JP2748570B2 - 半導体レーザ素子 - Google Patents

半導体レーザ素子

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は半導体レーザ素子に関し、特に情報処理用の
光源として最適な半導体レーザに関する。
(従来の技術) AlGaAs又はAlGaInPの化合物半導体を用いた半導体レ
ーザは0.8〜0.6μmの近赤外から可視域の波長帯で発振
するため、情報処理用の光源として、近年需要が高まっ
てきている。
従来の半導体レーザ構造としては、エレクトロニクス
レター(Elect.Lett.)vol.18,p1095〜1097,1982に記載
されている第5図に示すようなSCH型量子井戸構造があ
る。図において、1はn−Al0.75Ga0.25Asクラッド層、
4はp−Al0.75Ga0.25Asクラッド層、13はAl0.3Ga0.7As
ガイド層、14はAl0.05Ga0.95As量子井戸活性層をそれぞ
れ示す。本構造によれば、量子効果による発光効率の増
加に加えて、SCH構造によって光および注入キャリヤが
有効に閉じ込まれるため、低しきい値で、高効率な半導
体レーザが実現できる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、従来の構造では、注入キャリヤの一部
はAl0.3Ga0.7Asガイド層13で再結合してしまうので、量
子井戸層14に注入されない無効電流が存在する。ガイド
層13での再結合のライフタイムは数nsecと比較的短いた
め、この部分で消費される電流は無視できない。この無
効電流は、発振しきい値電流の上昇をもたらすことにな
る。さらに、ガイド層13での再結合電流は、温度に対し
て強い依存性があるため、発振温度特性の悪化を招くこ
とになる。こうしたガイド層部分での無効電流による発
振しきい値の上昇、温度特性の低下が従来の技術の問題
点であった。
(課題を解決するための手段) 前述の課題を解決するため本発明の半導体レーザはAl
GaAs又はAlGaInPの化合物半導体を用いたSCH構造を有す
る半導体レーザ素子において、前記SCH構造のSCHガイド
層がAlxGa1-xAsとこれと同等なバンドギャップを有する
(AlyGa1-y0.5In0.5Pとを交互に積層した超格子から
なり、またAlGaAs又はAlGaInPの化合物半導体を用いた
ダブルヘテロ構造を有する半導体レーザ素子において、
前記ダブルヘテロ構造のpおよびnクラッド層がAlxGa
1-xAsとこれと同等なバンドギャップを有する(AlyGa
1-y0.5In0.5Pとを交互に積層した超格子からなる。
(作用) 上述の本発明の構造によれば、超格子ガイド層の価電
帯、伝導体それぞれに200meV以上のエネルギー障壁が形
成されるため、電子とホールはそれぞれのポテンシャル
井戸中に局在化する。超格子を形成している物質のエネ
ルギーギャップは同じであるため、価電帯、伝導帯それ
ぞれに形成されるポテンシャル井戸は成長層方向に交互
に形成され、電子とホールは空間的に分離される。この
結果、電子−ホール対が再結合する遷移確率が減少し、
バルクに比べて少数キャリヤのライフタイムが長くな
る。このことは、ガイド層で再結合して消費される無効
電流が減少することを意味し、低しきい値で温度特性の
よい半導体レーザを実現することが可能となる。
(実施例) 次に本発明について図面を参照しながら説明する。
第1図と第2図は本発明の半導体レーザ素子の一実施
例におけるエネルギーバンド図である。第1図において
1はn−Al0.75Ga0.25Asクラッド層、2はGa0.5In0.5P/
Al0.4Ga0.6As超格子ガイド層、3はGaAs活性層、4はp
−Al0.75Ga0.25Asクラッド層を示し、また第2図は超格
子ガイド層2のエネルギーバンド図であり、5はAl0.4G
a0.6As、6はGa0.5In0.5Pを示す。本実施例構造を得る
には、n型GaAs基板上にMOCVD気相成長法を用いて、層
厚2.0μmのn−Al0.75Ga0.25Asクラッド層1、層厚0.2
μmのGa0.5In0.5P/Al0.4Ga0.6As超格子ガイド層2、層
厚0.01μmのGaAs活性層3、層厚2.0μmのp−Al0.75G
a0.25Asクラッド層4順次成長する。ここで、超格子ガ
イド層2はGa0.5In0.5PとAl0.4Ga0.6Asとを50Åずつ交
互に積層した超格子構造から形成されている。この超格
子は、それぞれの物質の電子親和力から第2図に示すよ
うに価電帯、伝導体に230meVのエネルギー障壁が形成さ
れる。一方、超格子をガイド層に用いても屈折率分布は
活性層3に対して対称な構造となっているため、光は活
性層3に有効に閉じこもる。
第3図と第4図は活性層にGa0.5In0.5Pを用いて可視
域で発振する半導体レーザを形成した実施例についての
エネルギーバンド図である。図において、7はAl0.5In
0.5Pクラッド層、8は(Al0.5Ga0.5)In0.5P/Al0.6Ga
0.4As超格子ガイド層、9はGa0.5In0.5P活性層、10は
p−Al0.5In0.5Pクラッド層、11はAl0.6Ga0.4As、12は
(Al0.5Ga0.5)In0.5Pをそれぞれ示す。また、ガイド
層8は第1図の例と同様に(Al0.5Ga0.5)In0.5PとAl
0.6Ga0.4Asとを交互に50Aずつ積層した超格子構造から
形成されている。この場合も第4図に示すように価電
帯、伝導帯にそれぞれに320meVのエネルギー障壁が形成
される。クラッド層厚、超格子ガイド層厚、および活性
層厚は第1図の実施例と同様に設定されている。これら
のエピタキシャル成長層のp側、n側にそれぞれ電極を
形成することにより半導体レーザ構造が実現される。
上述の実施例ではSCH構造におけるガイド層部分に超
格子構造を適用した場合のみ述べたが、通常のダルブヘ
テロ構造のクラッド層に用いても同様な無効電流の減少
をもたらすことが可能である。
以上本発明の構造によれば、0.6〜0.8μm帯で発振す
る半導体レーザの全ての構造に対して無効電流を減少さ
せ、低しきい値で温度特性のよい半導体レーザを再現性
よく実現することができる。
(発明の効果) 以上説明したように、本発明の構造によれば、超格子
ガイド層の価電帯、伝導帯にそれぞれに200meV以上のエ
ネルギー障壁が形成されるため、電子とホールはそれぞ
れのポテンシャル井戸中に局在化する。超格子を形成し
ている物質のエネルギーギャップは同じであるため、価
電帯、伝導帯にそれぞれに形成されるポテンシャル井戸
は成長層方向に交互に形成され、電子とホールは空間的
に分離される。
この結果、電子−ホール対が再結合する遷移確率が減
少し、バルクに比べて少数キャリヤのライフタイムが長
くなる。このことはガイド層で再結合して消費される無
効電流が減少することを意味し、低しきい値で温度特性
のよい半導体レーザ素子を実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図、第3図および第4図は本発明の実施例
の半導体レーザ素子におけるエネルギーバンド図、第5
図は従来の半導体レーザ素子におけるエネルギーバンド
図をそれぞれ示す。 1……n−Al0.75Ga0.25Asクラッド層、2……Ga0.5In
0.5P/Al0.4Ga0.6As超格子ガイド層、3……GaAs活性
層、4……p−Al0.75Ga0.25Asクラッド層、5……Al
0.4Ga0.6As、6……Ga0.5In0.5P、7……Al0.5In0.5
クラッド層、8……(Al0.5Ga0.5)In0.5P/Al0.6Ga0.4A
s超格子ガイド層、9……Ga0.5In0.5P活性層、10……
p−Al0.5In0.5Pクラッド層、11……Al0.6Ga0.4As、12
……(Al0.5Ga0.5)In0.5P、13……Al0.3Ga0.7Asガイ
ド層、14……Al0.05Ga0.95As量子井戸活性層。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】AlGaAs又はAlGaInPの化合物半導体を用い
    たSCH構造を有する半導体レーザ素子において、前記SCH
    構造のSCHガイド層がAlxGa1-xAsとこれと同等なバンド
    ギャップを有する(AlyGa1-y) 0.5In0.5Pとを交互に積
    層した超格子からなることを特徴とする半導体レーザ素
    子。
  2. 【請求項2】AlGaAs又はAlGaInPの化合物半導体を用い
    たダブルヘテロ構造を有する半導体レーザ素子におい
    て、前記ダブルヘテロ構造のpおよびnクラッド層がAl
    xGa1-xAsとこれと同等なバンドギャップを有する(AlyG
    a1-y0.5In0.5Pとを交互に積層した超格子からなるこ
    とを特徴とする半導体レーザ素子。
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