JP2755217B2 - 固体レーザ発振器 - Google Patents

固体レーザ発振器

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JP2755217B2
JP2755217B2 JP7171660A JP17166095A JP2755217B2 JP 2755217 B2 JP2755217 B2 JP 2755217B2 JP 7171660 A JP7171660 A JP 7171660A JP 17166095 A JP17166095 A JP 17166095A JP 2755217 B2 JP2755217 B2 JP 2755217B2
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拓哉 戸川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は固体レーザ発振器に関
し、特に高出力TE00モードを得る固体レーザ発振器に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固体レーザ発振器では、
断面が単楕円型の反射鏡内に励起ランプとロッド状固体
レーザ媒質(以下、レーザロッドと称する)とを配列し
た集光器を備え、励起ランプの発光をレーザロッドに集
光し、かつこのレーザロッドを挟んで反射鏡を配設する
ことで共振器を構成したものがある。しかしながら、こ
の構成のレーザ発振器では、レーザロッドにおいては励
起ランプに対向する側が強く励起されるため、励起強度
分布の偏りによるTEM00モードの偏りが発生するとい
う問題がある。
【0003】このため、従来では、2個以上のレーザロ
ッドを共振器内に配置し、かつレーザ媒質内でのTEM
00モードのモード体積を拡大するため、長共振器で構
成されたものがある。例えば、図3に示すように、断面
がそれぞれ単楕円型を有する2個の反射鏡3a,3b内
において、それぞれ励起ランプ2a,2bの発光をレー
ザロッド1a,1bに集光する2個の集光器4a,4b
を用いる。そして、前記集光器4a,4bを、出力鏡5
と全反射鏡6の中間に直列に配置して共振器を構成す
る。この構成では、2個の集光器4a,4bにおいて、
励起ランプ2a,2bとレーザロッド1a,1bの位置
関係を各々反対方向に向けて配置することで、励起強度
分布の偏りを緩和することができる。
【0004】あるいは、図4に示すように、断面が双楕
円型を有する反射鏡3の中央に励起ランプ2を配置し、
その両側にレーザロッド1a,1bを配置し、励起ラン
プ2の発光を各レーザロッド1a,1bに集光した集光
器4を用い、この集光器4を出力鏡5、全反射鏡6、折
り返し鏡7a,7bの中間に配置し、共振器を構成す
る。この構成では、反対方向に向けられたレーザロッド
1a,1bにより、励起強度分布の偏りを緩和すること
ができる。
【0005】なお、図3の構成を改良した構成が、例え
ば特開平2−122586号公報に開示されている。ま
た、図4の集光器を用いた構成が特開平2−29518
0号公報に記載されているが、この場合には1個のレー
ザロッドは発振器として使用され、別のレーザロッドは
増幅器として使用されたものであり、2個のレーザロッ
ドを共振器内に取り入れた図4の構成とは多少相違して
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の固体
レーザ発振器において、図3の構成では、励起ランプ2
a,2b側が強く励起される単楕円型の集光器の課題で
ある励起強度分布の偏りによるTEM00モードの非対称
性を緩和することができる長所をもつが、2個の集光器
4a,4bにより長共振器を構成するため、発振器が大
型化するという問題がある。
【0007】また、図4の構成では、1個の励起ランプ
により2個のレーザロッド1a,1bをある程度効率的
に励起し、かつ1個の集光器4で長共振器をコンパクト
に構成している長所をもつが、レーザ光の横モードの中
で、2本のレーザロッド1a,1bの強励起部分のみ
と、弱励起部分のみを通過する部分があるため、ビーム
品質の良いTEM00モードの高出力化を妨げるという問
題がある。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、高出力TEM00モード
をコンパクトな構成によって得ることができる高効率な
固体レーザ発振器を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、固体レーザ発
振器を構成する集光器内に設けられたレーザロッドは、
その両端面がロッド中心軸を含む平面の左右に分離され
た光学的平面で構成され、かつ両端の各平面がそれぞれ
対を成して相対するように構成される。
【0010】この場合、前記対をなす光学的平面をそれ
ぞれ通過される直線状の第1及び第2の光路は、レーザ
ロッド内において交差された構成とされる。また、レー
ザロッドの一対の光学的平面で構成される第1の光路の
延長上に全反射鏡と第1の折り返し鏡が配置され、他の
一対の光学的平面で構成される第2の光路の延長上に出
力鏡と第2の折り返し鏡が配置され、かつ第1及び第2
の折り返し鏡により前記第1及び第2の光路が結合され
た構成とされる。
【0011】
【作用】レーザロッド内を互いに逆方向に、しかも好ま
しくは交差状態で光が通過され、これらの光でレーザ発
振が励起されるため、レーザロッドに生じる励起強度分
布の偏りによるTEM00モードの非対称性を緩和するこ
とができ、かつレーザロッドに熱的に誘起される屈折率
や歪みの不均一が相殺され、ビーム品質を改善し、かつ
TEM00モードの高出力化が可能となる。
【0012】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例の全体構成を示す斜視図で
ある。断面が単楕円型の反射鏡3内に励起ランプ2とレ
ーザロッド1とを並列配置して集光器4を構成する。そ
して、前記レーザロッドの一端側には2枚の折り返し鏡
7a,7bを対向して配置し、他端側には出力鏡5と全
反射鏡6とを対向して配置する。また、これら出力鏡5
と全反射鏡6にはアパーチャ8a,8bが配置されてい
る。
【0013】前記集光器を構成するレーザロッドを図2
(a),(b)の斜視図と平面図に示す。レーザロッド
1の一端側及び他端側の両端面は中心軸を含み、励起方
向に対して垂直な平面により二分されており、各端面は
励起方向に沿った断面が三角形となるように構成されて
いる。すなわち、一端側の端面11及び端面13と、他
端側の端面12及び端面14はそれぞれ所要の角度で交
差しており、かつここでは端面11と12、13と14
はそれぞれ平行に相対されている。
【0014】そして、前記端面11,12を結ぶ光路L
1の延長上に前記折り返し鏡7aと全反射鏡6を配置
し、前端面13,14を結ぶ光路L2の延長上に前記折
り返し鏡7bと出力鏡5を配置ししている。なお、折り
返し鏡7a,7bが互いに光路L1,L2間で光を反射
するように構成される。
【0015】この構成においては、励起ランプ2の発光
はレーザロッド1において集光され、かつこのレーザロ
ッド1の光路L1,L2を通して、全反射鏡6、折り返
し鏡7a,7b、出力鏡5で共振器を構成する。また、
アパーチャ8a,8bはTEM00モードを選択するため
のものである。
【0016】そして、高出力TEM00モードを得るため
には、レーザロッド1を通過するレーザ光の横モードに
対して、(1)励起強度分布、(2)温度勾配による屈
折率分布、(3)温度勾配による歪み分布の影響を極力
与えないような条件が必要である。
【0017】前記(1)の影響については、光路L1,
L2を通過するレーザ光が励起ランプ2側の強励起部分
と、逆の弱励起部分を交互に通過することにより、横モ
ードの励起強度分布への影響を相殺する効果がある。
【0018】また、端面11と端面12を通過するレー
ザ光について、前記(2),(3)の影響を定性的にみ
ると、温度分布がレーザロッドの中心軸を中心とした勾
配をもつ分布となるのに対し、レーザ光は温度分布の高
低の影響を特に励起方向に対して相殺するように通過す
る効果がある。また、端面13と端面14を通過するレ
ーザ光についても同様である。
【0019】このように、1個のレーザロッド1により
2つの光路が得られるため、効率的にレーザロッド内の
エネルギ抽出を行うことができる。なお、レーザロッド
は均一に励起されていることが望ましいため、励起光は
セラミック材のような拡散型の反射鏡によりレーザロッ
ドに集光するのがよい。
【0020】また、前記実施例では単楕円型の集光器4
で共振器を構成した例を示したが、2個の励起ランプを
有する双楕円型の集光器を用いても、前記(1),
(2),(3)の影響に対する効果が得られる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、レーザロ
ッドの両端面がロッド中心軸を含む平面の左右に分離さ
れた光学的平面で構成され、かつ両端の各平面がそれぞ
れ対を成して相対するように構成され、レーザロッド
内部において互いに逆方向に光が通過される構成とした
ことにより、レーザロッド内の励起強度分布や、熱的に
誘起される屈折率や歪みの不均一性の影響を相殺するこ
とができる。これにより、励起強度分布の偏りによるT
EM00モードの非対称性を緩和することができ、かつビ
ーム品質を改善し、かつTEM00モードの高出力化が可
能となる。さらに、単一の集光器でレーザ発振器が構成
でき、そのコンパクト化が実現できる。
【0022】特に、レーザロッド内における互いに逆方
向に向けられた第1及び第2の光路は、レーザロッド内
において交差された構成とされることで、前記した励起
強度分布や屈折率、歪みの不均一性の影響を有効に相殺
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の全体構成を示す概略斜視図
である。
【図2】本発明に用いられるレーザロッドの斜視図と平
面図である。
【図3】従来の固体レーザ発振器の一例の概略斜視図で
ある。
【図4】従来の固体レーザ発振器の他の例の概略斜視図
である。
【符号の説明】
1 レーザロッド 2 励起ランプ 3 反射鏡 4 集光器 5 出力鏡 6 全反射鏡 7a,7b 折り返し鏡 8a,8b アパーチャ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッド状に形成された固体レーザ媒質
    と、この固体レーザ媒質に沿って配置される励起ランプ
    と、この励起ランプの発光を前記固体レーザ媒質の一側
    面に集光させる反射鏡とで構成される集光器を備える固
    体レーザ発振器において、前記固体レーザ媒質は、その
    両端面がロッド中心軸を含む平面の左右に分離された光
    学的平面で構成され、かつ両端の各平面がそれぞれ対を
    成して相対するように構成されることを特徴とする固体
    レーザ発振器。
  2. 【請求項2】 前記固体レーザ媒質内を通過する光路
    が、前記の相対する一対の光学的平面を通過し、かつ互
    いに交差状態にある第1及び第2の直線状の光路により
    構成される請求項1に記載の固体レーザ発振器。
  3. 【請求項3】 前記相対する一対の光学的平面の一方を
    通過する第1の光路の延長上に全反射鏡と第1の折り返
    し鏡が配置され、他方の光学的平面を通過される第2の
    光路の延長上に出力鏡と第2の折り返し鏡が配置され、
    かつ第1及び第2の折り返し鏡により前記第1及び第2
    の光路が結合されてなる請求項1または2に記載の固体
    レーザ発振器。
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JPH04259275A (ja) * 1991-02-14 1992-09-14 Fuji Electric Co Ltd スラブ形固体レーザ装置
JPH06268289A (ja) * 1993-03-15 1994-09-22 Hitachi Ltd スラブレーザ

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