JP2758548B2 - 非イオン性粉末洗浄剤組成物 - Google Patents

非イオン性粉末洗浄剤組成物

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JP2758548B2
JP2758548B2 JP5224293A JP5224293A JP2758548B2 JP 2758548 B2 JP2758548 B2 JP 2758548B2 JP 5224293 A JP5224293 A JP 5224293A JP 5224293 A JP5224293 A JP 5224293A JP 2758548 B2 JP2758548 B2 JP 2758548B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液状の非イオン界面活性
剤が主洗浄基剤の粉末洗浄剤組成物に於いて、配合され
た蛍光染料を洗濯工程で有効に衣料に付着させることが
でき、白物衣料等の洗濯による洗い上がりの白さが良好
な非イオン性粉末洗浄剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術及びその課題】非イオン界面活性剤は、耐
硬水性が良好であるうえ、洗浄力、汚れ分散力が際立っ
ており、且つ生分解性が非常に良好であるなどの特徴を
有しており、洗浄用界面活性剤として重要視されてい
る。
【0003】しかしながら、通常、洗浄用に用いられる
非イオン界面活性剤は、常温で液体のものが多いため、
液体状態のまま多量に粉末洗剤に配合した場合、経日に
より非イオン界面活性剤が徐々にしみ出してきて紙製容
器の内面にしみ込んだり、粉末洗剤の流動性が著しく損
なわれたり、更にはケーキングを起こして洗剤が固まっ
てしまい著しく商品価値を損ねるという問題点を有して
いることからさまざまな検討がなされている。特開昭5
0−119813号公報には50mg CaO/g (89mg CaCO3
/g)以上のイオン交換能を有する結晶性アルミノ硅酸
塩(吸油単体として4%以下の高分散性珪酸を使用して
も良い)と、非イオン界面活性剤及び場合により水中で
過酸化水素を生じる無機過酸化物を配合してなる予備混
合物中に、噴霧乾燥洗剤を配合した流動性改良洗剤が開
示されており、又特開昭51−41708号公報には給
油能が50〜200 ml/100 gである合成非晶性シリカ誘導
体(アルミノ珪酸塩を含む)を非イオン界面活性剤とリ
ン系キレート剤とを配合してなる流動性が改良された洗
剤組成物が開示されている。特開昭61−89300号
公報には水溶性粉末シリカ粉末を混合した後、非イオン
界面活性剤を噴霧し、ゼオライトもしくは炭酸カルシウ
ム粉末を添加して製造する粉末物性改良の優れた粒状洗
剤の製法が開示されている。また特開平5−5100号
には、しみ出しが少なく水不溶物の生成の少ない配合物
が開示されている。
【0004】しかしながら、非イオン界面活性剤を主洗
浄基剤とする粉末洗浄剤組成物で繰り返し洗濯を行った
衣料は、他の界面活性剤を主洗浄基剤とする粉末洗浄剤
組成物で洗濯した衣料と比較して衣料の色の鮮やかさに
欠ける。それにより、非イオン界面活性剤を主洗浄基剤
とする粉末洗浄剤組成物は、白物衣料等に対する洗い上
がりの白さが悪いという評価が使用者に定着するおそれ
がある。
【0005】このように非イオン界面活性剤を主洗浄基
剤とする粉末洗浄剤組成物が洗濯後の衣料の色の鮮やか
さに欠ける原因としては、これらの従来技術で液状の非
イオン界面活性剤のしみ出しや、ケーキング等の粉末物
性を防ぐために使用されるシリカ等の吸油性担体やゼオ
ライト等の水不溶性の無機物質を多量に含む系では、洗
濯液中で凝集物を形成しやすく、その中に蛍光染料が取
り込まれ、蛍光染料の均一な分散が遅れ、その一方で、
非イオン界面活性剤は上記で述べたように他の界面活性
剤に比べ分散性が優れている為、非イオン界面活性剤を
多量に配合した系では、凝集物に取り込まれていない蛍
光染料を洗濯液中で安定に分散させてしまうため、他の
界面活性剤を主洗浄基剤とする粉末洗浄剤組成物に比較
して衣料への蛍光染料の染着性が低くなるものと推測さ
れる。
【0006】従って、特に白色衣料を洗濯した時に蛍光
染料の効果が充分に発揮される粉末洗浄剤組成物の配合
を考える必要があった。しかしながら、非イオン界面活
性剤を主洗浄基剤とする粉末洗浄剤組成物に関しては、
蛍光染料の効果向上についての検討は何ら行われていな
いのが現状である。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような状況下におい
て、本発明者らは、非イオン界面活性剤を主洗浄基剤と
する粉末洗浄剤組成物について鋭意検討を続けた結果、
非イオン界面活性剤と、水不溶性のシリカ系無機化合物
と、炭素数8以下のポリカルボン酸塩を特定比率で配合
した粉末洗浄剤組成物中に、特定の蛍光増白剤を特定比
率で配合することにより、非イオン界面活性剤を主洗浄
基剤とする粉末洗浄剤組成物中において衣料への蛍光増
白剤の染着性に優れた粉末洗浄剤組成物が得られること
を見出し、本発明を完成した。
【0008】即ち、本発明は、下記成分 (a)〜(d) を含
有し、(b) 成分と(c) 成分の重量比(c)/(b)が1以上で
あり、且つ、(b) 成分中の少なくとも5重量%がJIS K
6220における吸油能が80ml/100 g以上のシリカ系の水
不溶性無機化合物であることを特徴とする非イオン性粉
末洗浄剤組成物を提供するものである。 (a) アルキル基部分の平均炭素数10〜20で且つ、エチレ
ンオキサイド平均付加モル数5〜15であるポリオキシエ
チレンアルキルエーテル 12〜40重量% (b) シリカ系の水不溶性無機化合物 10〜40重量% (c) 炭素数8以下のポリカルボン酸又はその塩 20〜50
重量% (d) 下記一般式(I)で示される蛍光増白剤 0.01〜1
重量%
【0009】
【化4】
【0010】本発明に使用する(a) 成分としては、炭素
数10〜20、好ましくは12〜14の1級又は2級のアルコー
ルにエチレンオキサイドを平均付加モル数で5〜15、好
ましくは6〜10モル付加させたものが望ましい。また、
該ポリオキシエチレンアルキルエーテルは一般にエチレ
ンオキサイド低付加モル数のアルキルエーテルを多量に
含有しているが、0〜3モル付加物が35重量%以下、好
ましくは25重量%以下のものを使用する事が望ましい。
(a) 成分は組成物中に12〜40重量%配合される。
【0011】本発明の(b) 成分は洗浄力を高める為に洗
剤に一般的に用いられているゼオライトや良好な粉末物
性を維持するための多孔性のシリカ系吸油担体等の水不
溶性のシリカ系無機物質であるが、(b) 成分中、少なく
とも5重量%、好ましくは10重量%以上は、しみ出しや
ケーキングを防ぐためJIS K 6220における吸油能が80ml
/100 g、好ましくは100 ml/100 g以上の多孔性の吸
油担体を使用する。特に多孔性の吸油担体としては、イ
オン交換能を示す下記式(II)で示される非晶質アルミ
ノケイ酸塩が、粉末物性を低下させず、また(b) 成分の
配合量をより少なくすることができる為好ましい。 x(M2O)・y(MeO)・Al2O3・z(SiO2)・nH2O (II) (但し、M はアルカリ金属を、Meはアルカリ土類金属
を、x 、y 、z 、n は各成分のモル数を表し、0.2 ≦x
≦2.0 、0≦y ≦0.1 、0.5 ≦z ≦6.0 、n は任意の数
である。) 上記一般式(II)で表される非晶質アルミノケイ酸塩の
製造法は一般的には次のごとくである。先ず、加温、攪
拌しているアルミン酸ナトリウム水溶液の中に、ケイ酸
ナトリウム水溶液を添加する。場合によっては、塩化カ
ルシウムも添加しても良い。添加終了後、加熱処理を行
うことにより湿潤ケーキを得る。得られた湿潤ケーキを
乾燥後粉砕することにより非晶質アルミノケイ酸塩を得
ることができる。添加する各原料の量は、必要とする各
成分のモル数に応じて変化させる。
【0012】(b) 成分は、組成物中に10〜40重量%、好
ましくは10〜30重量%配合される。(b) 成分の配合量が
10重量%未満であると、しみ出しや、ケーキングが起こ
りやすくなり、40重量%を越えると、蛍光増白剤の染着
性が悪くなる。なお、(b) 成分は本発明で規定する配合
範囲において、より少なく配合した方が蛍光増白剤の染
着性はよくなる。
【0013】本発明の(c) 成分は炭素数8以下のポリカ
ルボン酸又はその塩であり、例えば酒石酸、クエン酸、
コハク酸、オキシジ酢酸、オキシジコハク酸、タータレ
ートモノサクシネート及びこれらの塩から選択される1
種又は2種以上が挙げられる。ポリカルボン酸の炭素数
は、好ましくは4〜6である。これらの中でも特にクエ
ン酸3ナトリウム、コハク酸2ナトリウムが洗浄力に優
れ、比較的安価であるため好ましい。炭素数9以上のポ
リカルボン酸又はその塩は、添加量の割には良好な効果
が得られない。(c) 成分は、組成物中に20〜50重量%、
好ましくは30〜45重量%配合される。
【0014】また、本発明において、(b) 成分と(c) 成
分の割合は、 (c)/(b) の重量比が1以上、好ましく
は、1.2 以上である。かかる重量比が1以上でない場合
は、良好な効果を得ることができない。
【0015】本発明の(d) 成分は前記一般式(I)で示
される蛍光増白剤であり、この蛍光増白剤は少量の染着
でも優れた蛍光強度を示す。また、処理した後の白色衣
料の白さがその他の蛍光増白剤に比べて安定に持続す
る。前記一般式(I)で示される蛍光増白剤は、チバガ
イギー(CIBA-GEIGYS )社製の「チノパールCBS 」とし
て入手可能である。前記一般式(I)で示される蛍光増
白剤は、組成物中に0.01〜1重量%、好ましくは0.05〜
1重量%配合される。
【0016】蛍光増白剤としては、(I)式に示すもの以
外にも、下記一般式 (III)〜(XIII)に示すものが挙げら
れる。
【0017】
【化5】
【0018】
【化6】
【0019】これらの蛍光増白剤は、前記一般式(I)
で表される蛍光増白剤よりも非イオン界面活性剤の影響
を受けにくいため、一般式(I)の蛍光増白剤に比べて
衣料に染着しやすいが、蛍光強度が低いため単独では染
着量の割に、満足のいく効果は得られない。しかしなが
ら一般式(I)の蛍光増白剤と併用することにより、より
優れた蛍光性を得ることができる。一般式 (III)〜(XII
I)で表される蛍光増白剤を併用する場合は、一般式
(I)の蛍光増白剤との重量比が、(I)/〔(III)〜(XI
II)〕=1/10〜10/1で、且つ組成物中の蛍光増白剤
の総量が0.02〜2重量%、特に0.05〜2重量%となる範
囲で配合することが好ましい。
【0020】本発明の非イオン性粉末洗浄剤組成物にア
クリル酸−マレイン酸共重合体を添加することにより、
さらに効果的に洗い上がりの白さを向上させることがで
きる。本発明に用いるアクリル酸−マレイン酸共重合体
は、重量平均分子量が20000〜200000、特に50000 〜150
000のものが好ましい。また、かかるアクリル酸−マレ
イン酸共重合体の組成物中の配合量は 0.5〜10重量%が
好ましい。
【0021】更に本発明の非イオン性粉末洗浄剤組成物
には、泥汚れ洗浄力を高めたい場合又は柔軟性等を付与
したい場合等においてはアニオン界面活性剤、カチオン
界面活性剤等のイオン性界面活性剤を添加しても良い
が、その添加量は(a) 成分の非イオン界面活性剤との重
量比(イオン界面活性剤)/(非イオン界面活性剤)が
1/4未満、好ましくは1/10以下である。
【0022】本発明の非イオン性粉末洗浄剤組成物に
は、上記成分の他に通常洗浄剤に配合されている洗浄補
助剤及び添加物が配合される。具体的には、硫酸ソー
ダ、炭酸ソーダ等の無機電解質や、ポリエチレングリコ
ール、アミノポリ酢酸塩、ポリアクリル酸、ポリビニル
ピロリドン、カルボキシメチルセルロース、などの再汚
染防止剤、及びプロテアーゼ、リパーゼ、セルラーゼ、
アミラーゼなどの酵素、酸化防止剤、青味付剤、香料な
どの洗剤添加常用成分を配合することができる。また、
過炭酸ナトリウム、過硼酸ナトリウム1又は4水和物な
どの漂白剤、ホウ酸ナトリウムなどの過酸の安定化剤、
漂白活性化剤などを洗浄補助剤として利用できる。
【0023】本発明の粉末洗浄剤組成物は、多孔性吸油
担体等の(b) 成分、(c) 成分及びアルカリ金属炭酸塩又
はアルカリ金属ケイ酸塩の粉末任意成分を含有する混合
物中に、攪拌下に非イオン界面活性剤(a) を徐々に滴下
又は噴霧し加える。更に攪拌することによって容易に粉
末洗浄剤組成物を得ることができる。
【0024】なお、非イオン界面活性剤以外のイオン性
界面活性剤を粉末洗浄剤組成物中に配合するには、例え
ば当該イオン性界面活性剤と必要なら(c) 成分の一部、
アルカリ金属炭酸塩又はアルカリ金属ケイ酸塩の一部と
アクリル酸−マレイン酸共重合体等を含む水性スラリー
を噴霧乾燥した乾燥生地を作成し、これを多孔性吸油担
体等の(b) 成分、(c) 成分及び残りのアルカリ金属炭酸
塩又はアルカリ金属ケイ酸塩等の任意成分を含有する混
合物中に加え攪拌しながら非イオン界面活性剤を徐々に
滴下又は噴霧してもよい。尚、イオン性界面活性剤を洗
浄剤組成物中に配合しない場合においても噴霧乾燥した
乾燥生地を使用してもよい。
【0025】(d) 成分の蛍光増白剤は、非イオン界面活
性剤を滴下又は噴霧により加える時に徐々に添加し、粉
末洗浄剤組成物中に均一に分散させるのが良い。また、
蛍光増白剤を水溶液にして上記のスラリー中に添加して
もよい。一般式(I)以外の蛍光増白剤を併用する場合
もこれに準ずればよい。
【0026】また、ポリエチレングリコール等の再汚染
防止剤を配合する場合は、上記多孔性吸油担体等の(b)
成分、(c) 成分、アルカリ金属炭酸又はアルカリ金属ケ
イ酸塩等の粉末任意成分を含有する混合物中に配合して
もよいし、また、上記スラリーを噴霧乾燥した乾燥生地
中に加えてもよい。この時、ポリエチレングリコールを
水に溶解させたものを用いても良い。
【0027】非イオン界面活性剤(a) を添加した後、攪
拌により平均粒径 150〜1000μm、好ましくは 150〜70
0 μmの粒状物を得るが、さらに洗浄剤組成物粒状物の
粉末物性を良くするには(b) 成分である多孔性吸油担
体、即ち、非晶質シリカ、非晶質アルミノ珪酸塩等や、
結晶性アルミノ珪酸塩等を分けて添加して粒状物の表面
を被覆するのが望ましい。
【0028】また、粉末物性を良くする剤としては、
(b) 成分以外に、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、
珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム、珪酸カルシウム、
及びタルク等から選ばれた1種又は2種以上が挙げら
れ、平均粒径が 0.5〜50μm、好ましくは 0.5〜30μm
の範囲にあるものが使用される。
【0029】これらの粉末物性を改良する剤を添加した
後、酵素、香料等の後添加成分を加えることにより、本
発明の非イオン性粉末洗浄剤組成物を得ることができ
る。
【0030】尚、ノニオン界面活性剤を混合する装置と
しては通常一般的に用いられている攪拌機械であれば特
に制限はないが、バッチニーダー等を用いることがで
き、欧州特許第513824号公報に示した方法を用いること
により、より粒度の揃った高密度な粉末洗浄剤組成物を
得ることができる。
【0031】このようにして得られた本発明の非イオン
性粉末洗浄剤組成物の嵩密度は、約0.6〜1.2 g/ml、
好ましくは 0.7〜0.9 g/mlである。
【0032】
【実施例】以下実施例にて本発明をさらに説明するが、
本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
【0033】実施例1 (A)非イオン性粉末洗浄剤組成物の調製 表1に示す割合の各成分をバッチニーダー(イリエ商会
Bench Kneader PNU-1)に入れ混合物とし、これに(e)
成分として平均分子量15000 のポリエチレングリコール
溶融物を添加し、攪拌下にて40℃に保温しながら表に示
す量の(a) 成分の液状ノニオン界面活性剤を徐々に導入
し、粒径150 〜600 μmの粉末洗浄剤組成物を得た。
【0034】
【表1】
【0035】注) 1) 非イオン活性剤;ポリオキシエチレンドデシルエ
ーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数EO=8) 2) 非イオン活性剤;ポリオキシエチレンドデシルエ
ーテル(平均エチレンオキサイド付加モル数EO=15) 3) 吸油担体;非晶質ケイ酸塩「トクシールNR」(徳
山曹達 (株) 製) 4) 吸油担体;吸油担体はカルシウムイオン添加品
であり、以下の方法によって製造されたものである。 ・吸油担体の製造法 50重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液(Na2O 1.55 重
量%、Al2O3 2.3重量%、Na2O/Al2O3=1.11(モル比)1
010g を45℃に加熱し1500rpm の回転数で攪拌しながら
ケイ酸ナトリウム水溶液(Na2O 2.75 重量%、SiO2 7.8
8重量%、SiO2/Na2O =2.96(モル比)700gを添加し
た。更に、塩化カルシウム2水和物1.56gも同時に添加
した。添加終了後、50℃で15分間加熱処理を行い、得ら
れた湿潤ケーキを120 ℃で乾燥し、粉砕する事によって
非晶質のアルミノケイ酸塩微粉末約100 gが得られた。
X線回析及び原子吸光及びプラズマ発光分析により得ら
れた粉末を、非晶質アルミノケイ酸塩と確認した(1.7Na
2O・0.1CaO・Al2O3 ・4.8SiO2)。得られた粉末の吸油能
をJIS K 6220法に従って測定した吸油能は200ml/100 g
であった。 5) 吸油担体;吸油担体はカルシウムイオン無添加
品であり、以下の方法によって製造されたものである。 ・吸油担体の製造法 50重量%のアルミン酸ナトリウム水溶液(Na2O 1.55 重
量%、Al2O3 2.3重量%、Na2O/Al2O3=1.11(モル比)1
010g を45℃に加熱し1500rpm の回転数で攪拌しながら
ケイ酸ナトリウム水溶液(Na2O 2.75 重量%、SiO2 7.8
8重量%、SiO2/Na2O =2.96(モル比)700gを添加し
た。添加終了後、50℃で15分間加熱処理を行い、得られ
た湿潤ケーキを120 ℃で乾燥し、粉砕する事によって非
晶質のアルミノケイ酸塩微粉末約100gが得られた。X線
回析及び原子吸光およびプラズマ発光分析により得られ
た粉末を、非晶質アルミノケイ酸塩と確認した (1.7Na2
O・Al2O3・4.9SiO2 )。得られた粉末の吸油能をJIS K
6220法に従って測定した吸油能は200ml/100gであった。 6) 蛍光増白剤(α);住友化学 (株) 製「whitex SA
」、一般式(IV)で表される蛍光増白剤 7) 蛍光増白剤(β);チバガイギー(CIBA-GEIGYS )
社製「チノパールCBS 」、一般式(I)で表される蛍光
増白剤 8) ポリアクリル酸ナトリウム;重量平均分子量8000 9) アクリル酸−マレイン酸共重合体ナトリウム塩;重
量平均分子量80000 10) 酵素・香料;セルラーゼ/サビナーゼ/プロテアー
ゼ=1/1/1の混合物1.7 重量%と、洗剤常用香料
0.3重量%を配合したもの 11) イオン性界面活性剤;アルキル(C12〜C16)硫酸エス
テル(ナトリウム塩)。
【0036】(B)染着性試験 各非イオン性粉末洗浄剤組成物を用いて、下記の条件に
て洗濯を行い、洗濯後の衣料への染着性及びパネラーに
よる視覚判定を行い、各粉末洗浄剤組成物の白物衣料に
対する洗濯後の洗い上がりの白さについて評価を行っ
た。
【0037】<洗濯条件> ・洗濯機;東芝銀河3.0 kg、洗濯水=水道水30リット
ル、洗濯水温度=20℃、洗剤使用量=25g 、洗濯時間10
分、流水濯ぎ8分、脱水3分 ・乾燥方法;家庭用乾燥機(松下 NH−D40X6 )乾燥時
間60分 ・使用衣料;1.5kg 、以下の〜の衣料の合計量であ
る。 ・使用衣料の種類; 木綿肌着5枚(グンゼ (株) 製、衣料には予め蛍光増
白剤が付いている)→蛍光増白剤の染着性及び視覚判定
評価に用いる。 市販木綿混紡ワイシャツ5枚(ポリエステル/木綿=
65/35、衣料には予め蛍光増白剤が付いている)→視覚
判定評価に用いる。 木綿布(蛍光増白剤処理されていない)→10cm×10cm
の金巾#2023布。蛍光増白剤の染着性評価に用いる。
【0038】<洗濯衣料への蛍光増白剤の染着性評価>
日本電色 (株) 製の測色計 300 Aを使用してIF値を測
定する。すなわち、洗濯前の衣料のIF値と洗濯5回処
理後の衣料のIF値を測定し、IFの差により蛍光増白
剤の染着性の評価を行った。表2にΔIF(洗濯前の衣
料のIF値と洗濯5回処理後の衣料のIF値の差)を示
す。ΔIFが大きい程衣料への蛍光染料に染着性が良好
であり、下記の視覚判定において洗濯衣料がより白く鮮
やかに仕上がると評価される。一般に未染着布は、洗濯
前のIF値はほぼ0である。また、洗濯前の肌着と木綿
布のIF値は、肌着18.3、木綿布 0.3である。
【0039】<洗濯衣料の白さのパネラーによる視覚判
定>洗濯前及び洗濯5回処理後の衣料の白さについての
比較を行なう。すなわち、標準光源装置(スガ試験機
(株) 製)を使用して、自然光、蛍光灯の光源下で洗濯
前と洗濯後の視覚判定用衣料の白さの比較を、下記評価
点に従ってパネラー(5人)により評価する。 3…洗濯前の衣料に比較し、洗濯後の衣料の方が仕上が
りが白い。 2…洗濯前の衣料に比較し、洗濯後の衣料の仕上がりが
同じ。 1…洗濯前の衣料に比較し、洗濯後の衣料の方が仕上が
りが悪い。 パネラー全員の評価点の合計を表2に示すが、この評価
において、合計の点数の多い程、洗濯衣料がより白く仕
上がっていることを意味し、数字が大きい程、視覚的に
も衣料が白く見える。視覚判定結果の合計点数が9点以
下の場合は、未洗濯衣料に比較し洗濯後の仕上がりが良
くない感じを与える。
【0040】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 1/66 - 1/835 C11D 3/02 - 3/42

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記成分 (a)〜(d) を含有し、(b) 成分
    と(c) 成分の重量比(c)/(b)が1以上であり、且つ、
    (b) 成分中の少なくとも5重量%がJIS K 6220における
    吸油能が80ml/100 g以上のシリカ系の水不溶性無機化
    合物であることを特徴とする非イオン性粉末洗浄剤組成
    物。 (a) アルキル基部分の平均炭素数10〜20で且つ、エチレ
    ンオキサイド平均付加モル数5〜15であるポリオキシエ
    チレンアルキルエーテル 12〜40重量% (b) シリカ系の水不溶性無機化合物 10〜40重量% (c) 炭素数8以下のポリカルボン酸又はその塩 20〜50
    重量% (d) 下記一般式(I)で示される蛍光増白剤 0.01〜1
    重量% 【化1】
  2. 【請求項2】 更に(e) 成分として、重量平均分子量が
    20000〜200000であるアクリル酸−マレイン酸共重合体
    を 0.5〜10重量%含有する請求項1記載の非イオン性粉
    末洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 (b) のシリカ系の水不溶性無機化合物が
    下記一般式(II)で示される非晶質アルミノケイ酸塩で
    ある請求項1又は2記載の非イオン性粉末洗浄剤組成
    物。 x(M2O)・y(MeO)・Al2O3・z(SiO2)・nH2O (II) (但し、M はアルカリ金属を、Meはアルカリ土類金属
    を、x 、y 、z 、n は各成分のモル数を表し、0.2 ≦x
    ≦2.0 、0≦y ≦0.1 、0.5 ≦z ≦6.0 、n は任意の数
    である。)
  4. 【請求項4】 下記一般式 (III)〜(XIII)で表される蛍
    光増白剤を、前記一般式(I)で表される蛍光増白剤に
    対して1/10〜10/1の重量比で含有し、且つ組成物中
    に蛍光増白剤を総量で、0.01〜2重量%含有する請求項
    1〜3の何れか1項記載の非イオン性粉末洗浄剤組成
    物。 【化2】 【化3】
  5. 【請求項5】 イオン性界面活性剤の含有量が、組成物
    中に5重量%以下であり、且つイオン性界面活性剤の
    (a) の非イオン界面活性剤に対する重量比が1/4未満
    である請求項1〜4の何れか1項記載の粉末洗浄剤組成
    物。
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