JP2756065B2 - 電気回路設計方法及び電気回路設計用cad装置 - Google Patents

電気回路設計方法及び電気回路設計用cad装置

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JP2756065B2
JP2756065B2 JP4283360A JP28336092A JP2756065B2 JP 2756065 B2 JP2756065 B2 JP 2756065B2 JP 4283360 A JP4283360 A JP 4283360A JP 28336092 A JP28336092 A JP 28336092A JP 2756065 B2 JP2756065 B2 JP 2756065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、登録されているシンボ
ルを用いながら諸入力を行い、電気回路を階層設計する
電気回路設計方法及び電気回路設計用CAD装置に係
り、特に、電気回路の階層設計の際に用いられるシンボ
ルの修正に関する電気回路設計者の作業を軽減し、電気
回路設計能率の向上を図ることが可能な、電気回路設計
方法及び電気回路設計用CAD装置に関する。
【0002】
【従来の技術】通信装置等のアナログ回路や、コンピュ
ータ装置やその周辺機器等のデジタル回路、又、送配電
等の強電回路においては、従来から非常に複雑なものが
ある。例えば、半導体集積回路に組み込まれるデジタル
回路(論理回路)等にも、より複雑なものがある。又、
近年、ますます半導体集積回路の集積度が高くなるに連
れ、半導体集積回路の設計作業量も増加し、要求されて
いる仕様を実現するための半導体集積回路の設計作業内
容も複雑になっている。
【0003】半導体集積回路に組み込む論理回路等の電
気回路設計方法として、従来から様々な手法が提案され
ている。例えば、予め決定されている機能や性能や論理
等から、細部の構成や論理回路を順次設計していくとい
うトップダウン手法といわれるものがある。又、既に実
績のある論理ブロックを組み合わせながら、次第に大規
模な構成へと設計していくというボトムアップ手法と呼
ばれるものがある。又、これらトップダウン手法やボト
ムアップ手法において、細部の構成や論理回路を順次設
計していく際の各段階をより明確にしていくという、い
わゆる階層設計手法がある。
【0004】一方、LSI(large scale integrated c
ircuit)の設計技術や製造技術等、様々なデジタル技術
の進歩には目覚ましいものがある。例えば、近年におい
ては、非常に高性能なCPU(central processing uni
t )がワンチップ化されている。又、半導体記憶装置の
記憶容量の増加にも目覚ましいものがあり、様々な面で
デジタル技術が急速に進歩している。又、例えばマンマ
シンインタフェイスに関するソフトウェア技術等、様々
なソフトウェア技術も急速に進歩している。
【0005】このようなデジタル技術やソフトウェア技
術の進歩により、例えばEWS(engineering workstat
ion )等のコンピュータ装置を用いたCAD装置が、電
気回路設計等の様々な設計分野において広く用いられる
ようになっている。電気回路設計用CAD装置、例えば
半導体集積回路に組み込む論理回路を設計するために用
いられるCAD装置においては、前述のような階層設計
の考え方が基幹となっている。例えば、隣接する回路素
子の集合によってブロックを定義し、該ブロックに対応
するブロックシンボルを用いながら順次設計するという
ことが電気回路設計用CAD装置においても配慮されて
いる。
【0006】特開平2−25980では、登録されてい
るブロックシンボルを用いながら諸入力を行い、電気回
路を階層設計するという電気回路設計用CAD装置にお
いて、ブロックシンボル生成に関する電気回路設計者の
能率向上を図るための技術が開示されている。該特開平
2−25980は、まず、回路情報から下位回路の外部
入出力端子に関する名称及び入出力属性等のデータを収
集し、入出力属性に対応して左右に区分した端子数に応
じてブロックシンボルの形状を決定すると共に、各外部
端子名に対応するピン名を昇順にソートして、該シンボ
ル上に配置することによって該下位回路を示すブロック
シンボルを作成するという階層シンボル自動作成処理手
段を備えている。又、該特開平2−25980は、該作
成されたブロックシンボル又は既に作成された回路にお
けるブロックシンボルを、外部入力に応じて修正するシ
ンボル編集処理手段を備えている。該特開平2−259
80は、このような構成によって、下位回路を入力し、
又は修正した際に自動的にブロックシンボルを作成する
ことによって、ブロックシンボル作成の煩わしさと入力
ミスをなくすることができ、又、既に作成された回路を
修正した場合にもブロックシンボルへのフィードバック
が自動的に行われるようにすることができ、電気回路設
計者の能率向上を図ることが可能である。
【0007】
【発明が達成しようとする課題】しかしながら、従来
の、登録されているシンボルを用いながら設計する電気
回路設計用CAD装置は、設計者の実際の電気回路設計
の際、入力作業が煩雑であるという問題があった。電気
回路の設計の際には、非常に多くの回路素子を順次入力
しなければならない。
【0008】又、電気回路を階層設計する際、隣接する
回路をブロック化したり、ブロック化されたものをシン
ボルとして生成し、非常に多くのシンボルを生成する一
連の作業が頻繁に行われるものである。又、一旦生成さ
れたシンボルについても、設計作業の進行に伴って種々
の修正を頻繁に行うものである。しかしながら、従来の
階層設計を行う電気回路設計方法あるいは電気回路設計
用CAD装置においては、このようなシンボル修正に関
する作業が煩雑であるという問題があった。
【0009】なお、前記特開平2−25980では、既
に作成済みのシンボルを自動修正する際、該修正が最小
となるようにする点は言及されている。しかしながら、
これを具体的に実施するためには、どのような手順によ
ればよいものか、あるいは、どのような手段によるもの
か言及されていない。即ち、具体的なデータやテーブル
の扱い方について言及されていない。
【0010】本発明は、前記従来の問題点を解決するべ
くなされたもので、電気回路の階層設計の際に用いられ
るシンボルの修正に関する電気回路設計者の作業を軽減
し、電気回路設計能率の向上を図ることが可能な電気回
路設計方法及び電気回路設計用CAD装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本願の第1発明の電気回
路設計方法は、その回路内容と共に登録されているシン
ボルを用いながら諸入力を行い、電気回路を階層設計す
る電気回路設計方法において、その回路図及びそのシン
ボル図が既に登録されているシンボルについて、前記回
路図と前記シンボル図とでそれぞれに備えられて同一の
事項を示す共通情報を、これら回路図とシンボル図との
いずれか一方のみ変更する際に、変更前の情報と変更後
の情報とを共に保存しておき、前記変更後の情報と前記
変更前の情報との対応、及び、前記回路図と前記シンボ
ル図との変更前の情報の相互対応に基づいて、前記回路
図と前記シンボル図とのいすれか一方の前述の変更に対
応する他方の更新すべき情報を確定し、該確定に従った
更新を行うことにより、前記課題を達成したものであ
る。
【0012】一方、本願の第2発明の電気回路設計用C
AD装置は、その回路内容と共に登録されているシンボ
ルを用いながら諸入力を行い、電気回路を階層設計する
電気回路設計用CAD装置において、前記シンボルの回
路図とシンボル図とでそれぞれに備えられて同一の事項
を示す共通情報を、これら回路図とシンボル図とのいず
れか一方のみ変更する際に、変更前の情報と変更後の情
報とを共に保存することができるデータ構造で、前記シ
ンボルの前記回路図の情報と前記シンボル図の情報とを
記憶する記憶装置と、あるシンボルの前記回路図の情報
と前記シンボル図の情報とのいずれか一方の前記共通情
報の変更の際に、その変更前の情報は保存したままで、
その変更後の情報を、該変更前の情報と対応させながら
追加するシンボル情報追加部と、前記変更後の情報と前
記変更前の情報との対応、及び、前記回路図と前記シン
ボル図との変更前の情報の相互対応に基づいて、前記回
路図と前記シンボル図とのいずれか一方の前述の変更に
対応する他方の更新すべき情報を確定するシンボル更新
情報確定部と、該確定に従った更新を行うシンボル情報
更新部と、該更新の後に、前記変更後の情報と共に保存
しておいた前記変更前の情報を削除するシンボル情報削
除手段とを備えたことにより、前記課題を達成したもの
である。
【0013】
【作用】前記第1発明及び前記第2発明は、いずれも、
登録されているシンボルを用いながら電気回路を階層設
計する、従来の電気回路設計方法の作業内容、あるい
は、従来の電気回路設計用CAD装置を用いた電気回路
設計者の作業内容を分析してなされたものである。
【0014】特に、電気回路の階層設計の際のシンボル
の修正に関する作業内容を分析してなされたものであ
る。
【0015】従来のこのような電気回路設計方法あるい
は電気回路設計用CAD装置においては、階層設計の際
に用いられるシンボルのその回路内容を示す回路図(以
降、スケマチックと称する)の入力を行うときと、該シ
ンボルの作図上用いられる記号(以降、シンボル図と称
する)を入力するときとでは、当該電気回路設計用CA
D装置での操作モードが異なっているものであった。
又、前記スケマチックあるいは前記シンボル図のいずれ
か一方について修正を行った場合、操作モードを切換え
て他方の修正を行って、1つのシンボルにおけるそのス
ケマチックとそのシンボル図との整合をとる必要があっ
た。即ち、このようなスケマチックとシンボル図との間
の整合は、電気回路設計者の作業に依存するものであっ
た。
【0016】このため、電気回路設計者が電気回路設計
時に頻繁にシンボルの修正を行う場合、操作モードの切
換えや利用するシートやウインドウ等の切換えを頻繁に
行う等、繁雑な作業を行わざるを得なかった。又、この
ような繁雑な作業中には様々な操作ミスが生じてしまう
ものであり、種々の問題を生じてしまっていた。
【0017】前記第1発明及び前記第2発明は、いずれ
も、このようなシンボルの修正時の作業内容の分析に基
づいて、前記スケマチックと前記シンボル図との整合を
自動的あるいは略自動的に行うことができる手順あるい
は構成を見出してなされたものである。
【0018】図1は、前記第1発明の要旨を示すフロー
チャートである。
【0019】この図1のフローチャートにおいては、そ
のスケマチック(回路図)及びそのシンボル図が既に登
録されているあるシンボルについて、前記スケマチック
と前記シンボル図とに共通の情報を変更する際の一連の
手順が示されている。
【0020】前記共通の情報とは、シンボル名称やシン
ボル番号、又、その入力端子の名称や番号、又、その出
力端子の名称や番号等である。前記第1発明及び前記第
2発明では、このような共通の情報を変更する際に、電
気回路設計者の作業を軽減するために、これらスケマチ
ックとシンボル図とのいずれか一方の前記共通の情報を
変更すれば、この後のこれらスケマチックとシンボル図
との間の情報の整合を自動的あるいは略自動的に行うよ
うにしている。
【0021】前記スケマチックと前記シンボル図とのい
ずれか一方の共通の情報を電気回路設計者が変更する
と、まず、この図1のステップ102において、電気回
路設計者が変更した前記スケマチックあるいは前記シン
ボル図のいずれか一方に、変更後の情報を追加する。こ
の際、該変更によって古い情報となった変更前の情報は
削除せず、前記変更後の情報と共に保存しておく。
【0022】続いてステップ104では、前記変更を行
った前記スケマチックあるいは前記シンボル図のいずれ
か一方に対応する、他方、即ち前記変更を行っていない
前記スケマチックあるいは前記シンボル図のいずれか一
方の、前記変更に対応して整合をとるために更新すべき
情報を確定する。例えば、電気回路設計者がスケマチッ
クにてシンボル名称を変更しようとした場合、これに整
合をとるために、そのシンボルの前記シンボル図中の対
応するシンボル名称を更新すべきであることを確定す
る。この更新すべき情報の確定は、前記変更後の情報と
共に前記変更前の情報が保存されているので、これら情
報の対応を用いて行う。即ち、前記変更後の情報から、
まず、その変更前の情報は対応付けすることができる。
この後、変更前の整合のとれている情報、即ち、前記ス
ケマチックの変更前の情報と前記シンボル図の変更前の
情報との相互対応に基づいて、前記変更を行った前記ス
ケマチックと前記シンボル図とのいずれか一方の情報に
対応する他方の更新すべき情報を確定することができ
る。
【0023】このように更新すべき他方の情報が確定す
ると、続いてステップ106では、該確定に従った更新
を行う。例えば、前記スケマチック中のシンボル名称が
変更された場合、前記ステップ104で更新すべき他方
の情報として確定した、対応する前記シンボル図中のシ
ンボル名称を更新する。これによって、前記スケマチッ
クと前記シンボル図との情報の整合をとることができ
る。
【0024】なお、本発明はこれに限定されるものでは
ないが、前記ステップ106の更新の後に、前記図1の
ステップ108として、前記変更後の情報と共に保存し
ておいた前記変更前の情報を削除するようにしてもよ
い。即ち、前記ステップ102で変更後の情報を追加し
た際、これと共に保存しておいた前記変更前の情報を削
除するというものである。このような該ステップ108
の削除の処理は、他の関連処理と併せて行うことも可能
であり、本発明は、前記ステップ106の後にこのよう
なステップ108の削除の処理を行うことに限定するも
のではない。又、前記ステップ106での他方の情報の
更新についても本発明は具体的に限定するものではな
く、この時点で更新前の情報を更新後の情報に書替えて
しまってもよく、あるいは更新前の情報が保存してお
き、更新後の情報を追加するというものであってもよ
い。
【0025】以上説明した通り、前記第1発明によれ
ば、あるシンボルの前記スケマチックと前記シンボル図
とに共通の情報を、電気回路設計者がいずれか一方のみ
変更したとしても、該変更に整合させるために他方の更
新を自動的あるいは略自動的に行うことが可能である。
従って、電気回路設計者のシンボルの修正に関する作業
を軽減することができ、電気回路設計能率の向上を図る
ことが可能である。
【0026】
【実施例】以下、図を用いて本発明の実施例を詳細に説
明する。
【0027】図2は、前記第1発明及び前記第2発明が
適用された電気回路設計用CAD装置の実施例の構成を
示すブロック図である。
【0028】本実施例の電気回路設計用CAD装置は、
所定のハードウエア構成のコンピュータ装置上に前記図
1に示されるような構成が構築されている。該コンピュ
ータ装置のハードウエア構成は、具体的には、CPU
と、主記憶装置と、ハードディスク装置と、フロッピー
ディスク装置と、所定の入出力装置と、キーボードと、
CRT(cathode ray tube)制御装置と、CRT等によ
って構成されている。
【0029】前記CPUは、本実施例の電気回路設計用
CAD装置に係るもの等、前記ハードディスク装置から
前記主記憶装置へと読み込まれたプログラムモジュール
等を実行する。前記ハードディスク装置には、本実施例
に係るプログラムモジュールやデータ等が記憶されてお
り、必要に応じて前記主記憶装置へと読み出されるよう
になっている。前記フロッピーディスク装置は、種々の
プログラムモジュールやデータ等の、他のコンピュータ
システム等の受渡し等に用いられている。
【0030】前記入出力装置は、前記CRT上の座標を
入力するためのマウス等の接続に用いられている。前記
キーボードは、前記CRT制御装置及び前記CRTと共
に、電気回路設計者が本実施例の電気回路設計用CAD
装置を操作する際に用いられる。又、該キーボードは、
種々のデータ設定等の際にも用いられている。前記CR
T制御装置は、ビットマップ表示装置であり、数字や漢
字等の文字だけでなく、このような文字と混在して電気
回路等をも前記CRTに表示することができる。
【0031】このようなハードウエア構成のコンピュー
タ装置上に構築された本実施例の電気回路設計用CAD
装置は、主として、この図2に示される如く、グラフィ
クディスプレイ10と、マンマシンインタフェイス(M
MI)12と、回路図編集部14と、シンボル図編集部
16と、シンボル自動生成部20と、データ同一化更新
部22とにより構成されている。又、該電気回路設計用
CAD装置は、更に、回路図データテーブルT1と、シ
ンボル図データテーブルT2と、ファイルIO(input
/output)30と、データベース32とにより構成され
ている。
【0032】前記グラフィックディスプレイ10及び前
記マンマシンインタフェイス12は、前記マウスと、前
記キーボードと、前記CRT制御装置と、前記CRTと
のハードウエアによるものである。
【0033】前記回路図編集部14は、これらグラフィ
ックディスプレイ10やマンマシンインタフェイス12
を用いながら、既に入力されている回路図を表示しなが
ら、あるいは前記マウスにて入力される座標の表示を確
認しながら、前記スケマチックの入力及び編集を行う。
前記シンボル図編集部16は、同じくこれらグラフィッ
クディスプレイ10及びマンマシンインタフェイス12
を用いて、前記シンボル図の入力及び編集を行う。前記
回路図編集部14での前記スケマチックの入力及び編集
は、前記回路図データテーブルT1へのデータ入力ある
いは既に該回路図データテーブルT1に記憶されている
データの更新という形態で行われる。同様に、前記シン
ボル図編集部16の前記シンボル図の入力及び編集につ
いても、前記シンボル図データテーブルT2へのデータ
の入力、あるいは該シンボル図データテーブルT2に既
に記憶されているデータの更新という形で行われる。
【0034】又、本実施例においては、前記回路図編集
部14にて新たに入力されたシンボルのスケマチックに
ついては、前記シンボル自動生成部20にて、該シンボ
ルに対応するシンボル図が自動生成され、前記シンボル
図データテーブルT2のデータを更新する。
【0035】これら回路図データテーブルT1及びシン
ボル図データテーブルT2中のデータは前記ファイルI
O30を経由して、最終的には前記データベース32に
格納される。又、前記回路図編集部14にて編集される
スケマチックあるいは前記シンボル図編集部16にて編
集されるシンボル図に係るデータは、前記ファイルIO
30を経由して前記データベース32から前記回路図デ
ータテーブルT1あるいは前記シンボル図データテーブ
ルT2へと読み出される。
【0036】なお、前記回路図編集部14における前記
回路図データテーブルT1の変更は、前記第1発明及び
前記第2発明が適用されたものである。即ち、該回路図
編集部14にて変更される前記回路図データテーブルT
1の情報が、前記シンボル図データテーブルT2にも共
通な情報の場合、該回路図編集部14は、変更後の情報
の追加のみを行って、変更前の情報は、該変更後の情報
と共に保存される。一方、前記シンボル図編集部16に
ついても、前記第1発明及び前記第2発明が適用されて
いる。即ち、前記シンボル図編集部16で変更される前
記シンボル図データテーブルT2中のデータが前記回路
図データテーブルT1にも共通のデータである場合、該
シンボル図編集部16は、変更後の情報の追加のみを行
って、変更前の情報は該変更後の情報と共に保存する。
【0037】前記データ同一化更新部22は、本実施例
における前記第1発明及び前記第2発明の特に適用部分
であり、前記データベース32あるいは前記回路図デー
タテーブルT1あるいは前記シンボル図データテーブル
T2中に既に登録されているあるシンボルについて、前
記スケマチックと前記シンボル図とに共通の情報を、こ
れらスケマチックとシンボル図とのいずれか一方の情報
のみ電気回路設計者が変更した場合に、該変更に伴った
整合を確保するために、他方の情報を自動的に更新する
というものである。即ち、例えば前記スケマチック中の
シンボル名称等の情報を変更した場合には、これがシン
ボル図にも共通の情報である場合、該データ同一化更新
部22は、該変更に対応する前記シンボル図の情報を更
新する。あるいは、前記シンボル図中のある情報を変更
した際、この情報が前記スケマチックにも共通の情報で
ある場合、該データ同一化更新部22は、該変更の整合
を確保するために、該変更に対応する前記スケマチック
の情報を更新する。
【0038】図3は、前記実施例に用いられる前記デー
タ同一化更新部22の構成を示すブロック図である。
【0039】この図3においては、前記図2に示された
前記データ同一化更新部22の構成が示されている。該
データ同一化更新部22は、この図3に示されるよう
に、主としてブロック名更新部24と、ピン名更新部2
6とにより構成されている。又、前記ブロック名更新部
24は、回路図ブロック名更新部24a とシンボル図ブ
ロック名更新部24b とにより構成されている。前記ピ
ン名更新部26は、回路図ピン名更新部26a とシンボ
ル図ピン名更新部26b とにより構成されている。
【0040】前記回路図ブロック名更新部24a 及び前
記回路図ピン名更新部26a は、それぞれ、図4あるい
は図5に示されるような構成となっている。即ちこれら
回路図ブロック名更新部24a 及び回路図ピン名更新部
26a は、いずれも、スケマチック更新情報確定部と、
スケマチック情報更新部と、スケマチック情報削除部と
により構成されている。
【0041】前記スケマチック更新情報確定部は、前記
図2に示される前記シンボル図編集部16にて前記シン
ボル図データテーブルT2を変更した際、該シンボル図
データテーブルT2に記憶されている変更後の情報と該
変更後の情報と共に記憶されている変更前の情報との対
応、及び、該シンボル図データテーブルT2の変更前の
情報とこれに対応する前記回路図データテーブルT1の
変更前の情報との相互対応とに基づいて、前記シンボル
図編集部16にて行った前記シンボル図データテーブル
T2の変更に対応する、前記回路図データテーブルT1
中のスケマチックの更新すべき情報を確定するものであ
る。
【0042】又、前記スケマチック情報更新部は、前記
スケマチック更新情報確定部での確定に従って、前記回
路図データテーブルT1の更新を行う。前記スケマチッ
ク情報削除部は、前記スケマチック情報更新部での更新
後に、前記シンボル図データテーブルT2に保存されて
いた前記変更前の情報及び前記回路図データテーブルT
1に保存されていた前記更新前の情報を削除する。
【0043】一方、前記シンボル図ブロック名更新部2
4b 及び前記シンボル図ピン名更新部26b は、それぞ
れ、図6あるいは図7に示されるような構成となってい
る。即ち、これらシンボル図ブロック名更新部24b 及
びシンボル図ピン名更新部26b は、いずれも、シンボ
ル図更新情報確定部と、シンボル図情報更新部と、シン
ボル図情報削除部とを備えている。
【0044】前記シンボル図更新情報確定部は、前記回
路図編集部14で変更した前記回路図データテーブルT
1の情報が前記シンボル図データテーブルT2にも共通
の情報である場合、該回路図データテーブルT1の変更
に対応して整合するために更新すべき前記シンボル図デ
ータテーブルT2中の情報を確定する。これは、前記回
路図編集部14で前記回路図データテーブルT1を変更
した際、変更後の情報と共に保存されている変更前の情
報を用いて行われる。即ち、該シンボル図更新情報確定
部は、前記変更後の情報と前記変更前の情報との対応、
及び、前記回路図データテーブルT1の該変更前の情報
と前記シンボル図データテーブルT2の更新前の情報と
の相互対応とに基づいて、前記シンボル図データテーブ
ルT2における更新すべき情報を確定する。
【0045】又、前記シンボル図情報更新部は、前記シ
ンボル図更新情報確定部にて確定された情報を更新する
ものである。前記シンボル図情報削除部は、前記シンボ
ル図情報更新部による前述の更新の後に、前記回路図デ
ータテーブルT1に前記変更後の情報と共に保存してお
いた前記変更前の情報を削除する。又、該シンボル図情
報削除部は、前記シンボル図データテーブルT2に前記
更新後の情報と共に保存しておいた前記更新前の情報を
削除する。
【0046】図8は、前記実施例で行われる一連の手順
を示すフローチャートである。
【0047】まず、この図8のステップ132において
は、前記図2に示される前記回路図編集部14にて、新
たなシンボルのスケマチックが作成される。これは、前
記グラフィックディスプレイ10及び前記マンマシンイ
ンタフェイス12を用いて、前記回路図編集部14が、
入力されたシンボルのスケマチックに関するデータを前
記回路図データテーブルT1へと書込むというものであ
る。
【0048】このようにして前記スケマチックが入力さ
れると、ステップ134として、該スケマチックのシン
ボルに対応するシンボル図が前記シンボル自動生成部2
0にて自動生成される。あるいは、該スケマチックのシ
ンボルに対応するシンボル図が、前記グラフィックディ
スプレイ10及び前記マンマシンインタフェイス12を
用いて前記シンボル図編集部16により生成され、前記
シンボル図データテーブルT2へと書込まれる。
【0049】これらステップ132及びステップ134
にてそのスケマチック及びそのシンボル図が作成された
シンボルについて、前記回路図データテーブルT1に記
憶されている該シンボルに関する情報、及び、前記シン
ボル図データテーブルT2に記憶されている該シンボル
に関する情報は、いずれも、前記ファイルIO30を経
由して、一旦前記データベース32へと格納される。
【0050】このようにスケマチック及びシンボル図が
作成されたシンボル図について、何らかの修正が必要と
なった場合、ステップ136からステップ140へと進
む。この修正は、例えば、前記スケマチックの変更であ
ってもよく、前記シンボル図の変更であってもよい。
【0051】続くステップ140では、修正(変更)し
ようとするシンボルに関する情報を前記データベース3
2から読み出す。即ち、修正しようとするシンボルのス
ケマチックに関する情報を、前記ファイルIO30を経
由して前記データベース32から前記回路図データテー
ブルT1へと読み出す。又、修正しようとするシンボル
のシンボル図に関する情報を、前記ファイルIO30を
経由して前記データベース32から前記シンボル図デー
タテーブルT2へと読み出す。
【0052】次にステップ142では、前記ステップ1
40で読み出されたデータに対する変更を行う。このス
テップ142に示される処理は、図9を用いて詳しく後
述する。
【0053】ステップ142にて、修正しようとするシ
ンボルの前記スケマチックに関する情報及び前記シンボ
ル図に関する情報がいずれも変更されると、続くステッ
プ144にて、これら変更後の情報が前記データベース
32へと格納される。即ち、変更された前記回路図デー
タテーブルT1に記憶されている情報及び変更された前
記シンボル図データテーブルT2に記憶されている情報
は、いずれも、前記ファイルIO30を介して前記デー
タベース32へと格納される。
【0054】図9は、前記実施例で行われるシンボル変
更処理を示すフローチャートである。
【0055】この図9に示されるシンボル変更処理は、
前記図8の前記ステップ142に相当するものである。
【0056】この図9において、まずステップ160で
は、電気回路設計者によってシンボルの修正を行うとい
うものである。これは、前記データベース32から読み
出された前記回路図データテーブルT1中のスケマチッ
クに関するデータを電気回路設計者が前記回路図編集部
14にて変更するというものである。あるいは、前記デ
ータベース32から前記シンボル図データテーブルT2
へと読み出されたシンボル図に関するデータを、電気回
路設計者が前記シンボル図編集部16にて変更するとい
うものである。このような電気回路設計者のシンボルの
変更は、前記スケマチックと前記シンボル図とに共通の
情報の変更であっても、いずれか一方のみ変更するだけ
で、以下に続くステップ162や164等によって、他
方の情報も自動的に更新される。なお、このステップ1
60での電気回路設計者による前記スケマチックあるい
は前記シンボル図の変更の際には、変更後の情報と共に
変更前の情報も保存されるものであり、即ち、変更後の
情報を追加するというものである。
【0057】前記ステップ160に続いてステップ16
2では、電気回路設計者によって行われた前記スケマチ
ックあるいは前記シンボル図のいずれか一方の変更後、
該変更に整合させるため他方の情報を更新するべく、図
10を用いて詳しく後述するシンボル更新処理を起動さ
せる。又、続くステップ164では、前記ステップ16
2で起動された前記シンボル更新処理が全て終了したか
否かを判定する。
【0058】該シンボル更新処理が全て終了すると、こ
の図9に示される全ての処理を終了し、該図9に示され
る前記シンボル変更処理を起動した処理へと復帰する。
【0059】なお、前記図8及び前記図9のフローチャ
ートに示される一連の処理は、前記回路図編集部14あ
るいは前記シンボル図編集部16にて行われる。
【0060】図10は、前記実施例で行われるシンボル
更新処理を示すフローチャートである。
【0061】この図10においては、前記図9の前記ス
テップ162で起動されるシンボル更新処理の処理内容
が示されている。該シンボル更新処理は、前記図2ある
いは前記図3に示される前述のデータ同一化更新部22
にて行われる、前記回路図編集部14あるいは前記シン
ボル図編集部16にて起動される処理である。
【0062】この図10において、まず、ステップ18
0では、前記図3に示される前記回路図ブロック名更新
部24a 、前記シンボル図ブロック名更新部24b 、前
記回路図ピン名更新部26a あるいは前記シンボル図ピ
ン名更新部26b のいずれかの、前記スケマチック更新
情報確定部あるいは前記シンボル図更新情報確定部にて
行われるものである。該ステップ180は、前記スケマ
チックあるいは前記シンボル図のいずれか一方に対して
電気回路設計者が行った変更に対応する他方の更新すべ
き情報を確定するというものである。
【0063】続いてステップ182では、前記回路図ブ
ロック名更新部24a あるいは前記回路図ピン名更新部
26a 中の前記スケマチック情報更新部で行われる処理
である。あるいは、前記シンボル図ブロック名更新部2
4b あるいは前記シンボル図ピン名更新部26b 中の前
記シンボル図情報更新部にて行われる処理である。これ
は、前記ステップ180で確定されたものに従って実際
に更新を行うというものである。
【0064】ステップ184は、前記回路図ブロック名
更新部24a あるいは前記回路図ピン名更新部26a の
前記スケマチック情報削除部にて行われる処理である。
あるいは、前記シンボル図ブロック名更新部24b ある
いは前記シンボル図ピン名更新部26b の前記シンボル
図情報削除部にて行われる処理である。このステップ1
84で行われる処理は、前記ステップ182での更新の
後に、変更後の情報と共に保存されている変更前の情報
を削除したり、更新後の情報と共に保存されている前述
の更新前の情報を削除するというものである。
【0065】図11は、前記実施例が対象とするシンボ
ルのスケマチックの一例を示す回路図である。又、図1
2は、該シンボルの本実施例におけるシンボル図の一例
を示す線図である。
【0066】まず、図11に示されるスケマチックにお
いて、該図11の上方には、「BLOCK NAME
:」として、「BLOCK1」のブロック名、及び、
「db:30000」のブロックデータベースIDとが示
されている。該ブロックデータベースIDは、BLOC
K1と称するこの図11のスケマチックに示されるブロ
ックの、前記データベース32中における、当該ブロッ
クに係る連番である。
【0067】又、この図11の左方には、2つの入力ピ
ンが示されている。一方の入力ピンは、「DATAI
N」というピン名であり、そのデータベースIDは「d
b:10000」である。他方の入力ピンは、「SET
IN」というピン名であり、そのデータベースIDは
「db:12000」となっている。
【0068】又、この図11の右方においては、2つの
出力ピンが示されている。一方の出力ピンは、「DAT
AOUT」というピン名であり、そのデータベースID
は「db:11000」である。他方の出力ピンは、「S
ETOUT」というピン名であり、そのデータベースI
Dは「db:13000」である。
【0069】又、前記図12に示される線図において、
矩形形状にて前記図11のスケマチックに示されるシン
ボルの、シンボル図が示されている。該矩形形状の中央
部には、「BLOCK1」との当該ブロックのブロック
名、及び、「db:40000」との当該ブロックのブロ
ックデータベースIDが示されている。
【0070】又、この図12の左方には2つの入力ピン
が示されている。一方の入力ピンは、「DATAIN」
というピン名であり、そのデータベースIDは「db:2
0000」であり、同一ピン名である前記図11のデー
タベースIDが「db:10000」のものに対応するも
のである。他方の入力ピンは、「SETIN」というピ
ン名であり、そのデータベースIDは「db:2200
0」であり、同一ピン名である前記図11の「db:12
000」のものと対応するものである。
【0071】この図12の右方においては、2つの出力
ピンが示されている。一方の出力ピンは、「DATAO
UT」というピン名であり、そのデータベースIDは
「db:21000」であり、同一のピン名である前記図
11のデータベースID「db:11000」のものと対
応するものである。他方の出力ピンは、「SETOU
T」というピン名であり、そのデータベースIDは「d
b:23000」であり、同一ピン名である前記図11
のデータベースID「db:13000」のものと対応す
るものである。
【0072】なお、この図12の右上に記された「I2
3」は、この図12に示されるブロックが実際の回路図
入力に用いられた際に付される名称、即ちインスタンス
名である。
【0073】以下、前記図11及び前記図12に示され
るシンボルについて、「DATAIN」の入力ピンのピ
ン名を「DATAIN2」に変更し、「BLOCK1」
のブロックのブロック名を「BLOCK2」に変更する
ことを例として、本実施例の作用を説明する。
【0074】まず、前記図8の前記ステップ132に対
応して、電気回路設計者が前記回路図編集部14等を用
いて前記図11のスケマチックを入力すると、前記回路
図データテーブルT1には、図13に示されるピン名デ
ータテーブルT1a が作成される。又、該回路図データ
テーブルT1には、図15に示されるようなブロック名
データテーブルT1b が作成される。
【0075】続いて、前記図8の前記ステップ134に
対応して、前記図2に示される前記シンボル自動生成部
20によって、前記図11に示されるスケマチックから
前記図12に示されるブロック図が自動生成される。該
自動生成によって、前記シンボル図データテーブルT2
には、図14に示されるようなシンボル図ピン名データ
テーブルT2a 、及び、図16に示されるシンボル図ブ
ロック名データテーブルT2b が作成される。
【0076】前記図8に示される前記ステップ132及
び前記ステップ134によって、前記スケマチックが入
力され、該スケマチックに対応するシンボルのシンボル
図が自動生成されると、これらスケマチックやシンボル
図に関する情報は、通常、前記データベース32へと一
旦格納される。
【0077】又、前述のように「DATAIN」の入力
ピンのピン名を変更したり、「BLOCK1」のブロッ
クのブロック名を変更する際には、前記図8の前記ステ
ップ140に示される如く、前記データベース32から
のデータ読出しが行われる。このようなデータの読出し
によって、前記回路図データテーブルT1には、前記図
13や前記図15に示されるようなテーブルが復元され
る。又、このような読出しによって、前記シンボル図デ
ータテーブルT2には、前記図14や前記図16に示さ
れるようなテーブルが復元される。
【0078】続いて、前記図8の前記ステップ142に
対応して、前記図9に示されるシンボル変更処理が行わ
れると、まず、前記ステップ160に示されるものに対
応する、変更後のピン名「DATAIN2」に関する情
報が前記回路図ピン名データテーブルT1a に追加され
(図17参照)、変更後のブロック名「BLOCK2」
に関する情報が前記回路図ブロック名データテーブルT
1b に追加される(図19参照)。
【0079】このように変更後の情報が前記回路図デー
タテーブルT1へと追加されると、前記ステップ162
にて起動された前記図10のシンボル更新処理の前記ス
テップ180にて、前記シンボル図データテーブルT2
中の更新すべき情報が確定される。例えば、前記図17
のシンボル図ピン名データテーブルT2a に示される、
データベースIDが「db:20000」で、ピン名が
「DATAIN」である情報が更新されるものとして確
定される。又、前記図19のシンボル図ブロック名デー
タテーブルT2b において、データベースIDが「db:
40000」でブロック名が「BLOCK1」が更新さ
れるべき情報として確定される。
【0080】続いて、前記図10の前記ステップ182
に対応して、前記シンボル図データテーブルT2の更新
が行われる。即ち、前記図17の前記シンボル図ピン名
データテーブルT2a における、データベースIDが
「db:20001」でピン名が「DATAIN2」の情
報が追加される。又、前記図19の前記シンボル図ブロ
ック名データテーブルT2b に示される、データベース
IDが「db:40001」でブロック名が「BLOCK
2」の情報が追加される。
【0081】このように、前記スケマチックに対応する
整合すべき前記ブロック図に関する情報が追加される
と、前記図10の前記ステップ184に対応して、前記
回路図データテーブルT1の変更前の情報及び前記シン
ボル図データテーブルT2の更新前の情報とが削除され
る。即ち、前記図17に示される、データベースIDが
「db:10000」でピン名が「DATAIN」である
情報と、データベースIDが「db:20000」でピン
名が「DATAIN」である情報、前記図19に示され
るデータベースIDが「db:30000」でブロック名
が「BLOCK1」の情報、及び、データベースIDが
「db:40000」でブロック名が「BLOCK1」の
情報がいずれも削除される。
【0082】なお、このような削除の後の、前記回路図
ピン名データテーブルT1a 及び前記シンボル図ピン名
データテーブルT2a は図18に示す通りである。又、
このような削除の後の、前記回路図ブロック名データテ
ーブルT1b 及び前記シンボル図ブロック名データテー
ブルT2b は図20に示す通りである。
【0083】又、以上説明した電気回路設計者による変
更、これに対応する前記データ同一化更新部22による
前記シンボル図データテーブルT2のデータの整合が完
了すると、そのスケマチックは図21に示す通りとな
り、そのブロック図は図22に示す通りとなる。
【0084】以上説明した通り、本実施例によれば、電
気回路設計者があるシンボルのスケマチックあるいはシ
ンボル図を変更すると、これに対応する他方の情報も整
合を取るべく自動的に更新することができる。従って、
シンボルの修正に関する電気回路設計者の作業を軽減す
ることができ、電気回路設計能率の向上を図ることが可
能である。
【0085】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、電
気回路の階層設計の際に用いるシンボルの修正に関する
電気回路設計者の作業を軽減し、電気回路設計能率の向
上を図ることができるという優れた効果を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の第1発明の要旨を示すフローチャート
【図2】前記第1発明及び本願の第2発明が適用された
電気回路設計用CAD装置の構成を示すブロック図
【図3】前記実施例のデータ同一化更新部の構成を示す
ブロック図
【図4】前記データ同一化更新部の回路図ブロック名更
新部の構成を示すブロック図
【図5】前記データ同一化更新部の回路図ピン名更新部
の構成を示すブロック図
【図6】前記データ同一化更新部のシンボル図ブロック
名更新部の構成を示すブロック図
【図7】前記データ同一化更新部のシンボル図ピン名更
新部の構成を示すブロック図
【図8】前記実施例の一連のシンボル処理を示すフロー
チャート
【図9】前記シンボル処理中で行われるシンボル変更処
理を示すフローチャート
【図10】前記シンボル変更処理で起動されるシンボル
更新処理を示すフローチャート
【図11】前記実施例が対象とするシンボルのスケマチ
ックの一例を示す線図
【図12】前記シンボルの本実施例で作成されるシンボ
ル図を示す線図
【図13】前記実施例の回路図ピン名データテーブルを
示す線図
【図14】前記実施例のシンボル図ピン名データテーブ
ルを示す線図
【図15】前記実施例の回路図ブロック名データテーブ
ルを示す線図
【図16】前記実施例のシンボル図ブロック名データテ
ーブルを示す線図
【図17】前記実施例における前記回路図ピン名データ
テーブルの変更に伴った前記シンボル図ピン名データテ
ーブルの更新を示す線図
【図18】前記回路図ピン名データテーブルの変更後の
もの及び前記シンボル図ピン名データテーブルの更新後
のものを示す線図
【図19】前記実施例における前記回路図ブロック名デ
ータテーブルの変更に伴った前記シンボル図ブロック名
データテーブルの更新を示す線図
【図20】前記回路図ブロック名データテーブルの変更
後のもの及び前記シンボル図ブロック名データテーブル
の更新後のものを示す線図
【図21】前記変更後及び前記更新後のスケマチックを
示す線図
【図22】前記変更後及び前記更新後のブロック図を示
す線図
【符号の説明】
10…グラフィックディスプレイ 12…マンマシンインタフェイス(MMI) 14…回路図編集部 16…シンボル図編集部 20…シンボル自動生成部 22…データ同一化更新部 24…ブロック名更新部 24a …回路図ブロック名更新部 24b …シンボル図ブロック名更新部 26…ピン名更新部 26a …回路図ピン名更新部 26b …シンボル図ピン名更新部 30…ファイルIO 32…データベース T1…回路図データテーブル T1a …回路図ピン名データテーブル T1b …回路図ブロック名データテーブル T2…シンボル図データテーブル T2a …シンボル図ピン名データテーブル T2b …シンボル図ブロック名データテーブル

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その回路内容と共に登録されているシンボ
    ルを用いながら諸入力を行い、電気回路を階層設計する
    電気回路設計方法において、 その回路図及びそのシンボル図が既に登録されているシ
    ンボルについて、前記回路図と前記シンボル図とでそれ
    ぞれに備えられて同一の事項を示す共通情報を、これら
    回路図とシンボル図とのいずれか一方のみ変更する際
    に、変更前の情報と変更後の情報とを共に保存してお
    き、 前記変更後の情報と前記変更前の情報との対応、及び、
    前記回路図と前記シンボル図との変更前の情報の相互対
    応に基づいて、前記回路図と前記シンボル図とのいすれ
    か一方の前述の変更に対応する他方の更新すべき情報を
    確定し、 該確定に従った更新を行うことを特徴とする電気回路設
    計方法。
  2. 【請求項2】その回路内容と共に登録されているシンボ
    ルを用いながら諸入力を行い、電気回路を階層設計する
    電気回路設計用CAD装置において、 前記シンボルの回路図とシンボル図とでそれぞれに備え
    られて同一の事項を示す共通情報を、これら回路図とシ
    ンボル図とのいずれか一方のみ変更する際に、変更前の
    情報と変更後の情報とを共に保存することができるデー
    タ構造で、前記シンボルの前記回路図の情報と前記シン
    ボル図の情報とを記憶する記憶装置と、 あるシンボルの前記回路図の情報と前記シンボル図の情
    報とのいずれか一方の前記共通情報の変更の際に、その
    変更前の情報は保存したままで、その変更後の情報を、
    該変更前の情報と対応させながら追加するシンボル情報
    追加部と、 前記変更後の情報と前記変更前の情報との対応、及び、
    前記回路図と前記シンボル図との変更前の情報の相互対
    応に基づいて、前記回路図と前記シンボル図とのいずれ
    か一方の前述の変更に対応する他方の更新すべき情報を
    確定するシンボル更新情報確定部と、 該確定に従った更新を行うシンボル情報更新部と、 該更新の後に、前記変更後の情報と共に保存しておいた
    前記変更前の情報を削除するシンボル情報削除手段とを
    備えたことを特徴とする電気回路設計用CAD装置。
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