JP2747365B2 - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

電気掃除機の吸込口体

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JP2747365B2
JP2747365B2 JP2220325A JP22032590A JP2747365B2 JP 2747365 B2 JP2747365 B2 JP 2747365B2 JP 2220325 A JP2220325 A JP 2220325A JP 22032590 A JP22032590 A JP 22032590A JP 2747365 B2 JP2747365 B2 JP 2747365B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、識別手段により識別される被掃除面の状態
に応じて回転ブラシを駆動される電動機を制御する電気
掃除機の吸込口体に関する。
(従来の技術) 従来、例えば特開平2−52619号公報に記載されてい
るように、識別手段により被掃除面の状態を識別して、
この被掃除面の状態に応じて回転ブラシ用の電動機を制
御する電気掃除機の吸込口体が知られている。
この電気掃除機の吸込口体においては、識別手段が、
ケース内の下部に上下動自在に支持され下方へ付勢され
た可動体と、この可動体の位置を検知する光検知器とに
より構成されている。そして、可動体に設けられた接触
子が、吸込口のあるケースの下側外面から数mm程度常時
外方すなわち下方へ突出する構造になっており、吸込口
体を接地させた状態にあっては、接触子が必ず被掃除面
に接触するようになっている。なお、上記特開平2−52
619号公報に記載の電気掃除機の吸込口体では、可動体
と光検知器とを二対設けており、一方の可動体は、より
弱く付勢するとともに、接触子を幅の大きいものとし、
他方の可動体は、より強く付勢するとともに、接触子を
幅の狭い車輪からなるものとしている。また、一方の可
動体は、下降時に対応する光検知器の光路を遮断し、他
方の可動体は、上昇時に対応する光検知器の光路を遮断
するようにしている。
そして、吸込口体を被掃除面上に置いたとき、この被
掃除面が硬いたたみや木床などである場合には、両可動
体がともに大きく浮き上がって、一方の光検知器の光路
が開放されるとともに、他方の光検知器の光路が遮断さ
れることにより、電動機が駆動不可能な状態になり、被
掃除面が柔らかいじゅうたんである場合には、接触子の
幅の大きい一方の可動体が浮き上がるのに対して、接触
子の幅の小さい他方の可動体は沈み込み、両光検知器の
光路がともに開放されることにより、電動機が駆動可能
な状態になる。こうして、被掃除面がじゅうたんである
か、あるいは、たたみまたは床であるかが識別され、そ
れに応じて、回転ブラシ用電動機が制御される。なお、
掃除中に吸込口体を持ち上げたときには、それまで電動
機が駆動していたとしても、両可動体がともに沈み込ん
で、一方の光検知器の光路が遮断されるとともに、他方
の光検知子の光路が開放されることにより、電動機は停
止する。
(発明が解決しようとする課題) しかし、上記従来の電気掃除機の吸込口体では、上下
動自在で下方へ付勢された可動体の接触子をケースの下
側外面から常時外方へ突出させ、しゅうたんあるいはた
たみなどの被掃除面の状態によらずこの被掃除面に常時
接触させるようにしているため、誤動作が多い問題があ
る。例えば、毛が短く比較的硬いじゅうたんの場合に
は、他方の可動体が十分に沈み込まなかったり、あるい
は、一方の可動体も沈み込んでしまったりして、電動機
が駆動可能とならないおそれがある。
本発明は、このような問題点を解決しようとするもの
で、じゅうたんあるいはたたみ、床などの被掃除面の状
態を塵埃の影響なく確実に識別でき、被掃除面の状態に
応じた回転ブラシ用の電動機の制御における誤動作を防
止できる電気掃除機の吸込口体を提供することを目的と
する。
(課題を解決するための手段) 本発明の電気掃除機の吸込口体は、下面に吸込口を開
口するとともに凹部を有したケースに、前記吸込口に臨
んで回転自在に支持された回転ブラシと、この回転ブラ
シを回転駆動する電動機と、被掃除面の状態を識別して
この被掃除面の状態に応じて出力する識別手段と、この
識別手段からの出力に応じて前記電動機を制御する制御
手段とを内蔵し、前記識別手段は、前記凹部内に前記ケ
ースを貫通する軸にて回転自在に配設され、前記ケース
を平らな床面上に置いた状態で床面と所定距離離間する
とともに周面下端が前記ケースの下面よりも下方に位置
しこのケースの移動時に被掃除面に接触することにより
回動するローラと、このローラに前記軸にて連動する回
動子と、この回動子の回動を検知し前記ローラの回動な
いし非回動により被掃除面の状態を識別する検知器とを
備え、前記回動子および検知器を前記ケース内に位置さ
せて外方から隔離したものである。
(作用) 本発明の電気掃除機の吸込口体では、掃除時、吸込口
が下側外面部にあるケースを被掃除面上に接地させて移
動させる際、例えば被掃除面がしゅうたんである場合に
は、このじゅうたんの毛がケースを平らな床面上に置い
た状態で、ケースの下面の凹部内に位置し周面下端がケ
ースの下面よりも上方に位置するローラにも接触するの
で、ケースの移動に伴いローラが回動し、識別手段のロ
ーラにケースを貫通する軸にてケースを介して連動する
回動子の回動を検知器が検知して被掃除面がじゅうたん
であると識別し、電動機が回転ブラシを高速度で駆動す
る制御をし、吸込口に臨むこの回転ブラシが被掃除面か
ら塵埃を掻き出す。一方、例えば被掃除面がより硬いた
たみあるいは木床などである場合には、ローラの周面下
端がケースの下面より上方に位置するために、被掃除面
はローラに接触せず、ローラは回動しないので、識別手
段のローラに軸にて連動する回動子の非回動を検知器が
検知して非掃除面がたたみまたは床であると識別し、電
動機が回転ブラシを低速度で駆動させる制御をする。そ
して、ケースの下面に臨む凹部内のローラにケースを貫
通する軸にて連動する回動子および検知器がケースにて
外方から隔離されているため、ローラに塵埃が付着した
としても、ケース内に位置する回動子および検知器には
塵埃が付着せず、誤作動が防止される。
(実施例) 以下、本発明の電気掃除機の吸込口体の一実施例の構
成を第1図ないし第7図を参照して説明する。
第1図において、11は吸込口体ケースで、この吸込口
体ケース11は、上側ケース部材12(他の実施例を示す第
8図に図示)と、この上側ケース部材12に取り付けられ
た下側ケース部材13とにより構成されている。
そして、吸込口体ケース11内の前部には、仕切壁14に
より、回転ブラシ収納室15が区画形成されており、この
回転ブラシ収納室15のほぼ全体に臨ませて、吸込口体ケ
ース11の裏側すなわち下側外面部に吸込口16が開口形成
されている。そして、回転ブラシ収納室15内には、円筒
上の回転ブラシ17が回転自在に支持され、この回転ブラ
シ17の一端部にはギア状のプーリ18が固定されている。
また、吸込口体ケース11内の後部の一端側には、仕切
壁14,19により、電動機収納室20が区画形成されてお
り、この電動機収納室20内の前部に電動機21が収納され
ている。そして、この電動機21の駆動軸22にはギア状の
プーリ23が固定されており、このプーリ23と回転ブラシ
17のプーリ18との間には、駆動ベルト24が掛けられ、電
動機21により回転ブラシ17が回転駆動されるようになっ
ている。これとともに、電動機収納室20内の後部には、
電動機21を駆動させるための回路のうちの高圧部分を配
設した高圧用回路基板25が収納されている。
さらに、吸込口体ケース11内の後部の他端側には、仕
切壁14,26により、制御部収納室27が区画形成され、こ
の制御部収納室27内には、電動機21を駆動させるための
回路のうちの低圧部分を配設した低圧用回路基板28が収
納されているとともに、この低圧用回路基板28の下方に
位置して、被掃除面の状態を識別してこの被掃除面の状
態に応じた出力を行うじゅうたん、たたみ・床の識別手
段29が設けられている。
また、電動機収納室20と制御部収納室27との間には、
回転ブラシ収納室15と連通する連通路30が形成され、こ
の連通路30の後側に吸込管31が枢着されている。そし
て、図示していないが、この吸込管31には、電気掃除機
本体に接続されるホースが延長管を介して着脱自在に接
続されるようになっている。
なお、例えば、下側ケース部材13の下面部に、その下
面よりも下端が下方へ若干突出した前後二対の車輪を左
右方向を回動軸方向として軸着してもよい。
次に、上記識別手段29について、第2図および第3図
を加えて詳しく説明する。
下側ケース部材13の下面部に矩形状のリブ41が上方へ
突出形成されているとともに、このリブ41上に箱体42が
被せてあり、これらリブ41および箱体42により、内部が
下側外方へ開口した凹部43になったカバー44が形成され
ている。そして、リブ41および箱体42により軸45が左右
方向を回動軸方向として回動自在に挟持されて凹部43を
貫通した状態となっている。すなわち、リブ41および箱
体42に跨がって形成された軸受孔46に軸45が嵌め込まれ
ている。そして、凹部43内に位置して、軸45に円柱形状
のローラ47が同軸的に固定されているが、このローラ47
の下端は、吸込口体ケース11の下面よりも若干この吸込
口体ケース11の内側すなわち上側に位置している。
また、この吸込口体ケース11内でかつカバー44の外方
に位置して、軸45を介してローラ47に連動するローラ状
の回動子48と、この回動子48の回動を検知する光検知器
49とが配設されている。そして、回動子48は、軸45の端
部に同軸的に固定されていて、この軸45の軸方向に対し
て平行にかつ略同幅で形成された例えば白および黒の縞
状の模様を外周表面に有する円柱形状になっている。ま
た、光検知器49は、下側ケース部材13上に固定された回
路基板50に取り付けられており、回動子48の外周表面に
対向している。
そして、光検知器49は、第5図に示すように、直流出
力端Vccに抵抗R1を介して接続された発光ダイオードLED
と、直流出力端Vccに抵抗R2を介してコレクタが接続さ
れエミッタが接地されたフォトトランジスタPtとにより
構成されている。このフォトトランジスタPtは、被検出
物体Oにより反射された発光ダイオードLEDの光を受光
するようになっており、第6図(a)に示すような入力
があると、コレクタに同図(b)に示すような出力を行
うようになっている。したがって、発光ダイオードLED
の光が回動子48の縞の黒い部分に当たったときには、こ
の黒い部分が光を吸収するため、フォトトランジスタPt
は、オフしたままでハイレベル信号を出力し、発光ダイ
オードLEDの光が回動子48の縞の白い部分に当たったと
きには、この白い部分が光を反射するため、フォトトラ
ンジスタPtは、オンしてローレベル信号を出力する。
次に、識別手段29からの出力に応じて電動機21を制御
する制御手段61を含む電気回路の構成を第7図を参照し
て説明する。なお、この電気回路は、回路基板25,28,50
に配設されている。
商用交流電源62が例えばダイオードブリッジなどの整
流回路63の入力端間に接続され、この整流回路63の出力
端間には、平滑用のツェナダイオードZDおよび電解コン
デンサC1が接続され、正極側には、直流出力端Vccが設
けられている。
また、64は方向設定手段で、この方向設定手段64は、
正転信号出力手段65および逆転信号出力手段66を有し、
方向設定手段64によって正転信号出力手段65あるいは逆
転信号出力手段66から、正転信号あるいは逆転信号を出
力するようになっている。
そして、正転信号出力手段65および逆転信号出力手段
66は、それぞれアンド回路AN1,AN2の一方の入力端に接
続され、これらアンド回路AN1,AN2の出力端は、電動機2
1を駆動する駆動回路67に接続されている。この駆動回
路67の出力端側には、電動機21が接続され、この電動機
21の一端には、電流検出手段としての一端が接地された
電流検出抵抗R3が接続されている。
さらに、OP1はオペアンプで、このオペアンプOP1の非
反転入力端子には、直流出力端Vccとアースとの間に直
列に接続された分圧用の抵抗R4および抵抗R5の接続点が
接続され、反転入力端子には、電動機21および電流検出
抵抗R3の接続点が接続されている。またさらに、オペア
ンプOP1の出力端子は、抵抗R6を介して直流出力端Vccに
接続されているとともに、オア回路OR1の一方の入力端
に接続されており、このオア回路OR1の他方の入力端に
は、商用交流電源62の交流に同期された矩形波を出力す
る位相制御信号出力回路68が接続されている。この位相
制御信号出力回路68は、整流回路63の出力端間に直列に
接続された分圧用の抵抗R7および抵抗R8とこれら抵抗R7
および抵抗R8の接続点に接続されたインバータ回路Inv1
とにより構成され、このインバータ回路Inv1の出力端
は、オア回路OR1の他方の入力端に接続されている。
またさらに、じゅうたん、たたみ・床の識別手段29
は、一方のオペアンプOP2の非反転入力端子に接続され
ているとともに、他方のオペアンプOP3の反転入力端子
に接続されている。また、これらオペアンプOP2の反転
入力端子およびオペアンプOP3の非反転入力端子は、直
流出力端Vccおよびアースの間の直列接続された抵抗R9
および抵抗R10の接続点に接続されている。さらに、オ
ペアンプOP2の出力端は、抵抗R11を介して直流出力端Vc
cに接続されているとともに、抵抗R12を介してアンド回
路AN3の一方の入力端に接続され、オペアンプOP3の出力
端は、抵抗R13を介して直流出力端Vccに接続されている
とともに、抵抗R14を介してアンド回路AN3の他方の入力
端に接続されている。また、アンド回路AN3の一方の入
力端は、抵抗R15を介して直流出力端Vccに接続されてい
るとともに、コンデンサC2を介して接地され、他方の入
力端は、抵抗R16を介して直流出力端Vccに接続されてい
るとともに、コンデンサC3を介して接地されている。さ
らに、アンド回路AN3の出力端は、オア回路OR1の一方の
入力端に接続されている。
また、オペアンプOP1の出力端には、インバータ回路I
nv2、ダイオードD1、時定数回路69、オペアンプOP4およ
び抵抗R17が直列に接続され、時定数回路69は、抵抗R1
8、抵抗R19およびコンデンサC4にて構成されている。そ
して、抵抗R17は、オア回路OR1の出力端に接続されたダ
イオードD2およびサイリスタThの直列回路のサイリスタ
Thのゲートに接続され、また、ダイオードD2およびサイ
リスタThの接続点は、抵抗R20を介して直流出力端Vccに
接続されている。そうして、時定数回路69および電流検
出抵抗R3などにより、停止手段70が構成されている。
なお、方向設定手段64は、感圧素子、その他操作方向
を感知するものあるいは手動切換などを用いる。
次に、上記実施例の作用について説明する。
掃除は、例えば、掃除機本体にホースおよび延長管を
介して吸込管31を接続した状態で行う。また、使用者
は、例えばホースの先端部を持ち、吸込口体ケース11を
被掃除面上に接地させて、主に前後方向へ走行移動させ
る。そして、掃除機本体内の電動送風機の駆動により、
塵埃が空気とともに吸込口16から吸い込まれ、回転ブラ
シ収納室15、連通路30、吸込管31、延長管およびホース
を介して掃除機本体の集塵室内に導かれ、ここに捕捉さ
れる。また、電動機21が回転ブラシ17を回転駆動してい
れば、この回転ブラシ17が吸込口16付近でじゅうたんC
などの被掃除面から塵誇を掻き出す。
ところで、電源を投入すると、電動機21は低速回転で
駆動し、回転ブラシ17を低速回転させる。すなわち、電
源投入時は、電動機21に発生する逆起電力が小さいの
で、電動機21には比較的大きな電流が流れ、電流検出抵
抗R3により、オペアンプOP1の反転入力電圧が上昇し、
オペアンプOP1はローレベル出力する。また、コンデン
サC2およびコンデンサC3のいずれにも電荷は蓄積されて
いないので、アンド回路AN3もローレベル出力し、オア
回路OR1の一方の入力端には入力がない。一方、オア回
路OR1の他方の入力端には、位相制御信号出力回路68か
ら、商用交流電源62と同期した矩形波が入力されるの
で、電動機21への入力がオン・オフされ、すなわち、位
相制御信号出力回路68の出力がハイレベルのときのみ電
動機21に電力が供給されて、この電動機21は低速回転で
駆動するのである。
次に、じゅうたん、たたみ・床の識別手段29が被掃除
面の状態を識別する。すなわち、第4図(a)に示すよ
うに、被掃除面がたたみなどよりも柔らかいじゅうたん
Cである場合には、このじゅうたんCの毛が凹部43内に
入り込んで、下端が吸込口体ケース11の下側外面よりも
上側に位置しているローラ47にもじゅうたんCの毛が接
触するので、吸込口体ケース11の走行に伴いローラ47が
回動し、このローラ47と一体的に回動子48も回動する。
これにより、識別手段29は被掃除面がじゅうたんCであ
ると識別する。一方、第4図(b)に示すように、被掃
除面がより硬いたたみTあるいは木床などである場合に
は、ローラ47の下端が吸込口体ケース11の下側外面より
も上側に位置しているために、被掃除面にローラ47は接
触せず、吸込口体ケース11が走行しても、ローラ47およ
び回動子48は回動しない。これにより、識別手段29は被
掃除面がたたみTまたは床であると識別する。
そして、オペアンプOP2は、フォトトランジスタPtが
ローレベル出力しているときに出力を行い、オペアンプ
OP3は、フォトトランジスタPtがハイレベル出力してい
るときに出力を行うようになっているが、オペアンプOP
2あるいはオペアンプOP3の出力により、コンデンサC2あ
るいはコンデンサC3が充電されると、アンド回路AN3の
入力端にそれぞれ入力される。
したがって、回動子48が回動しているとき、すなわ
ち、被掃除面がじゅうたんCであると識別されたときに
は、発光ダイオードLEDの光が回動子48の白い部分と黒
い部分とに交互に当たり、フォトトランジスタPtがオン
・オフを繰り返すので、オペアンプOP2およびオペアン
プOP3の出力により、コンデンサC2およびコンデンサC3
のいずれもが充電され、アンド回路AN3はハイレベル出
力をする。一方、回動子48が回動していないとき、すな
わち、被掃除面がたたみTまたは床であると識別された
ときには、発光ダイオードLEDの光が回動子48の白い部
分または黒い部分のいずれか一方に当たる時間が長くな
り、フォトトランジスタPtがオンまたはオフのいずれか
に保持されるので、コンデンサC2あるいはコンデンサC3
のいずれか一方のみしか充電されず、アンド回路AN3は
ローベレル出力を行う。
このようにして、被掃除面がじゅうたんCであると識
別されると、アンド回路AN3はハイレベル出力となるの
で、位相制御信号出力回路68の出力にかかわらず、アン
ド回路AN3の出力が優先され、オア回路OR1は常時ハイレ
ベル出力し、電動機21は高速回転で駆動し、回転ブラシ
17を高速回転させる。一方、被掃除面がたたみTまたは
床であると識別されると、アンド回路AN3はローレベル
出力となり、オア回路OR1への入力は他方の入力端から
の位相制御信号出力回路68の矩形波パルスのみとなるた
め、オア回路OR1は矩形波を出力し、電動機21は低速回
転で駆動し、回転ブラシ17を低速回転させる。
なお、掃除中に使用者が吸込口体ケース11を持ち上げ
たときにも、ローラ47および回動子48が回動しないこと
により、回転ブラシ17は低速回転する。
また、方向設定手段64は、使用者が吸込口体ケース11
を移動させようとする方向を検知し、電動機21を正転さ
せるか逆転させるかを判断する。ここで、正転の場合、
正転信号出力手段65より正転信号をアンド回路AN1に入
力し、逆転の場合、逆転信号出力手段66より逆転信号を
アンド回路AN2に入力する。したがって、オア回路OR1か
らの出力は、正転の場合、アンド回路AN1を介して駆動
回路67に入力され、逆転の場合、アンド回路AN2を介し
て駆動回路67に入力される。そして、この駆動回路67
は、アンド回路AN1から入力があった場合、電動機21を
正転させ、アンド回路AN2から入力があった場合、電動
機21を逆転させる。
さらに、電流検出抵抗R3により、電動機21に流れる電
流が、例えば1Aなどの所定値以下であるか否かが判断さ
れる。回転ブラシ17への塵埃の詰りその他で電流が所定
値以下でない場合は、オペアンプOP1がローレベル出力
し、インバータ回路Inv2がハイレベル出力して、時定数
回路69のコンデンサC4が例えば1秒以内に充電され、こ
のコンデンサC4が充電されることにより、サイリスタTh
のゲートに電流が与えられ、このサイリスタThがオン
し、オア回路OR1からアンド回路AN1およびアンド回路AN
2への出力がサイリスタThでバイパスされ、駆動回路67
から電動機21への出力がオフする。また、このときコン
デンサC4は放電される。その後、再びサイリスタThがオ
フして、オア回路OR1の出力がアンド回路AN1およびアン
ド回路AN2に入力され、駆動回路67が電動機21を駆動す
るが、未だ電流が大きいと、時定数回路69のコンデンサ
C4が充電され、サイリスタThがオンし、駆動回路67から
電動機21への出力がオフし、いわゆるチョッピングが行
われる。そして、電流が所定値以下になると、再び電動
機21が駆動する。
上記構成によれば、被掃除面の状態を識別するために
この被掃除面に接触する接触子をローラ47とし、かつ、
このローラ47の下端を吸込口体ケース11の下側外面より
も上側に位置させたので、接触子すなわちローラ47が吸
込口体ケース11の走行に対して与える負荷が少なくな
る。
これとともに、被掃除面の状態の識別に応じた電動機
21の制御における誤動作がなくなる。すなわち、被掃除
面がじゅうたんCである場合には、このじゅうたんCが
比較的硬いものであっても、その長い毛が凹部43内に入
り込んでローラ47に接触するので、このローラ47は吸込
口体ケース11の走行に伴って確実に回動する。また、毛
が比較的短いじゅうたんCであっても、掃除時には使用
者により吸込口体ケース11に対して上方から力が加わる
ので、じゅうたんCの毛が凹部43内に入り込んでローラ
47に接触し、このローラ47が確実に回動する。こうし
て、被掃除面がじゅうたんCであることが確実に識別さ
れ、回転ブラシ17は確実に高速回転する。さらに、被掃
除面がたたみTである場合には、一般的にローラ47およ
び凹部43が小さくてもよく、この凹部43の幅がたたみT
の段差間間隔よりも小さいことにより、このたたみTの
段差をローラ47が通るときでも、このローラ47はたたみ
Tに接触せず、したがって回動しないので、被掃除面が
たたみTであることが確実に識別され、回転ブラシ17は
確実に低速回転する。
また、吸込口体ケース11の下側外方に露出していて被
掃除面に接触するローラ47と、光検知器49により回動が
検出されると回動子48とを別体にするとともに、吸込口
体ケース11内で、カバー44によりローラ47のみを覆い、
ローラ47および回動子48を連結している軸45をカバー44
に貫通して、回動子48および光検知器49をカバー44外に
位置させたので、ローラ47に塵埃が付着したとしても、
吸込口体ケース11内におけるカバー44の外方には塵埃な
どが侵入せず、カバー44にて区画される回転子48および
光検知器49には塵埃が付着したりしない。したがって、
塵埃の付着などによる誤動作を防止できる。
なお、上記実施例では、被掃除面がたたみTまたは床
であると識別されたとき、電動機21が低速回転するよう
にしたが、停止させるようにしてもよい。
また、電動送風機および集塵室を有する掃除機本体と
吸込口16および回転ブラシ17を有する吸込口体とが別体
になっていたが、本発明の構造は、掃除機本体と吸込口
体とが一体化されたアップライト形電気掃除機などにも
もちろん適用できる。
次に、本発明の他の実施例を第8図を参照して説明す
る。
この第8図に示す実施例は、識別手段29において、ロ
ーラ47(第8図では図示していない)を覆うカバー81を
吸込口体ケース11の上側および下側ケース部材12,13と
一体成形したものである。すなわち、上側ケース部材12
および下側ケース部材13にリブ82,83をそれぞれ突出形
成し、これらリブ82,83の先端縁を互いに接合させるこ
とにより、カバー81を構成するものである。リブ82,83
は、全体として、ローラ47および回動子48を連結してい
る軸45の中心位置で上下に分割された形状になってお
り、上側ケース部材12および下側ケース部材13のリブ8
2,83に跨がって、軸受孔84が形成されている。
上記第8図に示す他の実施例の構成によれば、吸込口
体ケース11内におけるローラ47の収納スペースは大きく
なってしまうものの、上側ケース部材12および下側ケー
ス部材13と別体の箱体42は不要になり、部品点数が少な
くなり、組立性が向上するとともに、コストを低減でき
る。
次に、本発明のさらに他の実施例を第9図ないし第12
図を参照して説明する。
この第9図ないし第12図に示す実施例は、識別手段29
において、ローラ47を覆うカバーを構成する箱体91とロ
ーラ47と軸45と回動子48とをユニット化したものであ
る。そのために、箱体91の左右両側の下縁に一対のリブ
92がそれぞれ一体に突出形成されているとともに、これ
らリブ92の先端間に爪形状の橋部92がそれぞれ一体に架
設されており、これらリブ92および橋部93間がそれぞれ
保持孔94となっている。そして、これら保持孔94に、軸
45を軸支する軸受95がそれぞれ嵌合される。
そうして、組立時には、まずローラ47と軸45と回動子
48とを箱体91に軸受95を介して組み付ける。この状態
で、橋部93を有するリブ92により箱体91に対して軸45な
どの識別手段29の構成要素が保持される。その後、この
箱体91を下側ケース部材13の矩形状のリブ41上に接合し
て、固定する。
上記第9図ないし第12図に示すさらに他の実施例の構
成によれば、製造工程上、識別手段29部分の組立方法が
容易になる。
(発明の効果) 本発明の電気掃除機の吸込口体によれば、被掃除面の
状態を識別する識別手段が、周面下端がケースの下面よ
り上方に位置して凹部内に配設しケースの移動時に被掃
除面に接触するローラに、ケースを貫通する軸にて連動
する回動子の回動を検知器にて検知してローラの回動な
いし非回動により被掃除面の状態を識別するので、例え
ば被掃除面がじゅうたんである場合には、このじゅうた
んが比較的硬いものであったり、じゅうたんの毛が短い
ものであったりしても、じゅうたんの毛がローラに接触
してケースの移動に伴い回動することにより、被掃除面
がじゅうたんであることを確実に識別でき、また、被掃
除面がたたみや木床である場合には、ローラはこれらに
接触せず回動しないので、被掃除面がたたみや木床であ
ることを確実に識別でき、被掃除面の状態の識別に応じ
た電動機の制御における誤動作をなくすことができ、識
別手段がケースの移動に対して与える負荷を低減でき
る。そして、回動子および検知器をケース内に位置させ
てケースの凹部にて外方から隔離したので、回動子およ
び検知器には塵埃が付着したりせず、塵埃の付着などに
よる誤動作を防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第7図は本発明の電気掃除機の吸込口体の
一実施例を示すもので、第1図は上側ケース部材を除い
た全体の平面図、第2図は識別手段部分の背面図、第3
図は第2図でA方向から見た側面図、第4図(a)は被
掃除面がじゅうたんである場合の接地状態を示すローラ
付近の背面図、第4図(b)は被掃除面がたたみである
場合の接地状態を示すローラ付近の背面図、第5図は光
検知器の回路図、第6図(a)(b)はその信号の波形
図、第7図は回路図である。また、第8図は本発明の他
の実施例を示す上側ケース部材および下側ケース部材の
分解斜視図である。さらに、第9図ないし第12図は本発
明のさらに他の実施例を示すもので、第9図は箱体の背
面方向断面図、第10図は第9図におけるリブ部分の拡大
図、第11図は第9図でB方向から見た側面図、第12図は
リブ部分の斜視図である。 11……ケース、16……吸込口、17……回転ブラシ、21…
…電動機、29……識別手段、43……凹部、45……軸、47
……ローラ、48……回動子、49……検知器、61……制御
手段、C……被掃除面であるじゅうたん、T……被掃除
面であるたたみ。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下面に吸込口を開口するとともに凹部を有
    したケースに、前記吸込口に臨んで回転自在に支持され
    た回転ブラシと、この回転ブラシを回転駆動する電動機
    と、被掃除面の状態を識別してこの被掃除面の状態に応
    じて出力する識別手段と、この識別手段からの出力に応
    じて前記電動機を制御する制御手段とを内蔵し、 前記識別手段は、 前記凹部内に前記ケースを貫通する軸にて回転自在に配
    設され、前記ケースを平らな床面上に置いた状態で床面
    と所定距離離間するとともに周面下端が前記ケースの下
    面よりも上方に位置しこのケースの移動時に被掃除面に
    接触することにより回動するローラと、 このローラに前記軸にて連動する回動子と、 この回動子の回動を検知し前記ローラの回動ないし非回
    動により被掃除面の状態を識別する検知器とを備え、 前記回動子および検知器を前記ケース内に位置させて外
    方から隔離したことを特徴とする電気掃除機の吸込口
    体。
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