JP3151850B2 - 自動演奏装置 - Google Patents

自動演奏装置

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JP3151850B2 JP10610391A JP10610391A JP3151850B2 JP 3151850 B2 JP3151850 B2 JP 3151850B2 JP 10610391 A JP10610391 A JP 10610391A JP 10610391 A JP10610391 A JP 10610391A JP 3151850 B2 JP3151850 B2 JP 3151850B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCD等の記録媒
体によって再生される楽曲に合わせて自動演奏を行う自
動演奏装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子楽器などを用いた自動演奏が盛んに
行われるようになったが、単なる自動演奏のみでなく、
ミュージックテープやコンパクトディスク(以後CDと
略称する)の音楽再生に合わせて自動演奏を行うことが
できれば、例えばマイナスワン形式のオーケストラのC
Dを再生し、それに自動演奏のピアノを同期させるなど
して、より複雑で多彩な音楽を楽しむことができる。
【0003】しかし、再生される曲の中で、自動演奏を
始めるべきタイミングを見つけることは、特に初心者に
とって分かりにくく、再生音とのずれが生じてしまうお
それがある。
【0004】この解決策として、自動演奏の記録及び再
生の開始時点、即ち、自動演奏のタイミングを制御する
ためのタイムデータを出力するカウンタ回路の動作開始
時点を、CD等のオーディオデータの再生が開始される
曲の先頭時点に同期させることが考えられる。更にその
場合に、自動演奏メモリの先頭に、同期して再生を行う
べきオーディオデータの曲番号のデータを記録してお
き、自動演奏の再生開始指示時に、CD等に対して自動
演奏メモリから読み出した曲番号データに対応する曲の
再生を指示することにより、自動演奏の再生とCD等の
再生を同期させると同時に、CD等の曲の自動選曲をも
実現することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のように
単純に曲番号のみで選曲を行うだけでは、異なるCD盤
等をプレーヤにセットしていた場合に異なる曲が再生さ
れてしまい、当然、自動演奏の再生にCD等の再生を同
期させることができなくなってしまうという問題点を有
している。
【0006】本発明の課題は、自動演奏の再生をCD等
の再生に同期させて行う場合に、CD等の曲の選曲動作
をより完全に行うことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の前提とする自動
演奏装置は、RAM等の自動演奏記憶手段に記憶され楽
音発生手段の演奏を制御するための各演奏データを順次
楽音発生手段に出力することによって楽音発生手段を自
動演奏する自動演奏再生制御手段を有する。この場合、
同手段は、各演奏データの出力タイミングを、それと対
で自動演奏記憶手段に記憶されている自動演奏の記録開
始時を基準にした時間データに基づいて制御する。演奏
データは、例えばユーザが電子楽器等を演奏したときに
楽器から出力されるデータ、即ち音高、音長、ベロシテ
ィー、及び音色等に関するデータである。また、楽音発
生手段は、例えばPCM方式、波形変調方式、倍音加算
方式、倍音減算方式等の音源を有する電子鍵盤楽器、電
子弦楽器、電子管楽器、或いは、電子的に制御され得る
自動アコースティック楽器等である。そして、演奏デー
タの出力タイミングの制御は、例えば、自動演奏の再生
開始時からカウント動作をスタートするカウンタの出力
と各時間データとを比較することによって行われる。
【0008】上述の前提のもとで、本発明の第1の代表
的な態様として、以下のような構成を有する。まず、記
録媒体に記録されているオーディオデータを再生すると
共にオーディオデータの再生中の時点を示す再生時間デ
ータを出力するオーディオ再生手段を有する。同手段
は、例えばコンパクトディスクプレーヤ又はデジタルオ
ーディオテープレーコーダである。この場合のオーディ
オデータは、例えば特定の演奏パート以外の楽曲を記録
したマイナスワンデータであっても、通常の楽曲のデー
タであってもよい。そして、オーディオデータの再生中
の時点を示す再生時間データは、オーディオ再生手段に
おいてオーディオデータを記録している記録媒体のサブ
コードに記録され、オーディオデータの曲の先頭からの
経過時間を示す相対時間データである。
【0009】次に、自動演奏の再生時にオーディオ再生
手段から再生されるオーディオデータの曲番号を示す曲
番号データを予め記憶する曲番号データ記憶手段を有す
る。この曲番号データは、例えばオーディオ再生手段に
おいてオーディオデータを記録している記録媒体のサブ
コードより検出されるトラック番号データである。
【0010】また、自動演奏の再生時にオーディオ再生
手段から再生されるオーディオデータの曲の次の曲の先
頭を示す次曲位置データを予め記憶する次曲位置データ
記憶手段を有する。この次曲位置データは、例えばオー
ディオ再生手段においてオーディオデータを記録してい
る記録媒体のサブコードより検出され、その記録媒体上
の1曲目の曲の先頭からの経過時間を示す絶対時間デー
タである。
【0011】ここで、上述の曲番号データ記憶手段及び
次曲位置データ記憶手段は、例えば自動演奏メモリによ
って共用されてもよい。この場合には、曲番号データ及
び絶対時間データ等の次曲位置データは、例えば自動演
奏メモリの先頭アドレス付近に記憶される。
【0012】そして、ユーザによる自動演奏の再生開始
指示に基づいて、曲番号データ記憶手段に記憶されてい
る曲番号データに対応する曲の次の曲の先頭を示す次曲
位置データをオーディオ再生手段から検出し、その次曲
位置データが次曲位置データ記憶手段に記憶されている
次曲位置データと一致するか否かを判定し、一致した場
合に曲番号データ記憶手段に記憶されている曲番号デー
タが示す曲番号でオーディオ再生手段に対しオーディオ
データの再生開始を指示する再生開始制御手段を有す
る。
【0013】上述のような自動演奏を再生するための構
成に加えて、本発明の第1の代表的な態様は、以下のよ
うな自動演奏を記録するための構成を更に有することが
できる。
【0014】まず、演奏操作されることにより順次入力
される各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏
の記録開始時を基準にして時間データとして計測しなが
ら、その時間データと対で順次自動演奏記憶手段に記憶
する自動演奏記録制御手段を有する。この場合の時間デ
ータの計測は、自動演奏の記録開始時からカウント動作
をスタートするカウンタによって行われる。
【0015】そして、ユーザによる自動演奏の記録開始
指示に基づいて、オーディオ再生手段に対しオーディオ
データの再生開始を指示し、それにより再生が開始され
たオーディデータの曲番号を示す曲番号データとそのオ
ーディオデータの曲の次の曲の先頭を示す次曲位置デー
タとをオーディオ再生手段より検出してそれぞれ曲番号
データ記憶手段及び次曲位置データ記憶手段に書き込
み、オーディオ再生手段からの再生時間データがオーデ
ィオデータの先頭を示すタイミングで前記自動演奏記録
制御手段に対し自動演奏の記録開始を指示する記録開始
制御手段を有する。
【0016】次に、本発明の第2の代表的な態様とし
て、主に以下のような構成を有する。即ち、上述の第1
の代表的な態様は、オーディオデータの再生開始時に、
曲番号データ記憶手段に記憶されている曲番号データに
対応する曲の次の曲の先頭を示す次曲位置データをオー
ディオ再生手段から検出し、それを次曲位置データ記憶
手段に記憶されている次曲位置データと一致するか否か
を比較する構成を有しているが、これに対して第2の代
表的な態様は、所定の曲番号に対応する曲の先頭を示す
所定曲位置データをオーディオ再生手段から検出し、そ
れを所定曲位置データ記憶手段に記憶されている所定曲
位置データと一致するか否かを比較する構成を有する。
【0017】以上の第1又は第2の代表的な態様で、再
生開始制御手段で上述の2つの次曲位置データの一致又
は2つの所定曲位置データの一致が検出されなかった場
合に警告表示を行う警告表示手段を更に有するように構
成することもできる。
【0018】続いて、本発明の第3の代表的な態様とし
て、主に以下のような構成を有する。まず、オーディオ
再生手段は、複数の記録媒体、例えば複数枚のCD盤を
装着可能で、そのうちの任意の1つの記録媒体に記録さ
れているオーディオデータを再生することができる。そ
して、オーディオデータの再生開始時に、記録媒体識別
データ記憶手段に記憶されている記録媒体識別データが
示す記録媒体であって、かつ、曲番号データ記憶手段に
記憶されている曲番号データが示す曲番号でオーディオ
再生手段に対しオーディオデータの再生開始を指示する
再生開始制御手段を有する。
【0019】最後に、本発明の第4の代表的な態様とし
て、主に以下のような構成を有する。まず、オーディオ
再生手段は、第3の態様の場合と同様、複数の記録媒体
を装着可能で、そのうちの任意の1つの記録媒体の再生
が可能である。そして、オーディオデータの再生開始時
に、曲番号データ記憶手段に記憶されている曲番号デー
タに対応する曲の次の曲の先頭を示す次曲位置データを
オーディオ再生手段上の複数の記録媒体のそれぞれから
検出し、次曲位置データが次曲位置データ記憶手段に記
憶されている次曲位置データと一致した記録媒体であっ
て、曲番号データ記憶手段に記憶されている曲番号デー
タが示す曲番号でオーディオ再生手段に対しオーディオ
データの再生開始を指示する再生開始制御手段を有す
る。
【0020】
【作用】本発明では、自動演奏の再生をオーディオデー
タの再生に同期して行う場合には、再生開始制御手段
が、ユーザによる自動演奏の再生開始指示に基づいて、
オーディオ再生手段に対しオーディオデータの再生開始
を指示し、オーディオ再生手段からの再生時間データが
オーディオデータの先頭を示すタイミングで自動演奏再
生制御手段に対し自動演奏の再生開始を指示する。これ
により、自動演奏の再生をオーディオデータの再生に完
全に同期させることができる。
【0021】この場合、モード別再生制御手段が、曲番
号データ記憶手段から曲番号データを読み出しその曲番
号データに対応する曲番号でオーディオ再生手段に対し
オーディオデータの再生開始を指示することによって、
自動選曲が実現される。
【0022】しかも、自動演奏の再生開始時に、再生開
始制御手段は、曲番号データ記憶手段に記憶されている
曲番号データに対応する曲の次の曲の先頭を示す次曲位
置データ(例えば絶対時間データ)をオーディオ再生手
段から検出し、その次曲位置データが次曲位置データ記
憶手段に記憶されている次曲位置データと一致するか否
かを判定し、一致した場合にのみオーディオデータの再
生開始を指示する。これによって、誤ったCD盤等がセ
ットされた場合においても、それを適切に検出でき、警
告手段等で警告表示を行うことができる。
【0023】即ち、本発明は、異なる記録媒体で同じ曲
番号の各曲の再生開始位置が全く同じ位置になることは
ほとんどあり得ないという事実を利用している。ここ
で、各曲毎に比較すべき位置データ(例えば絶対時間デ
ータ)を、現在選択されている曲の先頭位置の位置デー
タでなく次の曲の先頭の位置データである次位置データ
としたのは、1曲目の曲の先頭の位置データは記録媒体
の種類が異なっても同じ値(例えば絶対時間の場合には
0)となってしまい、記録媒体を識別できないからであ
る。なお、最終曲に対して一致比較を行うべき位置デー
タは、例えばリードアウトエリアの先頭の位置データと
することができる。
【0024】上述の一致比較動作は、前述したように、
所定の曲番号の曲の先頭を示す位置データである所定曲
位置データについて行われるような構成であってもよ
い。一方、オーディオ再生手段が、CDディスクマガジ
ン装置などのように複数の記録媒体を装着可能で、その
うちの任意の1つの記録媒体に記録されているオーディ
オデータを再生することができるようなものである場合
には、自動演奏の再生開始時に複数の記録媒体のうちの
1つを自動的に選択するように構成することもできる。
この機能は、前述した第3の態様では、オーディオデー
タの再生開始時に、記録媒体識別データ記憶手段に記憶
されている記録媒体識別データが示す記録媒体が選択さ
れるように動作することによって実現される。また、前
述した第4の態様では、曲番号データ記憶手段に記憶さ
れている曲番号データに対応する曲の次の曲の先頭を示
す次曲位置データがオーディオ再生手段上の複数の記録
媒体のそれぞれから検出され、次曲位置データが次曲位
置データ記憶手段に記憶されている次曲位置データと一
致した記録媒体が選択されるように動作することによっ
て実現される。
【0025】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例に
ついて説明する。以下に説明する実施例は、CDプレー
ヤを内蔵した電子鍵盤楽器について本発明を実施した一
実施例である。
【0026】本実施例は、図1に示されるCDプレーヤ
部100と図2に示される電子鍵盤楽器部200とで構
成される。 <CDプレーヤ部100の構成>図1のCDプレーヤ部
100の構成において、105はCD盤(コンパクトデ
ィスク盤、以下、単にCDと呼ぶ)であり、CDプレー
ヤ部100のホルダー部(特には図示せず)にセットさ
れる。なお、本実施例におけるCDプレーヤ部100
は、通常に市販されているCDを再生する為のものであ
る。また、本実施例において特に好適なCDは、マイナ
スワン形式で曲が記録されたCDである。このマイナス
ワン形式のCDとは、例えばピアノのパートを除いたピ
アノ協奏曲などのオーディオデータが記録されているC
Dを言う。
【0027】TOCメモリ101は、CD105をCD
プレーヤ部100にセットした際に自動的に読みとられ
る、リードインエリアのTOC(Table of Contents)
データを記憶するメモリである。TOCデータについて
は後述する。
【0028】102はCD操作部であり、図3に示され
るように、通常のCDプレーヤに設けられているプレイ
スイッチ102a 、ストップスイッチ102b、一時
停止用のポーズスイッチ102c、選曲用のテンキー1
02dと選曲確定スイッチ102e等を有する。
【0029】CD制御部103は、例えばマイクロプロ
セッサであり、CDプレーヤ部100の全体の制御を行
う。このCD制御部103はサブコード信号処理回路1
10、楽器制御部201、及びTOCメモリ101等と
の間で、各種データの授受を行う。また、CD制御部1
03は、CD105を駆動する時に、サーボ回路104
に対して駆動制御信号を出力する。
【0030】サーボ回路104は、CD105を回転駆
動させるディスクモータ106の回転数を制御すること
により、CD105のトラックの線速度(Linear Veloci
ty)が一定になるように駆動制御する。
【0031】また、サーボ回路104は、CD105の
トラックにレーザビームを照射する光ピックアップ10
7のフォーカスサーボ及びトラッキングサーボを行う。
上記のフォーカスサーボは、上記レーザビームの反射光
の状態からフォーカス誤差を検出し、そのフォーカス誤
差に基づいて、光ピックアップ107内の対物レンズを
光軸方向に制御、駆動するものである。また、トラッキ
ングサーボはCD105のトラック中央に対するレーザ
ビームのずれを検出しながら、光ピックアップ107を
ピックアップ送りモータ108により半径方向に移動さ
せ、ディスクの偏芯等による微小なずれに対しては、光
ピックアップ107の内部のレンズ自体をトラックに追
従させて動かし、これによって光ピックアップ107か
ら照射されるレーザビームが、CD105のトラック中
央に正確に照射されるように制御するものである。
【0032】CD105のレーザビームが照射される面
には、ピットと呼ばれる突起が刻まれており、このピッ
トによりPCM(Palse Code Modulation) 信号が記録さ
れている。光ピックアップ107は、照射したレーザビ
ームの反射光の光量に基づいてピットの有無を検出して
おり、ピットの有無及びその長さに対応した電気信号を
復調回路109に出力する。
【0033】復調回路109は、光ピックアップ107
から出力される電気信号からフレーム同期信号を検出し
て各シンボルワードの区切りを識別し、更に、各フレー
ム内のEFM変調(Eight to Fourteen Modulation)さ
れている14ビットのシンボルワードを、EFM復調し
て8ビットのシンボルワードに変換する。そして、上記
EFM復調したシンボルワードのうち、オーディオデー
タを含むシンボルワードはオーディオデータ信号処理回
路111へ、サブコードを含むシンボルワードはサブコ
ード信号処理回路110へ出力される。
【0034】オーディオデータ信号処理回路111は、
入力されるオーディオデータを内部のRAM(特には図
示せず)に書き込み、リードソロモン符号に基づいて誤
り訂正処理を行うとともに、デ・インタリーブ処理を行
って、フレーム単位で16ビットのデジタルオーディオ
データの復元を行う。そしてこのデジタルオーディオデ
ータをD/A変換器112に出力する。
【0035】D/A変換器112は、入力されたデジタ
ルオーディオデータを、アナログオーディオ信号に変換
して出力する。このアナログオーディオ信号はサンプリ
ング周波数の1/2 のカットオフ周波数を有するLPF
(ローパスフィルタ)113を介して増幅器114及び
スピーカ115に与えられ、外部に放音される。
【0036】サブコード信号処理回路110は、8ビッ
トのサブコードに対して、誤り検出及び訂正処理、更
に、デ・インタリーブ処理を行い、サブコードの復元を
行う。そして、その復元されたサブコードのうちPとQ
の2つのコントロールビットをCD制御部103に出力
する。なお、このコントロールビットP、Qについては
後に詳述する。 <電子鍵盤楽器部200の構成>次に、図2の電子鍵盤
楽器部200の構成について説明する。
【0037】楽器操作部202には、図4に示すよう
に、モードスイッチ202aと同期スタートスイッチ2
02b、単独スタートスイッチ202c、エンドスイッ
チ202d及び演奏用の鍵盤202eなどが設けられて
いる。このモードスイッチ202aは、通常の鍵盤演奏
をするノーマル演奏モード、自動演奏メモリ208(後
述する)に記憶されている自動演奏データを読み出して
自動演奏を行うプレイモード(SQ−PLAY)、自動
演奏をするために必要な自動演奏データを自動演奏メモ
リ208に書き込むためのレコードモード(SQ−RE
C)を切り替えるためのスイッチである。同期スタート
スイッチ202bは、CDの再生に同期させて自動演奏
の記録/再生をスタートするためのスイッチである。単
独スタートスイッチ202cは、CDの再生に関係なく
単独で自動演奏の記録/再生をスタートするためのスイ
ッチである。エンドスイッチ202dは、自動演奏の記
録を終了させるためのスイッチである。
【0038】次に、図2の楽器制御部201は、電子鍵
盤楽器部200における自動演奏データ及びマニュアル
演奏データの処理、図1のCDプレーヤ部100との各
種制御データの授受等を行う部分であり、図5に示され
るような構成を有する。同図のように、楽器制御部20
1は、データ判定部501、メモリコントローラ50
2、ラッチ503、一致検出回路504、オア回路50
5及び楽音制御部506から構成されるが、各部の動作
については後述する。
【0039】続いて、図2のタイマ回路209は、自動
演奏のプレイ(SQ−PLAY)モード又はレコード
(SQ−REC)モード時に、演奏タイミングを制御す
るための時間データを出力するための回路であって、図
6に示されるような構成を有する。同図のように、タイ
マ回路209は、アンド回路601、オア回路602、
シーケンサクロック発生用カウンタ603及びイベント
タイムカウンタ604から構成されるが、各部の動作に
ついては後述する。
【0040】また、図2のトーンジェネレータ203
は、楽器制御部201から供給される演奏データに基づ
き、楽音信号を生成する。そして、この楽音信号は、D
/A変換器204及びLPF(ローパスフィルタ)20
5によってアナログの波形信号に変換され、その変換出
力は、増幅器206及びスピーカ207を介して外部に
放音される。
【0041】更に、表示部210は、自動演奏のプレイ
(SQ−PLAY)モード時にCDの再生を同期させる
場合に、CDプレーヤ部100において、CD105と
して目的とするCD以外のCDがセットされていた場合
に警告表示を行うためのディスプレイである。 <CDでの記録フォーマット>次に、図1のCDプレー
ヤ部100にセットされるCD105におけるデジタル
データの記録フォーマットについて説明する。
【0042】デジタルデータは、図7に示されるよう
な、フレームと呼ばれる単位で記録されており、各フレ
ームには先頭から順に、24チャネルビットのシンクパ
ターン(同期パターン)701、1シンボル分のサブコ
ード702、12シンボル分のオーディオデータ70
3、4シンボル分のパリティワード704、12シンボ
ル分のオーディオデータ705、4シンボル分のパリテ
ィワード706が配置される。
【0043】そして、上記フレーム形式のデータ列にお
いて、EFM変調が行われる前の段階では、図7におけ
る1シンボルは8ビットのデータで構成されている。一
方、CD105に記録されるべきオーディオデータは、
各サンプルが44.1 KHzでサンプリングされ16ビットで
量子化されたデジタルデータである。従って、1サンプ
ルは2シンボルで表される。そして、上述のように図7
の1フレームには計24シンボル分のオーディオデータ
703、705が記録されるため、1フレームには計1
2サンプル分のオーディオデータが記録されることにな
る。また、パリティワード704、706は、CIRC
(クロスインタリーブリードソロモン符号)と呼ばれる
パリティワードである。
【0044】図8にサブコード702を中心としたデー
タフォーマットを示す。1フレームあたり8ビットのサ
ブコード702のうちの各ビットは、P、Q、R、S、
T、U、V、Wと呼称される。そして、図8に示される
如く、8ビットのサブコードは98フレームを1つのサ
ブコーディングフレームとして組み立てられ、この98
フレーム中、第0フレームと第1フレームの各8ビット
のサブコードは、サブコーディング用のシンクパターン
とされ、このシンクパターンは、図1のサブコード信号
処理回路110が、第2フレーム〜第97フレームのサ
ブコードP〜Wを識別するためのサブコーディングフレ
ーム認識用のパターンである。
【0045】第2フレーム〜第97フレームのビット
P、Qは、コントロールビットであって、システムコン
トロール用に使用される。また、ビットR〜Wはユーザ
ーズビットであり、静止画などのデータを記録する場合
に用いられるが、本実施例では使用しないためその説明
は省略する。
【0046】次に、図12に示すように楽曲を3曲収録
したCDを例にとって、コントロールビットP及びQの
役割りについて説明する。CDでは、図12に示す如
く、各種のデータはCD105の内周から外周に向かっ
て記録される。ディスクの最内周の領域(直径が46mm
〜50mmの領域)はリードインエリアと呼ばれる。この
リードインエリアに、図7で説明したフレーム単位で記
録されるデータのうちのサブコードの中のコントロール
ビットQを用いて、TOC(Table of Contents)と呼ば
れるCD1枚に収録されている全曲目の目次情報が記録
される。
【0047】このTOCにおいて、1曲分の目次情報を
示すコントロールビットQのデータ構成について、図9
を用いて説明する。図9において、Q1,Q2,・・・,Q
96は、図8の第2フレーム、第3フレーム、・・・、第
97フレームの各々のコントロールビットQに相当す
る。即ち、98フレームからなる1サブコーディングフ
レームで1曲分の目次情報が表わされる。
【0048】この中で、Q1 〜Q4 よりなるフラグは、
オーディオデータのチャネル数やエンファシスの有無な
どの識別用に用いられる。次の4ビットは1、次の8ビ
ットはオール0である。次の8ビットはポイントと呼ば
れ、トラック番号(曲番号に相当)に関するデータであ
る。
【0049】続く3組の各8ビットは、リードインエリ
アにおける相対時間の分、秒、フレーム番号(後述す
る)を表し、リードインエリアの開始時点を0として、
リードインエリア終了時点まで増加してゆくデータで、
内部のシステムに使われるが、外部には特に表示されな
い。
【0050】次の8ビットはオール0、続く3組の各8
ビットは絶対時間の分、秒、フレーム番号で、この3組
の時間情報によって、上述のポイント(曲番号)に対応
する後述するプログラムエリア内の各曲の開始時点が、
プログラムエリアの先頭時点からの経過時間として表さ
れている。例えば、図12のように3曲分が記録された
CDであれば、ポイント01、02、03のそれぞれに
ついて、図9のようなフォーマットのデータがリードイ
ンエリアに記憶され、各曲の先頭部分の絶対時間データ
が記録される。
【0051】最後の16ビットは誤り検出用のCRC(C
yclic Redundancy Check )符号である。このCRC符号
は、所定ビット数ずつの情報ビットからなる2進表現の
多項式を適当な生成多項式によってmod2で除算し、
その除算の剰余を表す多項式の各符号として得られる。
そして、このCRC符号を上記所定ビットの情報ビット
に検査ビットとして付加することによって、誤り訂正を
行うことができる。図9では、Q1 〜Q80の80ビット
のコントロールビット毎に16ビットのCRC符号が付
加されることになる。
【0052】このように、図9で説明したTOCデータ
を全部読み取れば、後述するプログラムエリア上の各曲
番のそれぞれに対応した各曲の開始時点の絶対時間デー
タを、1サブコーディングフレームの単位、即ち1/7
5秒の精度で検出することが可能になる。このため、後
述するように、図1のCD制御部103は、まず、CD
105が特には図示しないホルダーにセットされた時点
で、CD105のリードインエリアからTOCデータを
読み出してTOCメモリ101に記憶させる。その後、
CD制御部103は、CD105に記録されている各曲
のオーディオデータをアクセスする場合、TOCメモリ
101に記憶されたTOCデータを読み取ることによ
り、任意の曲のオーディオデータの先頭位置を正確にア
クセスすることができる。
【0053】図10にTOCメモリ101上のTOCデ
ータの記憶形式の一例を示す。同図のように、各ポイン
ト(曲番号)に対応する各アドレスに、リードインエリ
アから読み出されたプログラムエリア上の各曲の開始時
点の絶対時間データが記憶される。それに続く2つのア
ドレスには、最初の曲の曲番号と最後の曲の曲番号とが
それぞれ記憶される。そして、最終アドレスには、図1
2に示される曲が記録されていない領域であるリードア
ウトエリアの先頭位置に対応する絶対時間データが記憶
される。このデータも、図9と同様の形式(ポイントと
してリードアウトを示すコードが設定されている)によ
ってリードインエリアに記憶されていたデータが読み出
されたものである。
【0054】上述のTOCメモリ101に記憶されてい
る各曲の開始時点の絶対時間データは、後述するよう
に、自動演奏の再生に同期したCD再生における自動選
曲動作を実現するために使用される。
【0055】以上のリードインエリアに続く図12のプ
ログラムエリアには、図7に示したフレーム単位でオー
ディオデータが記録される。そして、このフレーム中の
サブコードの中のコントロールビットP、Qが図12の
ように記録される。コントロールビットPは、曲間、曲
中を示すデータで、そのフレームが曲間に相当し、オー
ディオデータ703、705(図7参照)が存在しなけ
れば1、曲中に相当しオーディオデータが存在すれば0
に設定される。
【0056】また、コントロールビットQによって図1
1に示す各種の時間情報が記録される。サブコードは、
図8で説明したように98フレーム(1フレームの時間
は136.05μsec.) を1つのサブコーディングフレームと
して扱うため、1つのサブコーディングフレームの時間
(136,05μsec.×98)、即ち1/75秒単位の時間情報
を、コントロールビットQによって記録することができ
る。
【0057】図11において、最初と次のそれぞれの4
ビットは、図9で説明したTOCにおけるビットQの場
合と同じである。次の8ビットはトラック番号(曲番
号)を示し、次の8ビットはインデックスで、トラック
番号を更に細分化したものである。
【0058】続く3組の各8ビットは相対時間で、それ
ぞれ各曲の開始時点からの経過時間を分、秒、フレーム
番号で表したデータである。まず、分、秒の各相対時間
データは、1サブコーディングフレーム毎(98フレー
ム毎)、即ち1/75秒毎にその内容が更新される。こ
こで、サブコードは図8で説明したように、フレーム9
8個で1つのサブコーディングフレームを作っており、
このサブコーディングフレーム1つは1/75秒に相当
するので、サブコーディングフレーム75個分の一連の
データは同一の分、秒データとなる。そして、この同一
の分、秒データ内の75個のサブコーディングフレーム
に、順次0から74までの番号をつけたのがサブコーデ
ィングフレーム番号で、これを略称したのが上述のフレ
ーム番号とされる。
【0059】上述の相対時間データは、図12に示され
るように、曲間では前の曲の終了時点から所定値より減
少して曲の開始時点で0となり、その時点から曲が進行
するに従って、その曲の経過時間を示す。この相対時間
データが0となるタイミングは、後述するように、自動
演奏の記録/再生をCDの再生に同期させるために使用
される。
【0060】次の8ビットはオール0である。続く3組
の各8ビットは絶対時間で、図9で説明したTOCにお
ける場合と同じように、プログラムエリアの先頭時点か
らそのサブコーディングフレームの時点までの経過時間
を、1/75秒の精度で表している。最後の16ビット
はCRC符号である。 <動作の説明>本実施例においては、ユーザは、通常の
マニュアル演奏のほかに自動演奏を行うことができる。
また、自動演奏の制御時に、自動演奏の記録/再生をC
Dの楽曲の再生に同期させて行う同期スタートと、CD
の楽曲の再生とは関係なく単独に行う単独スタートとを
選択できる。そして、CDの楽曲の再生に同期した自動
演奏の記録/再生時に、ディスクの種類まで含めた選曲
の制御を行えることが特徴である。
【0061】以下に本実施例の具体的な動作について順
次説明する。ノーマル演奏モードの説明 まず、ユーザは、自動演奏を行わずに通常のマニュアル
演奏を行う場合には、楽器操作部202(図2)のモー
ドスイッチ202a(図4)をノーマル演奏モードに設
定する。これにより、ユーザの押鍵操作により楽器操作
部202からデータ判定部501に入力される演奏デー
タ512が、そのまま楽音制御部506からトーンジェ
ネレータ203へ与えられ、ここで対応する楽音が生成
される。これにより、ユーザは、楽器操作部202の鍵
盤202eを使用して演奏を行うことができる。なお、
楽音制御部506は、その詳細については省略するが、
自動演奏メモリ208からトーンジェネレータ203へ
演奏データを転送する場合の転送制御を行うインタフェ
ース回路である。SQ−RECモードの説明 次に、自動演奏データを記憶する場合の動作について説
明する。自動演奏データは電子鍵盤楽器部200内の自
動演奏メモリ208(図2)に記憶される。この場合、
ユーザは、上述したように、自動演奏の記録をCDの楽
曲の再生に同期させて行う同期スタートと、CDの楽曲
の再生とは関係なく単独に行う単独スタートとを選択で
きる。
【0062】図13は、自動演奏の記録時の楽器制御部
201(図2)内のデータ判定部501(図5)の動作
フローチャートである。このフローは、データ判定部5
01が特には図示しないROMに記憶された制御プログ
ラムを実行する動作として実現される。
【0063】始めに、ユーザが自動演奏の記録をCDの
楽曲の再生に同期させて行う同期スタートの場合の動作
につき、図13の動作フローチャートに沿って説明す
る。まず、図1のCDプレーヤ部100において、ユー
ザは、予め所望の楽曲が記憶されているCD105を特
には図示しないホルダー部にセットする。これにより、
CD制御部103は、特には図示しないマイクロスイッ
チなどによってこれを検知し、CD105のリードイン
エリアに記録されているTOCデータを読み取るための
制御動作を行う。この動作は、市販されているすべての
CDプレーヤで通常行われている動作である。即ち、C
D制御部103は、CD105のセットを検知すると、
サーボ回路104及びディスクモータ106を制御して
CD105を回転させる。続いて、光ピックアップ10
7(図1)によりリードインエリアのデータのみが読み
取られ、その後、CD105の回転は自動的に停止され
る。リードインエリアには、図12で説明したように、
TOCデータがサブコード中のコントロールビットQに
よって記録されている。再生されたサブコードが順次サ
ブコード信号処理回路110に与えられると、同回路1
10は、図9で説明したフォーマットにサブコード中の
コントロールビットQを構築し、曲番号を示すポイント
と当該曲の先頭の絶対時間データを検出して、CD制御
部103に出力する。CD制御部103は、これらのデ
ータをTOCメモリ101に出力して、図10で説明し
たように、各ポイント(曲番号)に対応するアドレスに
各曲の先頭の絶対時間データを記憶させる。この記憶内
容は、後述するように楽曲の自動選曲用のデータとして
用いられる。
【0064】次に、図1のCDプレーヤ部100におい
て、ユーザは、CD操作部102のテンキー102dと
選曲確定スイッチ102e(共に図3参照)を使用して
所望の曲を選曲する。そして、CD操作部102のポー
ズスイッチ102c(図3)を押す。CD制御部103
は、サーボ回路104及びディスクモータ106を制御
してCD105を回転させると共に、選曲された曲番号
のポイントに対応する曲の先頭の絶対時間データをTO
Cメモリ101から読み出し、その絶対時間データに対
応するCD105上の位置まで光ピックアップ107を
移動させ、その位置で当該曲の再生動作をポーズ状態に
する。
【0065】この状態で、CD制御部103は、上記曲
番号に対応するトラック番号(図12)を、曲番号デー
タ514(図5)として電子鍵盤楽器部200内の楽器
制御部201(図2)に送出する。
【0066】続いて、ユーザは、CDの楽曲の再生に同
期させて自動演奏の記録を行うために楽器操作部202
(図2)のモードスイッチ202a(図4)をレコード
(SQ−REC)モードにして、その後、同期スタート
スイッチ202bを押す。
【0067】この動作によって、楽器操作部202(図
2)から楽器制御部201内のデータ判定部501に対
して同期レコード信号509が出力される。そして、デ
ータ判定部501は、図13の動作フローチャートで示
される制御動作を行うためのプログラムの実行をスター
トする。
【0068】まず、ステップS1で、入力されたレコー
ド信号が、同期レコード信号509か単独レコード信号
510かが判定される。ここでは、同期レコード信号5
09が入力されたため、ステップS2に進む。
【0069】ステップS2では、データ判定部501
は、CDプレーヤ部100のCD制御部103(図2)
に対して再生開始指示信号513を出力する。これによ
り、CD制御部103は、サーボ回路104及びディス
クモータ106を制御してCD105を回転させ、選曲
された曲の先頭でポーズ状態になっている再生動作を開
始させる。
【0070】続くステップS3では、データ判定部50
1は、CD制御部103から予め送られてきている曲番
号データ514を、自動演奏メモリ208に書き込む。
これと同時に、データ判定部501は、CD制御部10
3に対して、その曲番号データ514であるトラック番
号に+1したトラック番号を送ると共に、そのトラック
番号に対応する絶対時間データの送出を要求する。図1
のCD制御部103は、データ判定部101から送られ
てきたトラック番号に対応する絶対時間データを、前述
した図10のようなデータ構成を有するTOCメモリ1
01から読み出し、絶対時間データ516としてデータ
判定部501へ送出する。この絶対時間データ516
は、現在選曲されているCD曲の次の曲の再生開始位置
を示している。これについては後述する。データ判定部
501は、この絶対時間データ516を自動演奏メモリ
208に書き込む。自動演奏メモリ208への曲番号デ
ータ514及び絶対時間データ516の記憶形式を図1
5に示す。このように自動演奏メモリ208に記憶され
た曲番号データ514及び次曲の先頭の絶対時間データ
516は、後述するCDの再生に同期した自動演奏の再
生時に、CDの楽曲を自動選曲するために使用される。
【0071】次のステップS4で、データ判定部501
は、タイマ回路209(図2、図6)に、図16(b) の
ようにハイレベルに立ち上がる同期スタート信号518
を出力する。このタイミングでは、まだ、図6のアンド
回路601はオンとならず、タイマ回路209は動作を
開始しない。
【0072】この状態で、再生動作を開始したCDプレ
ーヤ部100からデータ判定部501へは、再生中の曲
の先頭からの時間を示す相対時間データ515が、前述
したように1/75秒単位で送られてくる。この相対時
間データは、図12に示したように、曲間では前の曲の
終了時点から所定値より減少して曲の開始時点で0とな
り、その時点から曲が進行するに従って、その曲の経過
時間を示すように増加する。そこで、データ判定部50
1は、ステップS5において、図16(c) のように変化
する相対時間データ515においてその値が0となるタ
イミングを検出し、このタイミングが検出された時点
で、タイマ回路209(図2、図6)に、図16(d) の
ようなパルス信号であるゼロ検出信号517を出力する
(ステップS6)。
【0073】これにより、図6のアンド回路601がオ
ンとなり、オア回路602を介してシーケンサクロック
発生用カウンタ603及びイベントタイムカウンタ60
4がリセットされる。このタイミング以後、シーケンサ
クロック発生用カウンタ603は、特には図示しないク
オーツ発振器から図16(a) のように入力する基本クロ
ックCLKに従って、図16(e) に示されるようなシー
ケンサクロックSQCKの発生を開始する。そして、こ
のSQCKはイベントタイムカウンタ604によってカ
ウントされ、これにより同カウンタ604より、上述の
リセットタイミングからの時間を示すイベントタイムデ
ータ520が出力される。
【0074】以上のステップS1からステップS6まで
の一連の処理動作が、ユーザが同期スタートスイッチ2
02bを押してからユーザに感知できない短時間の間に
実行される。そして、ユーザは、同期スタートスイッチ
202bを押すことによりスピーカ115(図1)から
再生開始された所望のCDの楽曲に従って、楽器操作部
202(図2)の鍵盤202e及び特には図示しない音
色スイッチや効果付加用のスイッチ等を使用して演奏操
作を開始する。
【0075】楽器制御部201内のデータ判定部501
(図5)は、図13のステップS7において、楽器操作
部201からユーザの演奏操作に基づく音高データや音
長データ或いは音色データなどの演奏データ512が入
力される毎に、そのタイミングでタイマ回路209から
出力されているイベントタイムデータ520を取り込
み、それを演奏データ512と組にして、自動演奏デー
タとして自動演奏メモリ208に書き込む。このとき、
メモリコントローラ502が、データ判定部501から
の指示により、ライト信号Wとアドレス信号を自動演奏
メモリ208に与える。図15の自動演奏メモリ208
のデータ構成例では、まず、曲番号データ514が書き
込まれた後(ステップS3参照)、最初にユーザが押鍵
操作するまでのイベントタイムデータと、その押鍵操作
に対応するノートオンデータとノートナンバ(鍵の種類
を示す)からなる演奏データとが、組で書き込まれる。
【0076】データ判定部501は、上述のステップS
7で1組の自動演奏データの書き込みを行う毎に、次の
ステップS8で、楽器操作部201(図2)からエンド
信号511が入力されたか否かを判定する。そして、エ
ンド信号511が入力されていなければ、データ判定部
501は、ステップS8の判定がNOとなることによっ
てステップS7の処理を繰り返す。これにより、ユーザ
によって離鍵操作や押鍵操作がなされる毎に、そのタイ
ミングにおけるイベントタイムデータと対応する演奏デ
ータとが、1組の自動演奏データとして順次自動演奏メ
モリ208に書き込まれて行く(図15参照)。
【0077】そして、ユーザが、楽器操作部201のエ
ンドスイッチ202dを押すと、楽器操作部201から
データ判定501へエンド信号511が出力され、デー
タ判定部501によるステップS8の判定がYESとな
る。そして、データ判定部501は、ステップS9にお
いて、エンドデータを自動演奏メモリ208に書き込み
(図15参照)、図13の動作フローチャートに基づく
自動演奏の記録動作を終了する。
【0078】なお、上述の自動演奏の記録動作中、デー
タ判定部501は、楽器操作部202から順次入力され
る演奏データ512を楽音制御部506を介してトーン
ジェネレータ203に出力している。このため、自動演
奏の記録動作中もユーザの演奏操作に対応する楽音制御
がトーンジェネレータ203で行われ、対応する楽音が
スピーカ207から放音される。
【0079】次に、ユーザが自動演奏の記録をCDの楽
曲の再生とは関係なく単独に行う単独スタートの場合の
動作について、再び図13の動作フローチャートに沿っ
て説明する。
【0080】この場合は、ユーザは、CDの楽曲の再生
動作を行う必要はないため、CD操作部102(図1)
は操作せず、自動演奏の記録を単独で行うために楽器操
作部202(図2)のモードスイッチ202a(図4)
をレコード(SQ−REC)モードにし、その後、単独
スタートスイッチ202cを押す。
【0081】この動作により、楽器操作部202(図
2)から楽器制御部201内のデータ判定部501(図
5)に対して単独レコード信号510が出力される。そ
して、データ判定部501は、図13の動作フローチャ
ートで示される制御動作を行うためのプログラムの実行
をスタートする。
【0082】まず、ステップS1で、入力されたレコー
ド信号が、同期レコード信号509か単独レコード信号
510かが判定される。ここでは、単独レコード信号5
10が入力されたため、ステップS10に進む。
【0083】ステップS10で、データ判定部501
は、タイマ回路209(図2、図6)に、図16(f) の
ようにハイレベルに立ち上がる単独スタート信号519
を出力する。これにより、図6のオア回路602を介し
てシーケンサクロック発生用カウンタ603及びイベン
トタイムカウンタ604がリセットされる。従って、ユ
ーザが単独スタートスイッチ202cを押すとすぐに、
シーケンサクロック発生用カウンタ603が、図16
(g) に示されるようなシーケンサクロックSQCKの発
生を開始し、このSQCKに基づいてイベントタイムカ
ウンタ604からイベントタイムデータ520が出力さ
れる。
【0084】ユーザは単独スタートスイッチ202cを
押してすぐに、楽器操作部202の鍵盤202e及び特
には図示しない音色スイッチや効果付加用のスイッチ等
を使用して、単独で演奏操作を開始する。
【0085】これ以後、データ判定部501が自動演奏
メモリ208に自動演奏データを書き込む図13のステ
ップS7〜S9の動作は、前述した同期スタートスイッ
チ202bが押された場合の動作と同じである。この場
合、自動演奏メモリ208に対するCDの曲番号データ
514及び次曲の先頭の絶対時間データ516の書き込
みは行われず、ユーザが単独スタートスイッチ202c
を押してから最初に押鍵操作するまでのイベントタイム
データから順に自動演奏の記録が行われる。SQ−PLAYモードの説明 次に、自動演奏データを再生する場合の動作について説
明する。この場合においても、ユーザは、自動演奏の再
生をCDの楽曲の再生に同期させて行う同期スタート
と、CDの楽曲の再生とは関係なく単独に行う単独スタ
ートとを選択できる。
【0086】図14は、自動演奏の再生時の楽器制御部
201(図2)内のデータ判定部501及び一致検出回
路504(図5)の動作フローチャートである。このフ
ローは、データ判定部501及び一致検出回路504が
特には図示しないROMに記憶された制御プログラムを
実行する動作として実現される。
【0087】始めに、ユーザが自動演奏の再生をCDの
楽曲の再生に同期させて行う同期スタートの場合の動作
について、図14の動作フローチャートに沿って説明す
る。自動演奏データを記憶させる際に、前述したように
CDの再生に同期して自動演奏の記録を行った場合、自
動演奏の再生時にはマニュアルでCDを選曲/再生する
ことなく、自動的に記憶時と同じCDの曲が選択され、
更に、記憶時と同じタイミングで自動演奏が自動的にス
タートする。
【0088】まず、図1のCDプレーヤ部100におい
て、ユーザは、予め所望の楽曲が記憶されているCD1
05を特には図示しないホルダー部にセットする。これ
によって、自動演奏の記録時の場合と同様にして、CD
制御部103は、CD105のリードインエリアから読
み出したそれぞれの曲番号を示すポイントと各曲の先頭
の絶対時間データを、前述した図10のようなTOCメ
モリ101に記憶させる。
【0089】次にユーザは、CDの楽曲の再生に同期さ
せて自動演奏の再生を行うために、楽器操作部202
(図2)のモードスイッチ202a(図4)をプレイ
(SQ−PLAY)モードにして、その後、同期スター
トスイッチ202bを押す。
【0090】この動作によって、楽器操作部202(図
2)から楽器制御部201内のデータ判定部501に対
して同期プレイ信号507が出力される。そして、デー
タ判定部501は、図14の動作フローチャートで示さ
れる制御動作を行うためのプログラムの実行をスタート
する。
【0091】まず、ステップS11で、入力されたプレ
イ信号が、同期プレイ信号507か単独プレイ信号50
8かが判定される。ここでは、同期プレイ信号507が
入力されたため、ステップS12に進む。
【0092】ステップS12では、データ判定部501
は、自動演奏メモリ208の先頭アドレスに記憶された
データが、曲番号データであるか否かを判定する。曲番
号データが記憶されておらずステップS12の判定がN
Oとなる場合は、ユーザが自動演奏データの自動演奏メ
モリ208への記憶動作をCDの楽曲の再生とは関係な
く行ったにもかかわらず、楽器操作部202(図2)に
おいて、ユーザが誤って単独スタートスイッチ202c
でなく同期スタートスイッチ202bを押してしまった
場合である。従って、この場合には、データ判定部50
1は、ステップS24において、図2の表示部210に
「スタートスイッチの種類が違います。再操作してくだ
さい。」というメッセージを表示させプレイ(SQ−P
LAY)モードの動作を強制的に終了する。
【0093】一方、曲番号データが記憶されておりステ
ップS12の判定がYESとなる場合は、ユーザが自動
演奏データの自動演奏メモリ208への記憶動作をCD
の楽曲の再生に同期させて行った場合である。この場合
には、次のステップS13の処理が実行される。
【0094】ステップS13では、更に、CDプレーヤ
部100(図1)にセットされているCD105のディ
スクの種類が正しいか否かが判定される。そのためにま
ず、データ判定部501は、自動演奏メモリ208から
曲番号データを読み出し、CD制御部103(図1)に
対して、その曲番号データであるトラック番号に+1し
たトラック番号を送ると共に、そのトラック番号に対応
する絶対時間データの送出を要求する。図1のCD制御
部103は、データ判定部101から送られてきたトラ
ック番号に対応する絶対時間データを、前述した図10
のようなデータ構成を有するTOCメモリ101から読
み出し、絶対時間データ516としてデータ判定部50
1へ送出する。この絶対時間データ516は、CDプレ
ーヤ部100にセットされているCD105上で現在選
曲されているCD曲の次の曲の再生開始位置を示してい
る。データ判定部501は、上述のCD制御部103か
ら送られてきた絶対時間データ516を、自動演奏メモ
リ208に記憶されている絶対時間データと比較する。
ここで、両者が一致すれば、自動演奏の記録時と再生時
とで、CDプレーヤ部100に同じ種類のCD105が
セットされていると判定できる。これは、異なるディス
ク盤で同じ曲番号の各曲の再生開始位置が、図12のプ
ログラムエリア上の全く同じ絶対時間となることはほと
んどあり得ないことによる。
【0095】ここで、各曲毎に比較すべき絶対時間デー
タを、現在選択されている曲の先頭位置の絶対時間デー
タでなく次の曲の先頭位置の絶対時間としたのは、1曲
目の曲の先頭位置の絶対時間データはディスクの種類が
異なっても必ず0となってしまい、ディスクを判別でき
ないからである。なお、最終曲に対して比較すべき絶対
時間データは、最終曲の次がリードアウトエリアである
ため(図12参照)、リードアウトエリアの先頭位置の
絶対時間データで比較が行われる(図10参照)。
【0096】以上のようにして、データ判定部501
は、ステップ13において、上記2つの絶対時間データ
が一致しないことを検出した場合には、ステップS21
において、図2の表示部210に「ディスクが違いま
す。正しいディスクをセットして再操作してくださ
い。」というメッセージを表示させ、プレイ(SQ−P
LAY)モードの動作を強制的に終了する。
【0097】データ判定部501は、ステップ13にお
いて、上記2つの絶対時間データが一致したことを検出
した場合には、続くステップS14において、自動演奏
メモリ208の先頭から曲番号データを読み出し、CD
プレーヤ部100のCD制御部103(図2)に対し
て、曲番号データを含む再生開始指示信号513を出力
する。これによって、図1のCD制御部103は、サー
ボ回路104及びディスクモータ106を制御してCD
105を回転させると共に、指定された曲番号に対応す
るポイントの曲の先頭の絶対時間データをTOCメモリ
101から読み出し、その絶対時間データに対応するC
D105上の位置まで光ピックアップ107を移動さ
せ、その位置から再生を開始する。
【0098】次のステップS15で、データ判定部50
1は、タイマ回路209(図2、図6)に、自動演奏の
記録時と同様に図16(b) のようにハイレベルに立ち上
がる同期スタート信号518を出力する。このタイミン
グでは、まだ、図6のアンド回路601はオンとなら
ず、タイマ回路209は動作を開始しない。
【0099】続くステップS16では、データ判定部5
01は、自動演奏の記録時と同様にして、再生動作を開
始したCDプレーヤ部100からデータ判定部501へ
1/75秒単位で送られてきて図16(c) のように変化
する相対時間データ515において、その値が0となる
タイミングを検出し、このタイミングが検出された時点
で、タイマ回路209(図2、図6)に、図16(d)の
ようなパルス信号であるゼロ検出信号517を出力する
(ステップS17)。
【0100】これにより、図6のアンド回路601がオ
ンとなり、オア回路602を介してシーケンサクロック
発生用カウンタ603及びイベントタイムカウンタ60
4がリセットされる。このタイミング以後、シーケンサ
クロック発生用カウンタ603は、図16(a) のように
入力する基本クロックCLKに従って、図16(e) に示
されるようなシーケンサクロックSQCKの発生を開始
する。そして、このSQCKはイベントタイムカウンタ
604によってカウントされ、これにより同カウンタ6
04より、上述のリセットタイミングからの時間を示す
イベントタイムデータ520が出力される。
【0101】これ以後、データ判定部501から一致検
出部504に制御が移り、同検出部が、タイマ回路20
9から出力されるイベントタイムデータ520と自動演
奏メモリ208から読み出したイベントタイムデータと
を順次比較しながら自動演奏の制御を行ってゆく。
【0102】この場合、タイマ回路209がイベントタ
イムデータ520の出力を開始したタイミングは、自動
演奏の記録時にタイマ回路209がイベントタイムデー
タ520の出力を開始したタイミングと全く同じであ
り、共にCDプレーヤ部100からデータ判定部501
へ送られてくる相対時間データ515が0となってCD
における楽曲の再生がスタートしたタイミングである。
従って、自動演奏の記録時と全く同じタイミングでCD
の再生に同期した自動演奏の開始が可能となるのであ
る。
【0103】具体的には、一致検出部504は、ステッ
プS18で、自動演奏メモリ208の先頭の曲番号デー
タの次のアドレスに記憶されているイベントタイムデー
タを読み出してラッチ503にセットし、このデータ
を、タイマ回路209から順次出力されるイベントタイ
ムデータ520と比較する。このとき、メモリコントロ
ーラ502が、一致検出回路504からオア回路505
を介して与えられる指示によって、リード信号Rとアド
レス信号を自動演奏メモリ208に与える。
【0104】そして、両データが一致したら、一致検出
回路504は、ステップS18において、メモリコント
ローラ502を制御して自動演奏メモリ208上の上記
イベントタイムデータに続いて記憶されているデータを
読み出し、続くステップS19で、そのデータがエンド
コードであるか否かを判定する。
【0105】読み出したデータがエンドコードでなく演
奏データであれば、ステップS19の判定がNOとな
る。これにより、一致検出回路504は、再びステップ
S18を実行し、読み出した演奏データを楽音制御部5
06を介してトーンジェネレータ203(図2)に出力
する。これによって、同データに対応する楽音制御がト
ーンジェネレータ203で行われて、対応する楽音がス
ピーカ207から放音される。図15の例では、ノート
オンデータとノートナンバからなる演奏データとが、ト
ーンジェネレータ203に与えられる。
【0106】以後、一致検出回路504は、ステップS
18とS19を繰り返し実行することによって、自動演
奏メモリ208からイベントタイムデータを読み出し、
このデータがタイマ回路209から順次出力されるイベ
ントタイムデータ520と一致する毎に、自動演奏メモ
リ208上の上記イベントタイムデータに続いて記憶さ
れている演奏データに基づいてトーンジェネレータ20
3を制御し、自動演奏メモリ208から更に次のイベン
トタイムデータを読み出すという動作を繰り返す。
【0107】そして、自動演奏メモリ208からエンド
コードが読み出されると、ステップS19の判定がYE
Sとなり、図14の動作フローチャートに基づく自動演
奏の再生動作を終了する(ステップS20)。
【0108】次に、ユーザが自動演奏の再生をCDの楽
曲の再生とは関係なく単独で行う単独スタートの場合の
動作について、再び図14の動作フローチャートに沿っ
て説明する。
【0109】この場合には、ユーザは、CDの楽曲の再
生動作を行う必要はないため、CD操作部102(図
1)は操作せず、自動演奏の再生を単独で行うために、
楽器操作部202(図2)のモードスイッチ202a
(図4)をプレイ(SQ−PLAY)モードにし、その
後、単独スタートスイッチ202cを押す。
【0110】この動作によって、楽器操作部202(図
2)から楽器制御部201内のデータ判定部501(図
5)に対して単独プレイ信号508が出力される。そし
て、データ判定部501は、図14の動作フローチャー
トで示される制御動作を行うためのプログラムの実行を
スタートする。
【0111】まず、ステップS11で、入力されたレコ
ード信号が、同期プレイ信号507か単独プレイ信号5
08かが判定される。ここでは、単独プレイ信号508
が入力されたため、ステップS22に進む。
【0112】ステップS22では、データ判定部501
は、自動演奏メモリ208の先頭アドレスに記憶された
データが、曲番号データでないか否かを判定する。この
判定は、前述したステップS12の場合の判定と逆であ
り、曲番号データが記憶されておりステップS22の判
定がYESとなる場合は、ユーザが自動演奏データの自
動演奏メモリ208への記憶動作をCDの楽曲の再生に
同期させて行ったにもかかわらず、楽器操作部202
(図2)において、ユーザが誤って同期スタート202
bでなく単独スタートスイッチ202cを押してしまっ
た場合である。従って、この場合には、データ判定部5
01は、ステップS24において、図2の表示部210
に「スタートスイッチの種類が違います。再操作してく
ださい。」というメッセージを表示させプレイ(SQ−
PLAY)モードの動作を強制的に終了する。
【0113】一方、曲番号データが記憶されておらずス
テップS22の判定がNOとなる場合は、ユーザが自動
演奏データの自動演奏メモリ208への記憶動作をCD
の楽曲の再生に関係なく行った場合である。この場合に
は、次のステップS23の処理が実行される。
【0114】ステップS23で、データ判定部501
は、タイマ回路209(図2、図6)に、自動演奏の記
録時と同様に図16(f) のようにハイレベルに立ち上が
る単独スタート信号519を出力する。これによって、
図6のオア回路602を介してシーケンサクロック発生
用カウンタ603及びイベントタイムカウンタ604が
リセットされる。従って、ユーザが単独スタートスイッ
チ202cを押すとすぐに、シーケンサクロック発生用
カウンタ603が、図16(g) に示されるようなシーケ
ンサクロックSQCKの発生を開始し、このSQCKに
基づいてイベントタイムカウンタ604からイベントタ
イムデータ520が出力される。
【0115】これ以後、データ判定部501から一致検
出部504に制御が移り、同検出部が、自動演奏の再生
をCDの楽曲の再生に同期して行う場合と同様にステッ
プS18とS19を繰り返し実行することによって、自
動演奏メモリ208からイベントタイムデータを読み出
し、このデータがタイマ回路209から順次出力される
イベントタイムデータ520と一致する毎に、自動演奏
メモリ208上の上記イベントタイムデータに続いて記
憶されている演奏データに基づいて自動演奏の制御を実
行し、自動演奏メモリ208から更に次のイベントタイ
ムデータを読み出すという動作を繰り返す。 <選曲動作の他の実施例>上述の実施例では、CD曲の
再生に同期して自動演奏の再生を行う場合の選曲動作時
に、図17(a) のように、次曲の先頭位置の絶対時間を
比較し、それが不一致なら警告表示をするようにした。
【0116】しかし、本発明は、これに限られるもので
はなく、図17(b)のように、選曲される曲の番号が何
番であろと、常に2曲目以降の特定曲の先頭位置の絶対
時間を比較し、それが不一致なら警告表示をするように
してもよい。これは、ディスク盤の種類が異なれば、た
とえ1曲のみの比較でも、その先頭位置の絶対時間が完
全に一致することはほとんどあり得ないからである。
【0117】更に、本発明におけるCDプレーヤ部10
0(図1)が、複数のCDを同時に装着可能ないわゆる
CDディスクマガジン装置を装備し、それらのCDのう
ち任意の1枚を選択的に再生可能ないわゆるディスクチ
ェンジャ機能を有する場合には、図17(c) のように、
CD曲の再生に同期して自動演奏の再生を行う場合の選
曲動作において、CD盤の選択もCDディスクマガジン
装置に装着された複数CDのうちから自動的に行うよう
な機能をもたせることも可能である。この機能は、例え
ば、自動演奏の記録時に、自動演奏メモリに、曲番号デ
ータと共に、各マガジントレー(CDの装着部)に個別
に設定されているディスク番号を記憶させ、自動演奏の
再生時にそのディスク番号を読み出してディスクチェン
ジを行うことによって実現できる。或いは、自動演奏の
記録時には、前述した実施例と同様に曲番号データとそ
の先頭位置の絶対時間データを自動演奏メモリに記憶さ
せ、自動演奏の再生時には、その絶対時間データと、各
マガジントレーに装着されたCDの対応する曲番号の先
頭位置の絶対時間データとを次々と比較し、一致したC
Dを選択することによって実現できる。 <その他の実施例>一方、前述した実施例では、タイマ
回路209は、自動演奏メモリ208に記憶される各イ
ベントタイムデータが自動演奏の開始時点からの経過時
間を示すように構成されるが、タイマ回路209は、各
イベントタイムデータがその1つ前のイベント(演奏デ
ータ)の発生時からの経過時間を示すように構成されて
もよい。
【0118】また、記録媒体としては、CD以外にR−
DAT(RotaryHead Type DigitalAudio Tape Recorde
r)又はS−DAT(固定ヘッド型DAT)の磁気テープ
を用いることもできる。
【0119】加えて、自動演奏させる楽器について、上
述の実施例では、電子鍵盤楽器を用いて説明したが、本
発明の実施にあたっては電子鍵盤楽器に限られることな
く、例えば電子管楽器や電子ギターなど、鍵盤を用いな
い電子楽器でも一向に差し支えない。
【0120】また、上述の自動演奏させる楽器は、電子
楽器に限られることなく、従来のアコーステイック楽器
でもよい。例えばアコースティックピアノの場合、セン
サーを用いて音高データやベロシティーデータなどの演
奏データを出力させ、逆に、プランジャーソレノイドな
どを用いて押鍵動作を行わせるようにすれば、例えばマ
イナスワンのCDに合わせてピアノのパートを自動演奏
させ、ピアノ協奏曲を実演に近い感じで演奏することも
できる。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、自動演奏の再生をオー
ディオデータの再生に同期して行う場合に、曲番号に基
づく自動選曲が実現されると共に、誤ったCD盤等の記
録媒体がオーディオ再生手段にセットされた場合におい
ても、それを適切に検出でき、警告手段等で警告表示を
行うことが可能となる。
【0122】一方、オーディオ再生手段が、CDディス
クマガジン装置などのように複数の記録媒体を装着可能
である場合には、自動演奏の再生開始時に複数の記録媒
体のうちの1つを自動的に選択することが可能となる。
【0123】このような効果によって、ユーザにとっ
て、より使いやすくかつ大きな音楽的効果を得ることの
できる自動演奏装置を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】CDプレーヤ部の構成図である。
【図2】電子鍵盤楽器部の構成図である。
【図3】CD操作部の構成図である。
【図4】楽器操作部の構成図である。
【図5】楽器制御部の構成図である。
【図6】タイマ回路の構成図である。
【図7】フレームの構成図である。
【図8】サブコーディングフレームの構成図である。
【図9】リードインエリア内のTOCにおけるビットQ
の構成図である。
【図10】TOCメモリのデータ構成図である。
【図11】プログラムエリア内のビットQの構成図であ
る。
【図12】リードインエリア及びプログラムエリアにお
けるビットP、Qの説明図である。
【図13】自動演奏の記録時のデータ判定部の動作フロ
ーチャートである。
【図14】自動演奏の再生時のデータ判定部及び一致検
出回路の動作フローチャートである。
【図15】自動演奏メモリのデータ構成図である。
【図16】本実施例の動作タイミングチャートである。
【図17】選曲動作の他の実施例の説明図である。
【符号の説明】
100 CDプレーヤ部 101 TOCメモリ 102 CD操作部 102a プレイスイッチ 102b ストップスイッチ 102c ポーズスイッチ 102d テンキー 102e 選曲確定スイッチ 103 CD制御部 104 サーボ回路 105 CD 106 ディスクモータ 107 光ピックアップ 108 ピックアップ送りモータ 109 復調回路 110 サブコード信号処理回路 111 オーディオデータ信号処理回路 112 D/A変換器 113 ローパスフィルタ(LPF) 114 増幅器 115 スピーカ 200 電子鍵盤楽器部 201 楽器制御部 202 楽器操作部 202a モードスイッチ 202b 同期スタートスイッチ 202c 単独スタートスイッチ 202d エンドスイッチ 202e 鍵盤部 203 トーンジェネレータ 204 D/A変換器 205 ローパスフィルタ(LPF) 206 増幅器 207 スピーカ 208 自動演奏メモリ 209 タイマ回路 210 表示部 501 データ判定部 502 メモリコントローラ 503 ラッチ 504 一致検出回路 505 オア回路 506 楽音制御部 507 同期プレイ信号 508 単独プレイ信号 509 同期レコード信号 510 単独レコード信号 511 エンド信号 512 演奏データ 513 再生開始指示信号 514 曲番号データ 515 相対時間データ 516 絶対時間データ 517 ゼロ検出信号 518 同期スタート信号 519 単独スタート信号 520 イベントタイムデータ 601 アンド回路 602 オア回路 603 シーケンサクロック発生用カウンタ 604 イベントタイムカウンタ CLK 基本クロック SQCK シーケンサクロック

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動演奏記憶手段に記憶され楽音発生手
    段の演奏を制御するための各演奏データを、その出力タ
    イミングを該各演奏データと対で前記自動演奏記憶手段
    に記憶されている自動演奏の記録開始時を基準にした時
    間データに基づいて制御しながら順次前記楽音発生手段
    に出力することにより、該楽音発生手段を自動演奏する
    自動演奏再生制御手段を有する自動演奏装置において、
    記録媒体に記録されているオーディオデータを再生する
    と共に該オーディオデータの再生中の時点を示す再生時
    間データを出力するオーディオ再生手段と、前記自動演
    奏の再生時に前記オーディオ再生手段から再生されるオ
    ーディオデータの曲番号を示す曲番号データを予め記憶
    する曲番号データ記憶手段と、前記自動演奏の再生時に
    前記オーディオ再生手段に装着されている記録媒体を識
    別するための記録媒体識別データを予め記憶する記録媒
    体識別データ記憶手段と、ユーザによる自動演奏の再生
    開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に装着さ
    れている記録媒体が前記記録媒体識別データ記憶手段に
    記憶されている前記記録媒体識別データが示す記録媒体
    と一致するか否かを判定し、一致した場合に前記曲番号
    データ記憶手段に記憶されている前記曲番号データが示
    す曲番号で前記オーディオ再生手段に対しオーディオデ
    ータの再生開始を指示する再生開始制御手段と、を有す
    ることを特徴とする自動演奏装置。
  2. 【請求項2】 演奏操作されることにより順次入力され
    る各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏の記
    録開始時を基準にして時間データとして計測しながら、
    該時間データと対で順次前記自動演奏記憶手段に記憶す
    る自動演奏記録制御手段と、ユーザによる自動演奏の記
    録開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に対し
    オーディオデータの再生開始を指示し、それにより再生
    が開始されたオーディデータの曲番号を示す曲番号デー
    タと再生中の記録媒体を示す記録媒体識別データを前記
    オーディオ再生手段より検出してそれぞれ前記曲番号デ
    ータ記憶手段及び前記記録媒体識別データ記憶手段に書
    き込み、前記オーディオ再生手段からの再生時間データ
    がオーディオデータの先頭を示すタイミングで前記自動
    演奏記録制御手段に対し前記自動演奏の記録開始を指示
    する記録開始制御手段と、を更に有することを特徴とす
    る請求項1に記載の自動演奏装置。
  3. 【請求項3】 自動演奏記憶手段に記憶され楽音発生手
    段の演奏を制御するための各演奏データを、その出力タ
    イミングを該各演奏データと対で前記自動演奏記憶手段
    に記憶されている自動演奏の記録開始時を基準にした時
    間データに基づいて制御しながら順次前記楽音発生手段
    に出力することにより、該楽音発生手段を自動演奏する
    自動演奏再生制御手段を有する自動演奏装置において、
    記録媒体に記録されているオーディオデータを再生する
    と共に該オーディオデータの再生中の時点を示す再生時
    間データを出力するオーディオ再生手段と、前記自動演
    奏の再生時に前記オーディオ再生手段から再生されるオ
    ーディオデータの曲番号を示す曲番号データを予め記憶
    する曲番号データ記憶手段と、前記自動演奏の再生時に
    前記オーディオ再生手段から再生されるオーディオデー
    タの曲の次の曲の先頭を示す次曲位置データを予め記憶
    する次曲位置データ記憶手段と、ユーザによる自動演奏
    の再生開始指示に基づいて、前記曲番号データ記憶手段
    に記憶されている前記曲番号データに対応する曲の次の
    曲の先頭を示す次曲位置データを前記オーディオ再生手
    段から検出し、該次曲位置データが前記次曲位置データ
    記憶手段に記憶されている次曲位置データと一致するか
    否かを判定し、一致した場合に前記曲番号データ記憶手
    段に記憶されている前記曲番号データが示す曲番号で前
    記オーディオ再生手段に対しオーディオデータの再生開
    始を指示する再生開始制御手段と、を有することを特徴
    とする自動演奏装置。
  4. 【請求項4】 演奏操作されることにより順次入力され
    る各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏の記
    録開始時を基準にして時間データとして計測しながら、
    該時間データと対で順次前記自動演奏記憶手段に記憶す
    る自動演奏記録制御手段と、ユーザによる自動演奏の記
    録開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に対し
    オーディオデータの再生開始を指示し、それにより再生
    が開始されたオーディデータの曲番号を示す曲番号デー
    タと該オーディオデータの曲の次の曲の先頭を示す次曲
    位置データとを前記オーディオ再生手段より検出してそ
    れぞれ前記曲番号データ記憶手段及び前記次曲位置デー
    タ記憶手段に書き込み、前記オーディオ再生手段からの
    再生時間データがオーディオデータの先頭を示すタイミ
    ングで前記自動演奏記録制御手段に対し前記自動演奏の
    記録開始を指示する記録開始制御手段と、を更に有する
    ことを特徴とする請求項3に記載の自動演奏装置。
  5. 【請求項5】 自動演奏記憶手段に記憶され楽音発生手
    段の演奏を制御するための各演奏データを、その出力タ
    イミングを該各演奏データと対で前記自動演奏記憶手段
    に記憶されている自動演奏の記録開始時を基準にした時
    間データに基づいて制御しながら順次前記楽音発生手段
    に出力することにより、該楽音発生手段を自動演奏する
    自動演奏再生制御手段を有する自動演奏装置において、
    記録媒体に記録されているオーディオデータを再生する
    と共に該オーディオデータの再生中の時点を示す再生時
    間データを出力するオーディオ再生手段と、前記自動演
    奏の再生時に前記オーディオ再生手段から再生されるオ
    ーディオデータの曲番号を示す曲番号データを予め記憶
    する曲番号データ記憶手段と、前記自動演奏の再生時に
    前記オーディオ再生手段から再生されるオーディオデー
    タが記録されている記録媒体上の所定の曲番号の曲の先
    頭を示す所定曲位置データを予め記憶する所定曲位置デ
    ータ記憶手段と、ユーザによる自動演奏の再生開始指示
    に基づいて、前記所定の曲番号に対応する曲の先頭を示
    す所定曲位置データを前記オーディオ再生手段から検出
    し、該所定曲位置データが前記所定曲位置データ記憶手
    段に記憶されている所定曲位置データと一致するか否か
    を判定し、一致した場合に前記曲番号データが示す曲番
    号で前記オーディオ再生手段に対しオーディオデータの
    再生開始を指示する再生開始制御手段と、を有すること
    を特徴とする自動演奏装置。
  6. 【請求項6】 演奏操作されることにより順次入力され
    る各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏の記
    録開始時を基準にして時間データとして計測しながら、
    該時間データと対で順次前記自動演奏記憶手段に記憶す
    る自動演奏記録制御手段と、ユーザによる自動演奏の記
    録開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に対し
    オーディオデータの再生開始を指示し、それにより再生
    が開始されたオーディデータの曲番号を示す曲番号デー
    タと再生中の記録媒体上の前記所定の曲番号の曲の先頭
    を示す所定曲位置データとを前記オーディオ再生手段よ
    り検出してそれぞれ前記曲番号データ記憶手段及び前記
    所定曲位置データ記憶手段に書き込み、前記オーディオ
    再生手段からの再生時間データがオーディオデータの先
    頭を示すタイミングで前記自動演奏記録制御手段に対し
    前記自動演奏の記録開始を指示する記録開始制御手段
    と、を更に有することを特徴とする請求項5に記載の自
    動演奏装置。
  7. 【請求項7】 前記所定曲位置データは、前記オーディ
    オ再生手段において前記オーディオデータを記録してい
    る記録媒体のサブコードより検出される絶対時間データ
    である、ことを特徴とする請求項6又は7の何れか1項
    に記載の自動演奏装置。
  8. 【請求項8】 前記再生開始制御手段において、前記一
    致が検出されなかった場合に警告表示を行う警告表示手
    段を更に有することを特徴とする請求項1乃至8の何れ
    か1項に記載の自動演奏装置。
  9. 【請求項9】 自動演奏記憶手段に記憶され楽音発生手
    段の演奏を制御するための各演奏データを、その出力タ
    イミングを該各演奏データと対で前記自動演奏記憶手段
    に記憶されている自動演奏の記録開始時を基準にした時
    間データに基づいて制御しながら順次前記楽音発生手段
    に出力することにより、該楽音発生手段を自動演奏する
    自動演奏再生制御手段を有する自動演奏装置において、
    複数の記録媒体を装着可能で、そのうちの任意の1つの
    記録媒体に記録されているオーディオデータを再生する
    と共に該オーディオデータの再生中の時点を示す再生時
    間データを出力するオーディオ再生手段と、前記自動演
    奏の再生時に前記オーディオ再生手段から再生されるオ
    ーディオデータの曲番号を示す曲番号データを予め記憶
    する曲番号データ記憶手段と、前記自動演奏の再生時に
    前記オーディオ再生手段に装着されている記録媒体を識
    別するための記録媒体識別データを予め記憶する記録媒
    体識別データ記憶手段と、ユーザによる自動演奏の再生
    開始指示に基づいて、前記記録媒体識別データ記憶手段
    に記憶されている前記記録媒体識別データが示す記録媒
    体であって、かつ、前記曲番号データ記憶手段に記憶さ
    れている前記曲番号データが示す曲番号で前記オーディ
    オ再生手段に対しオーディオデータの再生開始を指示す
    る再生開始制御手段と、を有することを特徴とする自動
    演奏装置。
  10. 【請求項10】 演奏操作されることにより順次入力さ
    れる各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏の
    記録開始時を基準にして時間データとして計測しなが
    ら、該時間データと対で順次前記自動演奏記憶手段に記
    憶する自動演奏記録制御手段と、ユーザによる自動演奏
    の記録開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に
    対しオーディオデータの再生開始を指示し、それにより
    再生が開始されたオーディデータの曲番号を示す曲番号
    データと再生中の記録媒体を示す記録媒体識別データを
    前記オーディオ再生手段より検出してそれぞれ前記曲番
    号データ記憶手段及び前記記録媒体識別データ記憶手段
    に書き込み、前記オーディオ再生手段からの再生時間デ
    ータがオーディオデータの先頭を示すタイミングで前記
    自動演奏記録制御手段に対し前記自動演奏の記録開始を
    指示する記録開始制御手段と、を更に有することを特徴
    とする請求項9に記載の自動演奏装置。
  11. 【請求項11】 自動演奏記憶手段に記憶され楽音発生
    手段の演奏を制御するための各演奏データを、その出力
    タイミングを該各演奏データと対で前記自動演奏記憶手
    段に記憶されている自動演奏の記録開始時を基準にした
    時間データに基づいて制御しながら順次前記楽音発生手
    段に出力することにより、該楽音発生手段を自動演奏す
    る自動演奏再生制御手段を有する自動演奏装置におい
    て、複数の記録媒体を装着可能で、そのうちの任意の1
    つの記録媒体に記録されているオーディオデータを再生
    すると共に該オーディオデータの再生中の時点を示す再
    生時間データを出力するオーディオ再生手段と、前記自
    動演奏の再生時に前記オーディオ再生手段から再生され
    るオーディオデータの曲番号を示す曲番号データを予め
    記憶する曲番号データ記憶手段と、前記自動演奏の再生
    時に前記オーディオ再生手段から再生されるオーディオ
    データの曲の次の曲の先頭を示す次曲位置データを予め
    記憶する次曲位置データ記憶手段と、ユーザによる自動
    演奏の再生開始指示に基づいて、前記曲番号データ記憶
    手段に記憶されている曲番号データに対応する曲の次の
    曲の先頭を示す次曲位置データを前記オーディオ再生手
    段上の複数の記録媒体のそれぞれから検出し、該次曲位
    置データが前記次曲位置データ記憶手段に記憶されてい
    る次曲位置データと一致した記録媒体であって、前記曲
    番号データ記憶手段に記憶されている前記曲番号データ
    が示す曲番号で前記オーディオ再生手段に対しオーディ
    オデータの再生開始を指示する再生開始制御手段と、を
    有することを特徴とする自動演奏装置。
  12. 【請求項12】 演奏操作されることにより順次入力さ
    れる各演奏データを、その入力タイミングを自動演奏の
    記録開始時を基準にして時間データとして計測しなが
    ら、該時間データと対で順次前記自動演奏記憶手段に記
    憶する自動演奏記録制御手段と、ユーザによる自動演奏
    の記録開始指示に基づいて、前記オーディオ再生手段に
    対しオーディオデータの再生開始を指示し、それにより
    再生が開始されたオーディデータの曲番号を示す曲番号
    データと該オーディオデータの曲の次の曲の先頭を示す
    次曲位置データとを前記オーディオ再生手段より検出し
    てそれぞれ前記曲番号データ記憶手段及び前記次曲位置
    データ記憶手段に書き込み、前記オーディオ再生手段か
    らの再生時間データがオーディオデータの先頭を示すタ
    イミングで前記自動演奏記録制御手段に対し前記自動演
    奏の記録開始を指示する記録開始制御手段と、を更に有
    することを特徴とする請求項11に記載の自動演奏装
    置。
  13. 【請求項13】 前記次曲位置データは、前記オーディ
    オ再生手段において前記オーディオデータを記録してい
    る記録媒体のサブコードより検出され、該記録媒体上の
    1曲目の曲の先頭からの経過時間を示す絶対時間データ
    である、ことを特徴とする請求項3、4、11又は12
    の何れか1項に記載の自動演奏装置。
  14. 【請求項14】 前記曲番号データは、前記オーディオ
    再生手段において前記オーディオデータを記録している
    記録媒体のサブコードより検出されるトラック番号デー
    タである、ことを特徴とする請求項1乃至13の何れか
    1項に記載の自動演奏装置。
  15. 【請求項15】 前記オーディオデータの再生中の時点
    を示す再生時間データは、前記オーディオ再生手段にお
    いて前記オーディオデータを記録している記録媒体のサ
    ブコードに記録され、該オーディオデータの曲の先頭か
    らの経過時間を示す相対時間データである、ことを特徴
    とする請求項1乃至14の何れか1項に記載の自動演奏
    装置。
  16. 【請求項16】 前記オーディオ再生手段はコンパクト
    ディスクプレーヤである、ことを特徴とする請求項1乃
    至15の何れか1項に記載の自動演奏装置。
  17. 【請求項17】 前記オーディオ再生手段はデジタルオ
    ーディオテープレコーダである、ことを特徴とする請求
    項1乃至15の何れか1項に記載の自動演奏装置。
  18. 【請求項18】 前記自動演奏の記録又は再生の動作
    を、前記オーディオ再生手段によるオーディオデータの
    再生動作に関係なく単独で行うモードに切り替えるモー
    ド切替え手段を更に有することを特徴とする請求項1乃
    至17の何れか1項に記載の自動演奏装置。
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