JP2753641B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP2753641B2 JP1327813A JP32781389A JP2753641B2 JP 2753641 B2 JP2753641 B2 JP 2753641B2 JP 1327813 A JP1327813 A JP 1327813A JP 32781389 A JP32781389 A JP 32781389A JP 2753641 B2 JP2753641 B2 JP 2753641B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明の例えばCD等の記録媒体によって、再生される
楽曲に合わせて、自動演奏を行う自動演奏装置に関す
る。
〔従来の技術〕
近年、電子楽器などを用いた自動演奏が盛んに行われ
るようになったが、単なる自動演奏のみでなく、ミュー
ジックテープやコンパクトディスク(以後CDと略称す
る)の音楽再生に合わせて自動演奏を行うことができれ
ば、例えば特定の楽器の演奏のみを抜いたマイナスワン
形式のオーケストラのCDを再生し、それに自動演奏の楽
器を同期させるなどして、より複雑で多彩な音楽を楽し
むことができる。
再生される楽曲に、電子楽器等の自動演奏を同期させ
る技術としては、従来、電子楽器等に自動演奏を行わせ
るべき演奏情報であるシーケンスデータをMIDIデータと
して、このMIDIデータに特別なタイムコード、例えばMI
DIのクォーター・フレーム・メッセージによる分/秒/
フレーム情報を記憶し、このタイム・コードを順次読み
出して、MTR(テープレコーダ)のSMPTE信号の同期をと
るようにしたものがある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、上記従来例においては、シーケンスデータと
して特別なMIDIのタイムコードを記録する必要があり、
その記録もユーザが簡単に行えるものではないという問
題点を有している。
また、同期再生すべき記録媒体(MTR等)側にもSMPTE
信号が予め記録されている必要があり、特別な仕様が必
要となるという問題点を有している。
更に、同期を取るためのハードウエアも複雑なものが
必要となるという問題点を有している。
本発明の課題は、簡単な構成で確実に同期を取ること
を可能とし、一般的に普及している記録媒体を通常の仕
様で用いることを可能とし、更に、任意の自動演奏開始
時点から任意の自動演奏終了時点まで自動演奏を行うの
に同期させて楽曲を再生することを可能とし、逆に、任
意の再生開始時点から任意の再生終了時点まで楽曲を再
生するのに同期させて楽器を自動演奏させることを可能
とし、更に、上述の範囲の楽器の自動演奏及び楽曲の再
生を指定した回数だけ繰り返すことを可能にすることに
ある 〔課題を解決するための手段〕 本発明は、まず、自動演奏データに基づいて自動演奏
を行う音楽手段を有する。同手段は、例えばPCM方式、
波形変調方式、倍音加算方式、倍音減算方式等の音源を
有する、電子鍵盤楽器、電子弦楽器、電子管楽器等であ
る。また、自動演奏データに基づいて自動演奏を行う機
能を有するアコースティック楽器等であってもよい。な
お、音源手段は、MIDI等のインタフェースを介して、本
体外部に接続されるものであってもよい。ここで、自動
演奏データは、ユーザが例えば電子楽器を演奏したとき
に楽器から出力されるデータであり、例えばキーオン命
令とキーデータ、キーオフ命令とキーデータ、キーオ
ン、キーオフ等の時間タイミングをとるウエイト命令と
ウエイトデータ、自動演奏の終了を指示するエンド命令
等である。そのほか、音色変更を指示するプログラムチ
ェンジ等の命令を含ませてもよい。
次に、記録媒体に記録されているオーディオデータの
再生を行う再生手段を有する。同手段は、例えばコンパ
クトディスクプレーヤ、或いはデジタルオーディオテー
プレーコーダ等である。この場合のオーディオデータ
は、例えば特定の演奏パート以外の楽曲を入れたマイン
スワン・データであっても、あるいは通常の楽曲のデー
タであってもよい。
また、再生手段によるオーディオデータの再生動作に
同期して、記録媒体に記録されている再生中のオーディ
オデータの各タイミングを示す位置データを順次読み出
す位置データ読み出し手段を有する。ここで、位置デー
タは、例えば前述のコンパクトディスクプレーヤ又はデ
ジタルオーディオテープレコーダのサブコードに記録さ
れているオーディオデータの記録開始時点からの経過時
間を示す時間データである。そして、位置データ読み出
し手段は、例えば上述のコンパクトディスクプレーヤ又
はデジタルオーディオテープレコーダの一部の機能とし
て実現され、オーディオデータの再生と共に、それに対
応する時間データを順次出力する手段である。
続いて、上述の自動演奏データを記憶する自動演奏デ
ータ記憶手段を有する。この場合、同手段には、上述の
自動演奏データのうち所定の自動演奏データ例えばキー
オン命令による前記音源手段での自動キーオン動作と同
期して、再生手段で再生されるべきオーディオデータの
タイミングを示す位置データが、上述の所定の自動演奏
データと共に記憶される。
更に、自動演奏データ記憶手段上の任意の所定の自動
演奏データの位置を自動演奏開始時点としてユーザに指
定させる自動演奏開始時点指定手段を有する。
同様に、自動演奏データ記憶手段上の任意の所定の自
動演奏データの位置を自動演奏終了時点としてユーザに
指定させる自動演奏終了時点指定手段を有する。
そして、前述の自動演奏開始時点指定手段によって指
定された自動演奏開始時点における所定の自動演奏デー
タと共に記憶されている位置データを自動演奏データ記
憶手段から読み出し、該位置データのタイミングからの
オーディオデータの再生開始を再生手段に指示し、該指
示動作に同期して自動演奏データ記憶手段に記憶されて
いる自動演奏データを自動演奏開始時点における所定の
自動演奏データから順に読み出しそれに基づいて音源手
段に自動演奏を行わせ、更に、自動演奏終了時点指定手
段によって指定された自動演奏終了時点における所定の
自動演奏データに基づく音源手段での自動演奏が実行さ
れた後、オーディオデータの再生終了を再生手段に指示
し、該指示動作に同期して音源手段での自動演奏を終了
させる同期制御手段を有する。
以上の構成において、前述の自動演奏開始時点指定手
段、自動演奏終了時点指定手段及び同期制御手段の代わ
りに、以下のような再生開始時点指定手段、再生終了時
点指定手段及び同期制御手段を有するようにも構成でき
る。
すなわち、再生開始時点指定手段は、オーディオデー
タの任意の再生開始タイミングを、該オーディオデータ
を再生手段で再生しながらユーザに指定させる。
同様に、再生終了時点指定手段は、オーディオデータ
の任意の再生終了タイミングを、該オーディオデータを
再生手段で再生しながらユーザに指定させる。
同期制御手段は、再生開始時点指定手段及び再生終了
時点指定手段によって指定された再生開始タイミング及
び再生終了タイミングの各々において位置データ読み出
し手段から読み出される各位置データを最初に越える第
1及び第2の位置データを自動演奏データ記憶手段上で
検索する。次に、同期制御手段は、該第1の位置データ
のタイミングからのオーディオデータの再生開始を再生
手段に指示し、該指示動作に同期して自動演奏データ記
憶手段に記憶されている自動演奏データを第1の位置デ
ータに対応する所定の自動演奏データから順に読み出し
それに基づいて音源手段に自動演奏を行わせる。更に、
同期制御手段は、第2の位置データに対応する所定の自
動演奏データに基づく音源手段での自動演奏が実行され
た後、オーディオデータの再生終了を再生手段に指示
し、該指示動作に同期して音源手段での自動演奏を終了
させる。
以上の何れかの構成に加えて、本発明では、ユーザに
再生手段でのオーディオデータの再生とそれに同期した
音源手段での自動演奏の繰り返し回数を指定させる繰り
返し回数指定手段を有するように構成できる。この場
合、同期制御手段は、再生手段でのオーディオデータの
再生開始から再生終了までと、それに同期した音源手段
での自動演奏開始から自動演奏終了までの動作を、繰り
返し回数指定手段で指定された繰り返し回数だけ繰り返
す。
更に、上述までの構成に加えて、次の演奏操作手段及
び自動演奏データ書込手段を有するように構成できる。
すなわち、ユーザに演奏操作を行わせる演奏操作手段
を有する。同手段は、例えば鍵盤である。
また、再生手段でのオーディオデータの再生に合わせ
てユーザに演奏操作手段で演奏操作を行わせ、該演奏操
作に応じて演奏操作手段から出力される演奏情報を自動
演奏データとして演奏操作に同期して自動演奏データ記
憶手段に順次書き込み、その場合に、所定の自動演奏デ
ータが書き込まれるタイミングで、位置データ読み出し
手段から読み出される位置データを所定の自動演奏デー
タと共に自動演奏データ記憶手段に書き込む自動演奏デ
ータ書込手段を有する。
更に加えて、本発明では、同期制御手段による再生手
段でのオーディオデータの再生開始及び音源手段での自
動演奏開始以後、位置データ読み出し手段から順次読み
出される位置データと、自動演奏データ記憶手段から順
次読み出される位置データとを順次比較し、一致しなか
った場合に、自動演奏データ記憶手段から読み出された
位置データのタイミングで再生手段でのオーディオデー
タの再生タイミングを修正する同期修正手段を有するよ
うに構成することもできる。
〔作用〕
まず、ユーザは、演奏操作手段を用いて、再生手段で
のオーディオデータの再生に合わせて演奏操作を行うこ
とにより、自動演奏データ書込手段を介して、該演奏操
作に対応する自動演奏データを自動演奏データ記憶手段
に記憶させることができる。この場合、例えば鍵のキー
オン動作等の所定の演奏操作に対応する所定の自動演奏
データが書き込まれるタイミングで、位置データ読み出
し手段から読み出される位置データが上述の所定の自動
演奏データと共に書き込まれる。
次に、ユーザは、例えば自動演奏開始時点指定手段に
より、自動演奏データ記憶手段上の任意の所定の自動演
奏データの位置を自動演奏開始時点として指定できる。
同様に、自動演奏終了時点指定手段により自動演奏終了
時点を指定できる。これに基づいて、同期制御手段が、
自動演奏開始時点から音源手段での自動演奏を開始する
と共に、それに同期させて再生手段でのオーディオデー
タの再生を開始させることができる。そして、同期制御
手段は、自動演奏終了時点で両者の動作を終了させるこ
とができる。これらの制御は、前述のように、自動演奏
データ記憶手段内に所定の自動演奏データと共に記憶さ
れている位置データを用いて行われる。
更に、上述の作用とは逆に、再生手段側で再生開始時
点及び再生終了時点を指定することもできる。すなわ
ち、ユーザは、例えば再生開始時点指定手段により、オ
ーディオデータの任意の再生開始タイミングを、該オー
ディオデータを再生手段で再生しながら指定できる。同
様に、再生終了時点指定手段により再生終了タイミング
を指定できる。これに基づいて、同期制御手段が、再生
開始タイミングから再生手段でのオーディオデータの再
生を開始すると共に、それに同期させて音源手段での自
動演奏を開始させることができる。そして、同期制御手
段は、再生終了タイミングで両者の動作を終了させるこ
とができる。これらの制御は、前述のように、自動演奏
データ記憶手段内に所定の自動演奏データと共に記憶さ
れている位置データと、位置データ読み出し手段から順
次読み出される位置データに基づいて行われる。
以上の作用に加え、本発明では、ユーザが上述の再生
及び自動演奏の動作を繰り返す回数を、繰り返し指定手
段により指定できる。
更に、前述の同期修正手段を設ければ、再生手段での
オーディオデータの再生と音源手段での自動演奏を開始
した以後も、随時、両者が同期するように修正を行うこ
とができる。
〔実施例〕
以下、図面を参照しながら本発明の実施例について説
明する。
{構成} 第1図は、本発明に係る第1実施例である電子鍵盤楽
器とCDプレーヤを備えた自動演奏装置の全体的な回路構
成を示すブロック図である。
第1図において、1点鎖線100で囲まれた部分がCDプ
レーヤ部(以下、CDプレーヤ部100と呼ぶ)で、1点鎖
線200で囲まれた部分が電子鍵盤楽器部(以下、電子鍵
盤楽器部200と呼ぶ)である。
まず、CDプレーヤ部100のブロック構成について説明
する。
105はCDであり、CDプレーヤ部100の特には図示しない
ホルダー部にセットされることにより、再生動作が行わ
れる。
TOCメモリ101は、CD105のディスクのセット時に読み
出される。リードインエリアのTOCデータを記憶するメ
モリである。TOCデータについては後述する。
次に、102はCD操作部である。CD操作部102の構成を第
2図に示す。再生スイッチ1021は、通常のCDの再生指示
のほか、後述するCD優先リピートモードでの再生指示も
行う。停止スイッチ1022は、CD再生の停止を指示する。
ポーズスイッチ1023は、CD優先リピートモードにおい
て、CDを再生する範囲を指定する。早送りスイッチ1024
及び早戻しスイッチ1025は、同じくCD優先リピートモー
ドで再生を行う範囲の移動を行う。「0」〜「9」のテ
ンキー1026は、再生を行うときの曲番を指定する。
次に、第1図に戻って、CD制御部103は、例えばマイ
クロプロセッサであり、CDプレーヤ部100の全体の制御
を行っており、サブコード信号処理回路110、楽器制御
部201、及びTOCメモリ101等との間で、各種データの授
受を行う。また、CD105の駆動時には、サーボ回路104
に、駆動制御信号を出力する。
サーボ回路104は、CD105を回転駆動させるディスクモ
ータ106の回転数の制御を行って、CD105の各トラックの
線速度が一定になるように制御する。
またサーボ回路104は、CD105の各トラックにレーザー
・ビームを照射する光ピックアップ107の、フォーカス
・サーボ及びトラッキング・サーボを行う。上記のフォ
ーカス・サーボは、 記レーザー・ビームの反射光の状態からフォーカス誤
差を検出し、そのフォーカス誤差に基づいて、光ピック
アップ107内の対物レンズを光軸方向に制御、駆動する
ものであり、また、トラッキング・サーボは、CD105の
トラック中央からのレーザー・ビームのずれを検出しな
がら、上記の光ピックアップ107をピックアップ送りモ
ータ108によって、半径方向に移動させ、またディスク
の偏芯等による速い動きに対しては、光ピックアップ10
7自体をトラックに追従させて、同ピックアップから照
射されるレーザー・ビームが、CD105のトラック中央に
正確に照射されるように制御するものである。
ここで、CD105のレーザー・ビームが照射される側に
は、ピットと呼ばれる突起が刻まれており、これにより
PCM信号(デジタル信号)が記録されている。そして、
光ピックアップ107は、照射したレーザー・ビームの反
射光の光量に基づいてピットの有無を検出しており、ピ
ットの有無及びその長さに対応した電気信号を復調回路
109に出力する。
復調回路109は、光ピックアップ107から出力される電
気信号からフレーム同期信号を検出し、後述する各オー
ディオデータ及びサブコードの区切り及び順番等を識別
し、さらに各フレーム内のEFM変調(後述する)された1
4ビットのデジタルデータ(サブコード及びオーディオ
データ等)を、復調して8ビットのデジタルデータに変
換する。そして、上記EFM復調したデジタルデータのう
ち、オーディオデータをオーディオデータ信号処理回路
111へ、サブコードをサブコード信号処理回路110へ入力
する。
オーディオデータ信号処理回路111は、入力されるオ
ーディオデータを、特には図示してない内部のRAMに書
込み、リード・ソロモン符号に基づいて、誤り訂正処理
を行うと共に、デ・インタリーブ処理を行って、フレー
ム単位で16ビットのデジタルオーディオデータの各サン
プルをD/A変換器112に出力する。
D/A変換器112及びサンプリング周波数の1/2のカット
オフ周波数を有するLPF(ローパスフィルタ)113は、入
力される16ビットのデジタルオーディオデータを対応す
るステレオのアナログ信号に変換し、増幅器114及びス
ピーカ115を介して外部に放音する。
サブコード信号処理回路110は、後述するサブコード
に対して、前記オーディオデータ信号処理回路111と同
様にして誤り検出及び訂正処理、更に、デ・インタリー
ブ処理を行い、サブコードの復元を行う。そして、その
復元されたサブコードをCD制御部103に出力する。
次に、電子鍵盤楽器部200のブロック構成を説明す
る。
楽器操作部202は、第3図に示されるように、鍵盤202
1の他、モード切替スイッチ2022、スタートスイッチ202
3、ストップスイッチ2024、UPスイッチ2025、DOWNスイ
ッチ2026、Aスイッチ2027、Bスイッチ2028及び数字キ
ー2029を有する。これらについては後述する。
楽器制御部201は、例えばマイクロプロセッサであ
り、電子鍵盤楽器部200の通常の演奏動作の他、後述す
るシーケンサライトモードにおける自動演奏データの書
き込み動作、後述するシーケンサ優先リピートモード又
はCD優先リピートモードにおける自動演奏動作を制御す
る。
トーン・ジェネレータ203は、楽音制御部201からの演
奏データに基づき、楽音信号を出力し、その後、その楽
音信号はD/A変換器204へ入力される。
D/A変換器204及びサンプリング周波数の1/2のカット
オフ周波数を有するLPF(ローパスフィルタ)205は、ト
ーン・ジェネレータ203からのデジタルの楽音信号を、
アナログの楽音信号に変換する。そして、その変換出力
は、増幅器206及びスピーカ207を介して外部に放音され
る。
タイマー回路209は、自動演奏に係る動作を制御する
ために使用され、第4図に示す構成を有する。この構成
及び動作については後述する。
表示部210は、特には図示しないが、後述するように
シーケンサ優先リピートモードにおいて、自動演奏開始
・終了時点のキーデータDKYを表示する。
{CD105上の記録フォーマット} 次にCD105におけるデジタルデータの記録フォーマッ
トについて説明する。
CDにおいてデジタルデータを記録/再生する場合、2
つの重要な操作が行われる。すなわち、誤り訂正と変調
(及び復調)である。
ここで、誤り訂正とは、光ピックアップ107により、C
Dも記録されている、デジタルデータを読み出すとき
に、記録媒体の欠陥や光ピックアップ107のトラッキン
グずれ、あるいはフォーカス不良などに起因して発生す
るデータ誤りを、正しく訂正する処理をいい、第1図の
オーディオデータ信号処理回路111で実行される。
変調とは、ある媒体でデジタルデータを扱う場合に、
その媒体の記録再生に適した電気信号の波形に変換する
処理をいい、第1図のCD105にデジタルデータを記録す
る場合は、後述するEFM変調と呼ばれる変調方式が採用
される。そして、復調は上記媒体、すなわちCD105から
読み出される変調信号から、元のデジタルデータを復元
するための処理であり、第1図の復調回路109で実行さ
れる。
上記の誤り訂正と変調という2つの操作に依存して、
CD105におけるデジタルデータの記録フォーマットが定
まる。第5図に本実施例におけるCD105上に記録される
べき、デジタルデータの記録フォーマットを示す。
同図に示すように、デジタルデータはフレームと呼ば
れる単位で記録されており、各フレームの先頭から順
に、シンクパターン(同期パターン)501、サブコード5
02、オーディオデータ503、パリティワード504、オーデ
ィオデータ505、パリティワード506が配置される。
パリティワード503、506は、オーディオデータ503、5
05のデータ誤りをフレーム単位で訂正するために付加さ
れる符号であり、第1図のCDプレーヤ部100での再生時
に、オーディオデータ信号処理回路111が上記パリティ
ワード504、506を用いて判別を行うことにより、各フレ
ーム内のデータ誤りを自動的に訂正する。
ここで、第5図の1フレームには記録されるオーディ
オデータ503、505は、時間的に連続するオーディオデー
タのサンプルが記録される訳ではなく、クロス・インタ
リーブという方式に従って、各サンプルの順序が、連続
する複数のフレーム(例えば最大108フレーム)におけ
るオーディオデータとの間で、バラバラに分散されてCD
盤に記録され、再生時には、同じ規則で元の順に並べか
えられる。このような処理が行われる理由は以下の通り
である。すなわち、前述のパリティワードによる誤り訂
正においては、一般に1フレーム内のデータ誤りが一定
のビット数以上になると訂正を行うことができない。特
に、CDのディスク盤においては、キズや汚れ等によって
部分的に大きなデータ誤りが集中しやすく、単純に連続
するオーディオデータのサンプルを連続的に記録/再生
するだけでは、上記パリティワードを付加しても訂正で
きないことが多い。そこで、上述のようなクロス・イン
タリーブを実行することにより、オーディオデータ50
3、505のCD盤上での集中誤りを、再生時に分散させるこ
とができ、パリティワードによる誤り訂正を容易に行う
ことができる。このように、クロス・インタリーブ方式
により第1図のCD105に記録されたオーディオデータ50
3、505は、第1図のオーディオデータ信号処理回路111
において記録時と全く逆の処理により再生される。
なお、パリティワード504、506はオーディオデータ50
3、505と共にインタリーブされ、後述するサブコード50
2は、その部分のみ独立してインタリーブされる。
次に、EFM変調について簡単に説明する。第5図のよ
うな構成のデジタルデータの各ビットの論理「1」と論
理「0」は、一般にどのような確率で発生するかは分か
らない。そして、第1図の光ピックアップ107が、CD105
上のピットからデジタルデータを電気信号として検出す
る場合に、論理「1」又は「0」の一方が長く続くと直
流分が発生し、また、ビット間隔情報が途切れてしま
う。ここで、第1図のサーボ回路104における、前述の
フォーカス・サーボ及びトラッキング・サーボの動作に
おいては、誤差信号と呼ばれる信号が生成され利用され
るが、この誤差信号は主信号である光ピックアップ107
の出力から取り出される。そして、もしこの誤差信号が
低周波数成分特に直流分を多く含むと、安定なサーボを
かけにくくなる。また、第1図の復調回路109は、ま
ず、光ピックアップ107の出力から同期クロックを生成
して、デジタルデータの再生処理を行うが、前述のよう
に、ビット間隔の情報が途切れてしまうと、このクロッ
クを生成することができなくなってしまう。そこで、こ
のような直流分をできる限り取り除くため、一般にCD10
5に記録を行う場合には、EFM変調と呼ばれる変調が行わ
れる。EFM変調の詳細は省略するが、CD105に記録すべき
デジタルデータに対し、その連続するビットにおいて論
理「1」又は「0」の一方が長く続かないようにデータ
変換が行われ、CD105に記録される。このようにして、
第1図のCD105に記録されたEFM変調信号を再生するに
は、上記変調処理と逆の復調処理を行えばよく、この処
理は第1図の復調回路108で行われる。
ここで、第5図のシンクパターン501自身はインタリ
ーブ及び変調はされず、CD105へのデジタルデータの記
録時に、インタリーブ及び変調を行った後に最後に付加
される。そして、同パターンは、復調回路108での復調
時に第5図のフレームの同期をとる、すなわちフレーム
の始まりを識別するための信号であって、他の信号502
〜506中に絶対に発生しないパターンが用いられる。
次に、CD105に記録されるデジタルデータとしては、
第5図のオーディオデータ503、505のほかに、サブコー
ドと呼ばれる制御データがある。以下に、音楽を3曲収
めたCD105の例を示した第6図を用いながら、サブコー
ドの役割りについて説明する。
各種のデータはCD105の内周から外周に向かって記録
されるが、最内周の領域(直径が46mm〜50mmの領域)は
リードイン・エリアと呼ばれる。このエリアのサブコー
ド(第5図502)の一部として、TOC(Table of Content
s)と呼ばれる、CD1枚に収録されている全曲目の目次に
相当する情報が記録されている。TOCの各曲の目次情報
には、各曲の番号を示す曲番データのほかに、第6図の
如く、プログラム・エリアの開始時点T0からプログラ
ム・エリア内の各曲の先頭部分のタイミングT1、T2
3・・・までの経過時間を1/75秒の精度で表した、CD
絶対時間データが含まれる。
第1図において、CD105がCDプレーヤ部100にセットさ
れると、CD制御部103がサーボ回路104を介してディスク
モータ106及び光ピックアップ107を制御して、CD105の
リードイン・エリアをアクセスする。更に、CD制御部10
3は、リードイン・エリアのTOCを、光ピックアップ10
7、復調回路109からサブコード信号処理回路110を介し
て読み出し、TOCメモリ101に記憶する。
次に、リードイン・エリアに続くプログラム・エリア
には、第5図のフレーム単位で記録されるデータのう
ち、各曲の曲データであるオーディオデータ(第5図50
3と505)のほかに、サブコード(第5図502)の一部と
して、プログラム・エリアの開始時点T0から演奏中の
時点までの経過時間を1/75秒の精度で表した、CD絶対時
間データが含まれる(第6図参照)。
本実施例では後述するように、第1図のCD制御部103
が、CD演奏中に光ピックアップ107、復調回路109からサ
ブコード信号処理回路110を介して、このCD絶対時間デ
ータを1/75秒間隔で読み取ることにより、各演奏タイミ
ングにおける時間情報の制御を行っている。
{本実施例の概略動作} 次に、本実施例の概略動作について以下に説明する。
演奏者は、第1図及び第2図のCD操作部102の1021〜1
026の各スイッチを用いることにより、CDプレーヤ部100
に対して通常のCDプレーヤとしての動作を行わせること
ができる。また、第1図及び第3図の楽器操作部202の
モード切替スイッチ2022によりノーマルモードを選択す
ることにより、電子鍵盤楽器部200に対して通常の電子
鍵盤楽器としての演奏操作を行わせることができる。
このほか、演奏者は、CDプレーヤ部100でのCD105の各
曲の再生動作に同期させて、電子鍵盤楽器部200で自動
演奏動作を行わせることができる。
まず、演奏者は、楽器操作部202のモード切替スイッ
チ2022(第3図)によりシーケンサライトモードを選択
することにより、CDプレーヤ部100での楽曲の再生動作
に合わせて演奏者が楽器操作部202の鍵盤2021(第3
図)を用いて演奏した演奏内容を、自動演奏メモリ208
に記憶させることができる。この場合、鍵のキーオン動
作が行われる毎に、第1図の楽器制御部201がCD制御部1
03からその時点のCD絶対時間データを受け取り、上記キ
ーオンに対応する演奏データと共に自動演奏メモリ208
に記憶する。
次に、演奏者は、楽器操作部202のモード切替スイッ
チ2022によりシーケンサプレイモードの1つであるシー
ケンサ優先リピートモードを選択することにより、以下
の動作を行える。すなわち、演奏者は、自動演奏メモリ
208に記憶されている演奏内容のうち自動演奏を開始す
るタイミングを、表示部210(第1図)を見ながら楽器
操作部202のUPスイッチ2025、DOWNスイッチ2026(第3
図)で選択できる。この選択内容は、Aスイッチ202
7(第3図)を押すことにより確定できる。更に、演奏
者は自動演奏を終了するタイミングを同様に選択でき、
Bスイッチ2028(第3図)でその選択内容を確定でき
る。また、その範囲を何回繰り返して自動演奏させるか
というリピート回数が数字キー2029(第3図)により決
めることができる。そして、演奏者は、楽器操作部202
のスタートスイッチ2023(第3図)により、上述のAス
イッチ2027で確定したタイミングから自動演奏を開始す
ると、それに同期させてCD105上のオーディオデータの
対応するタイミングから楽曲の再生を開始させることが
でき、上述のBスイッチ2028で確定したタイミングまで
同期演奏を行える。この制御は、自動演奏メモリ208内
にキーオン命令と共に記憶されているCD絶対時間データ
を用いて行われる。そして、この同期演奏を上述の数字
キー2029で指定した回数だけ繰り返すことができる。な
お、CD105の再生は行わずに自動演奏動作のみを行わせ
ることもできる。
更に、演奏者は、楽器操作部202のモード切替スイッ
チ2022によりシーケンサプレイモードの1つであるCD優
先リピートモードを選択することにより、以下の動作を
行える。すなわち、演奏者は、電子鍵盤楽器部200の自
動演奏を同期させて開始するタイミングを、CD105に記
録されているオーディオデータを再生しながら、CD操作
部102の早送りスイッチ1024又は早戻しスイッチ1025
操作した後にポーズスイッチ1023(第2図)を押すこと
により、任意に選択できる。この選択内容はAスイッチ
2027(第3図)で確定できる。続いて、ポーズ時点から
オーディオデータが再び再生され、これにより演奏者
は、電子鍵盤楽器部200の自動演奏を同期させて終了す
るタイミングを、開始時点の選択時と同様に選択でき
る。この選択内容はBスイッチ2028で確定できる。更
に、シーケンサ優先リピートモードの場合と同様に、リ
ピート回数を数字キー2029により決めることができる。
その後、楽器操作部202のスタートスイッチ2023(第3
図)を押すことにより、上述のAスイッチ2027で確定し
たタイミングからオーディオデータの再生が再開される
と共に、それに同期させて自動演奏メモリ208上の対応
する演奏内容の対応するタイミングから自動演奏を開始
させることができ、上述のBスイッチ2028で確定したタ
イミングまで同期演奏を行え、それを指定したリピート
回数だけ繰り返せる。この制御も、シーケンサ優先リピ
ートモードの場合と同様、自動演奏メモリ208内にキー
オン命令と共に記憶されているCD絶対時間データを用い
て行われる。
以下、シーケンサライトモード、シーケンサ優先リピ
ートモード及びCD優先リピートモードの各動作につい
て、順次詳細に説明を行ってゆく。
{シーケンサライトモードの動作} まず、シーケンサライトモードの動作について説明す
る。第7図はこのモードの動作を示す動作フローチャー
ト、第8図は自動演奏メモリ208のデータ構成を示した
図であり、以下、これらの図面に沿って説明する。
演奏者は始めに、楽器操作部202のモード切替スイッ
チ2022(第3図)によりシーケンサライトモードを選択
する。
次に、演奏者は、自動演奏に同期させてCD105上の楽
曲の再生を行わせたい場合には、以下の操作を行う。す
なわち、演奏者は、CD操作部102のテンキー1026によっ
て、自動演奏に同期させて再生を行いたいCD105上の楽
曲を選択し、続いて再生スイッチ1021を押しておく(第
2図参照)。このとき、CDプレーヤ部100においては、C
D制御部103がTOCメモリ101をアクセスし、テンキー1026
の番号に対応する楽曲の曲番データ及びCD絶対時間デー
タを読み出す。そして、CD制御部103は、サーボ回路104
を介して光ピックアップ107を制御し、光ピックアップ1
07を上述のCD絶対時間データに対応するCD105上の位置
に移動する。これにより、CD105上の楽曲の選曲頭出し
が行われる。また、CD制御部103は、TOCメモリ101から
読み出したCD絶対時間データを楽器制御部201に出力す
る。なお、この状態では、まだオーディオデータの再生
動作は行われない。
一方、演奏者は、自動演奏に同期させてCD105上の楽
曲の再生を行わせる必要がない場合には、上述のCD操作
部102に対する操作は行わない。
上述の動作の後、CD制御部103は、第7図の動作フロ
ーチャートをスタートさせる。
まず、S701において、楽器操作部202のスタートスイ
ッチ2023が押されたか否かが監視される。
スタートスイッチ2023が押されると、次にS702におい
て、予めCD操作部102の再生スイッチ1021が押されてい
るか否かが判別される(S702)。
演奏者が、自動演奏に同期させてCD105上の楽曲の再
生を行わせるために、再生スイッチ1021を予め押してい
る場合、S702の判定がYESとなり、S703に進む。
S703では、自動演奏メモリ208のメモリアドレス1
に、CD頭出し命令CTPが第8図の如く書き込まれる。ま
た、同じメモリアドレス2に、予めCD制御部103から送
られてきている自動演奏に同期させて再生すべき楽曲の
先頭を示すCD絶対時間データDATが第8図の如く書き込
まれる。更に、同じくメモリアドレス3に、CD再生命令
PYが第8図の如く書き込まれる。これらの機能につい
ては後述する。
次に、S704において、CD制御部103に対してCD再生指
示がなされる。これにより、CDプレーヤ部100において
は、CD制御部103が、サーボ回路104を介してディスクモ
ータ106を駆動する。これにより、演奏者により予め選
曲頭出しされている楽曲のオーディオデータが、光ピッ
クアップ107、復調回路109及びオーディオデータ信号処
理回路111を介してCD105から読み出され、D/A変換器112
からLPF113、増幅器114を介してスピーカ115から再生さ
れる。
演奏者は、このようにして再生されるCD105の楽曲に
合わせて、楽器操作部202の鍵盤2021で演奏を行う。こ
れにより、S705→S706→S707→S705の繰り返し動作にお
いてS705の処理が実行される毎に、鍵盤2021より入力さ
れた演奏データが、シーケンスデータとして第8図の如
く順次自動演奏メモリ208に書き込まれてゆく。シーケ
ンサデータとしては、第8図の如く、ウエイト命令CWT
とウエイトデータDWT、キーオン命令CONとキーデータ
KY、キーオフ命令COFとキーデータDKY、CD絶対時間
データDAT等がある。
第8図において、ウエイト命令CWTはウエイトデータ
WTで示される時間だけ次の演奏データの実行を待たせ
る命令であり、ウエイトデータDWTは第1図又は第4図
のタイマー回路209において生成される。今、或る演奏
操作が実行される毎に、楽器制御部201から第4図のオ
ア回路2095を介してタイマーカウンタ2092にリセット信
号RSTが入力され、同カウンタがリセットされる。これ
以後、タイマーカウンタ2092は、基準クロックジェネレ
ータ2091からのクロックに従ってカウントアップされ
る。そして、楽器制御部201は、次の演奏データの入力
時点でタイマーカウンタ2092のカウント出力をウエイト
データDWTとして取り込み、自動演奏メモリ208に書き
込み、再び、リセット信号RSTによりタイマーカウンタ2
092をリセットする。以上の動作により、或る演奏操作
から次の演奏操作までの時間が計測され、ウエイトデー
タDWTとして自動演奏メモリ208に記憶される。ここ
で、第8図のメモリアドレス4のウエイト命令CWT及び
ウエイトデータDWTは、演奏者が楽器操作部202のスタ
ートスイッチ2023を押した後、最初の鍵操作を行うまで
の時間を示している。
次に、キーオン命令CONは、キーデータDKYで示され
る音高の楽音の発音開始を指示する命令である。
逆に、キーオフ命令COFは、キーデータDKYで示され
る音高の楽音の発音停止を指示する命令である。
更に、CD制御部103は、鍵のキーオン操作が行われる
毎に、その時点でCD105から検出されているCD絶対時間
データDATをCD制御部103から受け取り、キーオン命令
ONに続くキーデータDKYの次のメモリアドレスに書き
込む。これにより、各キーオン操作時にCDプレーヤ部10
0で再生されている楽曲のタイミングが自動演奏メモリ2
08に記録されてゆく。
演奏者が楽器操作部202のストップスイッチ2024(第
3図)を押すと、S707においてそれが検出され、S708に
おいて自動演奏メモリ208に第8図の如くエンド命令CE
が書き込まれて、シーケンサライトモードを終了する。
また、演奏中に自動演奏メモリ208の最終メモリアド
レスまでシーケンスデータが書き込まれると、S706の判
定がYESとなり、強制的にシーケンサライトモードを終
了する。
以上の動作に対して、演奏者が、自動演奏に同期させ
てCD105上の楽曲の再生を行わせる必要がないために、
再生スイッチ1021を予め押していない場合、S702の判定
がNOとなる。これにより、CD頭出し命令CTP、曲の先頭
を示すCD絶対時間データDAT及びCD再生命令CPYは自動
演奏メモリ208に書き込まれず、また、CDプレーヤ部100
に対して再生指示も行われない。そして、S705の処理に
ジャンプし、シーケンスデータを自動演奏メモリ208に
書き込む動作のみが実行される。また、S705では、前述
のキーオン命令CON毎のCD絶対時間データDATの自動演
奏メモリ208への書き込みも行われない。この動作は、
従来例からある自動演奏機能付電子楽器における自動演
奏データの書き込み動作に対応する。
{シーケンサ優先リピートモードの動作} 上述の自動演奏データの書き込み動作の後、自動演奏
動作を行う場合の動作について説明する。まず、演奏者
が楽器操作部202のモード切替スイッチ2022によりシー
ケンサプレイモードの1つであるシーケンサ優先リピー
トモードを選択した場合の動作について説明する。
この場合、第1図の楽器制御部201は、第9図(a)
〜(c)の動作フローチャートを実行する。
まず、演奏者は、自動演奏メモリ208に第8図の如く
記憶されている演奏内容のうち自動演奏を開始するタイ
ミングを、楽器操作部202のUPスイッチ2025とDOWNスイ
ッチ2026(第3図)及び第1図の表示部210を用いて任
意に選択する。この動作は、第9図(a)のS901〜S914
の処理として実現される。
まず、S901において、楽器操作部202のUPスイッチ202
5(第3図)が押されたか否かが判別される。
UPスイッチ2025が押された場合、S901の判定がYESと
なり、自動演奏メモリ208上のメモリアドレスを示す特
には図示しないアドレスカウンタ(以下、単にメモリア
ドレスと呼ぶ)がインクリメントされ、次のキーオン命
令CONが格納されているメモリアドレスまで進む。すな
わち、S902で自動演奏メモリ208のメモリアドレスが+
1ずつされながらS903でキーオン命令CONが検出される
まで、メモリアドレスのインクリメントが繰り返され
る。
キーオン命令CONが検出されるとS903の判定がYESと
なり、S908で現在のメモリアドレスが+1され、自動演
奏メモリ208上のキーオン命令CONが格納されている次
のメモリアドレスに格納されているキーデータDKYが読
み出される。そして、このキーデータDKYが第1図の表
示部210に表示される。これにより、演奏者は、現在指
示している自動演奏メモリ208上のキーデータDKYを認
識できる。
続いて、S909においてメモリアドレスが更に+1さ
れ、S910において、そのメモリアドレスにCD絶対時間デ
ータDATが存在するか否かが判別される。前述のシーケ
ンサライトモードにおいて、演奏者が、自動演奏に同期
させてCD105上の楽曲の再生を行わせるために、再生ス
イッチ1021を予め押してからシーケンスデータの自動演
奏メモリ208への書き込み動作を行った場合、自動演奏
メモリ208には第8図の如く各キーオン命令CONに続く
キーデータDKYの次のメモリアドレスにCD絶対時間デー
タDATが記憶されている。従って、このような場合に
は、S910の判定はYESとなる。
これにより、S911において、現在表示部210に表示さ
れているウエイトデータDWTに対応するCD絶対時間デー
タDATが自動演奏メモリ208から読み出され、CD制御部1
03に転送される。これと共に、楽器制御部201はCD制御
部103に対してCD頭出し指示を行う。これにより、CD制
御部103は、サーボ回路104から光ピックアップ107を制
御し、上述のCD絶対時間データDATに対応するCD105上
の位置の頭出しを行う。
一方、前述のシーケンサライトモードにおいて、演奏
者が、自動演奏に同期させてCD105上の楽曲の再生を行
わせる必要がないために、再生スイッチ1021を予め押さ
ずにシーケンスデータの自動演奏メモリ208への書き込
み動作を行った場合、自動演奏メモリ208にはCD絶対時
間データDATは記憶されていない。従って、このような
場合には、S910の判定はNOとなる。この場合には、自動
演奏時にCD105上の楽曲の再生は行う必要がないため、S
911の処理は行われない。
上述の動作の後、S912では、現在のメモリアドレスを
−3とした値を楽器制御部201内の特には図示しないバ
ッファに保持する。今、現在のメモリアドレスの内容
は、前述のS903〜S909の処理によりキーオン命令CON
続くキーデータDKYの次のCD絶対時間データDATが格納
されているメモリアドレスを指している。従って、この
値を−3して得たバッファの内容は、演奏者が指示した
キーオン命令CONの位置の1メモリアドレス前を指して
いる。この意味については後述する。
続いて、S913において、楽器操作部202のAスイッチ2
027(第3図)が押されたか否かが判定され、押されて
いなければ再びS901の処理に戻る。
上述の動作に対して、前述のS901の判別で、楽器操作
部202のUPスイッチ2025(第3図)が押されていないと
判別された場合、その判定がNOとなりS904に進む。
S904では、更に、楽器操作部202のDOWNスイッチ2026
(第3図)が押されたか否かが判定される。
DOWNスイッチ2026が押された場合、S904の判定がYES
となり、自動演奏メモリ208上のメモリアドレスがデク
リメントされ、1つ前のキーオン命令CONが格納されて
いるメモリアドレスまで戻る。すなわち、S906で自動演
奏メモリ208のメモリアドレスが−1ずつされながらS90
7でキーオン命令CONが検出されるまで、メモリアドレ
スのデクリメントが繰り返される。なお、メモリアドレ
スがデクリメントされた結果、メモリアドレスが0にな
ってしまった場合は、それ以上デクリメントは行われ
ず、S913の処理にジャンプする。
キーオン命令CONが検出されると、S907の判定がYES
となり、それ以後は、前述のUPスイッチ2025が押された
場合と同様、S908〜S911の動作が実行され、デクリメン
トされたメモリアドレスの表示動作、CD絶対時間データ
ATのリピートメモリA1への記憶動作、メモリアドレス
を−3する動作及びAスイッチ2027の検出動作が行われ
る。
以上のようにして、UPスイッチ2025又はDOWNスイッチ
2026の何れかが押される毎に、自動演奏メモリ208上の
メモリアドレスがインクリメント又はデクリメントさ
れ、演奏者が希望する位置に自動演奏の開始時点を移動
させることができる。
上述の動作は、楽器操作部202のAスイッチ2027(第
3図)が押されてS913の判定がYESとなるまで繰り返さ
れる。なお、スタートスイッチ2023及びDOWNスイッチ20
26の何れも押されていない間は、S901→S904→S913→S9
01の処理ループが繰り返され、何れかのスイッチが押さ
れるまで待機している。
以上のようにして、演奏者が、UPスイッチ2025又はDO
WNスイッチ2026を操作して、所望の位置に自動演奏の開
始時点を移動させた後に、楽器操作部202のAスイッチ2
027(第3図)を押すことにより、S913の判定がYESとな
り、S914に進む。S914においては、現在のメモリアドレ
スの内容が第1図の楽器制御部201内の特には図示しな
いリピートメモリA2に記憶される。ここで、メモリアド
レスの内容は前述のS912の処理により、演奏者が指示し
た自動演奏メモリ208上のキーオン命令CONの位置の1
メモリアドレス前を指している。これにより、自動演奏
の開始時点のメモリアドレスが確定する。
次に、演奏者は、自動演奏メモリ208に第8図の如く
記憶されている演奏内容のうち自動演奏を終了するタイ
ミングを、上述の自動演奏開始時点の指定動作と同様に
して、任意に選択する。この処理は、第9図(a)のS9
15〜S929の処理として実現される。
まず、演奏者が、楽器操作部202のUPスイッチ2025
はDOWNスイッチ2026(第3図)を操作することにより、
自動演奏メモリ208上でキーオン命令CONが検索されな
がらそのメモリアドレスがインクリメント又はデクリメ
ントされるが、この処理はS915〜S921の処理として実行
される。これらの処理は、各々、前述の自動演奏開始時
点の指定動作の場合のS901〜S907の処理と殆ど同じであ
る。但し、S919でメモリアドレスが0になってしまった
ことが検出された場合、S925にジャップし、ここで「入
力エラー、再設定せよ」というエラー表示がなされ、そ
の後、再びS915からの処理を繰り返す。これは、既に自
動演奏開始時点を指定しているので、メモリアドレスが
0になることはできないからである。
次に、上述のメモリアドレスの移動が行われる毎に、
S922の処理が実行される。ここでは、移動されたメモリ
アドレスの内容が、リピートメモリA2の内容に+1した
値を越えているか否かが判別される。今、リピートメモ
リA2には、前述したように、演奏者が指示した自動演奏
開始時点における自動演奏メモリ208上のキーオン命令
ONの位置の1メモリアドレス前を指しているため、そ
れに+1した内容は、演奏者が指示した自動演奏開始時
点の自動演奏メモリ208上のキーオン命令CONが格納さ
れているメモリアドレスとなる。そして、自動演奏の終
了時点として指定されたメモリアドレスは、自動演奏の
開始時点として指定されたメモリアドレスを越えること
はできないため、S922の判定がNOの場合、S925でエラー
表示がなされ、再びS915からの処理を繰り返す。
S922の判定がYESの場合にS923に進み、ここで、前述
の自動演奏開始時点の指定動作の場合のS908の処理と同
様、現在のメモリアドレスが+1され、自動演奏メモリ
208上のキーオン命令CONが格納されている次のメモリ
アドレスに格納されているキーデータDKYが読み出され
て、第1図の表示部210に表示される。
続いて、S924において、楽器操作部202のBスイッチ2
028(第3図)が押されたか否かが判定され、押されて
いなければ再びS915の処理に戻る。
以上のようにして、演奏者が、UPスイッチ2025又はDO
WNスイッチ2026を操作して、所望の位置に自動演奏の終
了時点を移動させた後に、楽器操作部202のBスイッチ2
028(第3図)を押すことにより、S924の判定がYESとな
る。
そして、第9図(b)のS926でS919と同様に、メモリ
アドレスの内容が0であるか否かが判別される。これ
は、UPスイッチ2025及びDOWNスイッチ2026(第3図)が
一度も押されずに、S915及びS918の判定が共にNOとなっ
た場合のための処理であり、その意味は、S919と同様で
ある。
次に、S927で現在のメモリアドレスの値が−1され
る。今、メモリアドレスは、前述のS923の処理によりキ
ーデータDKYが格納されているメモリアドレス(第8図
参照)を指しているため、−1されることにより、自動
演奏の終了時点として指定された自動演奏メモリ208上
のキーオン命令CONが格納されているメモリアドレスと
される。
更に、S928でS922と同様に、メモリアドレスの内容が
スピードメモリA2に+1した値を越えているか否かが判
別される。これは、UPスイッチ2025及びDOWNスイッチ20
26(第3図)が一度も押されずに、S915及びS918の判定
が共にNOとなった場合のための処理であり、その意味
は、S922と同様である。
以上の動作の後、S929において、現在のメモリアドレ
スの内容が第1図の楽器制御部201内の特には図示しな
いリピートメモリBに記憶される。ここで、メモリアド
レスの内容は前述のS927の処理により、演奏者が指示し
た自動演奏メモリ208上のキーオン命令CONが格納され
ているメモリアドレスを指している。これにより、自動
演奏の終了時点でのメモリアドレスが確定する。
以上のようにして、演奏者は、自動演奏の開始時点及
び終了時点を指定したら、次に、その範囲で自動演奏を
繰り返すリピート回数を指定する。この処理は、第9図
(b)のS930及びS931の処理により実現される。
まず、S930において、楽器操作部202の「1」〜
「9」の数字キー2029(第3図)の何れかが押されるの
を待つ。
何れかが押されたら、S931において、その数字キー20
29に対応する置数データを、楽器制御部201内の特には
図示しないリピートメモリCに記憶する。
上述の処理により、自動演奏の繰り返し回数が指定さ
れる。
以上の一連の操作の後、演奏者は、楽器操作部202の
スタートスイッチ2023(第3図)を押すことにより、以
下のようにして、電子鍵盤楽器部200での自動演奏動作
及びCDプレーヤ部100での同期再生動作が実行される。
すなわち、スタートスイッチ2023が押されると、S932
の判定がYESとなり、続いて、S933においてメモリアド
レスに、リピートメモリA2の内容、すなわち演奏者が指
示した自動演奏開始時点の自動演奏メモリ208上のキー
オン命令CONの位置の1メモリアドレス前の値がセット
される。
更に、S934において、現在のメモリアドレスが0を指
しているか否かが判別される。
現在のメモリアドレスが0でない場合、S934の判定が
NOとなり、S935に進む。
S935では、メモリアドレスの内容が+3され、この結
果、メモリアドレスの内容は、自動演奏開始時点の自動
演奏メモリ208上のキーオン命令CONに係るCD絶対時間
データDATが格納されているアドレスを示す(第8図参
照)。
そして、S936において、そのメモリアドレスにCD絶対
時間データDATが存在するか否かが判別される。前述の
シーケンサライトモードにおいて、演奏者が、自動演奏
に同期させてCD105上の楽曲の再生を行わせるために、
再生スイッチ1021を予め押してからシーケンスデータの
自動演奏メモリ208への書き込み動作を行った場合、自
動演奏メモリ208には第8図の如く各キーオン命令CON
に続くキーデータDKYの次のメモリアドレスにCD絶対時
間データDATが記憶されている。従って、このような場
合には、S936の判定はYESとなる。
これにより、S937において、上記メモリアドレスから
自動演奏開始時点の自動演奏メモリ208上のキーオン命
令CONに係るCD絶対時間データDATが読み出され、CD制
御部103に転送される。これと共に、楽器制御部201はCD
制御部103に対してCD頭出し指示を行う。これにより、C
D制御部103は、サーボ回路104から光ピックアップ107を
制御し、上述のCD絶対時間データDATに対応するCD105
上の位置の頭出しを行う。
これに続き、S938において、CD制御部103に対してCD1
05の楽曲の再生指示がなされる。この場合の再生開始タ
イミングは、上述のように演奏者が指示した自動演奏の
開始時点に同期したタイミングである。
上述の動作の後は、S939において、リピートメモリA2
の内容がメモリアドレスに再度セットされる。この内容
は前述のように、演奏者が指示した自動演奏開始時点の
自動演奏メモリ208上のキーオン命令CONの位置の1メ
モリアドレス前を指している。このように1メモリアド
レス前としたのは、後述するS946の処理との整合性を取
るためである。
一方、前述のシーケンサライトモードにおいて、演奏
者が、自動演奏に同期させてCD105上の楽曲の再生を行
わせる必要がないために、再生スイッチ1021を予め押さ
ずにシーケンスデータの自動演奏メモリ208への書き込
み動作を行った場合、自動演奏メモリ208にはCD頭出し
命令CTPは記憶されていない(第7図S702参照)。従っ
て、このような場合には、S936の判定はNOとなる。この
場合には、自動演奏時にCD105上の楽曲の再生は行う必
要がないため、S937及びS938のCD再生指示等は行われな
い。
上述の動作に対して、前述のS933でメモリアドレスに
リピートメモリA2の内容がセットされた時点で、現在の
メモリアドレスが0である場合、S934の判定がYESとな
り、S940の処理に進む。上述の場合は、演奏者が、楽器
操作部202のモード切替スイッチ2022によりシーケンサ
優先リピートモードを選択した後、一度をUPスイッチ20
25及びDOWNスイッチ2026を押さずにAスイッチ2027を押
した場合、或いはUPスイッチ2025を何回か押した後にそ
れと同じ回数だけDOWNスイッチ2026を押してS905の判定
がYESとなった場合の何れかである。
S940では、現在のメモリアドレスが+1され、S941に
おいてそのメモリアドレスにCD頭出し命令CTPが存在す
るか否かが判別される。今、現在のメモリアドレスは0
であるため+1するとその内容は1になる。
今、S936の場合と同様、前述のシーケンサライトモー
ドにおいて、演奏者が、自動演奏に同期させてCD105上
の楽曲の再生を行わせるために、再生スイッチ1021を予
め押してからシーケンスデータの自動演奏メモリ208へ
の書き込み動作を行った場合、自動演奏メモリ208のメ
モリアドレス1には第8図の如くCD頭出し命令CTPが記
憶されている。従って、このような場合には、S941の判
定はYESとなる。これにより、S942において、更にメモ
リアドレスの内容が+1され、その内容が2となる。そ
して、メモリアドレス2に第8図の如く記憶されている
自動演奏と共に再生すべき楽曲の先頭を示すCD絶対時間
データDATが自動演奏メモリ208から読み出され、CD制
御部103に転送され、同期にCD制御部103に対してCD頭出
し指示がなされる。更に、S943において、メモリアドレ
スの内容が+1され、その内容が3となる。そして、メ
モリアドレス3に記憶されているCD再生命令CPYに基づ
いて、CD制御部103に対してCD再生指示がなされる。こ
の場合の再生開始タイミングは、前述のS942において頭
出しされた楽曲の先頭である。ここで、メモリアドレス
の内容は、演奏データに関するシーケンスデータが格納
されている先頭のメモリアドレス4の1メモリアドレス
前を指している。これは、演奏者が楽曲の先頭を自動演
奏の開始時点として指示したことによる。この関係は、
前述のS939の場合と同様である。
一方、前述のシーケンサライトモードにおいて、演奏
者が、自動演奏に同期させてCD105上の楽曲の再生を行
わせる必要がないために、再生スイッチ1021を予め押さ
ずにシーケンスデータの自動演奏メモリ208への書き込
み動作を行った場合、自動演奏メモリ208にはCD頭出し
命令CTPは記憶されていない(第7図S702参照)。従っ
て、このような場合には、S941の判定はNOとなる。この
場合には、自動演奏時にCD105上の楽曲の再生は行う必
要がないため、S943のCD頭出し指示及びS942のCD再生指
示は行われない。この場合は、S945において、メモリア
ドレスの内容が0にセットされ直す。この内容は、演奏
データに関するシーケンスデータが格納されているメモ
リアドレス1の1メモリアドレス前を指している。この
関係は、前述のS939の場合と同様である。
以上示したようにして、CDプレーヤ部100に対して再
生指示がなされた後、S946及びS947の繰り返しによりS9
46の処理が実行される毎に、自動演奏メモリ208のメモ
リアドレスが、S939、S944又はS945の処理でセットされ
たメモリアドレスから順次インクリメントされながら、
各メモリアドレスからシーケンスデータが読み出され、
その内容に従って自動演奏動作が実行される。この場合
のインクリメントの動作は、後述するタイマー回路209
での動作に基づいて実行される。
例えば、楽器制御部201が、第8図のメモリアドレス
6からキーオン命令CONを読み出した場合、更にその次
のキーデータDKYを読み出し、トーン・ジェネレータ20
3に対して対応する音高で楽曲の発音開始を指示する。
逆に、楽器制御部201が、例えば第8図のメモリアド
レス11からキーオフ命令COFを読み出した場合、更にそ
の次のキーデータDKYを読み出し、トーン・ジェネレー
タ203に対して対応する音高で発音中の楽曲の消音を指
示する。
更に、メモリアドレスのインクリメントの動作は次の
ようにして実現される。すなわち、楽器制御部201が、
例えば第8図のメモリアドレス9からウエイト命令CWT
を読み出した場合、更にその次のウエイトデータDWT
読み出し、第1図又は第4図のタイマー回路209内のウ
エイトレジスタ2093にそのデータをセットする。これと
共に、タイマー回路209において、後述するように前回
のメモリアドレスのインクリメントのタイミングでタイ
マーカウンタ2092がリセットされる。これ以後、第4図
のタイマーカウンタ2092が基準クロックジェネレータ20
91からのクロックに従って順次カウントアップされる。
これらタイマーカウンタ2092の出力とウエイトレジスタ
2093にセットされたウエイトデータDWTの内容とは、一
致回路2094において比較される。そして、それらの内容
が一致した時点で、一致回路2094から一致したことを示
す信号がアドレスインクリメント信号INCとして出力さ
れる。この信号は、楽器制御部201に出力され、これに
より楽器制御部201は自動演奏メモリ208からデータを読
み出すためのメモリアドレスをインクリメントする。ま
た、第4図のタイマー回路209において、アドレスイン
クリメント信号INCは、オア回路2095を介してタイマー
カウンタ2092をリセットすると共に、ウエイトレジスタ
2093をリセットし、次のウエイトデータDWTに対する処
理に備える。以上の動作により、或る演奏操作から次の
演奏操作までのタイミングが計られ、自動演奏が実現さ
れる。
上述の自動演奏の1回分の動作は、シーケンスデータ
のメモリアドレスがリピートメモリBの値を越えたとき
に、S947の判定がYESとなって終了する。すなわち、リ
ピートメモリBは、演奏者が指示した自動演奏終了時の
自動演奏メモリ208上のキーオン命令CONが格納されて
いるメモリアドレスを指しているため、このキーオン命
令CONまでがS946の処理で実行された後に、1回目の自
動演奏を終了する。
次に、S948において、リピートメモリCの内容が−1
される。リピートメモリCには、演奏者が指定した自動
演奏の繰り返し回数が記憶されており、1回分の自動演
奏が終了する毎に、この内容が1つずつ減らされてゆ
く。
上述の動作の後、S949において、CD制御部103に対し
て再生動作の停止指示が出される。これにより、CDの再
生動作がひとまず終了する。なお、CDプレーヤ部100で
の再生動作を行わないで電子鍵盤楽器部200で自動演奏
動作を行わせた場合には、この処理は実行されない。
次に、S950において、リピートメモリCの内容が0に
なったか否かが判別される。リピートメモリCの内容
は、前述のS948の処理で、1回分の自動演奏が終了する
毎に1ずつ減算される。そして、この内容が0でなけれ
ば、S950の判定がNOとなり、再びS933の処理に戻る。こ
れにより、前述したようにして、同期自動演奏の処理が
繰り返される。
そして、リピートメモリCの内容が0になった時点で
S950の判別がNOとなって、シーケンサ優先リピートモー
ドの処理を終了する。
{CD優先リピートモードの動作} 次に、演奏者が楽器操作部202のモード切替スイッチ2
022によりシーケンサプレイモードの1つであるCD優先
リピートモードを選択した場合の動作について説明す
る。
この場合、第1図の楽器制御部201は、第10図(a)
〜(c)の動作フローチャートを実行する。
S1001では、まず、メモリアドレスの内容が+1され
る。今、メモリアドレスの内容は、始めは0にリセット
されているため、この処理によりメモリアドレスの内容
は1になる。
続いて、S1002において、メモリアドレス1にCD頭出
し命令CTPが記憶されているか否かが判別される。今、
前述のシーケンサライトモードにおいて、演奏者が、自
動演奏に同期させてCD105上の楽曲の再生を行わせるた
めに、再生スイッチ1021を予め押してからシーケンスデ
ータの自動演奏メモリ208への書き込み動作を行った場
合、自動演奏メモリ208のメモリアドレス1には第8図
の如くCD頭出し命令CTPが記憶されている。従って、こ
のような場合には、S1002の判定はYESとなる。一方、前
述のシーケンサライトモードにおいて、演奏者が、自動
演奏に同期させてCD105上の楽曲の再生を行わせる必要
がないために、再生スイッチ1021を予め押さずにシーケ
ンスデータの自動演奏メモリ208への書き込み動作を行
った場合、自動演奏メモリ208のメモリアドレス1にはC
D頭出し命令CTPは記憶されていない。従って、このよ
うな場合には、S1002の判定はNOとなる。この場合に
は、自動演奏時にCD105上の楽曲の再生は行う必要がな
く、CD優先リピートモードにする意味がないため、何も
せずに処理を終了する。
前者においてS1002の判定がYESとなった場合、S1003
に進み、現在のメモリアドレス1が更に+1されてその
内容が2になる。
そして、S1004において、そのメモリアドレス2から
自動演奏を行う場合に再生すべきCD105の楽曲の先頭のC
D絶対時間データDATが読み出され、CD制御部103に転送
される。これと共に、楽器制御部201はCD制御部103に対
してCD頭出し指示を行う。これにより、CD制御部103
は、サーボ回路104を介して光ピックアップ107を制御
し、上述のCD絶対時間データDATに対応するCD105上の
楽曲の先頭の頭出しを行う。
更に、S1005で、メモリアドレスの内容が+1され、
その内容が3となる。そして、メモリアドレス3に記憶
されているCD再生命令CPYに基づいて、CD制御部103に
対してCD再生指示がなされる。これにより、CDプレーヤ
部100においては、S1004で頭出しされた楽曲の先頭から
CD105の再生が開始される。
この状態で演奏者は、電子鍵盤楽器部200の自動演奏
を同期させてCD105の楽曲の再生を開始するタイミング
(以下、単に再生開始タイミングと呼ぶ)を、CD105に
記録されているオーディオデータを再生しながら、CD操
作部102の早送りスイッチ1024又は早戻しスイッチ1025
を操作した後にポーズスイッチ1023(第2図)を押すこ
とにより、任意に選択できる。
これに対して楽器制御部201は、S1006において、CD制
御部103を介して、CD操作部102のポーズスイッチ102
3(第2図)が押されたか否かを判別している。そし
て、演奏者がCD操作部102のポーズスイッチ1023を押す
と、CD制御部103の制御によりオーディオデータの再生
が一時停止する。
次に、S1007において、演奏者が楽器操作部202のAス
イッチ2027(第3図)を押すのを待ち、Aスイッチ2027
を押すとその判定がYESとなる。これにより、上述の動
作で演奏者が指示した再生開始タイミングが確定する。
これに続いてS1008において、楽器制御部201は、CD制
御部103からポーズ時点のCD絶対時間データDATを受け
取り、特には図示しないラッチ回路に保持する。
以上の動作に続いて、S1009→S1010→S1011→S1012→
S1009の処理の繰り返しにおいて、S1009の処理が実行さ
れる毎にメモリアドレスの値が+1ずつされ、S1010の
処理が実行される毎に自動演奏メモリ208上の上記メモ
リアドレスの内容がキーオン命令CONであるか否かが判
別される。
上述の繰り返し処理において、S1010の処理でキーオ
ン命令CONが検出された場合、その判定がYESとなり、
第10図(b)のS1015の処理に進む。S1015では、その命
令が格納されているメモリアドレスが+2される。この
メモリアドレスには、検出されたキーオン命令CONに対
応するCD絶対時間データDATが格納されている(例えば
第8図のメモリアドレス8)。
そして、S1016で、検出されたキーオン命令CONに対
応するCD絶対時間データDATが上述のメモリアドレスか
ら読み出され、それが前述のラッチされたポーズ時点の
CD絶対時間データを越えた(大きい)か否かが判別され
る。越えない場合には、自動演奏メモリ208上のメモリ
アドレスは、ポーズ時点のタイミングに対応する位置に
まで達していないため、S1009に戻って再びS1009〜S101
2の処理が繰り返され、自動演奏メモリ208上で、更に先
のキーオン命令CONが検索される。
なお、上述の繰り返し処理において、S1011の処理が
実行される毎に自動演奏メモリ208上のメモリアドレス
が最終アドレス(メモリエンド)に達したか否か、ま
た、S1012の処理毎に自動演奏メモリ208からエンド命令
E(第8図参照)が読み出されたか否かが判別され
る。S1011又はS1012の判定がYESとなると、自動演奏メ
モリ208上には対応するシーケンスデータが存在しない
ため、S1013で「入力エラー、再設定せよ」というエラ
ー表示を行い、S1014でメモリアドレスを0にリセット
した後、再度S1001の処理に戻り、演奏者に再生開始タ
イミングを入力させ直す。
S1016において、自動演奏メモリ208上から検出された
キーオン命令CONに対応するCD絶対時間データDATが、
前述のラッチされたポーズ時点のCD絶対時間データを越
えた場合、その判定がYESとなり、S1017の処理に進む。
S1017では、上述の検出されたCD絶対時間データDAT
が楽器制御部201内の特には図示しないリピートメモリA
1に記憶される。
続いて、S1018で、現在のメモリアドレスが−3され
る。このメモリアドレスは、S1015の処理により、例え
ば第8図のメモリアドレス8の如く、再生開始タイミン
グでのポーズ時点のCD絶対時間データを初めて越えたCD
絶対時間データDATが格納されているアドレスを示して
いる。従って、このメモリアドレスが−3されることに
より、例えば第8図のメモリアドレス5の如く、CD絶対
時間データDATに対応するキーオン命令CONが格納され
ているアドレスの1つ前を指す。この処理は、後述する
S1041の処理との整合性を取るための処理である。な
お、この関係は、前述のS912の場合と同様である。
このメモリアドレスの内容は、次のS1019においてリ
ピートメモリA2に記憶される。これにより、再生開始タ
イミングのメモリアドレスが確定する。
続いて、S1020において、CD制御部103に対してCD105
の楽曲の再生指示が出され、前述のポーズ時点からオー
ディオデータが再び再生される。これにより演奏者は、
電子鍵盤楽器部200の自動演奏を同期させてCD105の楽曲
の再生を終了するタイミング(以下、単に再生終了タイ
ミングと呼ぶ)を、開始時点の選択時と同様にして選択
できる。
この処理は、S1021〜S1033の処理によって実現され、
前述の演奏者による再生開始タイミングの指示動作の場
合のS1006〜S1019の処理と殆ど同じである。
但し、S1008に対応するS1023の処理の後にCD制御部10
3に対してCD105の楽曲の再生の停止指示がなされる。こ
れにより、楽曲の再生がひとまず停止する。
また、S1009に対応するS1026の処理の前に、S1025の
処理が実行され、メモリアドレスの内容が予め+1され
る。従って、S1025とS1026の処理により、メモリアドレ
スの内容は+2される。今、S1025の処理の前において
は、メモリアドレスの内容は、演奏者により指定された
再生開始タイミングのキーオン命令CONが格納されてい
るメモリアドレスの1つ前を指している(S1018参
照)。従って、S1025とS1026の処理により、メモリアド
レスの内容は、上記再生開始タイミングのキーオン命令
ONが格納されているメモリアドレスの次のアドレスと
なる(S1018の説明参照)。これにより、S1027の処理で
再生開始タイミングのキーオン命令CONと同じキーオン
命令CONが検出されてしまうのを防いでいる。このよう
な状態は、例えば演奏者が、S1020の処理によるCD105の
楽曲の再生再開後、極めて瞬時にポーズスイッチ1023
押した場合に起こり得る。
更に、再生終了タイミングにおける自動演奏メモリ20
8上のキーオン命令CONに対応するCD絶対時間データD
ATは保持する必要はないため、S1016に対応するS1031の
処理に後にS1017に対応する処理は実行されない。
S1016に対応するS1031の処理の後、S1032において現
在のメモリアドレスの内容が−2される。今、メモリア
ドレスは、S1030(S1015に対応する)の処理により、再
生終了タイミングでのポーズ時点のCD絶対時間データを
初めて越えたCD絶対時間データDATが格納されているア
ドレスを示している。従って、このメモリアドレスが−
2とされることにより、CD絶対時間データDATに対応す
るキーオン命令CONが格納されているアドレスとされ
る。
以上の動作の後、S1033において、上記メモリアドレ
スの内容が楽器制御部201内の特には図示しないリピー
トメモリBに記憶される。ここで、メモリアドレスの内
容は上述のように、演奏者が指示した再生終了タイミン
グでのポーズ時点のCD絶対時間データを初めて越えたCD
絶対時間データDATに対応するキーオン命令CONが格納
されているアドレスを指している。これにより、再生終
了タイミングのメモリアドレスが確定する。
以上のようにして、演奏者は、再生開始タイミング及
び再生終了タイミングを指定したら、次に、その範囲で
自動演奏を繰り返すリピート回数を指定する。この処理
は、第10図(b)のS1034及びS1035の処理により実現さ
れ、前述のシーケンサ優先リピートモードにおけるS930
及びS931の処理と同じである。これにより、楽器制御部
201内の特には図示しないリピートメモリCに自動演奏
のリピート回数が設定される。
以上の一連の操作の後、演奏者は、楽器操作部202の
スタートスイッチ2023(第3図)を押すことにより、以
下のようにして、CDプレーヤ部100での同期再生動作と
それに同期した電子鍵盤楽器部200での自動演奏動作が
実行される。
すなわち、スタートスイッチ2023が押されると、S103
6の判定がYESとなり、続いて、S1037において、リピー
トメモリA1の内容が読み出される。この内容は、再生開
始タイミングに対応する自動演奏メモリ208から読み出
されたCD絶対時間データDATである(S1017参照)。
続くS1038では、上記CD絶対時間データDATがCD制御
部103に転送されると共に、CD制御部103に対してCD頭出
し指示が行われる。これいより、CDプレーヤ部100側で
は上述のCD絶対時間データDATに対応するCD105上の位
置の頭出しが行われる。
更に、S1039において、CD制御部103に対してCD105の
楽曲の再生指示がなされる。この場合の再生開始タイミ
ングは、前述のように演奏者が指示した再生開始タイミ
ングに同期したタイミングである。なお、この場合、S1
038で自動演奏メモリ208に記憶されたCD絶対時間データ
ATで頭出しが行われるため、演奏者が指示したCD105
上での再生開始タイミングとは厳密には異なるが、聴感
上はほとんど差はない。
その後、S1040において、リピートメモリA2の内容が
メモリアドレスにセットされる。この内容は前述のよう
に、演奏者が指示した再生開始時点の自動演奏メモリ20
8上のキーオン命令CONの位置の1メモリアドレス前を
指している。
以上の動作の後に、前述のシーケンサ優先リピートモ
ードの場合と同様にして、第10図(c)のS1041及びS10
42の繰り返しによりS1041の処理が実行される毎に、自
動演奏メモリ208のメモリアドレスが、S1040の処理でセ
ットされたメモリアドレスから順次インクリメントされ
ながら、各メモリアドレスからシーケンスデータが読み
出され、その内容に従って自動演奏が実行される。
上述の自動演奏の1回分の動作は、シーケンサ優先リ
ピートモードの場合と同様、シーケンスデータのメモリ
アドレスがリピートメモリBの値を越えたときに、S104
2の判定がYESとなって終了する。すなわち、リピートメ
モリBは、演奏者が指示した再生終了タイミングでのポ
ーズ時点のCD絶対時間データを初めて越えたCD絶対時間
データDATに対応するキーオン命令CONが格納されてい
るアドレスを指しているため、このキーオン命令CON
でがS1041の処理で実行された後に、1回目の自動演奏
を終了する。
以後、S948の場合と同様にS1043において、リピート
メモリCの内容が1回分の自動演奏が終了する毎に1ず
つ減らされてゆく。
上述の動作の後、S1044においてS949の処理と同様
に、CD制御部103に対して再生動作の停止指示が出さ
れ、S1045においてS950の処理と同様に、リピートメモ
リCの内容が0になったか否かが判別される。そして、
この内容が0でなければ、S1045の判定がNOとなって再
びS1037の処理に戻り、同期自動演奏の処理が繰り返さ
れ、リピートメモリCの内容が0になった時点でS1045
の判定がNOとなって、CD優先リピートモードの処理を終
了する。
{同期アジャスト処理の動作} 以上示したシーケンサ優先リピートモード又はCD優先
リピートモードでは、CDプレーヤ部100での楽曲の再生
と電子鍵盤楽器部200での自動演奏を演奏者が選択した
時点から同期させて開始した後は、演奏者が選択した時
点で終了するまで、CD制御部103及び楽器制御部201が互
いに独立して、CD105の楽曲の再生及び自動演奏メモリ2
08のシーケンスデータによる自動演奏を実行するように
している。
これに対して、自動演奏中も、随時同期修正を行うよ
うに構成することもできる。第11図に、そのための同期
アジャスト処理の動作フローチャートを示す。ここでの
処理は、楽器制御部201によって実行される。
すなわち、楽器制御部201は、第9図(c)のS946又
は第10図(c)のS1041からの自動演奏を開始した後、
自動演奏メモリ208からキーオン命令CONが読み出され
る毎、或いはキーオン命令CONが複数回(例えば5回程
度)読み出される毎に、第11図の同期アジャヤスト処理
を実行するように構成できる。
第11図において、S1101では、まず、自動演奏メモリ2
08からキーオン命令CONが読み出された後、メモリアド
レスが+2されて対応するCD絶対時間データDATが読み
出される(第8図参照)。これと同時に、楽器制御部20
1は、CD制御部103がサブコード信号処理回路110を介し
てCD105から順次検出するCD絶対時間データを受け取
る。そして、上述の両CD絶対時間データを比較する。
これらが等しければ何も処理を行わないが、等しくな
い場合には、S1102の処理が実行される。S1102では、楽
器制御部201が、自動演奏メモリ208から読み出された上
記CD絶対時間データDATでCD制御部103をアクセスし、
そのタイミングで再生指示を行う。
以上の同期アジャスト処理により、例えばCD105に傷
があり、楽曲の再生が途中でジャンプしてしまったよう
な場合においても、常に、電子鍵盤楽器部200での自動
演奏動作をCDプレーヤ部100での楽曲再生動作に同期さ
せることが可能となる。
{他の実施例} 以上示してきた各実施例では、自動演奏のリピート
は、演奏者が設定した2点間で行われる場合について説
明したが、曲頭から任意の設定点まで、或いは任意の設
定点から曲末までがリピートされるようにしてもよい。
また、ある曲が一曲分再生されながら自動演奏された後
に、演奏者が指定した特定のリフレイン部分が繰り返さ
れるようにしてもよい。その他、種々のリピートパター
ンを設定することができる。勿論、これらをプログラム
的に選択することも可能である。
一方、前述の実施例では、シーケンサライトモードに
おいて自動演奏メモリ208にCD絶対時間データDATを記
憶する場合、キーオン命令CONが記憶されるタイミング
で記憶するようにしたが、それ以外にも、例えばシーケ
ンスデータとしてプログラムチェンジ(音色変更)等の
命令が記憶される場合には、これが記憶されるタイミン
グに合わせてCD絶対時間データDATが記憶されるように
してもよい。これにより、プログラムチェンジのタイミ
ングから自動演奏とCD再生を同期させることもできる。
そのほか、様々なシーケンスデータのタイミングに合わ
せてCD絶対時間データDATを記憶させるようにしてもよ
い。さらに、CD絶対時間データDATにかえて、CD曲番号
とCD相対時間データを用いることもできる。
また、予め演奏者がシーケンサライトモードにおい
て、CD105の楽曲の再生に合わせて鍵盤2021(第3図)
を演奏し、シーケンスデータを自動演奏メモリ208に書
き込むようにしているが、これに限られるものではな
く、予めROMカードやCDのサブコードのユーザーズビッ
トにシーケンスデータを記憶しておき、自動演奏時にそ
れらのシーケンスデータを自動演奏メモリ208に転送す
るようにしてもよい。ここで、記憶されるシーケンスデ
ータの形式・種類等も、自動演奏する楽器に応じて任意
に変更できる。
加えて、CDプレーヤ部100でのCD105の楽曲の再生に合
わせて、電子鍵盤楽器部200で自動演奏をさせたが、CD
プレーヤに限られるものではなく、楽曲の再生に合わせ
て時間データを順次出力できるような楽曲再生装置であ
れば、DAT(デジタル・オーディオ・テープレコーダ)
等も使用することが可能である。なお、時間データに限
られるものではなく、タイミングを取ることが可能なデ
ータであればアドレスデータのようなものでもよい。
更に、自動演奏させる楽器について、上述の実施例に
おいては、電子鍵盤楽器を用いて説明したが、勿論これ
に限られることなく、例えば電子管楽器や電子ギターな
ど、鍵盤を用いない電子楽器でもよい。
また、上述の自動演奏させる楽器は、電子楽器に限ら
れることなく、従来のアコースティック楽器、例えばピ
アノにおいて、センサーを用いて音高データやベロシテ
ィー・データなどの演奏データを出力させ、それに応じ
てプランジャー・ソレノイドなどを用いて、押鍵するよ
うにすれば、例えばマイナスワンのCDに合わせて、ピア
ノのパートを自動演奏させて、ピアノ協奏曲を実演に近
い感じで演奏することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、ユーザ(演奏者)が、自動演奏デー
タ記憶手段上で任意に自動演奏開始時点及び自動演奏終
了時点を指定でき、これに基づいて、自動演奏開始時点
から音源手段での自動演奏を開始すると共に、それに同
期させて再生手段でのオーディオデータの再生を開始さ
せることが可能となる。そして、自動演奏終了時点で両
者の動作を終了させることができる。
逆に、ユーザが、オーディオデータの任意の再生開始
タイミング及び再生終了タイミングを、該オーディオデ
ータを再生手段で再生しながら指定でき、これに基づい
て、再生開始タイミングから再生手段でのオーディオデ
ータの再生を開始すると共に、それに同期させて音源手
段での自動演奏を開始させることができる。そして、再
生終了タイミングで両者の動作を終了させることができ
る。
この場合、自動演奏データ記憶手段に再生手段の記録
媒体から読み出される位置データを記憶させているた
め、確実に同期をとることが可能となる。
更に、本発明では、ユーザが上述の再生及び自動演奏
の動作を繰り返す回数を、繰り返し指定手段により指定
することが可能となり、操作が容易になる。
また、再生手段としては、一般的に普及しているCD装
置等をそのまま流用でき、記録媒体における仕様も変更
する必要がなく、ハードウエア的な変更もほとんど必要
がない。更に、音源手段側は、ソフト的な処理で対応が
可能である。このため、コストの低い自動演奏装置を実
現することが可能となる。
更に、本発明では、同期修正手段を設けることによ
り、オーディオデータの再生と音源手段での自動演奏を
開始いた以後も、随時、両者が同期するように修正を行
うことが可能となる。これにより、例えばCD盤に傷があ
り、楽曲の再生が途中でジャンプしてしまったような場
合においても、常に、音源手段側での自動演奏動作を再
生手段側でのオーディオデータの再生動作に同期させる
ことが可能となる。
ここで、上述の自動演奏データ記憶手段への自動演奏
データの記録は、例えばROMパック等によりメーカー側
で供給することもできるが、本発明では、特に、自動演
奏データ書込手段を設けることにより、ユーザ自身が演
奏操作手段を用いて行った演奏操作に基づく自動演奏デ
ータを書き込むことも可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例の全体構成図、 第2図は、CD操作部の構成図、 第3図は、楽器操作部の構成図、 第4図は、タイマー回路の構成図、 第5図は、フレームの構成図、 第6図は、CD絶対時間の説明図、 第7図は、シーケンサライトモードの動作フローチャー
ト、 第8図は、自動演奏メモリのデータ構成図、 第9図(a)〜(c)は、シーケンサ優先リピートモー
ドの動作フローチャート、 第10図(a)〜(c)は、CD優先リピートモードの動作
フローチャート、 第11図は、同期アジャスト処理の動作フローチャートで
ある。 100……CDプレーヤ部、101……TOCメモリ、102……CD操
作部、103……CD制御部、104……サーボ回路、105……C
D、106……ディスクモータ、107……光ピックアップ、1
08……ピックアップ送りモータ、109……復調回路、110
……サブコード信号処理回路、111……オーィオデータ
信号処理回路、112、204……D/A変換器、113、205……
ローパスフィルタ(LPF)、114、206……増幅器、115、
207……スピーカ、200……電子鍵盤楽器部、201……楽
器制御部、202……楽器操作部、203……トーン・ジェネ
レータ、208……自動演奏メモリ、209……タイマー回
路、210……表示部.

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】自動演奏データに基づいて自動演奏を行う
    音源手段と、 記録媒体に記録されている楽曲を示すオーディオデータ
    の再生を行う再生手段と、 該再生手段による前記オーディオデータの再生動作に同
    期して、前記記録媒体に記録されている前記再生中のオ
    ーディオデータの各タイミングを示す位置データを順次
    読み出す位置データ読み出し手段と、 前記自動演奏データを記憶し、その場合に、該自動演奏
    データのうち所定の自動演奏データによる前記音源手段
    での自動演奏と同期して前記再生手段で再生されるべき
    前記オーディオデータのタイミングを示す前記位置デー
    タを、前記所定の自動演奏データと共に記憶する自動演
    奏データ記憶手段と、 前記自動演奏データ記憶手段上の任意の前記所定の自動
    演奏データの位置を自動演奏開始時点としてユーザに指
    定させる自動演奏開始時点指定手段と、 前記自動演奏データ記憶手段上の任意の前記所定の自動
    演奏データの位置を自動演奏終了時点としてユーザに指
    定させる自動演奏終了時点指定手段と、 前記自動演奏開始時点指定手段によって指定された前記
    自動演奏開始時点における前記所定の自動演奏データと
    共に記憶されている前記位置データを前記自動演奏デー
    タ記憶手段から読み出し、該位置データのタイミングか
    らの前記オーディオデータの再生開始を前記再生手段に
    指示し、該指示動作に同期して前記自動演奏データ記憶
    手段に記憶されている前記自動演奏データを前記自動演
    奏開始時点における前記所定の自動演奏データから順に
    読み出しそれに基づいて前記音源手段に自動演奏を行わ
    せ、前記自動演奏終了時点指定手段によって指定された
    前記自動演奏終了時点における前記所定の自動演奏デー
    タに基づく前記音源手段での自動演奏が実行された後、
    前記オーディオデータの再生終了を前記再生手段に指示
    し、該指示動作に同期して前記音源手段での自動演奏を
    終了させる同期制御手段と、 を有することを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】自動演奏データに基づいて自動演奏を行う
    音源手段と、 記録媒体に記録されている楽曲を示すオーディオデータ
    の再生を行う再生手段と、 該再生手段による前記オーディオデータの再生動作に同
    期して、前記記録媒体に記録されている前記再生中のオ
    ーディオデータの各タイミングを示す位置データを順次
    読み出す位置データ読み出し手段と、 前記自動演奏データを記憶し、その場合に、該自動演奏
    データのうちの所定の自動演奏データによる前記音源手
    段での自動演奏と同期して前記再生手段で再生されるべ
    き前記オーディオデータのタイミングを示す前記位置デ
    ータを、前記所定の自動演奏データと共に記憶する自動
    演奏データ記憶手段と、 前記オーディオデータの任意の再生開始タイミングを、
    該オーディオデータを前記再生手段で再生しながらユー
    ザに指定させる再生開始時点指定手段と、 前記オーディオデータの任意の再生終了タイミングを、
    該オーディオデータを前記再生手段で再生しながらユー
    ザに指定させる再生終了時点指定手段と、 該再生開始時点指定手段及び再生終了時点指定手段によ
    って指定された前記再生開始タイミング及び前記再生終
    了タイミングの各々において前記位置データ読み出し手
    段から読み出される各位置データを最初に越える第1及
    び第2の位置データを前記自動演奏データ記憶手段上で
    検索し、該第1の位置データのタイミングからの前記オ
    ーディオデータの再生開始を前記再生手段に指示し、該
    指示動作に同期して前記自動演奏データ記憶手段に記憶
    されている前記自動演奏データを前記第1の位置データ
    に対応する前記所定の自動演奏データから順に読み出し
    それに基づいて前記音源手段に自動演奏を行わせ、前記
    第2の位置データに対応する前記所定の自動演奏データ
    に基づく前記音源手段での自動演奏が実行された後、前
    記オーディオデータの再生終了を前記再生手段に指示
    し、該指示動作に同期して前記音源手段での自動演奏を
    終了させる同期制御手段と、 を有することを特徴とする自動演奏装置。
  3. 【請求項3】ユーザに前記再生手段での前記オーディオ
    データの再生とそれに同期した前記音源手段での自動演
    奏の繰り返し回数を指定させる繰り返し回数指定手段を
    有し、 前記同期制御手段は、前記再生手段での前記オーディオ
    データの再生開始から再生終了までと、それに同期した
    前記音源手段での自動演奏開始から自動演奏終了までの
    動作を、前記繰り返し回数指定手段で指定された繰り返
    し回数だけ繰り返す、 ことを特徴とする請求項1又は2記載の自動演奏装置。
  4. 【請求項4】請求項1、2又は3記載の自動演奏装置に
    おいて、 ユーザに演奏操作を行わせる演奏操作手段と、 前記再生手段での前記オーディオデータの再生に合わせ
    てユーザに前記演奏操作手段で演奏操作を行わせ、該演
    奏操作に応じて前記演奏操作手段から出力される演奏情
    報を前記自動演奏データとして前記演奏操作に同期して
    前記自動演奏データ記憶手段に順次書き込み、その場合
    に、前記所定の自動演奏データが書き込まれるタイミン
    グで、前記位置データ読み出し手段から読み出される前
    記位置データを前記所定の自動演奏データと共に前記自
    動演奏データ記憶手段に書き込む自動演奏データ書込手
    段と、 を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載の自
    動演奏装置。
  5. 【請求項5】前記同期制御手段による前記再生手段での
    前記オーディオデータの再生開始及び前記音源手段での
    自動演奏開始以後、前記位置データ読み出し手段から順
    次読み出される前記位置データと、前記自動演奏データ
    記憶手段から順次読み出される前記位置データとを順次
    比較し、一致しなかった場合に、前記自動演奏データ記
    憶手段から読み出された前記位置データのタイミングで
    前記再生手段での前記オーディオデータの再生タイミン
    グを修正する同期修正手段を有することを特徴とする請
    求項1、2、3又は4記載の自動演奏装置。
  6. 【請求項6】前記再生手段は、コンパクトディスクプレ
    ーヤ又はデジタルオーディオテープレコーダの何れか一
    方である、 ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の自
    動演奏装置。
  7. 【請求項7】前記位置データは、前記コンパクトディス
    クプレーヤ又はデジタルオーディオテープレコーダのサ
    ブコードに記録されている前記オーディオデータの記録
    開始時点からの経過時間を示す時間データである、 ことを特徴とする請求項6記載の自動演奏装置。
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