールを蹴る力、す
なわち実際の駆動力を求める。そして、粘着状態判定手
段14で求めた駆動力とクリープ速度VKとの時間的な
変化を観測することにより粘着状態を判定する。この判
定結果をもとにトルク目標設定手段15において、トル
クを増やすか減らすかの所定のトルクを演算して、トル
ク目標を制御手段16へ指令する。制御手段16ではト
ルク目標に従って誘導電動機2のトルク制御を行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来の電
気車の物理パラメータ計測装置は経年変化や製造上のば
らつきがある車輪の半径及びイナーシャのデータをレジ
スタに記憶しているので、最新のデータが得られないと
いう問題点があった。
気車の物理パラメータ計測装置は経年変化や製造上のば
らつきがある車輪の半径及びイナーシャのデータをレジ
スタに記憶しているので、最新のデータが得られないと
いう問題点があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、変化する車輪の半径や車軸のイ
ナーシャ等のデータを随時に計測して更新するようにし
た電気車の物理パラメータ計測装置を提供する。
ためになされたもので、変化する車輪の半径や車軸のイ
ナーシャ等のデータを随時に計測して更新するようにし
た電気車の物理パラメータ計測装置を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係る電
気車の物理パラメータ計測装置は、電気車の惰行時に駆
動用誘導電動機の回転数に比例したパルスを出力するパ
ルスジェネレータと、パルス数により車輪が装着された
車軸の軸速度を算出する軸速度演算手段と、電気車の対
地速度を算出する対地速度演算手段と、車軸の軸速度と
電気車の対地速度とにより電気車の物理パラメータを算
出する物理パラメータ演算手段とを備えたものである。
気車の物理パラメータ計測装置は、電気車の惰行時に駆
動用誘導電動機の回転数に比例したパルスを出力するパ
ルスジェネレータと、パルス数により車輪が装着された
車軸の軸速度を算出する軸速度演算手段と、電気車の対
地速度を算出する対地速度演算手段と、車軸の軸速度と
電気車の対地速度とにより電気車の物理パラメータを算
出する物理パラメータ演算手段とを備えたものである。
【0007】請求項2の発明に係る電気車の物理パラメ
ータ計測装置は、請求項1に記載の電気車の物理パラメ
ータ計測装置において、物理パラメータを車輪半径とし
たものである。
ータ計測装置は、請求項1に記載の電気車の物理パラメ
ータ計測装置において、物理パラメータを車輪半径とし
たものである。
【0008】請求項3の発明に係る電気車の物理パラメ
ータ計測装置は、請求項2に記載の電気車の物理パラメ
ータ計測装置において、車輪半径を表示手段に表示する
ように構成したものである。
ータ計測装置は、請求項2に記載の電気車の物理パラメ
ータ計測装置において、車輪半径を表示手段に表示する
ように構成したものである。
【0009】請求項4の発明に係る電気車の物理パラメ
ータ計測装置は、電気車の粘着運転時に駆動用誘導電動
機の回転数に比例したパルスを出力するパルスジェネレ
ータと、車輪半径を記憶した車輪半径記憶手段と、パル
ス数により車輪が装着された車軸の軸加速度を算出し、
車軸の軸加速度と車輪半径とを利用して車軸のイナーシ
ャを算出するイナーシャ演算手段とを備えたものであ
る。
ータ計測装置は、電気車の粘着運転時に駆動用誘導電動
機の回転数に比例したパルスを出力するパルスジェネレ
ータと、車輪半径を記憶した車輪半径記憶手段と、パル
ス数により車輪が装着された車軸の軸加速度を算出し、
車軸の軸加速度と車輪半径とを利用して車軸のイナーシ
ャを算出するイナーシャ演算手段とを備えたものであ
る。
【0010】請求項5の発明に係る電気車の物理パラメ
ータ計測装置は、電気車の駆動用誘導電動機の回転数に
比例したパルスを出力するパルスジェネレータと、電気
車の惰行時におけるパルスジェネレータのパルス数によ
り車輪が装着された車軸の軸速度を算出する軸速度演算
手段と、電気車の対地速度を計測する対地速度演算手段
と、車軸の軸速度と電気車の対地速度とにより車輪半径
を算出する車輪半径演算手段と、電気車の粘着運転時に
おけるパルスジェネレータのパルス数により車軸の軸加
速度を算出し、車輪半径と車軸の軸加速度とを利用して
車軸のイナーシャを算出するイナーシャ演算手段とを備
えたものである。
ータ計測装置は、電気車の駆動用誘導電動機の回転数に
比例したパルスを出力するパルスジェネレータと、電気
車の惰行時におけるパルスジェネレータのパルス数によ
り車輪が装着された車軸の軸速度を算出する軸速度演算
手段と、電気車の対地速度を計測する対地速度演算手段
と、車軸の軸速度と電気車の対地速度とにより車輪半径
を算出する車輪半径演算手段と、電気車の粘着運転時に
おけるパルスジェネレータのパルス数により車軸の軸加
速度を算出し、車輪半径と車軸の軸加速度とを利用して
車軸のイナーシャを算出するイナーシャ演算手段とを備
えたものである。
【0011】請求項6の発明に係る電気車の物理パラメ
ータ計測装置は、請求項4又は請求項5に記載の電気車
の物理パラメータ計測装置において、車軸のイナーシャ
を表示手段に表示するように構成したものである。
ータ計測装置は、請求項4又は請求項5に記載の電気車
の物理パラメータ計測装置において、車軸のイナーシャ
を表示手段に表示するように構成したものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、電気車の惰行時に
車輪が装着された車軸の軸速度を算出し、対地速度演算
手段で算出した対地速度と車軸の軸速度とを利用して、
物理パラメータを算出する。
車輪が装着された車軸の軸速度を算出し、対地速度演算
手段で算出した対地速度と車軸の軸速度とを利用して、
物理パラメータを算出する。
【0013】請求項2の発明においては、請求項1に記
載の電気車の物理パラメータ計測装置において、物理パ
ラメータとして車輪半径を算出するものである。
載の電気車の物理パラメータ計測装置において、物理パ
ラメータとして車輪半径を算出するものである。
【0014】請求項3の発明においては、請求項2に記
載の電気車の物理パラメータ計測装置において、車輪半
径を出力手段により出力する。
載の電気車の物理パラメータ計測装置において、車輪半
径を出力手段により出力する。
【0015】請求項4の発明においては、電気車の車輪
が装着された車軸の軸加速度を算出し、半径記憶手段に
記憶した車輪の半径と軸加速度とを利用して車軸のイナ
ーシャを算出する。
が装着された車軸の軸加速度を算出し、半径記憶手段に
記憶した車輪の半径と軸加速度とを利用して車軸のイナ
ーシャを算出する。
【0016】請求項5の発明においては、電気車の惰行
時に車輪が装着された車軸の軸速度を算出し、対地速度
演算手段で算出した対地速度と軸速度とを利用して車輪
半径を算出し、駆動用誘導電動機の回転数に比例したパ
ルス数により車軸の軸加速度を算出し、車軸の軸加速度
と車輪半径とを利用して車軸のイナーシャを算出する。
時に車輪が装着された車軸の軸速度を算出し、対地速度
演算手段で算出した対地速度と軸速度とを利用して車輪
半径を算出し、駆動用誘導電動機の回転数に比例したパ
ルス数により車軸の軸加速度を算出し、車軸の軸加速度
と車輪半径とを利用して車軸のイナーシャを算出する。
【0017】請求項6の発明においては、請求項4又は
請求項5に記載の電気車の物理パラメータ計測装置にお
いて、車軸のイナーシャを表示手段に表示する。
請求項5に記載の電気車の物理パラメータ計測装置にお
いて、車軸のイナーシャを表示手段に表示する。
【0018】
実施例1.図1は実施例1の構成図である。図1におい
て、1〜8は従来のものと同様である。17は車輪径演
算手段、18はノイズを防止するフィルタ演算手段ロー
パスフィルタ等で構成されている。19は車輪半径記憶
手段、20は車輪半径を出力する出力手段で、運転台等
に配置される。
て、1〜8は従来のものと同様である。17は車輪径演
算手段、18はノイズを防止するフィルタ演算手段ロー
パスフィルタ等で構成されている。19は車輪半径記憶
手段、20は車輪半径を出力する出力手段で、運転台等
に配置される。
【0019】次に動作について説明する。図2は実施例
1の動作を説明するフローチャートである。図1及び図
2において、駆動用誘導電動機2に電流を供給せずに走
行している惰行時を判定する(ステップS1)。惰行時
であれば軸速度計測手段8により各車軸の軸速度θdを
算出する(ステップS2)。一方、対地速度演算手段6
では対地速度センサ4のデータにより電気車1の対地速
度VGを算出する(ステップS3)。次に車輪半径演算手
段17において、入力された軸速度θdと対地速度VGと
から車輪半径γdを式(1)により算出する。電気車1
の対地速度VGと、車輪の対地面の回転速度、即ち周速
との間には若干の差がある。対地速度VGと周速との差
をクリープ速度λとすると、VG=γd・(θd+λ)と
表すことができる。しかし、惰行時に車輪が引きずられ
ている現象としてのクリープ速度λは、無視し得る大き
さである。したがって、車輪の半径は式(1)により求
めることができる(ステップS4)。 γd=V/θd・・・・・(1)
1の動作を説明するフローチャートである。図1及び図
2において、駆動用誘導電動機2に電流を供給せずに走
行している惰行時を判定する(ステップS1)。惰行時
であれば軸速度計測手段8により各車軸の軸速度θdを
算出する(ステップS2)。一方、対地速度演算手段6
では対地速度センサ4のデータにより電気車1の対地速
度VGを算出する(ステップS3)。次に車輪半径演算手
段17において、入力された軸速度θdと対地速度VGと
から車輪半径γdを式(1)により算出する。電気車1
の対地速度VGと、車輪の対地面の回転速度、即ち周速
との間には若干の差がある。対地速度VGと周速との差
をクリープ速度λとすると、VG=γd・(θd+λ)と
表すことができる。しかし、惰行時に車輪が引きずられ
ている現象としてのクリープ速度λは、無視し得る大き
さである。したがって、車輪の半径は式(1)により求
めることができる(ステップS4)。 γd=V/θd・・・・・(1)
【0020】次に、車輪半径記憶手段19に記憶されて
いる前回計測した車輪半径γdと、今回計測した車輪半
径γdとを入れ換えてデータを更新する(ステップ
S5)。このように、車輪半径γdの入れ換え操作を行う
代わりに、式(2)に示す伝達関数Gの一次のローパス
フィルタ(ただし、tは時定数とする)や、式(3)に
示す漸化式のフィルタ(0<A<1)を介して更新する
ように構成してもよい。 G(s)=1/(1+t・s) ・・・・・(2) Y(k)=A・u(k)+(1−A)・Y(k−1)・・・・・(3)
いる前回計測した車輪半径γdと、今回計測した車輪半
径γdとを入れ換えてデータを更新する(ステップ
S5)。このように、車輪半径γdの入れ換え操作を行う
代わりに、式(2)に示す伝達関数Gの一次のローパス
フィルタ(ただし、tは時定数とする)や、式(3)に
示す漸化式のフィルタ(0<A<1)を介して更新する
ように構成してもよい。 G(s)=1/(1+t・s) ・・・・・(2) Y(k)=A・u(k)+(1−A)・Y(k−1)・・・・・(3)
【0021】以上のように、電気車の惰行時に車輪が装
着された車軸の軸速度θdを軸速度演算手段8で算出
し、対地速度演算手段6で電気車1の車体の対地速度V
Gを算出し、軸速度θdと対地速度VGとを利用して、随
時に車輪半径γdを更新することができる。したがっ
て、車輪半径の経年変化を随時把握できるので、メイン
テナンスの時期を失することなく対応することができ
る。
着された車軸の軸速度θdを軸速度演算手段8で算出
し、対地速度演算手段6で電気車1の車体の対地速度V
Gを算出し、軸速度θdと対地速度VGとを利用して、随
時に車輪半径γdを更新することができる。したがっ
て、車輪半径の経年変化を随時把握できるので、メイン
テナンスの時期を失することなく対応することができ
る。
【0022】実施例2.図3は実施例2の構成図であ
る。図3において、1〜8は従来のものと同様である。
21は車両重量を検出する車両重量センサで、台車の空
気ばね圧を計測する。22は車両重量センサ21からの
出力信号を正規化処理する信号処理手段、23は車両重
量を算出する車両重量演算手段、24は予め測定した車
輪半径のデータを記憶した車輪半径記憶手段、25はイ
ナーシャ演算手段、26はノイズを防止するフィルタ演
算手段、27はイナーシャ演算手段25で算出したイナ
ーシャのデータを記憶する記憶手段、28はイナーシャ
のデータを出力する出力手段である。
る。図3において、1〜8は従来のものと同様である。
21は車両重量を検出する車両重量センサで、台車の空
気ばね圧を計測する。22は車両重量センサ21からの
出力信号を正規化処理する信号処理手段、23は車両重
量を算出する車両重量演算手段、24は予め測定した車
輪半径のデータを記憶した車輪半径記憶手段、25はイ
ナーシャ演算手段、26はノイズを防止するフィルタ演
算手段、27はイナーシャ演算手段25で算出したイナ
ーシャのデータを記憶する記憶手段、28はイナーシャ
のデータを出力する出力手段である。
【0023】次に動作について説明する。図4は実施例
2の動作を説明するフローチャートである。各車輪に発
生する有効な駆動力をfdとしたとき、車両重量をM、
車体加速度をαとすると式(4)が成立する。そして、
電気車の運動方程式はJd・θd/P・G=G・Td−fd
・γdとなるので、各車輪の駆動力fdが式(5)のよう
に表せる。さらに、式(5)から各軸のイナーシャJd
を求めると式(6)が導かれるので、式(4)の関係を
式(6)に代入することにより、式(7)が得られる。
2の動作を説明するフローチャートである。各車輪に発
生する有効な駆動力をfdとしたとき、車両重量をM、
車体加速度をαとすると式(4)が成立する。そして、
電気車の運動方程式はJd・θd/P・G=G・Td−fd
・γdとなるので、各車輪の駆動力fdが式(5)のよう
に表せる。さらに、式(5)から各軸のイナーシャJd
を求めると式(6)が導かれるので、式(4)の関係を
式(6)に代入することにより、式(7)が得られる。
【0024】
【数1】
【0025】以下、式(7)により各軸のイナーシャを
算出する方法について説明する。図3及び図4におい
て、加速(カ行)時あるいは減速(回生)時で、空転あ
るいは滑走が検知されていない粘着運転状態であること
を判定する(ステップS1)。そして、各軸の軸速度θd
を軸速度演算手段8により算出する(ステップS2)。
対地速度演算手段6により対地速度VGを算出する(ス
テップS3)。車両重量演算手段23により車両重量M
を算出する(ステップS4)。次に、対地速度VGを連続
的に計測して得られる車体加速度αと、車両重量演算手
段23からの車両重量Mとによりイナーシャ演算手段2
5で全誘導電動機2(4台/両)が車輪に発生する有効
な全トルクTを算出する(ステップS5)とともに、車
両重量M、軸速度θd及び対地速度VGを用いて各軸のイ
ナーシャJdを算出する(ステップS6)。算出したイナ
ーシャのデータをイナーシャ記憶手段26に記憶する
(ステップS7)。
算出する方法について説明する。図3及び図4におい
て、加速(カ行)時あるいは減速(回生)時で、空転あ
るいは滑走が検知されていない粘着運転状態であること
を判定する(ステップS1)。そして、各軸の軸速度θd
を軸速度演算手段8により算出する(ステップS2)。
対地速度演算手段6により対地速度VGを算出する(ス
テップS3)。車両重量演算手段23により車両重量M
を算出する(ステップS4)。次に、対地速度VGを連続
的に計測して得られる車体加速度αと、車両重量演算手
段23からの車両重量Mとによりイナーシャ演算手段2
5で全誘導電動機2(4台/両)が車輪に発生する有効
な全トルクTを算出する(ステップS5)とともに、車
両重量M、軸速度θd及び対地速度VGを用いて各軸のイ
ナーシャJdを算出する(ステップS6)。算出したイナ
ーシャのデータをイナーシャ記憶手段26に記憶する
(ステップS7)。
【0026】以上のように記憶した車輪半径の値に基づ
いて各軸のイナーシャを算出することができる。したが
って、算出した各軸のイナーシャを予め設定した基準値
と比較するように構成することにより、車輪のメインテ
ナンスの時期を適確に知ることができる。
いて各軸のイナーシャを算出することができる。したが
って、算出した各軸のイナーシャを予め設定した基準値
と比較するように構成することにより、車輪のメインテ
ナンスの時期を適確に知ることができる。
【0027】実施例3.実施例2では車輪半径記憶手段
24に記憶した車輪半径に基づいて各軸のイナーシャを
算出するものについて説明したが、実施例1において求
めた車輪半径を用いてイナーシャを算出することによ
り、適時の車輪半径に基づいてイナーシャを算出するの
で、より精度のよいデータを得ることができる。
24に記憶した車輪半径に基づいて各軸のイナーシャを
算出するものについて説明したが、実施例1において求
めた車輪半径を用いてイナーシャを算出することによ
り、適時の車輪半径に基づいてイナーシャを算出するの
で、より精度のよいデータを得ることができる。
【0028】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、電気車の惰行
時に算出した車軸の軸速度と電気車の対地速度とを利用
して、随時に電気車の制御に必要なパラメータを算出す
るので、経年変化に起因する最新のデータを得ることが
できる。
時に算出した車軸の軸速度と電気車の対地速度とを利用
して、随時に電気車の制御に必要なパラメータを算出す
るので、経年変化に起因する最新のデータを得ることが
できる。
【0029】請求項2の発明によれば、請求項1に記載
の電気車の物理パラメータ計測装置において、物理パラ
メータとして車輪半径を算出するので、最新のデータを
得ることができる。
の電気車の物理パラメータ計測装置において、物理パラ
メータとして車輪半径を算出するので、最新のデータを
得ることができる。
【0030】請求項3の発明によれば、請求項2に記載
の電気車の物理パラメータ計測装置において、車輪半径
を表示手段により出力するので、最新のデータによりメ
インテナンスの時期を知ることができる。
の電気車の物理パラメータ計測装置において、車輪半径
を表示手段により出力するので、最新のデータによりメ
インテナンスの時期を知ることができる。
【0031】請求項4の発明によれば、算出した車軸の
軸加速度と車輪半径記憶手段に記憶した車輪半径とを利
用して、各軸のイナーシャを算出するので、最新のデー
タを得ることができる。
軸加速度と車輪半径記憶手段に記憶した車輪半径とを利
用して、各軸のイナーシャを算出するので、最新のデー
タを得ることができる。
【0032】請求項5の発明によれば、電気車の惰行時
に算出した車軸の軸速度と対地速度とを利用して車輪半
径を算出し、駆動用誘導電動機の回転数に比例したパル
ス数により車軸の軸加速度を算出し、軸加速度と車輪半
径とを利用して各軸のイナーシャを算出するので、最新
のデータを得ることができる。
に算出した車軸の軸速度と対地速度とを利用して車輪半
径を算出し、駆動用誘導電動機の回転数に比例したパル
ス数により車軸の軸加速度を算出し、軸加速度と車輪半
径とを利用して各軸のイナーシャを算出するので、最新
のデータを得ることができる。
【0033】請求項6の発明によれば、請求項4又は請
求項5に記載の電気車の物理パラメータ計測装置におい
て、車軸のイナーシャを表示するので、最新のデータに
よりメインテナンスの時期を知ることができる。
求項5に記載の電気車の物理パラメータ計測装置におい
て、車軸のイナーシャを表示するので、最新のデータに
よりメインテナンスの時期を知ることができる。
【図1】 実施例1の発明の構成を示す構成図である。
【図2】 実施例1の動作の流れを示すフローチャート
である。
である。
【図3】 実施例2の発明の構成を示す構成図である。
【図4】 実施例2の動作の流れを示すフローチャート
である。
である。
【図5】 従来の電気車の物理パラメータ計測装置を示
す構成図である。
す構成図である。
【図6】 粘着特性を示す説明図である。
1 電気車、2 誘導電動機、3 パルスジェネレー
タ、6 対地速度計測手段、8 軸速度計測手段、17
車輪半径演算手段、20,28 表示手段、24 車
輪半径記憶手段、25 イナーシャ演算手段。
タ、6 対地速度計測手段、8 軸速度計測手段、17
車輪半径演算手段、20,28 表示手段、24 車
輪半径記憶手段、25 イナーシャ演算手段。
Claims (6)
- 【請求項1】 電気車の惰行時に駆動用誘導電動機の回
転数に比例したパルスを出力するパルスジェネレータ
と、上記パルス数により車輪が装着された車軸の軸速度
を算出する軸速度演算手段と、上記電気車の対地速度を
算出する対地速度演算手段と、上記車軸の軸速度と上記
電気車の対地速度とにより上記電気車の物理パラメータ
を算出する物理パラメータ演算手段とを備えた電気車の
物理パラメータ計測装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の電気車の物理パラメー
タ計測装置において、物理パラメータは車輪半径である
ことを特徴とする電気車の物理パラメータ計測装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の電気車の物理パラメー
タ計測装置において、車輪半径を表示手段に表示するよ
うに構成したことを特徴とする電気車の物理パラメータ
計測装置。 - 【請求項4】 電気車の粘着運転時に駆動用誘導電動機
の回転数に比例したパルスを出力するパルスジェネレー
タと、車輪半径を記憶した車輪半径記憶手段と、上記パ
ルス数により車輪が装着された車軸の軸加速度を算出
し、上記車軸の軸加速度と上記車輪半径とを利用して上
記車軸のイナーシャを算出するイナーシャ演算手段とを
備えた電気車の物理パラメータ計測装置。 - 【請求項5】 電気車の駆動用誘導電動機の回転数に比
例したパルスを出力するパルスジェネレータと、上記電
気車の惰行時における上記パルスジェネレータのパルス
数により車輪が装着された車軸の軸速度を算出する軸速
度演算手段と、上記電気車の対地速度を計測する対地速
度演算手段と、上記車軸の軸速度と上記電気車の対地速
度とにより上記車輪半径を算出する車輪半径演算手段
と、上記電気車の粘着運転時における上記パルスジェネ
レータのパルス数により上記車軸の軸加速度を算出し、
上記車輪半径と上記車軸の軸加速度とを利用して上記車
軸のイナーシャを算出するイナーシャ演算手段とを備え
た電気車の物理パラメータ計測装置。 - 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載の電気車の
物理パラメータ計測装置において、車軸のイナーシャを
表示手段に表示するように構成したことを特徴とする電
気車の物理パラメータ計測装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17756895A JPH0928002A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 電気車の物理パラメータ計測装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP17756895A JPH0928002A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 電気車の物理パラメータ計測装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0928002A true JPH0928002A (ja) | 1997-01-28 |
Family
ID=16033250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP17756895A Pending JPH0928002A (ja) | 1995-07-13 | 1995-07-13 | 電気車の物理パラメータ計測装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0928002A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000162221A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-16 | Kenwood Corp | 車速検出装置 |
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KR101395872B1 (ko) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | 현대중공업 주식회사 | 철도차량 휠 반경 자동 보정 시스템 및 그 보정방법 |
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-
1995
- 1995-07-13 JP JP17756895A patent/JPH0928002A/ja active Pending
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