JP2752471B2 - インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法 - Google Patents

インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法

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JP2752471B2 JP1284899A JP28489989A JP2752471B2 JP 2752471 B2 JP2752471 B2 JP 2752471B2 JP 1284899 A JP1284899 A JP 1284899A JP 28489989 A JP28489989 A JP 28489989A JP 2752471 B2 JP2752471 B2 JP 2752471B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、インクジェット記録装置に関し、特に複数
の色のインク液滴を用いて多色画像の記録を行うインク
ジェット記録装置に関する。
[従来の技術] 第8図は多色を表現するための減色混合法を示し、第
9図は減食混合法を用いたカラーインクジェット記録装
置の動作態様を示す。
第8図に示すように、イエロー(以下、Yと略す
る),マゼンタ(以下、Mと略記する),およびシアン
(以下、Cと略記する)の3原色はそれぞれレッド(以
下、Rと略記する),グリーン(以下、Gと略記す
る),およびブルー(以下、Bと略記する)と補色関係
にある。そのため、第9図に示すように、カラーインク
ジェット記録装置では、一般にRはYとMとを重ね合わ
せて形成し、GはYとCとを重ね合わせて形成し、Bは
CとMとを重ね合わせて形成している。また、Y,M,Cの
3色を重ね合わせるとブラック(以下、Bkと略記する)
となるので、原理的にはこの3原色で十分であるが、3
色混合によるBkは濁った感じになる。このため、Bkのイ
ンクを別に有するのが一般的である。
ところで、カラーインクジェット記録装置以外の、例
えば転写型カラーサーマルプリンタを例にとると、Bkを
形成するためにY,M,Cの3色を重ねる場合、重ね合わせ
順序によって反射特性が異なる。この順序のうち、Y,M,
Cの順序で重ねると、Y,M,Cの順に波長全域にわたり相対
的に反射率が低くなり、より黒っぽくなる。このため、
転写型カラーサーマルプリンタの場合にはY,M,Cの順序
で色を重ね合わせる方法が一般に採用されている。この
場合において、本願発明者の実験によると、Y,M,Cの順
序で重ね合せた黒は青みがかった黒となり、C,M,Yの順
序で重ね合わせた黒は黄色みがかった黒になることが確
認されている。これは記録用紙上にインクリボンからの
固形のインクを転写するので、最後に転写するそれぞれ
CとYの反射特性に依存しているものと思われる。
しかるに、カラーインクジェット記録装置において
は、Y,M,Cの順序で重ね合せた黒は黄色みがかった黒と
なり、C,M,Yの順序での重ね合せた黒は青みがかった黒
になる。これは上述の転写型カラーサーマルプリンタと
は逆の現象になっている。この原因は、カラーインクジ
ェット記録装置においては、記録用紙にインク液滴を吸
収させて画像を形成しているので、記録用紙のインク吸
収能力の変化によって記録用紙上のドット径が変わるこ
とによる。すなわち、2色以上の混色記録の場合には、
最初に紙の吐出されたインク液滴の方が、後から重ね合
せたインク液滴よりも用紙上での広がりが大きくなり、
ドット径が大きくなるためである。そのため、カラーイ
ンクジェット記録装置では色の重ね合せによって得られ
る黒は、用紙に最初に吐出するYとCのドット径の大き
さに依存することとなる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、以上のような記録特性が表われるの
は、用紙として比較的インク吸収能力が高い普通紙を用
いる場合であり、オーバーヘッドプロジェクト用紙(以
下OHP用紙)等の特殊用途紙においてはまた別の記録特
性が表われる。
すなわち、OHP用紙上でインクが吸収される際にOHP用
紙にインクがはじかれて玉状になる現象(ビーディング
現象)が表われ、そのままインクが乾いた画素ドット径
が小さくなる場合がある。このような場合、通常の記録
に用いられる指定紙と比べて全体的に濃度の薄い画像と
なり、画像品位を著しく損ねてしまうという問題点があ
った。
本発明は上述の問題点を除去し、記録媒体がOHP用紙
等の特殊用途紙であっても、1つの画素ドットを複数回
の記録液滴打ち込みによって形成することにより濃度を
増し、これにより高品位な記録画像を得ることができる
カラーインクジェット記録装置およびインクジェット記
録方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] そのために本発明では、複数色のインクを用いてイン
ク吸収能力が異なる複数の種類の記録媒体に画像情報に
基づき多色画像を記録可能なインクジェット記録装置で
あって、前記複数の種類の記録媒体のうちインク吸収能
力が相対的に劣る記録媒体に記録を行うとき、前記複数
色のインクのそれぞれについて記録媒体の同一位置に吐
出する回数nを前記複数色のインク毎に異ならせて設定
する設定手段と、該設定手段が設定したそれぞれの色の
インクの吐出回数nだけ記録媒体の同一位置に各インク
を吐出することにより記録を行う記録制御手段と、を具
えたことを特徴とする。
また、複数色のインクを用いてインク吸収能力が異な
る複数の種類の記録媒体に画像情報に基づき多色画像を
記録可能なインクジェット記録装置を用いたインクジェ
ット記録方法であって、前記複数の種類の記録媒体のう
ちインク吸収能力が相対的に劣る記録媒体に記録を行う
とき、前記複数色のインクのそれぞれについて記録媒体
の同一位置に吐出する回数nを前記複数色のインク毎に
異ならせて設定し、該設定したそれぞれの色のインクの
回数nだけ記録媒体の同一位置に吐出することにより記
録を行うステップを有したことを特徴とする。
[作用] 以上の構成によれば、インクジェット記録装置で用い
ることのできる複数種類の記録媒体のうち、記録に用い
る記録媒体の相対的なインク吸収能力が劣る記録媒体に
記録を行うときは、記録媒体の同一位置に吐出するその
吐出回数nをインクの色毎に異ならせて設定できるの
で、その記録媒体の、各色インクの特性や記録密度に対
する相対的なインク吸収能力に応じて適切に各色インク
の打ち込み数を定めることができる。
[実施例] 以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明す
る。
第1図は、本発明の好適な一実施例として、電気熱変
換体が発生する熱エネルギーを吐出エネルギーとして利
用してインクを吐出する方式のカラーインクジェット記
録装置の構成の一例を示す概略斜視図である。
第1図において、用紙またはプラスチックシートなど
の記録媒体1は、記録領域の上下に配置された一対のロ
ーラから成る搬送ローラ2,3によって支持され、シート
送りモータ4で駆動される搬送ローラ2によって矢印A
方向へ搬送される。搬送ローラ2,3の前方にはこれと平
行にガイドシャフト5が設けられている。このガイドシ
ャフトに沿ってキャリッジ6がキャリッジモータ7の出
力によりワイヤ8を介して矢印B方向に往復駆動され
る。
キャリッジ6には、上述した方式のインクジェットヘ
ッドである記録ヘッドユニット90が搭載されている。こ
の記録ヘッドユニット90は、カラー画像記録用であり、
走査方向に配列され、シアン(C),マゼンタ(M),
イエロー(Y),ブラック(Bk)の各色のインクに対応
させて設けた4個の記録ヘッド9、すなわち9A,9B,9C,9
Dから成っている。各記録ヘッド9の前面、すなわち記
録媒体1と所定間隔(例えば0.8mm)をおいて対向する
面には複数(例えば32個または128個)のインク吐出口
を縦1列に配置した記録部が設けられている。
第2図は、上述の記録ヘッド9(記録ヘッド9A〜9Dの
いずれでも同じ)のインク吐出部の部分縦断面を模式的
に示す。
第2図において、記録ヘッド9の記録媒体1に対向す
る面には、縦方向に所定ピッチで複数のインク吐出口10
が形成される。各インク吐出口10に連通するインク液路
内に設けられた電気熱変換体11をドット情報に基いて駆
動(通電加熱)してインク内に気泡11Aを発生させ、こ
のときの気泡の変化に伴なう圧力変動により、飛翔イン
ク液滴12を形成し、記録媒体1に所定パターンでインク
ドットを付着させながら記録を行なう。
各記録ヘッド9には、上述のような駆動を行うための
駆動回路(ドライバ)29(第1図参照)の回路基板が装
着されている。
再び第1図を参照するに、記録装置の制御回路(CP
U)やこれに併設されたROM,RAM等を含む制御部は制御基
板15上に形成されており、この制御部は、コンピュータ
等のホスト装置14から指令信号やデータ信号(記録情
報)を受信し、これに基いて各種モータ等の駆動源など
とともに第2図に示したヒートドライバ13を介して各記
録ヘッド9A〜9Dに電気熱変換体の駆動電圧(ヒート電
圧)を印加する。
記録装置の外装ケース(図示せず)に取付けられる操
作パネル160には、オンライン/オフライン切換えキー1
6A,ラインフィードキー16B,フォームフィードキー16C,
記録モード切換えキー16D等のキー設定部の他、いくつ
かのアラームランプ16Eや電源ランプ16F等の警告ランプ
を含む表示部が設けられている。
第3図は、第1図に示したインクジェット記録装置の
制御系の回路構成例を示す。
第3図において、マイクロプロセッサ形態のCPU21
は、インターフェイス22を介してコンピュータ等のホス
ト装置14に接続されており、ホスト装置14からデータメ
モリ23に読み込まれた指令信号(コマンド)や記録情報
信号、ならびにROM形態のプログラムメモリ24やRAM形態
のワーキングメモリ25等に格納されたプログラムやデー
タに基いて記録動作を制御する。
CPU21は、出力ポート26およびモータードライバ27を
介してキャリッジモータ7(第1図参照)やシート送り
モータ4(第1図参照)を制御するとともに、データメ
モリ23に格納されている記録情報に基きヘッド駆動回路
29を介して記録ヘッド9を駆動する。
すなわち、CPU21は、第1図に示した記録制御手段b
を構成する。
第3図中の参照符号30は(第2図には不図示)、シー
トセンサであり、搬送ローラ2と3(第1図参照)との
間に記録媒体1が存在するか否かを検出し、入力ポート
31を介してCPU21に検出信号が伝達される。
前述した操作パネル160上の各操作キー16A〜16D(第
1図参照)からの出力は、入力ポート32を介してCPU21
に伝達され、また、アラームランプ16Eや電源ランプ16F
等の警告ランプに対しては、出力ポート36を介して制御
信号が供給される。
第3図中の符号33は、装置の外装の底面部分などに設
けられたDIP(ディプ)スイッチであり、その出力は入
力ポート34を介してCPU21に伝達される。
また、第3図において、電源回路28からは、制御ロジ
ック回路を動作させるためのロジック駆動電圧VCC(5
V),各種モータ駆動電圧VM(30V),リセット電圧RESE
T,各記録ヘッド9の電気熱変換体11を加熱するためのヒ
ート電圧(ヘッド電圧)VH(25V),および記録ヘッド
9の保護用のバックアップ電圧VDDHが出力される。
そして、ヒート電圧VHは記録ヘッド9に、バックアッ
プ電圧VDDHはヘッド駆動回路29および記録ヘッド9に、
それぞれ印加される。
第4図に示すフローチャートは、本発明の一実施例に
関し、データ受信時におけるCPU21の処理手順の一例を
示す。なお、この処理手順は第3図に示したプログラム
メモリ24にあらかじめ格納されている。
本例では、本発明の一実施例にかかる各色毎のn度打
ち設定手段として、Dipスイッチ33、またはパネルスイ
ッチ16等を用い、これらのスイッチからの設定情報に応
じて処理を行う場合である。この設定情報は、例えばDi
pスイッチ33を用いる場合、色毎にmbitのスイッチのON/
OFFの組合せによって打ち込み回数nを決定する。
CPU21は、まず、電源投入時等の制御部イニシャライ
ズ(ステップS100)の後に、例えばDipスイッチ33の場
合は入力ポート34を介してスイッチの状態を取り込み設
定情報を検出する(ステップS101)。
次に、CPU21は本記録装置と接続されたホスト装置14
からの制御コマンド、および記録データの入力をインタ
ーフェイス22を介して監視しつつ待機し(ステップS10
2)、ホスト装置14からの規定量(受信バッファの容量
または1走査)分の記録データの受信終了を判別(ステ
ップS104)するまでステップS102〜S104の手順を繰り返
す。
ステップS104において受信終了を判別すると、ステッ
プS105において、受信した記録データをヘッド駆動用デ
ータ形態に展開した後、データメモリ23に設けた記録用
バッファに格納する。
第5図のフローチャートは、本発明の一実施例に関
し、データ受信時におけるCPU21の処理手順の他の例を
示す。
本例は、各色毎のn度打ち設定手段として、本記録装
置と接続したホストコンピュータ(ホスト装置)14を用
い、このホストコンピュータのコマンド情報を設定情報
として処理を行う場合である。
CPU21はまず電源ON後、制御部イニシャライズを実行
する(ステップS200)。次いで、本記録装置と接続され
たホスト装置14からの制御コマンド、および記録データ
の入力をインターフェイス22を介して監視しつつ待機す
る(ステップS202)。
ここで、本例ではホスト装置14による制御コマンドの
設定を以下の仕様で実行するものとする。すなわち、 Y色n度打ち時 ESC Y DATA ここで、ESC Yはイエロ色n度打ち設定コマンドであ
ることを示す。またDATA(データ)は、1バイトのパラ
メータであり、本発明の実施例におけるn度打ちのデー
タ数を示すものとする。以下マゼンタ(M)色,シアン
(C)色,ブラック(K)色を同様に、以下のような仕
様とする。すなわち、 ESC M DATA, ESC C DATA, ESC K DATA とする。
ステップS202において、本記録装置と接続されたホス
ト装置14から記録データが入力されると、CPU21は、ス
テップS203においてデータメモリ23に設けた受信バッフ
ァに格納し、ホスト装置14から規定量(受信バッファの
容量または1走査)分の記録データの受信終了を判別
(ステップS204)するまでステップS202〜S204の手順を
繰り返す。
ステップS204において受信終了を判別するとステップ
S205において、受信した記録データを駆動データ形態に
展開した後データメモリ23に設けた記録用バッファに格
納する。
以上のように、記録データを駆動データ形態で記録用
バッファに格納した後、CPU21は、記録制御を開始す
る。
第6図に示すフローチャートは、キャリッジ6の往お
よび復動作時にインク吐出して記録を行う場合の処理手
順を示す。
まず、データメモリ23に設けた受信バッファから記録
用バッファに記録データを展開した後、CPU21は記録を
開始する(ステップS300)。次のステップS301におい
て、上述の設定手段によって得た各色毎のn度記録の値
をデータメモリ23に設けた各色毎のn度打カウンタにセ
ットする。ステップS302において、各色のマスク処理を
行う。つまり、例えばBk→C→M→Yの順で記録を実行
する場合には、最初に記録を行なうBk色以外の色つまり
C,M,Y色をマスクする。これにより、記録ヘッドからはB
k色のインクのみが吐出される。
次のステップS303においてCPU21記録ヘッド9の吐出
口に対応して1画素分キャリッジ6を移動するため、ド
ライバ27を介してキャリッジモータ7を駆動する。
次に、ステップS304において駆動回路29に記録(駆
動)データをセットする。なお、このとき、C,M,Yの各
色に対応する駆動データは上述の如くマスクされてい
る。当該セットの後、ステップS305においてヘッド9の
該当する電気熱変換体に駆動データに基づいた規定のパ
ルスを印加する。これにより、Bk色のインクが吐出され
る。このときのパルス幅は、ハードウェアもしくは、ソ
フトウェアによるタイマt1により規定する。このタイマ
のタイムアップ後、ヘッド9の通電を停止する(ステッ
プS306,S307)。これと共にステップS307においては、
1回の通電毎にワーキングメモリ25に設けてある記録サ
イクルカウンタを+1歩進する。
ステップS308では、記録サイクルカウンタにより1ラ
イン記録が完了か否かを判別し、記録サイクルカウンタ
が1回の走査における規定サイクル数を越えていない場
合には、ステップS303に復帰してステップS303〜308の
動作を繰り返す。
ステップS308において記録サイクルカウンタが規定サ
イクル数を越えたと判定された場合にはステップS309に
進み記録サイクルカウンタをクリアし、ステップS310に
おいて、ステップS301で設定したBk色n度打カウンター
1歩進する。ステップS311において、Bk色のn度打記録
が完了したか否かをn度打ちカウンタにより判別する。
ステップS311において、Bk色のn度打ち記録が完了し
ていないと判断された場合には、ステップS304に復帰し
てステップS304〜S311の動作を繰り返す。
なお、このとき、キャリッジ6の移動方向が直前の記
録同時とは逆になるため、記録(駆動)データもそれに
合わせた形態とすることは勿論である。
ステップS311においてBk色のn度打ち記録が完了した
と判断された場合には、ステップS312に進み、Bk,C,M,Y
全ての記録が完了したかを前記各色n度打カウンタが全
て0になったか否かによって判別する。
ステップS312において、4色全てが記録完了していな
い場合には、ステップS302に復帰してBk色の次の記録色
C色以外の色つまりBk,M,Yのマスク処理を実行し、以
下、ステップS302〜S312の動作を繰り返す。
ステップS312において、4色全てが記録完了した場合
には、記録を完了する。
そこで次行の記録に備えるべくステップS313に進み、
ドライバ27を介して紙送りモータ4を駆動し記録媒体1
を第1図で示すA方向に1行分送ると共にステップS314
でキャリッジ6をホームポジションに戻す。
第7図に示すフローチャートは、例えばキャリッジ6
の往方向で記録処理を行なう片方向記録の場合の処理手
順を示す。
まず、データメモリ23に設けた受信バッファから記録
用バッファに記録データを展開した後、CPU21は記録を
開始する(ステップS400)。次のステップS401におい
て、前述の設定手段によって得た各色のn度記録の値を
データメモリ23に設けた各色n度打カウンタにセット
し、ステップS402において、第6図に示したのと同様に
各色のマスク処理を行う。
次のステップS403〜A409では、往方向記録における第
6図のステップS303〜S309と同様の処理手順を実行し記
録を行う。
その後、キャリッジリターンを実行する(ステップS4
10)以下、第6図に示した往復記録時と同様な各ステッ
プ処理をもって片方向記録を実行する。
なお、本発明は、特にインクジェット記録方式の中で
もバブルジェット方式の記録ヘッド、記録装置において
優れた効果をもたらすものである。かかる方式によれば
記録の高密度化,高精細化が達成できるからであり、記
録パターンによって一層定着の遅速が生じることが予測
されるからである。
その代表的な構成や原理については、例えば、米国特
許第4723129号明細書,同第4740796号明細書に開示され
ている基本的な原理を用いて行うものが好ましい。この
方式は所謂オンデマンド型,コンティニュアス型のいず
れにも適用可能であるが、特に、オンデマンド型の場合
には、液体(インク)が保持されているシートや液路に
対応して配置されている電気熱変換体に、記録情報に対
応していて核沸騰を越える急速な温度上昇を与える少な
くとも1つの駆動信号を印加することによって、電気熱
変換体に熱エネルギを発生せしめ、記録ヘッドの熱作用
面に膜沸騰を生じさせて、結果的にこの駆動信号に一対
一対応した液体(インク)内の気泡を形成できるので有
効である。この気泡の成長,収縮により吐出用開口を介
して液体(インク)を吐出させて、少なくとも1つの滴
を形成する。この駆動信号をパルス形状とすると、即時
適切に気泡の成長収縮が行われるので、特に応答性に優
れた液体(インク)の吐出が達成でき、より好ましい。
このパルス形状の駆動信号としては、米国特許第446335
9号明細書,同第4345262号明細書に記載されているよう
なものが適している。なお、上記熱作用面の温度上昇率
に関する発明の米国特許第4313124号明細書に記載され
ている条件を採用すると、さらに優れた記録を行うこと
ができる。
記録ヘッドの構成としては、上述の各明細書に開示さ
れているような吐出口,液路,電気熱変換体の組合せ構
成(直線状液流路または直角液流路)の他の熱作用部が
屈曲する領域に配置されている構成を開示する米国特許
第4558333号明細書,米国特許第4459600号明細書を用い
た構成も本発明に含まれるものである。加えて、複数の
電気熱変換体に対して、共通するスリットを電気熱変換
体の吐出部とする構成を開示する特開昭59−123670号公
報や熱エネルギの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応
させる構成を開示する特開昭59−138461号公報に基いた
構成としても本発明の効果は有効である。すなわち、記
録ヘッドの形態がどのようなものであっても、記録を確
実に効率よく行いうるからである。
さらに、上例のようなシリアルタイプのものでも装置
本体に装着されることで、装置本体との電気的な接続や
装置本体からのインクの供給が可能になる交換自在のチ
ップタイプの記録ヘッド、あるいは記録ヘッド自体に一
体的に設けられたカートリッジタイプの記録ヘッドを用
いた場合にも本発明は有効である。
また、搭載される記録ヘッドの種類ないし個数につい
ても、例えば単色のインクに対応してそれぞれ1個のみ
が設けられたものの他、濃度を異にする複数のインクに
対応して複数個数設けられるものであってもよい。
さらに加えて、本発明インクジェット記録装置の形態
としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力端
末として用いられるものの他、リーダ等と組合せた複写
装置、さらには送受信機能を有するファクシミリ装置の
形態を採るものであってもよい。
[発明の効果] 以上から明らかなように、本発明によればインクジェ
ット記録装置で用いることのできる複数種類の記録媒体
のうち、記録に用いる記録媒体の相対的なインク吸収能
力が劣る記録媒体に記録を行うときは、記録媒体の同一
位置に吐出するその吐出回数nをインクの色毎に異なら
せて設定できるので、その記録媒体の、各色インクの特
性や記録密度に対する相対的なインク吸収能力に応じて
適切に各色インクの打ち込み数を定めることができる。
この結果、記録媒体が各カラーインクに対して有して
いる相対的なインク吸収能力に応じて、インク打ち込み
量が過不足なく適切に所望の濃度を達成できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明を適用したカラーインクジェットプリ
ンタの構成例を示す斜視図、 第2図は、第1図の記録ヘッドの要部詳細を示す部分拡
大縦断図、 第3図は、第1図のカラーインクジェット記録装置の制
御系の構成例を示すブロック図、 第4図は、本発明の一実施例に関し、記録データ受信時
の制御処理手順の一例を示すフローチャート、 第5図は、第4図に示した処理と同様に記録データ受信
時の制御処理手順の他の例を示すフローチャート、 第6図は、本発明の一実施例に関し、記録処理時の制御
処理手順の一例を示すフローチャート、 第7図は、第6図に示した処理と同様に記録処理時の制
御処理手順の他の例を示すフローチャート、 第8図は、カラーインクジェットプリンタで減色混合法
により記録する場合の表色状態を示す説明図、 第9図は、カラーインクジェットプリンタで減色混合法
により記録する場合の記録状態を示す模式図である。 1……記録媒体、6……キャリッジ、7……キャリッジ
モータ、9,9A,9B,9C,9D……記録ヘッド、10……吐出
口、11……電気熱変換素子、16……操作キー、21……CP
U、24……プログラムメモリ、25……ワーキングメモ
リ、29……駆動回路、30……センサ、33……Dipスイッ
チ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数色のインクを用いてインク吸収能力が
    異なる複数の種類の記録媒体に画像情報に基づき多色画
    像を記録可能なインクジェット記録装置であって、 前記複数の種類の記録媒体のうちインク吸収能力が相対
    的に劣る記録媒体に記録を行うとき、前記複数色のイン
    クのそれぞれについて記録媒体の同一位置に吐出する回
    数nを前記複数色のインク毎に異ならせて設定する設定
    手段と、 該設定手段が設定したそれぞれの色のインクの吐出回数
    nだけ記録媒体の同一位置に各インクを吐出することに
    より記録を行う記録制御手段と、 を具えたことを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 【請求項2】複数色のインクを用いてインク吸収能力が
    異なる複数の種類の記録媒体に画像情報に基づき多色画
    像を記録可能なインクジェット記録装置を用いたインク
    ジェット記録方法であって、 前記複数の種類の記録媒体のうちインク吸収能力が相対
    的に劣る記録媒体に記録を行うとき、前記複数色のイン
    クのそれぞれについて記録媒体の同一位置に吐出する回
    数nを前記複数色のインク毎に異ならせて設定し、 該設定したそれぞれの色のインクの回数nだけ記録媒体
    の同一位置に吐出することにより記録を行う ステップを有したことを特徴とするインクジェット記録
    方法。
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