JP5055200B2 - 照明装置、照明装置付き天井フレーム及びシステム天井 - Google Patents
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また、一般に、上述のような照明装置は、建物天井に取り付けて用いられることから、ビス等による取り付けを可能にするため、図示例の天井フレーム101のような逆T字状とされた筐体が用いられている。
また、クリーンルーム等の内部の所定有効階高を確保する場合には、建物天井の高さを照明器具110の突出寸法分だけ嵩上げして施工する必要が生じ、建設コストが上昇するという問題がある。さらに、建物天井を高く嵩上げした場合、クリーンルーム内において無駄なスペースが生じ、余分な空気を循環、空調及び清浄化することにより、ランニングコストが上昇するという問題がある。
また、クリーンルームにおいては、施工設置後の蛍光灯交換作業を、照明使用時間によって異なるものの概ね2年単位で実施することが必要となるが、特許文献1に記載された天井フレームは、狭い天井フレーム内に蛍光灯を組み込んだ構成であり、蛍光灯交換の際の作業性が低く、メンテナンスの際の手間と費用が増大するという問題があった。
(1) 照明モジュールと電源基板とを収納する収納凹部が備えられた長尺の第一筐体の長手方向の両端側に前記電源基板が配置され、前記電源基板の間に前記照明モジュールが配置された照明装置であって、前記照明モジュールは、複数の発光ダイオードを備えた発光ダイオード基板と前記発光ダイオードからの出射光を反射させるリフレクタとを格納凹部に格納した第二筐体の上面に発光ダイオード駆動回路基板が配置されてなり、前記照明モジュールの光出射方向には光を拡散させる光拡散レンズ部が配置されており、前記発光ダイオード駆動回路基板が、前記第一筐体の収納凹部に離間した状態で配置されていることを特徴とする照明装置。
(2) 前記収納凹部が、前記発光ダイオード駆動回路基板を収納する幅狭凹部と、前記幅狭凹部と連通されるとともに開口側に設けられた前記第二筐体を収納する幅広凹部とからなることを特徴とする(1)に記載の照明装置。
(3) 前記発光ダイオード駆動回路基板と前記第二筐体との間に絶縁スペーサーが配置されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の照明装置。
(4) 前記電源基板が、前記第一筐体の収納凹部に離間した状態で配置されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれかに記載の照明装置。
(5) 前記電源基板上に備えられた回路素子が、前記電源基板の巾方向中央に配置されていることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の照明装置。
(6) 前記リフレクタが前記発光ダイオードからの出射光の一部を平行光線に変換させるリフレクタであり、前記光拡散レンズ部が、前記リフレクタ側の面に断面視したときに半楕円形状または放物線状となる溝部が複数ストライプ状に形成された光透過性部材からなり、前記平行光線を床面のある範囲において照度均一に配光する形状に形成されているレンズ部であり、それらを組み合わせたことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の照明装置。
(7) 上側に建物天井へ吊設するための取付部が設けられ、前記取付部の下側に中空部が設けられ、前記中空部の下側が短手方向に張り出されるとともに、下側が開口された凹部が設けられた天井フレームの前記凹部に、(1)〜(6)のいずれかに記載の照明装置が配置されていることを特徴とする照明装置付き天井フレーム。
(8) (7)に記載の照明装置付き天井フレームが複数備えられているとともに、前記照明装置付き天井フレームの下側の短手方向に張り出された部分の上面に、空調ユニット、エアフィルタユニット又は遮蔽パネルの少なくとも何れかが、各々の縁部が戴置されるように備えられてなることを特徴とするシステム天井。
(実施形態1)
<システム天井>
図1は、本発明の実施形態であるシステム天井の一例を示す斜視図である。
本発明の実施形態であるシステム天井80は、本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1が複数組み合わされ、さらに支持梁83等が組み合わされて、格子状に形成された状態とされたうえで、天井フレーム2の下側の短手方向に張り出された部分の上面2aに、空調ユニット90、エアフィルタユニット91又は遮蔽パネル92が、各々の縁部が戴置されるように備えられ、概略構成されている。なお、以下の説明では、天井側を上側、床側を下側とする。
また、照明装置付き天井フレーム1の間には、長方形状の照明装置付き天井フレーム1と直交する方向で、長方形状の支持梁83が、図示略のねじ止め手段によって複数取り付けられており、これによって格子状の梁が形成されている。
図2は、本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1の一例を示す斜視展開図である。また、図3(a)は、前記照明装置付き天井フレーム1の側面(一部断面)図であり、図3(b)は、その展開図である。なお、この照明装置付き天井フレーム1は、先に記載したシステム天井80に用いられる。
図2及び図3に示されるように、本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1は、凹部7に、両端側に電源基板50が配置され、前記電源基板50の間に照明モジュール8が配置された長尺の照明装置9を配置して概略構成されている。
図2〜3に示されるように、天井フレーム2の上側には、建物天井へ吊設するための取付部5が設けられており、取付部5の下側には中空部6が設けられている。
中空部6の下側は短手方向に張り出されて、略矩形状の上面2aが形成されている。図1のシステム天井80で示したように、この略矩形状の上面2aには、空調ユニット90、エアフィルタユニット91および遮蔽パネル92の周縁部が載置される。
また、天井フレーム2の中空部6の下側には、下側に向けて開口された凹部7が設けられ、凹部7の内部に、照明モジュール8と電源基板50とを収納する収納凹部10が備えられた第一筐体11が取り付けられている。
天井フレーム2は、たとえば、アルミニウム合金材料等を押し出し成形することによって形成することができ、低コストで製造することができる。
取付部5は、天井フレーム2の上側に設けられ、照明装置付き天井フレーム1をクリーンルーム等の建物天井に吊設する際に、ボルト等を用いて天井に固定されることにより、照明装置付き天井フレーム1全体を懸吊状態に支持するものである。
図4に示すように、取付部5は、図示略のボルトによって建物天井に懸吊できるように、スリット5bが設けられた構成とされているが、取付部の構成はこれには限定されず、適宜設計して用いることが可能である。
中空部6は、取付部5の下側に設けられ、外枠によって中空の内部空間が形成されてなる。この内部空間は、発光ダイオードに電流を供給するためのケーブル等を配する空間として用いることができ、この場合には、安全であり且つ美麗な配線構成が可能になる。
凹部7は、中空部6の下側に形成され、下側に開口されてなる。凹部7には、照明モジュール8と電源基板50とを収納する収納凹部10が設けられた第一筐体11が、ボルト30によって取り付けられる。これにより、照明装置9は、天井フレーム2に取り付け自在とされている。しかし、本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1は、このようなネジ止めに限られるものではなく、その他の締結部材で締結されていても良い。
照明装置9は、長尺の第一筐体11の両端側の収納凹部10に電源基板50が配置され、前記電源基板50の間の収納凹部10に照明モジュール8が配置されるとともに、照明モジュール8の光出射方向fに光拡散レンズ部13が配置されてなる。
第一筐体11は、金属板が折り曲げられて、天井フレーム2の凹部7の形状と略同一の形状にされてなる。つまり、第一筐体11は、狭幅凹部3と、狭幅凹部3と連通し、開口側に設けられた広幅凹部4とからなる収納凹部10を備えている。
第一筐体11の両端側には孔が設けられ、これを介してボルト30により天井フレーム2に取り付けられる。ボルト30を取り外すことにより、照明モジュール8と電源基板50とを取り付けたまま、天井フレーム2から第一筐体11を容易に取り外すことができる構成とされている。
レンズ押さえ部14は、光拡散レンズ部13の長手方向の端部を係止する係止凹部14aと、天井フレーム2の長手方向の端部に設けられた係止凹部2bに係止される係止凸部14bと、を有している。
光拡散レンズ部13の長手方向の端部は、レンズ押さえ部14の係止凹部14aに、弾性変形によって入り込んで係合される。また、レンズ押さえ部14の係止凸部14bは、天井フレーム2の長手方向に設けられた係止凹部2bに、弾性変形によって入り込んで係合される。
この構成により、天井フレーム2からレンズ押さえ部14をワンタッチで脱着することができるとともに、レンズ押さえ部14から光拡散レンズ部13をワンタッチで脱着することができる。これにより、第二筐体19の格納凹部18に、照明モジュール8を、容易に格納することができるととともに、容易に取り外すことができる。
凹部7には、照明モジュール8の出射光が外部に透過可能とされた光拡散レンズ部13が取り付けられている。光拡散レンズ部13は、リフレクタ側の面に断面視したときに半楕円形状または放物線状となる溝部が複数ストライプ状に形成されてなる光透過性部材からなる。これにより、最初、発光ダイオード62からの出射光はアットランダムな方向へ出射されるが、一旦、リフレクタ17によって平行光とされ、その後、光拡散レンズ部13によって再びアットランダムな方向へ拡散されることにより、明るい照明装置とすることができる。
なお、図2および図3に示されるように、光拡散レンズ部13は、断面視したときに半楕円形状または放物線状となる溝部が複数ストライプ状に形成されてなる光透過性部材が用いられているが、光拡散させることができる構成であればよく、たとえば、光拡散粒子を分散させた光拡散基板などを用いることもできる。
図2および図3に示すように、照明モジュール8は、複数の発光ダイオードを備えた発光ダイオード基板(実装基板)16とリフレクタ17とが、金属板がコの字状に折り曲げられて形成された第二筐体19の格納凹部18に格納された状態で、下側からボルト31が発光ダイオード基板(実装基板)16の孔部に差し込まれ、第二筐体19、絶縁スペーサー40、第二筐体19の上面19aに配置された発光ダイオード駆動回路基板20および別の絶縁スペーサー40を介して、ナット42で固定されてなる。
これにより、発光ダイオード駆動回路基板20を第二筐体19の外に配置することができ、第二筐体19の高さを低くして、第一筐体11の収納凹部10の広幅凹部4の高さを低くすることができる。これにより、照明装置付き天井フレーム1が天井に設置したときに、天井から突出される部分の高さを薄くすることができる。
第二筐体19の下面側の格納凹部18に発光ダイオード駆動回路基板20を配置する構成とした場合には、薄型化と耐圧(絶縁性)の両方の特性を確保することはできない。
また、第一筐体11の側面側には複数の孔が設けられ、これを介してボルト34によりレンズ押さえ部14が取り付けられている。そのため、ボルト34を取り外すことにより、第一筐体11からレンズ押さえ部14を取り外して、第二筐体19に一体化されている照明モジュール8および電源基板50をそれぞれ容易に取り出すことができる。
さらに、照明モジュール8は、ボルト31を取り外すことにより、発光ダイオード駆動回路基板20、発光ダイオード基板(実装基板)16およびリフレクタ17を容易に取り出すことができる。
このように本発明の実施形態である照明装置9は、容易に分解することができるので、輝度が低下した発光ダイオードや故障した発光ダイオード駆動回路基板20などを容易に交換することができる。
照明モジュール8は、第二筐体19の上面19aに発光ダイオード駆動回路基板20が配置され、第二筐体19の下側の格納凹部18には発光ダイオード基板(実装基板)16およびリフレクタ17が配置されて構成されている。そのため、収納凹部10の広幅凹部4に発光ダイオード基板(実装基板)16およびリフレクタ17を格納した第二筐体19が収納され、収納凹部10の狭幅凹部3に発光ダイオード駆動回路基板20が収納される。また、これらは、絶縁スペーサー40を介して、ボルト31とナット42によって接合されている。
第一筐体11と発光ダイオード駆動回路基板20に載置されたコンデンサ57(回路素子)との間が離間されていることが好ましい。第一筐体11と発光ダイオード駆動回路基板20に載置されたコンデンサ57(回路素子)との間が離間されていない場合には、第一筐体11とコンデンサ57(回路素子)との間で導通が生じ、耐圧(絶縁性)を確保できない場合が発生する。
本発明の実施形態である照明装置1では、第一筐体11と発光ダイオード駆動回路基板20に載置されたコンデンサ57(回路素子)との間が離間される構成なので、絶縁空間Kが確保され、第一筐体11とコンデンサ57(回路素子)との間で導通を生じさせることはなく、耐圧(絶縁性)を確保することができる。
図5に示されるように、本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1は、照明モジュール8を蛍光灯より薄型化することができる構成なので、蛍光灯を用いる従来の照明装置に比較して、天井の遮蔽パネル92面から突出される部分を薄型化することができる。これにより、スペースを効率的に利用することができる。
図6(a)に示すように、照明モジュール8は、第二筐体19の格納凹部18に格納されて、概略構成されている。平面視したときに略長方形状のリフレクタ17には、等間隔で直線状に配置された複数の孔17cが設けられている。また、各孔17cの中心には、透明樹脂体60で固定された発光ダイオード62が配置されている。
図6(b)に示すように、発光ダイオード基板(実装基板)16の一面には、透明樹脂体60に被覆された複数の発光ダイオード62が実装されており、この面に、リフレクタ17の一面17dが接合されている。
図6に示すように、照明モジュール8は、リフレクタ孔17c内に3個の発光ダイオード62が組み合わされた3チップ構成とされており、これら発光ダイオード62が透明樹脂体60に被覆されている。
図7に示すように、アルミニウムからなる基板本体16aと、基板本体16a上に積層された絶縁層16bと、絶縁層16b上に形成されたCu等の導体からなる配線パターン16cとからなる発光ダイオード基板(実装基板)16上において、1箇所のリフレクタ孔17c内に3個の発光ダイオード62が組み合わせられている。
配線パターン16cは、一対の取出電極パターン16e、16eと、各取出電極パターン16eの一端側から発光ダイオード基板(実装基板)16のほぼ中央に向かって延在する6本の端子電極パターン16fとから構成されている。各端子電極パターン16fには、3つの発光ダイオード62がそれぞれ接続されており、これにより、各発光ダイオード62が相互に並列に接続されている。
発光ダイオード62は、フェイスアップ構造(図示略)を有しており、発光ダイオード62の正電極及び負電極はそれぞれ発光ダイオード基板(実装基板)16に接する面と反対側の面に向けられている。そして、ワイヤボンディング(図示略)によって、正電極及び負電極と端子電極パターン16fとが電気的に接続されている。
この構成により、例えば、発光ダイオード62として青色発光ダイオードを用い、透明樹脂体60に黄色蛍光体を含有させることにより、白色光を出射させることができる。
発光ダイオード基板(実装基板)16としては、従来公知のプリント基板等を何ら制限無く用いることができる。
リフレクタ17は、図6および図7に示すように、リフレクタ本体17aに放物面に形成された反射面17bからなるリフレクタ孔17cが設けられて概略構成されている。このリフレクタ孔17cは、発光ダイオード基板(実装基板)16に備えられた複数の発光ダイオード62の数及び位置に合わせられるように一列に配列されており、全体形状が平面視で略長方形状とされている。
たとえば、リフレクタ17は、略長方形状の構成単位部材が複数並べられてなる。この構成単位部材には、2行×8列または2行×7列で配列されて、放物面からなるリフレクタ孔17cが設けられている。
リフレクタ本体17aには、一面17dと他面17eとの間を貫通する上記リフレクタ孔17cが形成されており、このリフレクタ孔17cを区画する壁面が反射面17bとされている。
また、リフレクタ本体17aが発光ダイオード基板(実装基板)16に載置されることによって、発光ダイオード基板(実装基板)16のチップ実装部上に設けられた発光ダイオード62がリフレクタ孔17cの内部に配置され、これにより発光ダイオード62が反射面17bによって囲まれた状態になっている。
これにより、リフレクタ17の各孔17cが発光ダイオード62の周囲を取り囲むように形成されることとなり、リフレクタ17の各孔17cの内壁面17bによって反射光を効率的に光出射方向fへ向けて反射させることができる構成とされている。
図8(a)に示すように、照明モジュール8のリフレクタ17には、円形状の孔17cが設けられている。また、各孔17cの中心には、LEDパッケージ発光部63を備えたLEDパッケージ64が配置されている。なお、図では省略しているが、LEDパッケージ発光部63は、透明樹脂体60で固定されている。
図8(b)に示すように、発光ダイオード基板(実装基板)16の一面には、LEDパッケージ64が一定のピッチで配置されている。この面と、リフレクタ17は接合されていない。そのため、リフレクタ17から発光ダイオード基板(実装基板)16を容易に取り外すことができる。
リフレクタ17の各孔17cの内壁面17bは、放物面とされていないが傾斜面とされているので、発光ダイオード62からの光を光出射方向fへ反射させることができるので、このような面でもよい。
図9は、電源基板の一例を示す図であって、図9(a)は斜視図であり、図9(b)は平面図であり、図9(c)は側面図である。電源基板50上には、トランス51やヒートシンク付きパワートランジスタ52など複数の回路素子が配置されている。
図9に示すように、電源基板50上に備えられた回路素子は、電源基板50の巾方向中央に配置されることが好ましい。これにより、幅狭凹部3に前記回路素子を収納することができ、幅広凹部4の高さを低くして、照明装置付き天井フレーム1を天井に設置したときに、天井から突出される部分の高さを薄くすることができる。
電源基板50としては、発光ダイオード62に安定した駆動電流を供給できるものであればよく、従来公知の電源装置を用いることができる。
図10に示されるように、第一筐体11の収納凹部10に、電源基板50が収納されている。そのため、収納凹部10の広幅凹部4に電源基板50が収納され、収納凹部10の狭幅凹部3に発光ダイオード駆動回路基板20上に設置される回路素子が収納される。
電源基板50は、第一筐体11に電源基板保持部材53とボルト33により取り付けられている。電源基板50の下側には、電源基板カバー55が配置されている。
電源基板50の上には、様々な回路素子が備えられている。図9に示す場合では、発光ダイオード駆動回路基板20上に設置される回路素子のうちで最も体積の大きな回路素子はヒートシンク付きパワートランジスタ52とされている。
本発明の実施形態である照明装置付き天井フレーム1では、第一筐体11と電源基板50に載置されたパワートランジスタ52(回路素子)との間が離間される構成なので、絶縁空間Kが確保され、第一筐体11とパワートランジスタ52(回路素子)との間で導通を生じさせることはなく、耐圧(絶縁性)を確保することができる。
外部の電源(図示略)から中空部6の中を配された配電ケーブルが、電源基板50に接続される。次に、電源基板50から別の配電ケーブルが、照明部4の両端側の発光ダイオード駆動回路基板20に接続される。複数の発光ダイオード駆動回路基板20は互いに、配電ケーブルにより直列に接続されている。各発光ダイオード駆動回路基板20から更に別の配電ケーブルが、各発光ダイオード基板(実装基板)16に接続されている。これにより、電源基板50から出力される駆動電流が、発光ダイオード駆動回路基板20を介して、発光ダイオード基板(実装基板)16に供給される。
また、発光ダイオード駆動回路基板20を配置する空間と、発光ダイオード基板(実装基板)16とリフレクタ17とを配置する空間とを分離することができ、発光ダイオード駆動回路基板20の周りに絶縁空間Kが確保され、耐圧(絶縁性)を確保することができる。
また、照明装置付き天井フレーム1を天井に設置したときに、天井から突出される部分の高さを薄くすることができる。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。しかし、本発明はこれらの実施例にのみ限定されるものではない。
以下のようにして照明装置を製造した。
まず、放物面からなるリフレクタ孔が16mmピッチで2行×15列で配列された長方形状の単位構造部材からなるリフレクタを、ポリカーボネイト材料をインジェクション成型することによって作製した。次に、リフレクタ孔内の表面にアルミニウムの蒸着を施し、鏡面反射できる構成とした。
発光ダイオードとしては、0.35mm角×高さ80μmの大きさであり、20mAの駆動電流を印加した際、1個あたり5lmの発光出力を有する青色LEDチップからなる発光ダイオードを用いた。そして、このような発光ダイオードが3個実装された状態で、黄色発光する蛍光体が透明樹脂に含有されてなる透明樹脂体で封止した。これにより、白色発光可能な構成とした。
次に、発光ダイオード基板(実装基板)の発光ダイオードを、リフレクタ孔に合わせ、リフレクタ孔の中心軸と発光ダイオードの中心軸とが合致する様に位置決めをして、リフレクタと、発光ダイオード基板(実装基板)とを接合した。
最後に、照明モジュールと電源基板とを備えた第一筐体を、天井ユニットの凹部に配置して、レンズ押さえ部の係止凸部を天井ユニットの係止凹部に係止させることにより、照明装置付き天井フレームを作製した。この照明装置は、長時間、所定の輝度で発光させても、耐圧(絶縁性)の問題は生じなかった。
図11は、その実験結果を示す図であって、照明装置付き天井フレームを配置した中心Dからの位置に対応させて、各格子の床面照度(lx)が示されている。図11(a)は30°レンズを用いた場合の実験結果であり、図11(b)は45°レンズを用いた場合の実験結果である。30°レンズを用いた場合は中心Dの近傍が100(lx)程度と明るいが、明るさの広がりは大きくない。逆に、45°レンズを用いた場合には、中心Dの近傍は約60(lx)とそれほど明るくないが、明るさの広がりは大きく、横方向に均一な照度を得ることができた。
Claims (8)
- 照明モジュールと電源基板とを収納する収納凹部が備えられた長尺の第一筐体の長手方向の両端側に前記電源基板が配置され、前記電源基板の間に前記照明モジュールが配置された照明装置であって、
前記照明モジュールは、複数の発光ダイオードを備えた発光ダイオード基板と前記発光ダイオードからの出射光を反射させるリフレクタとを格納凹部に格納した第二筐体の上面に発光ダイオード駆動回路基板が配置されてなり、
前記照明モジュールの光出射方向には光を拡散させる光拡散レンズ部が配置されており、
前記発光ダイオード駆動回路基板が、前記第一筐体の収納凹部に離間した状態で配置されていることを特徴とする照明装置。 - 前記収納凹部が、前記発光ダイオード駆動回路基板を収納する幅狭凹部と、前記幅狭凹部と連通されるとともに開口側に設けられた前記第二筐体を収納する幅広凹部とからなることを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
- 前記発光ダイオード駆動回路基板と前記第二筐体との間に絶縁スペーサーが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の照明装置。
- 前記電源基板が、前記第一筐体の収納凹部に離間した状態で配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記電源基板上に備えられた回路素子が、前記電源基板の巾方向中央に配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
- 前記リフレクタが前記発光ダイオードからの出射光の一部を平行光線に変換させるリフレクタであり、前記光拡散レンズ部が、前記リフレクタ側の面に断面視したときに半楕円形状または放物線状となる溝部が複数ストライプ状に形成された光透過性部材からなり、前記平行光線を床面のある範囲において照度均一に配光する形状に形成されているレンズ部であり、それらを組み合わせたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
- 上側に建物天井へ吊設するための取付部が設けられ、前記取付部の下側に中空部が設けられ、前記中空部の下側が短手方向に張り出されるとともに、下側が開口された凹部が設けられた天井フレームの前記凹部に、請求項1〜6のいずれか1項に記載の照明装置が配置されていることを特徴とする照明装置付き天井フレーム。
- 請求項7に記載の照明装置付き天井フレームが複数備えられているとともに、前記照明装置付き天井フレームの下側の短手方向に張り出された部分の上面に、空調ユニット、エアフィルタユニット又は遮蔽パネルの少なくとも何れかが、各々の縁部が戴置されるように備えられてなることを特徴とするシステム天井。
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