JP2749711B2 - 位置認識方法 - Google Patents

位置認識方法

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JP2749711B2 JP18428790A JP18428790A JP2749711B2 JP 2749711 B2 JP2749711 B2 JP 2749711B2 JP 18428790 A JP18428790 A JP 18428790A JP 18428790 A JP18428790 A JP 18428790A JP 2749711 B2 JP2749711 B2 JP 2749711B2
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、光線路網監視システムにおける心線選択装
置において、線路網側の多数の光コネクタの位置を認識
する位置認識方法に関するものである。
<従来の技術> 光線路網では数百心の多心光ファイバや、多数本のテ
ープファイバを束ねたバンドルテープファイバが用いら
れている。このような光線路網において、心線選択や測
定や監視等を行うには、多心光ファイバでは1本づつ光
ファイバを選択して各光ファイバ毎に個別に測定等を行
い、バンドルテープファイバでは1本づつテープファイ
バを選択して各テープファイバ毎に個別に測定等を行
う。
ここで、光線路網を監視することに関する従来技術
を、3例あげて説明する。
第5図は、「大規模低損失1×N光スイッチ/NTT電気
通信研究所/電子情報通信学会総合全国大会(昭和62
年)2073,P9−156」として発表された光スイッチを示
す。同図に示すようにアダプタ盤1には多数の光コネク
タ2が装着されており、各光コネクタ2には多心光ファ
イバの光ファイバ(心線)が個別に取り付けられてい
る。一方、ロボット4のハンド部には、1個の光コネク
タ5が装着されており、この光コネクタ5には測定器6
から導出した1本の光ファイバ7が取り付けられてい
る。またロボット4はコンピュータ8により操縦制御さ
れる。そしてコンピュータ8の制御により、ロボット4
のハンドに備えた光コネクタ5を、多数の光コネクタ2
のうち指定したものの位置まで移動して指定した光コネ
クタ2に接続する。このように接続した状態で1本の光
ファイバ3の測定・監視等をする。
第6図(a)(b)は、「10心一括1×1000光スキャ
ンスイッチ/古河電気工業株式会社/電子情報通信学会
春季全国大会(1989年)C−449,P4−238」として発表
された光スキャンスイッチである。全体構成を示す第6
図(a)および嵌合部を抽出して示す第6図(b)から
わかるように、マスタテープファイバ11が取り付けられ
たマスタコネクタ12は、XY移動ステージ13に、若干の自
在性(ガタ)を持たせて備えられている。コネクタテー
ブル14には、1000個(20×50の配列)のコネクタ15が平
面的に備えられている。各コネクタ15には、テープファ
イバが備えられるとともに、一対のガイド穴15aが形成
されている。マスタコネクタ12には、ガイド穴15aに嵌
入する一対のガイドピン12aが形成されている。そし
て、XY移動ステージ13により、マスタコネクタ12を、指
定したコネクタ15上に位置させ、しかる後にマスタコネ
クタ12を押し下げると、ガイドピン12aがガイド穴15aに
誘導されて嵌合する。この場合、マスタコネクタ12がガ
タを有しているのでこの嵌合はスムーズにでき、結果と
してマスタテープファイバ11と指定したコネクタ15側の
テープファイバとを接続することができる。
次に三次元測定器を利用して単心光コネクタの位置を
認識する方法を第7図及び第8図を参照して説明する。
第7図に示すように、光コネクタ架21には、n(個)×
m(個)の配列で単心の光コネクタ22が平面的に備えら
れている。光コネクタ架21は三次元測定器23にセットさ
れ、この三次元測定器23により、光コネクタ架21におけ
る各光コネクタ22の位置を測定する。このように光コネ
クタ22の位置測定がされた光コネクタ架21は、第8図に
示すように、心線選択装置の三軸ステージ24にセットさ
れる。三軸ステージ24の移動部には単心のマスタ光コネ
クタ25が備えられている。この場合、三軸ステージ24の
コントローラ(図示省略)は、三次元測定器23による測
定結果を基に、ステージの原点に対する各光コネクタ22
の位置を校正をする。そしてマスタ光コネクタ25を移動
して、多くの光コネクタ23のうちで指定したものに接続
させる。
<発明が解決しようとする課題> ところで第5図に示す技術は、光コネクタ2に光コネ
クタ5を嵌合する技術であり、第6図に示す技術はコネ
クタ15にマスタコネクタ12を嵌合する技術であり、光線
路網側の光コネクタ2(第5図)やコネクタ15(第6
図)の正確な位置を認識することができない。したがっ
て両従来技術では、装置に機械的なガタを付けておき、
若干の位置ズレはガタにより吸収してコネクタ嵌合を図
っている。そして、光線路網側の光コネクタの位置認識
はまったく行なっていない。さらに多心光コネクタに関
しては、従来例の嵌合方法では、ガイドピンとガイド穴
の摩擦によるガイド穴の摩耗が激しいため、その位置認
識方法を確立しなければならないという課題がある。
一方、第7図及び第8図に示す技術では、光線路網側
の光コネクタ22の位置認識を心線選択装置に組み込む前
に行なわなければならず、組み込む際に三軸ステージ24
の原点との位置校正を行なわなければならないという課
題がある。
本発明は、上記課題を解消し、単心光コネクタであっ
ても多心光コネクタであっても容易に正確な位置認識を
行うことのできる位置認識方法を提供することを目的と
する。
<課題を解決するための手段> 上記課題を解決する本発明は、光コネクタに備えた光
ファイバのコアから出射する光束を、上記光ファイバの
出射面に平行な少なくとも2軸方向に移動可能な移動手
段に搭載した撮像系で撮像し、上記撮像系の撮像面内に
おける上記光束の位置を基にして、上記移動手段に対す
る上記光束の相対的な位置を求め、上記移動手段の原点
からの上記移動手段の絶対的な位置と上記相対的な位置
とを基に、上記原点からの上記光束および上記光コネク
タの絶対的な位置を求めることを特徴とする。
<作用> 撮像系により移動手段に対する光束の相対位置を求
め、移動手段の絶対位置と上記相対位置とを基に、光コ
ネクタの絶対位置が求められる。
<実 施 例> 以下に本発明の実施例を図面に基づき詳細に説明す
る。
第1図は本発明方法を適用した心線選択装置を示し、
第2図は心線選択装置のコネクタ嵌合部を示す。両図に
示すように、光コネクタ架101には光線路網側の多数の
多心光コネクタ102が備えられている。各多心光コネク
タ102には、多心光ファイバ103の光ファイバ103aが取り
付けられるとともに、一対のガイド穴102aが形成されて
いる。そして、指定した多心光コネクタ102に取り付け
た任意の1本の光ファイバ103aからは、光源104から送
られてきた光が出射する。
一方、心線選択装置の三軸ステージ105は、三軸コン
トローラ106の制御により作動する。マスタ多心光コネ
クタ107は、三軸ステージ105の作動により、多心光コネ
クタ102に取り付けた光ファイバ103aの出射面に平行な
面内で上下・左右に動くとともに、多心光コネクタ102
に向い前後進する。この多心光コネクタ102には、多心
光ファイバ108が取り付けられるとともに、一対のガイ
ドピン107aが備えられている。
更に本実施例では、三軸ステージ105に対物レンズ109
が搭載されている。対物レンズ109は、マスタ多心光コ
ネクタ107の動きに伴なって動くとともに、多心光コネ
クタ102を撮像する。対物レンズで撮像した画像は、イ
メージファイバ110を通して撮像面処理装置111に送られ
る。撮像面処理をすることにより、多心光コネクタ102
の任意の1本の光ファイバ103aから出射される光束の相
対位置、つまり三軸ステージ105に対する光ファイバ103
aのコアの相対位置を求める。
そして三軸ステージ105の位置とコアの相対位置とを
基に、光束が出射している光ファイバ103aの絶対位置及
び多心光コネクタ102の絶対位置を求める。このように
絶対位置を求める手法を、第3図を参照して説明する。
第3図において、4本の光ファイバ103aのうち右端の1
本のものから光束が出射しているものとすると、まずは
じめに、ステージ原点a(X0,Y0)からの対物レンズ109
の位置b(X1,Y1)と、撮像面120の基準位置c(X2,
Y2)とを一致させる。しかる後、基準位置cから光ファ
イバ103aのコア部の中心位置d(X3,Y3)を求める。そ
して (b−a)+(d−c) なる計算処理により、ステージ原点aに対する光ファイ
バ103aのコア部の絶対位置を求めることができる。さら
に、求めた光ファイバ103aのコア部の中心位置は、対物
レンズ109が基準となっているため、マスタ多心光コネ
クタ107と対物レンズ109の距離をあらかじめ測定してお
き、位置補正することによりマスタ多心光コネクタ107
を指定した多心光コネクタ102に嵌合することができ
る。
このように本実施例では、光ファイバ103aのコア部の
位置、ひいては光コネクタ架101に備えた多心光コネク
タ102の位置を正確に認識することができるので、各多
心光コネクタ102とマスタ多心光コネクタ107とを精度良
く位置合せして接続することができる。このように位置
精度が良いのでガイドピン107aがガイド穴102aに挿入し
ていく際にも摩擦はきわめて少なく、スムーズな嵌入が
できる。もちろん、光コネクタ架を心線選択装置に組み
込む際にステージ原点との位置校正をする操作(第7図
及び第8図に示す従来技術で行っていた操作)は、不要
になる。
また本発明は単心光コネクタにも適用できる。つまり
第4図に示すように、光コネクタ架101′に多数の単心
光コネクタ102′を備えた場合には、任意の1つの単心
光コネクタ102′に取り付けた光ファイバ103a′から光
を出射させれば、第3図に示したのと同様な手法によ
り、各単心光コネクタ102′の絶対位置を認識すること
ができる。
<発明の効果> 以上実施例とともに具体的に説明したように本発明に
よれば、単心光コネクタであっても多心光コネクタであ
ってもこれを光コネクタ架に組み込んだ後に、光コネク
タの位置を正確に認識することができる。このため本発
明を心線選択装置の製造調整に適用すると、光コネクタ
の位置認識が正確にできコネクタの接続がスムーズ且つ
正確にできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用した心線選択装置を示す斜視図、
第2図は心線選択装置の嵌合部を示す斜視図、第3図及
び第4図は位置認識の手法を示す説明図、第5図及び第
6図は従来の嵌合装置を示す斜視図、第7図及び第8図
は従来の位置認識方法を実行する装置を示す斜視図であ
る。 図面中、 101,101′は光コネクタ架、 102は多心光コネクタ、 102′は単心光コネクタ、 103は多心光ファイバ、 104は光源、 105は三軸ステージ、 106は三軸コントローラ、 107はマスタ多心光コネクタ、 108は多心光ファイバ、 109は対物レンズ、 110はイメージファイバ、 111は撮像面処理装置、 120は撮像面である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小宮 健雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 牧 久雄 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 富田 信夫 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 (72)発明者 有本 和彦 東京都大田区大森西7丁目6番31号 住 電オプコム株式会社内 (56)参考文献 特開 昭62−88934(JP,A) 特開 昭63−26191(JP,A) 実開 昭61−102806(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G02B 6/24,6/36,6/38,6/40 H04Q 1/00 - 1/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光コネクタに備えた光ファイバのコアから
    出射する光束を、上記光ファイバの出射面に平行な少な
    くとも2軸方向に移動可能な移動手段に搭載した撮像系
    で撮像し、上記撮像系の撮像面内における上記光束の位
    置を基にして、上記移動手段に対する上記光束の相対的
    な位置を求め、上記移動手段の原点からの上記移動手段
    の絶対的な位置と上記相対的な位置とを基に、上記原点
    からの上記光束および上記光コネクタの絶対的な位置を
    求めることを特徴とする位置認識方法。
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