JP2751951B2 - 表示パネルの駆動回路 - Google Patents
表示パネルの駆動回路Info
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Description
ュータやオフィスワークステーションあるいは壁掛けテ
レビ等に用いられる平面型の表示パネルの駆動回路に関
する。
ンス)パネルやDC型ないしAC型プラズマディスプレ
イパネルの駆動に用いることができる。ここでは、AC
型プラズマディスプレイパネルを例にとり説明する。
は、絶縁基板間に走査電極や列電極等を格子状に配置
し、各交点に画素領域を形成することにより構成され
る。
の一例を説明するためのプラズマディスプレイパネルの
平面図およびX−X′線断面図である。図4(a)、
(b)に示すように、従来のプラズマディスプレイパネ
ル20は、共にガラス材によりなる第一の絶縁基板21
および第二の絶縁基板22と、第一の絶縁基板21上に
交互に形成された透明な維持電極16aおよび透明な走
査電極16b並びにこれら維持電極16a、走査電極1
6b上に形成され且つこれら両電極16a,16bに十
分な電流を供給するための金属電極16cと、これら維
持電極16a乃至金属電極16cに直交配置するように
第二の絶縁基板22上に形成された列電極17と、維持
電極16a、走査電極16bおよび金属電極16cを覆
う絶縁層23aと、列電極17を覆う絶縁層23bと、
He、Xe等の放電ガスを充填する放電ガス空間26を
確保するとともに画素19を区切る隔壁18と、第二の
絶縁基板22の絶縁層23b上に形成され且つ放電ガス
の放電により発生する紫外線を可視光に変換する蛍光体
24と、第一の絶縁基板21上の絶縁層23a上に形成
され、且つこの絶縁層23aを放電より保護するための
MgO等よりなる保護層25とで構成される。このパネ
ル20において、縦および横の隔壁18で囲まれた区画
が画素19となり、この画素19毎に蛍光体24を3色
に塗り分ければ、カラー表示のプラズマディスプレイが
得られる。尚、図5(b)において、ディスプレイの表
示方向は、上面あるいは下面のいずれでも可能である
が、この例の場合は下面の方が好ましい。
置に着目したプラズマディスプレイパネルの平面図であ
る。図5に示すように、プラズマディスプレイパネル2
0の電極のみに着目すると、第一の電極基板21と第二
の絶縁基板22間に維持電極(C1 ,C2 …,Cm )1
6a、走査電極(S1 ,S2 …,Sm )16bと列電極
(D1 ,…,Cn-1 およびD2 ,…,Dn )17とが画
素19を形成する位置で交叉している。しかも、これら
第一の絶縁基板21と第二の絶縁基板22は、張り合わ
せることによりシール部27を形成する。このシール部
27は内部に放電ガスを封入し、気密にシールされる。
するときは、走査電極16bに走査パルスを印加し、列
電極17に同じタイミングでデータパルスを印加して書
き込みを放電を行わせると、その後は隣あう維持電極
(例えばC1 )16aと走査電極(例えばS1 )16b
の間に交互に印加する維持パルスにより維持放電が持続
される。このとき、放電ガスにより紫外光が放出され、
これにより蛍光体[図4(b)の24]が刺激されて可
視光を放出するので、所望の表示発光が行われる。逆
に、放電を停止するには、維持パルスよりも電圧が低い
かパルス幅の極端に狭い消去パルスを維持電極16aと
走査電極16bの間に印加するだけでよい。
イパネルは、面放電電極間および対向放電電極間共に誘
電体層が存在するので、コンデンサを形成してしまう。
すなわち、かかるパネルはエレクトロルミネセンス(E
L)パネルほどではないが、大きな容量を持つことにな
る。このような電極に維持パルスを印加すると、電極間
容量を充放電させる際、パネル容量値をCP 、電源電圧
をVSとしたとき、電源から供給されるエネルギーPは
以下に示す数1のようになる。
ネルギーPは、抵抗での損失分[(1/2)CP ×VS
2 ]と、パネル容量値CP に充電される分の[(1/
2)CP ×VS2 ]との和になる。また、立ち下がり時
にパネル容量より放電されるエネルギーは、抵抗での損
失分[(1/2)CP ×VS2 ]となる。通常の駆動回
路では、電源から供給されたエネルギーPは、前記数1
で表されるが、1パルス毎にすべてスイッチング素子の
抵抗分やパネルの抵抗分で消費、すなわち損失されてい
ることになり、表示のためのガス放電には全く関与して
いない。この放電に関与しないでパネル容量値CP の充
放電時に消費される無効電力P′は、P′=P×f=C
P ×VS2 ×fとなる。尚、ここでfは実駆動時の駆動
周波数である。
は、パネルサイズの増加と共にパネル容量値CP が増加
し、駆動周波数fも高くなるので、無効電力損失も大き
くなる。その結果、全体の消費電力の増大が小型パネル
の場合と比較して無視できないものとなる。また、大型
パネルでは負荷容量の、より大きな電源が必要になり、
電源回路自体も大きくなってしまう。従って、大型パネ
ルになればなる程、消費電力を削減できるプラズマディ
スプレイパネル電極の駆動回路を採用すれば、その効果
が大きいことになる。
プレイパネル電極の駆動回路は、例えば特公昭56−3
0730号公報、特開昭62−192798号公報ある
いは特開昭63−101897号公報等に開示されてい
る。
ィスプレイパネルの駆動回路図である。図6に示すよう
に、この駆動回路は、走査電極側駆動回路部37と、こ
の走査電極側駆動回路部37と同一構成の維持電極側駆
動回路部38とからなり、双方の回路部37,38はパ
ネル電極間容量39により結合される。ここでは、走査
電極側駆動回路部37を代表して回路構成およびその動
作を説明する。
の走査電極[C点](維持電極側駆動回路部38の時は
維持電極[D点])にコイル34を接続し、そのコイル
34の両端に4個のFETスイッチ30,32,35,
36を維持するとともに、2個のFETスイッチ30,
32の一端には電力回収用コンデンサ29を共通接続し
た構成である。尚、28,31,33は逆電流阻止用ダ
イオードであり、45,46はFETスイッチ30,3
2の寄生ダイオードを表したものである。
は、コイル34とパネル容量39とで直列共振を起こさ
せることにより共振周期の1/2の期間にパネル容量3
9の電荷を充放電させる。一方、電力回収用コンデンサ
29にパネル容量39が充電される電圧VSの約1/2
の電圧を外部から印加して、1回の走査電極パルス(維
持電極側駆動回路部38の時は維持電極パルス)でパネ
ル容量39への充放電に使用したエネルギーをコンデン
サ29に回収(電力回収)させることにより、次の走査
電極パルスでパネル容量39の充電に使用し、電圧VS
の電源線から新たに供給される電力を削減させる。
パルス波形図である。図7に示すように、波形Vcp
(C)は前述した図6の走査電極側駆動回路部37にお
けるC点での走査電極パルスであり、IN9、IN1
0、IN11、及びIN12は、それぞれFETスイッ
チ30、FETスイッチ35、FETスイッチ32、F
ETスイッチ36を駆動するための入力駆動パルスが入
力される入力端子である。
側駆動回路部38におけるD点での維持電極パルスを表
し、IN13、IN14、IN15、及びIN16は、
それぞれ図6のD点側の維持電極パルスを駆動するため
の維持電極側駆動回路部38を構成する4個のFETス
イッチを駆動するための入力駆動パルスが入力される入
力端子である。IL(C)及びIL(D)はパネルを充
電する方向を正としたときにコイル34等を流れる電流
波形である。波形Vcp(D)−Vcp(C)は、面放
電電極間の動作がわかりやすいように、維持電極−走査
電極の合成波形を示したものである。この波形が両電極
間でみた維持パルス波形である。
ル容量39における1サイクルでの電力損失P″は、走
査電極パルスC(あるいは維持電極パルスD)の立ち上
がり時間をtr、駆動回路37のスイッチング素子30
または32の抵抗分やダイオード31,33の順方向降
下による抵抗分とパネルの抵抗分の直列抵抗をR、コイ
ル34のインダクタンス値をLとすると、以下に示す数
2が成り立つ。
と比較すると、(tr×R)/(4×L)分だけ電力損
失が少ないことが分かる。
ち下がり時間tfとコイル34のインダクタンス値Lと
パネル容量39の容量値CP との間には、以下の数3に
示すような関係がある。
られる。
また抵抗分Rが少ない程、損失が少ないことになる。
マディスプレイパネルの駆動回路は、共通維持電極用と
走査電極用の2回路が必要である。このため、図6に示
すように、走査側電極パルスCを駆動するために入力端
子IN9〜入力端子IN12にそれぞれ入力される4個
の入力駆動パルス、共通維持電極パルスDを駆動するた
めに、入力端子IN13〜入力端子IN16にそれぞれ
入力される4個の入力駆動パルスが必要である。また、
走査側電極パルスCと共通維持電極パルスDは互いに半
周期位相をずらせて駆動しているため、入力端子IN9
〜入力端子IN12にそれぞれ入力される4個の入力駆
動パルスと入力端子IN13〜入力端子IN16に入力
される4個の入力駆動パルスは、別々の回路で作成され
ることになり、入力駆動パルス数が多かった。
ド31,33が存在するため、前記ダイオードの順方向
降下が抵抗成分として存在し、それが上述の数4の中の
直列抵抗Rに加わり消費電力の損失となる。
より簡単な回路構成として部品点数を減らすとともに消
費電力の損失が少ない、電力回収を行う表示パネルの駆
動回路を提供することにある。
ネルの電極に印加するパルスを発生すると共に、前記表
示パネルの一方の電極に接続され、前記表示パネルの電
極間静電容量に等価的に接続され、前記表示パネルの電
極間静電容量の充放電時に共振電流を発生させる第1の
充放電回路部と、前記表示パネルの他方の電極に接続さ
れ、前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続さ
れ、前記表示パネルの電極間静電容量の充放電時に共振
電流を発生させる第2の充放電回路部と、前記表示パネ
ルの一方の電極および他方の電極に接続されて前記表示
パネルの電極を一定の電位に保つ電圧クランプ部と、共
通接続された前記第1の充放電回路部の他端と前記第2
の充放電回路部の他端に接続される電力回収用のコンデ
ンサとからなることを特徴とする表示装置の駆動回路が
得られる。
電回路部が、前記表示パネルのパネル容量の充放電時に
共振電流を発生するコイルと、それぞれパネル容量の充
電時および放電時における共振電流を独立に制御するN
チャンネルのFETスイッチおよびPチャンネルのFE
Tスイッチとからなることを特徴とする表示装置の駆動
回路が得られる。
電回路部が、前記表示パネルのパネル容量の充放電時に
共振電流を発生するコイルと、それぞれパネル容量の充
電時および放電時における共振電流のそれぞれを独立に
制御するNチャンネルのFETスイッチおよびPチャン
ネルのFETスイッチとからなることを特徴とする表示
装置の駆動回路が得られる。
電回路部のPチャンネルのFETスイッチと前記第2の
充放電回路部のPチャンネルのFETスイッチとが共通
接続されていてこれら端子に前記電力回収用のコンデン
サが共通接続されていることを特徴とする表示装置の駆
動回路が得られる。
プ部が前記表示パネルのパネル容量の両端と電源線およ
び接地線間に接続される第1および第2のNチャンネル
のFETスイッチ並びに第1および第2のPチャンネル
のFETスイッチを有して構成されていることを特徴と
する表示装置の駆動回路が得られる。
される回路の一端をパネル容量の一端の電極に接続し
て、第1の直列共振回路を形成し、もう一つのコイルお
よびFETスイッチで構成される回路の一端をパネル容
量の他端の電極に接続して、第2の直列共振回路を形成
し、第1の直列共振回路と第2の直列共振回路のパネル
容量に接続してない両回路の他端を共通接続し、この地
点と対接地間に回収用のコンデンサを接続し、さらに、
パネル容量の両端に電源線あるいは接地線に接続された
4個のスイッチを接続する。このパネル容量の充放電の
度に第1の直列共振回路と第2の直列共振回路と4個の
スイッチの組み合わせにより共振を起こさせ、パネルの
充電に使用した電荷は、回収コンデンサに回収され、次
の充放電に使用する。このようにすると電源線から供給
されるパネルの充放電電力が減るので、駆動に要する消
費電力を少なくできる。
ルの両端の2個のFETスイッチは同一タイミングで動
作し、第2の直列共振回路を形成するコイルの両端の2
個のFETスイッチも、同一タイミングで動作している
ので、合計6個の入力駆動パルスですむことになり、従
来の駆動回路が両電極用に計8個の入力駆動パルスが必
要であったことと比較すると2個少ないので、駆動回路
規模が小さくなる。
在しないため、順方向降下の抵抗成分による消費電力損
失が少なくてすむ。
面を参照して説明する。図1は本発明の一実施例を示す
プラズマディスプレイパネルの駆動回路である。図1に
示すように、本実施例はプラズマディスプレイパネル1
の走査電極と維持電極間に接続されてこれら電極に印加
するパルスを発生すると共に、これら電極間の静電容量
であるパネル容量CPに等価的に直列接続された第1の
充放電回路部2と第2の充放電回路部3と、走査電極お
よび維持電極に接続させてこれらの電極を一定の電位に
保つ電圧クランプ部4とを含んでいる。
1の電極間容量CPの一端に接続され、このパネル容量
CPの充放電時に共振電流を発生するコイル10と、そ
れぞれパネル容量CPの充電時または放電時における共
振電流を独立に制御するNチャンネルのFETスイッチ
12およびPチャンネルのFETスイッチ14とを直列
接続して構成されている。
容量CPの他端に接続され、このパネル容量CPの充放
電時に共振電流を発生するコイル11と、それぞれパネ
ル容量CPの充電時または放電時における共振電流を独
立に制御するNチャンネルのFETスイッチ13および
PチャンネルのFETスイッチ15とを直列接続して構
成されている。
のFETスイッチ14のソース端子と第2の充放電回路
3のPチャンネルのFETスイッチ15のソース端子は
共通接続されていて、またこの端子に電力回収用コンデ
ンサ5も共通接続されている。
5のドレイン端子とソース端子の間にそれぞれ接続され
てるダイオード41,42,43,44はFETの寄生
ダイオードをあらわしている。
Pの両端と電源線(即ち、電源電圧VS)および接地線
間に接続される4つのFETスイッチ6〜9から構成さ
れている。また、FETスイッチ6,8およびFETス
イッチ7,9は共にCMOS型回路構成のPチャンネル
FETおよびNチャンネルFETを用い、FETスイッ
チ6〜9は、それぞれ入力端子IN1〜IN4に入力さ
れ、各ゲートに供給される異なるスイッチ駆動のための
入力駆動パルスで制御される。この電圧クランプ部4は
容量CPの端子電圧を電源電圧VSおよび接地線にクラ
ンプする機能を備えている。
(駆動電圧)およびその電流(駆動電流)の波形をタイ
ミングチャートにより示したものである。ここでは、上
述したスイッチFET6,7,8,9のゲート入力信号
による動作を表す波形と、パネル容量CPの走査電極側
の波形Vcp(A)、維持電極側の波形Vcp(B)
と、プラズマディスプレイパネルを充電する方向を正と
した場合のコイル10,11に流れる電流IL1,IL
2の波形とを示している。なお、8個のスイッチを駆動
するための入力端子IN1〜IN8に入力される入力駆
動パルスについてみると、入力端子IN5に入力される
入力駆動パルス(IN5)と入力端子IN7に入力され
る入力駆動パルス(IN7)、入力端子IN6に入力さ
れる入力駆動パルス(IN6)と入力端子IN8に入力
される入力駆動パルス(IN8)は互いに反転した信号
であるため、インバータを用いることにより6種類の入
力波形があればよい。
れる入力駆動パルス(IN1)がFETスイッチ6のゲ
ート・ソース間電圧として供給されると、期間aでオン
し、その他の期間b,c,d,e,fでオフとなる。ま
た、入力端子IN2に入力される入力駆動パルス(IN
2)がFETスイッチ7のゲート・ソース間電圧として
供給されると、期間dでオンし、その他の期間a,b,
c,e,fでオフとなる。同様に、入力端子IN3に入
力される入力駆動パルス(IN3)がFETスイッチ8
のゲート・ソース間電圧として供給されると、期間で
c,d,eオンし、その他の期間a,b,fでオフとな
る。同様に、入力端子IN4に入力される入力駆動パル
ス(IN4)がFETスイッチ9のゲート・ソース間電
圧として供給されると、期間a,b,fでオンし、その
他の期間c,d,eでオフとなる。一方、入力駆動パル
ス(IN5)及び入力駆動パルス(IN7)がそれぞれ
FETスイッチ12及びFETスイッチ14のゲート・
ソート間電圧として供給されると、期間b,fでオン
し、その他の期間a,c,d,eでオフとなり、また、
入力駆動パルス(IN6)及び入力駆動パルス(IN
8)がそれぞれFETスイッチ13及びFETスイッチ
15のゲート・ソート間電圧として供給されると、期間
c,eでオンし、その他の期間a,b,d,fでオフと
なる。
間fまでである。以下、図3を用いてクランプ動作を具
体的に説明する。
る各期間の回路動作説明図である。まず、図3(a)に
示すように、期間aにおいて、FETスイッチ6,9が
閉じられているので、パネル容量CPは電源(VS)と
接地間に接続されているので、図示の極性で充電電流I
cが流れ、パネル容量CPに電荷が充電される。従っ
て、A点での走査電極パルスVcp(A)は、電源電圧
VSにクランプされ、B点での維持電極パルスVcp
(B)は、接地されている。なお、FETスイッチ7,
8,12,13,14,15は開放状態にあり、以下同
様に特に説明しないFETスイッチは、開放されている
ものとする。
はFETスイッチ6を開き、所定の時間の経過後にFE
Tスイッチ12,14を閉じると、パネル容量CPに蓄
えられた電荷はコイル10を通り、電力回収用コンデン
サ5に向かって放電電流を流す。このとき、コイル10
には逆起電力が発生して電流(共振電流)IL1が流
れ、電力回収用コンデンサ5に電荷が蓄えられる。
(A)は下がり、この後にパネル容量部を流れる電流は
零に達する。
はパネル容量CPのA点の電位Vcp(A)が最低値に
なるときにFETスイッチ9,12,14を開き、FE
Tスイッチ8を閉じる。FETスイッチ8を閉じること
により、パネル容量CPのA点の電位Vcp(A)は零
電位にクランプされる。所定の時間の経過後にFETス
イッチ13,15を閉じると、電力回収コンデンサ5に
蓄えられた電荷はコイル11を通してパネル容量CPに
向かって流れる。このときコイル11の逆起電力によ
り、共振電流IL2が流れ、パネル容量CPが充電され
る。このとき、パネル容量CPを流れる電流が零に達す
ると、パネル容量CPのB点での電位Vcp(B)は、
電源電圧VS付近まで上昇する。
はFETスイッチ13,15を開き、FETスイッチ7
が閉じられるので、パネル容量CPは再び、電源(V
S)と接地間に接続されているので、図示の極性で充電
電流Icが流れ、パネル容量CPに電荷が充電される。
従って、B点での走査電極パルスVcp(B)は電源電
圧VSにクランプされ、A点での維持電極パルスVcp
(A)は、接地されている。
はスイッチ7を開き、所定の時間の経過後にFETスイ
ッチ13,15を閉じると、パネル容量CPに蓄えられ
た電荷はコイル11を通り、電力回収用コンデンサ5に
向かって放電電流を流す。このとき、コイル11には逆
起電力が発生して電流(共振電流)IL2が流れ、電力
回収用コンデンサ5に電荷が蓄えられる。
(B)は下がり、この後にパネル容量部を流れる電流は
零に達する。
ではパネル容量CPのB点の電位Vcp(B)が最低値
になるときにFETスイッチ8,13,15を開き、F
ETスイッチ9を閉じる。FETスイッチ9を閉じるこ
とにより、パネル容量CPのB点の電位Vcp(B)は
零電位にクランプされる。所定の時間の経過後にFET
スイッチ12,14を閉じると、電力回収コンデンサ5
に蓄えられた電荷はコイル10を通してパネル容量CP
に向かって流れる。このときコイル10の逆起電力によ
り、共振電流IL1が流れ、パネル容量CPが充電され
る。このとき、パネル容量CPを流れる電流が零に達す
ると、パネル容量CPのA点での電位Vcp(A)は、
電源電圧VS付近まで上昇する。
る。このようにして、電力回収用コンデンサ5に蓄えら
れた電荷は1サイクルで2回、パネル容量CPの充電に
使用される。
P、コイル10,11、電力回収用コンデンサ5および
各FETスイッチ6〜9および各FETスイッチ12〜
15のタイミングを制御した共振動作により、パネル容
量CPの充放電電力を削減し、次のサイクルまでの間
に、前のサイクルの無効電力の大部分を、少ない部品点
数で回収することができる。
いて検討する。まず、電源線の電圧VSと流入する直流
電流との積より消費電力Pを求め、また従来の駆動回路
の消費電力としてのCP ×VS2 ×fも求めて無効電力
の回収率ηを算出すると、回収率η(%)は以下に示す
数5にて求められる。
ると、電力回収用コンデンサの充放電の経路にダイオー
ドが不要となるので、回収率が向上した。図6に示す従
来例の回路のダイオード31,33は、電力回収用コン
デンサ29の充電経路が、FETスイッチ32を経由
し、放電経路がFETスイッチ30を経由するようにな
っているため、FETスイッチ30,32の内部寄生ダ
イオード45,46が図示の方向に存在するために、逆
電流が流れるのを阻止するためのものである。
いて、FETスイッチ12としてのNチャンネルFET
とFETスイッチ14としてのPチャンネルFETを、
FETスイッチ12のドレイン端子側をパネル容量CP
の一端に、FETスイッチ14のソース端子側を電力回
収用コンデンサ5に、向けるように接続することによ
り、寄生ダイオード41,43が図示のように順方向が
相反する向きに接続されている。
ETスイッチ13としてのNチャンネルFETとFET
スイッチ15としてのPチャンネルFETを、FETス
イッチ13のドレイン端子側をパネル容量CPの他端
に、FETスイッチ15のソース端子側を電力回収用コ
ンデンサ5に、向けるように接続することにより、寄生
ダイオード42,44が図示のように順方向が相反する
向きに接続されている。
期間b,fの場合、第1の充放電回路を経由して、パネ
ル容量CPとの間を流れるのが、第2の充放電回路の方
に逆電流が流れることはない。同様に、期間c,eの場
合、第2の充放電回路を経由して、パネル容量CPとの
間を流れるのが、第1の充放電回路の方に逆電流が流れ
ることはない。
と、VFによる抵抗分の電力損失が効いてくる。この抵
抗分は、順方向降下電圧VFをダイオードを流れる実効
値電流値で除した値に等しい。特にプラズマディスプレ
イパネルの駆動回路では、維持パルス電圧が、200V
近く必要なことや、パネル前面に維持パネル電圧よりも
さらに大きな電圧を印加することにより、パネル前面を
一度強制的に放電させ、書き込み放電をしやすくするた
めのプライミングパルスを用いることがある。従って、
この部品に挿入するダイオードはプライミングパルス印
加電圧より、高い400V耐圧品が必要である。
降下は大きい傾向があり、400V耐圧のものでは少な
くとも1.0V以上あり、例えば1Ar.m.s.の実
効値電流が流れるとすれば、1Ωの抵抗値があることに
なる。また、ダイオードの順方向降下による抵抗値はF
ETスイッチ12,13,14,15のオン抵抗値と同
程度であり、コイル10,11自身の内部抵抗値よりは
はるかに大きいため、抵抗分Rが大きくなり回収率の低
下を招くことになる。
ルの両電極の部品点数でみると、ダイオード4個全てが
不必要であり、電力回収用コンデンサも1個ですみ、部
品点数の削減が可能であり、FETスイッチの入力端子
に加える信号数を、ロジック信号でみると、8個から、
6個に削減できる。従って、駆動回路を少ない部品点数
で実現できるという効果もある。
ディスプレイパネルの駆動回路は、パネル容量の両端に
直列に接続される2つの充放電回路部と、4個のスイッ
チを備えた電圧クランプとを有し、パネル容量および2
つの充放電回路部で直列共振回路を形成することによ
り、維持パルスを印加した時に、パネル容量の充放電に
おいて発光に寄与しない無効電力の発生を抑え、パネル
容量とコイルの共振現象で誘起された電圧による電荷を
回収コンデンサに蓄積し、次の維持パルスのサイクルで
パネル容量の再充電に使用することができるので、パネ
ルの充放電に要する消費電力を低減できるという効果が
ある。すなわち無効電力を削減することができる。
電極および維持電極それぞれに共通駆動とし、スイッチ
駆動のための入力駆動パルスの数が6個でよいため、少
ない部品点数で実現できるという効果もある。
の大きいダイオードがないので、回路全体の消費電力も
少なくてすむという効果もある。
レイパネルの駆動回路図である。
波形特性図である。
スプレイパネルの平面およびX−X′線断面を示した図
である。
イパネルの平面図である。
ネルの駆動回路図である。
図である。
イッチ 10,11 コイル 41,42,43,44 FET寄生ダイオード IN1〜IN8 入力端子 CP パネル容量
Claims (5)
- 【請求項1】 表示パネルの電極に印加するパルスを発
生すると共に、前記表示パネルの一方の電極に接続さ
れ、前記表示パネルの電極間静電容量に等価的に接続さ
れ、前記表示パネルの電極間静電容量の充放電時に共振
電流を発生させる第1の充放電回路部と、前記表示パネ
ルの他方の電極に接続され、前記表示パネルの電極間静
電容量に等価的に接続され、前記表示パネルの電極間静
電容量の充放電時に共振電流を発生させる第2の充放電
回路部と、前記表示パネルの一方の電極および他方の電
極に接続されて前記表示パネルの電極を一定の電位に保
つ電圧クランプ部と、共通接続された前記第1の充放電
回路部の他端と前記第2の充放電回路部の他端に接続さ
れる電力回収用のコンデンサとからなることを特徴とす
る表示パネルの駆動回路。 - 【請求項2】 前記第1の充放電回路部が、前記表示パ
ネルのパネル容量の充放電時に共振電流を発生するコイ
ルと、それぞれパネル容量の充電時および放電時におけ
る共振電流を独立に制御するNチャンネルのFETスイ
ッチおよびPチャンネルのFETスイッチとからなるこ
とを特徴とする請求項1記載の表示パネルの駆動回路。 - 【請求項3】 前記第2の充放電回路部が、前記表示パ
ネルのパネル容量の充放電時に共振電流を発生するコイ
ルと、それぞれパネル容量の充電時および放電時におけ
る共振電流のそれぞれを独立に制御するNチャンネルの
FETスイッチおよびPチャンネルのFETスイッチと
からなることを特徴とする請求項2記載の表示パネルの
駆動回路。 - 【請求項4】 前記第1の充放電回路部のPチャンネル
のFETスイッチと前記第2の充放電回路部のPチャン
ネルのFETスイッチとが共通接続されていてこれら端
子に前記電力回収用のコンデンサが共通接続されている
ことを特徴とする請求項3記載の表示パネルの駆動回
路。 - 【請求項5】 前記電圧クランプ部が前記表示パネルの
パネル容量の両端と電源線および接地線間に接続される
第1および第2のNチャンネルのFETスイッチ並びに
第1および第2のPチャンネルのFETスイッチを有し
て構成されていることを特徴とする請求項1乃至4記載
の表示パネルの駆動回路。
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