JP2758987B2 - ラッキーおもちゃ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、振動して変位可能で、基礎プレートに装着
され、その上部自由端にて操作ノブで終結されたスプリ
ング棒を備えたラッキーおもちゃにして、当該スプリン
グ棒に多数の円板が自由に滑動可能に配設され、そのう
ち下方遊び円板が、数字、文字或いはその他のマークの
ような、印を有し、そのうち上方遊び円板が、前記印の
一つに属した少なくとも一つの窓、刻印等を有し、円板
を静止状態で間隔でもって基礎プレート上に保持する間
隔保持体が備えられ、少なくとも該遊び円板が、止め開
口部のサークルを与えられ、その際、これらに属する止
め部が備えられているような構成のラッキーおもちゃに
関するものである。

このようなラッキーおもちゃはドイツ連邦共和国実用
新案第1986429号公報より公知である。この公知のラッ
キーおもちゃの根本理念は良好であるが、現実には、全
体システムの振動特性が改善される必要があり、すなわ
ちとりわけ時間的に充分に引き延ばされた円板の、予見
できない相互の角度位置のもとで下方へ静止位置への下
降に関して改善される必要があり、実施することができ
ない。

本発明は、それゆえ、振動特性の改善のもと、円板が
互いに充分な時間的間隔で下方へ沈み、その度に予見で
きない相互の角度位置を受け入れるという趣旨の冒頭に
示された様式のラッキーおもちゃを改良することを課題
とする。

この課題は、本発明により、基礎プレートに向きスプ
リング棒上で自由に滑動可能な捕捉円板に、基礎プレー
トに付属した間隔保持体と、当該捕捉円板上に配設され
たすべての円板を収容するために形成され下方遊び円板
に向いた止めピンの形状の止め部とが取り付けられるこ
とによって解決される。本発明に従うやり方によって、
間隔保持体と止めピンとともに比較的大きな塊（かさ）
を有する下方捕捉円板が、振動の開始で一緒にスプリン
グ棒上を高く上がり、全体で振動の持続が拡大すること
が実現する。他方において、この塊は真先に下方へ沈
む。他の円板は、第１にその後それぞれ限定的に沈降す
ることを始める。これらはすべて捕捉円板の止めピン上
に収まる。

請求項２の構成によって、一方では間隔保持体のため
の、他方では止めピンのための特に簡単な技術的解決が
創出される。

請求項３の更なる形態によって、間隔保持体を介して
基礎プレートの上面にその静止場所で指示される捕捉円
板とスプリング棒の装着個所との間の間隔が変化するの
で、全体のおもちゃの振動挙動が全体で変わりうる。

請求項４の更なる形態によって、一面では、種々の遊
びの可能性を拡大する補助遊び円板を創出することの可
能性が創出される。

請求項５の構成は、一面では振動挙動が、他面では円
板の沈みの速度が影響される更なる可能性を創出する。

請求項６の形態によって、時間的に引き延ばされた円
板の沈下が同様に助成される。

本発明の更なる利点、特徴及び詳細は、更なる従属請
求項及び図面に基づく二つの実施例の次の記述から与え
られる。

図１は、遊び状態での本発明のおもちゃの概要を示
し、図２は高さ調整可能なスプリング棒の装着個所を有
した静止位置での本発明のおもちゃの断面を示し、図３
は、破裂表現での基礎プレートでのスプリング棒の装着
の別の様式でのおもちゃの概要を有し、図４は捕捉円板
の変形した実施形態を示している。

スチール製の比較的重めの基礎プレート１上に、充分
緊密に巻かれた渦巻きばねの形状のスプリング棒２が取
り付けられている。図２の形態に対応して、スプリング
棒２は、当該スプリング棒２が有する径よりも大きな径
を有したネジ３に取り付けられていて、ネジ３は、基礎
プレート１の対応貫通ネジ孔４にねじ締められていて、
その際、ネジ３はセルフロックして形成されている。そ
の下面に、ネジ３は内側六角ソケット５を備え、その結
果、当該ネジは種々の位置でネジ孔４内にねじ締められ
うる。その長さは、明らかに基礎プレート１の厚みより
も少ない。かくして、ネジ３の上面のスプリング棒２の
装着個所６の位置は、基礎プレート１の上面７に対して
相対的に変わりうることになる。

図３の実施例の場合、それに比べて、スプリング棒２
にネジボルト８がねじ締められ、当該ネジボルトはスプ
リング棒２の螺旋部９に固定されている。

他方、このネジボルトは、基礎プレート１′の対応ネ
ジ孔10にねじ締められている。このネジ孔10に、下から
対抗ネジ11が、ネジボルト８のスプリング棒２との確保
のために、ねじ入れられている。

他方、スプリング棒２の上端部で、このスプリング棒
に、ネジボルト12がねじ入れられていて、当該ネジボル
トは螺旋部９に対して装着されている。この突出した端
部上に、操作グリップとエンド安全具として使用される
球状のノブ13がねじ締められ、当該ノブは、図３で判る
ように、貫通したネジ孔14を有する。要するに上へも開
口したネジ孔14に、上から尚、別の部材、例えば旗等が
ねじ込まれうる。

スプリング棒２上に、図示された実施例では、それぞ
れ四つの円板が配設される。基礎プレート１乃至１′に
付属して捕捉円板15が配設されている。この上方に、下
方遊び円板16と上方遊び円板17とが備えられている。そ
の上に、こま円板18がある。

捕捉円板15は中心開口部19を有し、これを貫いてスプ
リング棒２が案内されている。この開口部19の径ａは、
スプリング棒２の径ｂよりも幾分大きい。捕捉円板15に
また、共通の中央−長手方向−軸線20に対し対称的な、
複数個の、この場合４個、概ね３乃至５個の間隔保持体
21としてのピンが備えられ、当該間隔保持体は、静止位
置で基礎プレート１乃至１′の上面７上に立っており、
それ故に捕捉円板15は上面７に対し平行で、これに距離
をおいた位置で保持される。間隔保持体21のピンと一部
片状に、止めピン22が備えられ、当該止めピンは、捕捉
円板15を介して上へ突き出る。これら止めピンは上へ向
いた尖端部23を有している。これら止めピン22も軸線20
に対して平行に延在している。下方遊び円板16、上方遊
び円板17及びこま円板18は、同じく、開口部24、25、26
を有し、その径ｃ、ｄ乃至ｅは、同様に、スプリング棒
２の径ｂよりも大きい。その上、径ｃ、ｄ、ｅは、下か
ら上へしたがって減少する、即ち、こま円板18の開口部
26の径ｅは、上方遊び円板17の開口部25の径ｄよりも小
さい。後者は、更に下方遊び円板16の開口部24の径ｃよ
りも小さい。四つの円板15〜18はすべて回転円板（Krei
sscheiben）で、軸線20に対して同心である。径ｃ、
ｄ、ｅの差は、例えば、スプリング棒２の径が5mmの場
合、0.2から0.4mmの範囲にある。円板15〜18は、透明な
プラスチック、例えば、透明なポリカーボネートからな
る。両方の遊び円板16、17とこま円板18は、等しい厚
み、そしてまた等しい重さを有し、一方、捕捉円板15は
より厚い厚みとそれ故により重い重さを有する。その
上、止めピン22を有するスチールピンからなる間隔保持
体21との捕捉円板15の全重量は、円板16〜18の重さより
も著しく重い。

遊び円板16、17とこま円板18において、止め開口部2
7、28、29が形成され、これら開口部は中心点としての
軸線20を有する環に配設され、軸線20からのその中心距
離ｆは、軸線20からの止めピン22の中心距離ｆと同じで
ある。止め開口部27〜29は、相互に等しい距離で、要す
るに軸線20に対して相対的に等しい角度分配で配設さ
れ、その際、それぞれ円板16、17、18上の止め開口部27
乃至28乃至29の数は、止めピン22の数の整数の数倍にな
る。後者は、同様に等しい角度分配で、目下の場合、要
するに相互に90゜の間隔で捕捉円板15に取り付けられ
る。四つの止めピン22の場合、止め開口部27、28、29の
数は、要するに８乃至12乃至16等になる。当該数は、基
本的に一方では中心距離ｆ次第であり、境界条件は、隣
接する二つの止め開口部27乃至28乃至29の間に残ってい
るウェブ30が径ｇよりも著しく小さい幅ｈのみを有する
ことなので、開口部27、28、29の径ｇ次第である。ｈ＜
0.2gが妥当である。他の分配も当然ながら可能である。

下方遊び円板16上に、止め開口部27の数に等しい数の
図示しない印、例えば数１〜12が取り付けられている。
上方遊び円板１に、窓31が、360゜を止め開口部27乃至2
8の数によって分割するに対応する角度開口でつけられ
ている。下方遊び円板16上の印と付属の窓31は、両円板
16、17の外側周囲の領域にある。上方遊び円板17上に、
補助的に尚、同様に図示されない印、例えば同様に数１
〜12の別の輪が、しかも下方遊び円板16上に取り付けら
れた印の内側に取り付けられうる。これらに、こま円板
18上でマーク32が付属しうる。

最上部の円板、要するにこま円板18とノブ13との間
に、追加的にスプリング棒２と、これに対して自由に滑
動可能で球の形状の重りヘッド33とが取り付けられう
る。

ラッキーおもちゃでの遊びは、次のように行われる。

プレーヤーは、手でスプリング棒２に対してほぼ垂直
にノブ13を叩き、その結果、当該ノブは−図１で示され
るように−傾く。スプリング棒２は、これによって、平
面上或いは−より好ましくは−空間的に延在するその装
着個所６乃至６′回りに屈曲して振動する。これによっ
て、円板15〜18のすべて及び−存在の限りでは−ウエイ
ト体33とがスプリング棒２上の上へノブ13の方向へ滑動
し、それによって他方、振動する塊の距離とそれによる
振動する系の慣性モーメントとは、大きくなる。円板15
〜18と場合によってはウエイト体13の塊が引くるめて重
ければ重いほど、スプリング棒２がこれらと共に長く振
動する。当該振動が確実な減衰をした場合、先ず、間隔
保持体21と止めピン22とを備えた捕捉円板15は、スプリ
ング棒２を下方へ滑り落ち、その結果、間隔保持体21の
ピンが基礎プレート１乃至１′の上面７上で支柱にな
る。これは座金34で少なくとも部分的に覆われるが、こ
れは特に図２の実施形態に供されている。

最も近いものとして、下方遊び円板16が下方へ沈み、
即ち、上方遊び円板17より時間的に先んじて沈み、それ
は特に、下方遊び円板16での開口部24が、上方遊び円板
17の開口部25よりも大きめの径ｃを有することによって
実現する。同じ理由から、こま円板18は、上方遊び円板
17に対して遅れて下方へ落ちる。

とりわけ個々の円板16、17、18の振動の動き或いは下
降の最後の局面で、これらは捩じれる、即ち、これらは
スプリング棒２に対して相対的に回転運動を実施する。
これによって、一つには、個々の円板16、17、18が常に
種々の位置を相互にとり、これは遊び結果に関して重要
で、及び止め開口部27乃至28乃至29がその都度確実に止
めピン22の尖端部23上をも滑ることが達成される。ウェ
ブ30が止めピン22の尖端部23上にそのままでいて、それ
で円板16乃至17乃至18の正確に定められた位置への完全
な滑り降りを妨害することが排除される。

基礎プレート１乃至１′の下側に、フェルト等からな
る薄めのリング35が取り付けられ、これによって基礎プ
レート１乃至１′及びこれとともにおもちゃの安定性
が、著しく改善される。

図２から知られうるように、そこに示された実施形態
の場合、スプリング棒２は、ネジ３内のネジ孔36にねじ
入れられ、この中に固定される。

図３の実施形態の場合、ネジ孔８は、スプリング棒２
にねじ込まれ、即ち、ネジ孔８によって埋められたスプ
リング棒２の領域は、その物のうちに硬く、要するに湾
曲振動が起こらない。物理的に見て、それゆえスプリン
グ棒２の装着個所６′は、この実施例の場合、ネジ孔８
の上端部にある。それ故にネジ孔８のスプリング棒２へ
の種々の深さのねじ入れによって、基礎プレート１′の
上面７に対する相対的な装着個所６の位置も変化しう
る。対抗ネジ11とともに、ネジ孔８は対応位置に確保さ
れる。

図４の捕捉円板15′は、間隔保持体としての多くのピ
ンではなく、むしろ唯一のロール形状の間隔保持体37を
備え、止めピン22′、捕捉円板15′及び間隔保持体37が
一体状にプラスチックから注出されていることから、前
述の実施例の捕捉円板15と区別される。

Claims (13)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】振動して変位可能で、基礎プレート（１、
   １′）に装着され、その上部自由端にて操作ノブ（13）
   で終結されたスプリング棒（２）を備えたラッキーおも
   ちゃにして、 当該スプリング棒に多数の円板（15〜18）が自由に滑動
   可能に配置され、そのうちの下方の遊び円板（16）が数
   字、文字或いはその他のマークのような印を有し、上方
   の遊び円板（17）が上記印の一つに属した少なくとも一
   つの窓（31）、刻印等を有し、 上記円板（15〜18）を静止状態で間隔をおいて基礎プレ
   ート（１、１′）上に保持する間隔保持体（21、37）が
   備えられ、 少なくとも上記遊び円板（16、17）が止め開口部（27、
   28）のサークルを与えられ、これらに属する止め部が備
   えられているような構成のラッキーおもちゃにおいて、 基礎プレート（１、１′）に向きスプリング棒（２）に
   自由に滑動可能な捕捉円板（15、15′）に、基礎プレー
   ト（１、１′）に属した間隔保持体（21、37）と、下方
   遊び円板（16）に向いた止めピン（22、22′）の形状の
   止め部とが取り付けられ、当該止め部は捕捉円板（15）
   上に配置されたすべての円板（16、17、18）を収容する
   ために形成されていることを特徴とするラッキーおもち
   ゃ。
2. 【請求項２】間隔保持体（21）が多数のピンから形成さ
   れ、当該多数のピンがそれぞれ止めピン（22）の一つと
   一体状に形成されていることを特徴とする請求項１のラ
   ッキーおもちゃ。
3. 【請求項３】基礎プレート（１）でのスプリング棒
   （２）の装着個所（６）が、基礎プレートに対して高さ
   調節可能であることを特徴とする請求項１又は請求項２
   のラッキーおもちゃ。
4. 【請求項４】上方遊び円板（17）の上方にこま円板（1
   8）が配置されていることを特徴とする請求項１〜３の
   いずれか一項のラッキーおもちゃ。
5. 【請求項５】こま円板（18）と操作ノブ（13）との間
   で、ウエイト体（33）がスプリング棒（２）に自由滑動
   可能に配置されていることを特徴とする請求項１〜４の
   いずれか一項のラッキーおもちゃ。
6. 【請求項６】スプリング棒（２）によって収容される遊
   び円板（16、17）及び場合によってはこま円板（18）の
   開口部（24、25、26）の径（ｃ、ｄ、ｅ）が、下方から
   上方へ減少することを特徴とする請求項１〜５のいずれ
   か一項のラッキーおもちゃ。
7. 【請求項７】止めピン（22）を備え間隔保持体（21）を
   形成するピンが、金属、好ましくはスチールから構成さ
   れていることを特徴とする請求項２のラッキーおもち
   ゃ。
8. 【請求項８】スプリング棒（２）が、基礎プレート
   （１）のネジ孔（４）に調整可能なネジ（３）に取り付
   けられていることを特徴とする請求項３のラッキーおも
   ちゃ。
9. 【請求項９】ネジ（３）が、ネジ孔（４）のネジ部に対
   して、セルフロックに形成されていることを特徴とする
   請求項８のラッキーおもちゃ。
10. 【請求項１０】基礎プレート（１、１′）の下面とその
    外側周囲の領域とに、フェルト等からなるリング（35）
    が取り付けられていることを特徴とする請求項１〜９の
    いずれか一項のラッキーおもちゃ。
11. 【請求項１１】スプリング棒（２）が、それにねじ入れ
    られているネジボルト（８）によって、基礎プレート
    （１′）と結合されていることを特徴とする請求項３の
    ラッキーおもちゃ。
12. 【請求項１２】捕捉円板（15′）が、間隔保持体（37）
    及び止めピン（22′）と一体状に形成されていることを
    特徴とする請求項１のラッキーおもちゃ。
13. 【請求項１３】間隔保持体（37）がロール状に形成され
    ていることを特徴とする請求項12のラッキーおもちゃ。