JP2757050B2 - 2―アルキル―4、5、6―トリアルコキシフェノールの製造方法 - Google Patents

2―アルキル―4、5、6―トリアルコキシフェノールの製造方法

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  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、一般式(I)で示される2−アルキル−
4、5、6−トリアルコキシベンズアルデヒドを原料と
し、これを過酸化水素で酸化して、一般式(II)で示さ
れる2−アルキル−4、5、6−トリアルコキシフェノ
ールを製造する方法に関する。
ここで、R1、R2、R3、R4は、メチル基、エチル基、プ
ロピル基等の低級アルキル基であるが、メチル基の場合
が代表的であり、以下便宜上、2−メチル−4、5、6
−トリメトキシフェノール(以下、MTPと呼ぶ)を代表
として述べる。
MTPは、それ自体医薬品中間体として重要な物質であ
るが、それを酸化してキノン型化合物とした、2、3−
ジメトキシ−5−メチル−1、4−ベンゾキノン(以
下、DMBと呼ぶ)は、補酵素Qの原体として重要であ
る。
〔従来の技術〕
MTPは、2−メチル−4、5、6−トリメトキシベン
ズアルデヒド(以下、MTAと呼ぶ)を、過酸化水素で酸
化する事によって得られる事が知られている。
過酸化水素で酸化する際の反応液性として、アルカリ
条件下で行う方法が知られているが、(例えば、特開昭
49−80031号)一般的に知られているように、過酸化水
素(H2O2)は、アルカリ性側では分解しやすい物質であ
るため、この方法を工業的スケールに応用する場合に
は、安全面において問題があり、さらに、収率面でも問
題がある。これを改良する方法として、本発明者等は、
すでに特開昭59−67237号において、酸性条件下で、酸
化する方法も提案している。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、酸性条件下で行う酸化方法において
も、これを工業的スケールにおいて実施する際には様々
な問題がある。
まず第1の問題として反応に伴って大きな発熱がある
事である。工業的スケールで反応させる場合には、単位
時間当りの除熱能力には限界があり、これを無視して短
時間の内に反応させようとする場合には、急激に発熱、
沸騰し、さらには爆発する危険性がある。
これを回避するために、H2O2の滴下を、時間をかけて
行い、単位時間当りの発熱量を低下させる方法が考えら
れるが、この場合には、後の比較例で示されるように、
反応の選択性が悪化し、目的とするMTPを高収率で得る
事が困難である。
本発明者等は、酸性条件下、MTAを過酸化水素で酸化
してMTPを製造する際、そのプロセスを安全に、かつ高
収率で行う方法を種々研究した結果、本発明を完成する
に至った。
〔課題を解決するための手段〕
即ち、本発明は、2−アルキル−4、5、6−トリア
ルコキシベンズアルデヒドを酸触媒の存在下、過酸化水
素と反応させ、2−アルキル−4、5、6−トリアルコ
キシフェノールを製造する方法において、2−アルキル
−4、5、6−トリアルコキシベンズアルデヒドと過酸
化水素をモル比1:1.0〜2.0の割合で連続的あるいは間欠
的に反応器に供給して反応させる事を特徴とする2−ア
ルキル−4、5、6−トリアルコキシベンズアルデヒド
の製造方法である。
本発明を実施するには、一般的には、パイプ状の反応
器に、MTAとH2O2とを、同時に供給する事によって行な
う事が可能である。
MTAの供給形態としては、粉末状、スラリー状、溶液
状のいずれの形態でも可能であるが、水と混合可能な有
機溶剤、例えばアルコール類に溶解させて使用する方が
良い。アルコール類の中でも特にメタノールを使用する
のが最適である。
酸触媒としては、硫酸、硝酸、過塩素酸等の鉱酸類、
強酸性イオン交換樹脂等の固体イオン交換体を使用する
事ができる。とりわけイオン交換樹脂を使用すれば、反
応液中に、酸分が残存しないので、後工程が極めて有利
である。
鉱酸類を触媒とする場合は、MTA溶液、あるいは、H2O
2溶液中に鉱酸を溶解しておき、その形態で反応器に供
給するか、もしくは、鉱酸を単独で反応器に供給する
か、いずれの方法も実施可能である。イオン交換樹脂を
触媒とする場合は、一般的には、反応用固定床中に、イ
オン交換樹脂を充填した形態で反応を実施する。
反応温度は、5〜80℃の範囲で可能であるが、特に20
〜50℃、さらに25〜40℃の範囲で行うのが良い。
H2O2は、30〜80%の濃度のものが使用可能であるが、
50〜70%のものを使用するのが良い。
MTAに対するH2O2のモル比は1.0〜2.0倍モルが良い
が、特には、1.1〜1.5倍モルが良い。
モル比が1.0倍モルよりも小さい場合には、MTAが未反
応として残存するので反応を完結する事が困難であり、
2.0倍モル以上使用するのは、選択率の低下及び経済効
率の低下を招く。
MTAとH2O2は、それぞれ同時に連続的に供給するのが
一般的であるが、いずれか一方、あるいは両者を間欠的
に供給しても良い。また、連続的に供給する場合に暫時
供給を停止しても支障はない。
〔作 用〕
本発明が対象としている反応は、一種の逐次反応であ
り、次の反応式のように進むものと考えられる。
各段の反応速度の相対的速さは、r1≧r2であり、r3
r1であるものと推定される。
従って、従来の方法で、回分式に反応させるならば、
MTA中に、時間をかけてH2O2を滴下するが、H2O2は、MTA
と反応して、MTPFを経由して、MTPとなる。生成したMTP
は、新たに追加されてくるH2O2と反応し、さらに酸化を
受けるため、全体として、MTPの選択率は、著しく低下
するものと考えられる。
本発明の方法においては、反応系中におけるMTA濃度
と、H2O2濃度を最適モル比に保つため、MTPの生成がほ
とんど起らない間に、r1の反応が速やかに起り、これに
よって、高選択率でMTPを得る事ができるものと推定さ
れる。
〔発明の効果〕
本発明の方法に従えば、極めて高収率で目的とするMT
Pを得る事が可能である。
また、特に、イオン交換樹脂を触媒とする場合には、
反応後、酸分の残渣が無いため、後工程での処理が極め
て容易となる。
本発明の方法を適用すれば、MTPを工業的スケールに
おいて、安全に、かつ高収率で得る事が可能となる。
〔実施例〕
実施例1 直径6mmのコイル状反応器(コイル部の延長した長さ:
1.0m)を2塔連結する。
MTA75.0g(0.357mole)を1wt%H2SO4−メタノール液
に溶解した液(A液と呼ぶ)、及び60%H2O2 23.9g(0.
421mole)とメタノール71.7gの混合液(H液と呼ぶ)を
用意し、A液を3.0ml/min、H液を1.01ml/minで、同時
に、上記コイル状反応器に供給し、1塔目の反応液温度
を20℃に、2塔目を40℃にコントロールした。液の供給
を終了した後、反応コイル通過液を集め、GLCで分析定
量した所、第1表の結果が得られた。
実施例2 断面積1.46cm2、高さ23cmの反応カラム中に、酸性型
イオン交換樹脂アンバーライト200を充填した。
MTA75g(0.357mole)をメタノール165cmに溶解した液
(A液と呼ぶ)、及び60%H2O2 24.1g(0.425mole)と
メタノール72.2gの混合液(H液と呼ぶ)とを用意し、
A液を流速3.14ml/minで、H液を流速1.11mlで同時に、
上記反応カラムに供給し、反応液温度を40℃に保った。
液の供給を終了した後、メタノールでカラム内を洗浄
し、反応液と合わせ、GLCで生成物を分析定量し、第2
表の結果を得た。
実施例3〜6 断面積1.46cm2、高さ23cmの一段目の反応カラム、及
び断面積1.46cm2、高さ48cmの二段目の反応カラム中
に、酸性型イオン交換樹脂(アンバーライト200)を充
填し、一段目と二段目のカラムを連結しておく。
所定量のMTAのメタノール溶液(以下A液と呼ぶ)及
び所定量の60%H2O2の混合液(以下H液と呼ぶ)を用意
する。
一段目の反応カラムに、A液とH液とを同時に、所定
量の流速で供給し、一段目カラム反応液温度と、二段目
カラム反応液温度を、所定温度にコントロールした。A
液及びH液の供給が終了した後、メタノールでカラム内
を洗浄し、反後液と合わせた。反応混合液をGLCで分析
し、第3表の結果を得た。
比較例 容量1000mlの四ツ口フラスコに、撹拌装置、温度計を
付け、MTA210g(1.0mole)を、2wt%SO4−メタノール溶
液378mlに溶解させた液を仕込み、温度40℃にて60%H2O
2 62.3g(1.1mole)を6hrかけて滴下した。
反応終了後、液中の物質をGLCで分析定量し、第4表
の結果を得た。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2−アルキル−4、5、6−トリアルコキ
    シベンズアルデヒドを酸触媒の存在下、過酸化水素と反
    応させ、2−アルキル−4、5、6−トリアルコキシフ
    ェノールを製造する方法において、2−アルキル−4、
    5、6−トリアルコキシベンズアルデヒドと過酸化水素
    をモル比1:1.0〜2.0の割合で連続的あるいは間欠的に反
    応器に供給して反応させる事を特徴とする2−アルキル
    −4、5、6−トリアルコキシフェノールの製造方法。
  2. 【請求項2】酸触媒が強酸性イオン交換樹脂である請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】2−アルキル−4、5、6−トリアルコキ
    シベンズアルデヒドを反応器に供給する際、その状態が
    メタノール溶液である請求項1記載の方法。
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