JP2762557B2 - 液圧倍力装置 - Google Patents
液圧倍力装置Info
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- JP2762557B2 JP2762557B2 JP1119654A JP11965489A JP2762557B2 JP 2762557 B2 JP2762557 B2 JP 2762557B2 JP 1119654 A JP1119654 A JP 1119654A JP 11965489 A JP11965489 A JP 11965489A JP 2762557 B2 JP2762557 B2 JP 2762557B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、車両に搭載されてペダルに加えられる踏力
を倍力する液圧倍力装置に関する。
を倍力する液圧倍力装置に関する。
「従来の技術」 従来一般に液圧倍力装置は、ハウジングに摺動自在に
設けたパワーピストンと、上記ハウジング内でパワーピ
ストンの一端部に形成した動力室と、入力軸に連動して
作動され、該入力軸に加えられた踏力に応じた流体圧力
を上記動力室内に導入する弁機構と、上記パワーピスト
ンに連動した出力軸とを備えている。
設けたパワーピストンと、上記ハウジング内でパワーピ
ストンの一端部に形成した動力室と、入力軸に連動して
作動され、該入力軸に加えられた踏力に応じた流体圧力
を上記動力室内に導入する弁機構と、上記パワーピスト
ンに連動した出力軸とを備えている。
そして上記出力軸はパワーピストンの先端部に一体に
形成され、或いはパワーピストンの先端部に連結固定さ
れ、かつシール部材により液密を保ってハウジングから
摺動自在に突出されてマスターシリンダのピストンに連
動するようになっている。
形成され、或いはパワーピストンの先端部に連結固定さ
れ、かつシール部材により液密を保ってハウジングから
摺動自在に突出されてマスターシリンダのピストンに連
動するようになっている。
「発明が解決しようとする課題」 しかしながら、液圧倍力装置にマスタシリンダを連結
した際に、製造誤差によってマスタシリンダのピストン
の軸心と液圧倍力装置のパワーピストンの軸心とがずれ
た場合には、両ピストンに半径方向の力が加わるように
なり、したがって各ピストンとハウジングとの摺動部分
が摩滅しやすくなり、また摺動部分に設けたシール部材
が損傷され易くなるという欠点があった。
した際に、製造誤差によってマスタシリンダのピストン
の軸心と液圧倍力装置のパワーピストンの軸心とがずれ
た場合には、両ピストンに半径方向の力が加わるように
なり、したがって各ピストンとハウジングとの摺動部分
が摩滅しやすくなり、また摺動部分に設けたシール部材
が損傷され易くなるという欠点があった。
「課題を解決するための手段」 本発明はこのような事情に鑑み、上述した液圧倍力装
置において、上記パワーピストンの出力軸側端部をシー
ル部材により液密を保ってハウジングから摺動自在に突
出させるとともに、その突出端に有底の孔を形成し、か
つ該有底の孔内に上記出力軸の末端部を揺動可能に嵌合
するとともに、該有底の孔と上記出力軸の末端部との間
に該出力軸が有底の孔内から脱落するのを防止する係止
部材を設けたものである。
置において、上記パワーピストンの出力軸側端部をシー
ル部材により液密を保ってハウジングから摺動自在に突
出させるとともに、その突出端に有底の孔を形成し、か
つ該有底の孔内に上記出力軸の末端部を揺動可能に嵌合
するとともに、該有底の孔と上記出力軸の末端部との間
に該出力軸が有底の孔内から脱落するのを防止する係止
部材を設けたものである。
「作用」 上記構成によれば、液圧倍力装置にマスタシリンダを
連結した際に、マスタシリンダのピストンと液圧倍力装
置のパワーピストンとの軸心がずれていても、両軸心の
ずれを上記出力軸の揺動によって吸収することができ
る。したがって、各ピストンとハウジングとの摺動部分
に半径方向の無理な力が加わることがなく、その部分の
摩耗やシール部材の損傷を防止することができる。
連結した際に、マスタシリンダのピストンと液圧倍力装
置のパワーピストンとの軸心がずれていても、両軸心の
ずれを上記出力軸の揺動によって吸収することができ
る。したがって、各ピストンとハウジングとの摺動部分
に半径方向の無理な力が加わることがなく、その部分の
摩耗やシール部材の損傷を防止することができる。
また、上記有底の孔と上記出力軸の末端部との間に該
出力軸が有底の孔内から脱落するのを防止する係止部材
を設けているので、液圧倍力装置を車両に搭載する際等
に上記出力軸が下方に向けられても、上記係止部材によ
って出力軸が有底の孔から脱落するのが防止できる。
出力軸が有底の孔内から脱落するのを防止する係止部材
を設けているので、液圧倍力装置を車両に搭載する際等
に上記出力軸が下方に向けられても、上記係止部材によ
って出力軸が有底の孔から脱落するのが防止できる。
「実施例」 以下図示実施例について本発明を説明すると、第1図
において、液圧倍力装置のハウジング1はその軸部に大
径孔1aを備えており、該大径孔1a内にパワーピストン2
の右方大径部2aを摺動自在に嵌合している。またパワー
ピストン2の左方小径部2bは、ハウジング1の左方端壁
に穿設した貫通孔1b内にシール部材3によって液密を保
持して摺動自在に貫通させ、その先端部に出力軸4を連
動させている。
において、液圧倍力装置のハウジング1はその軸部に大
径孔1aを備えており、該大径孔1a内にパワーピストン2
の右方大径部2aを摺動自在に嵌合している。またパワー
ピストン2の左方小径部2bは、ハウジング1の左方端壁
に穿設した貫通孔1b内にシール部材3によって液密を保
持して摺動自在に貫通させ、その先端部に出力軸4を連
動させている。
上記ハウジング1から外方に突出するパワーピストン
2の突出端には有底の孔5を形成してあり、この有底の
孔5の底部を円錐形状としている。他方、上記出力軸4
の末端部に大径部4aを形成し、この大径部4aの端面を凸
球状に形成するとともにその外周に係止部材としてのO
リング6を装着し、かつ該端部を上記有底の孔5内に嵌
合して上述の円錐形状を底部に当接させている。
2の突出端には有底の孔5を形成してあり、この有底の
孔5の底部を円錐形状としている。他方、上記出力軸4
の末端部に大径部4aを形成し、この大径部4aの端面を凸
球状に形成するとともにその外周に係止部材としてのO
リング6を装着し、かつ該端部を上記有底の孔5内に嵌
合して上述の円錐形状を底部に当接させている。
したがって第2図に示すように、上記出力軸4はその
端部を中心として出力軸4の小径部4bと孔5との間の間
隙に応じた角度θだけ揺動することができ、仮に上記パ
ワーピストン2の軸心とマスタシリンダのピストン7の
軸心とにずれがあっても、両軸心のずれを上記出力軸4
の揺動によって吸収することができる。これにより、各
ピストン2、7とそれぞれのハウジング1との摺動部分
に半径方向の無理な力が加わることがなく、その部分の
摩耗やシール部材3の損傷を防止することができる。
端部を中心として出力軸4の小径部4bと孔5との間の間
隙に応じた角度θだけ揺動することができ、仮に上記パ
ワーピストン2の軸心とマスタシリンダのピストン7の
軸心とにずれがあっても、両軸心のずれを上記出力軸4
の揺動によって吸収することができる。これにより、各
ピストン2、7とそれぞれのハウジング1との摺動部分
に半径方向の無理な力が加わることがなく、その部分の
摩耗やシール部材3の損傷を防止することができる。
また、上記大径部4aの外周にOリング6を装着してい
るので、液圧倍力装置を車両に搭載する際等に上記出力
軸4が下方に向けられても、上記Oリング6の摩擦抵抗
によって出力軸4が有底の孔5から脱落するのが防止で
きる。
るので、液圧倍力装置を車両に搭載する際等に上記出力
軸4が下方に向けられても、上記Oリング6の摩擦抵抗
によって出力軸4が有底の孔5から脱落するのが防止で
きる。
第3図は、上記出力軸4の大径部4aを省略して出力軸
全体を小径部4bから形成し、かつ出力軸4の右端部外周
と孔5の内周との対向位置に環状溝4c、5aをそれぞれ形
成し、両者間に係止部材としてのグロメット6aを嵌着す
るようにしたものである。
全体を小径部4bから形成し、かつ出力軸4の右端部外周
と孔5の内周との対向位置に環状溝4c、5aをそれぞれ形
成し、両者間に係止部材としてのグロメット6aを嵌着す
るようにしたものである。
このような構成においても、第1図、第2図のものと
同等の作用効果が得られることは明らかである。
同等の作用効果が得られることは明らかである。
次に、第1図において、上記大径孔1aの右端開口部は
プラグ11によって密封してあり、このプラグ11は環状ナ
ット12によってハウジング1に固定している。上記プラ
グ11とパワーピストン2との間は圧油が導入される動力
室13としてあり、またパワーピストン2の上記動力室13
と反対側に形成した低圧室14内にばね15を収容し、この
ばね15の弾撥力によって通常はパワーピストン2をプラ
グ11に当接する非作動位置に保持している。そして上記
ばね15を収納した低圧室14は、ハウジング1に形成した
通路16および導管17を介してリザーバ18に連通させてい
る。
プラグ11によって密封してあり、このプラグ11は環状ナ
ット12によってハウジング1に固定している。上記プラ
グ11とパワーピストン2との間は圧油が導入される動力
室13としてあり、またパワーピストン2の上記動力室13
と反対側に形成した低圧室14内にばね15を収容し、この
ばね15の弾撥力によって通常はパワーピストン2をプラ
グ11に当接する非作動位置に保持している。そして上記
ばね15を収納した低圧室14は、ハウジング1に形成した
通路16および導管17を介してリザーバ18に連通させてい
る。
上記パワーピストン2の右端軸部には有底の段付孔を
形成してあり、該段付孔の大径孔2cを動力室13に開口さ
せている。そして上記パワーピストン2の小径孔2dと大
径孔2cとに、段付スリーブ21の小径部21aと大径部21bと
をそれぞれ嵌合し、さらにその大径部21bよりも右側の
大径孔2c内にストッパリング22とスリーブ23とを順次嵌
合し、かつ上記大径孔2cの右端部に形成した雌ねじ部に
ロックナット24を螺着してスリーブ23を固定するととも
に、該ロックナット24を図示しないポンチカシメにより
パワーピストン2に固定している。
形成してあり、該段付孔の大径孔2cを動力室13に開口さ
せている。そして上記パワーピストン2の小径孔2dと大
径孔2cとに、段付スリーブ21の小径部21aと大径部21bと
をそれぞれ嵌合し、さらにその大径部21bよりも右側の
大径孔2c内にストッパリング22とスリーブ23とを順次嵌
合し、かつ上記大径孔2cの右端部に形成した雌ねじ部に
ロックナット24を螺着してスリーブ23を固定するととも
に、該ロックナット24を図示しないポンチカシメにより
パワーピストン2に固定している。
上記段付スリーブ21の小径部21aの先端部は弁機構27
を構成する第1弁座28としてあり、該第1弁座28にその
左側から弁体29をばね30の弾撥力によって着座させると
ともに、上記小径部21aの外周面に設けたOリング等の
シール手段31によって該小径部21aの外周面と小径孔2d
の内周面との間をシールさせ、それによって弁体29を第
1弁座28に着座させた際には、第1弁座28の右側の動力
室13と左側の圧力室32との連通を完全に遮断することが
できるようにしている。
を構成する第1弁座28としてあり、該第1弁座28にその
左側から弁体29をばね30の弾撥力によって着座させると
ともに、上記小径部21aの外周面に設けたOリング等の
シール手段31によって該小径部21aの外周面と小径孔2d
の内周面との間をシールさせ、それによって弁体29を第
1弁座28に着座させた際には、第1弁座28の右側の動力
室13と左側の圧力室32との連通を完全に遮断することが
できるようにしている。
このように、本実施例においては小径孔2d内に第1弁
座28を設けるために、パワーピストン2の段付孔に段付
スリーブ21、ストッパリング22およびスリーブ23を順次
嵌合し、かつパワーピストン2の段付孔の最外側となる
スリーブ23をロックナット24とポンチカシメとによって
固定するようにしているので、リング状部材を上記小径
孔2d内へ圧入してこれを第1弁座28とする場合に比較し
て、組立作業を容易なものとすることができる。
座28を設けるために、パワーピストン2の段付孔に段付
スリーブ21、ストッパリング22およびスリーブ23を順次
嵌合し、かつパワーピストン2の段付孔の最外側となる
スリーブ23をロックナット24とポンチカシメとによって
固定するようにしているので、リング状部材を上記小径
孔2d内へ圧入してこれを第1弁座28とする場合に比較し
て、組立作業を容易なものとすることができる。
また段付スリーブ21の小径部21aと小径孔2dとの間隙
をシール手段31でシールしているので、上記リング状部
材を圧入した場合に比較して圧力流体の洩れを確実に防
止することができる。
をシール手段31でシールしているので、上記リング状部
材を圧入した場合に比較して圧力流体の洩れを確実に防
止することができる。
次に、上記小径孔2d内には、上記第1弁座28の左側に
第2シール手段35を設けてあり、該第2シール手段35と
第1弁座28との間を上述の圧力室32とするとともに、第
2シール手段35の左側部分にバランス室36を形成し、該
バランス室36をパワーピストン2に形成した連通孔37と
環状溝38、および段付スリーブ21に穿設した孔39を介し
て上記動力室13に連通させている。
第2シール手段35を設けてあり、該第2シール手段35と
第1弁座28との間を上述の圧力室32とするとともに、第
2シール手段35の左側部分にバランス室36を形成し、該
バランス室36をパワーピストン2に形成した連通孔37と
環状溝38、および段付スリーブ21に穿設した孔39を介し
て上記動力室13に連通させている。
そして上記弁体29の左側端部を第2シール手段35によ
り液密を保って摺動自在に貫通させてバランス室36に臨
ませるとともに、該弁体29のバランス室36側の受圧面積
と動力室13側の受圧面積とを実質的に同一とすることに
より、動力室13内およびバランス室36内の圧力が変動し
ても弁体29が進退変位されることがないようにしてい
る。
り液密を保って摺動自在に貫通させてバランス室36に臨
ませるとともに、該弁体29のバランス室36側の受圧面積
と動力室13側の受圧面積とを実質的に同一とすることに
より、動力室13内およびバランス室36内の圧力が変動し
ても弁体29が進退変位されることがないようにしてい
る。
上記圧力室32は、パワーピストン2に形成した供給通
路41と、パワーピストン2の外周面に形成した環状溝42
と、ハウジング1に形成した半径方向の通路43と、さら
にこの通路43に接続した導管44を介してポンプ45に連通
させてあり、該ポンプ45によって常時圧力室32内に所定
圧の圧油を供給できるようにしている。
路41と、パワーピストン2の外周面に形成した環状溝42
と、ハウジング1に形成した半径方向の通路43と、さら
にこの通路43に接続した導管44を介してポンプ45に連通
させてあり、該ポンプ45によって常時圧力室32内に所定
圧の圧油を供給できるようにしている。
ところで上記供給通路41は、パワーピストン2の外周
面から斜めに上記小径孔2d内に貫通する貫通孔として構
成してあり、かつ上記バランス室36と動力室13とを連通
する連通孔37を、上記供給通路41の延長線上に形成した
第1連通孔37aとパワーピストン2の軸方向に穿設した
第2連通孔37bとから構成している。そして上記供給通
路41と第1連通孔37aとの間に上記第2シール手段35を
配設して供給通路41と第1連通孔37aとの連通を、つま
り圧力室32とバランス室36との連通を遮断するようにし
ている。
面から斜めに上記小径孔2d内に貫通する貫通孔として構
成してあり、かつ上記バランス室36と動力室13とを連通
する連通孔37を、上記供給通路41の延長線上に形成した
第1連通孔37aとパワーピストン2の軸方向に穿設した
第2連通孔37bとから構成している。そして上記供給通
路41と第1連通孔37aとの間に上記第2シール手段35を
配設して供給通路41と第1連通孔37aとの連通を、つま
り圧力室32とバランス室36との連通を遮断するようにし
ている。
このように、上記供給通路41の延長線上に第1連通孔
37aを形成すれば、該第1連通孔37aを逆方向のパワーピ
ストン2の外周面から形成した場合のように、該第1連
通孔37aがパワーピストン2の外周面に開口することが
なく、したがってその開口部を密封する栓部材を必要と
しないので、構成が簡単となるとともに栓部材の脱落の
虞がない。
37aを形成すれば、該第1連通孔37aを逆方向のパワーピ
ストン2の外周面から形成した場合のように、該第1連
通孔37aがパワーピストン2の外周面に開口することが
なく、したがってその開口部を密封する栓部材を必要と
しないので、構成が簡単となるとともに栓部材の脱落の
虞がない。
然して、前述のプラグ11には、ハウジング1の大径孔
1aと同一軸線上で貫通孔11aを穿設し、該貫通孔11a内に
図示しないブレーキペダルに連動させた入力軸49を摺動
自在に嵌合している。そして該入力軸49の先端部に半径
方向外方に伸びるフランジ部49aを形成するとともに、
該フランジ部49aの軸部に上記弁機構27を構成する環状
ピン50を取付けている。
1aと同一軸線上で貫通孔11aを穿設し、該貫通孔11a内に
図示しないブレーキペダルに連動させた入力軸49を摺動
自在に嵌合している。そして該入力軸49の先端部に半径
方向外方に伸びるフランジ部49aを形成するとともに、
該フランジ部49aの軸部に上記弁機構27を構成する環状
ピン50を取付けている。
上記入力軸49のフランジ部49aは、上記段付スリーブ2
1の大径部21b内に位置しており、その右側に配置した前
述のストッパリング22によってパワーピストン2の大径
孔2c内から右方に脱落するのが防止されている。
1の大径部21b内に位置しており、その右側に配置した前
述のストッパリング22によってパワーピストン2の大径
孔2c内から右方に脱落するのが防止されている。
このとき、上記ストッパリング22は段付スリーブ21と
スリープ23との間に挟持されて位置決めされているの
で、従来のように該ストッパリング22をスナップリング
から構成してパワーピストン2の内周面に形成した環状
溝内に係合させて位置決めするようにした場合に比較し
て、該ストッパリング22を確実にその位置に保持するこ
とができる。しかしながら、上記段付スリーブ21とスリ
ーブ23とを一体に形成し、スリーブ23の内周面に形成し
た環状溝内にストッパリング22を取付けることも可能で
ある。
スリープ23との間に挟持されて位置決めされているの
で、従来のように該ストッパリング22をスナップリング
から構成してパワーピストン2の内周面に形成した環状
溝内に係合させて位置決めするようにした場合に比較し
て、該ストッパリング22を確実にその位置に保持するこ
とができる。しかしながら、上記段付スリーブ21とスリ
ーブ23とを一体に形成し、スリーブ23の内周面に形成し
た環状溝内にストッパリング22を取付けることも可能で
ある。
次に、図示しないブレーキペダルの踏込みが解除され
ている図示非作動状態では、上記入力軸49はこれと上記
段付スリーブ21との間に弾装したばね51によって右方に
付勢され、フランジ部49aがプラグ11の先端面に当接し
た図示非作動位置に保持されている。
ている図示非作動状態では、上記入力軸49はこれと上記
段付スリーブ21との間に弾装したばね51によって右方に
付勢され、フランジ部49aがプラグ11の先端面に当接し
た図示非作動位置に保持されている。
この状態では、上記環状ピン50は弁体29から離隔して
おり、該環状ピン50の軸部に形成した排出通路54は上記
動力室13に連通する一方、その内部に設けた騒音防止用
のオリフィス55と、入力軸49の軸部に形成した軸方向通
路56と半径方向通路57と、上記プラグ11の貫通孔11a内
の内周面に形成した環状溝58と、プラグ11に形成した半
径方向通路59と、ハウジング1に形成した軸方向通路60
と、さらに上述の通路16とを介してリザーバ18に連通
し、それによって上記動力室13をリザーバ18に連通させ
ている。
おり、該環状ピン50の軸部に形成した排出通路54は上記
動力室13に連通する一方、その内部に設けた騒音防止用
のオリフィス55と、入力軸49の軸部に形成した軸方向通
路56と半径方向通路57と、上記プラグ11の貫通孔11a内
の内周面に形成した環状溝58と、プラグ11に形成した半
径方向通路59と、ハウジング1に形成した軸方向通路60
と、さらに上述の通路16とを介してリザーバ18に連通
し、それによって上記動力室13をリザーバ18に連通させ
ている。
これに対し、上記ブレーキペダルが踏込まれて入力軸
49が前進された際には、上記弁体29を環状ピン50の先端
部に形成した第2弁座64に相対的に着座させて排出通路
54と動力室13との連通を遮断させるとともに、環状ピン
50によって弁体29をばね30に抗して強制的に第1弁座28
から離座させることができる。
49が前進された際には、上記弁体29を環状ピン50の先端
部に形成した第2弁座64に相対的に着座させて排出通路
54と動力室13との連通を遮断させるとともに、環状ピン
50によって弁体29をばね30に抗して強制的に第1弁座28
から離座させることができる。
これにより上記圧力室32に導入されていた圧油は、環
状ピン50の外周とスリーブ21の内周との間隙を介して動
力室13内に連通され、該動力室13内に導入された油圧に
よって、従来周知の液圧倍力装置と同様に、所定の倍力
比でパワーピストン2を左方に前進させてブレーキ作動
を行わせることができる。
状ピン50の外周とスリーブ21の内周との間隙を介して動
力室13内に連通され、該動力室13内に導入された油圧に
よって、従来周知の液圧倍力装置と同様に、所定の倍力
比でパワーピストン2を左方に前進させてブレーキ作動
を行わせることができる。
「発明の効果」 以上のように、本発明においては、パワーピストンの
出力軸側端部をシール部材により液密を保ってハウジン
グから摺動自在に突出させ、その突出端に出力軸を揺動
可能に連動させているので、マスタシリンダのピストン
と液圧倍力装置のパワーピストンとの軸心がずれていて
も出力軸の揺動によってそれらの軸心のずれを吸収する
ことができ、したがって各ピストンとハウジングとの摺
動部分に半径方向の無理な力が加わることを防止してそ
の部分の摩耗やシール部材の損傷を防止することができ
るという効果が得られる。
出力軸側端部をシール部材により液密を保ってハウジン
グから摺動自在に突出させ、その突出端に出力軸を揺動
可能に連動させているので、マスタシリンダのピストン
と液圧倍力装置のパワーピストンとの軸心がずれていて
も出力軸の揺動によってそれらの軸心のずれを吸収する
ことができ、したがって各ピストンとハウジングとの摺
動部分に半径方向の無理な力が加わることを防止してそ
の部分の摩耗やシール部材の損傷を防止することができ
るという効果が得られる。
また本発明においては、上記有底の孔と上記出力軸の
末端部との間に該出力軸が有底の孔内から脱落するのを
防止する係止部材を設けているので、液圧倍力装置を車
両に搭載する際等に上記出力軸が下方に向けられても、
上記係止部材によって出力軸が有底の孔から脱落するの
が防止できるという効果が得られる。
末端部との間に該出力軸が有底の孔内から脱落するのを
防止する係止部材を設けているので、液圧倍力装置を車
両に搭載する際等に上記出力軸が下方に向けられても、
上記係止部材によって出力軸が有底の孔から脱落するの
が防止できるという効果が得られる。
第1図は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は第1
図の出力軸4がパワーピストン2に対して揺動した状態
を示す断面図、第3図は本発明の他の実施例を示す断面
図である。 1……ハウジング、2……パワーピストン 2a……大径部、2b……小径部 3……シール部材、4……出力軸 5……有底の孔、13……動力室 27……弁機構、49……入力軸
図の出力軸4がパワーピストン2に対して揺動した状態
を示す断面図、第3図は本発明の他の実施例を示す断面
図である。 1……ハウジング、2……パワーピストン 2a……大径部、2b……小径部 3……シール部材、4……出力軸 5……有底の孔、13……動力室 27……弁機構、49……入力軸
Claims (1)
- 【請求項1】ハウジングに摺動自在に設けたパワーピス
トンと、上記ハウジング内でパワーピストンの一端部に
形成した動力室と、入力軸に連動して作動され、該入力
軸に加えられた踏力に応じた流体圧力を上記動力室内に
導入する弁機構と、上記パワーピストンに連動した出力
軸とを備える液圧倍力装置において、 上記パワーピストンの出力軸側端部をシール部材により
液密を保ってハウジングから摺動自在に突出させるとと
もに、その突出端に有底の孔を形成し、かつ該有底の孔
内に上記出力軸の末端部を揺動可能に嵌合するととも
に、該有底の孔と上記出力軸の末端部との間に該出力軸
が有底の孔内から脱落するのを防止する係止部材を設け
たことを特徴とする液圧倍力装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1119654A JP2762557B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 液圧倍力装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1119654A JP2762557B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 液圧倍力装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02299965A JPH02299965A (ja) | 1990-12-12 |
JP2762557B2 true JP2762557B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=14766782
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1119654A Expired - Fee Related JP2762557B2 (ja) | 1989-05-12 | 1989-05-12 | 液圧倍力装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2762557B2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035630A (ja) * | 1973-08-03 | 1975-04-04 | ||
JPS6150864A (ja) * | 1984-08-18 | 1986-03-13 | Jidosha Kiki Co Ltd | 液圧倍力装置の倍力比制御装置 |
-
1989
- 1989-05-12 JP JP1119654A patent/JP2762557B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02299965A (ja) | 1990-12-12 |
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