JP2600230B2 - 軽量気泡コンクリートの製造法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートの製造法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軽量気泡コンクリート(ALC)の製造法、特
に早硬性ALCを連続的に製造する際生じる微細な内部ク
ラックを防止し得るALCの製造法に係るものである。
(従来の技術) 近年ALCを用いた建築物、特に住宅はALCが軽量、耐火
性、断熱性等を有している為好まれ、多数建設されてい
る。
従来かかるALCの製造方法としては、JISA5416の規格
に記載あるようにセメント、石灰,珪砂等の原料に水及
びアルミニウム粉末等の気泡剤やその他の混和剤を加え
た泥状物を調製し、予め鉄筋を配した鋳込槽中に該泥状
物を導入して発泡させ、更にこれが取り扱い可能となる
迄半硬化せしめた後、鋳込層を解体することにより取り
出し、ピアノ線により所定の大きさに切断後、オートク
レーブ中にて蒸気養生せしめて製品にされてきた。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、かかる従来法における最大の欠点は、
鋳込層を用いるバッチ式の製法である為、極めて生産性
が低し点にある。
これを改善せんとして、走行する平坦な無端ベルト上
にALC原料を導入し、連続的に成形を行なう手段が提案
されている。(特開昭60−15104号公報参照) この方法はその手段自体は連続的な成形法として有用
であるが、原料を所定の硬さ迄短時間内に硬化させるこ
とが困難であり、この為高価なアルミナセメントをかな
り大量に用いて硬化時間の短縮を計らねばならず、コス
トの高い製品となることを余儀なくされていた。
かかるコスト高を解決する手段として、調合された原
料スラリーを加熱して成形に供すると安価なセメントを
用いても硬化速度を早めることが出来、工業的に採算の
とれるALCの製造が可能となるが、この手段の欠点とし
て、成形体の養生硬化に際し、発熱膨張により内部に微
細なクラックが生じ、強度及び耐水性等に悪影響を与え
る。
(問題点を解決する為の手段) 本発明はかかる欠点を排除し、連続成形法による早硬
性ALCの製造において内部クラックを防止する手段を見
出すことを目的として種々研究、検討した結果、養生硬
化に際し、成形体内部の温度上昇を一定量以下に抑制す
ることにより前記目的を達成し得ることを見出した。
かくして本発明は、成形された軽量気泡コンクリート
を養生硬化するに際し、該成形体内部の温度上昇を15℃
以下に抑制せしめることを特徴とする軽量気泡コンクリ
ートの製造法を提供するにある。
本発明において成形体内部の温度上昇を15℃以下に抑
制する手段としては種々の方法が考えられるが、次の様
な手段を採用することにより十分且安定してクラックを
防止し得る。
先づ原料となる調合スラリーの鋳込み直前の温度を50
℃以上とし、水/固型分比を0.75以下とする。詳しくは
スラリー鋳込温度を50〜80℃、水に対する固型分比を0.
5〜0.75に調整せしめる。調合スラリーの組成として
は、一般にセメント20〜40重量%、石灰5〜15重量%、
珪砂40〜60重量%、石こう3〜10重量%で水/固型分比
0.5〜0.75程度を採用するのが適当である。
用いられるセメントとしては、普通ポルトランドセメ
ント、早強ポルトランドセメント、スラグセメント、ア
ルミナセメント等が用いられるが、とりわけ全セメント
使用量の75〜100重量%を早強ポルトランドセメントと
し、残部を普通ポルトランドセメントとすると早硬性の
点で効果的である。又、石灰を鋳込み前にその50〜95%
を消和したものを用いることにより、発熱量の抑制に効
果的である。
そして更にこれら調合原料を用いて成形後養生硬化せ
しめるに際し、養生硬化雰囲気の温度を、成形体の温度
より40℃を超えて高くならない様に管理する。又、この
際養生硬化雰囲気の温度が乾湿球温度差で20℃以上とな
る様に、特には乾湿球温度差が20〜30℃になる様に管理
するのが好ましい。
又、鋳込型、即ち原料スラリーが直接接触する型面、
所謂ケーキベッドの温度も養生硬化を受ける成形体の温
度より15℃を超えて高くならない様に管理することによ
り達成される。
本発明においては、これら諸操作条件を全部満足せし
めることにより確実且十分に安定してクラックの発生を
防止せしめることが可能となる。尚、原料調合組成とし
ては基本的には前述した通りであるが、本発明の目的を
阻害しない限り、例えば着色剤や防水剤やその他の添加
物を適宜併用し得る。
本発明方法を採用する場合には、走行するベルト上で
成形養生硬化せしめる連続法を採用すると、走行速度0.
8〜1.2m/分においてラインの長さを80〜120m程度で脱型
出来る硬さ(40mmφの鉄球を4.9cmの高さから落下さ
せ、25mmφ以下の穴が生ずる硬さ)を得ることが可能で
あり、しかも何んらの内部クラックも発生せず大量生産
に好適なラインとなし得る。かくして脱型された成形体
は常法に従ってオートクレーブ養生されて製品とされ
る。
(実施例) 早強セメント32重量%、水で78%消和した生石灰11重
量%、珪砂53%重量%、石こう4重量%に対し、水/固
形分が0.65となる様に水を加え、このスラリー中に水蒸
気を吹き込んでスラリー温度を60℃に保持すると共に蛋
白質系起泡剤に空気を吹き込んで予め調製した泡を吹き
込んだ。
他方、幅90cm、長さ100mで折り返すステンレス製無端
ベルトの折り返し点となる両端部に夫々直径100cmの金
属製ロールを設け、常法に従ってベルトを駆動せしめる
様に構成した。
そしてこのベルトの折り返し点間であって、上部ベル
ト面に対し、ベルト幅一杯に直径3mmの小孔を90個/m2
する鉄製天蓋を有する箱体を設け、小孔1個当り300mmA
qの風圧で均一にベルトを平坦に保持せしめるようにし
た。
ベルトの両側部には長さ60mにわたり高さ45cmの堰用
のベルトを同期する様に走行させ、全体として鋳込型を
構成せしめた。
そして、ベルト面を50℃に保持せしめ、ここに前記調
製せしめたスラリーを導入し、ベルト全長にわたる雰囲
気温度を80℃に保持し、湿球温度を55℃に保持せしめて
ベルトを1m/分の速度で走行させつつ養生硬化を行なっ
た。
この結果、97m先のベルト上で脱型可能な硬さ(40mm
φの鉄球を4.9cmの高から落下させ、25mmφ以下の穴が
生ずる硬さ)になった。
尚、この間成形体内部の温度上昇を観察する為温度計
を成形体内部に設置して観察したが温度上昇は最高で1
2.5℃であった。
又、成形体を脱型後、常温によりオートクレーブで養
生後、切断して内部状態を観察した処、クラックや空洞
等の不都合は認められなかった。
(発明の効果) 本発明によれば、高価なアルミナセメントを大量に使
用することなく、軽量気泡コンクリート製造の生産性を
高められる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形された軽量気泡コンクリートを養生硬
    化するに際し、該成形体内部の温度上昇を15℃以下に抑
    制せしめることを特徴とする軽量気泡コンクリートの製
    造法。
  2. 【請求項2】50〜95%消和された石灰を使用し、原料調
    合スラリーの鋳込直前の温度を50℃以上とし、水/固型
    分比を0.75以下とし、かつ、養生硬化雰囲気の温度を成
    形体の温度より40℃を超えて高くならないように管理す
    るとともに、湿度が乾湿球温度差で20℃以上となるよう
    に管理することにより、成形体内部の温度上昇を15℃以
    下に抑制せしめる特許請求の範囲第1項の軽量気泡コン
    クリートの製造法。
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