JP2759092B2 - カスタードクリームの煮炊き攪拌方法とその装置 - Google Patents

カスタードクリームの煮炊き攪拌方法とその装置

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JP2759092B2 JP23620495A JP23620495A JP2759092B2 JP 2759092 B2 JP2759092 B2 JP 2759092B2 JP 23620495 A JP23620495 A JP 23620495A JP 23620495 A JP23620495 A JP 23620495A JP 2759092 B2 JP2759092 B2 JP 2759092B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカスタードクリーム
の煮炊き攪拌方法と、その装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者はこの種カスタードクリームの
煮炊き攪拌機として、先に特開平7−115908号を
提案した。
【0003】そして、これでは鍋(12)の内部中心に
位置する焦げ付き防止用回転羽根(A)と、その羽根
(A)の周囲を公転し乍ら自転するダマ解消用ワイヤー
ビーター(B)との2種が、共通する1個のモーター
(25)によって駆動されるようになっている。
【0004】つまり、回転羽根(A)の取付け使用状態
にあるセンター軸(30)が、モーター(25)によっ
て一方向へ回転駆動されると、そのセンター軸(30)
と一体回転する回転ベアリングケース(50)並びにカ
バーリング(47)を介して、別なワイヤービーター
(B)の取付け使用状態にある偏心軸(53)が、上記
センター軸(30)の廻りを同一方向へ公転運動すると
同時に、そのプラネタリーギヤ(55)とサンギヤ(4
9)との噛合作用により、上記公転運動との逆方向へ自
転運動も行なうように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公知発
明の構成によれば、回転羽根(A)の回転運動とその周
囲におけるワイヤービーター(B)の自転運動とが、そ
の運動速度差の互いに一定不変である関係上、原料
(M)における煮炊き状態の経時的な変化に対応するフ
レキシブルな攪拌作用を得ることが未だ困難である。
【0006】例えば、上記原料(M)の煮炊き初期にお
いて、その卵黄や薄力粉の独自に固まるダマを解消すべ
く、上記ワイヤービーター(B)を高速に自転運動させ
ると仮定すれば、これとの一体に回転羽根(A)も高速
回転することとなる。
【0007】他方、その後の煮炊き終期において、原料
(M)の焦げ付きを予防するために、上記回転羽根
(A)を高速に回転駆動すると、やはりこれとの一体に
ワイヤービーター(B)も高速に自転運動することとな
る。
【0008】そのため、上記原料(M)は煮炊き状態の
経時的な変化にも拘らず、その煮炊き中の終始に亘っ
て、言わば一律的に激しく泡立つ如く攪拌作用され、そ
の作用中に空気がいたづらに多く混入する結果となり、
目的とするカスタードクリームの風味を低下させるに至
る。ダマが解消された優美な外観状態のカスタードクリ
ームを得られるにも拘らず、未だおいしく賞味し難いこ
とが判明した。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような課題
の改良を企図しており、その構成上熱しやすく冷めやす
い非蓄熱性の断熱材から成るガス釜に鍋をセツトし、そ
の鍋の内部へ焦げ付き防止用回転羽根と、その回転に連
れて羽根の周囲を公転し乍ら自転するダマ解消用ワイヤ
ービーターとを臨ませて、上記鍋に収容させたカスター
ドクリームの原料を、ガスの直火により煮炊きし乍ら、
上記回転羽根とワイヤービーターによって攪拌するカス
タードクリームの煮炊き攪拌方法において、
【0010】上記煮炊き攪拌中の原料が煮詰まり始める
までの初期には、上記ワイヤービーターの自転運動速度
を回転羽根の回転運動速度と同等か又はこれよりも速
く、上記原料がその後煮詰まり始めた終期には、同じく
ワイヤービーターの自転運動速度を回転羽根の回転運動
速度よりも遅く、相対的に変化させることを特徴とす
る。
【0011】又、熱しやすく冷めやすい非蓄熱性の断熱
材から成るガス釜と、これに受け持ちセツトされた鍋
と、そのガス釜の周辺から鍋よりも背高く垂立する支柱
に受け持ち固定された駆動ボツクスと、その駆動ボツク
スにおける上記鍋の直上位置に張り出す先端部から、鍋
の中心に向かって垂下されたセンター軸と、そのセンタ
ー軸を回転自在に支持すべく、上記駆動ボツクスの先端
部へ嵌め付け一体化された固定ベアリングケースと、上
記センター軸を回転させるべく、同じく駆動ボツクスに
内蔵設置された回転羽根用駆動モーターと、上記固定ベ
アリングケースから露出するセンター軸の下端部付近
へ、そのセンター軸との一体回転可能に通し込まれた径
大な回転ベアリングケースと、その回転ベアリングケー
スによる回転自在な支持状態のもとで、これから上記鍋
の偏心位置に向かって垂下された偏心軸と、その偏心軸
の上端部に付属一体化されたプラネタリーギヤとを備
え、上記センター軸の下端部へ焦げ付き防止用回転羽根
を、上記偏心軸の下端部へダマ解消用のワイヤービータ
ーを各々抜き差し自在に差し込み使用して、上記センタ
ー軸をその回転羽根用駆動モーターにより回転させた
時、そのセンター軸の廻りを偏心軸が公転運動して、上
記鍋に収容したカスタードクリームの原料を、ガスの直
火により煮炊きし乍ら攪拌するカスタードクリームの煮
炊き攪拌装置において、
【0012】上記固定ベアリングケースの円周面へ中空
回転軸を套嵌させると共に、その中空回転軸の下端部へ
一体回転可能に固定した径大なサンギヤを、上記偏心軸
に付属のプラネタリーギヤと噛合させる一方、上記駆動
ボツクスへ回転羽根用駆動モーターとの別個独立に内蔵
設置したワイヤービーター用駆動モーターを、上記中空
回転軸と伝動連結して、その駆動モーターにより上記偏
心軸を自転運動させ得るように、且つその自転運動速度
を上記センター軸の回転運動速度と相対的に変化させ得
るように定めたことを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の詳細
を説明すると、図1、2はその煮炊き攪拌装置の概略全
体を示しており、(11)は作業床に据付けられたガス
釜、(12)はそのガス釜(11)に受け持ちセツトさ
れた鍋であって、これにカスタードクリームの後述する
原料(M)が収容される。(13)は上記鍋(12)の
直下位置に臨まされたガスバーナーであり、そのガスの
直火によって、上記原料(M)が煮炊きされることにな
る。
【0014】上記ガス釜(11)は熱しやすく冷めやす
い非蓄熱性の断熱材から、鍋(12)を包囲する円筒型
又は角筒型に造形されていると共に、その表面にはステ
ンレス鋼のカバー板(14)が被着一体化されている。
これを逆説的に言えば、その剛性なカバー板(14)の
内面に非蓄熱性の断熱材が裏打ちされているわけであ
る。
【0015】上記非蓄熱性の断熱材としては、主成分の
アルミナとシリカを高温にて溶融し、層状に繊維化した
セラミツクフアイバーが使用されており、これによれば
公知の断熱材であるアスベストに比して、その繊維径が
太く、ガラス質であることから、ガス釜(11)自身に
蓄熱せず、上記ガスバーナー(13)からの輻射伝熱を
鍋(12)の底面へロスなく指向反射させることがで
き、ガスの熱効率を昂め得る利点がある。
【0016】又、上記鍋(12)とガスバーナー(1
3)とは一定の間隔距離(h)だけ離隔されることによ
り、燃焼ガスの炎が鍋(12)の底面へ直に当らぬよう
になっている。その一定の間隔距離(h)としては、上
記炎の高さの約2〜3倍に相当する80mm程度が好ま
しい。
【0017】つまり、ガスバーナー(13)から立ち上
がる炎は、その先端部での温度が通例約1600℃であ
るため、これとの関係から鍋(12)の底面での温度
を、約700〜1000℃となる程度に設定するのであ
る。これによれば、原料(M)の焦げ付き防止と砂糖の
好適な化学変化を得られるほか、不完全燃焼の防止にも
役立つ。
【0018】殊更、図3〜5に抽出する如く、セラミツ
クフアイバーから帯状に加工した外筒(15)を、上記
カバー板(14)の内面に裏打ち一体化する一方、同じ
くセラミツクフアイバーにバインダーを加えて漏斗型に
成形した内筒(16)を、上記外筒(15)の中心に嵌
め付け一体化することによって、上記ガス釜(11)を
二重の断熱構造に作成することが好適である。
【0019】そのガス釜(11)の好適実施例を示した
図3〜5において、(17)は鍋(12)の底面とこれ
を直接包囲する内筒(16)との相互間に区成された燃
焼室、(18)はその内筒(16)と外筒(15)との
相互間に区成された排気ジヤケツトであり、その下面が
底板(19)によって閉塞されている。(20)はその
底板(19)の上面に敷設一体化された断熱マツトであ
って、やはりセラミツクフアイバーから成る。
【0020】又、(21)は上記排気ジヤケツト(1
8)から外筒(15)を貫通して、横向き水平に導出さ
れた排気連通路であり、その排気連通路(21)の導出
先端部から煙突(22)が一体的に立設されている。し
かも、その排気連通路(21)と煙突(22)の内面に
も、上記セラミツクフアイバーから成る断熱ライニング
(23)(24)が裏打ちされている。
【0021】(25)は上記内筒(16)の胴面に開口
分布された多数の排気孔であるが、その開口分布状態が
図5の展開図から示唆されるように、上記排気連通路
(21)へ臨む位置では荒いピツチ(粗)として、又そ
の位置から遠ざかる程徐々に細かいピツチ(密)として
相違変化されており、これによって鍋(12)に作用す
る有効な燃焼ガスが、煙突(22)へいたづらに早く吸
い出されてしまうことを防ぎ、そのガスの熱効率を昂め
ることができるようになっている。
【0022】その場合、上記排気ジヤケツト(18)の
底板(19)とその上面の断熱マツト(20)には、多
数の吸気孔(26)を開口分布することが好ましい。そ
うすれば、上記燃焼室(17)から排気孔(25)や排
気ジヤケツト(18)並びに排気連通路(21)を経
て、煙突(22)へ積極的に吸引される排気ガスの勢力
により、その排気ガスが高温により自づと上昇すること
とも相俟って、外気を上記吸気孔(26)から煙突(2
2)へ一緒に吸入することができ、その排気ガスを効率
良く冷却し得るからである。
【0023】そして、このような趣旨の吸気孔(26)
は、上記排気連通路(21)の底面における煙突(2
2)の直下位置にも開口形成することができ、その吸気
孔(26)の増加により、排気ガスの冷却効果のみなら
ず、熱効率もますます向上させ得ることになる。尚、図
3〜5におけるその他の符号(27)はガスの燃焼状況
を目視点検するための覗き窓用スリーブであり、やはり
セラミツクフアイバーから造形されている。(28)は
ガス釜(11)の据付けスタンドである。
【0024】本発明の煮炊き装置を形作る上記ガス釜
(11)の周辺からは、その鍋(12)よりも背高い支
柱(29)が立設されている。(30)はその支柱(2
9)に受け持ち固定された駆動ボツクスであって、その
上部先端が上記鍋(12)の直上位置まで内向きに張り
出す全体的なほぼ倒立L字型をなしていると共に、その
内部の水平な仕切プレート(31)を介して2分された
上側には、後述する回転羽根用の駆動モーター(32)
が、同じく下側にはワイヤービーター用の駆動モーター
(33)が各々内蔵設置されている。
【0025】即ち、本発明の攪拌装置を抽出して示した
図6〜8において、(34)は上記駆動ボツクス(3
0)の上部先端へ下方から嵌め込まれた段付き円筒型の
固定軸受ケースであり、その中途高さ位置から外向き水
平に張り出す取付フランジ(35)が、駆動ボツクス
(30)の下面へボルト(36)によって固定一体化さ
れている。
【0026】その固定軸受ケース(34)の径大な上半
円筒部が上記駆動ボツクス(30)の内部に没入してい
る一方、残る径小な下半円筒部が同じく駆動ボツクス
(30)からの露出状態にある。(37)はその固定軸
受ケース(34)の上端部から内向き水平に張り出す支
持フランジである。
【0027】(38)は上記固定軸受ケース(34)の
内部中心に垂立された円筒型の固定ベアリングケースで
あり、その上端部から外向き水平に張り出す接合フラン
ジ(39)が、上記固定軸受ケース(34)の支持フラ
ンジ(37)へ上方から接合一体化されている。
【0028】そして、上記回転羽根用駆動モーター(3
2)に付属の変速ケース(40)が、固定ベアリングケ
ース(38)の接合フランジ(39)上へ据付け固定さ
れている。その駆動モーター(32)が変速運転可能な
ギヤードモーターとして、上記駆動ボツクス(30)内
へ横型に据付けられているわけである。
【0029】(41)は上記回転羽根用駆動モーター
(32)との言わば直結伝動状態として、そのモーター
(32)により回転されるセンター軸であり、上記固定
ベアリングケース(38)を貫通しつつ、上記鍋(1
2)の中心に向かって垂下している。(42)(43)
(44)はそのセンター軸(41)を回転自在に支持す
るボールベアリングであり、固定ベアリングケース(3
8)内の上端部と下端部に嵌め付けられている。(4
5)はオイルシールを示している。
【0030】他方、(46)は上記固定ベアリングケー
ス(38)の円周面に套嵌された中空回転軸であり、そ
の下端部がサンギヤ取付け用のベースフランジ(47)
として、上記固定軸受ケース(34)の下面を閉塞する
如く、外向き一体に張り出し径大化されている。(4
8)(49)はその中空回転軸(46)を支持する上下
一対のボールベアリングであり、上記固定軸受ケース
(34)内の中途高さ位置と下端部に配分されている。
(50)はその両ベアリング(48)(49)のデイス
タンスカラーである。
【0031】(51)は上記固定軸受ケース(34)の
径大な上半円筒部内に臨む中空回転軸(46)の上部位
置へ、キー(52)やスプラインなどを介して一体回転
し得るように套嵌された従動スプロケツト、(53)は
その抜け止め用ロツクナツトであり、中空回転軸(4
6)の上端部に螺着されている。(54)は上記固定軸
受ケース(34)の上半円筒部に切り欠かれた伝動チエ
ン用逃し窓を示している。
【0032】又、(55)は上記中空回転軸(46)の
ベースフランジ(47)へ下方からボルト(56)を介
して、一体回転し得るように嵌め付け固定された径大な
サンギヤ、(57)はそのサンギヤ(55)と中空回転
軸(46)を支持するボールベアリングであり、サンギ
ヤ(55)の中心と上記固定ベアリングケース(38)
との内外相互間に介在されている。
【0033】(58)は上記センター軸(41)へ下方
から通し込まれ、且つキー(59)やスプラインなどを
介して、そのセンター軸(41)との一体に回転する径
大な回転ベアリングケースであり、その上面を一体的に
施蓋する回転カバープレート(60)と相俟って、上記
サンギヤ(55)を包囲している。
【0034】その回転カバープレート(60)は上記固
定軸受ケース(34)の下半円筒部と嵌合する状態にあ
り、その嵌合面がオイルシール(61)によって密封さ
れている。(62)は上記回転ベアリングケース(5
8)の抜け止め用ロツクナツトであり、センター軸(4
1)の下端部付近に螺合締結されている。
【0035】更に、(63)はセンター軸(41)との
一定間隔距離(d)を保つ平行状態として、上記回転ベ
アリングケース(58)から垂下する互いに同一な一対
の偏心軸であり、その何れも回転ベアリングケース(5
8)に内蔵された上下一対のボールベアリング(64)
(65)を介して、その回転ベアリングケース(58)
へ回転自在に支持されている。(66)(67)は同じ
く上下一対のオイルシールである。
【0036】しかも、上記サンギヤ(55)と外接状態
に噛合回転するプラネタリーギヤ(68)が、各偏心軸
(63)の上端部に嵌め付け一体化されている。(6
9)はその各プラネタリーギヤ(68)の固定ビス、
(70)は上記回転ベアリングケース(58)の下面を
施蓋するエンドキヤツプであり、各偏心軸(63)の円
周面へビス(71)により固定されている。その一対の
偏心軸(63)が回転ベアリングケース(58)から、
上記鍋(12)の偏心位置に向かって垂下していること
は言うまでもない。
【0037】(72)(73)は上記センター軸(4
1)と各偏心軸(63)の下端部へ横方向から植え込ま
れた水平なキー凸子であり、後述する回転羽根とワイヤ
ービーターを各々受け持ち係止して、一体回転させるこ
とに奉仕する。尚、センター軸(41)と各偏心軸(6
3)はほぼ同等の太さを有するが、そのセンター軸(4
1)よりも偏心軸(63)の方が低く垂下する下端部の
段差状態にある。
【0038】先に一言したワイヤービーター用の駆動モ
ーター(33)も、変速運転可能なギヤードモーターか
ら具体化されているが、これは竪型として、上記駆動ボ
ツクス(30)内の水平な仕切プレート(31)から言
わば吊り下がる設置状態にある。
【0039】つまり、その設置状態の明らかな図6、7
において、(74)は上記仕切プレート(31)へ部分
的に開設された駆動モーター用逃し切欠、(75)はそ
の逃し切欠(74)を横断する水平なハンガープレート
であり、これに下方から上記ワイヤービーター用駆動モ
ーター(33)の変速ケース(76)が取付け固定され
ている。
【0040】(77)はその駆動モーター(33)の垂
立する出力軸(78)へ、上方から嵌め付け一体化され
た駆動スプロケツトであって、上記従動スプロケツト
(51)との同一高さ位置に並列しており、その両スプ
ロケツト(51)(77)の相互間には無端な伝動チエ
ン(79)が捲き付けられている。
【0041】その場合、上記ハンガープレート(75)
は駆動ボツクス(30)の仕切プレート(31)へ、上
方から複数のボルト(80)によって取付けられている
が、その各ボルト受け入れ孔がスライドガイド長孔(8
1)として、上記ハンガープレート(75)に開口分布
されているため、上記ボルト(80)を若干弛緩させた
上、そのハンガープレート(75)をスライドガイド長
孔(81)に沿ってスライド操作することにより、上記
伝動チエン(79)を駆動スプロケツト(77)と従動
スプロケツト(51)との相互間へ、支障なく捲き掛け
ることができる。
【0042】(82)はそのスライド操作用の調整ボル
トであり、上記ハンガープレート(75)から一体的に
垂立する凸片(83)と、上記仕切プレート(31)の
逃し切欠(74)を横断する固定バー(84)との相互
間に亘って、進退操作自在に螺合締結されている。
【0043】又、(85)は上記伝動チエン(79)の
テンシヨンスプロケツトであり、その取付ステー(8
6)の一端部へ支軸(87)によって遊転自在に軸支さ
れていると共に、同じく取付ステー(86)の他端部が
調整ボルト(88)を介して、上記仕切プレート(3
1)へ進退操作可能に螺着されている。その調整ボルト
(88)を回動操作すれば、テンシヨンスプロケツト
(85)が進退作用して、上記伝動チエン(79)を緊
張させることができるようになっているのである。
【0044】但し、その伝動チエン(79)に代る中間
ギヤなどを介して、上記中空回転軸(46)上の従動ス
プロケツト(51)とその駆動モーター(33)におけ
る出力軸(78)上の駆動スプロケツト(77)とを伝
動連結することも可能である。
【0045】本発明の攪拌装置は上記のように構成され
ているため、センター軸(41)が回転羽根用駆動モー
ター(32)により回転されると、そのセンター軸(4
1)と一体に回転する回転ベアリングケース(58)並
びに回転カバープレート(60)を介して、一対の偏心
軸(63)が上記センター軸(41)の周囲を同一方向
へ、同一速度のもとに公転運動することとなる。
【0046】しかも、上記偏心軸(63)の各個はその
上端部に付属するプラネタリーギヤ(68)と、サンギ
ヤ(55)との噛合状態にあり、そのサンギヤ(55)
と一体に回転する中空回転軸(46)上の従動スプロケ
ツト(51)が、別なワイヤービーター用駆動モーター
(33)の出力軸(78)に套嵌された駆動スプロケツ
ト(77)と、伝動チエン(79)を介した伝動連結状
態にあるため、その専用の駆動モーター(33)によっ
て上記偏心軸(63)が自転運動も行なうこととなる。
【0047】その場合、センター軸(41)が回転羽根
用駆動モーター(32)によって回転されるに対し、偏
心軸(63)はこれと別個独立のワイヤービーター用駆
動モーター(33)によって回転されるようになってい
るため、その偏心軸(63)を上記公転運動方向やセン
ター軸(41)の回転方向と同一方向へ自転運動させた
り、或いは逆方向へ自転運動させたりすることができ
る。
【0048】又、偏心軸(63)の自転運動速度とセン
ター軸(41)の回転運動速度との相互間に、一定の速
度差を与えることもできる。その両者の回転数は制御盤
(図示省略)のボリームによって、各々調整セツトされ
ることになる。殊更、上記回転羽根用駆動モーター(3
2)とワイヤービーター用駆動モーター(33)を、何
れも変速運転可能なギヤードモーターから具体化するな
らば、その前者によるセンター軸(41)の回転運動速
度と、後者による偏心軸(63)の自転運動速度とを相
対的に、且つ無段階に変化させることも可能となる。
【0049】但し、上記回転羽根用駆動モーター(3
2)とワイヤービーター用駆動モーター(33)との何
れか一方のみを、変速運転可能なギヤードモーターから
具体化するにとどめても良い。このような構成でも、上
記センター軸(41)の回転運動速度と偏心軸(63)
の自転運動速度とを相対的に変化させることができるか
らである。
【0050】尚、図示の実施例では一対の偏心軸(6
3)を並列設置しているが、上記のような自転運動と公
転運動とを行なえる限り、その設置個数は1個又は3個
以上に増減しても良い。
【0051】又、上記偏心軸(63)の何れもセンター
軸(41)との平行に垂下させているが、やはり上記自
転運動と公転運動とを行なえる限りでは、その各偏心軸
(63)を垂直なセンター軸(41)と一定角度だけ交
叉する傾斜設置状態として、上記鍋(12)の内部を指
向するように定めてもさしつかえない。
【0052】次に、図9〜12は上記センター軸(4
1)へ下方から抜き差し自在に差し込み使用される回転
羽根(A)を示しており、これは伸縮するハンガー支柱
(89)と、その下端部に枢着された揺動羽根片(9
0)とから、正面視の全体的な錨型を呈している。
【0053】即ち、その回転羽根(A)の揺動羽根片
(90)は1本の木材から正面視の一文字型に、且つ上
記鍋(12)の底面全体に対応する正面視の弓形に造形
されており、その鍋(12)の開口径とほぼ等しい大き
な回転直径を備えている。しかも、垂直断面のほぼ直角
三角形をなしており、その回転進行方向(f)の前面が
掬い上げ傾斜面(91)として設定されている。
【0054】又、その揺動羽根片(90)のハンガー支
柱(89)は、上端部にキー溝(92)を備えた差し込
み芯軸(93)と、これに套嵌された鞘軸(94)との
二重構造をなしており、その内部に封入された圧縮コイ
ルバネ(95)によって、上記揺動羽根片(90)を常
時鍋(12)の底面へ弾圧させるべく、その伸張方向へ
の付勢力が与えられている。
【0055】(96)は上記芯軸(93)と鞘軸(9
4)に貫通された抜け止めピン、(97)はそのピン受
け入れ長孔であり、鞘軸(94)の上下方向に沿って細
長く開口されているため、その鞘軸(94)が芯軸(9
3)に対して、自由自在に昇降作用し得る。
【0056】(98)は芯軸(93)に嵌め付け固定さ
れた手掛け環であり、上記センター軸(41)から抜き
出し操作する時に手掛け使用される。(99)は揺動羽
根片(90)の中央部に固定された連結ブラケツトであ
り、これと上記鞘軸(94)の下端部とが枢支ピン(1
00)を介して連結されているため、その枢支ピン(1
00)を中心として、揺動羽根片(90)が自由自在に
振れ動く。(101)は揺動羽根片(90)と連結ブラ
ケツト(99)との固定ボルトである。
【0057】他方、(B)は上記した各偏心軸(63)
へやはり下方から抜き差し自在に差し込み使用されるワ
イヤービーターであって、図13に抽出する如く、キー
溝(102)を有する差し込み軸筒(103)と、その
軸筒(103)の径大な張り出しフランジ(104)
に、下方から差し込み固定された多数のワイヤー(10
5)とから成り、そのワイヤー(105)が正面視の全
体的な紡錘型に屈曲されている。
【0058】又、上記キー溝(102)は正面と側面と
の双方から見た場合、何れもほぼL字型として上記差し
込み軸筒(103)に切り欠かれており、これを上記偏
心軸(63)のキー凸子(73)に合致させて下方から
差し込んだ上、約90度だけ回動操作すれば、そのキー
溝(102)がキー凸子(73)に自づと正しく係止し
て、ワイヤービーター(B)が脱落しないようになって
いる。
【0059】本発明の上記煮炊き攪拌装置を用いて、カ
スタードクリームを製造するに際しては、例えば表1や
表2に示すような配合比の原料(M)を準備すると共
に、上記センター軸(41)に回転羽根(A)を、一対
の偏心軸(63)にワイヤービーター(B)を、各々図
1、2のように差し込み一体化させて、その回転羽根用
駆動モーター(32)とワイヤービーター用駆動モータ
ー(33)を運転するのである。
【0060】
【表1】
【0061】
【表2】
【0062】そして、上記原料(M)のうち、先づ牛乳
の1/3と砂糖をガス釜(11)にセツトされた鍋(1
2)に収容させ、これを上記回転羽根(A)とワイヤー
ビーター(B)により攪拌し乍ら、ガスの強火によって
煮炊きし、その沸騰してきたならば、上記牛乳の残量を
混入させた上、やはり攪拌し乍ら約70℃まで昇温させ
る。
【0063】他方、卵黄と薄力粉並びにコンスターチを
表1や表2の配合比として、別途所謂ダマができないよ
うに混合しておき、これを上記約70℃に昇温した牛乳
と砂糖の中へ混入させて、その全体を引続き攪拌し乍ら
煮炊きする。
【0064】そうすれば、やがて煮詰まり固形化してく
るので、その煮上がる直前に無塩バターを加えて、その
バターが溶けたならば、荒熱を取った後に鍋(12)か
ら取り出して、冷却する。このようにしてカスタードク
リームに仕上がるまでの所要時間は、本発明の採用によ
り約35分であった。
【0065】上記カスタードクリームの製造過程におい
て、その当初には牛乳と砂糖のみであるため、ガスの強
火で煮炊きするも、その鍋(12)に焦げ付くことはな
いが、その後卵黄と薄力粉並びにコンスターチを混入す
ると、その粘結固形化するに従って焦げ付きやすくなる
と共に、上記卵黄や薄力粉などは牛乳や砂糖と馴染み難
いため、その独自に固まるダマも生じやすくなる。
【0066】この点、本発明では鍋(12)の底面と対
応する形状の回転羽根(A)が、その底面へ常時弾圧す
る付勢状態にあって、しかも専用の駆動モーター(3
2)によって回転駆動されるようになっているため、こ
れを上記原料(M)の煮詰まるに連れて高速回転させる
ことにより、その焦げ付きを確実に予防することができ
る。
【0067】そして、上記ガス釜(11)がセラミツク
フアイバーなどの蓄熱しない断熱材から作成されている
ことや、その消火した時ガス釜(11)が急激に自然冷
却すること並びにガスの炎が鍋(12)の底面へ直に触
れない一定の間隔距離(h)を確保していることも、上
記焦げ付き防止に役立つ。その結果、砂糖を還元糖に化
学変化するまで、ガスの強火によって支障なく煮炊きで
きることとなり、美味しいカスタードクリームを得られ
るのである。
【0068】他方、ワイヤービーター(B)は回転羽根
(A)の回転運動に連れて、その周囲を同一速度のもと
に公転運動するが、上記回転羽根用駆動モーター(3
2)と別個独立する専用の駆動モーター(33)によっ
て、自転運動も行なえるように構成されているため、上
記原料(M)における煮炊き状態の経時的な変化に応じ
て、そのワイヤービーター(B)の自転運動速度を上記
回転羽根(A)の回転運動速度と相対的に変化させるこ
とにより、上記ダマも確実に潰し解消することができ
る。
【0069】つまり、上記原料(M)が煮詰まり固形化
し始めるまでの初期には、ワイヤービーター(B)を回
転羽根(A)の回転運動速度と同等か、又はこれよりも
高速に自転運動させることにより、その卵黄や薄力粉の
独自に固まるダマの解消に役立て、その後煮詰まり固形
化し始めた終期には、逆にワイヤービーター(B)を回
転羽根(A)の回転運動速度よりも低速に自転運動させ
ることによって、その泡立つ如き過激な攪拌作用を抑制
し、空気がいたづらに多く含有されてしまうことを防
ぐ。そうすれば、優美な外観状態のみならず、おいしく
賞味できる高品質なカスタードクリームに仕上がるので
ある。
【0070】
【発明の効果】以上のように、本発明では熱しやすく冷
めやすい非蓄熱性の断熱材から成るガス釜(11)に鍋
(12)をセツトし、その鍋(12)の内部へ焦げ付き
防止用回転羽根(A)と、その回転に連れて羽根(A)
の周囲を公転し乍ら自転するダマ解消用ワイヤービータ
ー(B)とを臨ませて、上記鍋(12)に収容させたカ
スタードクリームの原料(M)を、ガスの直火により煮
炊きし乍ら、上記回転羽根(A)とワイヤービーター
(B)によって攪拌するカスタードクリームの煮炊き攪
拌方法において、
【0071】上記煮炊き攪拌中の原料(M)が煮詰まり
始めるまでの初期には、上記ワイヤービーター(B)の
自転運動速度を回転羽根(A)の回転運動速度と同等か
又はこれよりも速く、上記原料(M)がその後煮詰まり
始めた終期には、同じくワイヤービーター(B)の自転
運動速度を回転羽根(A)の回転運動速度よりも遅く、
相対的に変化させるようになっているため、冒頭に述べ
た公知発明の課題を確実に改良することができ、そのダ
マの解消した優美な外観状態のなみらず、おいしく賞味
し得る高品質なカスタードクリームに仕上がる効果があ
る。
【0072】又、上記方法の実施に用いる煮炊き攪拌装
置は、冒頭に述べた公知発明を前提としつつも、請求項
2の特徴部分に記載の通り、上記固定ベアリングケース
(38)の円周面へ中空回転軸(46)を套嵌させると
共に、その中空回転軸(46)の下端部へ一体回転可能
に固定した径大なサンギヤ(55)を、上記偏心軸(6
3)に付属のプラネタリーギヤ(68)と噛合させる一
方、上記駆動ボツクス(30)へ回転羽根用駆動モータ
ー(32)との別個独立に内蔵設置したワイヤービータ
ー用駆動モーター(33)を、上記中空回転軸(46)
と伝動連結して、その駆動モーター(33)により上記
偏心軸(63)を自転運動させ得るように、且つその自
転運動速度を上記センター軸(41)の回転運動速度と
相対的に変化させ得るように定めた構成であるため、カ
スタードクリームの原料(M)における煮炊き状態の経
時的な変化に応じた攪拌作用を効率良く達成できる効果
がある。
【0073】特に、請求項3の構成を採用するならば、
ますますフレキシブル性に富む優れた煮炊き攪拌状態を
得ることができる。更に、請求項4の構成を採用するな
らば、限られた大きさの駆動ボツクス(30)へ回転羽
根用駆動モーター(32)と、ワイヤービーター用駆動
モーター(33)との2種を支障なく内蔵設置すること
ができ、又その2種のモーター(32)(33)による
回転駆動力を、上記センター軸(41)と偏心軸(6
3)へ各別に伝達する機構としても、著しく合理的に小
型コンパクト化し得る効果があり、その攪拌装置の量産
性にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る煮炊き攪拌装置の使用状態を示す
一部破断正面図である。
【図2】図1の2−2線に沿う部分拡大断面図である。
【図3】ガス釜の好適な実施例を抽出して示す側断面図
である。
【図4】図3の4−4線断面図である。
【図5】ガス釜の内筒を抽出して示す展開図である。
【図6】図1の一部を抽出して示す攪拌装置の一部破断
正面図である。
【図7】図6の平面図である。
【図8】図6の一部を抽出して示す拡大断面図である。
【図9】回転羽根を抽出して示す正面図である。
【図10】図9の平面図である。
【図11】図10の11−11線断面図である。
【図12】図9の12−12線に沿う拡大断面図であ
る。
【図13】ワイヤービーターを抽出して示す正面図であ
る。
【符号の説明】
(11)・ガス釜 (12)・鍋 (29)・支柱 (30)・駆動ボツクス (31)・仕切プレート (32)・回転羽根用駆動モーター (33)・ワイヤービーター用駆動モーター (38)・固定ベアリングケース (39)・接合フランジ (41)・センター軸 (46)・中空回転軸 (51)・従動スプロケツト (55)・サンギヤ (58)・回転ベアリングケース (63)・偏心軸 (68)・プラネタリーギヤ (77)・駆動スプロケツト (78)・出力軸 (79)・伝動チエン (A)・回転羽根 (B)・ワイヤービーター (M)・原料

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱しやすく冷めやすい非蓄熱性の断熱材か
    ら成るガス釜(11)に鍋(12)をセツトし、その鍋
    (12)の内部へ焦げ付き防止用回転羽根(A)と、そ
    の回転に連れて羽根(A)の周囲を公転し乍ら自転する
    ダマ解消用ワイヤービーター(B)とを臨ませて、 上記鍋(12)に収容させたカスタードクリームの原料
    (M)を、ガスの直火により煮炊きし乍ら、上記回転羽
    根(A)とワイヤービーター(B)によって攪拌するカ
    スタードクリームの煮炊き攪拌方法において、 上記煮炊き攪拌中の原料(M)が煮詰まり始めるまでの
    初期には、上記ワイヤービーター(B)の自転運動速度
    を回転羽根(A)の回転運動速度と同等か又はこれより
    も速く、上記原料(M)がその後煮詰まり始めた終期に
    は、同じくワイヤービーター(B)の自転運動速度を回
    転羽根(A)の回転運動速度よりも遅く、相対的に変化
    させることを特徴とするカスタードクリームの煮炊き攪
    拌方法。
  2. 【請求項2】熱しやすく冷めやすい非蓄熱性の断熱材か
    ら成るガス釜(11)と、これに受け持ちセツトされた
    鍋(12)と、そのガス釜(11)の周辺から鍋(1
    2)よりも背高く垂立する支柱(29)に受け持ち固定
    された駆動ボツクス(30)と、その駆動ボツクス(3
    0)における上記鍋(12)の直上位置に張り出す先端
    部から、鍋(12)の中心に向かって垂下されたセンタ
    ー軸(41)と、そのセンター軸(41)を回転自在に
    支持すべく、上記駆動ボツクス(30)の先端部へ嵌め
    付け一体化された固定ベアリングケース(38)と、上
    記センター軸(41)を回転させるべく、同じく駆動ボ
    ツクス(30)に内蔵設置された回転羽根用駆動モータ
    ー(32)と、上記固定ベアリングケース(38)から
    露出するセンター軸(41)の下端部付近へ、そのセン
    ター軸(41)との一体回転可能に通し込まれた径大な
    回転ベアリングケース(58)と、その回転ベアリング
    ケース(58)による回転自在な支持状態のもとで、こ
    れから上記鍋(12)の偏心位置に向かって垂下された
    偏心軸(63)と、その偏心軸(63)の上端部に付属
    一体化されたプラネタリーギヤ(68)とを備え、 上記センター軸(41)の下端部へ焦げ付き防止用回転
    羽根(A)を、上記偏心軸(63)の下端部へダマ解消
    用のワイヤービーター(B)を各々抜き差し自在に差し
    込み使用して、上記センター軸(41)をその回転羽根
    用駆動モーター(32)により回転させた時、そのセン
    ター軸(41)の廻りを偏心軸(63)が公転運動し
    て、上記鍋(12)に収容したカスタードクリームの原
    料(M)を、ガスの直火により煮炊きし乍ら攪拌するカ
    スタードクリームの煮炊き攪拌装置において、 上記固定ベアリングケース(38)の円周面へ中空回転
    軸(46)を套嵌させると共に、その中空回転軸(4
    6)の下端部へ一体回転可能に固定した径大なサンギヤ
    (55)を、上記偏心軸(63)に付属のプラネタリー
    ギヤ(68)と噛合させる一方、 上記駆動ボツクス(30)へ回転羽根用駆動モーター
    (32)との別個独立に内蔵設置したワイヤービーター
    用駆動モーター(33)を、上記中空回転軸(46)と
    伝動連結して、その駆動モーター(33)により上記偏
    心軸(63)を自転運動させ得るように、且つその自転
    運動速度を上記センター軸(41)の回転運動速度と相
    対的に変化させ得るように定めたことを特徴とするカス
    タードクリームの煮炊き攪拌装置。
  3. 【請求項3】回転羽根用駆動モーター(32)とワイヤ
    ービーター用駆動モーター(33)との何れか一方又は
    双方を、変速運転可能なギヤードモーターとして、カス
    タードクリームの原料(M)における煮炊き状態の経時
    的な変化に応じて、偏心軸(63)の自転運動速度をセ
    ンター軸(41)の回転運動速度と相対的に、且つ無段
    階に変化させ得るように定めたことを特徴とする請求項
    2記載のカスタードクリームの煮炊き攪拌装置。
  4. 【請求項4】駆動ボツクス(30)の内部を水平な仕切
    プレート(31)によって上下に二分し、その上側に没
    入する固定ベアリングケース(38)の上端部を水平な
    接合フランジ(39)として張り出し形成すると共に、
    その接合フランジ(39)上へ横型に据付け固定した回
    転羽根用駆動モーター(32)を、センター軸(41)
    の上端部と直接伝動連結する一方、 上記仕切プレート(31)上へスライド操作自在に取付
    けたハンガープレート(75)から、ワイヤービーター
    用駆動モーター(33)を竪型として吊り下げると共
    に、その駆動モーター(33)から垂立する出力軸(7
    8)に嵌め付け一体化した駆動スプロケツト(77)
    と、中空回転軸(46)へ一体回転可能に套嵌させた従
    動スプロケツト(51)との相互間を、無端な伝動チエ
    ン(79)によって伝動連結したことを特徴とする請求
    項2記載のカスタードクリームの煮炊き攪拌装置。
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