JPS6151884B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は電気掃除機に係り、回転刷子に身体の
一部などが触れて傷を負うようなおそれを防止し
た完全装置に関する。

（従来の技術） 近時床面にじゆうたんを使用する面積の増加に
伴い、じゆうたん専用またはじゆうたん面の掃除
を主目的とした掃除機が開発されている。しかし
ながらじゆうたん面の塵埃を分離して集塵するに
は畳面のような比較的平滑な面と異なり、強力な
掃除力を必要とする。そこで従来のじゆうたん専
用、或はじゆうたん面の掃除を主目的とする掃除
機はじゆうたん面を叩いたり、じゆうたん面に付
着した塵埃を掻きとるための回転刷子を備えてい
る。

上記従来の電気掃除機では回転刷子の回転が強
力なため、掃除機本体が転倒するなどの原因で本
体が床面より離反して回転刷子が露出した状態で
は、この回転刷子に身体の一部などが触れて著し
く傷つけられるおそれがあり、危険性が高い欠点
を有している。

このような問題の解決方法として掃除機本体の
底面に回転刷子が床面から離れたことを検知して
電動機の電源を切ることも考えられる。例えば第
１図から第３図に示すように、電気掃除機本体１
の後部に形成した電動送風機室３に電動送風機２
を収納固定し、この電動送風機室３は仕切壁４に
て隔離した吸気室（図示せず）と排気孔６によつ
て外部と連通されている排気室５とに区割し、こ
の排気室５に電動送風機室２の排気側を連通し、
また前記電動送風機室２の吸気室には前記本体１
の前側底面に開口した吸込口７に連通した吸気口
（図示せず）を形成し、この吸込口７と吸気口と
の間に位置して袋状の集塵フイルタ８を挿脱自在
に収納する集塵室９を形成し、また前記本体１の
吸込口７に臨ませて回転部材１１の周面に床面と
接触する刷毛１２が螺旋状方向に植毛されている
回転刷子１０を左右方向に軸架し、またこの回転
刷子１０は回転部材１１に設けたプーリー１３と
前記電動送風機２の電動部に設けたプーリー１４
とに懸回したベルト１５にて電動送風機２に連動
して作動させ、また前記本体１には前後部に車輪
１６，１７が設けられ後部には把手１８が設けら
れた電気掃除機において、前記本体１の適宜の個
所例えば後部電動送風機室３の底部に形成した案
内孔２０に進退自在に挿通されている電気絶縁性
作動杆部２１とこの作動杆部２１の下端に形成さ
れ前記本体１の底部より突出され床面に接する橇
状形状の接触面２３とを有し前記掃除機本体１が
床面より浮上したことを検知する検知作動体１９
を設け、この検知作動体１９をスプリング２４に
て下方に向つて突出して接触面２３が床面に接触
する方向に附勢するようにし、通常時前記検知作
動体１９の作動杆部２１に押圧されて開閉器２５
の弾性可動接片２７が固定接片２６に接触され、
この検知作動体１９が本体１が床面より浮き上つ
た際に下方に突出されると弾性可動接片２７は固
定接片２６より離反されるようにし、さらに前記
開閉器２５は主開閉器３６とともに前記電動送風
機２の電源回路に直列に接続する構造の電気掃除
機が考えられる。このような電気掃除機では、主
開閉器３６を閉成したとき、検知作動体１９が床
面に接触されていると、開閉器２５の可動接片２
７は固定接片２６に接触されて電源回路は閉成さ
れているため、電動送風機２は駆動されるととも
にベルト１５を介して回転刷子１０も回転され
る。そして本体１の移動で回転刷子１０は床面を
摺擦しながら塵埃を床面より浮き上らせ、電動送
風機２の吸引で浮き上つた塵埃を吸込口７を吸引
し、塵埃はフイルタ８にて捕捉過され、過さ
れた空気は排気口６より排出される。そして掃除
時に本体１が床面より浮き上るとスプリング２４
にて附勢されている検知作動体１９が突出され、
開閉器２５の可動接片２７は固定接片２６より離
反し、電動送風機２の電源回路は開放され、電動
送風機２は駆動を停止、同時に回転刷子１０も停
止する。

（発明が解決しようとする問題点） 上記第１図から第３図に示すような電気掃除機
では、掃除中の方向転換或は床面の凹凸状態の存
在によつて掃除中に検知作動体１９が作動し、電
動送風機２の電動機のブラシなどの摩耗、損傷な
どの悪影響を与える問題を有している。

本発明は上記点に鑑みてなされたもので、掃除
機本体が床面より浮き上つた状態時に回転刷子床
面よりの露出されたときに回転体の動作を低トル
クで作動するようにして安全性を高めるとともに
電動機への悪影響を与えることがなく、じゆうた
んなどの掃除に適する電気掃除機を提供するもの
である。

〔発明の構成〕

（問題点を解決するための手段） 本発明の電気掃除機は、電動機を内蔵しこの電
動機によつて回転され床面と接する回転刷子を装
設した掃除機本体と、この掃除機本体の床面と対
向する面に床面に向つて突出する方向に附勢手段
にて附勢され前記掃除機本体の床面からの浮き上
りを検知する検知作動体と、この検知作動体の検
知動作により作動され前記電動機の作動トルクを
低下させる制御素子とを具備してなり、前記回転
刷子の回転時に前記検知作動体の突出により掃除
機本体の床面よりの浮き上りを検知して回転刷子
の作動を低トルク作動に変化させることを特徴と
するものである。

（作用） 本発明の電気掃除機は、検知作動体が床面に接
触されていると制御素子は電動機を駆動制御し、
回転刷子が回転される。そして掃除機本体の移動
で回転刷子は床面を摺擦しながら塵埃を床面より
浮き上らせる。

そして掃除時に掃除機本体が床面より浮き上る
と附勢手段にて附勢されている検知作動体が突出
し、この検知作動体の突出時に制御素子を作動さ
せる。この制御素子の動作によつて電動機は制御
回路を介して低トルクに駆動制御され、回転刷子
は低トルク作動する。

（実施例） 次に本発明の一実施例を示す電気掃除機を図面
第４図について説明する。

電気掃除機本体１は前記第１図に示す構造と同
一構成で、第１図と同一構成部分は第１図に基づ
いて説明すると電動機例えば電動送風機２が収納
固定され、この電動送風機２の排気側が本体１の
排気部に連通され、また前記電動送風機２の吸気
側は本体１の前側底面に開口した吸込口７に連通
した吸気口（図示せず）が形成され、この吸込口
と吸気口との間に位置して集塵フイルタ８を挿脱
自在に収納する集塵室９が形成されている。

また前記本体１の吸込口７に臨ませて床面と接
触する回転刷子１０が左右方向に軸架されてい
る。またこの回転刷子１０はプーリー１３と前記
電動送風機２の電動機に設けたプーリー１４とに
懸回したベルト１５にて電動送風機２に連動され
て作動されるようになつている。

次に１９は前記掃除機本体１が床面より浮上し
たことを検知する検知作動体で、前記本体１の適
宜の個所例えば後部電動送風機室３の底部に形成
した案内孔２０に進退自在に挿通されている電気
絶縁性作動杆部２１とこの作動杆部２１の下端に
形成され前記本体１の底部より突出され床面に接
する橇状形状の接触面２３とを有している。そし
てこの検知作動体１９は附勢手段例えばスプリン
グ２４にて下方に向つて突出して接触面２３が床
面に接触する方向に附勢されている。

また前記検知作動体１９の作動杆部２１の上端
部を摺動接片３２を有する導電部３３にて構成
し、この検知作動体１９の進退により導電部３３
が移動し、電動送風機２の電源回路に挿入した制
御素子としての可変抵抗器３１の抵抗値を変化さ
せ、掃除機本体１が床面より浮上したとき、検知
作動体１９が突出すると抵抗値を大きくし、電動
送風機２の電動機の回転数を低下させ、低トルク
で回転刷子１０を作動させる。

次にこの実施例の作用について説明する。

検知作動体１９が床面に接触されていると、制
御素子の可変抵抗器３１の抵抗値の低い位置に摺
動接片３２が接触されているため、電動送風機２
は高トルクで駆動されるとともにベルト１５を介
して回転刷子１０も回転される。そして本体１の
移動で回転刷子１０は床面を摺擦しながら塵埃を
床面より浮き上らせ、電動送風機２の吸引で浮き
上つた塵埃を吸込口を吸引し、塵埃はフイルタに
て捕捉過される。

そして掃除時に本体１が床面より浮き上るとス
プリング２４にて附勢されている検知作動体１９
が突出され、この検知作動体１９の進退により導
電部３３が移動し、可変抵抗器３１の抵抗値が大
きくなり、電動送風機２の電動機の回転数を低下
させ、低トルクで回転刷子を作動させる。

なお前記実施例の構成のように検知作動体の床
面との接触面を橇状とすることにより床面を傷つ
けることなく、また床面に或る程度の凹凸面があ
つても比較的接触面が広く、検知作動体が誤動作
させることなく検知作動が確実である。

また検知作動体の床面との接触面を車輪とする
ことにより床面の多少の凹凸に影響がなく、検知
作動体と本体の底部の間に異物が挾み込まれるこ
となく走行性、応答性を向上できる。

また検知作動体の一部にて制御素子の一部を構
成する導電部を設けることにより電気的制御体の
構成を簡単にしてその動作の速応性を高め、動作
を確実にできるものである。

〔発明の効果〕

本発明によれば、じゆうたんなどの塵埃を除去
しにくい床面の掃除に適するような大トルクで動
作体を作動させても床面より本体が浮き上つて動
作体が露出されるようときに回転刷子は低トルク
作動し、身体の一部が触れても傷を負うことなく
安全性を有し家具なども損傷するおそれがなく、
危険性がなく、また掃除中に掃除機本体がその方
向転換時に床面から浮き上つたりした場合あるい
は、床面の凹部などにより検知作動体が凹部に入
り込んだとしても電動機の駆動停止が繰返して行
なわれることもなく、電動機への悪影響も防止で
きるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の前提となる電気掃除機の断面
図、第２図は同上検知作動体部の断面図、第３図
は同上電気回路図、第４図は本発明の一実施例を
示す検知作動体部の断面図である。 １…掃除機本体、２…電動機となる電動送風
機、１０…回転刷子、１９…検知作動体、３１…
制御素子としての可変抵抗器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 電動機を内蔵しこの電動機によつて回転され
   床面と接する回転刷子を装設した掃除機本体と、
   この掃除機本体の床面と対向する面に床面に向つ
   て突出する方向に附勢手段にて附勢され前記掃除
   機本体の床面からの浮き上りを検知する検知作動
   体と、この検知作動体の検知動作により作動され
   前記電動機の作動トルクを低下させる制御素子と
   を具備し、前記回転刷子の回転時に前記検知作動
   体の突出により掃除機本体の床面よりの浮き上り
   を検知して動作体の作動を低トルク作動に変化さ
   せることを特徴とする電気掃除機。