JP2752281B2 - 繊維補強セメント板の製造方法 - Google Patents
繊維補強セメント板の製造方法Info
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B18/00—Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
- C04B18/04—Waste materials; Refuse
- C04B18/18—Waste materials; Refuse organic
- C04B18/24—Vegetable refuse, e.g. rice husks, maize-ear refuse; Cellulosic materials, e.g. paper, cork
- C04B18/241—Paper, e.g. waste paper; Paper pulp
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、繊維補強セメント板
の製造方法に関し、詳しくは補強繊維としてパルプ繊維
を使用して、いわゆる乾式法により繊維補強セメント板
を製造していく方法の改良に関する。
の製造方法に関し、詳しくは補強繊維としてパルプ繊維
を使用して、いわゆる乾式法により繊維補強セメント板
を製造していく方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セメント板材を製造する手段とし
て、成形ベルト上に乾燥状態のセメント、シリカ、及び
補強繊維を混合した粉体材料を層状に供給し、ロールに
より圧縮成形すると共に必要な水分を散布供給し、これ
をオートクレーブにより養生硬化させていく乾式製法が
知られている。この乾式製法では、必要最小限の水分で
セメントの水和反応を行うためオートクレーブによる高
温高圧蒸気養生は不可欠であり、また製品強度向上のた
めには補強繊維の添加もまた不可欠である。
て、成形ベルト上に乾燥状態のセメント、シリカ、及び
補強繊維を混合した粉体材料を層状に供給し、ロールに
より圧縮成形すると共に必要な水分を散布供給し、これ
をオートクレーブにより養生硬化させていく乾式製法が
知られている。この乾式製法では、必要最小限の水分で
セメントの水和反応を行うためオートクレーブによる高
温高圧蒸気養生は不可欠であり、また製品強度向上のた
めには補強繊維の添加もまた不可欠である。
【0003】
【従来の技術の問題点】ところで、乾式製法において、
添加される補強繊維として石綿繊維が伝統的に使用され
てきたが、石綿は公害の原因となることよりその使用の
制限ないしは全廃が強く要請されその代替繊維を採用す
る必要性が非常に高まっている。しかし、乾式製法にお
いては上述のようにオートクレーブが不可欠な工程であ
るので、代替繊維は耐熱性、耐アルカリ性を有するもの
でなくてはならず、このため、有機合成繊維などは耐熱
性の点で、またガラス繊維は耐アルカリ性の点で不十分
であり、一応、このような難点の無いパルプ繊維がコス
ト的な面でも有望であるとして使用されるに至ってい
る。しかし、パルプ繊維は表面がかなり平滑でセメント
粒子との結合性が悪くて石綿ほどの付着性を有せず、添
加に見合った補強効果が得られないといった問題が有っ
た。
添加される補強繊維として石綿繊維が伝統的に使用され
てきたが、石綿は公害の原因となることよりその使用の
制限ないしは全廃が強く要請されその代替繊維を採用す
る必要性が非常に高まっている。しかし、乾式製法にお
いては上述のようにオートクレーブが不可欠な工程であ
るので、代替繊維は耐熱性、耐アルカリ性を有するもの
でなくてはならず、このため、有機合成繊維などは耐熱
性の点で、またガラス繊維は耐アルカリ性の点で不十分
であり、一応、このような難点の無いパルプ繊維がコス
ト的な面でも有望であるとして使用されるに至ってい
る。しかし、パルプ繊維は表面がかなり平滑でセメント
粒子との結合性が悪くて石綿ほどの付着性を有せず、添
加に見合った補強効果が得られないといった問題が有っ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記問題点
に鑑み、耐熱性、耐薬品性に優れるパルプ繊維のセメン
トマトリックスに対する結合性を改良し、より強度な繊
維補強セメント板を製造する方法を提供することを目的
としてなされたものである。
に鑑み、耐熱性、耐薬品性に優れるパルプ繊維のセメン
トマトリックスに対する結合性を改良し、より強度な繊
維補強セメント板を製造する方法を提供することを目的
としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、この発明の繊維補
強セメント板の製造方法は、パルプ繊維を湿式解繊した
後、該解繊パルプにシリカ微粉末を添加してリファイナ
ーを行い、次いで該解繊パルプ繊維を乾燥後所定の大き
さに粉砕し、該粉砕パルプをセメント及びシリカ分から
なるセメント配合物に添加して混合し、成形ベルト上で
乾式法により成形することを特徴とするものである。
強セメント板の製造方法は、パルプ繊維を湿式解繊した
後、該解繊パルプにシリカ微粉末を添加してリファイナ
ーを行い、次いで該解繊パルプ繊維を乾燥後所定の大き
さに粉砕し、該粉砕パルプをセメント及びシリカ分から
なるセメント配合物に添加して混合し、成形ベルト上で
乾式法により成形することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】繊維補強セメント板の製造において添加される
補強繊維としてのパルフ繊維は既述のようにそのままで
あると表面が平滑でセメントマトリックスに対する結合
性が悪い。パルプ繊維は湿式解繊、リファイナーを行う
と表面がかなりささくれ立った状態となり、これによっ
てセメントマトリックスとの結合性が良くなるのである
が、乾式製法の場合湿式解繊した繊維を再度乾燥する必
要があり、この乾燥時に折角の繊維のけば立ちが元の状
態に戻ってしまい、結局セメントマトリックスとの十分
な結合性が得られなくなる。
補強繊維としてのパルフ繊維は既述のようにそのままで
あると表面が平滑でセメントマトリックスに対する結合
性が悪い。パルプ繊維は湿式解繊、リファイナーを行う
と表面がかなりささくれ立った状態となり、これによっ
てセメントマトリックスとの結合性が良くなるのである
が、乾式製法の場合湿式解繊した繊維を再度乾燥する必
要があり、この乾燥時に折角の繊維のけば立ちが元の状
態に戻ってしまい、結局セメントマトリックスとの十分
な結合性が得られなくなる。
【0007】そこで、この発明において、パルプ繊維を
湿式解繊した後、該解繊パルプにシリカ微粉末を添加し
てリファイナーを行う。パルプ繊維は湿潤しているので
シリカ微粉末が非常に良く付着し、なおかつこの状態で
リフアインするのでけば立ったパルプ繊維間にシリカ粒
子が入り込み、この状態でパルプ繊維を乾燥させればけ
ば立ちがそのままの状態で乾燥する。従って、これをセ
メント配合物に添加して乾式混合すればパルプ繊維とセ
メントマトリックスの物理的結合性が改善される。ま
た、シリカ微粉末を取り込んだパルプ繊維はセメント粒
子との化学的結合性もよく、十分な強度発現に寄与する
のである。
湿式解繊した後、該解繊パルプにシリカ微粉末を添加し
てリファイナーを行う。パルプ繊維は湿潤しているので
シリカ微粉末が非常に良く付着し、なおかつこの状態で
リフアインするのでけば立ったパルプ繊維間にシリカ粒
子が入り込み、この状態でパルプ繊維を乾燥させればけ
ば立ちがそのままの状態で乾燥する。従って、これをセ
メント配合物に添加して乾式混合すればパルプ繊維とセ
メントマトリックスの物理的結合性が改善される。ま
た、シリカ微粉末を取り込んだパルプ繊維はセメント粒
子との化学的結合性もよく、十分な強度発現に寄与する
のである。
【0008】
【実施例】次に、この発明の実施例を説明する。市販の
シートパルプを解繊する際、湿式解繊機を使用してパル
プの解繊を行った。次いで、この湿式解繊パルプをけば
立たせるためリファイナーにかける際、ブレーン値10,0
00cm2/g に微粉砕したシリカをパルプと同量添加してし
てリファインを行った。次に、このパルプ繊維を乾燥さ
せたのち、粉砕機にかけて平均繊維長2.0 mmとなるよう
に粉砕し、セメント56〜58重量%、シリカ (微粉珪砂)
36〜38重量%、に前記粉砕パルプ繊維を 3〜6 重量%添
加してミキサーにて乾式混合しセメント配合物を調整し
た。次いで、このセメント配合物を成形ベルト上に層状
に供給し、常法の乾式法で厚さ5.0mm 、巾45cm、長さ90
cmの板状体を成形した。次に、この板状成形体を3日間
自然養生後、180 ℃×10時間の条件でオートクレーブ養
生を行った。
シートパルプを解繊する際、湿式解繊機を使用してパル
プの解繊を行った。次いで、この湿式解繊パルプをけば
立たせるためリファイナーにかける際、ブレーン値10,0
00cm2/g に微粉砕したシリカをパルプと同量添加してし
てリファインを行った。次に、このパルプ繊維を乾燥さ
せたのち、粉砕機にかけて平均繊維長2.0 mmとなるよう
に粉砕し、セメント56〜58重量%、シリカ (微粉珪砂)
36〜38重量%、に前記粉砕パルプ繊維を 3〜6 重量%添
加してミキサーにて乾式混合しセメント配合物を調整し
た。次いで、このセメント配合物を成形ベルト上に層状
に供給し、常法の乾式法で厚さ5.0mm 、巾45cm、長さ90
cmの板状体を成形した。次に、この板状成形体を3日間
自然養生後、180 ℃×10時間の条件でオートクレーブ養
生を行った。
【0009】なお、比較例として、リファイナー時にシ
リカ微粉末を添加せずにリファインを行ったパルプを使
用した他は実施例と同様にして同大寸法の板状体を成形
し同条件で養生硬化させた。実施例及び比較例で得た板
材について曲げ強度試験、比重測定及び吸水率試験を行
ったところ表1のような結果となった。
リカ微粉末を添加せずにリファインを行ったパルプを使
用した他は実施例と同様にして同大寸法の板状体を成形
し同条件で養生硬化させた。実施例及び比較例で得た板
材について曲げ強度試験、比重測定及び吸水率試験を行
ったところ表1のような結果となった。
【0010】
【表1】
【0011】表1より明らかなように、比重、吸水率の
点では差がなかったが、曲げ強度のに関しては10〜15%
の強度向上が認められた。
点では差がなかったが、曲げ強度のに関しては10〜15%
の強度向上が認められた。
【0012】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、パルプ
繊維をリファインする際にシリカ微粉末を強制的に混合
してけば立ち繊維の間に介在させるので、乾燥してもパ
ルプのけば立ちがそのままの状態となり、このためにセ
メントマトリックスとの結合性が改善され、強度向上が
図れるのである。
繊維をリファインする際にシリカ微粉末を強制的に混合
してけば立ち繊維の間に介在させるので、乾燥してもパ
ルプのけば立ちがそのままの状態となり、このためにセ
メントマトリックスとの結合性が改善され、強度向上が
図れるのである。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C04B 20:02)
Claims (1)
- 【請求項1】 パルプ繊維を湿式解繊した後、該解繊パ
ルプにシリカ微粉末を添加してリファイナーを行い、次
いで該解繊パルプ繊維を乾燥後所定の大きさに粉砕し、
該粉砕パルプをセメント及びシリカ分からなるセメント
配合物に添加して混合し、成形ベルト上で乾式法により
成形することを特徴とする繊維補強セメント板の製造方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33753691A JP2752281B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 繊維補強セメント板の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33753691A JP2752281B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 繊維補強セメント板の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05148002A JPH05148002A (ja) | 1993-06-15 |
JP2752281B2 true JP2752281B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=18309577
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33753691A Expired - Fee Related JP2752281B2 (ja) | 1991-11-26 | 1991-11-26 | 繊維補強セメント板の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2752281B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6933038B2 (en) | 2000-11-06 | 2005-08-23 | Institute Of Paper Science And Technology, Inc. | Fiber reinforced mineral-based materials and methods of making the same |
-
1991
- 1991-11-26 JP JP33753691A patent/JP2752281B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05148002A (ja) | 1993-06-15 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |