JP2754325B2 - ベローズ型鉛管及びその製造方法 - Google Patents

ベローズ型鉛管及びその製造方法

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昭三 田村
暁生 米山
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  • Rigid Pipes And Flexible Pipes (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主に排水用として使
用される鉛管に関するもので、特に、現場において自在
に曲げ加工が可能になるベローズ型鉛管及びその製造方
法の提供を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、鉛管は、不燃性、耐蝕性、柔
軟性、施工性、対衝撃性、遮音性などの優れた性質を兼
ねていることから、排水用の管材として多く使用されて
いる。そして、この鉛管を使用して屈曲部分を施工する
際には、施工者の技術による曲げ加工や、予め曲げ加工
されたベントと称する管材を使用する方法によって施工
されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、施工者の技
術による曲げ加工は、極めて熟練した技術が必要であ
り、誰もが容易に行える施工方法ではなく、また、この
技術をもってしても、施工時間が多くかかる不都合があ
る。
【0004】一方、予め曲げ加工されたベントを使用し
た施工によると、現場においての応用範囲が限られ、ベ
ントの角度に合わない部分では、やはり多くの手間を要
していた。そのため、誰でも任意の角度に容易に曲げ加
工することができるベローズ型鉛管の提供が望まれてい
た。
【0005】そこでこの発明は、上述の課題を解消すべ
く創出されたもので、熟練した技術がなくても、現場で
任意の角度に容易に曲げ加工することができるベローズ
型鉛管及びその製造方法の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、排水用の鉛
管の側面に蛇腹状の屈曲部を設け、この屈曲部の膨出部
分の厚みを鉛管本体の標準厚みの80%以上の厚みに形成
する。
【0007】また、鉛管の内側面および外側面のいずれ
か一方または両方に、ポリエチレンコーティングを施す
ものとする。
【0008】この鉛管を製造するには、一端部を密封し
た鉛管を、蛇腹形成用の凹凸を内部に設けた成形金型の
内部に配設し、鉛管の他端部から鉛管内部に水や油等の
液体、または空気やチッソガス等の気体を使用し、約60
秒以上の時間をかけて約20乃至100Kgf/cm 2 の圧力で鉛
管の内部を加圧することで鉛管の側面を蛇腹状に膨出さ
せ、膨出部分の厚みを鉛管本体の標準厚みの80%以上の
厚みに形成する製造方法によることを課題解消のための
手段とする。
【0009】
【作用】この発明に係るベローズ型鉛管は、蛇腹状を成
した屈曲部を手で自由に曲げ加工することができる。こ
の際、鉛管にコーティングしたポリエチレンは、鉛の溶
出や腐食等を防止し、鉛管自体の強度を高める。
【0010】また、この発明に係るベローズ型鉛管の製
造方法にあっては、所定の条件で鉛管の内部に圧入した
充填材の圧力が鉛管を膨出せしめる。そして、膨出した
鉛管は、成形金型の内部に設けた蛇腹形成用の凹凸に沿
った屈曲部が形成される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を詳
細に説明する。
【0012】図に示される符号Pは、排水用の鉛管であ
り、この鉛管Pの側面に蛇腹状の屈曲部P1を設けたも
のである(図2参照)。この屈曲部P1の膨出部分の厚
みを鉛管本体の標準厚みの80%以上の厚みに形成してい
る。
【0013】また、鉛管Pの内側面および外側面のいず
れか一方または両方に、必要に応じてポリエチレンコー
ティングP2を施すものである(図3参照)。
【0014】この鉛管Pを製造するには、一端部を密封
し、成形金型Qの内部に配設する。このとき使用する成
形金型Qは、蛇腹形成用の凹凸Q1を内部に設けたもの
で、図示例では、長手方向に二分割された金型を示して
いる(図1参照)。
【0015】次に、鉛管Pの他端部から鉛管P内部に充
填材を圧入して鉛管Pを膨出せしめる。膨出した鉛管P
は、成形金型Qの凹凸Q1に沿った蛇腹状の屈曲部P1
を鉛管Pの側面に形成する。この屈曲部P1の膨出部分
の厚みは鉛管本体の標準厚みの80%以上の厚みとする。
【0016】このとき、鉛管P内部に圧入する充填材
は、水や油等の液体、または空気やチッソガス等の気体
を使用して加圧するものである。更に、これらの液体や
気体を鉛管Pの内部に直接圧入する他、プラスチックや
ゴム等の伸縮自在なチューブにこれらの液体や気体の充
填材を封入し、間接的に加圧してもよい。このように間
接的に加圧することで、鉛管P内部に圧入する材質によ
る鉛管Pへの材質的影響を防ぐことができる。
【0017】ここで製造する排水用の鉛管は、主にJISH
4311に規定されている工業用鉛管2種を予定している。
そして、現在使用されている鉛管Pは、厚さ3.0mm のも
ので、内径20mm〜100mm の範囲で 9サイズあり、また厚
さ4.5mm のもので、内径75mm〜150mm の範囲で 5サイズ
がある。そこで、鉛管P内部を加圧する圧力は、約20Kg
f/cm 2 〜100Kgf/cm 2 の圧力で加圧するのが好まし
い。しかも、鉛管Pは、急激に加圧すると、組織的変化
が生じて破損する虞があるから、鉛管Pの加圧時間は、
少なくとも60秒以上の時間をかけて行うことが望ましい
ものである。
【0018】
【表1】表1は、鉛管Pのサイズに伴う屈曲部P1の形
状・寸法を示している。すなわち、内径が30mm〜100mm
の夫々の鉛管Pに対する適正な屈曲部P1を示す。尚、
この数値は、図2で示す寸法を表している。このとき、
屈曲部P1の厚みt1を鉛管P本体の標準寸法とする
と、厚みt2は、最少厚みt1の80%以上にしている
(図4参照)。
【0019】
【発明の効果】この発明により、当初の目的を達成す
る。
【0020】すなわち、請求項1により、鉛管Pを手で
簡単に曲げ加工することができ、しかも、曲げ角度を自
由に調整することができる。この結果、熟練した技術が
なくても、現場で容易に曲げ加工することができるよう
になった。したがって、自由な位置での曲げ加工や調整
を容易にできる鉛管Pの提供ができる。この結果、例え
ば、従来の施工によると、内径75mmの鉛管Pを曲げ加工
する際に、作業員2名でおよそ60分〜80分かかっていた
ものが、この発明ベローズ型鉛管によると、作業員2名
でおよそ20分で施工できるようになった。しかも、この
発明によると、施工時において、専用治具は一切不要で
ある。
【0021】また、屈曲部の膨出部分の厚みを鉛管本体
の標準厚みの80%以上の厚みに形成しているので、蛇腹
状の鉛管を曲げ加工した際に、均等な曲げ加工となり、
直管を曲げ加工した状態に近似する状態にできる。
【0022】しかも、請求項2により、鉛管の内側面を
コーティングした場合は、鉛管の内面において、鉛の溶
出を防止すると共に、酸性やアルカリ性の排水用として
も使用が可能になる。また、鉛管の外面をコーティング
したものでは、鉛管の外面の耐久性が高まり、鉛管を床
や壁等の貫通部分に使用したときに、この貫通部分をモ
ルタルで埋め戻すなどの耐蝕養生の必要はなくなった。
更に、鉛管の両面をコーティングした場合は、上記効果
の外、鉛管自体の強度をより高める効果がある。
【0023】また、請求項3により、適正な条件で鉛管
を加圧するから、組織的変化による破損等を防止して、
鉛管の形状に適合した成形を行うことが可能になる。
【0024】そして、この発明による製造方法による製
造コストは、従来のベンドの製造コストと大差はないも
のになるから、本発明によると、施工時間を大幅に短縮
できる分だけ施工コストを下げることができる。
【0025】このように、この発明によると、熟練した
技術がなくても、現場で容易に曲げ加工することがで
き、施工コストを大幅に下げることができるなどの種々
の優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の製造方法において、成形金型に配設
した鉛管に蛇腹状を形成した状態を示す断面図である。
【図2】この発明鉛管の一実施例を示す一部切欠正面図
である。
【図3】この発明鉛管の他の実施例を示す一部切欠正面
図である。
【図4】この発明鉛管を曲げた状態を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
P 鉛管 P1 屈曲部 P2 ポリエチレンコーティング Q 成形金型 Q1 凹凸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水用の鉛管であって、鉛管の側面に蛇
    腹状の屈曲部を設け、この屈曲部の膨出部分の厚みを鉛
    管本体の標準厚みの80%以上の厚みに形成したことを特
    徴とするベローズ型鉛管。
  2. 【請求項2】 前記鉛管の内側面および外側面のいずれ
    か一方または両方に、ポリエチレンコーティングを施し
    た請求項1記載のベローズ型鉛管。
  3. 【請求項3】一端部を密封した鉛管を、蛇腹形成用の凹
    凸を内部に設けた成形金型の内部に配設し、液体、また
    は気体からなる充填材を使用し、鉛管の他端部から鉛管
    内部に、約60秒以上の時間をかけて約20〜100Kgf/cm 2
    の圧力で鉛管の内部を加圧することで鉛管の側面を蛇腹
    状に膨出させ、膨出部分の厚みを鉛管本体の標準厚みの
    80%以上の厚みに形成することを特徴とするベローズ型
    鉛管の製造方法。
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DE102009041919A1 (de) * 2009-09-17 2011-03-31 Tyco Electronics Amp Gmbh Elektrisches Kontaktelement für Hochstromsteckverbinder und Herstellungsverfahren

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JPH02141791U (ja) * 1989-04-28 1990-11-29
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