JP2760953B2 - 作動可能な保護装置の制御方法及び装置 - Google Patents

作動可能な保護装置の制御方法及び装置

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JP2760953B2
JP2760953B2 JP6329149A JP32914994A JP2760953B2 JP 2760953 B2 JP2760953 B2 JP 2760953B2 JP 6329149 A JP6329149 A JP 6329149A JP 32914994 A JP32914994 A JP 32914994A JP 2760953 B2 JP2760953 B2 JP 2760953B2
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    • B60R21/01Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents
    • B60R21/013Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over
    • B60R21/0132Electrical circuits for triggering passive safety arrangements, e.g. airbags, safety belt tighteners, in case of vehicle accidents or impending vehicle accidents including means for detecting collisions, impending collisions or roll-over responsive to vehicle motion parameters, e.g. to vehicle longitudinal or transversal deceleration or speed value

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  • Control Of Driving Devices And Active Controlling Of Vehicle (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の作動可能な乗員
保護装置に係り、特に、乗員保護装置の作動を制御する
方法及び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両用の作動可能な乗員保護システムは
従来より周知である。作動可能な乗員保護システムの一
つの典型例は、車両の乗員コンパートメント内に取付け
られた膨張させ得るエアバッグを有する。上記エアバッ
グはスキブ(squib) と呼ばれる付随的な電気的に作動可
能な点火装置を有する。上記システムは、車両の衝突条
件の発生を検出する1以上の衝突センサを更に有する。
周知の配置には、直列的に接続された機械的な慣性スイ
ッチと、電気的エネルギー源に接続されたトランジスタ
の如くの電気スイッチとが含まれる。加速度計は制御装
置に接続され、制御装置は電気スイッチに接続される。
制御装置は加速度計を監視し、それに応じて、衝突事象
が発生しているかどうかを判定する。エアバックの展開
を必要とする衝突事象が発生するときに、上記慣性スイ
ッチは閉じ、電気スイッチは制御装置により閉じられ、
スキブを点火するために十分な大きさと持続時間の電流
がスキブに流される。スキブは、点火されると、可燃性
ガス発生組成物を点火、及び/又は、エアバッグを膨張
させる加圧されたガスの容器に孔をあける。
【0003】慣性スイッチ衝突センサは、典型的には、
車両のフレームに取り付けられ、1対の機械的に作動可
能なスイッチ接点と、弾性的に付勢された錘りとを有す
る。付勢された錘りは、車両が減速する際にその錘りが
その取付け部に対して物理的に動くように配置される。
減速度の量と持続時間が大きいほど、上記錘りは付勢に
対抗してより遠くに動く。付勢された錘りが所定の距離
に動く際に、錘りがスイッチ接点の上方、又は、スイッ
チ接点に接して動き、これにより、スイッチが閉じられ
るように錘りの移動距離に相対した位置にスイッチ接点
が取り付けられる。上記スイッチ接点は閉じていると
き、スキブを電気エネルギー源の一方の端子に接続す
る。
【0004】作動可能な乗客保護システムに利用される
電気式衝突センサは、車両の減速度を検出する電気的ト
ランスデューサ又は加速度計を有する。加速度計は車両
の減速度を示す特性を有する。マイクロコンピュータの
如くの制御装置は、加速度計の出力を監視し、加速度計
の信号を評価し、それに応じて保護装置の作動を制御す
る。
【0005】一つの周知の制御装置評価処理は、加速度
計の出力信号を積分する。加速度計の出力信号の積分は
車両の衝突速度を示す。積分器の出力が所定の速度の閾
値を超えるときに、スキブを電気エネルギー源の一方の
端子に接続する電気的に制御されるスイッチは閉じられ
る(特公昭59−8574)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記の如くの乗員保護
システムによれば、車両衝突速度を車両減速度を積分す
ることによって求め、この車両衝突速度が閾値を超えた
場合に乗員保護システムを作動させるものとなってい
る。しかしながら、ポール衝突などの不規則衝突の場合
には、車両減速度の立ち上がりが通常の衝突に比べて遅
くなるため、車両減速度の積分値が低速正突(乗員保護
システム作動不要)の場合に類似してしまい、不規則衝
突と低速正突とを区別することが容易ではない。
【0007】本発明は、衝突条件により得られる平均加
速度の値、又は、可変的に重み付けされた速度の値のい
ずれかに応じて乗員保護システムの作動を制御する方法
及び装置の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一態様によれ
ば、作動可能な保護装置を制御する装置が提供される。
上記装置は、車両の衝突時の減速度を示す特性を有する
電気的減速度信号を供給する手段とからなる。判定手段
は、上記減速度信号から可変的に重み付けされた衝突速
度の値を判定する。上記装置は、判定された可変的に重
み付けされた衝突速度の値が第1の閾値よりも大きいと
きに、作動可能な保護手段を作動させる制御手段を更に
有する。
【0009】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する装置が提供される。上記装置は、車
両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度信
号を供給する手段からなる。判定手段は、上記減速度信
号から車両の衝突距離に対する衝突速度の値の変化を判
定する。上記装置は、判定された値が第1の閾値よりも
大きいときに、作動可能な保護手段を作動させる制御手
段を更に有する。
【0010】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する装置が提供される。上記装置は、車
両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度信
号を供給する手段からなる。平均加速度判定手段は、複
数の離散的な時間に減速度信号を監視し、上記監視され
た減速度信号に応じて平均減速度の値を判定する。上記
装置は、判定された値が第1の閾値よりも大きいとき
に、作動可能な保護手段を作動させる制御手段を更に有
する。
【0011】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する装置が提供される。上記装置は、車
両の減速度を示す特性を有する電気的減速度信号を供給
する手段からなる。平均加速度判定手段は、加速度計か
らの電気的減速度信号出力に応じて平均加速度の値に関
数的に関係する第1の値を判定する。速度の値の判定手
段は、車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判
定する。可変的に重み付けされた速度の値の判定手段
は、衝突速度の値と可変性の重み付け係数との積に関数
的に関係する第3の値を定めるために設けられる。作動
制御手段は、(i)第1の値が第1の閾値よりも大きい
とき、或いは、(ii)第2の値は第2の閾値よりも大
きく、かつ、第3の値は第3の閾値よりも大きいとき
に、上記作動可能保護装置を作動させる作動信号を供給
する。
【0012】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する方法が提供される。上記方法は、車
両の衝突時の減速度を判定し、上記判定された衝突時の
減速度から可変的に重み付けされた衝突速度の値を判定
する段階よりなる。上記方法は、判定された可変的に重
み付けされた衝突速度の値が所定の閾値よりも大きいと
きに、作動可能な保護手段を作動させる段階を更に有す
る。
【0013】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する方法が提供される。上記方法は、車
両の衝突時の減速度を判定し、上記判定された衝突時の
減速度に応じて衝突距離に対する衝突速度の変化を判定
する段階よりなる。上記方法は、判定された衝突距離に
対する衝突速度の変化が所定の閾値よりも大きいとき
に、作動可能な保護手段を作動させる段階を更に有す
る。
【0014】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する方法が提供される。上記方法は、車
両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度信
号を供給し、衝突事象中の複数の離散的な時間で上記度
信号を監視する段階よりなる。上記方法は、上記信号の
離散的な時間的な監視から平均の衝突時の減速度の値を
評価し、判定された平均の衝突時の減速度の値が所定の
閾値よりも大きいときに、作動可能な保護手段を作動さ
せる段階を更に有する。
【0015】本発明の他の一態様によれば、作動可能な
保護装置を制御する方法が提供され、上記方法は、車両
の減速度を判定し、上記判定された減速度に応じて平均
の衝突時の減速度の値を判定し、上記判定された車両の
減速度に応じて衝突速度を判定し、衝突速度と可変性の
重み付け係数との積に関数的に関係する可変的に重み付
けされた衝突速度の値を判定する段階よりなる。上記方
法は、(i)平均加速度の値が第1の閾値よりも大きい
とき、或いは、(ii)衝突速度の値は第2の閾値より
も大きく、かつ、可変的に重み付けられた衝突速度の値
が第3の閾値よりも大きいときに、上記作動可能保護装
置を作動させる作動信号を供給する段階を更に有する。
【0016】
【作用】上記構成とされた作動可能な保護装置の制御方
法及び装置によれば、衝突時の減速度信号から可変的に
重み付けされた衝突速度の値から保護装置の作動判定を
行う。
【0017】
【実施例】添付図面を参照して以下の詳細な説明によ
り、本発明の他の特徴及び利点は当業者に明らかになる
であろう。図1を参照するに、エアバッグ保護制御回路
30は、ガス発生組成物及び/又は加圧されたガスの容
器(図示せず)に動作的に接続された電気的に作動可能
なスキブ32を有する。スキブ32は、電気エネルギー
源40と電気的グランドとの間で、機械的な慣性スイッ
チ34と、電気的に作動可能なダーリントントランジス
タスイッチ36(一つのトランジスタで概略的に示す)
と直列に電気的に接続される。スイッチ36が作動する
と、電流はトランジスタを流れる。上記スイッチ36は
基本的にオン又はオフモードで使用される。
【0018】電気エネルギー源40は、端子42に接続
された車両用バッテリー(図示せず)を有する。端子4
2はダイオード44を介してスイッチ34に接続され
る。端子42は直列接続されたアップコンバータ46及
びダイオード48を介してもスイッチ34に接続され
る。アップコンバータ46は、車両用バッテリー電圧を
バッテリー電圧よりも高い所定の値で実質的に一定の電
圧に変換する。アップコンバータ46はアップコンバー
タ46の出力と、ダイオード48のアノードとの間に接
続されたキャパシタ5に接続され、かつ、充電する。
この配置は、冗長なスキブ用の電気エネルギー源、即
ち、車両用バッテリー及びキャパシタ5からの充電し
蓄積されたエネルギーを供給する。かかる冗長なエネル
ギー源の配置は従来より周知である。
【0019】加速度計60は車両に取り付けられ、車両
の減速度を示す特性を有する電気信号を供給する。加速
度計60は、低域濾波器、又は、アンチ−エリアス(ant
i-alias)フィルタ66を介して制御装置64に電気的に
接続される。好ましくは、上記制御装置64は内部メモ
リ及び内部A/D(アナログ・ディジタル)変換器を有
するマイクロコンピュータである。低域濾波器66の出
力は制御装置64のA/D変換器の入力に接続される。
【0020】制御装置64は濾波された加速度信号を監
視し、車両の衝突が発生しているかどうかを判定するた
めに信号を解析する。車両の衝突が発生していると判定
された場合、制御装置64はパワーダーリントンスイッ
チ36を作動させてスイッチをオンにする。車両の衝突
が慣性スイッチ34を閉じるのに十分な強さで生じ、こ
のために制御装置がスイッチ36を作動させる場合に、
スキブを点火するのに十分な大きさと持続時間の電流が
スキブ32を流れる。スキブ32が点火されるときに、
次いで、スキブはガス発生組成物を点火、及び/又は、
エアバッグを膨張させる加圧されたガスの容器に孔をあ
ける。
【0021】図2を参照するに、本発明によるスイッチ
36を制御するために使用される処理の概要が示され
る。加速度センサ60は、低域濾波器66を介して制御
装置64の内部A/D変換器70に接続される。A/D
変換器70は加速度信号をディジタル信号に変換する。
制御装置64の内部で、上記変換された加速度信号はデ
ィジタルフィルタ処理76により高域濾波される。マイ
クロプロセッサによる信号のディジタルフィルタリング
は従来より周知であり、従って、ここで詳細な説明は行
わない。制御装置64はステップ78で加速度計60か
らの測定された衝突加速度信号に基づいて車両の衝突速
度を計算する。
【0022】図3を参照するに、車両の衝突速度の計算
又は判定に使用される処理、即ち、ステップ78が詳細
に示される。図3に示す処理は、衝突事象中の加速度信
号の積分である車両の衝突速度を判定する。これによ
り、衝突事象の衝突速度の値、即ち、車両の急激な減速
度を得ることができる。マイクロコンピュータ又は制御
装置64による加速度信号の積分は、時間的に亘り測定
された加速度の離散的な値を加算することにより得られ
る。
【0023】好ましくは、時間的に亘る加速度の離散的
な測定値は、衝突速度の値を判定するために加算され
る。過去の事象の累積によって生じる不注意な展開を防
止するために、積分された加速度の値を戻すこと、即
ち、加速度の値が0に達した後の所定の時間内に速度の
値を0に戻すことが望ましい。本発明によれば、制御装
置は判定された速度の値でディジタル高域フィルタリン
グ処理、又は、ゼロ復帰処理84を実行する。
【0024】処理84のステップ90において、制御装
置64は速度の絶対値がディジタルの数値128よりも
大きいかどうかを判定する。上記の数値128は所定の
減衰時定数を示す。ステップ90において肯定的に判定
される場合に、処理はステップ94に進み、上記速度の
値は128で除算され、新しい速度の値を確定するため
得られた商は上記速度の値から減算される。ステップ9
0及び94は、数値128により確定される略指数関数
的な速さで速度の値を0に減衰させる効果がある。
【0025】ステップ90において否定的に判定される
場合に、速度の絶対値は数値128によって表わされる
値以下であることを意味し、処理はステップ98に進
む。ステップ98、100及び102は、速度の値が0
に近い場合に、強制的に信号を減衰させるために利用さ
れる。かかる速度の値の範囲において、ステップ94に
示される処理を利用することは計算上で困難である。ス
テップ98において、速度の値が0未満であるかどうか
を判定する。0よりも大きい速度は車両の減速を示す。
0よりも小さい速度は車両の加速を示す。ステップ98
における判定が肯定的である場合に、直線的な速さで速
度の値を0に戻すためステップ100において所定の速
度値の増加量が判定された速度の値に加算される。ステ
ップ98における判定が否定的である場合に、直線的な
速さで速度の値を0に戻すためステップ102において
所定の減少量が判定された速度の値から減算される。
【0026】従って、速度の絶対値が128よりも大き
い場合に、速度の減衰はステップ94で制御される。速
度の値が0以上、かつ、128以下の場合に、速度の減
衰はステップ102で制御される。速度の値が−128
よりも大きく、かつ、0よりも小さい場合に、速度の減
衰はステップ100で制御される。次いで、処理はステ
ップ108に進み、ここで、制御装置64は判定された
速度の値の絶対値が32,000よりも小さいかどうか
を判定する。ステップ108の目的は、値が記憶される
マイクロプロセッサ64の内部のレジスタのオーバーフ
ローを防止するために判定された速度の値を最大値で制
限することである。速度の絶対値が値32,000以上
である場合に、速度の値は既に所定の最大値であるの
で、ステップ108における判定は否定的であり、速度
の値を判定する処理は処理の最後へ飛ぶ。ステップ10
8における判定が肯定的である場合に、処理はステップ
110に進み、新しい速度の値を確定するため次の測定
された加速度の増加量AIが現在の速度の値に加算され
る。速度の値が最大値ではないと想定すると、ステップ
110における累算は、ブロック84において周期的に
減算された減衰の値を除いて、モジュールの電源が投入
された瞬間からの時間に亘るすべての加速度の増加量の
累算である。上記累算は本質的に加速度の値の積分であ
る。ステップ110により新しく判定された速度の値、
又は、ステップ108における否定的な判定により得ら
れる最大の速度の値は、後で使用するために制御装置6
4の内部メモリに記憶される。衝突速度の値を判定する
処理78は連続的に行われる継続的な処理である。
【0027】再び図2を参照するに、制御装置は次いで
ステップ120に進み、以下ではAWIN値として参照
する「高速点火(fast fire) 」の値が計算或いは判定さ
れる。このAWINの値は本質的に平均加速度の値であ
る。かかる平均加速度の値は所定の持続時間の変化する
時間的な窓(window)を使用して計算される。本発明の望
ましい一実施例によれば、上記変化する時間的な窓の幅
は10ミリ秒である。平均加速度の値AWINを判定す
るために機能する処理ステップ120には、図4に示す
幾つかの処理ステップが含まれる。
【0028】次いで、図4を参照するに、平均加速度は
所定の時間的な窓に亘って加速度信号の値の増加量を累
算することによりマイクロコンピュータで判定される。
上記窓の間隔は、A/D変換器70を使用して18個の
連続的な加速度の測定値により定められる。望ましい一
実施例において、加速度のサンプリング時間は、18個
のサンプルが10ミリ秒の時間的な間隔に亘る際の時間
である。加速度の各測定値はAIによって示される。
【0029】上記制御装置は、AWINSUMとして示
される他の平均加速度の値を更に定め、このAWINS
UMは、同様に10ミリ秒の時間的な間隔に亘って取り
込まれた18個の加速度増加量AIの値に一致する。A
WINは変化する時間的な窓に基づいて判定され、AW
INSUMは繰り返し的な固定時間の窓に基づいている
ので、AWINSUMはAWINとは異なる。以下の説
明により明らかになるように、値AWINSUMは、1
0ミリ秒の時間周期の各々の最初で0にリセットされ
る。
【0030】AWINを計算するために、マイクロコン
ピュータは、最新の18個のAI値の各々を「記憶」す
ることが必要である。これは、上記AI値を18箇所の
メモリブロックに記憶することにより行われる。かかる
ブロックは本質的に無端ループの記録テープとして機能
し、各々の新しいAI値は最も古い値の上に書き込まれ
ブロックに記憶される。
【0031】図5をより詳細に参照するに、AWIN値
は、AWINPTRで示されるブロックポインタを有す
るメモリレジスタ(ブロック0−17により示される)
に記憶された18個の加速度増加量を含む。ブロックポ
インタAWINPTRは、新しく測定されたAI値が記
憶され、最も古いAI値が記憶されていたメモリ場所を
指し示す。かかる記憶処理が行われた後に、AWINP
TRは次の順次のメモリレジスタを指し示すよう増加さ
せられる。この処理は、以下に説明するステップ140
で行われる。
【0032】再び図4のフローチャートを参照するに、
ステップ130において、制御装置は、最新の測定加速
度増加量AIを(直前の18個のAIの増加量に一致す
る値を有する)現在のAWINの値に加算し、一方、得
られた合計から加速度増加量の加算された先の18個の
測定値を減算することによりAWINの新しい値を計算
する。これにより、最新の18個のAIの値に一致する
更新されたAWINが得られる。この加算された値は、
平均加速度に関数的に関係し、平均加速度の18倍に一
致する。
【0033】当業者は、AWINの値が最新の18個の
AIの現在の値の合計であり、連続的な冗長な加算処理
を必要とすることを認めるであろう。AWINが判定さ
れる毎に18個のメモリ場所に値を加算するのではな
く、新しい増加量AIの値だけを加算し、先の18個の
AIの値の測定値を減算する。従って、2回の算術演算
だけが新しいAWINの各々を判定するために必要とさ
れる。
【0034】継続中の現在の合計の計算の確かさを照合
するために、本発明は、AWINをAWINSUMと呼
ばれる別個に計算された値と対照して周期的に「検査す
る」。図4を再び参照するに、上記の処理は、ステップ
130におけるAWINの計算からステップ140にお
けるAWINSUMの計算に進む。このステップにおい
て、AWINの値を定めるために加算されている同じ加
速度増加量の値AIは、AWINSUMの値を定めるた
め更に使用される。ステップ140において、最新のA
Iの値は、AWINSUMの値を更新するためにAWI
NSUMに加算され、次いで、AWINPTRが増加さ
れる。古いAIの値を同時に減算する代わりに、AWI
NSUMの値を18個のサンプリング間隔に亘って累算
すること(即ち、図2に示す処理の18回に及ぶ繰り返
し)が可能である。18個のサンプリング(10ミリ
秒)の間隔の最後に、AWINSUMは最新の18個の
AIの値の合計に一致する値を有する。
【0035】18回のサンプリングの間隔の最後はステ
ップ150において検出される。特に、ステップ150
において、ポインタAWINPTRの位置が17に一致
しているかどうかが判定される。これは、実質的に、そ
の時点から現在までのAWINSUMの値が18個の連
続的に先行するAIの値の合計であるかどうかを判定す
ることである。ステップ150における判定が肯定的で
ある場合に、処理はステップ156に進み、AWINP
TRの値を0にリセットし、AWINの値を現在のAW
INSUMと同じ値にセットし、次いで、AWINSU
Mの値を0にリセットする。
【0036】ステップ156において、AWINをAW
INSUMと同じ値にセットする目的は、AWINの合
計から実行中の加算処理に入り込んだ可能性のあるあら
ゆる誤りの影響を除去することである。上記の誤りは、
例えば、放射或いは伝導されたEMI/RFIノイズに
起因する。かかるEMIの変動の影響は何らかの補正処
理が利用されない限りAWINの計算に残存する。本発
明の一実施例によれば、かかる誤差は、AWINがAW
INSUMと同じ値にセットされる毎に除去される。A
WINSUMレジスタが影響を受けている場合、即ち、
AWINSUMレジスタもEMIに起因する値の誤差を
有する場合に、上記誤差は、AWINPTRが17に一
致した後、上記の影響を受けたレジスタを0にリセット
するときに除去される。
【0037】AWINレジスタに誤差が取り込まれてい
ない場合に、AWINPTRが17に一致する毎に、そ
の時点でAWINとAWINSUMの両者は最新の18
個のAIの値の合計に一致するので、AWINの値はA
WINSUMの値に一致することが当業者により認めら
れるであろう。従って、AWINをAWINSUMに一
致させてセットすることにより、AWINの値は変化し
ないであろう。ステップ150における判定が否定的で
ある場合には、ステップ156を飛び越す。
【0038】次いで、処理はステップ160に進み、以
下にJMM2として参照する低速点火(slow fire) の値
が計算される。JMM2は、衝突事象が時間の関数とし
て速度と変位を発生する様子を示す値である。JMM2
の値は、衝突の全エネルギーに関数的に関係し、特に、
衝突速度と可変性の重み付け係数との積に比例する。上
記可変性の重み付け係数は衝突エネルギーに関数的に関
係し、速度と時間の両方の関数として変化する。上記の
低速点火の値は、図6に示す複数のステップを含む処理
によって計算される。
【0039】図6を参照するに、ステップ170におい
て、衝突距離の値は時間的に亘り衝突速度を積分するこ
とにより判定される。速度の値は、図3及び図2のステ
ップ78に示す処理に従って判定される。上述の如く、
積分はマイクロコンピュータにおいて、時間的に亘り離
散的な値を複数回加算、即ち、時間的に切り出した(タ
イムスライスした)値を合計することにより行われる。
ステップ170において、衝突距離(“DIST”)は
時間的に亘り増加的な衝突速度Vを加算すること、即
ち、衝突速度を積分することにより判定される。
【0040】
【数6】
【0041】ステップ170において判定される値は、
加速度計からの信号により判定される「距離」に関数的
に関係する。この「距離」は、車両内の拘束されていな
い物体が車両の減速度に起因して車両に相対的に動いた
距離であると想定して良い。かかる判定に使用される数
値256(即ち、256で除算された速度の値Vがその
時に判定された距離の値DISTに加算される)はスケ
ーリングの目的で導入され、スケーリング係数と呼ばれ
る。上記の値256は、マイクロコンピュータの算術レ
ジスタがオーバーフローしないことを保証するために使
用される。処理は次いでステップ172に進む。ステッ
プ172は減衰時定数の値256により定められる速さ
で距離の値DISTを0の方に減衰させる。
【0042】処理はステップ176に進み、判定された
衝突速度の値Vと衝突距離の値DISTの両方が0より
大きいかどうかが判定される。かかる判定は、実質的
に、車両が後退方向に加速しているかどうかをテストす
る。正面衝突時のように車両が急速に減速するときに、
加速度は後ろ向きである。ステップ176における判定
は、車両が後退方向に加速していない場合に否定的であ
り、車両が後退方向に加速している場合に肯定的であ
る。ステップ176における判定が否定的である場合
に、上記処理はステップ180において値JMM2を0
にセットする。
【0043】ステップ176における判定が肯定的であ
る場合に、処理はステップ186に進み、AREAと呼
ばれる値が判定される。上記のAREAの値は、衝突の
全エネルギーに関数的に関係する。エネルギーの値AR
EAは、衝突速度の平方の積分であり、衝突速度の平方
の増加値を加算することにより計算される。ステップ1
86において実行される増加的な計算は、スケーリング
係数256で除算された現在のV2 の値と直前のARE
Aを加算することである。これにより得られる合計は新
しい、又は、更新されたAREAの値である。エネルギ
ー項V2 を衝突事象の開始時に始まる時間的なグラフに
プロットする場合に、ステップ186で判定された値は
曲線の下側の面積、換言すれば、V2 の積分に関数的に
関係するであろう。
【0044】
【数7】
【0045】ステップ186における判定の後、制御装
置はブロック190において、判定されたエネルギーの
値の高域濾波、或いは、判定されたエネルギーの値のゼ
ロ復帰関数を実行する。かかる濾波又はゼロ復帰関数を
実行するため、制御装置64はステップ196において
AREAが256より大きいかどうかを判定する。ステ
ップ196における判定が否定的である場合に、処理は
ステップ198に進み、AREAの値は256にセット
される。従って、ブロック196及び198は協働して
可変性のAREAに対し最小の値256を確定する。上
記最小の値は、ステップ200(以下に示す)において
得られる商が1よりも小さくなることのないよう保証す
るために確定される。
【0046】ステップ196における判定が肯定的、即
ち、AREAの値が256よりも大きい場合に、処理は
ステップ200に進み、AREAの新しい値を確定する
ために128により除算されたAREAに一致する値が
AREAから減算される。この値128は、略指数関数
的な減衰の時定数を制御する。処理はステップ198又
はステップ200のいずれかからステップ210に進
み、可変的に重み付けされた速度の値JMM2が判定さ
れる。
【0047】可変的に重み付けされた速度の値JMM2
は、速度Vと可変性の重み付け係数とを乗算することに
より計算される。可変性の重み付け係数は(ステップ1
70、172において判定された)距離DISTと、
(ステップ186において判定された)AREAによっ
て除算されたスケーリング係数256との積に一致す
る。従って、可変性の重み付け係数は、衝突距離に比例
的に関係し、衝突エネルギーに反比例的に関係する。
【0048】
【数8】
【0049】上記JMM2の値は、衝突事象が時間の関
数として速度及び変位に現れる様子を示す。衝突の発生
時に衝突速度は低い。しかし、変位が増大し車両の構造
部材の剛性が増すにつれて、衝突速度は急速に増加す
る。例えば、より速度の遅いポール衝突の如くのより緩
やかに現れる衝突の間に、衝突速度及び変位の値は衝突
事象の初期部分において緩慢に増大し、JMM2の値を
増加させる後半部分で急速に増大する。
【0050】上記のJMM2の式は時間或いは衝突距離
の何れの項においても考えることができる。衝突距離は
上記の式(1)
【0051】
【数9】
【0052】であり、衝突面積は上記の式(2)
【0053】
【数10】
【0054】であるので、時間的には式
【0055】
【数11】
【0056】により表わされる。JMM2を衝突距離に
関して表わすために、上記の式(1)よりはじめる。
【0057】
【数12】
【0058】DISTの式(1)の両辺を微分すること
により、次の式 d(DIST)= Vdt (5) が得られる。式(5)の両辺をVで乗算することによ
り、 Vd(DIST)= V2 dt (6) が得られる。式(6)の両辺を積分することにより、
【0059】
【数13】
【0060】が得られる。式(1)及び式(7)を式
(4)に代入することにより、
【0061】
【数14】
【0062】が得られる。式(8)における(DIS
T)の項を分母に移すことにより、
【0063】
【数15】
【0064】が得られる。式番号(9)は衝突距離に対
する衝突速度の変化に関してJMM2を表わす。衝突速
度の変化は衝突事象の全体に亘って考慮される。処理
は、ステップ210又はステップ180からステップ2
20に進み、速度の値Vが0に一致するかどうかが判定
される。ステップ220における質問は、JMM2のシ
ステムリセットとして機能する。衝突速度の値Vがゼロ
に一致する場合に、衝突の条件は終了したことが示さ
れ、処理はステップ228に進む。ステップ228にお
いて、距離の値DISTはゼロにセットされ、AREA
の値は256(AREAの許容最小値)にセットされ
る。最小のAREAの値を256にセットすることによ
り、算術的なオーバーフローの条件が回避される。ステ
ップ228、或いは、衝突条件の継続しているステップ
220における否定的な判定から、処理は図2に示すス
テップ240に進む。
【0065】ステップ240は一般的に「点火規則(Fir
e-Rule) 」と呼ばれ、トランジスタスイッチ36の作動
を制御するために制御装置64が従う制御処理である。
「点火規則」には図7に示す複数のステップが含まれ
る。図7を参照するに、ステップ260において加速度
の平均値AWINが所定の閾値WTHRESHよりも大
きいかどうかが判定される。上記衝突事象が急激に生じ
る事象である場合、即ち、初期の高いエネルギーの値に
より車両の大きな減速度が生じる場合に、ステップ26
0における判定は肯定的である。ステップ260におけ
る判定が肯定的である場合に、制御装置64はステップ
270に飛び、スイッチ36の作動を開始する。ステッ
プ270において慣性スイッチ34が閉じ、スイッチ3
6が作動している場合又はときに、電流はスキブを点火
し、これによりエアバッグの展開を始動するようスキブ
を流れる。
【0066】ステップ260における判定が否定的であ
る場合に、処理はステップ276に進み、(ステップ1
10において判定された)速度の値Vが所定の速度の閾
値VTHRESHよりも大きいかどうかが判定される。
ステップ276における判定はステップ280が処理さ
れる前に肯定的に判定される必要のあるゲートステップ
として機能する。速度の値Vが閾値VTHRESHより
も大きくない場合に、ステップ276における判定は否
定的であり、制御装置はステップ284に飛び、スイッ
チ36を作動させない(ステップ284に示す)。
【0067】ステップ276における判定が肯定的であ
る場合に、処理はステップ280に進み、可変的に重み
付けされた速度の値JMM2が所定の閾値JTHRES
Hよりも大きいかどうかが判定される。ステップ280
における判定が肯定的である場合に、制御装置64はス
イッチ36をオン状態に作動させる。慣性スイッチ34
が閉じ、スイッチ36がステップ270において作動し
ている場合又はときに、スキブを点火し、エアバッグを
展開するようスキブに電流が流れる。
【0068】図2乃至7に示す制御処理は、新しいAI
の値がA/D変換器から利用可能になる度に繰り返され
る連続的、継続的な処理であることを当業者は認めるで
あろう。非−点火(NON-FIRE)ステップ284の後に、全
体の処理が繰り返される。各AIのサイクルにおいて、
AWINとJMM2の値は判定され、点火(FIRE)又は非
−点火が決定される。
【0069】図8乃至11を参照するに、特定の衝突事
象の間に発生する種々の信号の値が示される。ここに示
される衝突事象は毎時7マイルの防壁への衝突であり、
非−展開(non-deployment)事象として分類される。「非
−展開」衝突事象とは、シートベルトだけで車両の乗員
を十分に保護することができる事象である。「展開(dep
loyment)」衝突事象とは、乗員の保護機能を高めるため
に乗員のシートベルトと組み合わせてエアバッグ保護装
置を展開することが望ましい事象である。
【0070】特に、図8は毎時7マイルの防壁への衝突
に対し低域濾波器66から出力され、制御装置64のA
/Dチャネルに入力される際の加速度信号300を示
す。図9は、図8の加速度信号から判定され、かつ、ス
テップ120乃至156で判定される際の時間的な関数
として平均加速度AWINの値304を示す。衝突事象
中の如何なる時点においてもAWINは閾値WTHRE
SHを上回ることはない。従って、ステップ260を通
る各パスで判定は否定的である。図10は、ステップ7
8乃至110で判定される衝突速度の値306を示す。
衝突事象中の如何なる時点においても上記速度は閾値V
THRESHを上回ることはない。従って、ステップ2
76を通る各パスで判定は同様に否定的である。上記の
例における処理はステップ280を実行しないが、JM
M2の値308は図8の加速度の値から判定され、図1
1に示される。衝突事象中の如何なる時点においてもJ
MM2の値は閾値JTHRESHを上回ることはない。
図8乃至11のグラフから、エアバッグは、慣性スイッ
チが閉じている場合に上記タイプの衝突事象の下では展
開しないことが分かる。
【0071】図12乃至15を参照するに、様々な衝突
事象から生じる種々の信号の値が示される。ここに示さ
れる衝突事象は、低エネルギーの展開衝突事象であり、
特に、毎時16マイルの防壁への斜めの衝突である。図
12は低域濾波器66から出力され、制御装置64のA
/Dチャネルに入力される際の加速度信号300を示
す。図13は、図12の加速度信号から判定され、か
つ、ステップ120乃至156で判定される際の時間的
な関数として平均加速度AWINの値304を示す。衝
突事象中の如何なる時点においてもAWINは閾値WT
HRESHを上回ることはない。従って、ステップ26
0の各判定は否定的である。
【0072】図14は、ステップ78乃至110で判定
される被判定衝突速度の値306を示す。衝突事象中の
時点t1において、衝突速度Vは閾値VTHRESHを
上回る。従って、ステップ276における判定は肯定的
である。時点t1の後に、ステップ280の質問が行わ
れる。(図12乃至15に対し時間的なスケールは同一
である。)JMM2の値308は図12の加速度の値か
ら得られ、図15に示される。衝突事象中の時点t2に
おいて、JMM2の値は閾値JTHRESHを上回る。
時点t2において、スイッチ36はオン状態に作動させ
られる。
【0073】図12乃至15のグラフより、エアバッグ
は、慣性スイッチが時点t2で閉じているか、或いは、
時点t2以降に閉じる場合に展開することが分かる。速
度V及びJMM2の値は、夫々の減衰ルーチン84、1
90によってそれらの関係する閾値VTHRESH及び
JTHRESHよりも最終的に低下する。望ましい一実
施例によれば、Vの値及び/又はJMM2が関係する閾
値よりも低下するときに、スイッチ36は所定の時間間
隔、例えば、50ミリ秒後に制御装置64により開かれ
る。
【0074】図16乃至19を参照するに、他の衝突事
象から生ずる種々の信号の値が示される。ここに示され
る衝突事象は、毎時30マイルの防壁への衝突の如くの
高エネルギーの展開衝突事象である。特に、図16は低
域濾波器66から出力され、制御装置64のA/Dチャ
ネルに入力される際の加速度信号300を示す。図17
は、図16の加速度信号から判定され、かつ、ステップ
120乃至156で判定される際の時間的な関数として
平均加速度AWINの値304を示す。衝突事象中の時
点t3において、AWINは閾値WTHRESHを上回
る。(図16乃至19に対し時間的なスケールは同一で
ある。)この時点t3において、ステップ260の判定
は肯定的であり、スイッチ36はオン状態に作動させら
れる。従って、時点t3、又は、時点t3以降の慣性ス
イッチ34のあらゆる閉じによりエアバッグが展開す
る。
【0075】衝突速度とJMM2の値は時点t3以降に
必要ではないとしても、かかる値は重要であり本発明の
理解に役立つ。説明の便宜上、ステップ276と280
が依然として実行されていると想定する。図18はステ
ップ78乃至110において判定された被判定衝突速度
値306を示す。衝突事象中の時点t4において、衝突
速度Vは閾値VTHRESHを上回る。従って、ステッ
プ276における判定は肯定的である。時点t4の後
に、ステップ280の質問が実行される。JMM2の値
308は、図16の加速度の値から判定され、図19に
示される。衝突事象中の時点t5において、JMM2の
値は閾値JTHRESHを上回る。図16乃至19のグ
ラフより、エアバッグは、たとえ慣性スイッチが時点t
3で閉じている、又は、時点t3以降に閉じられるとし
ても、上記のタイプの衝突事象の下で展開させられるこ
とが分かる。衝突速度Vの値及び可変的に重み付けされ
た速度の値JMM2は、夫々の減衰ルーチン84及び1
90によって最終的に関係する閾値VTHRESH及び
JTHRESHよりも低下する。望ましい一実施例によ
れば、AWIN、V、及び/又は、JMM2がそれらの
関係する閾値よりも低下するときに、スイッチ36は所
定の時間間隔、例えば、50ミリ秒後に制御装置64に
よって抑止される。
【0076】望ましい実施例を参照して本発明の説明を
行った。本明細書を読み、理解するものは、置換及び変
形をすることが可能である。例えば、本発明は、直列接
続された慣性スイッチと、スキブと、電気的に制御され
たスイッチとを用いて説明されている。慣性スイッチは
直列接続されたスキブと電気的に制御されたスイッチと
を含む点火回路を用いて削除し得ることが考えられる。
上記の配置において、制御装置64による電気的に制御
されたスイッチの作動は、エアバッグ保護システムを直
接的に作動させる。特許請求の範囲の記載及びその均等
物の目的の範囲内において上記の置換及び変形のすべて
を含むことを意図している。
【0077】
【発明の効果】本発明によれば、衝突時の減速度信号か
ら可変的に重み付けされた衝突速度の値から保護装置の
作動判定を行うものとなっている。即ち、衝突速度の変
化度合いを鑑みて保護装置の作動判定を行うものとなっ
ているのである。ポール衝突などの不規則衝突の場合に
は、衝突途中から速度が急変するものであるため、衝突
速度の変化度合いに基づいて保護装置の作動判定を行う
ことにより、不規則衝突と低速正突とを確実に区別する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って製造されたエアバッグ保護シス
テムの概略構成図である。
【図2】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図3】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図4】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図5】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図6】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図7】図1に示すエアバッグ保護システムに対する本
発明の制御過程を示すフローチャートである。
【図8】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システム
によって測定或いは判定された値を示すグラフである。
【図9】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システム
によって測定或いは判定された値を示すグラフである。
【図10】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図11】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図12】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図13】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図14】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図15】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図16】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図17】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図18】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【図19】種々の衝突条件に対し図1に示す保護システ
ムによって測定或いは判定された値を示すグラフであ
る。
【符号の説明】
30 エアバッグ保護制御回路 32 スキブ 34 慣性スイッチ 36 ダーリントントランジスタ 40 電気エネルギー源 42 端子 44,48 ダイオード 46 アップコンバータ 5 キャパシタ 60 加速度計 64 制御装置(マイクロプロセッサ) 66 低域濾波器 70 A/D変換器 76 高域濾波器 300 加速度信号 304 AWINの値 306 衝突速度の値 308 JMM2の値
フロントページの続き (72)発明者 ジェイムズ ジー マカスキー アメリカ合衆国 カリフォルニア州 90712,レイクウッド,フランジェル・ ストリート 2732 (72)発明者 杉山 幸一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−114944(JP,A) 特開 平4−362444(JP,A) 実開 平5−23752(JP,U) 特表 平4−503339(JP,A) 欧州特許出願公開517253(EP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B60R 21/32 EPAT(QUESTEL)

Claims (60)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有す
    る電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から衝突距離の関数として変化す
    る可変性の重み付け係数により可変的に重み付けされた
    衝突速度の値を判定する手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、作動可能な保護装置
    を作動させる制御手段とからなる作動可能な保護装置の
    制御装置。
  2. 【請求項2】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有す
    る電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から衝突エネルギーの関数に逆比
    例的に変化する可変性の重み付け係数により可変的に重
    み付けされた衝突速度の値を判定する手段と、 該判定さ
    れた可変的に重み付けされた衝突速度の値が第1の閾値
    レベルよりも大きいとき、作動可能な保護装置を作動さ
    せる制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装
    置。
  3. 【請求項3】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有す
    る電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から衝突距離の関数として、か
    つ、衝突エネルギーの関数に逆比例的に変化する可変性
    の重み付け係数により可変的に重み付けされた衝突速度
    の値を判定する手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、作動可能な保護装置
    を作動させる制御手段とからなる作動可能な保護装置の
    制御装置。
  4. 【請求項4】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有す
    る電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から衝突速度の値を判定し、DI
    STが衝突距離を表わし、Vが衝突速度を表わす場合
    に、 【数1】 に比例する可変性の重み付け係数を該衝突速度の値に乗
    算し、可変的に重み付けされた衝突速度の値を判定する
    手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、作動可能な保護装置
    を作動させる制御手段とからなる作動可能な保護装置の
    制御装置。
  5. 【請求項5】 上記DISTは、式: 【数2】 に比例する請求項4記載の作動可能な保護装置の制御装
    置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、衝突速度が所定の速度
    閾値よりも大きい場合に限り、前記可変的に重み付けさ
    れた衝突速度の値が前記第1の閾値よりも大きいかどう
    かを判定する判定手段を有する請求項1乃至4のうちい
    ずれか1項記載の作動可能な保護装置の制御装置。
  7. 【請求項7】 前記減速度信号から平均加速度の値を判
    定する平均加速度判定手段を更に有し、ここで、前記制
    御手段は該判定された平均加速度の値が第2の閾値を超
    えるときに作動可能な保護装置を作動させる請求項1乃
    至4のうちいずれか1項記載の作動可能な保護装置の制
    御装置。
  8. 【請求項8】 前記平均加速度判定手段は、所定の時間
    間隔に亘り前記減速度信号から第1の平均加速度の値を
    判定する第1の平均加速度判定手段と、該所定の時間間
    隔に亘り該減速度信号から第2の平均加速度の値を判定
    する第2の平均加速度判定手段と、該所定の時間間隔の
    最後に該第1の平均加速度の値を該第2の平均加速度の
    値と同じ値にセットする手段とを有し、 前記制御手段は該第1の平均加速度の信号に応答する請
    求項7記載の作動可能な保護装置の制御装置。
  9. 【請求項9】 上記可変的に重み付けされた衝突速度の
    値を判定する手段は、上記車両が後退方向に加速してい
    る場合に限り、上記可変的に重み付けされた衝突速度の
    値を演算する請求項1乃至4のうちいずれか1項記載の
    作動可能な保護装置の制御装置。
  10. 【請求項10】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該減速度信号から車両
    の衝突距離に対する衝突速度の変化を示す値を判定する
    判定手段と、 該判定された値が所定の第1の閾値を超えるとき、作動
    可能な保護装置を作動させる制御手段とからなる作動可
    能な保護装置の制御装置。
  11. 【請求項11】 上記判定手段は、上記車両が後退方向
    に加速している場合に限り、該減速度信号から車両の衝
    突距離に対する衝突速度の変化を示す値を判定する請求
    項10記載の作動可能な保護装置の制御装置。
  12. 【請求項12】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値の判定手段と、 衝突速度の値と上記車両の衝突距離に対する上記衝突速
    度の変化を表わす可変性の重み付け係数の積に関数的に
    関係する第3の値を判定する可変的に重み付けされた速
    度の値の判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、作動
    可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する作
    動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  13. 【請求項13】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判 定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値の判定手段と、 衝突速度の値と衝突距離の関数として変化する可変性の
    重み付け係数との積に関数的に関係する第3の値を判定
    する可変的に重み付けされた速度の値の判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、作動
    可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する作
    動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  14. 【請求項14】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値の判定手段と、 衝突速度の値と衝突エネルギーの関数に逆比例的に変化
    する可変性の重み付け係数との積に関数的に関係する第
    3の値を判定する可変的に重み付けされた速度の値の判
    定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、作動
    可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する作
    動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  15. 【請求項15】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値の判定手段と、 衝突速度の値と、衝突距離の関数として、かつ、衝突エ
    ネルギーの関数に逆比例的に変化する可変性の重み付け
    係数との積に関数的に関係する第3の値を判定する可変
    的に重み付けされた速度の値の判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、作動
    可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する作
    動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  16. 【請求項16】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値の判定手段と、 衝突速度の値と、DISTが衝突距離を表わし、Vが衝
    突速度を表わす場合に、 【数3】 に比例する可変性の重み付け係数との積に関数的に関係
    する第3の値を判定する可変的に重み付けされた速度の
    値の判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、作動
    可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する作
    動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  17. 【請求項17】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有
    する電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から可変的に重み付けされた衝突
    速度の値を判定する手段と、 所定の時間間隔に亘り前記減速度信号から第1の平均加
    速度の値を判定する第1の平均加速度判定手段と、該所
    定の時間間隔に亘り該減速度信号から第2の平均加速度
    の値を判定する第2の平均加速度判定手段と、該所定の
    時間間隔の最後に該第1の平均加速度の値を該第2の平
    均加速度の値と同じ値にセットする手段とを有し、前記
    減速度信号から平均加速度の値を判定する平均加速度判
    定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、又は、該判定された
    第1の平均加速度の値が第2の閾値を超えるときに、作
    動可能な保護装置を作動させる制御手段とからなる作動
    可能な保護装置の制御装置。
  18. 【請求項18】 前記平均加速度判定手段は、前記所定
    の時間間隔の各々の最後に前記第2の平均加速度の値を
    0にリセットする手段を更に有する請求項8又は17記
    載の作動可能な保護装置の制御装置。
  19. 【請求項19】 前記第1の平均加速度の値は、前記所
    定の時間間隔に亘り得られる複数の前記減速度信号の加
    算値である請求項18記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  20. 【請求項20】 車両の衝突時の減速度を判定し、 該判定された衝突時の減速度に応じて、衝突距離の関数
    として変化する可変性の重み付け係数により可変的に重
    み付けされた衝突速度の値を判定し、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が所
    定の閾値を超えるときに作動可能な保護装置を作動させ
    る段階からなる作動可能な保護装置の制御方法。
  21. 【請求項21】 車両の衝突時の減速度を判定し、 該判定された衝突時の減速度に応じて、衝突エネルギー
    の関数に逆比例的に変化する可変性の重み付け係数によ
    り可変的に重み付けされた衝突速度の値を判定し、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が所
    定の閾値を超えるときに作動可能な保護装置を作動させ
    る段階からなる作動可能な保護装置の制御方法。
  22. 【請求項22】 車両の衝突時の減速度を判定し、 該判定された衝突時の減速度に応じて、衝突距離の関数
    として、かつ、衝突エネルギーの関数に逆比例的に変化
    する可変性の重み付け係数により可変的に重み付けされ
    た衝突速度の値を判定し、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が所
    定の閾値を超えるときに作動可能な保護装置を作動させ
    る段階からなる作動可能な保護装置の制御方法。
  23. 【請求項23】 車両の衝突時の減速度を判定し、 該判定された衝突時の減速度に応じて、DISTが衝突
    距離を表わし、Vが衝突速度を表わす場合に、 【数4】 に比例する可変性の重み付け係数により可変的に重み付
    けされた衝突速度の値を判定し、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が所
    定の閾値を超えるときに作動可能な保護装置を作動させ
    る段階からなる作動可能な保護装置の制御方法。
  24. 【請求項24】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する段階と、 該減速度信号から車両の衝突距離に対する衝突速度の変
    化を示す値を判定する段階と、 該判定された値が所定の第1の閾値を超えるとき、作動
    可能な保護装置を作動させる制御段階とからなる作動可
    能な保護装置の制御方法。
  25. 【請求項25】 車両の減速度を判定し、 該判定された車両の減速度から平均減速度を判定するよ
    う、所定の時間間隔に亘り前記判定された減速度の値か
    ら第1の平均減速度を判定し、該所定の時間間隔に亘り
    該判定された減速度の値から第2の平均減速度を判定
    し、該所定の時間 間隔の最後に該第2の平均減速度の値
    に一致する該第1の平均加速度の値をセットし、 該判定された車両の減速度に応じて衝突速度の値を判定
    し、 衝突速度の値と可変性の重み付け係数の積に関数的に関
    係する可変的に重み付けされた速度の値を判定し、 (i)該判定された平均減速度の値が第1の閾値よりも
    大きいとき、又は、(ii)該衝突速度の値が第2の閾
    値よりも大きく、かつ、可変的に重み付けされた衝突速
    度の値が第3の閾値よりも大きいときに作動可能な保護
    装置を作動させる段階からなる作動可能な保護装置の制
    御方法。
  26. 【請求項26】 前記所定の時間間隔の各々の最初に前
    記第2の平均減速度の値を0にリセットする段階を更に
    有する請求項25記載の作動可能な保護装置の制御方
    法。
  27. 【請求項27】 前記第1の平均加速度の値を判定する
    段階は、前記所定の時間間隔に亘り複数の前記減速度信
    号を加算する請求項25記載の作動可能な保護装置の制
    御方法。
  28. 【請求項28】 車両の減速度を判定し、 該判定された車両の減速度から平均減速度を判定し、 該判定された車両の減速度に応じて衝突速度の値を判定
    し、 衝突速度の値とDISTが衝突距離を表わし、Vが衝
    突速度を表わす場合に、 【数5】 に比例する可変性の重み付け係数の積に関数的に関係す
    る可変的に重み付けされた速度の値を判定し、 (i)該判定された平均減速度の値が第1の閾値よりも
    大きいとき、又は、(ii)該衝突速度の値が第2の閾
    値よりも大きく、かつ、可変的に重み付けされた衝突速
    度の値が第3の閾値よりも大きいときに作動可能な保護
    装置を作動させ る段階からなる作動可能な保護装置の制
    御方法。
  29. 【請求項29】 車両の減速度を判定し、 該判定された車両の減速度から平均減速度を判定し、 該判定された車両の減速度に応じて衝突速度の値を判定
    し、 衝突速度の値と可変性の重み付け係数の積に関数的に関
    係する可変的に重み付けされた速度の値を判定し、 (i)該判定された平均減速度の値が第1の閾値よりも
    大きいとき、又は、(ii)該衝突速度の値が第2の閾
    値よりも大きく、かつ、可変的に重み付けされた衝突速
    度の値が第3の閾値よりも大きいときに作動可能な保護
    装置を作動させ、衝突速度の値が速度の閾値よりも大き
    いかどうかを判定し、該速度の値が該速度の閾値よりも
    大きくなければ前記可変性の重み付けされた速度の値に
    基づいて作動を妨げる段階からなる作動可能な保護装置
    の制御方法。
  30. 【請求項30】 作動可能な保護装置の制御装置であっ
    て、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から可変的に重み付けされた衝突
    速度の値を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、該作動可能な保護
    を作動させる第1の作動制御手段と、 前記減速度信号から平均加速度の値を判定する平均加速
    度判定手段と、 該判定された平均加速度の値が第2の閾値を超えるとき
    に作動可能な保護装置を作動させる第2の作動 制御手段
    とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  31. 【請求項31】 前記平均加速度判定手段は、所定の時
    間間隔に亘り前記減速度信号から第1の平均加速度の値
    を判定する第1の平均加速度判定手段と、該所定の時間
    間隔に亘り該減速度信号から第2の平均加速度の値を判
    定する第2の平均加速度判定手段と、該所定の時間間隔
    の最後に該第1の平均加速度の値を該第2の平均加速度
    の値と同じ値にセットする手段とを有し、 前記第2の作動制御手段は該第1の平均加速度の信号に
    応答する請求項3記載の作動可能な保護装置の制御装
    置。
  32. 【請求項32】 前記平均加速度判定手段は前記所定の
    時間間隔の各々の最後に前記第2の平均加速度の値を0
    にリセットする手段を更に有する請求項31記載の作動
    可能な保護装置の制御装置。
  33. 【請求項33】 前記第1の平均加速度の値は、前記所
    定の時間間隔に亘り得られる複数の前記減速度信号の加
    算値である請求項31記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  34. 【請求項34】 車両の衝突時の減速度を示す特性を有
    する電気的減速度信号を供給する手段と、 該衝突時の減速度信号から可変的に重み付けされた衝突
    速度の値を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値レベルよりも大きいとき、作動可能な保護装置
    を作動させる制御手段とからなる作動可能な保護装置の
    制御装置であって、 前記制御手段は、衝突速度が所定の速度閾値よりも大き
    い場合に限り、前記可変的に重み付けされた衝突速度の
    値が前記第1の閾値よりも大きいかどうかを判定する判
    定手段を有し、該判定手段の判定結果により、前記可変
    的に重み付けされた衝突速度の値が前記第1の閾値レベ
    ルよりも大きいと判定されたときに、前記作動可能な保
    護手段を作動させる作動可能な保護装置の制御装置。
  35. 【請求項35】 車両の減速度を示す特性を有する電気
    的減速度信号を供給する手段と、 複数の離散的な時間に該減速度信号を監視し、該監視さ
    れた減速度信号に応じて平均減速度の値を判定する平均
    加速度判定手段と、 該判定された平均減速度の値が所定の閾値を超えると
    き、作動可能な保護装置を作動させる制御手段とからな
    る作動可能な保護装置の制御装置であって、 前記平均加速度判定手段は、所定の時間間隔に亘り該減
    速度信号から第1の平均加速度の値を判定する第1の平
    均加速度判定手段と、所定の時間間隔に亘り該減速度信
    号から第2の平均加速度の値を判定する第2の平均加速
    度判定手段と、該所定の時間間隔の最後に該第1の平均
    加速度の値を該第2の平均加速度の値と同じ値にセット
    する手段とを有し、 前記制御手段は該第1の平均加速度の信号に応じる作
    可能な保護装置の制御装置。
  36. 【請求項36】 前記平均加速度判定手段は前記所定の
    時間間隔の各々の最後に前記第2の平均加速度の値を0
    にリセットする手段を更に有する請求項35記載の作動
    可能な保護装置の制御装置。
  37. 【請求項37】 前記第1の平均加速度の値は、前記所
    定の時間間隔に亘り得られる複数の前記減速度信号の加
    算値である請求項35記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  38. 【請求項38】 作動可能な保護装置の制御装置であっ
    て、 車両の減速度を示す特性を有する電気的減速度信号を供
    給する手段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度の値判定手段と、 衝突速度の値と可変性の重み付け係数の積に関数的に関
    係する第3の値を判定する可変的に重み付けされた速度
    の値の判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに、該作
    動可能な保護装置を作動させるため作動信号を供給する
    作動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装
    置。
  39. 【請求項39】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これによ り作動可能な保護装置を作動させる第1
    の作動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装
    置であって、 前記減速度信号から平均加速度の値を判定する平均加速
    度判定手段と、 該判定された平均加速度の値が第2の閾値をえるとき
    上記作動可能な保護装置を作動させる第2の作動制御手
    段とを更に有する作動可能な保護装置の制御装置。
  40. 【請求項40】 前記平均加速度判定手段は、所定の時
    間間隔に亘り前記減速度信号から第1の平均加速度の値
    を判定する第1の平均加速度判定手段と、該所定の時間
    間隔に亘り該減速度信号から第2の平均加速度の値を判
    定する第2の平均加速度判定手段と、該所定の時間間隔
    の最後に該第1の平均加速度の値を該第2の平均加速度
    の値と同じ値にセットする手段とを有し、 該第2の作動制御手段は該第1の平均加速度の信号に応
    じる請求項39記載の作動可能な保護装置の制御装置。
  41. 【請求項41】 前記平均加速度判定手段は、前記所定
    の時間間隔の各々の最後に前記第2の平均加速度の値を
    0にリセットする手段を更に有する請求項40記載の作
    動可能な保護装置の制御装置。
  42. 【請求項42】 前記第1の平均加速度の値は、前記所
    定の時間間隔に亘り得られる複数の前記減速度信号の加
    算値である請求項41記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  43. 【請求項43】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これによ り作動可能な保護装置を作動させる制御
    手段とからなり、 前記判定手段は、前記減速度信号から衝突速度の値を判
    定し、該可変的に重み付けされた速度の値を確定するた
    め該衝突速度の値に可変性の重み付け係数を乗算する手
    段を有する作動可能な保護装置の制御装置であって、 前記可変性の重み付け係数は衝突距離の関数として変化
    る作動可能な保護装置の制御装置。
  44. 【請求項44】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これにより作動可能な保護装置を作動させる制御
    手段とからなり、 前記判定手段は、前記減速度信号から衝突速度の値を判
    定し、該可変的に重み付けされた速度の値を確定するた
    め該衝突速度の値に可変性の重み付け係数を乗算する手
    段を有する作動可能な保護装置の制御装置であって、 前記可変性の重み付け係数は衝突エネルギーの関数に反
    比例的に変化する作動可能な保護装置の制御装置。
  45. 【請求項45】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これにより作動可能な保護装置を作動させる制御
    手段とからなり、 前記判定手段は、前記減速度信号から衝突速度の値を判
    定し、該可変的に重み付けされた速度の値を確定するた
    め該衝突速度の値に可変性の重み付け係数を乗算する手
    段を有する作動可能な保護装置の制御装置であって、 前記可変性の重み付け係数は、衝突距離の関数として、
    かつ、衝突エネルギーの関数に逆比例的に変化する作
    可能な保護装置の制御装置。
  46. 【請求項46】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これにより作動可能な保護装置を作動させる制御
    手段とからなり、 前記判定手段は、前記減速度信号から衝突速度の値を判
    定し、該可変的に重み付けされた速度の値を確定するた
    め該衝突速度の値に可変性の重み付け係数を乗算する手
    段を有する作動可能な保護装置の制御装置であって、 前記可変性の重み付け係数は、DISTが衝突距離を表
    わし、Vが衝突速度を表わす場合に、式: 【数6】 比例する作動可能な保護装置の制御装置。
  47. 【請求項47】 上記DISTは、式 【数7】 に比例する請求項46記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  48. 【請求項48】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度電気信号から可変的に重み付けされた衝突速度
    を判定する判定手段と、 該判定された可変的に重み付けされた衝突速度の値が第
    1の閾値よりも大きいときに閉じられる該電気的に制御
    されたスイッチを作動させ、該慣性スイッチと該電気的
    に制御されたスイッチの同時の閉じは、該スキブを作動
    させ、これにより作動可能な保護装置を作動させる制御
    手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置であっ
    て、 前記制御手段は、衝突速度が所定の速度閾値よりも大き
    い場合に限り、前記可変的に重み付けされた衝突速度の
    値が前記第1の閾値よりも大きいかどうかを判定する判
    定する手段を有し、該判定手段の判定結果により、前記
    可変的に重み付けされた衝突速度の値が前記第1の閾値
    よりも大きいと判定されたときに、前記作動可能な保護
    手段を作動させる作動可能な保護装置の制御装置。
  49. 【請求項49】 作動可能な保護装置の制御装置であっ
    て、 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性スイッチと、スキ
    ブと、電気エネルギー源に接続された電気的に制御され
    るスイッチとを含む直列接続された回路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 該減速度信号から車両の衝突距離に対する衝突速度の変
    化を示す値を判定する判定手段と、 該判定された値が所定の閾値を超えるときに閉じられる
    該電気的に制御されたスイッチを作動させ、該慣性スイ
    ッチと該電気的に制御されたスイッチの同時の閉じは、
    該スキブを作動させ、これにより該保護装置を作動させ
    る制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御装置。
  50. 【請求項50】 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性
    スイッチと、スキブと、電気エネルギー源に接続された
    電気的に制御されるスイッチとを含む直列接続された回
    路と、 車両の衝突時の減速度を示す特性を有する電気的減速度
    信号を供給する手段と、 複数の離散的な時間に該減速度信号を監視し、該監視さ
    れた減速度信号に応じて平均減速度の値を判定する平均
    加速度判定手段と、 該判定された値が所定の閾値を超えるときに該電気的に
    制御されたスイッチを閉じるよう作動させ、該慣性スイ
    ッチと該電気的に制御されたスイッチの同時の閉じは該
    スキブを作動させ、これにより作動可能な保護装置を作
    動させる制御手段とからなる作動可能な保護装置の制御
    装置であって、 前記平均加速度判定手段は、所定の時間間隔に亘り前記
    減速度信号から第1の平均加速度の値を判定する第1の
    平均加速度判定手段と、該所定の時間間隔に亘り該減速
    度信号から第2の平均加速度の値を判定する第2の平均
    加速度判定手段と、該所定の時間間隔の最後に該第1の
    平均加速度の値を該第2の平均加速度の値と同じ値にセ
    ットする手段とを有し、 該制御手段は該第1の平均加速度の信号に応じる作動可
    能な保護装置の制御装置。
  51. 【請求項51】 前記平均加速度判定手段は、前記所定
    の時間間隔の各々の最後に前記第2の平均加速度の値を
    0にリセットする手段を更に有する請求項50記載の作
    動可能な保護装置の制御装置。
  52. 【請求項52】 前記第1の平均加速度の値は、前記所
    定の時間間隔に亘り得られる複数の前記減速度信号の加
    算値である請求項50記載の作動可能な保護装置の制御
    装置。
  53. 【請求項53】 作動可能な保護装置の制御装置であっ
    て、 車両の衝突事象の発生時に閉じる慣性スイッチと、スキ
    ブと、電気エネルギー源に接続された電気的に制御され
    るスイッチとを含む直列に接続された回路と、車両の減
    速度を示す特性を有する電気的減速度信号を供給する手
    段と、 該電気的減速度信号に応じて平均加速度の値に関数的に
    関係する第1の値を判定する平均加速度判定手段と、 車両の衝突速度に関数的に関係する第2の値を判定する
    速度値判定手段と、 衝突速度の値と可変性の重み付け係数の積に関数的に関
    係する第3の値を判定する可変的に重み付けされた速度
    値判定手段と、 (i)該第1の値が第1の閾値よりも大きいとき、又
    は、(ii)該第2の値が第2の閾値よりも大きく、か
    つ、該第3の値が第3の閾値よりも大きいときに閉じら
    れる該電気的に制御されるスイッチを作動させ、該慣性
    スイッチと該電気的に制御されたスイッチの同時の閉じ
    は、該スキブを作動させ、これにより該保護装置を作動
    させる作動制御手段とからなる作動可能な保護装置の制
    御装置。
  54. 【請求項54】 複数の離散的な時間に車両の減速度を
    示す特性を有する該減速度信号を監視し、該監視された
    減速度信号に応じて平均減速度の値を判定する平均加速
    度判定段階と、 該判定された平均減速度の値が所定の閾値を超えると
    き、作動可能な保護装置を作動させる制御段階とからな
    る作動可能な保護装置の制御方法であって、 前記平均加速度判定段階は、所定の時間間隔に亘り該減
    速度信号から第1の平均加速度の値を判定し、所定の時
    間間隔に亘り該減速度信号から第2の平均加速度の値を
    判定し、該所定の時間間隔の最後に該第1の平均加速度
    の値を該第2の平均加速度の値と同じ値にセットする段
    階を有し、 前記制御段階は該第1の平均加速度の信号に応答する作
    動可能な保護装置の制御方法。
  55. 【請求項55】 作動可能な保護装置の制御方法であっ
    て、 車両の減速度を判定し、 該判定された減速度に応じて平均減速度を判定し、 該判定された車両の減速度に応じて衝突速度の値を判定
    し、 衝突速度の値と可変性の重み付け係数の積に関数的に関
    係する可変的に重み付けされた速度の値を判定し、 (i)該判定された平均減速度の値が第1の閾値よりも
    大きいとき、又は、(ii)該衝突速度の値が第2の閾
    値よりも大きく、かつ、可変的に重み付けされた衝突速
    度の値が第3の閾値よりも大きいときに該保護装置を作
    動させる段階からなる作動可能な保護装置の制御方法。
  56. 【請求項56】 前記平均減速度の値を判定する段階
    は、所定の時間間隔に亘り前記判定された減速度の値か
    ら第1の平均減速度を判定し、該所定の時間間隔に亘り
    該判定された減速度の値から第2の平均減速度を判定
    し、該所定の時間間隔の最後に該第2の平均減速度の値
    に一致する該第1の平均加速度の値をセットする段階を
    有する請求項55記載の作動可能な保護装置の制御方
    法。
  57. 【請求項57】 前記所定の時間間隔の各々の最初に前
    記第2の平均減速度の値を0にリセットする段階を更に
    有する請求項56記載の作動可能な保護装置の制御方
    法。
  58. 【請求項58】 前記第1の平均加速度の値を判定する
    段階は、前記所定の時間間隔に亘り複数の前記減速度信
    号を加算する請求項55記載の作動可能な保護装置の制
    御方法。
  59. 【請求項59】 前記可変的に重み付けされた速度の値
    を判定する段階は、DISTが衝突距離を表わし、Vが
    衝突速度を表わす場合に、前記可変的に重み付けされた
    係数を式: 【数8】 従って判定する段階を更に有する請求項55記載の作
    動可能な保護装置の制御方法。
  60. 【請求項60】 前記作動可能な保護装置を作動させる
    段階は、衝突速度の値が速度の閾値よりも大きいかどう
    かを判定し、該速度の値が該速度の閾値よりも大きくな
    ければ前記可変性の重み付けされた速度の値に基づいて
    作動を妨げる段階を有する請求項55記載の作動可能な
    保護装置の制御方法。
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