JP2757806B2 - 回路図エラー修正装置 - Google Patents

回路図エラー修正装置

Info

Publication number
JP2757806B2
JP2757806B2 JP7031598A JP3159895A JP2757806B2 JP 2757806 B2 JP2757806 B2 JP 2757806B2 JP 7031598 A JP7031598 A JP 7031598A JP 3159895 A JP3159895 A JP 3159895A JP 2757806 B2 JP2757806 B2 JP 2757806B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
error
circuit diagram
correction
mark
symbol
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP7031598A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08202760A (ja
Inventor
誉枝 舘川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
Nippon Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Electric Co Ltd filed Critical Nippon Electric Co Ltd
Priority to JP7031598A priority Critical patent/JP2757806B2/ja
Publication of JPH08202760A publication Critical patent/JPH08202760A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2757806B2 publication Critical patent/JP2757806B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は図面エディタで作成した
回路図の図形データのエラー箇所を対話的に修正する回
路図エラー修正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】回路設計のために設計者が図面エディタ
を使用して作成した回路図の図形データ中には、設計者
の不注意等によって正しくない箇所が多々存在する。即
ち、一般に回路図の図形データは、IC等の機能素子を
表すシンボルと、機能素子の入出力端子を表すピンと、
ピン間の配線を表すネットとを主たる要素としており、
各シンボルにはユニークなシンボル名を付与しなければ
ならないのに誤って同一シンボル名を付与してしまうと
いったミスがある。また、ピンの配線を忘れたり、配線
を途中までしか引かないといったミスもある。
【0003】このようなミスを設計者自身が手作業で発
見することは容易でないため、従来より、設計された回
路図の図形データを入力し、エラー箇所を自動的に洗い
出す回路図チェックプログラムといったチェック手段が
提供されている。設計者は、一通り作成し終えた回路図
の図形データを、このようなチェック手段にかけてチェ
ックし、プリントアウトされたリスト形式のチェック結
果を参照して、再び図形エディタを使用してエラー箇所
を修正するという作業を、エラー箇所がなくなるまで繰
り返す。
【0004】しかしながら、リスト形式のチェック結果
を参照してエラー箇所を修正していく作業は、大規模な
回路図の場合などで大量のエラーが発生している場合に
は、修正作業中にも修正忘れや修正ミスが発生すること
が多く、修正/チェックの作業の繰り返し回数が増え、
エラーを全て消すまでにかなりの作業工数を要するとい
う課題があった。
【0005】そこで、回路図の修正、特に接続関係のエ
ラーの修正面で作業者を支援するために、例えば特開平
1−309182号公報に見られるように、チェック手
段で判明したエラー箇所の部分を回路図上にエラーマー
クを表示することにより明示すると共に、そのエラーの
内容(断線エラー,出力先なしエラー等の区別等)も併
せて表示し、更にそのエラーに対する対処方法をも明示
するようにした回路図の図形データチェック方式が提案
されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような図形データ
チェック方式によれば、リスト形式のチェック結果に記
載されたエラー箇所が実際の回路図上のどの部分にあた
るのかが一目で確認でき、またエラーの内容やその対処
方法も明示されるため、修正作業者の負担がある程度は
軽減される。
【0007】しかしながら、図形データの修正手段と有
機的な関連を持たせていないため、表示装置上に明示さ
れたエラー箇所を修正するには、その都度、図形エディ
タ等の修正手段を起動して修正する作業が必要となるた
め、修正作業を効率良く進めることができないという問
題点がある。
【0008】そこで本発明の目的は、表示装置上に表示
された回路図上でエラー箇所を確認し得ると共に、その
修正も同時に行えるようにした回路図エラー修正装置を
提供することにある。
【0009】また、図形エディタ等の修正手段を使用し
て回路図を修正する場合、どのようにも修正することが
できるため、エラー箇所の修正とは無関係な箇所の変更
も可能である。このことは、若し修正作業者が不注意等
により正しい箇所を誤った内容に変更する操作を行え
ば、回路図に新たなエラー箇所を作り込んでしまう危険
性をはらんでいる。
【0010】そこで本発明の別の目的は、エラー箇所の
修正とは無関係な回路図の変更を防止し得るようにした
回路図エラー修正装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために、回路図の図形データを保持する回路図格
納手段と、前記回路図の図形データをチェックした結果
判明した各エラー毎のエラー情報を保存するエラー情報
格納手段と、利用者入出力装置とに接続され、対話的な
方法で回路図のエラーを修正する回路図エラー修正装置
であって、前記回路図格納手段に保持された回路図の図
形データを前記利用者入出力装置の表示装置に表示する
と共に、前記エラー情報格納手段に保存された各エラー
情報が示すエラー箇所にエラーマークを表示するエラー
マーク表示手段と、エラー種別毎に、その修正方法を前
記表示装置に表示し且つその修正方法に沿って前記利用
者入出力装置の入力装置から修正データを受け付けて前
記回路図格納手段中の図形データを更新するための処置
関数を格納した処置関数格納手段と、前記入力装置の操
作でエラーマークが指定されることにより、該指定され
たエラーマークが表示されたエラー箇所に対応する前記
エラー情報が示すエラー種別に合致した処置関数を前記
処置関数格納手段から読み込んで実行するエラー修正手
段とを備えている。
【0012】また、本発明の実施例においては、前記処
置関数格納手段は、シンボルエラーのエラー種別毎に、
その修正方法を前記表示装置に表示し且つその修正方法
に沿って前記利用者入出力装置の入力装置から修正デー
タを受け付けて前記回路図格納手段中の図形データを更
新するためのシンボルエラー処置関数を格納したシンボ
ルエラー処置関数格納部と、ピンエラーのエラー種別毎
に、その修正方法を前記表示装置に表示し且つその修正
方法に沿って前記利用者入出力装置の入力装置から修正
データを受け付けて前記回路図格納手段中の図形データ
を更新するためのピンエラー処置関数を格納したピンエ
ラー処置関数格納部と、ネットエラーのエラー種別毎
に、その修正方法を前記表示装置に表示し且つその修正
方法に沿って前記利用者入出力装置の入力装置から修正
データを受け付けて前記回路図格納手段中の図形データ
を更新するためのネットエラー処置関数を格納したネッ
トエラー処置関数格納部とで構成され、前記エラー修正
手段は、前記入力装置の操作でエラーマークが指定され
ることにより、該指定されたエラーマークが表示された
エラー箇所に対応する前記エラー情報のエラー種別を示
すエラーメッセージを、前記指定されたエラーマーク近
傍に表示するエラーメッセージ表示部と、該エラーメッ
セージ表示部によって表示されたエラーメッセージがシ
ンボルエラー種別であった場合に、そのシンボルエラー
種別に合致したシンボルエラー処置関数を前記シンボル
エラー処置関数格納部から読み込んで実行するシンボル
エラー修正部と、前記エラーメッセージ表示部によって
表示されたエラーメッセージがピンエラー種別であった
場合に、そのピンエラー種別に合致したピンエラー処置
関数を前記ピンエラー処置関数格納部から読み込んで実
行するピンエラー修正部と、前記エラーメッセージ表示
部によって表示されたエラーメッセージがネットエラー
種別であった場合に、そのネットエラー種別に合致した
ネットエラー処置関数を前記ネットエラー処置関数格納
部から読み込んで実行するネットエラー修正部とから構
成されている。
【0013】更に、未修正の箇所と修正済みの箇所とを
一目瞭然とするために、前記エラーマーク表示手段は、
前記エラー修正手段で修正されたエラー箇所のエラーマ
ークを修正済みエラーマークに変更するように構成され
ている。
【0014】
【作用】本発明の回路図エラー修正装置においては、エ
ラーマーク表示手段が、回路図格納手段に保持された回
路図の図形データを利用者入出力装置の表示装置に表示
すると共に、その回路図の図形データのチェック結果を
格納するエラー情報格納手段に格納されている各エラー
毎のエラー情報が示すエラー箇所にエラーマークを表示
することにより、回路図上でエラー箇所を明示する。修
正作業者が入力装置を操作して、表示された任意のエラ
ーマークを指定すると、エラーメッセージ表示部が、指
定されたエラーマークが表示されたエラー箇所に対応す
るエラー情報のエラー種別を示すエラーメッセージを、
前記指定されたエラーマーク近傍に表示し、エラー修正
手段が、そのエラーマークが表示されたエラー箇所に対
応するエラー情報のエラー種別に合致した処置関数を処
置関数格納手段から読み込んで実行する。これにより、
その修正方法が表示装置に表示され、且つその修正方法
に沿って修正作業者が入力装置から修正データを入力す
ると、この修正データに応じて回路図格納手段中の図形
データが更新される。また、エラーマーク表示手段が、
その修正されたエラー箇所のエラーマークを修正済みエ
ラーマークに変更する。
【0015】
【実施例】次に本発明の実施例について図面を参照して
詳細に説明する。
【0016】図1を参照すると、本発明の一実施例の回
路図エラー修正装置1は、対話的な方法で回路図のエラ
ーを修正する装置であり、修正対象となる回路図の図形
データを保持する回路図格納手段2と、この回路図の図
形データを回路図チェックプログラム等のチェック手段
3によってチェックした結果判明した各エラー毎のエラ
ー情報を保存するエラー情報格納手段4と、CRT5
a,キーボード5b,マウス5cで構成された利用者入
出力装置5とに接続されている。
【0017】チェック手段3は従来より使用されていた
手段で、回路図の図形データを構成する主たる要素であ
るシンボル,ピン,ネットに関してエラーが存在するか
否かをチェックする回路図チェックプログラム等で構成
される。即ち、シンボルに関しては、回路図の図形デー
タにおいて定義されているシンボル名に重複がないか否
かを調べて若し重複しているものがあればシンボルユニ
ークエラーとして検出し、またシンボル名が予め定めら
れた文字数制限や文字種類に違反していればシンボル名
定義エラーとして検出する等のチェックを行う。また、
ピンに関しては、例えば入力ピンとして定義されている
ピンが配線済みか否かを調べて若し未配線であればオー
プンピンエラーとして検出し、またシンボル名と同様に
ピン名不正エラーの有無等もチェックする。更に、ネッ
トに関しては、各ネットをトレースしていって何れかの
ピンに接続されているか否かを調べ、若し未接続箇所が
あればその箇所を断線エラーとして検出し、またシンボ
ル名やピン名と同様にネット名不正エラーの有無等もチ
ェックする。そしてチェック手段3は、シンボルに関す
るエラーを検出したときはシンボルエラー情報を、ピン
に関するエラーを検出したときはピンエラー情報を、ネ
ットに関するエラーを検出したときはネットエラー情報
を、それぞれエラー情報格納手段4に出力する。
【0018】エラー情報格納手段4中の個々のエラー情
報は、エラー発生要素情報とエラー内容とから構成され
る。エラー発生要素情報には、当該エラーがシンボルエ
ラー,ピンエラー,ネットエラーの何れであるかを示す
エラー区分フラグと、そのエラーの発生した要素名を示
すエラー発生要素名とが含まれる。またエラー内容に
は、どのようなエラーであるかを示すエラー種別と、そ
のエラー箇所の座標値(シンボルにあっては例えばその
シンボルの左上角の座標値,ピンにあってはそのピンの
座標値,ネットにあっては断線の場合にはその断線箇所
の座標値など)とが含まれる。即ち、各エラー情報は一
般的に以下のような形式となっている。
【0019】○シンボルエラー情報 シンボル名;1;エラー種別;X座標値;Y座標値 ○ピンエラー情報 ピン名;2;エラー種別;X座標値;Y座標値 ○ネットエラー情報 ネット名;3;エラー種別;X座標値;Y座標値 ここで、1,2,3はエラー区分フラグであり、1はシ
ンボルエラーを、2はピンエラーを、3はネットエラー
を示す。
【0020】図2はエラー情報格納手段4に格納されて
いるエラー情報の具体例を示し、41,42,43,…
の各々が1つのエラー情報であり、そのうち、41がシ
ンボルに関してエラーがあることを示すシンボルエラー
情報の例を、42がピンに関してエラーがあることを示
すピンエラー情報の例を、43がネットに関してエラー
があることを示すネットエラー情報の例をそれぞれ示
す。シンボルエラー情報41は、回路図で定義された座
標系におけるX座標値=50,Y座標値=80の位置に
ある「A1」というシンボル名のシンボルに、「シンボ
ルユニークエラー」が発生していることを示す。ピンエ
ラー情報42は、X座標値=100,Y座標値=125
の位置にある「PIN1」というピン名のピンに、「オ
ープンピンエラー」というエラーが発生していることを
示す。ネットエラー情報43は、「NET1」というネ
ット名のネットに、「断線エラー」というエラーが発生
しており、その断線箇所はX座標値=100,Y座標値
=150の箇所であることを示す。
【0021】従来はエラー情報格納手段4に格納された
上述したような形式のエラー情報をプリンタからリスト
形式で出力し、それを見ながら図形エディタ等で元の回
路図を修正する必要があった。本発明では、そのような
方法に代えて回路図エラー修正装置1を使って対話的に
修正作業を進めることができる。
【0022】回路図エラー修正装置1は、図1に示すよ
うに、回路図格納手段2に保持された回路図の図形デー
タをCRT5aに表示すると共にエラー情報格納手段4
に保存された各エラー情報が示すエラー箇所にエラーマ
ークを表示するエラーマーク表示手段11と、エラー種
別毎の処置関数を格納した処置関数格納手段12と、マ
ウス5cの操作でエラーマークがクリックされることに
より、そのエラーマークが表示されたエラー箇所に対応
するエラー情報が示すエラー種別に合致した処置関数を
処置関数格納手段12から読み込んで実行するエラー修
正手段13と、CRT5aの表示制御を司るCRTコン
トローラ等の表示制御手段14とで構成されている。ま
た、処置関数格納手段12は、シンボルエラー処置関数
格納部121とピンエラー処置関数格納部122とネッ
トエラー処置関数格納部123とで構成され、エラー修
正手段13は、シンボルエラー修正部131とピンエラ
ー修正部132とネットエラー修正部133とエラーメ
ッセージ表示部134とで構成されている。
【0023】図3は処置関数格納手段12における処置
関数の格納例を示し、同図(a)がシンボルエラー処置
関数格納部121における処置関数の格納例を、同図
(b)がピンエラー処置関数格納部122における処置
関数の格納例を、同図(c)がネットエラー処置関数格
納部123における処置関数の格納例を示す。シンボル
エラー処置関数格納部121には、「シンボルユニーク
エラー」,「シンボル定義エラー」といったシンボルエ
ラーのエラー種別毎に、「be−sym−uni−er
r()」,「be−sym−def−err()」とい
ったシンボルエラー処置関数1211,1212,…が
格納されている。また、ピンエラー処置関数格納部12
2には、「オープンピンエラー」,「ピン名不正エラ
ー」といったピンエラーのエラー種別毎に、「be−p
in−opn−err()」,「be−pin−fal
−err()」といったピンエラー処置関数1221,
1222,…が格納されている。更に、ネットエラー処
置関数格納部123には、「断線エラー」,「ネット名
不正エラー」といったネットエラーのエラー種別毎に、
「be−net−cut−err()」,「be−ne
t−name−err()」といったネットエラー処置
関数1231,1232,…が格納されている。
【0024】各処置関数は、C言語等に見られるような
関数であり、そのエラーの修正に必要な修正方法をCR
T5aに表示し且つその修正方法に沿ってキーボード5
bやマウス5cから修正データを受け付けて回路図格納
手段2中の図形データを更新するための手続き等が記述
されている。
【0025】図4は各処置関数の手続きの概要をフロー
チャートの形式で示したものであり、エラーの修正に必
要な修正方法等を明示した修正用ウィンドウを表示する
処理S1と、その修正方法に沿って修正データを受け付
ける処理S2と、受け付けた修正データに応じて回路図
格納手段2中の図形データを更新する処理S3と、修正
内容をエラーメッセージ表示部134を通じてエラーマ
ーク表示手段11に通知する処理S4とから構成されて
いる。各処置関数は概ね図4に示すような流れの手続き
となるが、処理S1で表示する修正用ウィンドウの内容
は各処置関数で相違し、従って残りの処理も各処置関数
毎に相違する。
【0026】以下、本実施例の回路図エラー修正装置1
の動作を説明する。
【0027】回路図格納手段2に格納された回路図の図
形データに対してチェック手段3のチェックが行われ、
その結果が図2に示した如くエラー情報格納手段4に格
納されている状態において、修正作業者がチェック結果
に従って回路図の修正を開始するために、キーボード5
bから修正開始のコマンドを入力すると、回路図エラー
修正装置1のエラーマーク表示手段11が起動される。
【0028】エラーマーク表示手段11は、回路図格納
手段2に保持された回路図の図形データを入力して、そ
のイメージを表示制御手段14を通じてCRT5aに表
示し、次いで、エラー情報格納手段4に保存された全エ
ラー情報を内部に入力して保持し、各エラー情報が示す
エラー箇所にエラーマークを表示する。
【0029】図5は、エラーマーク表示手段11によっ
てCRT5aに表示されたエラーマーク付き回路図の例
を示し、○がエラーマークであり、その他の部分が回路
図を示す。なお、エラーマーク表示手段11は、図2の
エラー情報41〜43の如きエラー情報に記述されたX
座標値,Y座標値の箇所にエラーマークを表示する。
【0030】なお、図5の例では、全てのエラー箇所に
同一のエラーマークを表示しているが、エラーがシンボ
ルエラー,ピンエラー,ネットエラーの何れであるかを
エラーマーク自体で区別できるようにするために、それ
らのエラー間で異なるエラーマークを表示するようにし
ても良い。
【0031】修正作業者は図5に示したようなエラーマ
ーク付き回路図により、エラーの発生した箇所を認識
し、その各々のエラー箇所に対し、以下のようにして修
正を行う。
【0032】先ず修正作業者は、これから修正しようと
するエラー箇所に表示されたエラーマークをマウス5c
のカーソルでクリックする。このクリックされたエラー
マークはエラーマーク表示手段11で判別され、エラー
マーク表示手段11からエラー修正手段13のエラーメ
ッセージ表示部134に対し、クリックされたエラーマ
ークを表示したエラー箇所に対応するエラー情報が伝達
される。
【0033】エラーメッセージ表示部134は、伝達さ
れたエラー情報に含まれるエラー種別を抽出し、その内
容をエラーメッセージとして、表示制御手段14を通じ
てCRT5aに表示する。この際の表示位置は、エラー
情報に含まれる座標値から所定距離だけ離れたところと
する。
【0034】次にエラーメッセージ表示部134は、伝
達されたエラー情報を、そのエラー情報中のエラー区分
フラグに対応する修正部131〜133に伝達する。即
ち、エラー区分フラグがシンボルエラーを示す「1」の
ときはシンボルエラー修正部131に伝達し、「2」の
ときはピンエラー修正部132に伝達し、「3」のとき
はネットエラー修正部133に伝達する。
【0035】シンボルエラー修正部131は渡されたエ
ラー情報に含まれるエラー種別をキーにしてシンボルエ
ラー処置関数格納部121から該当するシンボルエラー
処置関数を読み込み、それを実行する。また、ピンエラ
ー修正部132,ネットエラー修正部133も渡された
エラー情報に含まれるエラー種別をキーにしてピンエラ
ー処置関数格納部122,ネットエラー処置関数格納部
123から該当するピンエラー処置関数,ネットエラー
処置関数を読み込み、それを実行する。
【0036】図6はシンボルエラー箇所の修正時のCR
T画面の様子を簡略化して示している。同図(a)に示
すように、エラーマークがマウスでクリックされると、
前述したエラーメッセージ表示部134の処理によりエ
ラーメッセージが表示される。図6の例は、エラー情報
が図2のシンボルエラー情報41であった場合を想定し
ており、シンボルエラー情報41に含まれるエラー種別
「シンボルユニークエラー」がエラーメッセージとして
表示されている。次に、シンボルエラー修正部131
は、シンボルエラー情報41に含まれるエラー種別「シ
ンボルユニークエラー」をキーにしてシンボルエラー処
置関数格納部121から、図3(a)の処置関数121
1を読み込み、それを実行することにより、以下のよう
な動作を行う。
【0037】先ず、図6(b)に示すように、修正用ウ
ィンドウ61を表示する(図4のS1)。この修正用ウ
ィンドウ61には、「シンボル名はユニークな名前をつ
けて下さい。」というメッセージ62と共に、修正後の
シンボル名を受け付ける修正データ入力欄63が表示さ
れ、また設定ボタン64が表示されている。修正作業者
が、このような修正方法に沿って、修正データ入力欄6
3に修正後のユニークなシンボル名(例えばAxとす
る)を入力し、設定ボタン64をマウスでクリックする
と、シンボルエラー修正部131は修正データを受け付
け(図4のS2)、回路図格納手段2の図形データを更
新する(S3)。即ち、シンボルエラー情報41に含ま
れるX座標値,Y座標値に位置するシンボルの元のシン
ボル名「A1」を修正後のシンボル名「Ax」に変更す
る。そして、シンボル名「A1」をシンボル名「Ax」
に修正した旨を、シンボルエラー情報41にかかる修正
結果としてエラーメッセージ表示部134を通じてエラ
ーマーク表示手段11に通知し(S4)、修正用ウィン
ドウ61を閉じて動作を終える。エラーマーク表示手段
11では、シンボルエラー情報41に含まれる座標値に
表示されているシンボルのシンボル名を「A1」から
「Ax」に変更すると同時に、エラーマークおよびエラ
ーメッセージ表示部134によって表示されたエラーメ
ッセージを消去し、代わりに修正済みであることを示す
例えば●の修正済みエラーマークを表示する。
【0038】図7はピンエラー箇所の修正時のCRT画
面の様子を簡略化して示している。同図(a)に示すよ
うに、エラーマークがマウスでクリックされると、前述
したエラーメッセージ表示部134の処理によりエラー
メッセージが表示される。図7の例は、エラー情報が図
2のピンエラー情報42であった場合を想定しており、
ピンエラー情報42に含まれるエラー種別「オープンピ
ンエラー」がエラーメッセージとして表示されている。
次に、ピンエラー修正部132は、ピンエラー情報42
に含まれるエラー種別「オープンピンエラー」をキーに
してピンエラー処置関数格納部122から、図3(b)
の処置関数1221を読み込み、それを実行することに
より、以下のような動作を行う。
【0039】先ず、図7(b)に示すように、修正用ウ
ィンドウ71を表示する(図4のS1)。この修正用ウ
ィンドウ71には、「ピンがオープンです。配線して下
さい。先ず、このピンをマウスでクリックした後、接続
先をマウスでクリックして下さい。」というメッセージ
72と共に、設定ボタン73が表示されている。修正作
業者が、このような修正方法に沿って、当該ピンをマウ
ス5cでクリックした後、接続先をクリックし、最後に
設定ボタン73をクリックすると、ピンエラー修正部1
32は修正データを受け付け(図4のS2)、回路図格
納手段2の図形データを更新する(S3)。即ち、当該
ピンを一方の端点、接続先を他方の端点とするネットの
図形データを生成し、これを回路図格納手段2の図形デ
ータに追加する。そして、この生成したネットの図形デ
ータをピンエラー情報42にかかる修正結果としてエラ
ーメッセージ表示部134を通じてエラーマーク表示手
段11に通知し(S4)、修正用ウィンドウ71を閉じ
て動作を終える。エラーマーク表示手段11では、通知
されたネットの図形データに従って修正後の配線イメー
ジをCRT5aに表示し、またピンエラー情報42に基
づき表示したエラーマークおよびエラーメッセージ表示
部134によって表示されたエラーメッセージを消去
し、その代わりに修正済みエラーマークを表示する。
【0040】図8はネットエラー箇所の修正時のCRT
画面の様子を簡略化して示している。同図(a)に示す
ように、エラーマークがマウスでクリックされると、前
述したエラーメッセージ表示部134の処理によりエラ
ーメッセージが表示される。図8の例は、エラー情報が
図2のネットエラー情報43であった場合を想定してお
り、ネットエラー情報43に含まれるエラー種別「断線
エラー」がエラーメッセージとして表示されている。次
に、ネットエラー修正部133は、ネットエラー情報4
3に含まれるエラー種別「断線エラー」をキーにしてネ
ットエラー処置関数格納部123から、図3(c)の処
置関数1231を読み込み、それを実行することによ
り、以下のような動作を行う。
【0041】先ず、図8(b)に示すように、修正用ウ
ィンドウ81を表示する(図4のS1)。この修正用ウ
ィンドウ81には、「断線です。配線して下さい。先
ず、この断線箇所をマウスでクリックし、次に接続先を
マウスでクリックして下さい。」というメッセージ82
と共に、設定ボタン83が表示されている。修正作業者
が、このような修正方法に沿って、当該断線箇所をマウ
ス5cでクリックした後、接続先をクリックし、最後に
設定ボタン83をクリックすると、ネットエラー修正部
133は修正データを受け付け(図4のS2)、回路図
格納手段2の図形データを更新する(S3)。即ち、当
該断線箇所を一方の端点、接続先を他方の端点とするネ
ットの図形データを生成し、これを回路図格納手段2の
図形データに追加する。そして、この生成したネットの
図形データをネットエラー情報43にかかる修正結果と
してエラーメッセージ表示部134を通じてエラーマー
ク表示手段11に通知し(S4)、修正用ウィンドウ8
1を閉じて動作を終える。エラーマーク表示手段11で
は、通知されたネットの図形データに従って修正後の配
線イメージをCRT5aに表示し、またネットエラー情
報43に基づき表示したエラーマークおよびエラーメッ
セージ表示部134によって表示されたエラーメッセー
ジを消去し、その代わりに修正済みエラーマークを表示
する。
【0042】
【発明の効果】以上説明した本発明の回路図エラー修正
装置によれば、以下のような効果を得ることができる。
【0043】表示装置上に表示された回路図上でエラー
箇所を確認しながらその場で同時に修正作業が行えるた
め、修正作業を効率良く進めることができる。
【0044】エラー種別毎に、その修正方法を表示し且
つその修正方法に沿って修正データを受け付けて回路図
の図形データを更新することにより、エラー箇所の修正
とは無関係な回路図の変更を防止でき、回路図に新たな
エラー箇所を作り込んでしまう危険性を少なくすること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の回路図エラー修正装置のブ
ロック図である。
【図2】エラー情報格納手段に格納されたエラー情報の
具体例を示す図である。
【図3】処置関数格納手段における処置関数の格納例を
示す図である。
【図4】処置関数の手続きの概要をフローチャートの形
式で示した図である。
【図5】エラーマーク付き回路図の表示例を示す図であ
る。
【図6】シンボルエラー箇所の修正時のCRT画面の様
子を示す図である。
【図7】ピンエラー箇所の修正時のCRT画面の様子を
示す図である。
【図8】ネットエラー箇所の修正時のCRT画面の様子
を示す図である。
【符号の説明】
1…回路図エラー修正装置 11…エラーマーク表示手段 12…処置関数格納手段 121…シンボルエラー処置関数格納部 122…ピンエラー処置関数格納部 123…ネットエラー処置関数格納部 13…エラー修正手段 131…シンボルエラー修正部 132…ピンエラー修正部 133…ネットエラー修正部 134…エラーメッセージ表示部 14…表示制御手段 2…回路図格納手段 3…チェック手段 4…エラー情報格納手段 5…利用者入出力装置 5a…CRT 5b…キーボード 5c…マウス

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路図の図形データを保持する回路図格
    納手段と、前記回路図の図形データをチェックした結果
    判明した各エラー毎のエラー情報を保存するエラー情報
    格納手段と、利用者入出力装置とに接続され、対話的な
    方法で回路図のエラーを修正する回路図エラー修正装置
    であって、 前記回路図格納手段に保持された回路図の図形データを
    前記利用者入出力装置の表示装置に表示すると共に、前
    記エラー情報格納手段に保存された各エラー情報が示す
    エラー箇所にエラーマークを表示するエラーマーク表示
    手段と、 エラー種別毎に、その修正方法を前記表示装置に表示し
    且つその修正方法に沿って前記利用者入出力装置の入力
    装置から修正データを受け付けて前記回路図格納手段中
    の図形データを更新するための処置関数を格納した処置
    関数格納手段と、 前記入力装置の操作でエラーマークが指定されることに
    より、該指定されたエラーマークが表示されたエラー箇
    所に対応する前記エラー情報が示すエラー種別に合致し
    た処置関数を前記処置関数格納手段から読み込んで実行
    するエラー修正手段とを含むことを特徴とする回路図エ
    ラー修正装置。
  2. 【請求項2】 前記処置関数格納手段は、 シンボルエラーのエラー種別毎に、その修正方法を前記
    表示装置に表示し且つその修正方法に沿って前記利用者
    入出力装置の入力装置から修正データを受け付けて前記
    回路図格納手段中の図形データを更新するためのシンボ
    ルエラー処置関数を格納したシンボルエラー処置関数格
    納部と、 ピンエラーのエラー種別毎に、その修正方法を前記表示
    装置に表示し且つその修正方法に沿って前記利用者入出
    力装置の入力装置から修正データを受け付けて前記回路
    図格納手段中の図形データを更新するためのピンエラー
    処置関数を格納したピンエラー処置関数格納部と、 ネットエラーのエラー種別毎に、その修正方法を前記表
    示装置に表示し且つその修正方法に沿って前記利用者入
    出力装置の入力装置から修正データを受け付けて前記回
    路図格納手段中の図形データを更新するためのネットエ
    ラー処置関数を格納したネットエラー処置関数格納部と
    で構成され、 前記エラー修正手段は、 前記入力装置の操作でエラーマークが指定されることに
    より、該指定されたエラーマークが表示されたエラー箇
    所に対応する前記エラー情報のエラー種別を示すエラー
    メッセージを、前記指定されたエラーマーク近傍に表示
    するエラーメッセージ表示部と、 該エラーメッセージ表示部によって表示されたエラーメ
    ッセージがシンボルエラー種別であった場合に、そのシ
    ンボルエラー種別に合致したシンボルエラー処置関数を
    前記シンボルエラー処置関数格納部から読み込んで実行
    するシンボルエラー修正部と、 前記エラーメッセージ表示部によって表示されたエラー
    メッセージがピンエラー種別であった場合に、そのピン
    エラー種別に合致したピンエラー処置関数を前記ピンエ
    ラー処置関数格納部から読み込んで実行するピンエラー
    修正部と、 前記エラーメッセージ表示部によって表示されたエラー
    メッセージがネットエラー種別であった場合に、そのネ
    ットエラー種別に合致したネットエラー処置関数を前記
    ネットエラー処置関数格納部から読み込んで実行するネ
    ットエラー修正部とから構成されることを特徴とする請
    求項1記載の回路図エラー修正装置。
  3. 【請求項3】 前記エラーマーク表示手段は、前記エラ
    ー修正手段で修正されたエラー箇所のエラーマークを修
    正済みエラーマークに変更することを特徴とする請求項
    1または2記載の回路図エラー修正装置。
JP7031598A 1995-01-27 1995-01-27 回路図エラー修正装置 Expired - Lifetime JP2757806B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7031598A JP2757806B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 回路図エラー修正装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7031598A JP2757806B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 回路図エラー修正装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08202760A JPH08202760A (ja) 1996-08-09
JP2757806B2 true JP2757806B2 (ja) 1998-05-25

Family

ID=12335642

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7031598A Expired - Lifetime JP2757806B2 (ja) 1995-01-27 1995-01-27 回路図エラー修正装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2757806B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018098972A (ja) * 2016-12-15 2018-06-21 株式会社東芝 表示装置、表示方法およびプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08202760A (ja) 1996-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS61275795A (ja) 文書処理装置
JP2757806B2 (ja) 回路図エラー修正装置
KR102528779B1 (ko) 한국어 생략어 복원을 위한 학습 말뭉치 생성 장치 및 방법
JP2001014424A (ja) 文字認識誤り修正方法および装置、ならびに文字認識誤り修正プログラムを記録したコンピュータで読取可能な記録媒体
JP2007122230A (ja) 入力エラー項目表示装置、方法及びプログラム
US20060136426A1 (en) Method for automated control of an internet site, as well as a use
US20220178986A1 (en) Information processing apparatus and non-transitory computer readable medium storing program
JPS6227867A (ja) 画像デ−タ修正方式
JP3528088B2 (ja) キー入力補助方法及び装置
KR100246010B1 (ko) 도면 자동 검도 시스템
JP2572872B2 (ja) シーケンスプログラムの整合性確認方法
JPH0296864A (ja) データ更新装置および更新方法
JPH0696272A (ja) 帳票フォーマット定義体作成装置
JPH05189508A (ja) 回路図入力装置
JPH0353303A (ja) プログラマブルコントローラのプログラム入力装置
JPH08339419A (ja) フォーマット情報生成方法及びフォーマット情報生成装置
JP4208659B2 (ja) 図形編集装置
JP2005108062A (ja) フォーマット情報登録方法、ocrシステム及びフォーマット情報登録プログラム
JPH0660072A (ja) データ修正方法
JP2005309633A (ja) データ入力支援方法
JPH06110969A (ja) 集積回路のマスクパターン設計におけるエラー修正装置
JP4774876B2 (ja) データ入力装置及びプログラム
JP3416171B2 (ja) グラフ処理装置およびその方法
JP2004152072A (ja) 検査結果記録装置、検査結果記録装置の動作方法、及び検査結果記録用プログラム
JPH09138830A (ja) 帳票入力処理装置及びデータベース形成方法