JP2760867B2 - 電磁シールド室 - Google Patents

電磁シールド室

Info

Publication number
JP2760867B2
JP2760867B2 JP29522689A JP29522689A JP2760867B2 JP 2760867 B2 JP2760867 B2 JP 2760867B2 JP 29522689 A JP29522689 A JP 29522689A JP 29522689 A JP29522689 A JP 29522689A JP 2760867 B2 JP2760867 B2 JP 2760867B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electromagnetic shield
ceiling
shield
room
electromagnetic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29522689A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH03155199A (ja
Inventor
哲三 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
Priority to JP29522689A priority Critical patent/JP2760867B2/ja
Publication of JPH03155199A publication Critical patent/JPH03155199A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2760867B2 publication Critical patent/JP2760867B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は電磁シールド室に関し、特に空調用ダクト
に電磁シールド機能を持たせた電磁シールド室に関す
る。
〔従来の技術〕
従来の電磁シールド室では、このシールド室に臨む空
調用ダクトの先端に、壁や天井等のシールド層と電気的
に接続されたシールドガラリを取付けることにより、シ
ールド室の電磁シールド機能を確保していた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、前記従来例によれば、空調用ダクト先
端のガラリの数が少ない、即ち床面積の小さいシールド
室であれば大きな問題にはならないものの、大床面積の
シールド室ともなると空調のガラリの数が増加するた
め、シールドガラリの必要数が増加してコストが大にな
るという問題がある。
そこでこの発明は、天井のダクト自体やガラリに電磁
シールドのための格別の工作をする必要もなく、大小床
面積に適用できるシールド機能を持った空調用ダクトを
備えるシールド室を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
この発明のシールド室は、空調用メインダクトから電
磁シールド室内に分岐する分岐ダクトの前記メインダク
トに近い部分に電磁シールドチャンバーを組み込み、こ
の電磁シールドチャンバーを、両端開口の導波管を並列
に多数配置し且つ各導波管を電気的に接続して構成し
た。
さらに、前記電磁シールドチャンバーを電磁シールド
天井の下側の位置とし、このシールド天井を天井スラブ
に対し電気絶縁材を介した吊り材を用いて吊り、さらに
前記吊り材の下端に仕上げ天井を吊るとよい。
〔作用〕
多数の導波管を備えた電磁シールドチャンバーにより
空調ダクト系の電磁シールド機能を得ることができるか
ら、空調ダクト先端のガラリには電磁シールド機能を持
たせなくともよい。このため前記ガラリが多くなる大床
面積の電磁シールド室の設計,施工が容易になるし、導
波管の増減により必要空調量に容易に対応することがで
きる。
また電磁シールド天井を吊る場合には、電磁シールド
チャンバーを天井裏に設置することで美観を低下させる
ことがないし、電気絶縁材料を介した吊り材により前記
天井を吊ることによって天井の電磁シールド機能も確保
できるとともに、同じ吊り材により仕上げ天井も吊るこ
とができる。
〔実施例〕
第1図は電磁シールド室の全体を示す断面図である。
この電磁シールド室は、床スラブ1と天井スラブ2との
間に、壁3によって仕切られて形成され、室外に配置さ
れるサプライ及びレタン用の空調用メインダクト4から
分岐された分岐ダクト5が電磁シールド室内に導入され
ている。
分岐ダクト5のうち、壁3の内側には電磁シールドチ
ャンバー6が配設される。このシールドチャンバー6
は、第2図に示すようにケーシング7内に多数の導波管
8を並列に配置してなる。導波管8の原理は、第4図に
示すように、導電性材料により構成され且つ両端が開口
された管の寸法を、長さL≧(内径D0×6)とすること
により、電磁波をシールドするものの中空部において固
体及び流体を通過可能にすることにある。前記長さLが
内径D0に対して大きくなれば電磁波のシールド機能は大
になる。
かかる導波管8を多数並列に配置した例が第3図に示
される。第3図の導波管8は断面長方形をなしている
が、その高さD1及び幅D2と長さLとの関係を特定するこ
とにより、第4図の断面円形の導波管8と同様のシール
ド機能を得ることができる。この場合の高さD1及び幅D2
と長さLとの関係は、高さD1及び幅D2の大きい方の寸法
を6倍した値が長さL以下になるように設定する。
かかる導波管8の断面形状は前記以外のものであって
もよく、例えば断面六角形のものを多数並列させてハニ
カム状にすることも好適であるが、前記の各寸法及び導
波管8の数、さらに導波管8の並列された集合体の高さ
H及び幅Wは、空気抵抗を考慮し、必要空気流通量に基
づき、さらに必要電磁シールド性能に基づいて設定する
ものする。なお、多数の導波管8を並列させてなる集合
体及びこれを収容するケーシング7の断面形状も任意に
選択することができる。
第3図に示した導波管8は金属からなり、相互に隣接
するものどうしの間を点溶接することにより電気的に接
続してあるが、この電気的な接続は並列された多数の導
波管8をワイヤ等で結束する手段や、導波管8どうしを
メッキやハンダ付けにより接続する手段等を採用するこ
とができる。なお導波管8と前記ケーシング7との間も
同様に電気的に接続するものとする。
シールド室における床スラブ1上面にはシールド層9
を介して床仕上げ材11が敷設され、また壁スラブ3内面
にはシールド層12を介して壁仕上げ材13が貼設され、さ
らに天井スラブ2の下方にはシールド天井14と仕上げ天
井15とが配置される。
シールド天井14は、第5図に示すように、下地材16と
シールド層17とからなり、天井スラブ2の補強筋18又は
鉄骨(図示しない)に溶接された吊り材19により支持さ
れている。この支持材19は、補強筋18に溶接された上芯
21と、これに接続されるセラミックス等の電気絶縁材料
からなる継手(例えばターンバックル)22と、これの下
側に接続される中芯23と、これの下端に水平な形材24を
介して接続される下芯25とからなり、前記シールド天井
14は、前記中芯23に次のように支持されている。
即ち、中芯23に固定された形材26の下面にシールド天
井用バー27が固定され、このバー27の下面に前記シール
ド天井14が配置されて、中芯23に螺合するナット28に金
属製の皿プレート29が支持され、皿プレート29とシール
ド天井14のシールド層17との間にハンダ又は導電性コー
キング31が介在されている。
前記各シールド層9,12,17はいずれも金属箔等の導電
性薄物からなり、相互に電気的に接続されており、且つ
少なくともいずれかがアースに接続れている。また、シ
ールド層12は、分岐ダクト5とハンダ付け、ボルト締
め、溶接等の手段により電気的に接続されている。な
お、壁3の外側においては同じく第2図に示すように分
岐ダクト5の中途に電気絶縁性の継手32が介在される
し、また吊り材19における前記継手22に代えて、継手22
と同様の材料からなる部材33を第5図に鎖線で示すよう
に天井スラブ2に固定し、これに中芯23の上端を固定し
てもよい。
前記吊り材19を構成する下芯25の下端には第1図に示
す仕上げ天井15が支持される。この下芯25と仕上げ天井
15との結合手段は、吊りボルトと天井との公知の結合手
段と同一である。この仕上げ天井15には分岐ダクト5か
らの枝ダクト5a先端が臨み、その開口部には公知のガラ
リが配置される。
而して、分岐ダクト5における電磁シールドチャンバ
ー6の前後間では、ガラリの数に関わりなく導波管8に
おいて電磁波が遮断されるから、ガラリに電磁シールド
性をもたせる必要がなくなり、ガラリや分岐ダクト5に
電気的な工作をする必要がなく、したがってガラリの数
の増減の作業も簡単になる。またこの電磁シールドチャ
ンバー6により、シールド層9,12,17におけるシールド
機能及び吊り材19における継手22の電気絶縁性とも相俟
って電磁シールド室のシールド機能を充分に得ることが
できる。
また、吊り材19によってはシールド天井14とともに仕
上げ天井15をも天井スラブ2に吊ることができる。
なお、この実施例においては、分岐ダクト5として、
電磁シールドチャンバー6よりも先端側においても管状
のダクトを用いたが、電磁シールドチャンバー6よりも
先端側においては、天井裏の空間をダクトとして利用す
る、所謂ダクトレス工法による構造とすることも可能で
ある。
〔発明の効果〕 以上説明したように、この発明においては、多数の導
波管を備えた電磁シールドチャンバーにより空調ダクト
系の電磁シールド機能を得ることができるから、分岐ダ
クトにおける電磁シールドチャンバーよりも先の部分や
ガラリには電磁シールド機能を持たせなくともよい。こ
のため前記ガラリが多くなる大床面積の電磁シールド室
の設計,施工においても、分岐ダクトにおける電磁シー
ルドチャンバーよりも先の部分やガラリを電磁シールド
性のない室と同様にすることができて容易になるし、導
波管の増減により必要空調量に容易に対応することがで
きる。
また電磁シールド天井を吊る場合には、電磁シールド
チャンバーを天井裏に設置すことで美観を低下させるこ
とがないし、電気絶縁材料を介した吊り材により前記天
井を吊ることによって天井の電磁シールド機能も確保で
きるとともに、同じ吊り材により仕上げ天井も吊ること
ができて、部品点数の削減にも貢献できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は電磁シールド室の縦断面図、第2図は第1図の
要部拡大図、第3図は導波管を並列させた状態の斜視
図、第4図は導波管の一例を示す斜視図、第5図は吊り
材の拡大図である。 1……床スラブ、2……天井スラブ、3……壁、4……
空調用メインダクト、5……分岐ダクト、6……電磁シ
ールドチャンバー、7……ケーシング、8……導波管、
9,12,17……シールド層、14……シールド天井、15……
仕上げ天井、19……吊り材、22……継手

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空調用メインダクトから電磁シールド室内
    に分岐する分岐ダクトの前記メインダクトに近い部分に
    電磁シールドチャンバーを組み込み、この電磁シールド
    チャンバーを、両端開口の導波管を並列に多数配置し且
    つ各導波管を電気的に接続して構成したことを特徴とす
    る電磁シールド室。
  2. 【請求項2】空調用メインダクトから電磁シールド室内
    に分岐する分岐ダクトの、前記メインダクトに近く且つ
    電磁シールド天井の下側の位置に、電磁シールドチャン
    バーを組み込み、この電磁シールドチャンバーを、両端
    開口の導波管を並列に多数配置し且つ各導波管を電気的
    に接続して構成するとともに、前記シールド天井を躯体
    に対し電気絶縁材を介した吊り材を用いて吊り、さらに
    前記吊り材の下端に仕上げ天井を吊ったことを特徴とす
    る電磁シールド室。
JP29522689A 1989-11-14 1989-11-14 電磁シールド室 Expired - Lifetime JP2760867B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29522689A JP2760867B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 電磁シールド室

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29522689A JP2760867B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 電磁シールド室

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH03155199A JPH03155199A (ja) 1991-07-03
JP2760867B2 true JP2760867B2 (ja) 1998-06-04

Family

ID=17817847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29522689A Expired - Lifetime JP2760867B2 (ja) 1989-11-14 1989-11-14 電磁シールド室

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2760867B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101238519B1 (ko) * 2012-09-18 2013-02-28 한신공영 주식회사 차단 주파수 가변 대응 전자기파 차폐용 환기구 구조물

Also Published As

Publication number Publication date
JPH03155199A (ja) 1991-07-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0178981B1 (ko) 빌딩, 주택, 선박의 내부 및 상부 구조에서 천장과 벽의 구조를 위한 스틸 카세트
JP2760867B2 (ja) 電磁シールド室
CA2036803A1 (en) Noise attenuation barrier and method for preparing and installing same
JP4628308B2 (ja) 建造物の外壁及びカーテンウォール
EP1538272B1 (en) Sound-insulating partition wall and assembly method for such a partition wall
EP0928354B1 (en) An assembly comprising a plate-shaped floor member, an assembly comprising at least two spaced-apart sections and at least one floor member extending between said sections, as well as a floor member and a section suitable for such assemblies
JPH04222737A (ja) 騒音防止用建屋の屋根を形成するための構造要素
EP0726199B1 (en) Interior panel element
CN216892078U (zh) 一种用于道路隔音屏障的防积水边框及隔音屏障
JPH08186394A (ja) 電磁波遮蔽通気孔
JP2759070B2 (ja) パネル式電磁波シールドルーム
JP7231295B1 (ja) 部屋構造および施工方法
JP2651337B2 (ja) 防音壁
CN208430448U (zh) 一种声屏障新式防盗结构
JPH09111945A (ja) クリーンルームの天井構造
JPH06294174A (ja) 小屋裏界壁構造
US20230094584A1 (en) Window well mounting system
GB2357194A (en) Cable management system
JP3265990B2 (ja) 電磁シールドシャッター
JP3038253B2 (ja) システム天井
JP4063983B2 (ja) 電波暗室の天井装置
JP3277326B2 (ja) 車両走行路天井用吸音ルーバー
JP3474316B2 (ja) バスユニット付建物ユニット
EP1008698A2 (de) Bauvorsatzschale mit Feuerschutz-Schallschutz-Eigenschaften
JPH0726641A (ja) ユニット住宅の壁内配線増設構造