JP2761417B2 - 都市ゴミ焼却溶融設備 - Google Patents

都市ゴミ焼却溶融設備

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JP2761417B2
JP2761417B2 JP1321641A JP32164189A JP2761417B2 JP 2761417 B2 JP2761417 B2 JP 2761417B2 JP 1321641 A JP1321641 A JP 1321641A JP 32164189 A JP32164189 A JP 32164189A JP 2761417 B2 JP2761417 B2 JP 2761417B2
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melting furnace
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incinerator
path
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武志 常深
岳 藤井
宣明 大久保
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OOSAKA GASU KK
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OOSAKA GASU ENJINIARINGU KK
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、都市ゴミ焼却炉、及び、その都市ゴミ焼却
炉からの灰を炭素系可燃物質で形成した高温炉床で溶融
する溶融炉を設けた都市ゴミ焼却溶融設備に関する。
〔従来の技術〕
従来、都市ゴミ焼却炉と溶融炉を切離して設置し、都
市ゴミ焼却炉の灰押出機からの湿潤灰から電気製品や台
所用品などの不燃物を除去する分離装置、及び、分離装
置からの湿潤灰を乾燥するドライヤを設け、ドライヤで
乾燥した灰を溶融炉に投入するように構成していた。
そして、溶融炉で発生する未燃ガスを溶融炉の内部で
後燃焼するように、溶融炉を高いものに形成していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、大型の灰押出機、分離装置、ドライヤが必要
であり、かつ、溶融炉が大型化するために、設備費が膨
大になると共に、設備の維持管理経費が高くなる欠点が
あった。
本発明の目的は、灰押出機、分離装置、ドライヤを不
要にすると共に、溶融炉を十分に小型化して、設備費及
び維持管理費を大幅に節減できるようにする点にある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の特徴構成は、都市ゴミ焼却炉の灰回収路に高
温炉床型式の溶融炉の灰投入口を閉鎖型灰輸送路で接続
し、前記都市ゴミ焼却炉の燃焼室の前記灰回収路より上
方の部分と、前記溶融炉の前記灰投入口より上方の部分
とを排ガス路で接続したことにあり、その作用は次の通
りである。
〔作 用〕
都市ゴミ焼却炉の灰回収路からの灰を閉鎖型灰輸送路
により溶融炉に直接的に供給するから、灰押出機、分離
装置、ドライヤの省略で設備費及び維持管理費を大幅に
節減できる。
また、溶融炉からの排ガスを都市ゴミ焼却炉の燃焼室
に送るから、後燃焼空間の省略で溶融炉の設備費を大幅
に節減できる。
そして、溶融炉への灰供給と溶融炉からの排気を閉鎖
型灰輸送路と排気路で各別に実行し、しかも排気路の接
続位置を閉鎖型灰輸送路の接続位置より上方に配置して
あるから、排気路への飛灰の吸入や排気路からのガス流
動による灰の巻き上げなとが少ないため、排気による都
市ゴミ焼却炉への灰飛散を確実に抑制できて、灰の溶融
処理効率を十分に向上できると共に、都市ゴミ焼却炉で
の飛散灰によるトラブルを防止でき、さらに、溶融炉に
おける燃焼や排気に悪影響を与えること無く、閉鎖型灰
輸送路により灰を揚送して、溶融炉の設置レベルを土木
費の安価な最適レベルに選定でき、設備費を十分に節減
できる。
〔発明の効果〕
その結果、都市ゴミ焼却炉と高温炉床型式の溶融炉に
よって都市ゴミを焼却した後溶融する設備を、設備費及
び維持管理費が極めて安価なものにでき、経済面から実
用が容易な都市ゴミ焼却溶融設備を提供できるようにな
った。
請求項2記載のように、後燃焼用空気の吹込みに伴う
エゼクタ効果で溶融炉から都市ゴミ焼却炉に排ガスを送
ると、排ガス冷却で都市ゴミ焼却炉の損傷を抑制できる
と共に、排気設備の耐久性向上を図れる。
〔実施例〕
第1図により本発明の実施例を示す。
ホッパ(1)から投入される都市ゴミを、可動ロスト
ル(2)に載せて灰回収路(17)側へ移送し、灰回収シ
ュート兼用の燃焼用空気供給ダクト(4)からの空気で
可動ロストル(2)上の都市ゴミを焼却し、焼却灰を可
動ロストル(2)と乾式コンベヤ(5)から灰回収路
(17)に送るように、スカート式都市ゴミ焼却炉(A)
を形成してある。
ホッパ(6)からのコークスなどの炭素系可燃物質で
高温炉床(7)を形成し、羽口(8)からの燃焼用空気
により高温炉床(7)を燃焼させ、高温炉床(7)上の
灰を溶融し、溶融スラグを流下路(9)から回収するよ
うに、高温路床型式の溶融炉(B)を形成してある。
都市ゴミ焼却炉(A)の灰回収路(17)に溶融炉
(B)の灰投入口(18)を、揚送可能な耐高温性コンベ
ヤを有する灰輸送路(19)で接続し、焼却後の灰をその
ままの状態で直ちに溶融炉(B)に供給する構成としつ
つ、溶融炉(B)を土木工事の安価なレベルに設置して
ある。
灰輸送路(19)を気密状に隔壁で囲まれた閉鎖型に形
成して、灰投入口(18)からの空気吸込による溶融炉
(B)のトラブルを防止するように構成してある。
都市ゴミ焼却炉(A)の燃焼室(11)の前記灰回収路
(17)より上方の部分と、前記溶融炉(B)の前記灰投
入口(18)より上方の部分とは、排ガス路(20)で接続
してあり、溶融炉(B)からの排ガスを都市ゴミ焼却炉
(A)の焼却室(11)に送って後燃焼させ、都市ゴミ焼
却炉(A)の煙道(12)に送るように構成してある。
そして、排ガス路(20)にエゼクター(21)を設け、
都市ゴミ焼却炉(A)の燃焼室(11)に後燃焼用空気を
供給する送風機(22)をエゼクター(21)に接続し、送
風機(22)からの空気流によって溶融炉(B)から吸引
した排ガスを燃焼室(11)に強制的に送り、排ガスを冷
却して都市ゴミ焼却炉(A)に送るように構成してあ
る。
溶融炉(B)の排ガス導出部には予熱器(16)を付設
し、予熱器(16)に溶融炉(B)の羽口(8)を接続
し、溶融炉(B)に供給する燃焼用空気を溶融炉(B)
からの排ガスで予熱すると共に、排ガスを冷却して都市
ゴミ焼却炉(A)に送るように構成してある。
〔別実施例〕
次に別実施例を説明する。
本発明において下記(a)及び(b)項の構成変更が
可能である。
(a) エゼクター(21)に代えて適当な強制排気手段
を設けてもよい。
(b) 閉鎖型灰輸送路(19)の具体構造は適当に変更
でき、また、その移送方向はいかなるものでもよい。
都市ゴミ焼却炉(A)及び高温炉床型溶融炉(B)は
具体構造、処理能力、その他において適当に変更でき
る。
尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする
為に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構
造に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す概念図である。 (A)……都市ゴミ焼却炉、(B)……溶融炉、(7)
……高温炉床、(11)……燃焼室、(16)……予熱器、
(17)……灰回収路、(18)……灰投入口、(19)……
灰輸送路、(20)……排ガス路、(21)……エゼクタ
ー、(22)……送風機。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大久保 宣明 大阪府大阪市東成区中道1丁目4番2号 大阪ガスエンジニアリング株式会社内 (56)参考文献 特開 昭55−41366(JP,A) 特開 昭63−315820(JP,A) 実開 昭63−86526(JP,U) 実開 昭63−154920(JP,U) 実開 昭58−58244(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F23G 7/00 F23J 1/00 F23G 5/14 F23G 5/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】都市ゴミ焼却炉(A)、及び、その都市ゴ
    ミ焼却炉(A)からの灰を炭素系可燃物質で形成した高
    温炉床(7)で溶融する溶融炉(B)を設けた都市ゴミ
    焼却溶融設備であって、 前記都市ゴミ焼却炉(A)の灰回収路(17)に前記溶融
    炉(B)の灰投入口(18)を閉鎖型灰輸送路(19)で接
    続し、 前記都市ゴミ焼却炉(A)の燃焼室(11)の前記灰回収
    路(17)より上方の部分と、前記溶融炉(B)の前記灰
    投入口(18)より上方の部分とを排ガス路(20)で接続
    してある都市ゴミ焼却溶融設備。
  2. 【請求項2】前記都市ゴミ焼却炉(A)の燃焼室(11)
    に後燃焼用空気を供給する送風機(22)からの空気流に
    よって、前記溶融炉(B)からの排ガスを前記燃焼室
    (11)に強制的に送るためのエゼクター(21)を前記排
    ガス路(20)に設けてある請求項1記載の都市ゴミ焼却
    溶融設備。
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