JPH04124515A - 廃棄物溶融炉 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高温炉床からのダスト飛散を抑制できるとと
もに廃棄物溶融効率が高くなるように、炭素系可燃物質
で形成した高温炉床のうち上面より高さか低い部分に廃
棄物を供給する廃棄物供給手段を設けてある廃棄物溶融
炉に関する。

〔従来の技術〕

従来、廃棄物溶融炉は、高温炉床のうち上面より高さが
低い部分の周部に隣接形成された予熱又は燃焼用空間に
、廃棄物供給手段と燃焼用酸素含有ガス供給手段を接続
して構成してあり、予熱又は燃焼用空間の廃棄物を、高
温炉床や補助バーナによる加熱によって予熱し、高温に
なった廃棄物を燃焼用酸素含有ガスの作用で高温炉床の
隙間に吹込むことで、高温炉床の温度低下に起因する廃
棄物溶融能力の低下を防止すること、及び、炭素系可燃
物質の供給量の削減により維持コストを低減させること
が提案されている。

〔発明が解決しようとする課題〕

しかし、廃棄物が十分に予熱されない場合には、廃棄物
吹込み箇所において高温炉床の温度か低下し、廃棄物溶
融能力の低下か生じる虞かある。

一方、予熱又は燃焼のために補助バーナを設けたものに
あっては、その補助バーナに供給するガスや電気等のエ
ネルギーか新たに必要となる。

そのため、溶融能力の安定化において一層改良すること
が望まれる。

本発明の目的は、廃棄物供給に起因する高温炉床の温度
低下を十分にかつ確実に抑制でき、廃棄物溶融能力を安
定して良好に維持しながらも、維持コストを低下させる
点にある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の特徴構成は、 前記予熱又は燃焼用空間に、プラズマバーナを設けると
ともに、前記高温炉床からの燃焼排ガスを放出する排気
路に熱交換器を設け、その熱交換器の出力を前記プラズ
マバーナの電力に変換する発電機をさらに設けてあるこ
とにあり、その作用効果は次の通りである。

〔作　用〕

廃棄物の供給量に見合った適当な容積の空間を高温炉床
に隣接して形成し、その空間に供給された廃棄物を高温
燃焼可能なプラズマバーナにより充分に加熱し、加熱で
燃焼しつつある廃棄物を燃焼用酸素含育ガスの作用で高
温炉床の隙間に吹込むのである。

さらに、プラズマバーナの電力は、廃棄物溶融炉の高温
の燃焼排ガスから熱交換器で変換された熱エネルギーで
作動される発電機から供給するのである。

従って、低温の廃棄物供給に起因する高温炉床の温度低
下を十分にかつ確実に抑制でき、廃棄物溶融を良好にか
つ安定して実行できる。

また、高温の燃焼排ガスの熱エネルギーをプラズマバー
ナの電力に変換するように、廃棄物の燃焼熱を溶融に育
効利用でき、高温炉床を形。

成するコークスなどの炭素系可燃物質の消費量を節減で
きる。

〔発明の効果〕

その結果、高温炉床からのダスト飛散を抑制できるばか
りで無く、廃棄物溶融能力を安定して良好に維持できる
、−段と高性能な高温炉床型式の廃棄物溶融炉を提供で
きるようになった。

〔実施例〕

以下に、実施例を説明する。

第１図及び第２図に示すように、ホッパ（１）から供給
されるコークスなどの炭素系可燃物質により高温炉床（
２）を形成し、給気路（３）から供給される高温（約５
００°Ｃ）の燃焼用空気により燃焼する高温炉床（２）
（約１６００’Ｃ）で廃棄物を溶融させ、溶融スラグを
流下路（４）から回収するように、高温炉床型式の廃棄
物溶融炉を形成してある。

高温炉床（２）からの燃焼排ガスを放出する排気路（５
）に、熱交換器（１３）を設けその熱出力で発電機（１
４）を駆動するとともに、送風機（６）からの燃焼用空
気を予熱する空気予熱器（７）、燃焼排ガス中のＥＰダ
ストを回収する電気集塵機（８）を設けてある。

高温炉床（２）のうち上面より高さが低い部分の周部に
予熱又は燃焼用空間（１０）を分散させて形成し、粉粒
状の廃棄物を供給する廃棄物供給手段としてのホッパ（
１１）、及び、燃焼用空気の給気路（３）を予熱又は燃
焼用空間（１０）の夫々に接続してある。

ホッパ（１１）への廃棄物の供給は、汚泥を乾燥させる
乾燥機（ｌｌａ）と乾燥機（Ｉｌａ）からの乾燥汚泥の
うち塊状の高分子化合物を破砕する破砕機（ｌｌｂ）を
経て乾燥され砂状となった汚泥を供給する汚泥供給路（
Ｉｌｃ）と、電気集塵機（８）からのＥＰ灰を回収する
ダスト回収路（Ｉ２）を経由して行われる。

更に、予熱又は燃焼用空間（ｌＯ）には、発電機（１４
）から供給される１力で作動するプラズマバーナ（９）
を設けてあり、廃棄物を十分に加熱し、燃焼用空気の作
用で高温炉床（２）の隙間に吹込み、高温炉床（２）の
温度低下を十分に抑制した状態で廃棄物を高温炉床（２
）で安定して良好に溶融できるように、かつ、高温炉床
（２）からσダストの飛散を十分に抑制できるように構
成してある。

発電機（１４）の作動は、炉本体（１５）内部に設（づ
た熱交換器（１３）によって加熱されるボイラー（１３
ａ）の蒸気で行われる。

Ｃ別実施例〕 次に別実施例を説明する。

産業廃棄物や炭素系可燃物質の種類は高温炉床型産業廃
棄物溶融炉に関する技術で公知のものを適当に選定でき
る。

燃焼用空気に代えて酸素富化空気や酸素を供給してもよ
く、それらを燃焼用酸素含有ガスと総称する。

予熱又は燃焼用空間（１０）に廃棄物を供給するための
具体構成は、例えば定量フィーダなどの適当なものに変
更でき、それらを廃棄物供給用の手段（１１）と総称す
る。

予熱又は燃焼用空間（１０）に燃焼用酸素含有ガスを供
給するための具体構成は、例えば吐出口の設置数や配置
などにおいて適当に変更でき、それらを燃焼用酸素含有
ガス供給手段（３）と総称する。

予熱又は燃焼用空間（ｌＯ）は設置数、配置、形状、大
きさ、その他において適当に変更できる。

予熱又は燃焼用空間（１０）を環状ビ形成する場合、炉
本体（１５）の内径変化をいかにするかは適当に選定で
き、例えば第３図に示すように、炉本体（Ｉ５）の内径
を高温炉床（２）に相当するレベルの一部（１５ｃ）に
おいて局部的に拡大してもよい。

予熱又は燃焼用空間（１０）に供給する廃棄物を処理す
る乾留炉や乾燥装置を設けて、廃棄物から揮発分や水分
を除去できるように構成してもよい。

燃焼用酸素含育ガス供給手段（３）は、高温炉床（２）
の壁面に直接接続してもよい。

尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を便利にする為
に符号を記すが、該記入により本発明は添付図面の構造
に限定されるものではない。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る廃棄物溶融炉の実施例を示し、第１
図は図は全体概念図、第２図は要部断面図であり、第３
図は本発明の別実施例を示す要部断面図である。 （２）・・・・・・高温炉床、（３）・・・・・・燃焼
用酸素含有ガス供給手段、（９）・・・・・・プラズマ
バーナ、（１０）・・・・・・予熱又は燃焼用空間、（
１１）・旧・・廃棄物供給用手段、（１３）・・・・・
・熱交換器、（１４）・・川・発電機。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 炭素系可燃物質で形成した高温炉床（２）のうち上面よ
   り高さが低い部分の周部に隣接させて予熱又は燃焼用空
   間（１０）を形成し、前記高温炉床（２）に廃棄物を供
   給する廃棄物供給手段（１１）と燃焼用酸素含有ガスを
   供給する燃焼用酸素含有ガス供給手段（３）を前記予熱
   又は燃焼用空間（１０）に接続してある廃棄物溶融炉で
   あって、前記予熱又は燃焼用空間（１０）に、プラズマ
   バーナ（９）を設けるとともに、前記高温炉床（２）か
   らの燃焼排ガスを放出する排気路（５）に熱交換器（１
   ３）を設け、その熱交換器（１３）の出力を前記プラズ
   マバーナ（９）の電力に変換する発電機（１４）をさら
   に設けてある廃棄物溶融炉。