JP2750294B2 - 結束機のための袋押え装置 - Google Patents

結束機のための袋押え装置

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JP2750294B2
JP2750294B2 JP7156056A JP15605695A JP2750294B2 JP 2750294 B2 JP2750294 B2 JP 2750294B2 JP 7156056 A JP7156056 A JP 7156056A JP 15605695 A JP15605695 A JP 15605695A JP 2750294 B2 JP2750294 B2 JP 2750294B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65BMACHINES, APPARATUS OR DEVICES FOR, OR METHODS OF, PACKAGING ARTICLES OR MATERIALS; UNPACKING
    • B65B51/00Devices for, or methods of, sealing or securing package folds or closures; Devices for gathering or twisting wrappers, or necks of bags
    • B65B51/04Applying separate sealing or securing members, e.g. clips
    • B65B51/08Applying binding material, e.g. to twisted bag necks

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パン、菓子等を入れた
ビニール袋等の可撓性袋の袋口を、結束ひもで結束する
ための結束装置において適用される袋押え装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】この種の結束装置としては種々なものが
提案されているが、例えば、特公昭63−62416号
公報には、「紐送り機構、紐切断機構、紐巻込み機構、
紐捻り機構の駆動元を単一軸に配す適宜枚数の間欠ギ
ヤ、カム等をもって行なう機構として、誤動作を招かな
いコンパクトな袋口の結束装置を提供すること」を目的
としたものである「袋口の結束装置」が提案されてい
る。
【0003】この従来の結束装置は、上記公報の特許請
求の範囲の記載からすると、「金属線等の芯線が埋設さ
れた偏平結束紐を所定長繰り出し、切断し、袋口に掛け
渡して、結束紐端をすくい乍ら回転する折り爪を備えた
袋口の結束装置において、先端に袋口案内溝2を形成し
た一対の側壁1a、1bよりなる偏平枠体1の前記袋口
案内溝2の軸線と同一線上となる基端に駆動元軸3を設
け、該駆動元軸3の前面側に電源開放円弧カム4を片面
に配した紐繰出し用間欠ギヤ5と、該間欠ギヤ5と一体
の紐捻り用間欠フェースギヤ6を軸着し、該紐捻り用間
欠フェースギヤ6に、先端に折り爪26を有する直交主
軸24の基端のピニオン25を噛合させると共に、前記
駆動元軸3の背面側に紐巻込み用アーム用カム7を一体
の取付け、該紐巻込み用アーム用カム7の間欠回転位置
に下端を臨ませた従動杆15を揺動自在に設け、該従動
杆15の軸15’に先端に前端巻込み可動爪部11と中
途に後動押え可動爪20を備えた擺動アーム16を枢着
し、前記紐繰出用間欠ギヤ5に静止用弧部14を切欠し
た伝動ギヤ9を噛合させ、該静止用弧部14が前記電源
開放円弧カム4面を滑動するように配すと共に、前記伝
動ギヤ9と同軸に一対の摩擦車11、12の一方を軸着
したことを特徴とする袋口の結束装置」という構成を有
した、図21及び図22に示すようなものであり、その
目的を達成することができたものである。
【0004】しかしながら、この特公昭63−6241
6号公報に示された結束装置は、上記公報の第5欄第4
3行目以下の記載からすると、その結束作業をするにあ
たっては、「菓子、パン等の商品の入った袋の袋口をま
とめるように絞り状として袋口案内溝へ差し込めば」と
いうの条件となっているものである。つまり、この結束
装置では、結束しようとする袋口を人手等によってある
程度まで絞り込んでおくこと、及び結束が済むまでその
状態を維持することが条件となっているものであり、絞
り込むための人手を必要としているものである。
【0005】また、袋口の絞り込みを人手で行おうとす
ると、その絞り込み量に自ずと差異が出てくることにな
り、大量の袋の結束を安定した状態・品質で行うことが
困難となるものである。しかも、袋の大きさが変われ
ば、「袋口案内溝」へ絞り込んで挿入する場合の力も当
然変えなければならないものであり、それに慣れない
と、袋口のしっかりした結束が行えないことになる。
【0006】一方、この種の結束機で使用される結束ひ
もとしては、鉄線等の金属細線を芯材とした合成樹脂製
のものが一般的に採用されているのであるが、場合によ
ってはその金属細線が邪魔になることがあるため、近年
では金属細線を全く使用しない合成樹脂製の結束ひもが
採用されることが多くなってきている。この合成樹脂製
の結束ひもは、その弾力性が強いことから、結束機によ
る結束時においてしっかりと押さえておかなければなら
ないものであり、そうしないと非常にゆるい結束しかで
きなくなるものである。
【0007】そこで、本発明者は、袋口の結束を安定し
た品質で行うことができ、しかも袋の大きさが変化して
も結束品質が安定したものとなるようにするにはどうし
たらよいかについて種々検討を重ねてきた結果、本発明
を完成したのである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、この種の袋
口結束装置における上記実状に鑑みてなされたもので、
その解決しようとする課題は、結束のより一層の自動化
と、結束品質の向上である。
【0009】すなわち、本発明の目的とするところは、
袋口の絞り込みを自動的に行えて、袋の大きさが変わっ
ても、その袋口の結束を常に強固にかつ安定した品質で
行うことができる結束装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに、まず請求項1に係る発明の採った手段は、実施例
において使用する符号を付して説明すると、「収納物を
入れた可撓性袋Wの結束すべき袋口Waを案内する案内
溝211を有する基板210と、この基板210側に設
けられて案内溝211の近傍に結束ひも300を導出す
る送り装置220と、案内溝211内に案内された袋口
Waの周囲に巻き付けられた結束ひも300の結束と所
定長の切断とを行うツイスター230とを備えて、可撓
性袋Wの袋口Waの結束を行う結束機200のための袋
押え装置100Aであって、回転駆動される円板11に
一端が連結され他端に連結ピン12を有するリンク10
と、このリンク10の連結ピン12に連結されるととも
に基板210側の枢軸20に連結される結束ひも案内板
30と、この結束ひも案内板30と枢軸20にて同軸的
に支持されてその先端に袋口Waのための保持溝41を
有した袋押え板40と、この袋押え板40に形成されて
リンク10側の連結ピン12が係合される円弧状の長穴
43と、袋押え板40と基板210との間に介装されて
袋押え板40を案内溝211側に付勢するスプリング5
0とを備えたことを特徴とする結束機200のための袋
押え装置100A」である。
【0011】すなわち、この袋押え装置100Aは、枢
軸20によって結束ひも案内板30と同軸的に支持した
袋押え板40により、基板210の案内溝211内に挿
入されてきた可撓性袋Wの袋口Waをしっかりと案内溝
211の内端に押え付けるようにしたものであり、その
時の押圧力は、この袋押え板40と基板210間に介装
した(引張り)スプリング50によって確保するように
したものである。また、この袋押え板40と結束ひも案
内板30との間の連携は、リンク10側の連結ピン12
を結束ひも案内板30上に直接連結するとともに、この
連結ピン12の一部を袋押え板40に形成した長穴43
内に係合させることにより行うようにして、この長穴4
3の範囲内で結束ひも案内板30の戻りに対して袋押え
板40を遅らせて行うようにしたものであり、これによ
り、袋押え板40による袋口Waの押圧を、可撓性袋W
による結束が十分完了するまで維持するようにしたもの
である。
【0012】また、以上の課題を解決するために、請求
項2に係る発明の採った手段は、同様に、「収納物を入
れた可撓性袋Wの結束すべき袋口Waを案内する案内溝
211を有する基板210と、この基板210側に設け
られて案内溝211の近傍に結束ひも300を導出する
送り装置220と、案内溝211内に案内された袋口W
aの周囲に巻き付けられた結束ひも300の結束と所定
長の切断とを行うツイスター230とを備えて、可撓性
袋Wの袋口Waの結束を行う結束機200のための袋押
え装置100Bであって、基板211に形成されたラッ
ク212に噛合するピニオン213を有して基板に対し
て往復動される往復台60と、この往復台60上に枢軸
20にて回動自在に設けられてこの枢軸20上の歯車2
1を介してピニオン213と連動回動する結束ひも案内
板30と、この結束ひも案内板30と枢軸20にて同軸
的に支持されてその先端に袋口Waのための押え部42
を有した袋押え板40と、この袋押え板40と結束ひも
案内板30との各先端間に介装されて両者を拡開すべく
付勢するスプリング50とを備えたことを特徴とする結
束機200のための袋押え装置100B」である。
【0013】すなわち、この請求項2に係る袋押え装置
100Bは、袋口Waが比較的大きなものである場合の
結束を行なうのに適したもので、上記の請求項1に係る
袋押え装置100Aと同様に、枢軸20によって基板2
10に同軸的に支持した結束ひも案内板30と袋押え板
40とを備えたものではあるが、この結束ひも案内板3
0と袋押え板40とを支持している往復台60の往復動
の際に、結束ひも案内板30側の歯車21が、基板21
0側のラック212に噛合しているピニオン213によ
って回動されるようにして、結束ひも案内板30及び袋
押え板40の案内溝211側への回動を行うようにした
ものである。
【0014】
【作用】次に、各請求項に係る袋押え装置100A及び
100Bの作用について、その作動を順に追いながら説
明するが、これらの袋押え装置100Aまたは100B
は、図1〜図4に示した結束機200に付設されて作動
するものであるから、まず結束機200側の作動につい
て説明する。
【0015】この結束機200は、図1〜図4に示すよ
うに、カバーによりその上端部に水平状に配置した基板
210を包み込んだものとしたものであり、その上部に
組み込んだ送り装置220によって、図示後方側に配置
してあるリール上の結束ひも300を順次引き込むよう
にしたものである。勿論、基板210を包み込んだカバ
ーにも、基板210側に案内溝211に対応する案内溝
が形成してあり、この案内溝内には、図2に示したよう
に、検知機構70を構成している挿入検知レバー71の
爪72が臨んでいるものである。また、このカバーの案
内溝の正面には、図3に示したように、ツイスター23
0の先端が臨んでいるものである。
【0016】送り装置220は、図5及び図10に示す
ように、基板210上に配置されているもので、駆動モ
ータ81によって右回転駆動される一対のピンチローラ
221を有していて、これらのピンチローラ221によ
って挟み込んだ結束ひも300を、案内レール222に
よって図10中の仮想線にて示したように送り出すもの
である。
【0017】ツイスター230は、図5及び図11に示
すように、その先端が案内溝211の内端側に対向して
いるものであり、基板210の後端に設けた駆動モータ
82によって所定量回転するものである。つまり、この
ツイスター230は、例えば図12に示すように、結束
ひも300が常に挿通されている溝と、結束ひも300
の先端を係止するアームとを有するもので、このアーム
によって可撓性袋Wの袋口Waに巻回された結束ひも3
00を先端でつかんで、二つ折りされた結束ひも300
をひねることにより、袋口Waの結束を行うものであ
る。そして、このツイスター230は、結束ひも300
の所定長での切断を行ない、その後に上述した結束を行
なうものである。
【0018】以上の送り装置220及びツイスター23
0の作動は、基板210上に設けてある検知機構70に
よって、及び図示しないスイッチ等により制御されるも
のであり、特に、送り装置220は駆動モータ81の右
回転によって駆動される。検知機構70は、図5、図1
3及び図14に示すような構成を有しているものであ
り、可撓性袋Wの案内溝211への挿入、またはこれか
らの排出の検知に基づいて上記送り装置220の作動を
制御するものである。すなわち、結束の済んだ可撓性袋
Wが案内溝211から取り出されると、この検知機構7
0の挿入検知レバー71はスプリング73の作用によっ
て図13に示した状態に戻るのであり、これによりスイ
ッチ74が作動されてこれから送り装置220側に信号
が発せられるのである。この信号を受けた送り装置22
0は、前述したように、結束ひも300を所定長送り出
して、この結束ひも300による次の結束を待機するこ
とになるのである。
【0019】また、袋口Waを結束するための可撓性袋
Wが挿入される前の案内溝211においては、図2、図
5及び図13に示したように、検知機構70を構成して
いる挿入検知レバー71の爪72が露出している。従っ
て、案内溝211内に袋口Waを挿入してやれば、この
爪72が作動して、次の袋押え装置100Aまたは10
0B、及びツイスター230の作動開始のための信号を
発するのである。
【0020】なお、実施例の挿入検知レバー71には、
図13等に示したように、その爪72の外側になる部分
に押圧部75が形成してあり、袋口Waによって爪72
を押すと、この押圧部75が袋口Waの背後に回り込ん
でくるようにしてある。つまり、この押圧部75は、袋
口Waのある程度の押圧を行うものであり、次の袋押え
装置100Aあるいは袋押え装置100Bの袋押え板4
0の作動を補助するものである。
【0021】・請求項1に係る袋押え装置100Aの作
用について さて、以上のような作動を行う結束機200の基板21
0には、図5〜図9に示したような請求項1に係る袋押
え装置100Aが設けてあるのであるが、この袋押え装
置100Aは、次のような作動をするのである。
【0022】すなわち、前述したように、案内溝211
内に袋口Waを挿入することによって検知機構70のス
イッチ74が作動して、これにより駆動モータ81が円
板11を左回転駆動(本実施例では1回転)させるので
ある。この円板11の1回転の間に、本発明の袋押え装
置100Aを構成している結束ひも案内板30及び袋押
え板40は、次のように結束ひも300の袋口Waに対
する巻回と、袋口Waの案内溝211に対する押圧とを
行うのである。
【0023】まず、結束ひも案内板30についてみてみ
ると、この結束ひも案内板30にはリンク10を介して
円板11の回動力が往復動として伝達されるのであり、
これにより結束ひも案内板30は、枢軸20を中心とし
た所定範囲内での往復回動を行うものである。この結束
ひも案内板30の回動は、右回りの最大位置が図5に示
した位置となるものであり、一方左回りの最大位置が図
7に示した位置となるものであって、結束ひも案内板3
0はこれの間を往復回動するものである。
【0024】さて、この結束ひも案内板30が回動を始
める前には、図5中の仮想線にて示したように、結束ひ
も300の先端が前述した送り装置220によって送り
出されているから、この結束ひも案内板30が回動すれ
ば、結束ひも300の先端は、図8の(イ)等において
示したように、そのひも送りアーム31の先端に形成し
てあるひも保持溝32内に係止される。結束ひも案内板
30が回動するときには、案内溝211の内端には可撓
性袋Wの袋口Waが位置しているのであるから、結束ひ
も案内板30が回動することによって、結束ひも300
の先端は袋口Waの周囲に巻回されることになるのであ
る。
【0025】この結束ひも案内板30の図5に示した位
置から図7に示した位置までへの回動時において、枢軸
20によってこれと同軸的に設けた袋押え板40は、次
のように可撓性袋Wの袋口Waの押圧を行うものであ
る。なお、実施例の結束機200では、前述したよう
に、検知機構70の挿入検知レバー71によっても袋口
Waの押圧がなされているものであり、袋押え板40に
よる押圧作動がより一層効果的に行えるようになってい
るものである。
【0026】この袋押え板40は、枢軸20によって結
束ひも案内板30と同軸的に基板210に取付けられて
いるのであり、結束ひも案内板30と同様に枢軸20を
中心とした往復回動をするものとなっている。この袋押
え板40の往復回動は、次の作用によって、結束ひも案
内板30と同じではなく、しかもその往復回動範囲も可
撓性袋Wの袋口Waの大きさに応じて変化し得るものと
なっている。
【0027】まず、可撓性袋Wの袋口Waが小さい場
合、すなわち、図7に示したように、袋押え板40の押
え部42の外端と基板210側の案内溝211の内端と
によって形成される最小の保持空間90の中に袋口Wa
が完全に収納されるものである場合には、リンク10が
結束ひも案内板30を図5に示した状態から図示左方へ
押し始めてから、図7に示した最大左回転位置まで押し
ていく間に、袋押え板40はスプリング50の作用によ
って結束ひも案内板30とともに左回転する。このと
き、リンク10と結束ひも案内板30とを連結している
連結ピン12は、図5に示したように、袋押え板40側
の長穴43の図示右端側に当接した状態となっている。
【0028】ここで、結束ひも案内板30がその最大左
位置(図7に示した状態)までくると、結束ひも案内板
30が一旦停止するが、その時には、スプリング50の
引張り作用によって袋押え板40がさらに回転し、袋押
え板40は、袋口Waが小さいときには、例えば図7に
示した位置まで回転するのである。このとき、保持空間
90は、前述したように最小のものとなっているから、
可撓性袋Wの袋口Waは袋押え板40の押え部42と案
内溝211の内端によってしっかりと押圧されることに
なるのである。
【0029】換言すれば、可撓性袋Wの袋口Waが大き
く拡っている場合でも、この袋口Waは袋押え板40の
押え部42によって案内溝211の内端側に押え付けら
れるのであり、これを結束するための結束ひも300の
量を少なくするとともに、この結束ひも300による結
束をゆるみなく行えるようにしているのであり、前述し
たツイスター230による結束の品質を向上させるので
ある。以上の作用が成立するのは、結束ひも案内板30
とは別の袋押え板40を用いるとともに、この袋押え板
40をスプリング50によって結束方向に付勢するよう
にし、かつ結束ひも案内板30とは長穴43及びこれに
当接する連結ピン12を介して連動するようにしている
からである。勿論、袋押え板40の押え部42と案内溝
211の内端とによって構成される保持空間90の外側
を、結束ひも案内板30側のひも送りアーム31が回り
込むようになっているから、保持空間90内にて小さく
まとめられた袋口Waの周囲に結束ひも300が十分巻
き付け得るものであることは言うまでもない。
【0030】そして、重要なことは、結束ひも300に
よる袋口Waの結束を行い始めると、リンク10がさら
に回動して結束ひも案内板30が、図7に示した位置か
ら右方向へ回動し始めるのであるが、この結束ひも案内
板30とリンク10を連結している連結ピン12は、図
7に示した状態の袋押え板40の長穴43内を図示右方
へ移動するのみで、この連結ピン12が長穴43の右端
に当接するまでは袋押え板40を回動させないことであ
る。つまり、袋口Waを結束ひも300によって結束を
行っている間は、この袋口Waは、スプリング50によ
って左回転すべく付勢されたままの袋押え板40の押え
部42によって押圧されたままであり、保持空間90内
に保持されたままとなっているのである。従って、結束
ひも300による結束は、袋口Waにゆるみを生ずるこ
となく行われるのであり、かつ、この間に結束ひも案内
板30の元位置(図5に示した位置)への復帰が袋押え
板40による袋口Waの押圧に悪影響を与えることなく
行えて、次の準備作業等を予め行うことができるのであ
り、全体として非常に効率のよい袋押え装置100Aと
なっているのである。
【0031】可撓性袋Wが比較的大きくて、袋口Waも
大きい場合には、結束ひも案内板30はリンク10によ
って強制回動されるのであり、この間に袋口Waの案内
溝211の内端への押圧は、袋押え板40によって前述
したようになされる。この袋口Waが大きい場合には、
袋押え板40は図7に示した位置まで回動することはな
いが、それでもスプリング50の作用によって袋押え板
40は袋口Waを案内溝211内に押え付けていること
には変わりはない。そして、このように袋押え板40に
よって案内溝211の内端側へ押圧された袋口Waの周
囲には、結束ひも案内板30の結束ひも300を保持し
たひも送りアーム31が回り込むのであるから、この結
束ひも300のツイスター230への受け渡しが確実に
なされ、結束ひも300による袋口Waの結束がゆるみ
なく行われることは前述した通りである。
【0032】・請求項2に係る袋押え装置100Bにつ
いて 前述した請求項1に係る袋押え装置100Aでは、その
結束ひも案内板30と袋押え板40とが基板210に対
する定位置で回転するものであったが、この請求項2に
係る袋押え装置100Bでは、基板210の案内溝21
1に対して傾斜した状態で設けた枢軸案内溝215内を
往復動することになる枢軸20によって、結束ひも案内
板30及び袋押え板40が案内溝211に対して回動し
ながら往復動する点が異なっている。つまり、この請求
項2に係る袋押え装置100Bは、袋口Waが比較的大
きくなる可撓性袋Wに適用するのに適したものである。
【0033】この袋押え装置100Bでは、図17に示
すように、上述したピニオン案内溝214及び枢軸案内
溝215内に一部が露出する往復台60が、その基板2
10の下面側に配置してあって、この往復台60は、基
板210の上面側になる連結リンク61を介して揺動ア
ーム62に連結してある。従って、図示しない駆動モー
タによって揺動アーム62が揺動すると、往復台60は
枢軸案内溝215に沿って往復動することになる。
【0034】一方、基板210側には、図18に示すよ
うに、枢軸案内溝215と平行なラック212が形成し
てあって、このラック212には往復台60側のピニオ
ン213が噛合し、さらにこのピニオン213は枢軸2
0と一体的な歯車21に噛合しているから、往復台60
が枢軸案内溝215に沿って往復動すれば、枢軸20に
一体的に設けてある結束ひも案内板30が、図16に示
した位置より少し右方から図15に示した位置まで往動
しながら回動することになるのである。このとき、袋押
え板40は枢軸20に対して回転自在となっているので
あるが、これと結束ひも案内板30との先端間には両者
を拡開するためのスプリング73が介装してあるから、
袋押え板40は枢軸20に追随して往動及び回動するこ
とになるものとなっている。
【0035】ここで、案内溝211の内端側に可撓性袋
Wの袋口Waが挿入されていれば、この袋口Waの袋押
え板40による押圧は袋押え板40の回動初期直後から
なされるのであり、またこの場合の袋口Waの大きさの
差異による調整はスプリング73によってなされるので
ある。従って、結束ひも案内板30が最大限左回転した
ときには、袋口Waは袋押え板40の押え部42によっ
てしっかりと案内溝211内に押圧されるのであり、か
つ結束ひも300はひも送りアーム31によって袋口W
aの周囲を巻回してツイスター230によるねじり、つ
まり結束を待つことになる。
【0036】次いで、結束ひも案内板30が戻り始める
のであるが、この場合には結束ひも案内板30のみが戻
り始めるのであり、袋押え板40は袋口Waを押圧した
ままの状態をしばらく維持することになる。何故なら、
戻る結束ひも案内板30に対して袋押え板40はスプリ
ング73によって拡開する方向に付勢されているから、
この付勢力がある間は、袋押え板40は案内溝211内
への袋口Waの押圧をし続けるのであり、この間結束ひ
も案内板30のみが戻りつつあることになるのである。
【0037】以上のことによって、この請求項2に係る
袋押え装置100Bにおいても、袋口Waの案内溝21
1側内端への押圧がしっかりとなされるのであり、袋口
Waの結束ひも300による結束品質が向上するととも
に、その袋押え板40による袋口Waの押圧がなされて
いる間に結束ひも案内板30を元位置に復帰させ得るの
であるから、結束作業を短時間内に効率よく行えるので
ある。
【0038】上記いずれの請求項に係るものであって
も、結束作業を行うための袋口Waの押圧、及び結束ひ
も300による結束作業時における袋口Waの押圧を、
各袋押え板40によって確実かつ自動的に行えるのであ
るから、人手を要することがないことは当然として、ゆ
るみのない結束を行うことができて、結束品質が向上さ
れるのである。
【0039】
【実施例】次に、各請求項に係る発明を図面に示した実
施例に従って説明するが、その前に、本発明が採用され
る結束機200側の共通する部分について説明する。そ
して、各袋押え装置100A及び100Bについては、
その共通部分の説明が済んだ後に、それぞれ項を分けて
詳細に説明する。
【0040】さて、この結束機200は、図1〜図4に
示したような概観を有しているものであり、図1の図示
右側に配置したドラムに巻回してある長尺な結束ひも3
00を、当該結束機200の上部に配置した各機構に向
けて送り込むようにしてある。結束機200の上部に
は、各機構を組み付けた基板210が略水平に配置して
あり、この基板210に形成してある案内溝211は、
図1及び図2の図示左方側に向けて開口するようにして
ある。なお、図1〜図4では、この基板210はカバー
によって覆った状態が示してあり、実際には現れていな
いが、このカバーには案内溝211を露出させるための
開口が形成してあるから、この案内溝211のみは図2
に示したように現われているものである。
【0041】この結束機200による結束作業を行う場
合には、図2に示したように、結束ひも300の先端部
が案内溝211の近傍になるように配置されているので
あり、この案内溝211内には検知機構70を構成して
いる挿入検知レバー71の爪72が露出している。そこ
で、作業者が、結束すべき可撓性袋Wの袋口Waをこの
案内溝211内に挿入すれば、検知機構70の検知によ
って当該結束機200を構成している各機構が作動を始
めるのであり、結束作業が自動的になされることになる
のである。このため、この結束機200は、図10に示
したような結束ひも300の送り装置220と、結束ひ
も300を袋口Waの回りに結束するための図11に示
したようなツイスター230と、前述した案内溝211
内に露出する爪72を有した図13及び図14に示した
ような検知機構70を有しているのである。
【0042】送り装置220は、図10に示したよう
に、基板210の後端(図示右端)からツイスター23
0の近傍に延在する結束ひも300のための案内溝を有
した案内レール222を備えていて、この案内レール2
22の周囲には結束ひも300を挟み込んで送り出すた
めの一対のピンチローラ221を配置して構成したもの
である。この送り装置220は、結束ひも300の先端
部をツイスター230を通して案内溝211の近傍に送
り出すためのものであるから、案内レール222の先端
はツイスター230に向かうものとしてある。また、各
ピンチローラ221は、例えば図6等において示した駆
動モータ81の右回転によって所定量回転されるもので
あり、その作動は、検知機構70側のスイッチ74等に
よって制御されるものである。
【0043】ツイスター230は、例えば図11に示し
たような公知のものであり、図3の案内溝211内側に
臨んでいる部分によって、所定長の結束ひも300のね
じり作動を行うものである。つまり、このツイスター2
30は、例えば、図12の(イ)にて示したように、袋
口Waの周囲に配置された結束ひも300の基端が挿通
される溝と、結束ひも300の先端を係止するアームと
を有しており、これらの溝とアームとによって保持した
結束ひも300を所定量回転することにより、図12の
(ロ)にて示したように、袋口Waの結束ひも300に
よる結束を行うようにしたものである。そして、このツ
イスター230には、カッターが付設してあり、結束前
の結束ひも300の一部を自動的に切断するものとして
ある。
【0044】検知機構70は、基板210に対して回動
自在に設けた挿入検知レバー71と、この挿入検知レバ
ー71を常に元位置に復帰させるスプリング73と、挿
入検知レバー71の動きを検知するスイッチ74(本実
施例ではフォトマイクロセンサ)とを有しているもので
あるが、本実施例の挿入検知レバー71には、前述した
ような案内溝211内に突出する爪72と、この爪72
より外側にある押圧部75とが形成してある。
【0045】すなわち、この検知機構70は、スイッチ
74によって後述する袋押え装置100Aまたは100
Bの作動制御と、前述したツイスター230及びこれが
有しているカット装置の作動制御を行うとともに、押圧
部75によって可撓性袋Wの袋口Waのある程度の押圧
をも行うものである。つまり、この検知機構70の挿入
検知レバー71が、案内溝211内への袋口Waの挿入
によって、図13に示した状態から右方向へ回動し始め
ると、袋押え装置100Aまたは100Bと、ツイスタ
ー230とを作動させ始めるのであり、結束作業が済ん
で案内溝211内から袋口Waが外され、挿入検知レバ
ー71が図13に示した元位置に復帰すると、送り装置
220を右回転させ作動し始めるようにしてあるもので
ある。なお、駆動モータ81は、送り装置220と、以
下に述べる袋押え装置100Aまたは100Bとの共通
の駆動源となっているもので、右回転によって送り装置
220を、また左回転によって袋押え装置100Aまた
は100Bを駆動するものである。
【0046】・請求項1に係る袋押え装置100Aにつ
いて 図5〜図9には、請求項1に係る袋押え装置100Aが
示してあり、この袋押え装置100Aは、主として、回
転駆動される円板11に一端が連結され他端に連結ピン
12を有するリンク10と、このリンク10の連結ピン
12に連結されるとともに基板210側の枢軸20に連
結される結束ひも案内板30と、この結束ひも案内板3
0と枢軸20にて同軸的に支持されてその先端に袋口W
aのための保持溝41を有した袋押え板40と、この袋
押え板40に形成されてリンク10側の連結ピン12が
係合される円弧状の長穴43と、袋押え板40と基板2
10との間に介装されて袋押え板40を案内溝211側
に付勢するスプリング50とを備えたものである。
【0047】すなわち、この袋押え装置100Aにおい
ては、図5〜図7に示したように、まず駆動モータ81
によって左1回転だけ回転される円板11が基板210
に設けてあり、この円板11にはリンク10の図示左端
が連結してある。このリンク10の図示左端は、枢軸2
0によって基板210に対して回転自在に組付けた結束
ひも案内板30の一部に連結ピン12により連結してあ
り、この連結ピン12の一部は、枢軸20により結束ひ
も案内板30と同軸的に基板210に連結した袋押え板
40の長穴43内に係合させてある。
【0048】結束ひも案内板30は、図8の(イ)に示
したような略草刈ガマ状の平面形状を有しているもので
あり、その大部分は、枢軸20が来る部分を中心とした
円弧状のひも送りアーム31としてあり、このひも送り
アーム31の先端には、図8の(イ)〜(ホ)に示した
ようなひも保持溝32が形成してある。換言すれば、こ
の結束ひも案内板30のひも送りアーム31は、案内溝
211内に挿入された袋口Waの周囲に回り込めるよう
な形状にしたものであり、当該結束ひも案内板30の回
転に伴って、その先端のひも保持溝32により結束ひも
300を受けとってこれを袋口Waの周囲に配置するも
のなのである。
【0049】この結束ひも案内板30上に配置される袋
押え板40は、図9の(イ)に示したような略扇型の平
面形状を有しているもので、特に、その図示左端部分
は、図5に示したように、結束ひも案内板30側のひも
送りアーム31の内側になる円弧状の外形を有したもの
として形成してある。また、この袋押え板40の図示左
端部分には、図9の(ロ)中の点線、及び図9の(ロ)
〜(ニ)に示したように、結束ひも300のための保持
溝41が形成してあり、この左端部分の図示下方端面は
袋口Waのための押え部42としてある。さらに、この
袋押え板40には、図9の(イ)にて示したように、枢
軸20によって支持される部分を中心とした円弧状の長
穴43が形成してあるのであり、この長穴43内には、
図5及び図7に示したように、結束ひも案内板30とリ
ンク10とを連結している連結ピン12の一部が係止さ
れるものとしてある。
【0050】そして、この袋押え板40の一部には、特
に図9の(イ)及び図5に示したように、スプリング5
0の一端を係止するための係止部が一体的に形成してあ
り、このスプリング50の他端は基板210側に係止す
るようにしてある。本実施例におけるスプリング50は
引張りスプリングであり、袋押え板40を最大図7に示
した位置まで左回転させるべく付勢するものであるが、
そのような作用をなすのであれば、このスプリング50
は実施例のような引張りスプリングに限定されるもので
はない。
【0051】・請求項2に係る袋押え装置100Bにつ
いて 図15〜図20には、請求項2に係る袋押え装置100
Bが示してあり、この袋押え装置100Bは、主として
基板211に形成されたラック212に噛合するピニオ
ン213を有して基板に対して往復動される往復台60
と、この往復台60上に枢軸20にて回動自在に設けら
れてこの枢軸20上の歯車21を介してピニオン213
と連動回動する結束ひも案内板30と、この結束ひも案
内板30と枢軸20にて同軸的に支持されてその先端に
袋口Waのための押え部42を有した袋押え板40と、
この袋押え板40と結束ひも案内板30との各先端間に
介装されて両者を拡開すべく付勢するスプリング50と
を備えたものである。
【0052】すなわち、この袋押え装置100Bでは、
前述した請求項1に係る袋押え装置100Aにおける結
束ひも案内板30及び袋押え板40が枢軸20を中心に
往復回転するものであったのに対し、結束ひも案内板3
0及び袋押え板40は往復台60とともに案内溝211
の近傍を往復動するとともに、往復台60とともに往復
動する枢軸20を中心にした往復回転をするものとした
ものである。そのために、この袋押え装置100Bで
は、図17に示したように、案内溝211に対して傾斜
し互いに平行なピニオン案内溝214及び枢軸案内溝2
15を基板210に形成してある。そして、ピニオン案
内溝214の図示上側に位置する基板210には、図1
8に示したように、このピニオン案内溝214と平行な
歯部を有するラック212が取付けてあり、このラック
212には往復台60上のピニオン213が噛合するよ
うにしてある。
【0053】往復台60は、基板210の両ピニオン案
内溝214及び枢軸案内溝215の下面側に配置される
ものであり、この往復台60の図示右端には、基板21
0の上方に配置した連結リンク61の左端が回動可能に
連結してある。この連結リンク61の右端には、基板2
10の下側に配置されて揺動駆動される揺動アーム62
の先端が、基板210に形成した円弧溝216を通して
連結してある。従って、揺動アーム62が駆動モータ8
1等によって揺動駆動されると、この駆動力が連結リン
ク61を介して往復台60に伝達されるのであり、往復
台60はピニオン案内溝214及び枢軸案内溝215に
対して往復動することになるのである。
【0054】この往復台60に対しては、図18に示し
たように、基板210上のラック212に噛合するピニ
オン213が設けてあり、このピニオン213は往復台
60上の枢軸20に歯車21を介して噛合してあるか
ら、枢軸20は往復台60の往復動に伴って往復台60
上にて往復回動するものである。そして、この枢軸20
に対しては、図19に示したように、結束ひも案内板3
0が一体的に設けてあるとともに、この結束ひも案内板
30の上側になる袋押え板40が、図20に示したよう
に、回動自在に設けてあるのである。
【0055】この袋押え装置100Bにおける結束ひも
案内板30は、図15及び図19に示したような平面形
状を有するものであり、この結束ひも案内板30も、前
述した袋押え装置100Aのそれと同様なひも送りアー
ム31及びひも保持溝32を有しているものである。な
お、本実施例の結束ひも案内板30は、図19にも示し
たように、枢軸20を中心とする円弧状溝33が形成し
てあり、この円弧状溝33内にはピニオン213の支持
軸が係止されるようにしてある。つまり、この円弧状溝
33は、これによって結束ひも案内板30の往復回転範
囲を規定することもできるものであるが、その規定は往
復台60の往復動範囲が規定されていることにより十分
なものとなっているため、むしろ当該結束ひも案内板3
0の往復回動時における基板210からの浮き上がりを
防止して、結束ひも300の送りを確実にするためのも
のである。
【0056】一方、結束ひも案内板30上に配置される
袋押え板40は、図15及び図20に示したように、結
束ひも300のための保持溝41と、袋口Waを押圧す
るための押え部42とを有していることは前述した請求
項1に係る袋押え装置100Aの場合と同様であるが、
この袋押え装置100Bの袋押え板40における押え部
42は図示したような直線的なものとしてその製造が容
易となるようにしてある。このように押え部42の形状
を簡単にできるのは、当該袋押え板40が袋口Waの周
囲に対して、往復台60による直進を行いながら、かつ
枢軸20を中心とした回動をもなすものとしてあるから
である。
【0057】この袋押え板40の枢軸20を中心とした
回動は、この袋押え板40と結束ひも案内板30との間
のつるまきコイルバネであるスプリング50を介して結
束ひも案内板30の回動力が伝達されることによりなさ
れるようになっている。つまり、スプリング50は、結
束ひも案内板30及び袋押え板40の先端部分に介装し
てあって、両者を枢軸20を中心に拡開するように付勢
するものであるから、結束ひも案内板30が往復台60
側のピニオン213及び枢軸20上の歯車21によって
左方向へ回動されると、この回動力が当該スプリング5
0を介して袋押え板40側に伝達されるから、結果的
に、袋押え板40は結束ひも案内板30の回動に伴って
回動することになるのである。
【0058】この袋押え板40が、その回動によって案
内溝211の保持空間90内にある袋口Waに当接すれ
ば、結束ひも案内板30のさらなる回動によって、当該
袋押え板40は袋口Waを案内溝211の端部内に押圧
するものである。その押圧量は袋口Waの大きさによっ
て変化するが、スプリング50が結束ひも案内板30と
の間に介在していることにより、結束ひも案内板30の
所定位置までの回動が規制されることはない。逆に言え
ば、袋口Waが大きければ大きい程、その案内溝211
内への押圧はスプリング50のバネ力によって強くなる
のであり、結束ひも300による袋口Waの結束は常に
安定した品質でなされることになるのである。
【0059】勿論、この袋押え装置100Bにおいて
も、結束ひも案内板30が元位置への復帰回動する際に
は、袋押え板40はスプリング50の付勢力によって袋
口Waを案内溝211に押圧したままの状態が少し続く
のである。そして、結束ひも案内板30がスプリング5
0を十分拡開するまで復帰回動すれば、今度はこのスプ
リング50によって袋押え板40を元位置へ復帰回動さ
せることになるのである。
【0060】
【発明の効果】以上、詳述した通り、まず請求項1に係
る発明によれば、上記実施例にて例示した如く、「収納
物を入れた可撓性袋Wの結束すべき袋口Waを案内する
案内溝211を有する基板210と、この基板210側
に設けられて案内溝211の近傍に結束ひも300を導
出する送り装置220と、案内溝211内に案内された
袋口Waの周囲に巻き付けられた結束ひも300の結束
と所定長の切断とを行うツイスター230とを備えて、
可撓性袋Wの袋口Waの結束を行う結束機200のため
の袋押え装置100Aであって、回転駆動される円板1
1に一端が連結され他端に連結ピン12を有するリンク
10と、このリンク10の連結ピン12に連結されると
ともに基板210側の枢軸20に連結される結束ひも案
内板30と、この結束ひも案内板30と枢軸20にて同
軸的に支持されてその先端に袋口Waのための保持溝4
1を有した袋押え板40と、この袋押え板40に形成さ
れてリンク10側の連結ピン12が係合される円弧状の
長穴43と、袋押え板40と基板210との間に介装さ
れて袋押え板40を案内溝211側に付勢するスプリン
グ50とを備えたこと」にその構成上の特徴があり、こ
れにより、袋口の絞り込みを自動的に行えて、袋の大き
さが変わっても、その袋口の結束を常に強固にかつ安定
した品質で行うことができる結束装置を提供することが
できるのである。
【0061】すなわち、この請求項1に係る袋押え装置
100Aによれば、その結束ひも案内板30によって結
束ひも300の袋口Waの回りへの送りを確実に行うと
ともに、この結束ひも案内板30とは別の動きをする袋
押え板40によって可撓性袋Wの袋口Waの案内溝21
1内に対する押圧を行うようにしたので、袋口Waの案
内溝211での保持を自動的かつ安定した状態で行うこ
とができるのであり、結束ひも300による袋口Waの
結束をより一層自動化することができて、結束の品質も
向上させることができるのである。
【0062】また、以上のような構成を採用することに
よって、当該袋押え装置100Aの構成全体を簡単なも
のとすることができるのであり、これにより、従来から
ある結束機200のための送り装置220やツイスター
230、及び検知機構70の構成を大きく変えることな
く、上述した効果を有する袋押え装置100Aを提供す
ることができるのである。換言すれば、送り装置22
0、ツイスター230及び検知機構70等の従来品をそ
のまま利用することができて、効果の優れた袋押え装置
100Aとすることができるのである。
【0063】そして、請求項2に係る発明においては、
同様に、「収納物を入れた可撓性袋Wの結束すべき袋口
Waを案内する案内溝211を有する基板210と、こ
の基板210側に設けられて案内溝211の近傍に結束
ひも300を導出する送り装置220と、案内溝211
内に案内された袋口Waの周囲に巻き付けられた結束ひ
も300の結束と所定長の切断とを行うツイスター23
0とを備えて、可撓性袋Wの袋口Waの結束を行う結束
機200のための袋押え装置100Bであって、基板2
11に形成されたラック212に噛合するピニオン21
3を有して基板に対して往復動される往復台60と、こ
の往復台60上に枢軸20にて回動自在に設けられてこ
の枢軸20上の歯車21を介してピニオン213と連動
回動する結束ひも案内板30と、この結束ひも案内板3
0と枢軸20にて同軸的に支持されてその先端に袋口W
aのための押え部42を有した袋押え板40と、この袋
押え板40と結束ひも案内板30との各先端間に介装さ
れて両者を拡開すべく付勢するスプリング50とを備え
たこと」にその構成上の特徴があり、この袋押え装置1
00Bによっても、袋口の絞り込みを自動的に行えて、
袋の大きさが変わっても、その袋口の結束を常に強固に
かつ安定した品質で行うことができる結束装置を提供す
ることができるのである。
【0064】すなわち、この袋押え装置100Bによれ
ば、袋押え板40と結束ひも案内板30とが、袋口Wa
側に前進してその周囲に回り込むようにしてあるから、
大きな袋口Waの結束を行なう結束機200とすること
ができるのである。また、この袋押え装置100Bによ
れば、結束作業を略完全に自動化することができて、そ
の結束品質をも安定したものとすることができるのであ
り、従来からある結束機200の送り装置220、ツイ
スター230及び検知機構70をそのまま利用して構成
することができるのであり、安価な袋押え装置100B
として提供することができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した結束機の側面図である。
【図2】同結束機の平面図である。
【図3】同結束機の拡大正面図である。
【図4】同結束機の背面図である。
【図5】請求項1に係る袋押え装置の要部を示した平面
図である。
【図6】同袋押え装置の側面図である。
【図7】同袋押え装置の結束ひも案内板及び袋押え板が
最大限回動したときの位置関係を示すもので、(イ)は
その平面図、(ロ)は側面図である。
【図8】袋押え装置において採用している結束ひも案内
板を示すもので、(イ)はその拡大平面図、(ロ)は同
正面図、(ハ)は同背面図、(ニ)は同左側面図、
(ホ)は同右側面図である。
【図9】袋押え装置において採用している袋押え板を示
すもので、(イ)はその平面図、(ロ)は正面図、
(ハ)は背面図、(ニ)は右側面図である。
【図10】本発明が適用される結束機の送り装置を示す
平面図である。
【図11】本発明が適用されるツイスターの送り装置を
示す平面図である。
【図12】図11に示したツイスターによって可撓性袋
の袋口を結束ひもによって結束する状態を示すもので、
(イ)は結束前を、また(ロ)は結束後の状態の部分斜
視図である。
【図13】本発明が適用される検知機構の送り装置を示
す平面図である。
【図14】同検知機構の正面図である。
【図15】請求項2に係る袋押え装置を示すもので、各
結束ひも案内板及び袋押え板が最大限回動した時の状態
の部分平面図である。
【図16】同袋押え装置を示すもので、各結束ひも案内
板及び袋押え板が元位置から少し進んだ位置にある場合
の状態を示す部分平面図である。
【図17】同結束ひも案内板及び袋押え板を支持するた
めの往復台と基板との関係を示す部分平面図である。
【図18】図17の往復台にピニオン及び歯車を組付け
た状態を示す部分平面図である。
【図19】往復台上の枢軸に結束ひも案内板を組付けた
状態を示す部分平面図である。
【図20】同枢軸に袋押え板を組付けて結束ひも案内板
を省略した部分平面図である。
【図21】従来の結束機を示す斜視図である。
【図22】同部分拡大平面図である。
【符号の説明】
100A 袋押え装置 100B 袋押え装置 10 リンク 11 円板 12 連結ピン 20 枢軸 21 歯車 30 結束ひも案内板 31 ひも送りアーム 32 ひも保持溝 40 袋押え板 41 保持溝 42 押え部 43 長穴 50 スプリング 60 往復台 61 連結リンク 62 揺動アーム 70 検知機構 71 挿入検知レバー 72 爪 73 スプリング 74 スイッチ 81・82駆動モータ 90 保持空間 200 結束機 210 基板 211 案内溝 212 ラック 213 ピニオン 214 ピニオン案内溝 215 枢軸案内溝 220 送り装置 221 ピンチローラ 222 ガイド 230 ツイスター 300 結束ひも

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】収納物を入れた可撓性袋の結束すべき袋口
    を案内する案内溝を有する基板と、この基板側に設けら
    れて前記案内溝の近傍に結束ひもを導出する送り装置
    と、前記案内溝内に案内された前記袋口の周囲に巻き付
    けられた結束ひもの結束と所定長の切断とを行うツイス
    ターとを備えて、前記可撓性袋の袋口の結束を行う結束
    機のための袋押え装置であって、 回転駆動される円板に一端が連結され他端に連結ピンを
    有するリンクと、このリンクの前記連結ピンに連結され
    るとともに前記基板側の枢軸に連結される結束ひも案内
    板と、この結束ひも案内板と前記枢軸にて同軸的に支持
    されてその先端に前記袋口のための保持溝を有した袋押
    え板と、この袋押え板に形成されて前記リンク側の連結
    ピンが係合される円弧状の長穴と、前記袋押え板と基板
    との間に介装されて袋押え板を前記案内溝側に付勢する
    スプリングとを備えたことを特徴とする結束機のための
    袋押え装置。
  2. 【請求項2】収納物を入れた可撓性袋の結束すべき袋口
    を案内する案内溝を有する基板と、この基板側に設けら
    れて前記案内溝の近傍に結束ひもを導出する送り装置
    と、前記案内溝内に案内された前記袋口の周囲に巻き付
    けられた結束ひもの結束と所定長の切断とを行うツイス
    ターとを備えて、前記可撓性袋の袋口の結束を行う結束
    機のための袋押え装置であって、 前記基板に形成されたラックに噛合するピニオンを有し
    て前記基板に対して往復動される往復台と、この往復台
    上に枢軸にて回動自在に設けられてこの枢軸上の歯車を
    介して前記ピニオンと連動回動する結束ひも案内板と、
    この結束ひも案内板と前記枢軸にて同軸的に支持されて
    その先端に前記袋口のための押え部を有した袋押え板
    と、この袋押え板と前記結束ひも案内板との各先端間に
    介装されて両者を拡開すべく付勢するスプリングとを備
    えたことを特徴とする結束機のための袋押え装置。
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