JP2747261B2 - カメラ - Google Patents

カメラ

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JP2747261B2
JP2747261B2 JP7283443A JP28344395A JP2747261B2 JP 2747261 B2 JP2747261 B2 JP 2747261B2 JP 7283443 A JP7283443 A JP 7283443A JP 28344395 A JP28344395 A JP 28344395A JP 2747261 B2 JP2747261 B2 JP 2747261B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、ズームレンズに
よる画角切換えにより、撮影者のイメージ通りの構図で
撮影を行うカメラに関し、更に詳しくは、被写体距離に
応じて撮影レンズの画角を電動で制御することにより、
被写体が撮影画面内において占める比率を一定に保つこ
とが可能な、いわゆる画角制御モードを有するカメラに
関する。 【0002】 【従来の技術】被写体と撮影者とが一定の距離関係にあ
りながらも、画面内の背景と主要被写体との比率を選べ
ることがズームレンズ付きカメラの魅力の一つである。
また、特公昭60−1602号公報には、被写体距離と
ズームレンズの焦点距離との比率を一定に保つことによ
り、撮影画枠内の被写体倍率を一定に制御する技術が示
されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たカメラにおいては、レリーズ釦操作に応答して被写体
距離を測定し、その測距結果に基づいて電動ズームレン
ズを制御しているため、一連の撮影動作が終了する前に
は実際の撮影構図(被写体比率)を確認したり、イメー
ジすることが困難であった。 【0004】本発明は、上述の課題に鑑みてなされたも
のであり、画角制御モードが選択された場合には、画角
制御動作が実行される以前に、人物を模した表示パター
ンを用いて撮影構図を表示するカメラを提供することを
目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明によるカメラは、画角変更可能な撮影レ
ンズと、被写体までの距離を測定する測距手段と、この
測距手段の出力と撮影画枠内に設定された被写体占有率
とに基づいて上記撮影レンズの撮影画角を制御する画角
制御手段と、上記撮影レンズの画角を自動的に制御する
画角制御モードを含む撮影モードを設定するモード選択
手段と、上記モード選択手段によって上記画角制御モー
ドが選択された場合には、人物を模した表示パターンを
用いて露光動作開始以前に撮影構図を表示する表示手段
を具備したことを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
示の例によって説明する。先ず、本発明の実施の形態を
説明する前に、本発明によるカメラの構成の概略を、図
1によって説明する。 【0007】本発明のカメラでは、撮影画枠における主
要被写体の大きさの比率rを切換スイッチなどにより設
定する比率設定手段1が設けられている。この設定手段
1で設定される比率rはCPU(中央演算処理装置)2
に入力され、この比率rの設定によって決定される構図
が液晶表示パネルなどの表示素子3でイメージ的にグラ
フィック表示されるので、セルフモード時等に撮影者は
自分の姿を撮影するに先立って、表示素子3に表示され
る構図を見ながら比率rを選択する。また、このカメラ
には、測距手段4と、モータ駆動回路5によってスーミ
ングされる電動のズームレンズ6が設けられている。上
記比率rを設定したのち、被写体である撮影者自身が写
される距離d、若しくはズームレンズ6における焦点距
離f(画角θ)のいずれか一方を設定することにより、
セルフモードでのレリーズ釦の操作後に、これらの各情
報からCPU2にて他方が求められ、撮影者自身が被写
体として上記比率rに一致する構図を決定する状態とな
ったときにCPU2が露出開始のための信号を発する。 【0008】次に、セルフモード撮影において、撮影画
枠における主要被写体が占有する比率について説明する
と、この比率は被写体が人間である場合、個人差はある
にしろ、略撮影レンズの焦点距離fと被写体距離dによ
って一義的に決定されることになる。つまり、図2(A)
〜(c) に示すように、カメラ11から被写体10までの
距離dが変化しても撮影レンズの焦点距離fによって同
様の構図を得ることが可能である。ここで、図2(A) 〜
(c) は距離dが近い場合から次第に遠くなっている場合
をそれぞれ表しているが、いずれも被写体10が撮影画
枠において占める比率は左右方向に関して等しい。すな
わち、この比率をrとすると次式が成り立つ。 【0009】r=w/d tanθ ………………(1) 但し、(1) 式で、wは被写体10の左右方向の1/2の
長さであり、θは撮影画角である。wは略一定と見做す
ことができるので、上記(1) 式で、比率rを設定する
と、距離dと画角θとはどちらか一方が決まれば、他方
が自ら決まるという従属関係にある。 【0010】図3は画角θと焦点距離fとの関係を示す
グラフである。このグラフと上記(1) 式により、焦点距
離fから被写体距離d、被写体距離dから焦点距離f
は、上記比率r,すなわち構図が決まれば関数関係で求
められることが明らかである。従って、セルフモードで
は、所定の構図を得るのに、被写体距離dを先に決定す
る方法と、焦点距離f(即ち画角θ)を先に決定する方
法とが考えられる。 【0011】ここで、前者を距離優先セルフモード、後
者を画角優先セルフモードと呼ぶことにする。以下に詳
述する実施形態では、距離優先,画角優先のいずれのセ
ルフモードをも選択できるようになっている。 【0012】図4(A) は、本発明の一実施の形態を示す
カメラの平面図であり、図4(B) は、同カメラの正面図
である。このカメラ11の本体12の全面には電動式の
ズームレンズ13が装着されており、その側方には、セ
ルフモード時において被写体である撮影者自身に警告を
与えるためのPVC(ピエゾ・セラミック・バイブレー
タ)からなる発音素子14とLEDからなる発光素子1
5が設けられている。カメラ本体12の上面には、背面
のファインダ窓16を覗きながら右手で操作できる位置
に、シャッタ釦17及び押釦式の切換スイッチ18,1
9,20が配設されている。切換スイッチ18は各種撮
影モードを切換えるための撮影モード切換スイッチ,ま
た、切換スイッチ19はセルフモードを設定すると共に
距離優先セルフモードと画角優先セルフモードとを切り
換えるためのセルフモード切換スイッチ,更に、切換ス
イッチ20は被写体が撮影画枠に占有する比率rを切換
えるための比率切換スイッチである。また、カメラ本体
12の上面の、上記各切換スイッチ18〜20が設けら
れている側とは反対の左手側には液晶表示パネル21が
設けられている。 【0013】この液晶表示パネル21は図5に示すよう
な電極パターン構造を有するもので、このパネル21の
略中央の大部分の領域にグラフィック形状の構図表示部
21aが形成されている。この構図表示部21aは、上
記比率切換スイッチ20によって主要被写体の占有する
比率rの切換え選択がなされるとき、図6(A) 〜(c)に
示す3種類の撮影予想構図のうちのいずれかの構図を表
示するものである。 【0014】また、上記表示パネル21の右下には、自
由度表示部21bが形成されていて、図7に示すよう
に、主要被写体の占有する比率rを小さく選んだ場合に
主要被写体の左右方向の自由度を表す距離が数値によっ
て示されるようになっている。更に、表示パネル21の
左下には、セルフモードの場合に距離優先であるか、画
角優先であるかを識別するモード表示部21cが形成さ
れている。 【0015】図8は、上記カメラ11の、電源供給を主
体とした電気回路の全体のブロック構成図である。この
電気回路において、電源電池31の電圧Vccは電源スイ
ッチ32が閉成したときに、DC/DCコンバータ33
により昇圧され、ラインL0,L1 間に供給されて、こ
のラインL0 ,L1 間の電圧VDDが定電圧化されてい
る。この定電圧化された電源電圧VDDは前記図1に示す
CPU2に相当するメインCPU34,バイポーラIC
35,測光用のヘッドアンプ36及び警告駆動回路37
に印加され、AF(オートフォーカス)用モータ駆動回
路38及びズーミング用モータ駆動回路39には電源電
圧Vccが印加される。バイポーラIC35への電源供給
制御はメインCPU34のパワーコントロール回路から
の信号によって行なわれ、ヘッドアンプ36,警告駆動
回路37,AF用モータ駆動回路38及びズーミング用
モータ駆動回路39への電源供給制御はバイポーラIC
35の制御信号によって行なわれる。 【0016】合焦センサ40,A/Dコンバータ41及
びAF用CPU42は前記図1に示す測距手段4に相当
するAFブロックを構成するもので、電源制御用トラン
ジスタ43を介してラインL0 ,L1 間に接続されてい
る。このAFブロックに対する電源供給制御はメインC
PU34のAFパワーコントロール回路から上記トラン
ジスタ43のベースに供給される信号でトランジスタ4
3がオン,オフすることにより行なわれる。AF用CP
U42はAF用アルゴリズム演算を行なうための回路で
ある。メインCPU34は、露出シーケンスやカメラ本
体12のメカコントロールや入力の検出と処理などをも
行なう、カメラシステム全体の中央処理装置である。こ
のメインCPU34には、同メインCPU34の制御に
より上記液晶表示パネル21を駆動するためのLCD駆
動回路44が接続されている。また、上記切換スイッチ
18〜20を含むモード切換スイッチ回路45が上記メ
インCPU34に接続されている。 【0017】上記バイポーラIC35は、被写体光を測
光し、測光積分出力及び輝度値信号を出力するヘッドア
ンプ36と共に測光制御をつかさどるほか、フィルム巻
上・巻戻し用モータの制御,レンズ駆動及びシャッタ制
御等を行なう各種駆動回路を含む回路である。また、こ
のバイポーラIC35は電源電圧VDDの状態を監視して
おり、この電源電圧VDDが規定電圧より低下したとき、
メインCPU34にシステムリセット信号を送り、ヘッ
ドアンプ36及び各駆動回路37〜39への電源供給並
びに合焦センサ40,A/Dコンバータ41及びAF用
CPU42からなるAFブロックへの電源の供給を断つ
ようにしている。メインCPU34への電源の供給は規
定電圧以下でも行なわれる。 【0018】図9は、上記図8中のAFブロックを中心
とした信号の授受を示すブロック系統図であり、AF用
CPU42とメインCPU34はシリアルコミュニケー
ションラインでデータの授受を行ない、その通信方向は
シリアルコントロールラインにより制御される。このコ
ミュニケーションの内容としては、バイポーラIC35
を介して得られるズーム比,Fナンバー等のレンズ情報
や絶対距離情報である。また、メインCPU34からA
F用CPU42に、セルフモードの各モード(距離優先
セルフモード,画角優先セルフモード)や、その他、通
常使用時のカメラの各モードに関する情報がモードライ
ンを通じてデコードされる。更に、メインCPU34か
らAF用CPU42に導かれるAFENA(AFイネー
ブル)信号はAFのスタート及びストップをコントロー
ルする信号であり、AF用CPU42からメインCPU
34に導かれるEOFAF(エンドオフAF)信号はA
F動作終了時に発せられた次の動作に入ることを許可す
る信号である。 【0019】また、バイポーラIC35は、AF用CP
U42からのAFモータコントロールラインの信号をデ
コードし、AF用モータ駆動回路38をドライブする。
AF用モータ駆動回路38の出力によりAF用モータ
(フォーカスレンズ駆動モータ)46が回転すると、レ
ンズ鏡筒の回転部材に等間隔に設けられたスリット47
が回転し、同スリット47の通路を挟んで発光部48a
と受光部48bを対向配置させてなるフォトインタラプ
タ48がスリット47をカウントする。即ち、スリット
47とフォトインタラプタ48はアドレス発生部49を
構成しており、同アドレス発生部49から発せられたア
ドレス信号(スリット47のカウント信号)は波形整形
されてAF用CPU42に取り込まれる。なお、このA
F用CPU42にはクロック用発振器50,リセット用
コンデンサ51が接続されている。上記AF用CPU4
2とA/Dコンバータ41はバスラインでデータの授受
が行なわれ、その制御はバスラインコントロール信号に
より制御される。また、AF用CPU42からA/Dコ
ンバータ41にセンサ切換信号,システムクロック信号
が送られるようになっている。A/Dコンバータ41
は、CCD(電荷結合素子)からなる合焦センサ40に
対してCCD駆動クロック信号,CCD制御信号を送
り、合焦センサ40からCCD出力を読み出し、この読
み出したアナログ値のCCD出力をディジタル値に変換
してAF用CPU42に送る。 【0020】距離の検出は、このようなシステムを用い
て合焦センサ40からのCCD出力とバイポーラIC3
5からのレンズ情報に基づきAF用CPU42により行
なわれる。ここで、レンズ情報はバイポーラIC35を
介して行なわれるが、ズームレンズのレンズ情報はズー
ミングによって焦点距離,開放Fナンバー等が変化す
る。これらの情報はズーミング位置によって一義的に決
定されるためズーミング用モータ52によって回転する
ズーム環の位置をディジタルエンコーダ53によって検
出することにより得ることができる。 【0021】つまり、ズーム環の回転に伴い、レンズ鏡
筒の周方向にリング状に形成された、電気的に導通、非
導通の櫛形パターンの複数列の電極基板上を、ズーム環
側の同数個の導電接片が摺動するように構成することに
より電気的なディジタル式の位置検出ができる。このデ
ィジタルエンコーダ53の情報をバイポーラIC35内
で整形し、メインCPU34に読み込むことによって、
上記レンズ情報が得られ、このレンズ情報はメインCP
U34を通じてAF用CPU42に受け取られる。同時
に、メインCPU34は画角情報も読み込む。AF用C
PU42によって演算された距離情報はシリアルコミュ
ニケーションラインを通じてメインCPU34に入力さ
れる。 【0022】ここで、撮影モードの設定は、液晶表示パ
ネル21を見ながら行なわれるが、次に、このモード設
定について述べる。メインCPU34の共通出力端子3
4aと入力端子34b間には前記セルフモード切換スイ
ッチ19(図4(A) 参照)が接続され、共通出力端子3
4aと入力端子34c間には前記比率切換スイッチ20
(図4(A) 参照)が接続されていて、共通出力端子34
aからはストローブ信号が例えば、約100msecの
一定周期で出力されているので、切換スイッチ19,2
0がオンになると入力端子34b,34cに上記ストロ
ーブ信号が入力され、メインCPU34は上記切換スイ
ッチ19,20がオンになったことを認識する。セルフ
モード切換スイッチ19を一度オンにすると、カメラは
自動的に距離優先セルフモードの状態に設定され、もう
一度セルフモード切換スイッチ19をオンにすると、画
角優先セルフモードの状態に設定される。更にもう一度
セルフモード切換スイッチ19をオンにすると、これら
のセルフモードは解除される。 【0023】また、比率切換スイッチ20については、
これを一度も操作しなければ、液晶表示パネル21には
図6(A) に示すような構図が表示され、撮影画枠の中央
の人物パターンの水平方向に占有する比率はr=1/8
に設定される。上記比率切換スイッチ20を一度オンに
すると、液晶表示パネル21の表示は図6(B) に示すよ
うな構図に変化し、人物パターンの水平方向の比率はr
=1/4に設定される。更に上記比率切換スイッチ20
をもう一度オンにすると、上記表示パネル21の表示は
図6(c) に示すような構図となり、人物パターンの比率
はr=1/2に設定される。この比率切換スイッチ20
を更にまたオンにすると、上記図6(A)に示す構図に戻
り、以後、同様に、上記スイッチ20をオンにするたび
に、上記の順で構図の表示がサイクリックに変化する。
そして、図6(A) に示す構図が選ばれ、かつ画角優先モ
ードが選択されている場合には、図7に示すように、中
央の人物パターンから撮影画枠の端部までの距離が液晶
表示パネル21上にメインCPU34の処理結果に基づ
いて表示される。これらメインCPU34の処理結果に
よる表示情報はLCD駆動回路44にシリアルデータと
して入力され、これによって液晶表示パネル21が駆動
される。なお、メインCPU34からLCD駆動回路4
4へは、シリアルデータ同期信号,転送クロック信号,
クロック信号が導かれている。 【0024】次に、上記カメラ11のセルフモード時の
動作を説明する。まず、電源が投入されると、パワーオ
ンリセットの状態となり、前記セルフモード切換スイッ
チ19によるセルフモード設定状態の判定がなされる。
このとき、前記切換スイッチ19により距離優先セルフ
モードが設定されておれば、メインCPU34に、この
距離優先セルフモードが読み込まれ、前述したように、
液晶表示パネル21に、このセルフモードの表示と、構
図の表示が行なわれる。最初に表示される構図は図6
(A) に示すように、人物パターンの占有比率の小さい、
r=1/8の構図であるので、このとき、前述したよう
に比率切換スイッチ20により、図6(B),(C) に示すよ
うに人物パターンの占有比率の大きい、r=1/4,r
=1/2の構図を任意に選ぶことができる。 【0025】構図が表示されると、レリーズ信号の入力
を待機する状態となるので、シャッタ釦17を押してレ
リーズ信号が発せられると、タイマがセットされ、測距
が開始される。従って、ここで撮影者自身が被写体とし
てカメラ11の前方の任意の位置に立つと、前述した測
距動作によって被写体までの距離dが求められる。そし
て、この距離dと上記比率rとから前記(1) 式に基づい
て適切な画角θが演算される。このあと、測距警告の動
作に入り、被写体の距離に応じた警告がなされる。この
警告動作は警告駆動回路37の出力により発音素子14
と発光素子15とが作動して音と光によって行なわれる
が、このときの発音素子14と発光素子15の駆動周波
数は、上記の演算によって求められた画角θがズーミン
グによって実現されるものであれば、図11(A) 〜(E)
に示すように、最長距離から最短距離までの距離に応じ
て5段階に分けられ、距離の遠い側から近い側へかけて
例えば、5kHz ,4kHz ,3kHz ,2kHz ,1.5kHz
のように、次第に低いものとなっている。 【0026】これらの周波数の音と光はオン時間が25
0msで500msの周期で繰り返し行なわれる。この
測距,画角演算,測距警告の動作は、被写体距離dに応
じた画角θが適正なものであると判定されればタイマセ
ット時から15秒間繰り返し行なわれたのち、最終的な
測距結果に基づき、実際に上記の画角θが得られる位置
までズーミングがなされる。 【0027】ところで、被写体距離が遠すぎたり、或い
は、近すぎたりして望み通りの構図が、使用しているズ
ームレンズ13のズーム比では得られない場合には、つ
まり、上記の演算によって求められた画角θがズーミン
グによって実現不可能であると判定された場合には、上
記測距警告の動作としては、上記最長距離或いは最短距
離の場合と同じ最高の周波数或いは最低の周波数で発音
素子14及び発光素子15が駆動する。そして、このよ
うに画角θが不適当なものと判定された場合には、上記
測距動作は15秒間経過しても終了せず、最高の駆動周
波数或いは最低の駆動周波数で音と光による測距警告が
継続されるので、このような場合には、被写体である撮
影者自身がカメラ側に近付いたり、或いは遠ざかったり
して適当に距離を変えれば、演算による画角θがズーミ
ングによって実現できる適正なものとなったときに、こ
れを発音素子14から発せられる音色の変化によって知
ることができる。また、被写体が撮影画枠の中央の測距
ゾーンから外れた位置から測距ゾーンに入ったときにも
発音素子14からの音色が変化するので、被写体が撮影
画枠中央に入ったことが確認できる。 【0028】演算で求められた画角θの得られる位置ま
でズーミングが行なわれると、このあと、撮影に先立つ
準備警告がなされる。この警告は、上記発音素子14と
発光素子15により、図11(F) に示すように、3kHz
の周波数で100msのオン時間を400msの周期で
繰り返し発することによって5秒間行なわれる。被写体
は前記測距警告の場合とはデューティ比の異なる発音素
子14と発光素子15の警告動作を認識することにより
準備警告であることを知ることができるので、この間に
撮影時のポーズを作ることができる。 【0029】上記5秒間の準備警告のあとはフォーカシ
ングが行なわれる。フォーカシングが終了すると、通常
の撮影と同様に、シャッタレリーズがトリガされ露出開
始と同時に積分が開始され、積分が終了すると、この時
点で露出を終了し上記距離優先セルフモードによる撮影
を終了する。 【0030】次に、画角優先セルフモードが設定された
場合について述べる。セルフモード切換スイッチ19に
より画角優先セルフモードが設定されると、この画角優
先セルフモードがメインCPU34に読み込まれ、液晶
表示パネル21に、このセルフモードの表示と構図の表
示が行なわれる。同じく最初に表示される構図は図6
(A) に示すように、中央の人物パターンの占有比率の小
さい、r=1/8の構図であり、比率切換スイッチ20
により占有比率の大きい、r=1/4,r=1/2の構
図に切換えることができる。ここで、r=1/8に設定
した場合には、撮影画枠における人物パターンの左右方
向への自由度が高いため、図7に示すように左右に移動
可能な距離の表示が行なわれる。この画角優先セルフモ
ードでは、撮影者は、先ず、適当な画角θを設定するこ
とになるので、この画角設定結果に基づいて、上記液晶
表示パネル21上に表示された左右方向への被写体の移
動可能距離が決定される。この移動可能距離Lは、図2
(A) 〜(C) から明らかなように、 L=d tanθ ………………(2) の式で求められる。即ち、被写体の左右方向への移動距
離の自由度は、メインCPU34で画角情報と選択され
た構図情報により演算され液晶表示パネル21に表示さ
れる。被写体は、この表示された自由度情報を見ること
によってどれだけ左右方向へ移動しても撮影画枠からは
み出ないかを知ることができ、後に述べる準備警告時間
中に左右に移動して構図を変更することができる。 【0031】このあと、シャッタ釦17を押しレリーズ
信号が発せられると、測距が開始され、その結果に基づ
いて、距離優先セルフモードの場合と同様に、発音素子
14と発光素子15によって距離に応じた周波数(図1
1(A) 〜(E) 参照)での測距警告が行なわれる。測距は
同じく、500msecの周期で行なわれる。従って、
撮影者自身が被写体としてカメラ11の前方に立ち、前
後方向に移動すると、被写体が上記設定した画角θより
決定される適正な距離に至るまで上記の測距及び測距警
告が行なわれる。そして、被写体が適正距離に入ると、
タイマがセットされて10秒間の準備警告が行なわれ
る。準備警告は、距離優先セルフモードの場合と同様
に、発音素子14と発光素子15が上記測距警告のとき
と異なるデューティ比の周波数信号で駆動することによ
ってなされる。準備警告と同時にフォーカシングがなさ
れ、警告終了と共に露出が開始する。 【0032】上述した距離優先セルフモード,または画
角優先セルフモードによる撮影が終了したあとは、セル
フモード判定の状態に戻る。この状態はセルフモード切
換スイッチ19によって設定したセルフモード状態が解
除されたことを意味する。セルフモード状態が解除され
た状態では、通常の撮影を行なうことができ、また、セ
ルフモード以外でも同様の自動画角設定装置をもつカメ
ラを構成することも考えられ、この場合、撮影に先立っ
てレリーズを開始すると、測距が開始され、また、設定
された画角が読み込まれる。 【0033】この場合も、撮影に先立って撮影画枠にお
いて被写体の占める比率rを所望する構図となるように
液晶表示パネル21を見て選んでおけば、測距によって
被写体距離dが求められたとき、この距離dと予め設定
した画角θとから前記(1) 式の換算によって被写体の撮
影画枠に対する比率が求められ、これが予め設定した比
率に一致すると撮影が行なわれる。従って、セルフモー
ド以外でもファインダ窓16を覗かずに被写体が人物等
である限り予測に近い構図の撮影を行なうことができ
る。 【0034】 【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、ファ
インダ内で構図を確認する撮影モードと、撮影画枠内で
所望の被写体比率を設定してレリーズ釦を操作する撮影
モードとを選択することができ、後者の撮影モードが選
択されている時は、撮影構図を事前に確認することが可
能なカメラを提供することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明によるカメラの構成の概略を示すブロッ
ク図、 【図2】(A) 〜(C) は、被写体距離dと画角θとの関係
を説明するためのカメラと被写体の平面図、 【図3】焦点距離fと画角θとの関係を表わす特性線
図、 【図4】(A) ,(B) は、本発明の一実施の形態を示すカ
メラの平面図および正面図、 【図5】上記図4(A) に示すカメラ本体上の液晶表示パ
ネルの電極パターン構造を表わした平面図、 【図6】(A) 〜(C) は、上記図5に示す液晶表示パネル
で表示される構図の各パターンをそれぞれ示した平面
図、 【図7】画角優先セルフモードにおいて、液晶表示パネ
ルに人物パターンの比率を最小に設定したとき表示され
る構図のパターンを示す平面図、 【図8】上記図4(A),(B) に示すカメラの電源供給を主
体として見た電気回路のブロック図、 【図9】上記図8中のAFブロックを中心として信号の
授受を示すブロック系統図、 【図10】(A) 〜(F) は、距離に応じて周波数の異なる
各測距警報用信号と準備警告用信号の波形図である。 【符号の説明】 3……………表示素子(液晶表示手段) 4……………測距手段 6……………ズームレンズ(撮影レンズ) 18…………撮影モード切換スイッチ(モード選択手
段) 19…………セルフモード切換スイッチ(モード選択手
段) 20…………比率切換スイッチ(モード選択手段)

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  1. (57)【特許請求の範囲】 1.画角変更可能な撮影レンズと、 被写体までの距離を測定する測距手段と、この測距手段の出力と、撮影画枠内に設定された被写体
    占有率とに基づいて、上記撮影レンズの撮影画角を制御
    する画角制御手段と 、 上記撮影レンズの画角を自動的に制御する画角制御モー
    ドを含む撮影モードを設定するモード選択手段と、上記モード選択手段によって上記画角制御モードが選択
    された場合には、人物を模した表示パターンを用いて露
    光動作開始以前に撮影構図を表示する表示手段と 、 を具備したことを特徴とするカメラ。
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