JP2756093B2 - パイプクランプ - Google Patents

パイプクランプ

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JP2756093B2
JP2756093B2 JP7075513A JP7551395A JP2756093B2 JP 2756093 B2 JP2756093 B2 JP 2756093B2 JP 7075513 A JP7075513 A JP 7075513A JP 7551395 A JP7551395 A JP 7551395A JP 2756093 B2 JP2756093 B2 JP 2756093B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パイプを保持して、こ
のパイプを他のパイプと接続したり、あるいはパイプを
閉じたりするために用いられるパイプクランプに関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種のパイプクランプは、パイプと接
続するクランプ本体にパイプを保持する機構を設けたも
ので、パイプにねじ部の形成などの加工を施す必要なく
パイプに取付けることができる。そして、このパイプク
ランプは、例えば冷凍機の圧縮機、受液器、分離器など
を組立て前に単体で試験する時に、これらの機器に設け
られたパイプの端部を他の機器のパイプと接続する、あ
るいはパイプの端部を閉じるために用いられる。
【0003】従来、このパイプクランプとして図5およ
び図6に示す構成のものがある(実公昭51ー9055
参照)。すなわち、このパイプクランプは、円筒体をな
すクランプ本体1に、保持孔3を有するクランプレバー
2をピン4により傾動自在に設けるとともに、このクラ
ンプレバー2と係合してこれをこれを操作する移動リン
グ5をクランプ本体1の外周部に移動自在に設け、クラ
ンプレバー2とクランプ本体1との間にクランプレバー
2に対してクランプ力を加えるばね6を設けている。
【0004】そして、パイプPをクランプする場合に
は、手で移動リング5をばね6のばね力に抗して移動し
てクランプレバー2を立上がるように傾動させ、パイプ
Pをクランプ本体1の内部およびクランプレバー2の保
持孔3に挿通する。その後、手を移動リング5から離す
と、クランプレバー2がばね6に押されて傾動してクラ
ンプレバー2の保持孔3の内周縁がパイプPの外周面に
接触し、パイプPをクランプレバー2の保持孔3で保持
する。移動リング5もクランプレバー2に押されて元の
位置に戻る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このパイプク
ランプでは次に述べる問題がある。すなわち、従来のパ
イプクランプでは、パイプPをクランプする時には、ク
ランプレバー2がばね6に押されて斜めに倒れ、クラン
プレバー2の保持孔3の内周縁の上中央点と下中央点と
がパイプPの外周面に接触してパイプPを保持してい
る。このように従来のパイプクランプでは、パイプPを
その円周方向における2箇所のみで保持しているので、
パイプPを保持する信頼性には限界があり、パイプクラ
ンプまたはパイプPに対して両者が抜ける向きの力が加
わった時に、パイプクランプがまたはパイプPが相手側
から抜け出ることがある。
【0006】このため、従来からパイプクランプに対し
てパイプPを保持する信頼性を高めることが要求されて
いる。
【0007】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、パイプを保持する信頼性を高めたパイプクランプを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明のパイプクランプは、筒体をなすとともに周方
向に等間隔を存した複数個所に内外周部に貫通する孔部
が形成され内部にパイプが挿入されるクランプ本体と、
筒体をなすとともに前記クランプ本体の外周部にその軸
方向に移動自在に嵌合され前記クランプ本体の各孔部と
重なる位置に内外周部に貫通する孔部が形成されたスラ
イダと、前記クランプ本体の各孔部およびこのクランプ
本体の孔部に重なる前記スライダの各孔部にわたって夫
々配置され前記クランプ本体の内部に挿入されたパイプ
を外周側から掴む複数のラチェットと、前記クランプ本
体に設けられ前記各ラチェットを前記クランプ本体の軸
方向に対して交差する方向で回動自在に支持する第1の
支持体および前記スライダに設けられその軸方向におい
て前記第1の支持体とは異なる位置で前記各ラチェット
を前記スライダの軸方向に対して交差する方向で回動自
在に支持する第2の支持体と、前記スライダに対して前
記ラチェットを前記クランプ本体の中央部に向けて回動
変位させる向きに力を加えるばねと、前記クランプ本体
に設けられ前記ラチェットを前記クランプ本体の外周部
に向けて回動変位させる向きに前記スライダを移動させ
るレバーとを具備することを特徴とする。
【0009】
【作用】クランプ本体の周壁に円周方向に間隔を存して
形成された3個以上の孔部と、クランプ本体に移動自在
に嵌合されたスライダに円周方向に間隔を存して形成さ
れた3個以上の孔部とが互いに重なる各部分に夫々ラチ
ェットを設け、これら3個以上のラチェットを、クラン
プ本体に設けられた第1の支持体およびスライダにおい
て軸方向で第1の支持体とは異なる位置に設けられた第
2の支持体とでクランプ本体の軸方向に対して交差する
方向で回動自在に支持し、さらにばねでスライダに対し
て、各ラチェットをクランプ本体の中央部(クランプ本
体の内部に挿入されたパイプを掴む向き)に向けて回動
変位させる向きに力を加えるとともに、各ラチェットを
クランプ本体の外周部(クランプ本体の内部に挿入され
たパイプから離れる向き)に向けて回動変位させる向き
にスライダを移動させるレバーを設けている。
【0010】そして、クランプ本体の内部にパイプを挿
入すると、パイプの先端がクランプ本体の中央部に向け
て変位している各ラチェットの先端部をクランプ本体の
外周部に向けて押す。このため、各ラチェットが第1の
支持体を中心としてクランプ本体の外周部に向けて回動
変位するとともに、各ラチェットが回動する力が第2の
支持体を介してスライダに加わり、スライダがばねのば
ね力に抗してクランプ本体の外周部上を移動する。これ
により各ラチェットがクランプ本体の外周部に向けて回
動することが可能となる。
【0011】パイプがクランプ本体の内部を前進してパ
イプの先端が各ラチェットの先端を越えて各ラチェット
の先端がパイプの外周部に接触するようになると、パイ
プの先端が各ラチェットをクランプ本体の外周部に向け
て押す力が解除される。そうすると、ばねに押されたス
ライダが各ラチェットをクランプ本体の中央部に向けて
回動する向きに移動する。スライダが移動する力が第2
の支持体を介して各ラチェットに加わり、各ラチェット
が第1の支持体を中心としてクランプ本体の中央部に向
けて回動する。これにより各ラチェットの先端がばねの
力を受けてパイプの外周部に食い込みパイプを掴む。
【0012】ここで、パイプにクランプ本体から引き抜
く向きの力が加わることがあっても、このパイプに加わ
るクランプ本体から引き抜く向きの力により、第1の支
持体に支持されたラチェットおよび第2の支持体を介し
てスライダに対して、各ラチェットをクランプ本体の外
周部に向けて回動させる向きに作用する力は、前記のラ
チェットおよびスライダの組合せにより小さなものとな
り、ばねがスライダに対して各ラチェットをクランプ本
体の中央部に向けて回動する向きに加える力にははるか
に及ばない。このため、パイプにクランプ本体から引き
抜く向きの力が加わっても、パイプが各ラチェットから
外れてクランプ本体から引き抜かれることがない。
【0013】従って、クランプ本体の内部に挿入された
パイプは3個以上のラチェットにより強固にクランプ本
体に保持される。また、パイプをパイプクランプで保持
する操作は、パイプをクランプ本体の内部に挿入するこ
とにより、自動的にラチェットとスライダが動作してパ
イプを保持するので大変容易である。
【0014】次にパイプをクランプ本体から外す場合に
は、レバーをばねのばね力に抗して操作して、スライダ
を、ラチェットをクランプ本体の外周部(クランプ本体
の内部に挿入されたパイプから離れる向き)に向けて回
動変位させる向きに移動させる。スライダが移動する力
が第2の支持体を介して各ラチェットに加わり、各ラチ
ェットが第1の支持体を中心としてクランプ本体の外周
部に向けて回動する。これにより各ラチェットの先端が
パイプの外周面から離れて、各ラチェットによるパイプ
の保持が解除される。従って、レバーでスライダを動作
させるだけの簡単な操作によりパイプをクランプ本体か
ら外すことができるので、パイプをクランプ本体から外
す操作を容易に行うことができる。
【0015】
【実施例】本発明の実施例について図面を参照して説明
する。本発明の一実施例のパイプクランプについて図
1、図2および図4を参照して説明する。
【0016】この実施例のパイプクランプは、例えば冷
凍機の圧縮機、受液器、分離器などを組立て前に単体で
試験する時に、これらの機器に設けられたパイプの端部
を他の機器のパイプと接続するために用いるものであ
る。図1はパイプをクランプしている状態を示すパイプ
クランプの一部切欠正面図、図2はパイプのクランプを
解除した状態を示すパイプクランプの一部切欠正面図、
図4はパイプクランプの側面図である。図4は後述する
他の実施例のパイプクランプの側面図と共用している。
【0017】図中11は両端が開放された円筒体をなす
クランプ本体で、これは一端部(図示左端部)にパイプ
Pが挿入される。12は両端が開放された円筒体をなす
補助筒で、この補助筒12の一端部はクランプ本体11
と同じ軸線上に位置してクランプ本体11の他端部(図
示右端部)に挿入されてクランプ本体11に螺合されて
いる。
【0018】13は円筒体をなすシールシリンダで、こ
れはクランプ本体11の内孔と補助筒12の内孔にわた
って同じ軸線上に位置してその軸方向に移動自在に配置
されている。シールシリンダ13には、シールシリンダ
13の他端と補助筒12の内孔に形成された段部15と
の間に配置された圧縮コイルばね16により図示左向き
に力が加えられており、このためシールシリンダ13の
一端はクランプ本体11の内孔に形成されたリング形の
リブ14に当接して図示左向きの移動が規制されてい
る。
【0019】なお、シールシリンダ13の一端にはパッ
キング17が取付けられ、外周部にはクランプ本体11
の内孔の内周面に摺接するシールリング18が取付けら
れている。
【0020】19は両端が開放された円筒体をなすスラ
イダで、これはクランプ本体11の外周部にこれと同じ
軸線上に位置して移動自在に嵌合されている。すなわ
ち、スライダ19は、後述するようにラチェット23を
クランプ本体11の中央部、すなわちクランプ本体11
の内部に挿入されたパイプPを掴む向きに向けて回動変
位させる向き(図示A方向)と、ラチェット23をクラ
ンプ本体11の外周部、すなわちクランプ本体11の内
部に挿入されたパイプPから離れる向きに向けて回動変
位させる向き(図示B方向)に移動可能に設けられてい
る。
【0021】クランプ本体11の外周部とスライダ19
の内周部に形成された間隙には圧縮コイルばね20が配
置され、この圧縮コイルばね20によりスライダ19は
図示A方向に向けて力が加えられている。
【0022】なお、スライダ19は後述するように補助
筒12に形成されたストッパ30によりA方向への移動
を阻止されている。
【0023】クランプ本体11の一端部には3個の孔部
21が円周方向に等間隔を存した位置に形成されてい
る。この3個の孔部21はクランプ本体11の周壁の内
外側を貫通するもので、クランプ本体11の軸線方向に
沿う長孔として形成されているとともに、この実施例で
はクランプ本体11の一端で開放されている。これは後
述するラチェット23の回動を阻害しないためである。
【0024】また、スライダ19の一端部にはクランプ
本体11の3個の各孔部21と重なる位置において3個
の孔部22が形成されている。この3個の孔部22はス
ライダ19の周壁の内外側を貫通するもので、スライダ
19の軸線方向に沿う長孔として形成されているととも
に、この実施例ではスライダ19の一端で開放されてい
る。これは後述するラチェット23の回動を阻害しない
ためである。
【0025】これによりクランプ本体11の3個の各孔
部21とスライダ19の3個の各孔部22とが互いに重
なって組合されている。そして、クランプ本体11の3
個の各孔部21と、これに重なるスライダ19の3個の
各孔部22とが組合されてなる3組の組合せ部には夫々
ラチェット23が配置されている。
【0026】これら3個のラチェット23は、夫々クラ
ンプ本体11の孔部21とこれに重なるスライダ19の
孔部22においてクランプ本体11の半径方向に沿って
配置され、これら各ラチェット23は、クランプ本体1
1に設けられた第1の支持体の一例である支持リング2
4とスライダ19に設けられた第2の支持体の一例であ
る支持リング25とで回転自在に支持されている。
【0027】支持リング24は、断面が丸形の線材で形
成された円形リングあり、クランプ本体11の内孔の周
壁に円周方向に沿って形成された環状溝26に嵌め込ま
れている。支持リング24は、3個のラチェット23に
形成された孔に挿通されて、クランプ本体11の軸方向
を横切る方向に沿って各ラチェット23を支持してい
る。また、支持リング25は、断面が丸形の線材で形成
された円形リングであり、スライダ19の内孔の周壁に
円周方向に沿って形成された環状溝27に嵌め込まれて
いる。支持リング25は3個のラチェット23に形成さ
れた孔に挿通されて、クランプ本体11の軸方向を横切
る方向に沿って各ラチェット23を支持している。
【0028】ここで、支持リング24、25でラチェッ
ト23を支持する位置について説明する。図1に示すよ
うにスライダ19が外力が加わらず圧縮コイルばね20
に図示A方向に押された状態であると、クランプ本体1
1の軸方向において支持リング25が支持リング24に
対して図示A方向側に位置しており、これにより各ラチ
ェット23はクランプ本体11の中央部、すなわちクラ
ンプ本体11の内部に挿入されたパイプPを掴む向き
(図示C方向)に向けて回動変位される。
【0029】また、図2に示すようにスライダ19が図
示B方向に押された状態では、クランプ本体11の軸方
向において支持リング25が支持リング24に対して図
示B方向側に位置しており、これにより各ラチェット2
3はクランプ本体11の外周部、すなわちクランプ本体
11の内部に挿入されたパイプPをから離れる向き(図
示D方向)に向けて回動変位される。
【0030】28はレバーで、これは補助筒12の外周
部に嵌合する保持孔が形成された保持孔部28aと、こ
の保持部孔28aに対して屈曲した状態でれ連続する取
手部28bとを有している。このレバー28は、傾動動
作により各ラチェット23を図示D方向に向けて回動変
位させる図示B方向にスライダ19を移動させるもので
ある。
【0031】29はレバー受けリングで、レバー28の
保持孔部28aに隣接して補助筒12の外周部に嵌合さ
れており、レバー28の傾動動作の時に保持孔部28a
を受けるものである。
【0032】30は補助筒12の外周部に形成されたス
トッパで、これは圧縮コイルばね20で押されたレバー
受けリング29を直接受けて、レバー28およびスライ
ダ19の位置を規制するものである。
【0033】31は補助筒12の他端に形成されたねじ
部で、図示しないパイプなどが接続される。
【0034】このように構成されたパイプクランプの作
動について述べる。パイプクランプを使用していない状
態では、図1に示すようにスライダ19が圧縮コイルば
ね20により図示A方向に押され、さらにスライダ19
に押されたレバー28およびレバー受けリング29が補
助筒12のストッパ30により移動を規制されている。
この場合、レバー28の保持孔部28aはクランプ本体
11の軸線方向に対して直角に位置している。
【0035】そして、図1に示すようにクランプ本体1
1の内部にパイプPを挿入すると、パイプPの先端がク
ランプ本体11の中央部に向けて変位している各ラチェ
ット23の先端部23aをクランプ本体11の外周部に
向けて押す。このため、各ラチェット23が第1の支持
体である支持リング24を中心として図示D方向に向け
て回動変位するとともに、各ラチェット23が回動する
力が第2の支持体である支持リング25を介してスライ
ダ19に加わり、スライダ19が圧縮コイルばね20の
ばね力に抗してクランプ本体11の外周部上を図示B方
向に向けて移動する。これにより各ラチェット23がク
ランプ本体11の外周部に向けて回動することが可能と
なる。
【0036】パイプPがクランプ本体11の内部をさら
前進してパイプPの先端が各ラッチェット23の先端
23aを越えると、パイプPの先端はクランプ本体11
の内部に設けたシールリング13のパッキング17に接
触する。シールリング13はコイルばね16により押さ
れているので、パイプPの先端とパッキング17との間
が確実にシールされる。また、パイプPの先端が各ラッ
チェット23の先端23aを越えると、各ラッチェット
23の先端23aがパイプPの外周部に接触する。
【0037】そして、各ラチェット23の先端部23a
がパイプPの外周部に接触するようになると、パイプP
の先端が各ラチェット23をクランプ本体11の外周部
(図示D方向)に向けて押す力が解除される。そうする
と、コイルばね20に押されたスライダ19が各ラチェ
ット23をクランプ本体の11中央部(図示C方向)に
向けて回動する向き(図示A方向)に移動される。
【0038】スライダ19が移動する力が支持リング2
5を介して各ラチェット23に加わり、各ラチェット2
3は支持リング24を中心としてクランプ本体11の中
央部(図示C方向)に向けて回動する。これにより各ラ
チェット23の先端部23aがコイルばね20の力を受
けてパイプPの外周部に食い込みパイプPを掴む。
【0039】ここで、パイプPにクランプ本体11から
引き抜く向きの力が加わることがあっても,このパイプ
Pに加わるクランプ本体11から引き抜く向きの力によ
り、支持リング24に支持された各ラチェット23およ
び支持リング25を介してスライダ19に対して図示B
方向に作用する力は、前記のラチェット23およびスラ
イダ19の組合せにより小さなものとなり、コイルばね
20がスライダ19に対して図示A方向に加える力には
はるかに及ばない。このため、パイプPにクランプ本体
11から引き抜く向きの力が加わっても、パイプPが各
ラチェット23からはずれてクランプ本体11から引き
抜かれることがない。
【0040】この結果、クランプ本体11の内部に挿入
されたパイプPは3個のラチェット23により強固にク
ランプ本体11に保持される。また、パイプPをパイプ
クランプで保持する操作は、パイプPをクランプ本体1
1の内部に挿入することにより、自動的にラチェット2
3とスライダ19が動作してパイプPを保持するので大
変容易である。
【0041】次にパイプをクランプ本体11から外す場
合には、レバー28をコイルばね20のばね力に抗して
操作する。すなわち、図2に示すようにレバー28の取
手部28bをクランプ本体の11の中央部に向けて押す
と、保持孔部28aは図示上部中央を支点として傾動し
て、スライダ19を、ラチェット23を押してこれを図
示B方向に向けて移動させる。
【0042】スライダ19が移動する力が支持リング2
5を介して各ラチェット23に加わり、各ラチェット2
3が支持リング24を中心として図示D方向に向けて回
動する。これにより各ラチェット23の先端がパイプP
の外周面から離れて、各ラチェット23によるパイプP
の保持が解除される。このため、レバー28でスライダ
19を動作させるだけの簡単な操作によりパイプPをク
ランプ本体11から外すことができるので、パイプPを
クランプ本体11から外す操作を容易に行うことができ
る。
【0043】また、レバー11はクランプ本体11に傾
動するように設けられ、この傾動動作によりスライダ1
9を図示B方向に移動させるので、レバー28によりパ
イプPをクランプ本体11から外す操作を軽快に行うこ
とができる。
【0044】図3はパイプクランプの他の実施例を示し
ており、図1と同じ部分は同じ符号を付して示してい
る。この実施例は、スライダ19を操作するレバーを図
1の実施例とは異ならせたものである。図4はこのパイ
プクランプの側面図である。
【0045】すなわち、図中41はレバーで、これは門
形部41aと取手部41bとがほぼL字形に組合わされ
たものである。補助筒12の外周部には筒体44が螺嵌
されている。レバー41は門形部41aが補助筒12の
外周部を跨ぐようにして配置されており、門形部41a
は筒体44および補助筒12を貫通するピン42と、こ
のピン42に螺合したナット43との組合せにより傾動
可能に支持されている。また、門形部41aの縁部41
cはスライダ19に隣接してクランプ本体11に嵌合さ
れたレバー受けリング29に当接している。
【0046】そして、取手部41bをクランプ本体11
に向けて押すと、門形部41aがピン42を中心として
回動して、圧縮コイルばね20のばね力に抗して門形部
41aの縁部41でスライダ19を図示B方向に向けて
押すことができる。この実施例ではレバー41の操作に
よりパイプPをクランプ本体11から外す操作を軽快に
行うことができる。
【0047】なお、本発明は前述した実施例に限定され
ずに、種々変形して実施することができる。例えばこの
実施例のパイプクランプではラチェットを3個設けてい
るが、これに限定されずに4個以上のラチェットを設け
ても良い。また、クランプ本体の内部に設けるシール機
構は前述した実施例の形式の限定されず、他の種々の形
式のものを用いることができる。
【0048】
【発明の効果】以上説明したように本発明のパイプクラ
ンプは、クランプ本体の周壁に円周方向に間隔を存して
形成された3個以上の孔部と、クランプ本体に移動自在
に嵌合されたスライダに円周方向に間隔を存して形成さ
れた3個以上の孔部とが互いに重なる各部分に夫々ラチ
ェットを設け、これら3個以上のラチェットを、クラン
プ本体に設けられた第1の支持体およびスライダにおい
てそ軸方向で第1の支持体とは異なる位置に設けられた
第2の支持体とで、クランプ本体の軸方向に対して交差
する方向で回動自在に支持し、さらにばねでスライダに
対して、各ラチェットを、クランプ本体の中央部(クラ
ンプ本体の内部に挿入されたパイプを掴む向きに回動変
位させる向き)に向けて回動変位させる向きに力を加え
るとともに、ラチェットをクランプ本体の外周部に向け
て回動変位させる向きにスライダを移動させるレバーを
設けたものである。
【0049】そして、本発明のパイプクランプは、この
構成によりクランプ本体の内部に挿入したパイプを3個
以上のラチェットにより強固にクランプ本体に保持して
パイプを保持する信頼性を高めることができる。また、
パイプをパイプクランプで保持する操作は、パイプをク
ランプ本体の内部に挿入することにより、自動的にラチ
ェットとスライダが動作してパイプを保持するので大変
容易である。
【0050】さらに、レバーでスライダを動作させるだ
けの簡単な操作によりパイプをクランプ本体から外すこ
とができるので、パイプをクランプ本体から外す操作を
容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のパイプクランプを示す一部
切欠正面図。
【図2】同実施例のパイプクランプを示す一部切欠正面
図。
【図3】他の実施例のパイプクランプを示す一部切欠正
面図。
【図4】一実施例および他の実施例のパイプクランプを
示す側面図。
【図5】従来の一例のパイプクランプを示す正面から見
た断面図。
【図6】同従来例のパイプクランプを示す側面から見た
断面図。
【符号の説明】
11…クランプ本体、 12…補助筒、 13…シールシリンダ、 19…スライダ、 20…圧縮コイルばね、 21…孔部、 22…孔部、 23…ラチェット、 24…支持リング(第1の支持体)、 25…支持リング(第2の支持体)、 28…レバー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒体をなすとともに周方向に等間隔を存
    した少なくとも3個所に内外周部に貫通する孔部が形成
    され内部にパイプが挿入されるクランプ本体と、 筒体をなすとともに前記クランプ本体の外周部にその軸
    方向に移動自在に嵌合され前記クランプ本体の各孔部と
    重なる位置に内外周部に貫通する少なくとも3個の孔部
    が形成されたスライダと、 前記クランプ本体の各孔部およびこのクランプ本体の孔
    部に重なる前記スライダの各孔部にわたって夫々配置さ
    れ前記クランプ本体の内部に挿入されたパイプを外周側
    から掴む少なくとも3個のラチェットと、 前記クランプ本体に設けられ前記各ラチェットを前記ク
    ランプ本体の軸方向に対して交差する方向で回動自在に
    支持する第1の支持体および前記スライダに設けられそ
    の軸方向において前記第1の支持体とは異なる位置で前
    記各ラチェットを前記スライダの軸方向に対して交差す
    る方向で回動自在に支持する第2の支持体と、 前記スライダに対して前記ラチェットを前記クランプ本
    体の中央部に向けて回動変位させる向きに力を加えるば
    ねと、 前記クランプ本体に設けられ前記ラチェットを前記クラ
    ンプ本体の外周部に向けて回動変位させる向きに前記ス
    ライダを移動させるレバーとを具備することを特徴とす
    るパイプクランプ。
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