JP2744929B2 - マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメント - Google Patents
マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメントInfo
- Publication number
- JP2744929B2 JP2744929B2 JP4237655A JP23765592A JP2744929B2 JP 2744929 B2 JP2744929 B2 JP 2744929B2 JP 4237655 A JP4237655 A JP 4237655A JP 23765592 A JP23765592 A JP 23765592A JP 2744929 B2 JP2744929 B2 JP 2744929B2
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- Japan
- Prior art keywords
- casing
- power shaft
- rotating
- shaft
- tool
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- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、マシニングセンタに
よるアングルヘッド加工に使用するアンギュラーアタッ
チメントに関するものである。
よるアングルヘッド加工に使用するアンギュラーアタッ
チメントに関するものである。
【0002】
【従来の技術】竪型マシニングセンタにおいては、ワー
クの側面加工、内面加工、または傾斜面加工等のアング
ルヘッド加工に際してアンギュラーアタッチメントが使
用される。従来のアンギュラーアタッチメントは、例え
ば、図3に示すように、ケーシング41を備え、このケ
ーシング41はシャンク42を介してマシニングセンタ
の主軸頭(図示略)に装着されるとともに、位置決めピ
ン43により一定の向きで主軸頭の位置決めブロック4
7に位置決めされている。そして、ケーシング41に内
装した動力軸の回転を動力伝達機構を介し工具回転軸
(いずれも図示略)に伝え、工具44を回転してアング
ルヘッド加工が行われる。
クの側面加工、内面加工、または傾斜面加工等のアング
ルヘッド加工に際してアンギュラーアタッチメントが使
用される。従来のアンギュラーアタッチメントは、例え
ば、図3に示すように、ケーシング41を備え、このケ
ーシング41はシャンク42を介してマシニングセンタ
の主軸頭(図示略)に装着されるとともに、位置決めピ
ン43により一定の向きで主軸頭の位置決めブロック4
7に位置決めされている。そして、ケーシング41に内
装した動力軸の回転を動力伝達機構を介し工具回転軸
(いずれも図示略)に伝え、工具44を回転してアング
ルヘッド加工が行われる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、アングルヘ
ッド加工においては、加工箇所が主軸頭の周囲に複数あ
る場合、工具44の向きを変更する必要がある。しかし
ながら、従来のアンギュラーアタッチメントによると、
ケーシング41の向きが位置決めピン43により一方向
に決められているので、アタッチメントを主軸頭から取
り外し、位置決めリング45に設けた4個のボルト46
を緩めて、ケーシング41の向きを調整したのち、アタ
ッチメントを再度主軸頭に装着していた。このため、調
整作業が大変面倒で、特に、高い精度を要求される場合
には調整時間が長くかかるという問題があった。
ッド加工においては、加工箇所が主軸頭の周囲に複数あ
る場合、工具44の向きを変更する必要がある。しかし
ながら、従来のアンギュラーアタッチメントによると、
ケーシング41の向きが位置決めピン43により一方向
に決められているので、アタッチメントを主軸頭から取
り外し、位置決めリング45に設けた4個のボルト46
を緩めて、ケーシング41の向きを調整したのち、アタ
ッチメントを再度主軸頭に装着していた。このため、調
整作業が大変面倒で、特に、高い精度を要求される場合
には調整時間が長くかかるという問題があった。
【0004】こうした問題を解消するために、従来、ケ
ーシングの向きが異なる複数のアタッチメントを自動工
具交換装置に持たせ、加工箇所が変わる都度、アタッチ
メントを主軸頭に脱着する方法も採られている。しかし
ながら、この方法によると、多数のアタッチメントを用
意する必要があって、コスト高を招くばかりでなく、複
数種のアタッチメントを使用する場合にポットの数が不
足することもあり、そのうえ、交換回数が増えるに伴っ
て交換時間及び位置決め時間が長くかかり、加工能率に
悪影響を及ぼすという問題点があった。
ーシングの向きが異なる複数のアタッチメントを自動工
具交換装置に持たせ、加工箇所が変わる都度、アタッチ
メントを主軸頭に脱着する方法も採られている。しかし
ながら、この方法によると、多数のアタッチメントを用
意する必要があって、コスト高を招くばかりでなく、複
数種のアタッチメントを使用する場合にポットの数が不
足することもあり、そのうえ、交換回数が増えるに伴っ
て交換時間及び位置決め時間が長くかかり、加工能率に
悪影響を及ぼすという問題点があった。
【0005】そこで、この発明の課題は、主軸頭に装着
したままの状態で、工具の向きを短時間に精度よく調整
でき、自動工具交換装置の負担を軽減できるマシニング
センタ用アンギュラーアタッチメントを提供することに
ある。
したままの状態で、工具の向きを短時間に精度よく調整
でき、自動工具交換装置の負担を軽減できるマシニング
センタ用アンギュラーアタッチメントを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、自動工具交換装置によりマシニング
センタの主軸頭に装着されるケーシングに、主軸の延長
線上に位置する動力軸と、動力軸と交差する工具回転軸
と、動力軸を工具回転軸に連結する動力伝達機構とを内
装したアンギュラーアタッチメントにおいて、ケーシン
グを主軸頭に回り止めされる固定ケーシングと、工具回
転軸が内装された回転ケーシングとから構成し、固定ケ
ーシングの内部には動力軸に沿って移動可能な係止部材
を設け、回転ケーシングの内部には係止部材に係合して
回転ケーシングを固定ケーシングに回り止めする係合部
材を配設し、係止部材を係合部材に係合する作用位置及
び係合部材から解離した非作用位置に駆動する駆動機構
を固定ケーシング側に設けるとともに、係止部材の作用
位置で回転ケーシングを動力軸から解放するとともに、
係止部材の非作用位置で回転ケーシングを動力軸に結合
する作動機構を係合部材に組み込んで構成される。
めに、この発明は、自動工具交換装置によりマシニング
センタの主軸頭に装着されるケーシングに、主軸の延長
線上に位置する動力軸と、動力軸と交差する工具回転軸
と、動力軸を工具回転軸に連結する動力伝達機構とを内
装したアンギュラーアタッチメントにおいて、ケーシン
グを主軸頭に回り止めされる固定ケーシングと、工具回
転軸が内装された回転ケーシングとから構成し、固定ケ
ーシングの内部には動力軸に沿って移動可能な係止部材
を設け、回転ケーシングの内部には係止部材に係合して
回転ケーシングを固定ケーシングに回り止めする係合部
材を配設し、係止部材を係合部材に係合する作用位置及
び係合部材から解離した非作用位置に駆動する駆動機構
を固定ケーシング側に設けるとともに、係止部材の作用
位置で回転ケーシングを動力軸から解放するとともに、
係止部材の非作用位置で回転ケーシングを動力軸に結合
する作動機構を係合部材に組み込んで構成される。
【0007】
【作用】この発明のアンギュラーアタッチメントにおい
ては、駆動機構により係止部材が非作用位置に配置され
ると、係止部材が係合部材から解離されて、回転ケーシ
ングが回転可能な状態になるとともに、作動機構によっ
て回転ケーシングが動力軸に結合される。この状態で、
主軸の割出指令が出力されると、動力軸の回転に伴い、
回転ケーシングが所定の割出角度で回転されて、工具回
転軸の向きが自動的に調整される。また、駆動機構によ
り係止部材が作用位置に配置されると、係止部材が係合
部材に係合されて、回転ケーシングが固定ケーシングに
回り止めされるとともに、作動機構によって回転ケーシ
ングが動力軸から解放される。したがって、この状態で
は、回転ケーシングが停止され、動力軸の回転が動力伝
達機構を介して工具回転軸に伝達され、その工具回転軸
に結合した工具によってアングルヘッド加工が行われ
る。
ては、駆動機構により係止部材が非作用位置に配置され
ると、係止部材が係合部材から解離されて、回転ケーシ
ングが回転可能な状態になるとともに、作動機構によっ
て回転ケーシングが動力軸に結合される。この状態で、
主軸の割出指令が出力されると、動力軸の回転に伴い、
回転ケーシングが所定の割出角度で回転されて、工具回
転軸の向きが自動的に調整される。また、駆動機構によ
り係止部材が作用位置に配置されると、係止部材が係合
部材に係合されて、回転ケーシングが固定ケーシングに
回り止めされるとともに、作動機構によって回転ケーシ
ングが動力軸から解放される。したがって、この状態で
は、回転ケーシングが停止され、動力軸の回転が動力伝
達機構を介して工具回転軸に伝達され、その工具回転軸
に結合した工具によってアングルヘッド加工が行われ
る。
【0008】
【実施例】以下、この発明を具体化した一実施例を図面
に基づいて説明する。図1において、1はケーシングで
あり、シャンク2を介してマシニングセンタの主軸頭
(図示略)に装着される。ケーシング1には、マシニン
グセンタの主軸(図示略)の延長線上に位置する動力軸
3と、動力軸3と直交する工具回転軸4と、動力軸3を
工具回転軸4に連結する動力伝達機構5とが内装されて
いる。動力軸3は上下一対のベアリング6,7によりケ
ーシング1に支持され、工具回転軸4には工具8が結合
され、また、動力伝達機構5には一対の傘歯車9,10
が設けられている。
に基づいて説明する。図1において、1はケーシングで
あり、シャンク2を介してマシニングセンタの主軸頭
(図示略)に装着される。ケーシング1には、マシニン
グセンタの主軸(図示略)の延長線上に位置する動力軸
3と、動力軸3と直交する工具回転軸4と、動力軸3を
工具回転軸4に連結する動力伝達機構5とが内装されて
いる。動力軸3は上下一対のベアリング6,7によりケ
ーシング1に支持され、工具回転軸4には工具8が結合
され、また、動力伝達機構5には一対の傘歯車9,10
が設けられている。
【0009】本実施例のケーシング1は固定ケーシング
12と回転ケーシング13とから上下に分割して構成さ
れ、固定ケーシング12は固定ブロック14及び位置決
めピン15を介して主軸頭に回り止めされ、回転ケーシ
ング13には前記工具回転軸4が内装されている。固定
ケーシング12の内部には、係止部材としての上部カー
ビック16が動力軸3に沿って昇降可能に設けられると
ともに、この上部カービック16を下方へ付勢するバネ
17が収容されている。回転ケーシング13の上端部内
には上部カービック16に係合する係合部材としてケー
シング1と一体となっている下部カービック18が設け
られ、各カービック16,18の係合により回転ケーシ
ング13が固定ケーシング12に回り止めされるように
なっている。
12と回転ケーシング13とから上下に分割して構成さ
れ、固定ケーシング12は固定ブロック14及び位置決
めピン15を介して主軸頭に回り止めされ、回転ケーシ
ング13には前記工具回転軸4が内装されている。固定
ケーシング12の内部には、係止部材としての上部カー
ビック16が動力軸3に沿って昇降可能に設けられると
ともに、この上部カービック16を下方へ付勢するバネ
17が収容されている。回転ケーシング13の上端部内
には上部カービック16に係合する係合部材としてケー
シング1と一体となっている下部カービック18が設け
られ、各カービック16,18の係合により回転ケーシ
ング13が固定ケーシング12に回り止めされるように
なっている。
【0010】固定ケーシング12及び固定ブロック14
の内部には、先端部がY字形に開いたレバー20が収容
され、中間部にて支点21により揺動自在に支持される
とともに、先端はピン22を介して上部カービック16
に結合されている。前記位置決めピン15は固定ブロッ
ク14に対して出没自在に支持され、バネ23により突
出方向へ付勢され、没入時にはレバー20を揺動する。
位置決めピン15と対応する位置の主軸頭には油圧シリ
ンダ24が設置され、そのピストンロッド25は位置決
めピン15に上方から対向している。そして、レバー2
0、位置決めピン15、及び油圧シリンダ24等から駆
動機構26が構成され、これにより、上部カービック1
6が下部カービック18に係合する作用位置と、下部カ
ービック18から上方へ解離した非作用位置とに駆動さ
れるようになっている。
の内部には、先端部がY字形に開いたレバー20が収容
され、中間部にて支点21により揺動自在に支持される
とともに、先端はピン22を介して上部カービック16
に結合されている。前記位置決めピン15は固定ブロッ
ク14に対して出没自在に支持され、バネ23により突
出方向へ付勢され、没入時にはレバー20を揺動する。
位置決めピン15と対応する位置の主軸頭には油圧シリ
ンダ24が設置され、そのピストンロッド25は位置決
めピン15に上方から対向している。そして、レバー2
0、位置決めピン15、及び油圧シリンダ24等から駆
動機構26が構成され、これにより、上部カービック1
6が下部カービック18に係合する作用位置と、下部カ
ービック18から上方へ解離した非作用位置とに駆動さ
れるようになっている。
【0011】油圧シリンダ24には前進位置確認用の近
接スイッチ27及び後退位置確認用の近接スイッチ28
が付設されている。位置決めピン15はバネ23を受け
るキャップ29を備え、そのキャップ29にはシャンク
2の下側に設けた位置決めリング30に係止される位置
決めキー31が設けられている。32は位置決めピン1
5が嵌入するように主軸頭に設けられた位置決めブロッ
クである。
接スイッチ27及び後退位置確認用の近接スイッチ28
が付設されている。位置決めピン15はバネ23を受け
るキャップ29を備え、そのキャップ29にはシャンク
2の下側に設けた位置決めリング30に係止される位置
決めキー31が設けられている。32は位置決めピン1
5が嵌入するように主軸頭に設けられた位置決めブロッ
クである。
【0012】前記下部カービック18には、図2に拡大
して示すように、シリンダ34が動力軸3側に開口する
ように形成され、そのシリンダ34には、先端にメタル
35を備えたピストン36と、これを動力軸3側へ付勢
するバネ37とが収容されている。また、下部カービッ
ク18の谷部には縦孔38がシリンダ35に連通するよ
うに穿設され、この縦孔38には、ピストン36のV溝
36aに係合するカムピン39と、これを上方へ付勢す
るバネ40とが設けられている。そして、ピストン3
6、カムピン39、及びバネ37,40等から作動機構
33が構成され、上部カービック16が作用位置に下降
されたときには、カムピン39によりピストン36が後
退され、メタル35が動力軸3から離間されて、回転ケ
ーシング13が動力軸3から解放されるとともに、上部
カービック16が作用位置に上昇されたときには、バネ
40によりカムピン39が上昇され、バネ37によりピ
ストン36が前進され、メタル35が動力軸3に圧接さ
れて、回転ケーシング13が動力軸3に結合されるよう
になっている。
して示すように、シリンダ34が動力軸3側に開口する
ように形成され、そのシリンダ34には、先端にメタル
35を備えたピストン36と、これを動力軸3側へ付勢
するバネ37とが収容されている。また、下部カービッ
ク18の谷部には縦孔38がシリンダ35に連通するよ
うに穿設され、この縦孔38には、ピストン36のV溝
36aに係合するカムピン39と、これを上方へ付勢す
るバネ40とが設けられている。そして、ピストン3
6、カムピン39、及びバネ37,40等から作動機構
33が構成され、上部カービック16が作用位置に下降
されたときには、カムピン39によりピストン36が後
退され、メタル35が動力軸3から離間されて、回転ケ
ーシング13が動力軸3から解放されるとともに、上部
カービック16が作用位置に上昇されたときには、バネ
40によりカムピン39が上昇され、バネ37によりピ
ストン36が前進され、メタル35が動力軸3に圧接さ
れて、回転ケーシング13が動力軸3に結合されるよう
になっている。
【0013】次に、上記のように構成されたアンギュラ
ーアタッチメントの作用について説明する。制御装置
(図示略)から工具交換指令が出力されると、自動工具
交換装置が動作して、アンギュラーアタッチメントを主
軸に装着する。この状態で、制御装置からM1指令が出
力されると、駆動機構26において、油圧シンリダ24
が付勢され、そのピストンロッド25により位置決めピ
ン15が押し下げられ、レバー20を介し上部カービッ
ク16が非作用位置に上昇され、回転ケーシング13が
回転可能な状態になる。これと同時に、作動機構33に
おいて、カムピン39がバネ40により上昇され、ピス
トン36がバネ37により前進されて、回転ケーシング
13が動力軸3に結合される。そして、この状態を近接
スイッチ27が検出して、確認信号を制御装置へ出力す
る。
ーアタッチメントの作用について説明する。制御装置
(図示略)から工具交換指令が出力されると、自動工具
交換装置が動作して、アンギュラーアタッチメントを主
軸に装着する。この状態で、制御装置からM1指令が出
力されると、駆動機構26において、油圧シンリダ24
が付勢され、そのピストンロッド25により位置決めピ
ン15が押し下げられ、レバー20を介し上部カービッ
ク16が非作用位置に上昇され、回転ケーシング13が
回転可能な状態になる。これと同時に、作動機構33に
おいて、カムピン39がバネ40により上昇され、ピス
トン36がバネ37により前進されて、回転ケーシング
13が動力軸3に結合される。そして、この状態を近接
スイッチ27が検出して、確認信号を制御装置へ出力す
る。
【0014】この確認信号に基づいて制御装置から主軸
の割出指令が出力されると(制御装置は5゜ピッチで割
出角度指令を出力可能)、動力軸3の回転に伴い、これ
と一体に回転ケーシング13が所定の割出角度で回転さ
れ、工具回転軸4の向きが自動的に調整される。したが
って、アンギュラーアタッチメントを主軸頭に装着した
ままの状態で、工具8の向きを短時間に精度よく調整す
ることができる。また、回転ケーシング13の割出角度
を変更することにより、一つのアタッチメントで工具8
を任意の方向に向けることができるので、自動工具交換
装置に多数のアタッチメントを格納する必要がなく、加
工コストを安価にできる。
の割出指令が出力されると(制御装置は5゜ピッチで割
出角度指令を出力可能)、動力軸3の回転に伴い、これ
と一体に回転ケーシング13が所定の割出角度で回転さ
れ、工具回転軸4の向きが自動的に調整される。したが
って、アンギュラーアタッチメントを主軸頭に装着した
ままの状態で、工具8の向きを短時間に精度よく調整す
ることができる。また、回転ケーシング13の割出角度
を変更することにより、一つのアタッチメントで工具8
を任意の方向に向けることができるので、自動工具交換
装置に多数のアタッチメントを格納する必要がなく、加
工コストを安価にできる。
【0015】こうして、回転ケーシング13が割り出さ
れると、制御装置からM2信号が出力され、これに応答
して油圧シリンダ24が消勢され、位置決めピン15が
バネ23により突出され、上部カービック16がバネ1
7により作用位置へ下降されて下部カービック18に係
合される。これにより、回転ケーシング13が固定ケー
シング12に回り止めされるとともに、カムピン39に
よりピストン36が後退されて、回転ケーシング13が
動力軸3から解放される。そして、この状態を近接スイ
ッチ28が検出して、確認信号を制御装置へ出力し、制
御装置はこの確認信号に基づき加工開始指令を発生す
る。これにより、回転ケーシング13が停止した状態
で、主軸により動力軸3及び動力伝達機構5を介して工
具回転軸4が回転され、工具8によってアングルヘッド
加工が行われる。
れると、制御装置からM2信号が出力され、これに応答
して油圧シリンダ24が消勢され、位置決めピン15が
バネ23により突出され、上部カービック16がバネ1
7により作用位置へ下降されて下部カービック18に係
合される。これにより、回転ケーシング13が固定ケー
シング12に回り止めされるとともに、カムピン39に
よりピストン36が後退されて、回転ケーシング13が
動力軸3から解放される。そして、この状態を近接スイ
ッチ28が検出して、確認信号を制御装置へ出力し、制
御装置はこの確認信号に基づき加工開始指令を発生す
る。これにより、回転ケーシング13が停止した状態
で、主軸により動力軸3及び動力伝達機構5を介して工
具回転軸4が回転され、工具8によってアングルヘッド
加工が行われる。
【0016】なお、上記実施例では工具回転軸4が動力
軸3に直交するタイプのアンギュラーアタッチメントを
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
工具回転軸4が動力軸3と任意の角度、例えば45゜で
交差するタイプのアタッチメントに適用することもで
き、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形
状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能で
ある。
軸3に直交するタイプのアンギュラーアタッチメントを
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
工具回転軸4が動力軸3と任意の角度、例えば45゜で
交差するタイプのアタッチメントに適用することもで
き、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で各部の形
状並びに構成を適宜に変更して具体化することも可能で
ある。
【0017】
【発明の効果】以上に詳述したように、この発明によれ
ば、回転ケーシングを回転可能な状態で動力軸に結合す
るとともに、回転ケーシングを固定ケーシングに周り止
めした状態で動力軸から解放するように構成したので、
アンギュラーアタッチメントを主軸頭に装着したままの
状態で、工具の向きを短時間に精度よく調整でき、もっ
て、加工能率が向上し、自動工具交換装置の負担が軽く
なり、コストダウンも可能になるという優れた効果を奏
する。
ば、回転ケーシングを回転可能な状態で動力軸に結合す
るとともに、回転ケーシングを固定ケーシングに周り止
めした状態で動力軸から解放するように構成したので、
アンギュラーアタッチメントを主軸頭に装着したままの
状態で、工具の向きを短時間に精度よく調整でき、もっ
て、加工能率が向上し、自動工具交換装置の負担が軽く
なり、コストダウンも可能になるという優れた効果を奏
する。
【図1】本発明の一実施例を示すアンギュラーアタッチ
メントの正面図である。
メントの正面図である。
【図2】図1のアタッチメントの作動機構を拡大して示
す断面図である。
す断面図である。
【図3】従来のアンギュラーアタッチメントを示す正面
図である。
図である。
1・・ケーシング、2・・シャンク、3・・動力軸、4
・・工具回転軸、5・・動力伝達機構、8・・工具、1
2・・固定ケーシング、13・・回転ケーシング、14
・・固定ブロック、15・・位置決めピン、16・・上
部カービック、17,23,37,40・・バネ、18
・・下部カービック、20・・レバー、24・・油圧シ
リンダ、26・・駆動機構、27,28・・近接スイッ
チ、33・・作動機構、36・・ピストン、39・・カ
ムピン。
・・工具回転軸、5・・動力伝達機構、8・・工具、1
2・・固定ケーシング、13・・回転ケーシング、14
・・固定ブロック、15・・位置決めピン、16・・上
部カービック、17,23,37,40・・バネ、18
・・下部カービック、20・・レバー、24・・油圧シ
リンダ、26・・駆動機構、27,28・・近接スイッ
チ、33・・作動機構、36・・ピストン、39・・カ
ムピン。
Claims (1)
- 【請求項1】 自動工具交換装置によりマシニングセン
タの主軸頭に装着されるケーシングに、主軸の延長線上
に位置する動力軸と、動力軸と交差する工具回転軸と、
動力軸を工具回転軸に連結する動力伝達機構とを内装し
たアンギュラーアタッチメントにおいて、ケーシングを
主軸頭に回り止めされる固定ケーシングと、工具回転軸
が内装された回転ケーシングとから構成し、固定ケーシ
ングの内部には動力軸に沿って移動可能な係止部材を設
け、回転ケーシングの内部には係止部材に係合して回転
ケーシングを固定ケーシングに回り止めする係合部材を
配設し、係止部材を係合部材に係合する作用位置及び係
合部材から解離した非作用位置に駆動する駆動機構を固
定ケーシング側に設けるとともに、係止部材の作用位置
で回転ケーシングを動力軸から解放するとともに、係止
部材の非作用位置で回転ケーシングを動力軸に結合する
作動機構を係合部材に組み込んでなることを特徴とする
マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメント。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237655A JP2744929B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメント |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4237655A JP2744929B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメント |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0655395A JPH0655395A (ja) | 1994-03-01 |
JP2744929B2 true JP2744929B2 (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17018546
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4237655A Expired - Lifetime JP2744929B2 (ja) | 1992-08-12 | 1992-08-12 | マシニングセンタ用アンギュラーアタッチメント |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2744929B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008264891A (ja) | 2007-04-16 | 2008-11-06 | Mori Seiki Co Ltd | ユニバーサルヘッドおよびこれを有する工作機械 |
KR101468228B1 (ko) * | 2008-12-05 | 2014-12-04 | 두산인프라코어 주식회사 | 공작기계의 어태치먼트 인식장치 |
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Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0235663U (ja) * | 1988-09-01 | 1990-03-07 |
-
1992
- 1992-08-12 JP JP4237655A patent/JP2744929B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0655395A (ja) | 1994-03-01 |
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