JP2751218B2 - 表示画面操作方法 - Google Patents

表示画面操作方法

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JP2751218B2
JP2751218B2 JP63164757A JP16475788A JP2751218B2 JP 2751218 B2 JP2751218 B2 JP 2751218B2 JP 63164757 A JP63164757 A JP 63164757A JP 16475788 A JP16475788 A JP 16475788A JP 2751218 B2 JP2751218 B2 JP 2751218B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、会話処理システムにおける表示画面操作方
法に関し、特にメモリ書き等に好適な表示画面操作方法
に関する。
〔従来の技術〕
従来のワードプロセッサ(以下、「WP」という)等の
会話処理システムでは、例えば、日立日本語ワードプロ
セッサWord Pal 850操作説明書(昭和61年2月発行)≪
なじみ編≫35頁に示されているように、文書の一部を削
除するときは、カーソルによって削除する範囲を指定す
ると、範囲内の文字はすべて削除してしまうようになっ
ており、範囲内ではあるが、特定の文字は消去しないと
いうことはできない。また、グラフの削除も、上記説明
書≪使いこなし編≫69〜71頁に示されているように、カ
ーソルで指定した領域内のグラフはすべて削除してしま
う。更に、図形に関しては、同じく上記説明書≪使いこ
なし編≫69〜71頁に示されているように、まず、対象と
なる一つあるいは複数の図形をカーソルで指定した後、
削除を実行すると、指定した図形はすべて削除されてし
まう。
〔発明が解決しようとする課題〕
WPやパソコン(パーソナルコンピュータ)等の表示装
置を備えた機器が普及し、一般のオフィスでもメモ用紙
や文書に鉛筆やペンでメモをするのと同様のイメージ
で、WPやパソコンを使うことが可能になりつつある。
しかし、現在のWPやパソコン等のシステムでは、例え
ば、総務課から送られて来た文書に各課の課長が、送ら
れて来た文書は変えずに、上書きで独自のメモ書きを加
えて、課内に回覧するというようなことはできない。ま
た、完成した文書,文献等に、個人的なマークや注意書
きを上書きして、不必要になったらその上書きした部分
だけを消す、つまり、印刷文書に個人が鉛筆で書込みを
行い、不必要になったら消しゴムで鉛筆書きのみを消す
という、実際のオフィスで頻繁に行われているメモ書き
等もできない。
これから、オフィスのペーパーレス化を図って行く上
で、鉛筆でのちょっとしたメモリ機能を実現すること
は、ますます重要になって来ているが、上記従来技術で
は、例えば、消去等の操作を行う場合、その消去を行う
範囲(領域)あるいは文字,図形そのものを指示して、
その指示した範囲あるいは文字,図形すべてを消去して
おり、範囲内であっても、この部分は消去しないという
ことに対しての配慮がなされていなかった。
また、作成済み文書、例えば、WP通信で送られて来た
メッセージ文書は変えないで、利用者はその文書上に上
書きのみを行うという点にも配慮がなされていなかっ
た。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、表示した文字,図形に、ある特定の操
作(例えば、消去)に対して有効か無効かを示す有効性
情報を持たせ、その有効性情報の内容に応じて、特定の
操作を行うことにより、同一表示画面内の文字や図形
に、特定操作に対する有効無効属性を持たせ、WPやパソ
コン等で、メモ書き等の、通常、オフィスで頻繁に行わ
れている機能を実現することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するため、本発明の表示画面操作方法
は、文字,図形等を入力する入力手段と、この入力手段
で入力した文字,図形等を画面に表示する表示手段とを
有するシステムの表示画面操作方法において、表示手段
の画面の1画素の表示に用いる複数ビットの内の一以上
ビット(有効性情報ビット)で、表示手段により表示し
た文字,図形が特定の操作に対して有効か無効かを表
し、有効性情報ビットに基づき、文字,図形に対する特
定の操作を制御し、例えば、消去、拡大、縮小、複写、
移動等の特定の操作に対して有効である文字,図形等
と、無効である文字,図形等とを分けて記憶し、それぞ
れ分けて記憶した文字,図形等を対応付け、重ね合わせ
て表示する。また、特定の操作として、消去、拡大、縮
小、複写、移動等の書換え操作が文書単位で設定される
と、書換え操作が無効として設定された文書(基盤文
書)に対して上書き操作(上書きモード)のみの有効と
して設定し、基盤文書に対しては、上書きモードのみを
選択を許可する。そして、複数の上書き文書のそれぞれ
に対する書換え操作を、各上書き文書の作成者のみに有
効とする。
〔作用〕
本発明に係る表示画面操作方法においては、表示手段
で表示した文字,図形に付加した有効性記憶情報の内容
が“有効”ならその文字,図形に対しては特定の操作を
行い、“無効”ならその文字,図形に対しては特定の操
作を行わないように動作するので、例えば、特定の操作
を消去としたとき、画面全体に対して消去という操作を
行っても、消去される文字,図形と消去されない文字,
図形とがあり、鉛筆とペンで書分けたような機能を提供
できる。
また、基盤文書に上書きを行う場合には、基盤文書と
は別に上書期文書を設け、上書き時には上書き文書のみ
が編集対象になり、基盤文書は背景として表示するの
で、上書き機能を提供できる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明す
る。
第2図は本発明の利用例を示す図である。図の例で
は、2種類の表示手段と2種類の消去手段を有し、それ
ぞれ、キーボードやマウス等のポインティングデバイス
を操作することにより、表示・消去を行うことができ
る。第2図(a)の表示画面11には、第1表示手段であ
るボールペンを用いて書いた文字やグラフ等が表示され
ている。12は第1表示手段であるボールペンのアイコン
で、マウスでこのアイコンをピックしてからマウスやキ
ーボードを操作すると、画面に文字,図形,線分を書く
ことができる。13は第2の表示手段である鉛筆のアイコ
ンで、ボールペン12と同じく、マウスやキーボードを操
作すると画面に文字,図形,線分を書くことができる。
14は第1の消去手段である消ゴムのアイコンで、マウス
を操作すると、第2の表示手段である鉛筆で書いた文
字,図形,線分を消すことができるが、第1の表示手段
であるボールペンで書いた文字,図形,線分に対しては
有効ではない。ボールペンで書いた文字,図形,線分を
消せるのは、第2の消去手段である砂消ゴム(アイコン
15で表わされている)だけである。砂消ゴムは、ボール
ペンだけでなく、鉛筆で書いた文字,図形,線分をも消
すことができる。
第2図(b)は、利用者が、同(a)の画面に鉛筆で
注意書きやメモリを書いた状態を示している。この例で
は、2種類の表示手段で表示した文字,図形,線分は、
画面表示区別していないが、一方を破線にする等、線種
で区別したり、ブリンクする・しない等により区別した
り、いずれか一方だけを、コマンド入力により一時的に
消去し、確認できるようにしても良い。
第2図(c)は、同(b)の画面上半分を消ゴムで消
去したものであり、同(d)は同(b)の画面上半分を
砂消ゴムで消去したものである。消ゴムは鉛筆で書いた
ものにだけ有効なので、ボールペンで書いたものはその
まま残る。砂消ゴムは両方に有効なので、上半分すべて
を消去できる。
このように、通常、資料に鉛筆でメモすると同様に、
フリーハンドで書込むようなことが容易に行える。この
例では、砂消ゴムは両方の表示手段で書いたものに対し
て有効だが、ボールペンのみに有効としても良い。ま
た、上述の例では、表示手段,消去手段ともにシステム
固定で、かつ、どの消去手段がどの表示手段で書いたも
のに対して有効かという有効性情報の内容も固定として
いるが、利用者が自由に内容を変更したり、新しい消去
手段や表示手段を設定できるものとすることも可能であ
る。
第3図は、本発明を実施するシステムの構成を示すブ
ロック図である。図において、21は文字,図形等を入力
するキーボード、22は座標,図形,線分等を入力するた
めのマウス、また、23は鉛筆アイコンで書いた文字,図
形等の文書情報を保管する鉛筆用メモリ、24はボールペ
ンアイコンで書いた文字,図形等の文書情報を保管する
ボールペン用メモリ、25は鉛筆用メモリ内のどの文書
(部分)とボールペン用メモリ内のどの文書(部分)が
対応するかを管理している文書管理メモリ、26は消ゴム
アイコンと砂消ゴムアイコンによる消去操作が、上記鉛
筆用メモリとボールペン用メモリに対して有効かを示す
有効性メモリである。なお、27はCPUで、本CPUは、上述
のキーボードやマウスから入力した文字,図形等を鉛筆
用メモリ,ボールペン用メモリに書込み、文書管理メモ
リの内容に従って、鉛筆用メモリとボールペン用メモリ
を重ね合せて(ORで重ねる)、CRT28に表示したり、キ
ーボードやマウスからの消去操作指示に対して、有効性
メモリの内容に従って、鉛筆用メモリ,ボールペン用メ
モリの一部を消去し、重ね合せて表示する。本実施例で
は、有効性メモリは第4図に示すようになっており、消
ゴムアイコン選択時には、鉛筆用メモリのみが消去対象
となり、砂消ゴムアイコン選択時には、鉛筆用メモリ,
ボールペン用メモリの両方が消去対象になる。
第1図に、本実施例の動作フローチャートを示す。以
下、第1図に従って、本実施例の動作を説明する。
まず、システムは、現在どのアイコンが選択されてい
るかを調べ、鉛筆あるいはボールペンアイコンが選択さ
れていれば(ステップ31と32)、次に鉛筆アイコンか、
ボールペンアイコンかを調べる(ステップ33)。鉛筆ア
イコンであれば、入力指示に従って鉛筆用メモリに入力
文字,図形を書込み(ステップ34)、ボールペンアイコ
ンであれば、ボールペン用メモリに書込む(ステップ3
5)。次に、これらの鉛筆用メモリとボールペン用メモ
リとを重ね合せて画面に表示する(ステップ36)。一
方、消ゴムアイコンあるいは砂消ゴムアイコンが選択さ
れていれば、次に、消ゴムアイコンか、砂消ゴムアイコ
ンかを調べ(ステップ32,37,38)、消ゴムアイコンであ
れば、第4図の有効性メモリに示したように、鉛筆用メ
モリのみに対して消去を行い(ステップ39)、砂消ゴム
アイコンであれば、鉛筆用メモリとボールペン用メモリ
の両方に対して消去を行い(ステップ40)、その結果を
両方を重ね合せて表示する(ステップ36)。
なお、上記実施例においては、鉛筆用メモリとボール
ペン用メモリのように、文書情報を、それを書く媒体に
より別々に保持し、それぞれのメモリが消ゴム,砂消ゴ
ム等の消す媒体に対して有効か無効かを示す有効性メモ
リおよび鉛筆用メモリとボールペン用メモリの対応を示
す文書管理メモリを持っているが、これに限らず、記憶
すべき文書情報と、記憶した情報内容のどこがどの媒体
で書かれたか等の属性情報、および、どの媒体で書いた
もの(属性)はどういう操作(消ゴムによる等)に対し
て有効か無効かという属性と操作との関係を示す情報の
三つをメモリとして保持するようにしても良い。
先に示した実施例においては、二種類の表示手段それ
ぞれが消去手段に対する有効無効の情報を持っていた
が、複数の表示手段でなく、一つの表示手段で、各文字
・図形・画素がそれぞれ、消去手段に対する有効無効の
情報を持つようにしても良い。以下、この場合の具体例
を示す。
第5図は、試行錯誤によって一つの画像を作成する例
を示すものである。通常、一つの画像を作成する場合、
「A」はもう完成しているが、「B」は「A」とのバラ
ンスによって決めるということが多い。この例では、
「A」にあたるのが四角形、「B」にあたるのが、四角
形の中に書いた星である。星は四角形とのバランスを考
えて、何度も消ゴムで消して書き直すが、この場合、星
を消すときに誤って四角形の一部を消してしまうことが
ある。
そこで、四角形を書上げた時点で、マウス操作やコマ
ンド入力等で、四角形の、消ゴムに対する有効性情報の
内容を“無効”と設定すれば、利用者が消ゴムで、誤っ
て四角形の一部を消す操作を行っても、その操作は四角
形に対しては無効とみなし、四角形が消されることはな
い。このようにすれば、星だけを試行錯誤により、何度
も書き直すことが可能になる。
第5図に示した例においても、消ゴムによる消去が有
効なメモリと無効なメモリの二つを設け、両メモリを重
ね合せて表示しても良いが、本実施例では、1画素に1
ビット、消ゴムに対する有効・無効を示すビットを設け
た例を示す。例えば、通常は、第6図(a)に示すよう
に、1画素4ビットを用いて16色表示を行うとすると、
1画素に5ビットを用いて、第5ビットは消ゴムに対す
る有効性情報として用いるようにする。
具体的には、第6図(b)に示すように、四角形につ
いては、第5ビットを“1"として消ゴムによる消去を無
効とし、星については“0"として消ゴムによる消去を有
効としている。消ゴムで消去を行うときは、消去指示の
あった画素のうち、第5ビットが“0"のもののみ、第1
〜第4ビットをすべて“0"とし(つまり消去し)、第5
ビットが“1"の画素に対しては何も行わない。なお、1
画素あたりのビット数はそのままで、第4ビットを有効
性情報として、表示できる色の数を減らすようにしても
良い。
有効性情報の書込み文字,図形に対する変更において
は、1画素単位にマウスやキーボードを用いて変更指示
を示しても良いし、領域を指定し、領域内の線分,点等
をすべて有効あるいは無効と設定するようにしても良
い。また、文字,図形単位に画像を保持している場合に
は、文字(文字列),図形を指示し、指定した文字,図
形単位に有効性情報の内容を変更しても良い。
また、これから書く文字,図形の有効性情報の指示に
おいては、有効モード,無効モードのようにモードを設
けて、モード切換えにより指示しても良いし、デフォル
トとしていずれか一方に決めておき、書込み後、前述の
方法により変更するようにしても良い。
上記二つの実施例においては、消去に対する有効性の
有無による利用例を示したが、第7図では拡大,縮小に
対する利用例を示す。
第7図に示す例は、印鑑登録票を画面に表示したもの
である。太枠で示す領域は拡大縮小操作が“無効”とセ
ットされた領域である。この登録票全体を縮小する指示
を行うと、図面(b)に示すように、太枠内の部分以外
は縮小して表示されるが、太枠内は縮小されない。この
ようにすることにより、印鑑照合等の作業の能率を上げ
ることができる。また、拡大,縮小の他に、色の変化を
させても良い。すなわち、印鑑以外の部分の色は自由に
変化させるが、印鑑だけは、慣れている赤に決めてお
き、他の色への変化を無効とするようにすることも可能
である。
なお、第7図に示した例では、各図形領域毎に領域の
属性として、拡大,縮小操作の有効性情報を記憶するよ
うにしているが、領域ではなく、線分毎あるいは1画素
毎に記憶するようにしても良い。また、有効性情報の内
容は、コマンド等によって自由に変えられるようにして
も良い。
上述の各実施例においては、文書内の文字,図形ある
いは領域や1画素毎に有効性情報を持つ例を示したが、
以下、文書全体が特定操作に対して有効性情報(書換え
属性情報)を持つ例を示す。
第8図(a)に示す文書は、総務課から各課に送信さ
れて来た文書(以下、「基盤文書」という)である。こ
の文書自体は、消去,変更等すべての書換え操作が無効
であり、書換えられないが、上書きは有効となってい
る。送信されて来た文書に対して、各課の課長が独自の
コメントを上書きして各課内のメンバーに送信した文書
が、第8図(b)に示す文書である。
このように、通常、オフィスで行われている、送付さ
れた印刷済み文書に独自の上書きを付加後回覧するとい
った機能を、WPやパソコンを用いて実現する例を、以下
に説明する。
第9図は、複数個所でそれぞれ上書きを行う例を示し
ている。同図(a)は、ある人が作成した文書であり、
複数の回覧者に送信し、それぞれの回覧者に意見を書い
てもらう場合の例である。この場合、消去されたり変更
されたりすると元の文書のどこをどう直されたかわから
なくなるで、元の文書は消去したり変更したりせずに、
そのままの形で残しておくことが必要である。そこで、
元の文書は消去,変更等の操作に対しては無効となって
いる。
第9図(b)は、その回覧後の状況を示す表示例であ
る。二重線で消した部分もあくまでも上書きであり、下
に書いてある基盤文書はそのままになっている。この例
では、特に上書きか基盤文書かは分けて表示していない
が、色,線種,反転等により分けて表示しても良いし、
特定のコマンド入力で、いずれか一方だけを一時的に消
去するようにしても良い。更に、複数の回覧者がそれぞ
れ上書きする場合は、自分自身が書いた上書きのみ消
去,変更可能としても良い。自分か他人かの管理は、ID
番号の入力や、IDカードを用いて行うようにする。そし
て、回覧者毎に、色,線種等で分けて表示したり、コマ
ンド入力により、特定の回覧者が書いた上書きのみを表
示あるいは消去するようにしても良い。
上書き操作は、第10図に示すように、入力装置である
キーボード上に、ファンクションキーの一つとして上書
きキーを設けて、移動や変更,消去等の操作と同様に、
上記上書きキー押下により上書き操作を行うようにして
も良いし、第11図に示すように、上書き操作を行う上書
きモードを、文書作成モード,文書変更モード等に加え
て新たに設けて、上書きモードを選択することにより上
書きを行うようにしても良い。
なお、ここで表示する文書一覧(第11図(b))に
は、書換え不可の文書のみを示しても良いし、書換え可
の文書を含めた全文書でも良い。また、書換え不可の文
書は、上書きモードのみを選択可としても良い。例え
ば、文書変更モード選択時の文書一覧には、書換え可の
文書のみを表示し、書換え不可の文書は表示しない。更
に、上書きが有効か無効かを示す上書き属性情報を持
ち、上書き可の文書のみを上書き可能としても良い。
第11図に示した上書き手順のフローチャートを第12図
に、また、一つの基盤文書と上書き文書とから表示画面
を表示するイメージ図を第13図に示す。第12図におい
て、利用者がモード選択を行うと(ステップ61)、モー
ドが上書きモードか否かを判定し、上書きモード以外の
モードで選択されたときは、各モードの処理を行う(ス
テップ62)。上書きモードが選択されたときには、上書
き可能な文書の一覧を表示する(ステップ63)。利用者
が所望する文書を選択すると(第13図の例では、「講演
のお知らせ」)、基盤文書と上書き文書との対応関係を
保持した対応テーブル132を参照して、選択された基盤
文書と対応する上書き文書とを呼出す(ステップ64)。
ここで、対応する上書き文書が未作成のときは、作成し
て対応テーブルにも登録する(ステップ65と66)。呼出
した基盤文書133と上書き文書134を重ねて表示する(ス
テップ67)。利用者は、上書き文書のみを対象として、
編集を行い(ステップ68)、再び基盤文書と重ねて表示
する(ステップ67)。
上記各実施例によれば、表示画面上において、特定の
操作が有効な文字,図形,点と、無効な文字,図形,点
を共存させることができ、WPやパソコン等のOA機器上
で、印刷済み文書に鉛筆でメモ書きする,画像作成時に
鉛筆と消ゴムで作成し、完成した部分をボールペンで上
書きし徐々に完成させて行く等、通常のオフィスで行わ
れている鉛筆と消ゴムのイメージの機能を実現すること
ができ、OA機器の操作性を向上させる効果が得られる。
また、文書の特定部分(領域,文字,図形等)を特定
の操作に対してプロテクトすることができ、単独で使う
文書はもちろん、回覧等の文書あるいは添削を行う文書
等、複数の利用者が見たり書込んだりして使用する文書
の管理にも有効である。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明したように、本発明によれば、同一表
示画面内の文字や図形に、特定操作に対する有効無効属
性を持たせ、WPやパソコン等で、メモ書き等の、通常、
オフィス頻繁に行われている機能を実現可能な、表示画
面操作方法を実現できるという顕著な効果を奏するもの
である。また、元の文書を保ったまま上書きができ、通
常、オフィスで頻繁に行われている機能が実現可能とな
り、回覧や添削等多くの人が見たり、書込んだりする文
書の管理が容易になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の動作フローチャート、第2
図は実施例の利用例を示す表示画面フロー図、第3図は
本発明を実施するシステムの構成を示すブロック図、第
4図は有効性メモリの内容を示す図、第5図は他の実施
例を示す表示画面フロー図、第6図は第5図の実施例の
実現手段を示す図、第7図は更に他の実施例の表示画面
フロー図、第8図,第9図は更に別の実施例の表示画面
フロー図、第10図は上書きを行うキーを設けたキーボー
ドを示す図、第11図は上書きモードを設けた場合の表示
画面フロー図、第12図は上書き実行手順を示すフローチ
ャート、第13図は上書きを行ったときの表示画面の表示
過程を示す図である。 11:表示画面、12:ボールペンアイコン、13,51:鉛筆アイ
コン、14,52:消ゴムアイコン、15:砂消ゴムアイコン、1
6,26:有効性メモリ、21:キーボード、22:マウス、23:鉛
筆用メモリ、24:ボールペン用メモリ、25:文書管理メモ
リ、26:有効性メモリ、27:CPU、28:CRT、53:鉛筆カーソ
ル、54:消ゴムカーソル、101:上書きキー、131:メモ
リ、132:対応テーブル、133:基盤文書、134:上書き文
書。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前田 章 神奈川県川崎市麻生区王禅寺1099番地 株式会社日立製作所システム開発研究所 内 (56)参考文献 特開 昭62−267854(JP,A) 特開 昭60−49389(JP,A) 特開 昭63−285675(JP,A) 特開 平1−129362(JP,A)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文字,図形等を入力する入力手段と、該入
    力手段で入力した文字,図形等を画面に表示する表示手
    段とを有するシステムの表示画面操作方法において、前
    記表示手段の画面の1画素の表示に用いる複数ビットの
    内の一以上のビット(有効性情報ビット)で、前記表示
    手段により表示した文字,図形が特定の操作に対して有
    効か無効かを表し、前記有効性情報ビットに基づき、前
    記文字,図形に対する前記特定の操作を制御することを
    特徴とする表示画面操作方法。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の表示画面操作方法におい
    て、前記特定の操作に対して有効である文字,図形等
    と、無効である文字,図形等とを分けて記憶し、それぞ
    れ分けて記憶した前記文字,図形等を対応付け、重ね合
    わせて前記表示手段で表示することを特徴とする表示画
    面操作方法。
  3. 【請求項3】請求項1、もしくは、請求項2のいずれか
    に記載の表示画面操作方法において、前記特定の操作別
    に前記表示手段の画面を割当て、各画面を重ね合わせて
    表示し、前記各画面単位で前記特定の操作を行なうこと
    を特徴とする表示画面操作方法。
  4. 【請求項4】請求項1から請求項3のいずれかに記載の
    表示画面操作方法において、前記特定の操作は、前記表
    示手段が表示した文字,図形等の消去、拡大、縮小、複
    写、移動の少なくともいずれか一つを含むことを特徴と
    する表示画面操作方法。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれかに記載の
    表示画面操作方法において、前記入力手段を介して入力
    された指示に基づき、前記文字,図形の前記特定の操作
    に対する有効性及び無効性を設定・変更することを特徴
    とする表示画面操作方法。
  6. 【請求項6】請求項1から請求項5のいずれかに記載の
    表示画面操作方法において、前記入力手段を介して入力
    された指示に基づき、前記特定の操作の種類を設定・変
    更することを特徴とする表示画面操作方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の表示画面操作方法におい
    て、前記特定の操作として、消去、拡大、縮小、複写、
    移動の少なくともいずれか一つを含む書換え操作が、文
    書単位で設定されると、前記書換え操作が無効として設
    定された文書(基盤文書)に対して、該基盤文書を書換
    えない上書き操作のみを有効として設定することを特徴
    とする表示画面操作方法。
  8. 【請求項8】請求項7に記載の表示画面操作方法におい
    て、前記上書き操作の設定を選択するメニュー(上書き
    モード)を表示し、前記基盤文書に対しては、前記上書
    きモードのみの選択を許可することを特徴とする表示画
    面操作方法。
  9. 【請求項9】請求項7、もしくは、請求項8のいずれか
    に記載の表示画面操作方法において、前記基盤文書と、
    該基盤文書に上書きされた1以上の文書(上書き文書)
    とを、重ね合わせて表示することを特徴とする表示画面
    操作方法。
  10. 【請求項10】請求項9に記載の表示画面操作方法にお
    いて、複数の前記上書き文書のそれぞれに対する前記書
    換え操作を、各上書き文書の作成者のみに有効として設
    定することを特徴とする表示画面操作方法。
  11. 【請求項11】請求項9、もしくは、請求項10のいずれ
    かに記載の表示画面操作方法において、前記入力手段か
    らの指示に基づき、前記基盤文書と前記複数の上書き文
    書を選択して表示することを特徴とする表示画面操作方
    法。
JP63164757A 1988-04-13 1988-06-30 表示画面操作方法 Expired - Fee Related JP2751218B2 (ja)

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