JP2748556B2 - 軽量気泡コンクリートの製造法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軽量気泡コンクリート(ALC)の製造法、特
に早硬性ALCを連続的に製造する際生じる微細な内部ク
ラックを防止し得るALCの製造法に係るものである。
(従来の技術) 近年ALCを用いた建築物、特に住宅はALCが軽量、耐火
性、断熱性等を有している為好まれ、多数建設されてい
る。
従来かかるALCの製造方法としては、JISA5416の規格
に記載あるようにセメント、石灰、珪砂等の原料に水及
びアルミニウム粉末等の気泡剤やその他の混和剤を加え
た泥状物を調製し、予め鉄筋を配した鋳込槽中に該泥状
物を導入して発泡させ、更にこれが取り扱い可能となる
迄半硬化せしめた後、鋳込槽を解体することにより取り
出し、ピアノ線により所定の大きさに切断後、オートク
レーブ中にて蒸気養生せしめて製品にされてきた。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、かかつ従来法における最大の欠点は、
鋳込槽を用いるバッチ式の製法である為、極めて生産性
が低い点にある。
これを改善せんとして、走行する平坦な無端ベルト上
にALC原料を導入し、連続的に成形を行なう手段が提案
されている。(特開昭60−15104号公報参照) この方法はその手段自体は連続的な成形法として有用
であるが、原料を所定の硬さ迄短時間内に硬化させるこ
とが困難であり、この為高価なアルミナセメントをかな
り大量に用いて硬化時間の短縮を計らねばならず、コス
トの高い製品となることを余儀なくされていた。
かかるコスト高を解決する手段として、調合された原
料スラリーを加熱して成形に供すると安価なセメントを
用いても硬化速度を早めることが出来、工業的に採算の
とれるALCの製造が可能となるが、この手段の欠点とし
て、成形体の養生硬化に際し、発熱膨張により内部に微
細なクラックが生じ、強度及び耐水性等に悪影響を与え
る。
本発明はかかる欠点を排除し、連続成形法による早硬
性ALCの製造において内部クラックを防止する手段を見
出すことを目的として種々研究、検討した結果、養生硬
化に際し、成形体内部の温度上昇を一定量以下に抑制す
ることにより前記目的を達成し得ることを見出した。
(問題点を解決する為の手段) 本発明は気泡含有スラリーを鋳込んで成形体を形成
し、鋳込み時のスラリー温度を基準にして該成形体の内
部の温度上昇を30℃以下に抑制しつつ厚さ20〜60cmの半
硬化状の中間体を得、次いで該中間体を養生して軽量気
泡コンクリートを製造する軽量気泡コンクリートの製造
法を提供するものである。本発明において、中間体を得
る際、成形体の内部の温度上昇が30℃を越えると内部に
クラックを生じ易くなる。一方、この温度上昇が少ない
場合は生産性が低下するので好ましくない。望ましい成
形体の内部の温度上昇は13〜30℃の範囲であり、15〜30
℃の範囲が最も好ましい。この中間体とは40mmφの鉄球
を4.9cmの高さから落下させた場合、その表面に直径約2
5mmφの凹部を形成する状態まで硬化した半硬化状のも
のを言う。
本発明において成形体内部の温度上昇を30℃以下に抑
制する手段としては種々の方法が考えられるが、次の様
な手段を採用することにより十分且安定してクラックを
防止し得る。
先づ原料となる調合スラリーは、固形分1重量部に対
し、水0.75重量部以下好ましくは固形分1重量部に対し
0.5〜0.75重量部に調整したものが使用される。この水
の含有量が0.75重量部を越えると次のような点で好まし
くない。即ち、鋳込時のスラリーが軟らかく、気泡が上
部に浮き、成形体上下の嵩密度に差が発生する。また初
期硬化を遅延させる。
一方、水の含有量が0.5重量部未満になると次のよう
な点で好ましくない。
スラリーの流動性が不足することにより、鋳込み時に
巣(特に鉄筋の周辺部)が発生し易くなる。
また、かかる水分含有量のスラリーは45℃〜80℃の範
囲に調整した後鋳込むことが好ましい。スラリー温度が
45℃未満の場合は養生硬化時間が長くなる生産性が低下
する。一方、このスラリー温度80℃を越えて高くなりす
ぎると、水和反応による急激な温度上昇によりクラック
の発生原因となるので好ましくない。
かかるスラリーの固形分の組成としては、一般にセメ
ント20〜40重量%、石灰5〜15重量%、珪砂40〜60重量
%、石こう3〜10重量%を採用するのが適当である。
用いられるセメントとしては、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、スラグセメント、ア
ルミナセメント等が用いられるが、とりわけ全セメント
使用量の75〜100重量%を早強ポルトランドセメントと
し、残部を普通ポルトランドセメントとすると早硬性の
点で効果的である。又、石灰は鋳込み前にその50〜100
%を消化したものを用いることにより、発熱量の抑制に
効果的である。
そして更にこれら調合原料を用いて成形後養生硬化せ
しめるに際し、養生硬化雰囲気の温度を、成形体の温度
より40℃を超えて高くならない様に管理する。又、この
際養生硬化雰囲気の温度が乾湿球温度差で20℃以上とな
る様に、詳しくは乾湿球温度差が20〜30℃になる様に管
理するのが好ましい。
又、鋳込型、即ち原料スラリーが直接接触する型面、
所謂ケーキベッドの温度も養生硬化を受ける成形体の温
度より15℃を超えて高くならない様に管理することによ
り達成される。
本発明においては、これら諸操作条件を全部満足せし
めることが好ましい。
尚、原料調合組成としては基本的には前述した通りで
あるが、本発明の目的を阻害しない限り、例えば着色剤
や防水剤やその他の添加物を適宜併用し得る。
原料スラリー中に含有する気泡の量、サイズについて
は、通常使用されているものは勿論のこと、それに限定
されずより広範囲に使用される。かくして調整された原
料スラリーを鋳込み成形体が形成される。この成形体は
半硬化状の中間体になると約3%膨張するのでそれを考
慮して原料スラリーの鋳込み厚さが決められる。
本発明方法を採用する場合には、走行するベルト上で
成形養生硬化せしめる連続法を採用すると、走行速度0.
8〜1.2m/分においてラインの長さを80〜120m程度で脱型
出来る硬さの中間体を得ることが可能であり、しかも何
んらの内部クラックも発生せず大量生産に好適なライン
となし得る。かくして脱型された中間体は常法に従って
オートクレーブ養生されて製品とされる。
なお、この軽量気泡コンクリートは、そのままの厚さ
即ち20〜60cmで使用することができ、必要な厚さに切断
して使用しても良い。この切断は、中間体の状態で行な
っても良く、オートクレーブ養生等により完全に硬化し
た状態で行なっても良い。
[実施例] 実施例1 早強セメント32重量%、水で78%消化した生石灰11重
量%、珪砂53重量%、石こう4重量%とし、この固形分
1重量部に対し水が0.65重量部となる様に水を加え、こ
のスラリー中に水蒸気を吹き込んでスラリー温度を65℃
に保持すると共に蛋白質系起泡剤に空気を吹き込んで予
め調製した泡を吹き込んだ。
他方、幅90cm、長さ100mで折り返すステンレス製無端
ベルトの折り返し点となる両端部に夫々直径100cmの金
属製ロールを設け、常法に従ってベルトを駆動せしめる
様に構成した。
そしてこのベルトの折り返し点間であって、上部ベル
ト面に対し、ベルト幅一杯に直径3mmの小孔を90個/m2
有する鉄製天蓋を有する箱体を設け、小孔1個当り500m
maqの風圧で均一にベルトを平坦に保持せしめるように
した。
ベルトの両側部には長さ60mにわたり高さ60cmの堰用
のベルトを同期する様に走行させ、全体として鋳込型を
構成せしめた。
そして、ベルト面を50℃に保持せしめ、ここに前記調
製せしめたスラリーを厚さ55cmまで導入し、ベルト全長
にわたる雰囲気温度を80℃に保持し、湿球温度を55℃に
保持せしめてベルトを1m/分の速度で走行させつつ養生
硬化を行なった。
この結果、97m先のベルト上で脱型可能な硬さ(40mm
φの鉄球を4.9cmの高さから落下させ、25mmφ以下の穴
が生ずる硬さ)になった中間体(厚さは、3%膨張し約
57cmであった。)を得た。
尚、この間成形体内部の温度上昇を観察する為温度計
を成形体内部に設置して観察したが温度上昇は最高で20
℃であった。
又、中間体を脱型後、常温によりオートクレーブで養
生し軽量気泡コンクリートを得た。切断して内部状態を
観察した処、クラックや空洞の不都合は認められなかっ
た。
実施例2 早強セメント35重量%、78%消化した生石灰12重量
%、珪砂50重量%、石こう3重量%としこの固形分に対
し実施例1と同量の比率になるように水を加え、このス
ラリー温度を65℃に保持した外実施例1と同様にして軽
量気泡コンクリートを製造した。
この際、中間体を得るまでの成形体内部の温度上昇は
最高で25℃であった。
この軽量気泡コンクリートを切断し観察した処、クラ
ックや空洞等は認められなかった。
[比較例] 石灰として35%消化したものを使用した以外は実施例
1と同様にして軽量気泡コンクリートを製造した。この
製造工程における成形体の内部の温度上昇は35℃であっ
た。この軽量気泡コンクリートを切断し内部状態を観察
したところ、微細な水平方向のクラックが認められ、鉄
筋との界面には空洞が認められた。
[発明の効果] 本発明によれば、内部にクラックを生じることがな
く、強度、耐水性等の低下を生じることのない軽量気泡
コンクリートが生産性よく製造される。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】気泡含有スラリーを鋳込んで成形体を形成
    し、鋳込み時のスラリー温度を基準にして該成形体の内
    部の温度上昇を30℃以下に抑制しつつ厚さ20〜60cmの半
    硬化状の中間体を得、次いで該中間体を養生して軽量気
    泡コンクリートを製造する軽量気泡コンクリートの製造
    法。
  2. 【請求項2】前記気泡含有スラリーは、固形分1重量部
    に対し水0.75重量部以下のものであり、45℃〜80℃の範
    囲の温度で鋳込まれる請求項(1)記載の製造法。
  3. 【請求項3】前記気泡含有スラリーは、少なくとも50%
    消化した石灰を含有する請求項(1)記載の製造法。
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