JPH09111945A - クリーンルームの天井構造 - Google Patents
クリーンルームの天井構造Info
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Abstract
及びランニングコストの低減を図ることができるクリー
ンルームの天井構造を提供する。 【解決手段】 この天井構造1は、上階スラブ2から垂
下された吊りボルト3の下端に天井受け部材4aを連結
する。天井受け部材4aは、下面が開口された略四角箱
状に形成されて内部が収納凹部5とされている。収納凹
部5にスリムタイプの高機能型蛍光管(高周波専用ラン
プ)6を長手方向に沿って一本ずつ複数組み込む。天井
受け部材4aの上板4cの上面両側縁に、天井パネルを
兼ねる空気清浄用のエアフィルタユニット10の両側縁
部10a,10bを気密用パッキン11を介して載置す
る。
Description
天井構造に関する。
造としては、図6に示すものが知られている。この天井
構造は、上階スラブaに取り付けられた吊りボルトbを
備えたもので、吊りボルトbの下端には天井受け部材c
が連結されている。天井受け部材cは、上部に天井パネ
ルを兼ねる空気清浄用のエアフィルタユニットdの縁部
が載置され、下部には蛍光灯等の照明器具eが突出して
取り付けられている。
従来のクリーンルームの天井構造においては、天井受け
部材cの下部に照明器具eが突出して取り付けられてい
るので有効階高が低くなり、従って、所定の有効階高を
得るために上階スラブaの高さを照明器具eの突出寸法
分だけ上げて設計する必要が生じて建築コストを低くす
る妨げになっている。また、上階スラブaを高く設計す
ることによって余分な空気を循環、空調及び清浄化する
必要が生じてランニングコストの高騰につながる原因に
もなっている。
されたものであり、有効階高を高くとれるようにして建
築コスト及びランニングコストの低減を図ることができ
るクリーンルームの天井構造を提供することを目的とす
る。
めに、請求項1に係るクリーンルームの天井構造は、上
階スラブに取り付けられた吊りボルトと、該吊りボルト
の下端に設けられた天井受け部材と、該天井受け部材に
縁部が載置されるエアフィルタユニットとを備えたクリ
ーンルームの天井構造において、前記天井受け部材に照
明器具を収納する収納凹部を設け、該収納凹部に前記照
明器具を組み込んだことを特徴とする。
の天井構造は、前記照明器具が蛍光管であることを特徴
とする。請求項3に係るクリーンルームの天井構造は、
前記天井受け部材として金属製のものを用いて、前記収
納凹部に前記蛍光管の安定器を封入したこと特徴とす
る。
は、前記天井受け部材に前記照明器具に向けて空気を導
入する空気導入孔を形成したことを特徴とする。請求項
5に係るクリーンルームの天井構造は、前記照明器具は
反射笠を備え、該反射笠に前記空気導入孔から流入した
空気が通過可能な空気通過孔を形成したことを特徴とす
る。
光管等の照明器具を収納する収納凹部を設け、該収納凹
部に前記照明器具を組み込むことにより、従来に比べて
有効階高を高くすることを可能にする。請求項3の発明
では、請求項2の発明に加えて、天井受け部材として金
属製のものを用いて、前記収納凹部に安定器を封入する
ことにより、例えばインバータバラスト方式のように電
磁波を発生するタイプの場合に、安定器から発生する電
磁波ノイズを電磁シールドしてノイズをなくすことを可
能にする。
れかの発明に加えて、天井受け部材の空気導入孔から照
明器具に空気を導入して該照明器具周辺に空気流を形成
することにより、照明器具に塵埃等が付着するのを防止
すると共に、該空気流を収納凹部の開口から室内に流す
ようにして天井下方における気流分布の均一化を図るこ
とを可能にする。
えて、反射笠を備えた照明器具において、該反射笠に空
気通過孔に形成して前記空気導入孔から流入した空気を
照明器具に導入することにより、該照明器具周辺に空気
流を形成して塵埃等が付着するのを防止すると共に、該
空気流を収納凹部の開口から室内に流すようにして天井
下方における気流分布の均一化を図ることを可能にす
る。
を図1〜図4を参照して説明する。図1は本発明の実施
の形態の一例であるクリーンルームの天井構造を説明す
るための説明的概略図、図2は図1の矢印方向から見
た天井見上げ図、図3は図2の−線断面図、図4は
図2の−線断面図である。
この天井構造1は、上階スラブ2から所定の間隔で複数
垂下された吊りボルト3を備える。吊りボルト3の下端
には天井受け部材4が連結されている。天井受け部材4
は、例えばアルミニウムの型押出し成形等によって下面
が開口された略四角箱状に一体成形されており、これに
より、天井受け部材4内に収納凹部5が形成されてい
る。天井受け部材4は、図2に示すように、互いに直交
する方向に配置されて井桁状に組み付けられている。
内で、図2において上下方向(長辺方向)に延びる天井
受け部材4aの収納凹部5にはスリムタイプの高機能型
蛍光管(高周波専用ランプ)6が長手方向に沿って一本
ずつ複数組み込まれている。図3に示すように、蛍光管
6は下方に向けて拡がる反射笠7を備えており、該反射
笠7の下端は天井受け部材4の両側板4d,4eの下端
まで達している。このようにスリムタイプの蛍光管6を
使用して照明部分をできるだけ小さくすることにより視
覚的な天井の一体感を増すと共に、蛍光管6として高周
波専用ランプを採用することにより高輝度化を図ってい
る。
管6との間の収納凹部5には、配線をコンパクトに纏め
るための配線スペース8が設けられている。配線スペー
ス8はアルミニウム板からなる蛍光管取付板9によって
閉塞されており、これにより収納凹部5内に配線が封入
されるようになっている。また、天井受け部材4aの上
板4cの上面両側縁には、天井パネルを兼ねる空気清浄
用のエアフィルタユニット10の両側縁部10a,10
bが気密用パッキン11を介して載置されている。
置部にはエアフィルタユニット10を通過した清浄空気
を収納凹部5内に導入する空気導入孔12が形成され、
反射笠7には空気導入孔12から導入された清浄空気を
蛍光管6周辺に導入する空気通過孔13が形成されてお
り、これにより、蛍光管6の周辺に空気流を形成して該
蛍光管6に塵埃等が付着するのを防止すると共に、該空
気流を天井受け部材4aの下部開口から室内に流すよう
にして天井下方における気流分布の均一化を図ってい
る。
内で、図2において左右方向(短辺方向)に延びる天井
受け部材4bの収納凹部5には、図4に示すように、イ
ンバータ安定器14が組み込まれている。天井受け部材
4bの下部開口はアルミニウム板からなる閉塞板15で
閉塞されており、これにより、安定器14が収納凹部内
に封入されている。また、天井受け部材4bの上板4c
中央部と安定器14との間の収納凹部5には、配線をコ
ンパクトに纏めるための配線スペース8が設けられてい
る。配線スペース8はアルミニウム板からなる安定器取
付板16によって閉塞されており、これにより収納凹部
5に配線が封入されるようになっている。そして、この
ようにアルミニウム製の天井受け部材4a,4bの収納
凹部5に配線を封入すると共に、天井受け部材4bの収
納凹部5に安定器14を封入することにより、インバー
タ安定器14及びこれに接続される配線から発生する電
磁波ノイズを電磁シールドするようにしている。天井受
け部材4bの上板4cの上面両側縁には、上述したエア
フィルタユニット10の両端縁部10c,10dが気密
用パッキン11を介して載置されている。
ては、天井受け部材4aに蛍光管6を収納する収納凹部
5を形成して、該収納凹部5に蛍光管6を組み込むこと
により、従来のように天井受け部材の下面に蛍光管を突
出させて取り付ける場合に比べて、該蛍光管の突出寸法
分だけ有効階高を高くすることができるので、上階スラ
ブ2の高さを上げなくても所定の有効階高を得ることが
でき、この結果、上階スラブ2の高さを上げる設計をす
る必要がなくなって建築コストを低くすることができる
と共に、余分な空気を循環、空調及び清浄化する必要も
なくなってランニングコストを低く押さえることができ
る。
導入した清浄空気を反射笠7の空気通過孔13を介して
蛍光管6に導入することにより、該蛍光管6の周辺に空
気流を形成して塵埃等が付着するのを防止するようにし
ているので、クリーンルームの清浄度の向上を図ること
ができ、しかも、該空気流を天井受け部材4aの下部開
口から室内に流すようにしているめ、天井下方における
気流分布の均一化を図ることができる。
a,4bの収納凹部5に配線を封入すると共に、天井受
け部材4bの収納凹部5に安定器14を封入してインバ
ータ安定器14及びこれに接続される配線から発生する
電磁波ノイズを電磁シールドしているので、この実施の
形態のようにインバータバラスト方式の照明器具を用い
た場合においてもノイズの発生を良好に防止することが
できる。
蛍光管6を収納するようにしているので、蛍光管6は外
部に露出することがなく、従って、蛍光管6の明るさを
低下させる保護カバー等を取り付けなくて済み、クリー
ンルームをより明るくすることができる。更に、天井受
け部材4a,4bの上板4cにエアフィルタユニット1
0の縁部を載置するようにしているので、エアフィルタ
ユニット8の荷重を良好に受け止めることができる。
を、エアフィルタユニット10の載置部である天井受け
部材4aの上板4cに形成した場合を例に採ったが、こ
れに限定されず、例えば図5に示すように、天井受け部
材4cの両側板4d,4e上部に空気導入孔12を形成
するようにしてもよい。このようにすると、天井受け部
材4aの上板cに空気導入孔12を形成するスペースを
確保しなくて済むため、結果として天井受け部材4aの
幅を狭くすることができ、コンパクトな天井受け部材4
aとすることができる。
4aの収納凹部5にスリムタイプの蛍光管6を長手方向
に沿って1本ずつ組み込んだ場合を例に採ったが、これ
に限定されず、スリムタイプの蛍光管6を長手方向に沿
って2本以上ずつ組み込んでもよく、また、スリムタイ
プではなくこれより大径の通常の蛍光管を組み込んでも
よい。
て蛍光管6を例に採ったが、これに代えて、白熱灯等そ
の他の照明器具を天井受け部材4aの収納凹部5に組み
込んでもよい。更に、上記実施の形態では、天井受け部
材4をアルミニウムの型押し材で形成しているが、これ
に限定されず、天井受け部材4をステンレス鋼板その他
の金属板に曲げ加工を施して形成してもよく、また、耐
熱性、強度性及び耐蝕性等に優れた合成樹脂で一体に成
形したものを用いてもよい。
4を互いに直交する方向に配置して井桁状に組み付け、
上辺側の天井受け部材4aの収納凹部5に蛍光管6、短
辺側の天井受け部材4bの収納凹部5に安定器14をそ
れぞれ組み付けた場合を例に採ったが、これに限定され
ず、例えば、上辺側の天井受け部材4aの収納凹部5に
蛍光管6及び安定器14の両方を組み付けるようにして
もよい。
1又は2の発明では、天井受け部材に照明器具を収納す
る収納凹部を設けて、該収納凹部に照明器具を組み込む
ことにより、従来のように天井受け部材の下面に蛍光管
を突出させて取り付ける場合に比べて、該蛍光管の突出
寸法分だけ有効階高を高くすることができるので、上階
スラブの高さを上げなくても所定の有効階高を得ること
ができ、この結果、上階スラブの高さを上げる設計をす
る必要がなくなって建築コストを低くすることができる
と共に、余分な空気を循環、空調及び清浄化する必要も
なくなってランニングコストを低く押さえることができ
るという効果が得られる。
具を収納するようにしているので、照明器具は外部に露
出することがなく、従って、照明器具の明るさを低下さ
せる保護カバー等を取り付けなくて済み、クリーンルー
ムをより明るくすることができるという効果が得られ
る。請求項3の発明では、請求項2の発明に加えて、金
属製の天井受け部材の収納凹部に安定器を封入すること
により、該安定器から発生する電磁波ノイズを電磁シー
ルドしているので、インバータバラスト方式の照明器具
を用いた場合においてもノイズの発生を良好に防止する
ことができるという効果が得られる。
れの発明に加えて、空気導入孔から収納凹部内に導入し
た清浄空気を照明器具に導入することにより、該照明器
具の周辺に空気流を形成して塵埃等が付着するのを防止
するようにしているので、クリーンルームの清浄度の向
上を図ることができると共に、該空気流を収納凹部の開
口から室内に流出させることにより天井下方における気
流分布の均一化を図ることができるという効果が得られ
る。
えて、照明器具が反射笠を備えた場合に、前記空気導入
孔から収納凹部内に流入した清浄空気を該反射笠の空気
通過孔を介して照明器具に導入することにより、該照明
器具の周辺に空気流を形成して塵埃等が付着するのを防
止するようにしているので、クリーンルームの清浄度の
向上を図ることができると共に、該空気流を収納凹部の
開口から室内に流出させることにより天井下方における
気流分布の均一化を図ることができるという効果が得ら
れる。
ムの天井構造を説明するための説明的概略図である。
る。
例を説明するための説明図である。
めの説明的概略図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 上階スラブに取り付けられた吊りボルト
と、該吊りボルトの下端に設けられた天井受け部材と、
該天井受け部材に縁部が載置されるエアフィルタユニッ
トとを備えたクリーンルームの天井構造において、 前記天井受け部材に照明器具を収納する収納凹部を設
け、該収納凹部に前記照明器具を組み込んだことを特徴
とするクリーンルームの天井構造。 - 【請求項2】 前記照明器具が蛍光管であることを特徴
とする請求項1記載のクリーンルームの天井構造。 - 【請求項3】 前記天井受け部材として金属製のものを
用いて、前記収納凹部に前記蛍光管の安定器を封入した
こと特徴とする請求項2記載のクリーンルームの天井構
造。 - 【請求項4】 前記天井受け部材に前記照明器具に空気
を導入する空気導入孔を形成したことを特徴とする請求
項1〜3のいずれか一項に記載のクリーンルームの天井
構造。 - 【請求項5】 前記照明器具は反射笠を備え、該反射笠
に前記空気導入孔から流入した空気が通過可能な空気通
過孔を形成したことを特徴とする請求項4記載のクリー
ンルームの天井構造。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1995
- 1995-10-13 JP JP26581695A patent/JP3562602B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR100322389B1 (ko) * | 2000-01-11 | 2002-03-18 | 이병구 | 클린룸의 조명등 |
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