JP2893692B2 - 電気掃除機の床ノズル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、モータにより駆動されるアジテータを配備
した電気掃除機用床ノズルに関するものである。

従来の技術 従来のこの種の床ノズルにおいては、モータ駆動用の
電源スイッチを、床ノズル本体部か、ホース、延長管の
手元操作部に配備していた。

発明が解決しようとする課題 しかし、上記ノズルの構成においては、以下のような
課題があった。

被掃除面に応じてアジテータを発停させるため、ス
イッチのON、OFF操作が必要で、使い勝手が悪かった。

不用意にアジテータを回転させると、床やたたみを
傷付けることがあった。

本発明は、このような従来の課題を解決したもので、
使用性のよい床ノズルを提供するものである。

課題を解決するための手段 上記課題を解決するための本発明は、床ノズル本体の
底面に出没自在に設けられた動作板と、この動作板の状
態を検知する状態検知手段と、アジテータおよびその駆
動用モータとを具備し、前記状態検知手段を発光素子お
よび受光素子から構成するとともに、前記動作板の出没
動作に応じて発光素子から受光素子へ光伝達を阻止する
ようにし、前記状態検知手段の検知結果により前記駆動
用モータの運転および停止制御を行うものである。

作用 上記発明によれば、床面や畳などの平滑面上で床ノズ
ル本体を操作した場合、動作板は、床面で押圧されるこ
とがない。したがって、動作板を突出しており、これを
検知して状態検知手段はモータへの通電を停止してい
る。次に、じゅうたん上では、じゅうたんの毛足の中に
前輪や後輪が多少埋まってしまい、これによりじゅうた
んの毛足により動作板が上方へ押され移動する。これを
検知して状態検知手段はモータへの通電を行う。つま
り、じゅうたん上では自動的にアジテータが回転し、床
面や空中時においてはアジテータは回転しないことにな
るものである。

実 施 例 以下、その実施例を添付図面を参照して説明する。

図において、床ノズル本体１はバンパー２を介して
上、下本体部材3,4を結合して得たものであり、その前
方内部には、下方開口を吸引口５とした吸込室６が形成
してある。またこの吸込室６の中央からは吸込通路７が
形成されており、上、下本体部材3,4に俯仰自在に接続
した吸込継手８に連通されている。上記吸込継手８には
電気掃除機の吸引側にホースを介して連通した延長管が
着脱自在に接続されている。９は床ノズル本体１の後方
の一部に内蔵したモータ10の電源コードである。

11は吸込室６内にこれと平行に設けられたアジテー
タ、12は吸込室６の両側室壁に配設した上記アジテータ
11の軸受である。アジテータ11の一方に設けたプーリ13
とモータ10の軸に設けたプーリ14との間にはベルト15が
張られており、アジテータ11がモータ10によって強制駆
動されるようにしてある。16,17は下本体部材４の下部
に配設したそれぞれ一対の前輪と後輪であり、下本体部
材４の下面18より一定の突出代を保っている。

19は下本体部材４の下部に略水平方向に配設した動作
板である。この動作板19は回動軸20を中心に上下方向に
回動自在であり、下方向にばね21により常に附勢されて
いる。動作板19の下動範囲はリブ22により規制されてい
る。またこの動作板19の下端面23は前記前輪16、後輪17
の下本体部材４の下面18よりの突出代よりＨだけ小さく
なるように配設されている。

24,25は相対向した発光素子と受光素子で、動作板19
が上方へ一程距離以上動作するとその一部が両素子24、
25の間に進入し、光の伝達を阻止するものである。26は
制御回路で、発光素子24と受光素子25との間の光通路が
動作板19の一部で遮断されると、モータ10へ電力供給
し、開放されると、モータへの電力供給を止める回路と
なっている。

上記構成において、床や畳などの平滑面上で床ノズル
本体１を操作したときには、第３図のように、動作板19
の下端面23と床面とにＨだけ、隙間があるため、動作板
19は動作することはないが、第６図のように、じゅうた
ん上で床ノズル本体１を操作すると、じゅうたんの毛足
に押され動作板19が上方へ移動する。これにより、動作
板19の一部が発光素子24と受光素子25間の光通路を遮断
し、制御回路26の働きによりモータ10が回転し、この回
転はベルト15を介してアジテータ11に伝達される。つま
り、じゅうたん上では、アジテータ11が自動的に回転
し、床や畳上では、回転しないことになる。

発明の効果 以上のように、本発明によれば、床ノズル本体をじゅ
うたん上で操作すると自動的にアジテータが回転し、操
作をやめたり床ノズル本体を持ち上げたりすると自動的
にアジテータが停止する。また、床面や畳などの平滑面
上では、アジテータは回転せず、不用意に床面に傷付け
たりしない。

また、不用意に、アジテータ回転中に布などが絡んだ
場合には、床ノズル本体を裏がえすと、自動的にアジテ
ータの回転が止まり、安全に布を取り外すことができる
など多くの効果が得られる。また、状態検知手段に発光
素子および受光素子を用いているので、細かいゴミが発
光素子および受光素子部分に入り込んでも、光によるス
イッチ動作のため、機械式のスイッチのようにゴミによ
る接点開閉不良を起こすこともなく、高耐久性および高
信頼性を得られる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す床ノズルの要部断面図、
第２図は床ノズル本体の上本体部材を外した状態での上
面図、第３図は断面図、第４図は下本体部材側から見た
斜視図、第５図は回路図、第６図はじゅうたん上の床ノ
ズル本体の側面図である。 １……床ノズル本体、10……モータ、11……アジテー
タ、19……動作板、24、25……状態検知手段（発光素
子、受光素子）。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】床ノズル本体の底面から突出するととも
   に、この突出代が変化するように移動自在に前記床ノズ
   ルに設けられた動作部と、この動作部の移動状態を検知
   する状態検知手段と、本体の底面より突出して設けられ
   た走行用の車輪と、前記床ノズル内に設けたアジテータ
   およびその駆動用モータを備え、前記動作部の突出代を
   前記車輪のそれよりも小さく設定すると共に、前記状態
   検知手段の検知結果に応じて前記駆動用モータを制御す
   る電気掃除機の床ノズル。