JP4208659B2 - 図形編集装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラント制御用コントローラに搭載するソフトウェアを作画した図面の健全性を自動的に確認するツールに係わり、特に、発見されたエラー箇所をユーザに図形または文字列にて的確に告知し、エラーの修正を促す機能を備えた図形編集装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図10は、従来の図形編集装置のブロック図を示したものである。図10において、従来の図形編集装置10は、マウスやキーボードなどの入力手段6と、図形情報の編集処理を行う図形情報編集手段5と、グラフィックディスプレィなどからなる表示手段7と、プリンタなどからなる出力手段8と、編集された図形情報を記憶する図形情報記憶手段2とから構成されている。
【0003】
入力手段6から入力された入力図形情報Aは、図形情報編集手段5に入力される。この入力図形情報Aは、図形情報編集手段5により、図形の配置の決定などの編集が施され、編集された図形情報は、表示図形情報Bとして表示手段7に出力され、表示される。
【0004】
また、図形情報編集手段5で編集された上記入力図形情報Aは、出力図形情報Cとして出力手段8に出力され、図面やリストなどで出力される。さらに図形情報編集手段5で編集された上記入力図形情報Aは、図形情報記憶手段2に編集図形情報Dとして記憶される。
【0005】
このようにして作成された図形情報を修正する場合は、図形情報記憶手段2に記憶しておいた編集図形情報Dが図形情報編集手段5に読み込まれ、前述のように表示手段7に表示図形情報Bとして出力され、表示される。
【0006】
図形情報の修正内容は、入力装置6から図形情報編集手段5へ入力され、前述のように図形情報編集手段5で現在表示されている図形情報と合成され、表示手段7へ出力・表示され、出力手段8へ出力され、さらに図形情報記憶手段2で記憶される。
【0007】
以上のように、従来の図形編集装置によれば、入力手段で入力された図形情報は、まず編集され、編集された図形情報は、表示手段で表示され、出力手段へ出力され、記憶手段で記憶される。さらに作成済みの図形情報も修正することができる。
【0008】
しかしながら、図形編集手段10を用いて設計者が作成した図形情報が正しく作成されているかどうかを確認するためには、一般的には、図11に示すように、表示手段7に表示された表示情報H(すなわち制御装置に搭載されるプラント制御用ソフトウェア図21)または、出力手段8によって出力された出力情報Iと、シンボル40の使用方法43、線番の定義44、結線の定義45を記述した文法書22とを照らし合わせながら確認する方法しか無かった。
【0009】
ただし、図形の配置、大きさを誤って入力すると、この誤りを指摘したり、自動的に修正したりすることが可能な図形編集装置が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0010】
この場合には、エラーの対象は、1つの図形が他の図形に重なっている場合に限られており、その他のエラーについては何ら開示されていない。
また、図面情報に存在するエラーを前もって検出し、オペレータに知らせることができる図面情報処理方法および装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0011】
この場合でも、エラーの対象は、製図規約、線分と円弧などの誤差、加工不可能個所、NCパスの計算可否など多様な事項を想定しているが、具体的なエラー検出方法については何ら開示されていない。
【0012】
【特許文献1】
特開平4−95171号公報(第6頁、第2図)
【特許文献2】
特開平7−21245号公報(第2頁、[0008])
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
上述したような図形編集装置におけるエラー対策は散見するものの、プラント制御用ソフトウェア図21に関しては、エラー対象が多く、従来、人間系での図面確認作業が行われていた。そのために、エラー箇所の見逃しが発生しやすく、文法書22に定義された多くの内容と一致したソフトウェア図を作成するのは困難であり、図面の健全性確認に多くの時間を費やしていた。さらに、図面の書き方を知っている設計者以外の人には、図面内容を確認することができなかった。
【0014】
そこで本発明の目的は、作成した編集図形情報の健全性を自動的にかつ多面的に点検し、各種のエラー個所を表示および出力することによって、編集図形情報を容易に確認する方法を提供し、さらに、夫々のエラー個所を設計者以外の人にも修正することことができる図形編集装置を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、請求項1に記載の図形編集装置は、図形を作成した時に図形のエラー箇所を表示および出力して図形精度を向上する手段を備えた図形編集装置であって、入力された図形から入力図形情報を生成する入力手段と、
表示図形情報を表示する表示手段と、出力図形情報を出力する出力手段と、編集図形情報を記憶する図形情報記憶手段と、編集図形情報が正しいか否かを確認するために用いる図形精度確認用情報を記憶する図形精度確認用情報記憶手段と、
エラー図形情報を記憶するエラー図形情報記憶手段と、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報が、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された図形精度確認用情報に一致するか否かを検出し、修正処置をユーザに促すためにエラー個所を示すエラー図形情報を生成して、エラー図形情報記憶手段に記憶するとともに、
図形精度確認用情報記憶手段に記憶された結線と結線を接続する際の図形精度確認用情報を用いて、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、斜め線検出に関する結線ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出する結線確認部と、エラー個所情報として、エラー結線を通常の結線とは別の色、または別の線種で塗りつぶすエラー図形情報を作成し、エラー図形情報記憶手段に出力する結線エラーマーク付加部とを備えた図形精度確認手段と、エラー個所をリスト形式で示したエラーリスト情報を記憶するエラーリスト情報記憶手段と、入力図形情報を入力する前に前記図形情報記憶手段から既に作成されている編集図形情報を取り出し、入力図形情報を付加した編集図形情報として図形情報記憶手段に出力するとともに、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報およびエラー図形情報記憶手段に記憶されたエラー図形情報から、表示図形情報および出力図形情報を生成する図形情報編集手段とを備えたことを特徴とする。
【0016】
本発明の図形編集装置では、入力手段より入力された入力図形情報は、図形情報編集手段に入力される。図形情報編集手段に入力された入力図形情報は、配置位置の決定などの編集処理が行われ表示手段に表示するための表示情報および出力手段に出力する出力情報が生成される。また、入力図形情報とともに情報記憶命令が図形情報編集手段に入力されると、入力図形情報が編集図形情報となり図形情報記憶手段に記憶される。
【0017】
図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を修正する場合は、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報が図形情報編集手段に読み込まれ、入力手段から図形情報編集手段に入力された入力図形情報と合成されて編集図形情報となり、情報記憶司令が図形情報編集手段に入力されると、合成された編集図形情報が図形情報記憶手段に記憶される。
【0018】
図形精度確認用情報記憶手段には、予め図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報の健全性を確認するために必要な図形精度確認用情報が、記憶されている。図形精度確認用情報記憶手段に記憶された図形精度確認用情報は、入力手段より入力することが可能である。
【0019】
入力手段より図形情報編集手段に入力された図形精度確認用情報は、同じく入力手段より入力された追加・変更・削除のいずれかの命令によって図形精度確認用情報として図形精度確認用情報記憶手段に記憶される。
【0020】
これら図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報と、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された図形精度確認用情報とは、図形精度確認手段に読み込まれる。
【0021】
図形精度確認手段は、読み込まれた図形精度確認用情報を用いて、編集図形情報の健全性を確認し、図形精度確認用情報と一致しない個所がエラー個所として検出される。
【0022】
検出されたエラー個所情報は、エラー図形情報としてエラー図形情報記憶手段に記憶される。エラー図形情報記憶手段に記憶されたエラー図形情報は、図形情報編集手段に読み込まれ、図形情報編集手段により、表示手段および出力手段に夫々出力され、表示および出力される。
【0023】
このように編集図形情報を作成した場合には、編集図形情報の健全性を確認し、各種のエラー個所を表示および出力することができる図形編集装置を提供することができる。また、編集図形情報の結線ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出し、修正することができる。
【0026】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1に記載の図形編集装置において、図形精度確認手段は、図形精度確認用情報記憶手段に記憶されたシンボルとシンボルを結線で接続する際の図形精度確認用情報を用いて、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、シンボルとシンボルとの間の依存関係ルールに合致しないエラーシンボルを、エラー個所情報として抽出するシンボル確認部と、エラー個所情報として、エラーシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、エラー図形情報記憶装置に出力するシンボルエラーマーク付加部とをさらに備えたことを特徴とする。
【0027】
これにより、編集図形情報のシンボルとシンボルとの間の依存関係ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出し、修正することができる。
【0028】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1に記載の図形編集装置において、図形精度確認手段は、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された結線に採番された線番号の図形精度確認用情報を用いて、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、線番号ルールに合致しないエラー線番号を、エラー個所情報として抽出する線番号確認部と、エラー個所情報として、エラー線番号を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、エラー図形情報記憶手段に出力する線番号エラーマーク付加部とをさらに備えたことを特徴とする。
【0029】
これにより、編集図形情報の線番号ルールに合致しないエラー結線を、エラー個所情報として抽出し、修正することができる。
【0030】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1に記載の図形編集装置において、図形精度確認手段は、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された方眼紙の交点(グリッド)情報を用いて、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報の結線配置が、結線配置位置ルールに合致しているか否かを確認し、結線配置位置ルールに合致していないエラー結線があれば、エラー個所情報として抽出する結線配置位置確認部と、エラー個所情報としてエラー結線の始点、屈折点、終点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、エラー図形情報記憶手段に出力する結線配置位置エラーマーク付加部とをさらに備えたことを特徴とする。
【0031】
これにより、編集図形情報の結線配置位置ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出し、修正することができる。
【0032】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1に記載の図形編集装置において、図形精度確認手段は、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された方眼紙の交点(グリッド)情報を用いて、図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報のシンボル配置位置が、シンボル配置位置ルールに合致しているか否かを確認し、シンボル配置位置ルールに合致していないエラーシンボルがあれば、エラー個所情報として抽出するシンボル配置位置確認部と、エラー個所情報として、エラーシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、エラー図形情報記憶手段に出力するシンボルエラーマーク付加部とをさらに備えることを特徴とする。
【0033】
これにより、編集図形情報のシンボル配置位置ルールに合致しないエラーシンボルをエラー個所情報として抽出し、修正することができる。
【0034】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の図形編集装置において、結線エラーマーク付加部、シンボルエラーマーク付加部、線番号エラーマーク付加部、結線配置位置エラーマーク付加部が、エラー個所情報を図面上にあらかじめ定義した方眼状の領域に任意の文字列を割り当てて図面上の位置を特定できる指標とし、エラー箇所をリスト形式で表示するエラーリスト情報記憶手段に出力する機能を備えたことを特徴とする。
【0035】
これにより、エラー箇所が分かり易くなり、容易に認知することができる。
【0036】
また、請求項に記載の図形編集装置は、請求項1乃至のいずれか1項に記載の図形編集装置において、入力手段から入力された入力図形情報が図形情報記憶手段に記憶した図と、エラー個所を示したエラー図形情報がエラー図形情報記憶手段に記憶された図とを各々合成して、表示手段および出力手段に出力する機能を備えたことを特徴とする。
【0037】
これにより、エラー箇所を、リスト形式を用いることなく、より分かり易くなり、直ちに視認することができる。
【0038】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の図形編集装置の第1の実施の形態を示すブロック図である。
【0039】
本発明の図形編集装置は、入力図形情報Aを生成し、この入力図形情報Aを図形情報編集手段5に出力する。例えばマウスやキーボード等の入力手段6からの入力図形情報Aを編集し、表示図形情報B、出力図形情報Cおよび編集図形情報D並びに図形精度確認用情報Eを生成し、かつ、エラー図形情報Fおよび編集図形情報Dを読み込む図形情報編集手段5と、表示図形情報Bを表示する、例えばグラフィックディスプレイ等の表示手段7と、出力図形情報Cを出力する、例えばプリンタ等の出力手段8と、編集図形情報Dを記憶する図形情報記憶手段2と、エラー図形情報Fを記憶するエラー図形情報記憶手段4と、図形精度確認用情報Eを記憶する図形精度確認用情報記憶手段3と、図形精度確認用情報Eに基づき編集図形情報Dの健全性を確認して、図形精度確認用情報Eに合致しない場合、そのエラー個所に対してエラー図形情報Fおよびエラーリスト情報Gを生成する図形精度確認手段1と、エラーリスト情報Gを記憶するエラーリスト情報記憶手段9とを備える。
【0040】
図2は、本発明における図形精度確認手段1の実施例を示すブロック図である。
【0041】
本発明の図形精度確認手段1は、図形精度確認用情報記憶手段3に記憶された結線と結線を接続する際のルール情報を用いて、図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを確認し、結線ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出する結線確認部11と、エラー個所を通常の結線とは別の色、または、別の線種で塗りつぶすエラー図形情報Fを作成し前記エラー図形情報記憶手段9に出力する結線エラーマーク付加部12とを備えている。
【0042】
また、図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されたシンボルとシンボルを結線で接続する際のルール情報を用いて、図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを確認し、シンボルとシンボルとの間の依存関係ルールに合致しないシンボルを、エラー個所情報として抽出するシンボル確認部13と、エラー個所情報として、通常のシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報Fを作成しエラー図形情報記憶手段9に出力するシンボルエラーマーク付加部14とを備えている。
【0043】
また、図形精度確認用情報記憶手段3に記憶された結線に採番された線番号のルール情報を用いて、図形情報記憶手段2に記憶された情報を編集図形確認し、線番号ルールに合致しないエラー線番号をエラー個所情報として抽出する線番号確認部15と、エラー個所情報としてエラー線番号の原点を丸印で囲むエラー図形情報Fを作成し前記エラー図形情報記憶手段9に出力する線番号エラーマーク付加部16とを備えている。
【0044】
また、図形精度確認用情報記憶手段3に記憶された方眼状の交点(グリッド)情報を用いて、図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを確認し、結線の始点、屈折点、終点が交点に一致していないエラー結線をエラー個所情報として抽出する結線配置位置確認部17と、エラー個所情報としてエラー結線の始点、屈折点、終点を丸印で囲むエラー図形情報Fを作成しエラー図形情報記憶手段9に出力する結線配置位置エラーマーク付加部18とを備えている。
【0045】
また、図形精度確認用情報記憶手段3に記憶された方眼紙の交点(グリッド)情報を用いて、図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを確認し、シンボルの原点が交点に一致していないエラーシンボルをエラー個所情報として抽出するシンボル配置位置確認部19と、エラー個所情報として、エラーシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報Fを作成し、前記エラー図形情報記憶手段9に出力するシンボルエラーマーク付加部14とを備えている。
【0046】
また、結線エラーマーク付加部12、シンボルエラーマーク付加部14、線番号エラーマーク付加部16、結線配置位置エラーマーク付加部18が、エラー個所情報を図面上にあらかじめ定義した方眼状の領域に任意の文字列を割り当てて図面上の位置を特定できる指標とし、エラー箇所をリスト形式で表示するエラーリスト情報記憶手段9に出力する機能を備えている。
【0047】
第1の実施の形態によれば、編集図形情報を作成した場合、編集図形情報の健全性を確認し、エラー個所を表示および出力することができる図形編集装置を提供することができる。
【0048】
(第2の実施の形態)
まず、図2を用いて、結線確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0049】
図形情報記憶手段2には、編集図形情報Dとして、結線の始点、折れ点、終点の情報D1が、図3に示すように、結線1始点X、結線1始点Y、結線1折れ点X1、結線1折れ点Y1、…、結線1折れ点Xn、結線1折れ点Yn、結線1終点X、結線1終点Y、結線2始点X、結線2始点Y、結線2終点X、結線2終点Y、…、結線m始点X、結線m始点Y、結線m折れ点X1、結線m折れ点Y1、…、結線m折れ点Xn、結線m折れ点Yn、結線m終点X、結線m終点Yのように記憶されている。
【0050】
また、シンボル情報D2が、図3に示すように、シンボル1名、シンボル1座標X、シンボル1座標Y、シンボルピン数、ピンタイプ、ピン1座標X、ピン1座標Y、…ピンn座標X、ピンn座標Y、…、シンボルm名、シンボルm座標X、シンボルm座標Y、シンボルmピン数、ピンタイプ、ピン1座標X、ピン1座標Y、…ピンn座標X、ピンn座標Y、のように記憶されている。
【0051】
さらに、線番情報D3が、図3に示すように、線番1、線番1座標X、線番1座標Y、線番2、線番2座標X、線番2座標Y、…、線番m、線番m、線番m座標Y、のように記憶されている。
【0052】
一方、図2に戻り、図形精度確認用情報記憶手段3には、図精度確認用情報(結線確認用)E1として以下の2つのルールが記憶されている。
【0053】
(1)斜め線は使用できない。具体的には、結線mの始点〜終点までのXY座標の組み合わせのうち、連続した点のX座標およびY座標の両方が変化している場合は斜め線と判断する。例えば、結線1始点X≠結線1折れ点X1かつ結線1始点Y≠結線1折れ点Y1であれば斜め線と判断する。
【0054】
(2)結線の始点および終点がシンボルのピンに接続されている。具体的には、結線1始点X、結線1始点Yがいずれのシンボルが持ついずれかのピンの座標とも一致しない場合、例えば、結線1始点X≠シンボルmが持つピンn座標X、または、結線1始点Y≠シンボルmが持つピンn座標Yの場合、結線1の始点はシンボルのピンに接続されていないと判断する。
【0055】
ここで、図2に示すように、図形精度確認手段1内にある結線確認部11は、図形情報記憶手段2に記憶されている結線の始点、折れ点、終点の情報D1と、シンボル情報D2、および図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されている図形精度確認用情報(結線確認用)E1を読み込み、上記始点、折れ点、終点の情報D1に対して、上記図形精度確認用情報(結線確認用)E1を用いて、一致していない部分をエラー個所情報(結線確認部)Jとして取り出す。
【0056】
すなわち、斜め線検出例としては、結線の始点、折れ点、終点の情報D1に対して、結線m(m=1,2,…)の始点〜終点までのXY座標の組み合わせのうち、連続した点のX座標およびY座標の両方が変化している場合は、斜め線と判断しエラー個所情報(結線確認部)Jを取り出す。具体的には、結線1始点X≠結線1折れ点X1かつ結線1始点Y≠結線1折れ点Y1であれば斜め線と判断し、エラー個所情報(結線確認部)Jとして結線の座標、例えば、結線1始点X、結線1始点Y、結線1折れ点X1、結線1折れ点Y1、…、結線1折れ点Xn、結線1折れ点Yn、結線1終点X、結線1終点Yを取り出す。
【0057】
結線の始点および終点がシンボルのピンに接続されていない場合の検出例としては、結線m(m=1,2,…)の始点および終点の座標が、いずれのシンボルが持ついずれかのピンの座標とも一致しない場合は、「結線の始点および終点がシンボルのピンに接続されていない。」と判断し、エラー個所情報(結線確認部)Jを取り出す。
【0058】
具体的には、結線1始点X≠シンボルmが持つピンn座標X、または、結線1始点Y≠シンボルmが持つピンn座標Y(m,n=1,2,…)の場合、結線1の始点はシンボルのピンに接続されていないと判断し、エラー個所情報(結線確認部)Jとして結線の座標、例えば、結線1始点X、結線1始点Y、結線1折れ点X1、結線1折れ点Y1、…、結線1折れ点Xn、結線1折れ点Yn、結線1終点X、結線1終点Yを取り出す。
【0059】
結線確認部11にて取り出されたエラー個所情報(結線確認部)Jは、結線エラーマーク付加部12に読み込まれ、取り出されたエラー個所情報(結線確認部)Jをもとに、結線の色を変化させる情報、または、図4に示すように、結線の線種を変化させるエラー図形情報(結線確認部)F1を生成し、エラー図形情報記憶手段4に記憶する。
【0060】
図1に示すように、生成されたエラー図形情報Fおよび図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを図形情報編集手段5に読み込んで、出力情報Cとして出力手段8に出力および表示情報Bとして表示手段7に表示する。その一例を、図4に示す。
【0061】
また、図2において、結線エラーマーク付加部12は、結線確認部11にて取り出されたエラー個所情報(結線確認部)Jをもとに、エラー結線の始点情報P、具体的には、斜め結線のX座標、Y座標、例えば、(結線1始点X、結線1始点Y)およびシンボルに接続されていない結線のX座標、Y座標、例えば、(結線1始点X、結線1始点Y)を生成し、エラーマトリックス表示機能20に出力する。
【0062】
エラーマトリックス表示機能20は、受け取ったエラー結線の始点情報PのX座標、Y座標をマトリックス、具体的には、X座標の0〜10をA、11〜20をB、…、250〜260をZ、同様にY座標の0〜10をA、11〜20をB、…、250〜260をZに変換し、例えば(X,Y)=(8,15)はマトリックス=AB)に変換し、エラーリスト情報Uとしてエラーリスト情報記憶手段9に出力し記憶する。
【0063】
第2の実施の形態によれば、結線確認部エラー発見を確実に行うことができる。
【0064】
(第3の実施の形態)
次に、シンボル確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0065】
図形情報記憶手段2には、図3に示すように、編集図形情報Dとして結線の始点、折れ点、終点の情報D1とシンボル情報D2が記憶されている。
【0066】
一方、図2に示す図形精度確認用情報記憶手段3には、図形精度確認用情報(シンボル確認用)E2として以下が記憶されている。
【0067】
シンボルが持つピンタイプが一致しないピン同士は結線できない。具体的には、各シンボルが持つピンタイプには、D=デバイス、R=レジスタ、S=設定値等の意味を持つ文字列によって各々のピンタイプが定義されている。例えば、シンボルの1ピンにはデバイス、2ピンにはレジスタ、3ピンには設定値、4ピンにはデバイスが接続できるとすると、ピンタイプは“DRSD”となる。すなわち、シンボル情報D2をサーチして、シンボルm(m=1,2,3…)が持つピンn(n=1,2,3…)のピンタイプがDとした場合、そのピンのXY座標と結線m(m=1,2,3…)の始点または終点のXY座標が一致する結線を、始点、折れ点1、…折れ点n、終点、または、終点、折れ点n、…折れ点1、始点とたどっていき、結線の終点または始点座標と一致したピンn(n=1,2,3…)のXY座標を持つシンボルm(m=1,2,3…)のピンタイプを調べDでなかった場合はエラーとするルールである。
【0068】
ここで、図2に示す図形精度確認手段1内にあるシンボル確認部13は、図形情報記憶手段2に記憶されている結線の始点、折れ点、終点の情報D1と、シンボル情報D2、および図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されている図形精度確認用情報(シンボル確認用)E2を読み込み、結線の始点、折れ点、終点の情報D1に対して、上記図形精度確認用情報(シンボル確認用)E2を用いて一致しない部分をエラー個所情報(シンボル)Kとして取り出す。
【0069】
シンボルが持つピンタイプが一致しないピン同士を結線したシンボルを検出する例としては、シンボルm(m=1,2,3…)が持つピンn(n=1,2,3…)のピンタイプがDとした場合、そのピンの座標XYと結線の始点または終点のXY座標が一致する結線m(m=1,2,3…)を始点、折れ点1、…折れ点n、終点、または終点、折れ点n、…折れ点1、始点(n=1,2,3…)とたどっていき、結線mの終点または始点座標が一致したピンのXY座標を持つシンボルm3(m=1,2,3…)が持つピンn(n=1,2,3…)のピンタイプを調べ、Dでなかった場合はエラーと判断し、エラー個所情報(シンボル)Kとしてシンボルmと、シンボルmの原点座標(シンボルm1座標X、シンボルm1座標Y、シンボルm3座標X、シンボルm3座標Y)を取り出す。
【0070】
図2に示すシンボル確認部13にて取り出されたエラー個所情報(シンボル)Kは、シンボルエラーマーク付加部14に読み込まれ、取り出されたエラー個所情報(シンボル)Kをもとに、図5に示すように、シンボルの原点をある一定半径の円で囲むエラー図形情報(シンボル)F2を生成し、エラー図形情報記憶手段4に記憶する。
【0071】
図5は、生成されたエラー図形情報(シンボル)F2および図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを図形情報編集手段5に読み込んで、出力情報Cとして出力手段8に出力し、表示情報Bとして表示手段7に表示した一例を示したものである。
【0072】
また、図2に示すシンボルエラーマーク付加部14は、シンボル確認部13にて取り出されたエラー個所情報(シンボル)Kをもとに、エラーシンボルの原点情報Q、具体的には、「シンボルの原点情報(シンボルm座標X、シンボルm座標Y)」 m(m=1,2,3…))を生成し、エラーマトリックス表示機能20に出力する。
【0073】
エラーマトリックス表示機能20は、受け取ったエラーシンボルの原点情報Q(X座標、Y座標)を上記と同様にマトリックスに変換し、エラーリスト情報Uとしてエラーリスト記憶手段9に出力し記憶する。
【0074】
第3の実施の形態によれば、シンボル確認部エラー発見を確実に行うことができる。
【0075】
(第4の実施の形態)
次に、線番号確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0076】
図2に示す図形情報記憶手段2には、図3に示すように、参照編集図形情報Dとして結線の始点、折れ点、終点の情報D1が記憶されている。また、シンボル情報D2、線番情報D3も記憶されている。
【0077】
一方、図2に示す図形精度確認用情報記憶手段3には、図形精度確認用情報(線番号確認用)E3として以下が記憶されている。
【0078】
シンボルが持つピンタイプが結線に振られた線番の頭文字と一致しない線番を結線に振ることはできない。具体的には、各シンボルが持つピンタイプには、D=デバイス、R=レジスタ、S=設定値、等の意味を持つ文字列によって各々のピンタイプが定義されている。例えば、シンボルの1ピンにはデバイス、2ピンにはレジスタ、3ピンには設定値、4ピンにはデバイスが接続できるとすると、ピンタイプは“DRSD”となる。すなわち、あるシンボルが持つピンのピンタイプがDとした場合、そのピンのXY座標と、結線の始点または終点のXY座標が一致する結線の線上に、線番シンボルの原点を持つ線番シンボルの線番頭文字がD以外の場合、例えば線番がR2000の場合は、エラーとするルールである。
【0079】
ここで、図2に示す図形精度確認手段1内にある線番号確認部15は、図形情報記憶手段2に記憶されている結線の始点、折れ点、終点の情報D1とシンボル情報D2と線番情報D3および図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されている図形精度確認用情報(線番号確認用)E3を読み込み、上記線番情報D3に対して、上記図形精度確認用情報(線番号確認用)E3を用いて、一致する部分をエラー個所情報(線番号確認部)Lとして取り出す。
【0080】
シンボルが持つピンタイプが結線に振られた線番の頭文字と一致しない線番を検出する例としては、シンボル情報D2をサーチして、シンボルm(m=1,2,3…)が持つピンn(n=1,2,3…)のピンタイプがDとした場合、そのピンnのXY座標と、結線の始点、折れ点、終点の情報D1の始点または終点のXY座標が一致する結線m(m=1,2,3…)の線上に、線番情報D3にて定義された線番シンボルm(m=1,2,3…)の原点が一致し、線番シンボルm(m=1,2,3…)の線番頭文字がD以外であれば、エラーとして線番シンボルm(m=1,2,3…)の原点座標、例えば、線番m3座標X、線番m3座標Yを取り出す。
【0081】
図2に示す線番号確認部15にて取り出されたエラー個所情報(結線番号確認部)Lは、線番号エラーマーク付加部16に読み込まれ、取り出されたエラー個所情報(結線番号確認部)Lをもとに、線番シンボルの原点をある一定半径の円で囲むエラー図形情報(線番号確認部)F3としてエラー図形情報記憶手段4に記憶する。
【0082】
図6は、生成されたエラー図形情報(線番号確認部)F3および図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを図形情報編集手段5に読み込んで、出力情報Cとして出力手段8に出力し、また表示情報Bとして表示手段7に表示した一例を示したものである。
【0083】
また、図2に示した線番号エラーマーク付加部16は、線番号確認部15にて取り出されたエラー個所情報(線番号確認部)Lをもとに、エラー線番シンボルの原点情報R、具体的には、線番シンボルの原点情報すなわち線番情報D3の「線番1座標X、線番1座標Y」を生成し、エラーマトリックス表示機能20に出力する。
【0084】
エラーマトリックス表示機能20は、受け取ったエラーシンボル情報の(X座標、Y座標)を前記同様マトリックスに変換し、エラーリスト情報Uとしてエラーリスト記憶装置9に出力し記憶する。
【0085】
(第5の実施の形態)
次に、結線配置位置確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0086】
(第5の実施の形態:請求項5に対応)
次に、結線配置位置確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0087】
図2に示すように、図形情報記憶手段2には、編集図形情報Dとして結線の始点、折れ点、終点の情報D1が記憶されている。
【0088】
一方、同図に示す図形精度確認用情報記憶手段3には、図形精度確認用情報E4として、以下のルールが記憶されている。
【0089】
結線の始点、折れ点、終点が一定の大きさのグリッドと一致しない場合には、エラーとする。具体的には、グリッドのピッチが1mmと定義されている場合、結線の始点、折れ点、終点のXY座標が1mmで割り切れないもの、例えばX座標が102.03となる結線はエラーとするルールである。
【0090】
ここで、図2に示す図形精度確認手段1内にある結線配置位置確認部17は、図形情報記憶手段2に記憶されている結線の始点、折れ点、終点の情報D1および図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されている図形精度確認用情報(結線配置位置確認用)E4を読み込み、上記結線の始点、折れ点、終点の情報D1に対して上記図形精度確認用情報(結線配置位置確認用)E4を用いて、一致する部分をエラー個所(結線配置位置確認部)Mとして取り出す。
【0091】
結線の始点、折れ点、終点が一定の大きさのグリッドと一致しない場合のエラー結線の検出例としては、グリッドの大きさを1mmとした場合、結線m(m=1,2,3…)の結線m始点Xまたは結線m始点Y、結線m折れ点X1、結線m折れ点Y1・・・結線m始点X、結線m終点Yの座標が1で割り切れない時、エラーとし、結線の座標、結線m始点X、結線m始点Yを取り出す。
【0092】
図2に示す結線配置位置確認部17にて取り出されたエラー個所情報(結線配置位置確認部)Mは、結線配置位置エラーマーク付加部18に読み込まれ、取り出されたエラー個所情報(結線配置位置確認部)Mをもとに、結線の始点、折れ点、終点をある一定半径の円で囲むエラー図形情報(結線配置位置確認部)F4を生成し、エラー図形情報記憶装置4に記憶する。
【0093】
図7は、生成されたエラー図形情報Fと、図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dとを図形情報編集手段5に読み込んで、出力情報Cとして出力手段8に出力し、表示情報Bとして表示手段7に表示した一例を示したものである。
【0094】
また、図2に示す結線配置位置エラーマーク付加部18は、結線配置位置確認部17にて取り出されたエラー個所情報(結線配置位置確認部)F4をもとに、エラー結線の始点、折れ点、終点情報S、具体的には、結線の始点、折れ点、終点のX座標、Y座標の例(結線m始点X、結線m始点Y)を生成し、エラーマトリックス表示機能20に出力する。
【0095】
エラーマトリックス表示機能20は、受け取ったエラー結線の始点、折れ点、終点の(X座標、Y座標)をマトリックスに変換し、エラーリスト情報Uとしてエラーリスト記憶手段9に出力し記憶する。
【0096】
第5の実施の形態によれば、結線配置位置確認部エラー発見を確実に行うことができる。
【0097】
(第6の実施の形態)
次に、シンボル配置位置確認部エラー発見方法について詳細に説明する。
【0098】
図2に示すように、図形情報記憶手段2には、編集図形情報Dとしてシンボル情報D2が記憶されている。
【0099】
一方、同図に示す図形精度確認用情報記憶手段3には、図形精度確認用情報(シンボル配置位置確認用)E5として、以下のルールが記憶されている。
【0100】
シンボルの原点が一定の大きさのグリッドと一致しない場合、エラーとする。具体的には、グリッドのピッチを1mmと定義されている場合、シンボルの原点のXY座標が1mmで割り切れないもの、例えば、X座標が102.03となるシンボルはエラーとするルールである。
【0101】
ここで、図2に示す図形精度確認手段1内にあるシンボル配置位置確認部19は、図形情報記憶手段2に記憶されているシンボル情報D2および図形精度確認用情報記憶手段3に記憶されている図形精度確認用情報(シンボル配置位置確認用)E5を読み込み、上記シンボル情報D2に対して上記図形精度確認用情報(シンボル配置位置確認用)E5を用いて、一致する部分をエラー個所情報(シンボル)Kとして取り出す。
【0102】
シンボルの原点が一定の大きさのグリッドと一致しない場合のシンボルの検出例として、グリッドの大きさを1mmとした場合、シンボルm(m=1,2,3…)の原点座標(シンボルm座標Xまたはシンボルm座標Y)の座標が1で割り切れない時、エラーとし、シンボルの原点座標(シンボルm座標X、シンボルm座標Y)を取り出す。
【0103】
図2に示すように、シンボル配置位置確認部19にて取り出されたエラー個所情報(シンボル)Kは、シンボル配置位置エラーマーク付加部14に読み込まれ、取り出されたエラー個所情報(シンボル)Kをもとに、シンボルの原点をある一定半径の円で囲むエラー図形情報(シンボル)F2としてエラー図形情報記憶手段4に記憶する。
【0104】
図8は、生成されたエラー図形情報Fおよび図形情報記憶手段2に記憶された編集図形情報Dを図形情報編集手段5に読み込んで、出力情報Cとして出力手段8に出力し、表示情報Bとして表示手段7に表示した一例を示したものである。
【0105】
図2に示すシンボル配置位置エラーマーク付加部14は、シンボル配置位置確認部19にて取り出されたエラー個所情報(シンボル)F2をもとに、エラーシンボルの原点情報、具体的には、シンボルの原点の(X座標、Y座標)、例えば、(シンボルm座標 X、シンボルm座標 Y)を生成し、エラーマトリックス表示機能20に出力する。
【0106】
エラーマトリックス表示機能20は、受け取ったエラーシンボル情報の(X座標、Y座標)をマトリックスに変換し、エラーリスト情報Uとしてエラーリスト記憶手段9に出力し記憶する。
【0107】
第6の実施の形態によれば、シンボル配置位置確認部エラー発見方法を確実に行うことができる。
【0108】
なお、上記実施の形態は、プラント制御用ソフトウェア図面の健全性を確認する方法または装置であるが、その他の分野についても、図形精度確認用情報記憶手段に記憶された図形精度確認用情報に対して適用可能なルールに書き換えることによって、図面の精度確認処理を実施できることができ、本実施の形態と同様な効果を得ることができる。
【0109】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、プラント制御用ソフトウェア図面においては、ソフトウェア図面の健全性確認処理が高速になると共にエラー箇所の見逃しも防止することができる。また、図面作成を経験していない素人であっても図面の精度確認を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における図形編集装置の構成図である。
【図2】図形精度確認装置の構成図である。
【図3】編集図形情報の構成図である。
【図4】シンボルとシンボルを結ぶ結線に対するエラー表示の一例である。
【図5】結線にて接続された各々のシンボルの依存関係に対するエラー表示の一例である。
【図6】線番に対するエラー表示の一例である。
【図7】グリッド上に無い結線のエラー表示の一例である。
【図8】グリッド上に無いシンボルのエラー表示の一例である。
【図9】エラー箇所の領域を示す指標を用いてユーザに告知する一例である。
【図10】従来の図形編集装置の構成図である。
【図11】従来のソフトウェア検証方法の流れ図である。
【符号の説明】
1・・・図形精度確認手段、2・・・図形情報記憶手段、3・・・図形精度確認用情報記憶手段、4・・・エラー図形情報記憶手段、5・・・図形情報編集手段、6・・・入力手段、7・・・表示手段、8・・・出力手段、9・・・エラーリスト情報記憶手段、10・・・図形編集手段、11・・・結線確認部、12・・・結線エラーマーク付加部、13・・・シンボル確認部、14・・・シンボルエラーマーク付加部、15・・・線番確認部、16・・・線番号エラーマーク付加部、17・・・結線配置位置付加部、18・・・結線配置位置エラーマーク付加部、19・・・シンボル配置位置確認部、20・・・エラーマトリックス表示機能、21・・・プラント制御用ソフトウェア図、22・・・文法書、23・・・エラー結線、24・・・エラー個所(結線)、25・・・エラーシンボル、26・・・エラー個所(シンボル)、27・・・エラー線番、28・・・エラー個所(線番)、29・・・交点(グリッド)、30・・・結線、31・・・エラー個所(結線の配置エラー)、32・・・エラーシンボル、33・・・エラー個所(エラーシンボル)、34・・・方眼紙の領域、35・・・エラー個所、40・・・シンボル、41・・・結線、42・・・線番、43・・・シンボルの使用方法、44・・・線番の定義、45・・・結線の定義、A・・・入力図形情報、B・・・表示図形情報、C・・・出力図形情報、D・・・編集図形情報、D1・・・結線の始点、折れ線、終点の情報、D2・・・シンボル情報、D3・・・線番情報、E・・・図形精度確認用情報、F・・・エラー図形情報、F1・・・エラー図形情報(結線確認部)、F2・・・エラー結線図形情報(シンボル)、F3・・・エラー図形情報(線番号確認部)、F4・・・エラー図形情報(結線配置位置確認部)、G・・・エラーリスト情報、H・・・表示情報、I・・・出力情報、J・・・エラー個所情報(結線確認部)、K・・・エラー個所情報(シンボル)、L・・・エラー個所情報(線番号確認部)、M・・・エラー個所情報(結線配置位置確認部)、P・・・エラー結線の始点情報、Q・・・エラーシンボルの原点情報、R・・・エラー線番シンボルの原点情報、S・・・エラー結線の始点、折れ点、終点情報、U・・・エラーリスト情報、

Claims (7)

  1. 図形を作成した時に図形のエラー箇所を表示および出力して図形精度を向上する手段を備えた図形編集装置であって、
    入力された図形から入力図形情報を生成する入力手段と、
    表示図形情報を表示する表示手段と、
    出力図形情報を出力する出力手段と、
    編集図形情報を記憶する図形情報記憶手段と、
    前記編集図形情報が正しいか否かを確認するために用いる図形精度確認用情報を記憶する図形精度確認用情報記憶手段と、
    エラー図形情報を記憶するエラー図形情報記憶手段と、
    前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報が、前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶された図形精度確認用情報に一致するか否かを検出し、修正処置をユーザに促すためにエラー個所を示すエラー図形情報を生成して、前記エラー図形情報記憶手段に記憶するとともに、
    前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶された結線と結線を接続する際の図形精度確認用情報を用いて、前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、斜め線検出に関する結線ルールに合致しないエラー結線をエラー個所情報として抽出する結線確認部と、
    前記エラー個所情報として、エラー結線を通常の結線とは別の色、または別の線種で塗りつぶすエラー図形情報を作成し、前記エラー図形情報記憶手段に出力する結線エラーマーク付加部と
    を備えた図形精度確認手段と、
    前記エラー個所をリスト形式で示したエラーリスト情報を記憶するエラーリスト情報記憶手段と、
    前記入力図形情報を入力する前に前記図形情報記憶手段から既に作成されている編集図形情報を取り出し、前記入力図形情報を付加した編集図形情報として前記図形情報記憶手段に出力するとともに、前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報および前記エラー図形情報記憶手段に記憶されたエラー図形情報から、表示図形情報および出力図形情報を生成する図形情報編集手段と
    を備えたことを特徴とする図形編集装置。
  2. 前記図形精度確認手段は、
    前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶されたシンボルとシンボルを結線で接続する際の図形精度確認用情報を用いて、前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、シンボルとシンボルとの間の依存関係ルールに合致しないエラーシンボルを、エラー個所情報として抽出するシンボル確認部と、
    前記エラー個所情報として、エラーシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、前記エラー図形情報記憶装置に出力するシンボルエラーマーク付加部とを
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の図形編集装置。
  3. 前記図形精度確認手段は、
    前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶された結線に採番された線番号の図形精度確認用情報を用いて、前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報を確認し、線番号ルールに合致しないエラー線番号を、エラー個所情報として抽出する線番号確認部と、
    前記エラー個所情報として、エラー線番号を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、前記エラー図形情報記憶手段に出力する線番号エラーマーク付加部とを
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の図形編集装置。
  4. 前記図形精度確認手段は、
    前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶された方眼紙の交点(グリッド)情報を用いて、
    前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報の結線配置が、結線配置位置ルールに合致しているか否かを確認し、結線配置ルールに合致していないエラー結線があれば、エラー個所情報として抽出する結線配置位置確認部と、
    前記エラー個所情報として、エラー結線の始点、屈折点、終点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、前記エラー図形情報記憶手段に出力する結線配置位置エラーマーク付加部とを
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の図形編集装置。
  5. 前記図形精度確認手段は、
    前記図形精度確認用情報記憶手段に記憶された方眼紙の交点(グリッド)情報を用いて、
    前記図形情報記憶手段に記憶された編集図形情報のシンボル配置位置が、シンボル配置位置ルールに合致しているか否かを確認し、シンボル配置位置ルールに合致していないエラーシンボルがあれば、エラー個所情報として抽出するシンボル配置位置確認部と、
    前記エラー個所情報として、エラーシンボルの原点を丸印で囲むエラー図形情報を作成し、前記エラー図形情報記憶手段に出力する前記シンボルエラーマーク付加部とを
    さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の図形編集装置。
  6. 前記結線エラーマーク付加部、前記シンボルエラーマーク付加部、前記線番号エラーマーク付加部または前記結線配置位置エラーマーク付加部は、各々のエラー個所情報を、図面上にあらかじめ定義した方眼状の領域に任意の文字列を割り当てて図面上の位置を特定する指標とし、リスト形式で表示するエラーリスト情報記憶手段に出力する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の図形編集装置。
  7. 前記入力手段から入力された入力図形情報が前記図形情報記憶手段に記憶した図と、エラー個所を示したエラー図形情報が前記エラー図形情報記憶手段に記憶された図とを各々合成して、前記表示手段および出力手段に出力する機能を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の図形編集装置。
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