JP2560759B2 - 軽量気泡コンクリートの製造方法 - Google Patents

軽量気泡コンクリートの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は軽量気泡コンクリート(ALC)の製造方法、
特に早硬性ALCの製造方法に係るものである。
(従来の技術) 近年ALCを用いた建築物、特に住宅はALCが軽量、耐火
性、断熱性を有している為好まれ、多数建設されてい
る。
従来かかるALCの製造方法としては、JISA5416の規格
に記載あるようにセメント、石灰、珪砂等の原料に水及
びアルミニウム粉末等の気泡剤やその他の混和剤を加え
た泥状物を調製し、予め鉄筋を配した鋳込槽中に該泥状
物を導入して発泡させ、更にこれが取り扱い可能となる
迄半硬化せしめた後、鋳込槽を解体することにより取り
出し、ピアノ線により所定の大きさに切断後、オートク
レーブ中にて蒸気養生せしめて製品にされてきた。
(発明の解決しようとする問題点) しかしながら、かかる従来法における最大の欠点は、
鋳込槽を用いるバッチ式の製法である為、極めて生産性
が低い点にある。
これを改善せんとして、走行する平坦な無端ベルト上
にALC原料を導入し、連続的に成形を行なう手段が提案
されている。(特開昭60−15104号公報参照) この方法はその手段自体は連続的な成形法として有用
であるが、原料を所定の硬さ迄短時間内に硬化させるこ
とが困難であり、この為高価なアルミナセメントをかな
り大量に用いて硬化時間の短縮を計らねばならず、コス
トの高い製品となることを余儀なくされていた。
(問題点を解決するための手段) 本発明者はかかる点に鑑み、元来高い生産性を有して
いるベルト上でのALCの連続成形を低コストで実施し得
る手段を見出すことを目的として種々研究、検討した結
果、ALC成形原料を特定条件下に硬化せしめることによ
り、前記目的を達成し得ることを見出した。
かくして本発明は、原料セメントの少なくとも一部が
早強ポルトランドセメントであって、型内への鋳込時の
スラリー温度が50℃以上であり、雰囲気の温度が70℃以
上であって乾湿球差が30℃以内とすることを特徴とする
軽量気泡コンクリートの製造方法を提供するにある。
本発明において、用いられるセメントとしては、少な
くもとその一部が早強ポルトランドセメントであること
が必要である。即ち、用いられる全セメントのうちの少
なくとも50%以上が早強ポルトランドセメントを用いる
ものであり、特に好ましくは75%以上を用いるのが適当
である。
そして具体的に用いられるALC原料組成の好ましい例
としては、早強ポルトランドセメント15〜40重量%、普
通ポルトランドセメント0〜5重量%、珪砂40〜60重量
%、生石灰5〜15重量%、石こう3〜10重量%で水/固
型分比が0.5〜0.75を挙げることが出来る。セメントは
全量を早強ポルトランドセメントにすることが出来、
又、用いられる普通ポルトランドセメントに代えて例え
ばアルミナセメント、スラグセメント等を用いることも
可能である。
更にこれら組成に対し、本発明の目的を逸脱しない限
り、例えば着色剤や他の添加材を適宜併用することが出
来る。かくして調製された原料は、型内への鋳込スラリ
ー温度を50℃以上にする必要がある。型内への鋳込スラ
リー温度が50℃に満たない場合には、脱型し得る迄に硬
化させるのにそのライン長が長くなりすぎ、生産コスト
が急激に低下し、連続生産法を採用する意味がなくなる
ので不適当である。実際、鋳込みスラリー温度としては
50〜80℃、好ましくは55〜65℃程度を採用するのが適当
である。鋳込みスラリー温度が80℃を超えると一部が硬
化をはじめ、全体として不均一な硬化状態となる虞れが
あるので好ましくない。
更に本発明において養生雰囲気の温度、即ち原料スラ
リーを型内に鋳込んだ直後から脱型し得る硬さ迄の養生
雰囲気の温度は70℃以上であって、乾湿球差が30℃以内
とし、養生雰囲気の温度は70〜90℃程度、乾湿球差が30
℃以内とするのが好ましい。初期養生雰囲気の温度が70
℃に満たなく、且乾湿球差が30℃を超える場合には、硬
化速度が遅く、生産性が悪くなると共に、硬化体の表面
に微細なクラックが生じるので不適当である。又、養生
雰囲気の温度があまり高すぎると内部膨張が激しくな
り、補強材である鉄筋が一部浮き上ったり、空洞を生じ
たりする外、内部に微細な水平方向のクラックが生じる
虞れがあるので前述の如く90℃程度に止めるのが好まし
い。
尚、原料中に含まれる気泡としては特に制限はなく、
例えば従来法の如くアルミニウム粉を混入せしめて発泡
させることも出来、或は蛋白泡を予め作り、これを原料
内に吹き込むようにする等適宜な手段を採用し得る。
この様にして養生硬化されるALCの製造ラインとして
は、走行する無端ベルト上を成形、養生硬化ラインとす
る連続製造法に好適であり、この様なラインを設けた場
合、ラインの走行速度0.8〜1.2m/分であって全長80〜12
0mのラインを採用することにより、脱型可能な硬さ(40
mmφの鉄球を4.9cmの高さから落下させ、25mmφ以下の
穴が生じる硬さ)を得ることが可能となる。
(実施例) 実施例1 生石灰10重量%と混合スラリー中の水/固型分比が0.
64となるように40℃の水とを混合し、スラリー温度が60
℃になったときに早強ポルトランドセメント31重量%、
珪砂59重量%とを投入撹拌し、次いでこのスラリー中に
100℃の水蒸気を吹き込みスラリーを80℃迄昇温せしめ
ると共に、蛋白質系起泡剤を予め空気で起泡せしめた泡
をスラリー1m3中に固型分が500kgの割合で含まれるよう
に吹き込んだ。
他方幅90cm、長さ100mで折り返すステンレス製無端ベ
ルトの折り返し点となる両端部に夫々直径100cmの金属
製ロールを設け、常法に従ってベルトを駆動せしめるよ
うに構成した。
そしてこのベルトの折り返し点間であって、上部ベル
ト下面に対し、ベルト幅一杯に直径3mmの小孔を90個/m2
有する鉄製天蓋を有する箱体を設け、小孔1個当り300m
mAqの風圧で均一にベルトを平坦に保持せしめるように
した。ベルトの両端部には長さ60mにわたり高さ45cmの
堰用のベルトを同期するように走行させ、全体として鋳
込型を構成した。かくしてこの鋳込型内に前記80℃のス
ラリーを導入し、ベルトを1m/分の速度で走行させ、ベ
ルト走行帯全域を80℃の乾球温度に保持せしめると共
に、湿球温度を60℃に保持せしめて養生硬化を行なった
処、鋳込みから68mのベルト上で脱型可能な硬さ(40mm
φの鉄球を4.9cmの高さから落下させ、25mmφ以下の穴
が生ずる硬さ)にすることができた。
実施例2 珪砂59重量%の代りに、珪砂54重量%および石こう5
重量%を使用したこと以外は、実施例1と同様にして養
生硬化を行なった。その結果、実施例1とほぼ同様の結
果を得た。
(発明の効果) アルミナセメントを大量に使用することなく、生産性
を高められる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原料セメントの少なくとも一部が早強ポル
    トラドセメントであって、型内への鋳込時のスラリー温
    度が50℃以上であり、養生雰囲気の温度が70℃以上であ
    って乾湿球差が30℃以内とすることを特徴とする軽量気
    泡コンクリートの製造方法。
  2. 【請求項2】原料が早強ポルトランドセメント20〜40重
    量%、珪砂40〜60重量%、生石灰5〜15重量%、石こう
    3〜10重量%で水/固型分比が0.5〜0.75である請求の
    範囲(1)の製造方法。
  3. 【請求項3】型内への鋳込時のスラリー温度が50〜80℃
    である請求の範囲(1)の製造方法。
  4. 【請求項4】養生雰囲気の温度が70〜90℃である請求の
    範囲(1)の製造方法。
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