JP2762237B2 - 浮体の連結構造 - Google Patents

浮体の連結構造

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JP2762237B2
JP2762237B2 JP22584794A JP22584794A JP2762237B2 JP 2762237 B2 JP2762237 B2 JP 2762237B2 JP 22584794 A JP22584794 A JP 22584794A JP 22584794 A JP22584794 A JP 22584794A JP 2762237 B2 JP2762237 B2 JP 2762237B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ユニット形の浮体を
連結して作業台船や浮き棧橋等を形成する浮体連結構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浮体連結構造には様々なものがあ
るが、単純なものでは、箱形の浮体を突き合せ、甲板、
底部、舷側の各継ぎ目に鋼板を当てボルトで固定する方
法がある。このものでは、潜水夫による水面下での作業
が必要であり、ボルトの数も多いので、連結作業が簡単
ではない。両方の浮体にアイピースを取り付け、これら
アイピースにピンを挿入して連結するやり方もあるが、
結合強度が弱いという欠点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、接続作業
が容易で、強度が高い浮体接続構造を得ることを目的と
する。
【0004】
【課題を解決するための手段】隣の浮体と互いに噛み合
うよう舷側に沿って歯を設ける。歯の側部に甲板から下
に向って縦溝を形成し、2つの浮体を噛合させたとき、
これら縦溝が合わさって孔ができるようにする。この孔
に甲板上から縦ピンを挿通する。さらには、前後部舷側
に水平溝を形成し、2つの浮体を噛合させたとき、これ
らの水平溝が合わさってできる孔に水平ピンを挿通す
る。結合した浮体と浮体の間に甲板上から緩衝板を挿入
することができる。
【0005】
【作用】歯と歯が噛み合っているので、浮体は前後にず
れることがない。縦ピンは浮体同士が左右に離れるのを
阻止する。浮体同士の上下のずれは水平ピンで拘束され
る。
【0006】
【実施例】この発明の実施例を図面に基づいて説明する
と、図1、図2に示すように、連結すべき各浮体1は鋼
製箱体であり、隣の浮体と噛み合うよう、舷側に沿って
複数の歯2を設ける。各歯の側部2aは、舷側に直角で
もいいが、浮体同士を噛合させやすいよう、斜めに形成
するとよい。
【0007】各歯の側部2aに、半円形の縦溝3を上下
方向に形成する。前後部舷側には水平溝5を形成する。
【0008】浮体を連結するときは、舷側同士ぴったり
と寄せて歯2と歯2を噛み合わせる。こうすると、2つ
の浮体の対応する縦溝3と縦溝3が合わさって孔13が
できるので、これらの孔13に縦ピン6を甲板上からそ
れぞれ挿入する。同様に、水平溝5同士が合さってでき
る孔15に、水平ピン7を挿入する。
【0009】このようにして浮体同士を結合すると、前
後方向の食い違いは歯2で抑えることができ、左右に離
れようとする力は縦ピン6で抑えることができ、また、
上下のずれは水平ピン7で抑えることができる。符号W
Lは吃水である。
【0010】図4は、浮体と浮体が開くのを縦ピン6が
抑えている様子が示されている。すなわち、下側の浮体
が鎖線で示すから実線で示す位置に動くと、両方の浮体
で縦ピン6を挟み込む格好になり、浮体の間隔はそれ以
上は広がらない。このように、縦ピンが両浮体で挟まれ
たとき、せん断力が縦ピンの全長に分散負担される。し
たがって、縦ピンが折れるおそれはない。
【0011】浮体と浮体の間には薄い緩衝板9を挿入す
るとよい(図1)。緩衝板9は滑りがよくて摩耗しにく
い高分子系材料が好ましい。図3に示すように、緩衝板
9は「く」字形断面に形成し、歯2の角に当たるように
する。こうすれば、緩衝板は勝手に動き回らない。
【0012】なお、縦ピン6および緩衝板9には脱落防
止のためそれぞれ頭部6a、9aを設ける。水平ピン7
が脱落するのを防止するため、水平溝5に交差するよう
に舷側に小溝8を形成し、小溝が合わさってできる孔1
8にストッパピン10を挿入する。水平ピン7には直径
方向に孔7aを開けておき、ストッパピン10がこの孔
に嵌入して、水平ピンは抜けなくなる。
【発明の効果】
【0013】請求項1の浮体の連結構造は、隣の浮体と
互いに噛み合うよう舷側に沿って歯を設け、歯の側部に
縦溝を形成し、2つの浮体を噛合させたとき、これら溝
が合わさってできる孔に甲板上から縦ピンを挿通したも
のであり、鋼板上から縦ピンを挿入するだけで両浮体の
前後左右のずれを止めることができる。また、縦ピンの
全長でせん断荷重を受けることができるので、ピンの折
損がなく、高い結合強度を得ることができる。
【0014】請求項2の連結構造は、前後部舷側に水平
溝を形成し、2つの浮体を噛合させたとき、これらの溝
が合わさってできる孔に水平ピンを挿通したものであ
り、簡単な構造で上下方向のずれを止めることができ
る。請求項3は、結合した浮体と浮体の間に甲板上から
緩衝板を挿入したものであり、浮体同士が接触するとき
の衝撃を緩和することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】連結された浮体の斜視図である。
【図2】連結された浮体の平面図である。
【図3】溝の中に挿入された縦ピンの水平断面図であ
る。
【図4】縦ピンの作用を示す歯の平面図である。
【符号の説明】
1 浮体 2 歯 2a 歯の側部 3 縦溝 5 水平溝 6 縦ピン 7 水平ピン 9 緩衝板 13 孔 15 孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B63B 35/38 E01D 15/14

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浮体(1)と浮体(1)が噛み合うよう
    舷側に沿って歯(2)を設け、該歯の側部(2a)に縦
    溝(3)を形成し、2つの浮体を噛合させたとき、これ
    らの縦溝が合わさってできる孔(13)に甲板上から縦
    ピン(6)を挿通した浮体の連結構造。
  2. 【請求項2】 前後部舷側に水平溝(5)を形成し、2
    つの浮体を噛合させたとき、これらの水平溝が合わさっ
    てできる孔(15)に水平ピン(7)を挿通した請求項
    1に記載の浮体の連結構造。
  3. 【請求項3】 結合した浮体と浮体の間に甲板上から緩
    衝板(9)を挿入した請求項1または2に記載の浮体の
    連結構造。
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KR101392207B1 (ko) * 2012-12-10 2014-05-14 정일교 Uv를 이용한 녹조 및 적조 제거 바지선
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