JPH05277811A - 工作機械の主軸装置 - Google Patents

工作機械の主軸装置

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JPH05277811A
JPH05277811A JP4109243A JP10924392A JPH05277811A JP H05277811 A JPH05277811 A JP H05277811A JP 4109243 A JP4109243 A JP 4109243A JP 10924392 A JP10924392 A JP 10924392A JP H05277811 A JPH05277811 A JP H05277811A
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繁 鈴木
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元旦 小原
Yasuhiro Hisatomi
靖弘 久富
Yoshinori Yamaguchi
義則 山口
Shu Yonetani
周 米谷
Kiyoyuki Fukushima
清之 福島
Yoshimasa Sakamoto
吉正 阪本
Toru Yagami
徹 八上
Shunei Kamei
俊英 亀井
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    • B23B29/00Holders for non-rotary cutting tools; Boring bars or boring heads; Accessories for tool holders
    • B23B29/03Boring heads
    • B23B29/034Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings
    • B23B29/03432Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing
    • B23B29/03446Boring heads with tools moving radially, e.g. for making chamfers or undercuttings radially adjustable during manufacturing by means of inclined planes
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    • Y10T82/00Turning
    • Y10T82/12Radially moving rotating tool inside bore

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具刃先を駆動軸制御する際の駆動軸側と工
具側との連結又は解除を容易にし、かつ汎用性を高める
と共に装置全体の小型コンパクト化を図る。 【構成】 機械主軸1内に別個に駆動する駆動軸2を同
心円状にかつ回転自在に軸線方向移動可能に設置し、機
械主軸1の下端に中継部材11を固定し、中継部材11
の周りには締付用ナット13を螺合し、締付用ナット1
3のクランプ爪部によって工具保持体14を中継部材1
1へ押圧して装着させる。工具保持体14には軸線方向
に移動可能なピストン部材21を内蔵し、ピストン部材
21の上端部には駆動軸2への連結部22を構成し、ピ
ストン部材21の下端部に斜面カム23を形成する。工
具保持体14の本体14aの下端に半径方向に移動可能
に工具取付台24を取り付け、ピストン部材21が下降
したとき、工具取付台24は斜面カム23により押圧さ
れ、ばね25に抗して径方向へ移動する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンタ等に
より機械加工分野において、U軸制御によりボーリング
等の穴ぐり加工等を行う場合に、工具側とU軸側とを連
結するためのU軸機構連結装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、マシニングセンタにおいて、穴ぐ
り加工等をする場合に、U軸を付加することにより、工
具又は主軸を加工穴の半径方向に移動制御してフェーシ
ング加工、テーパ穴加工或いは1本の工具で径の異なる
穴加工等を行い得るようにした所謂U軸制御方式が知ら
れている。
【0003】この種のU軸制御方式としては、例えば特
開昭57−132905号公報或いは特公平3−104
67号公報等に開示された第1の従来例のように、機械
主軸と離れた位置にU軸を配置して、そこから工具側へ
の回転力を与える方式が一般的である。この方式では、
ボーリング径の調整は外径側から伝達することになる。
【0004】一方、実開平3−59109号公報、同5
9110号公報に開示されている第2の従来例のよう
に、機械主軸の内部にU軸を同心円状に内蔵しているよ
うに、工具側に連結させる方式も知られている。この例
では、機械主軸の内部に設置されたU軸の後端部にU軸
駆動部が連結され、工具保持体を半径方向に3段階で調
整できるように構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の第1の従来例
は、U軸が機械主軸から離れた位置に設置されているた
め、工具刃先調整用の駆動力をU軸側から伝達される機
構が工具外部に必要とするため、複雑になると共に大形
化し、そのために工具側重量が増大したり、駆動力伝達
手段の連結部の位置合わせも必要となり、工具交換を自
動で行うには不適である。
【0006】一方、第2の従来例は機械主軸、U軸、工
具保持体部分が専用化され、汎用的でないという欠点を
有している。従って、刃具が摩耗した場合は、その摩耗
量に応じて刃具の突出量を増大させるために、U軸を前
進させるという目的に使用している。しかも、その突出
量も決められた段階にしか変更できないので、切削径を
変更するような大幅な径変化及び自由度の高い任意量の
調整が不可能である。
【0007】本発明の目的は、機械主軸とその内部に内
蔵されたU軸とを別々の駆動手段により別個に相対回転
できるようにし、かつU軸と工具保持体とを容易に連結
又は離脱できるように構成し、U軸制御機能を多種類の
工具保持体等に適用できるようにした汎用性の高いU軸
機構連結装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係るU軸機構連結装置は、機械主軸の内部
に同心円状に回転自在にかつ軸線方向移動可能にU軸を
設置し、機械主軸端部に装着される工具保持体の内部に
軸線方向に摺動可能なピストン部材を内蔵し、該ピスト
ン部材の上端部に前記U軸の下端に接続し軸継手を介し
て前記U軸の軸線方向運動により着脱される連結部を設
け、前記ピストン部材の運動によって刃具の径方向移動
を行うことを特徴とするものである。
【0009】
【作用】上述の構成を有するU軸機構連結装置は、機械
主軸の端部に工具保持体を装着した状態により機械主軸
内のU軸を下降させると、U軸の下端部が軸接手を介し
て工具保持体内のピストン部材に連結され、更にU軸を
下降させると継手の下端部に取り付けた工具取付台が径
方向に移動する。
【0010】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明に係るU軸機構連結装置を適用した
工作機械の主軸部の概要を示し、中空状を成す機械主軸
1の内部には、U軸2が同心円状にかつ回転自在、軸線
方向移動自在に設置されている。U軸2は機械主軸1の
上端部に取り付けたナット3と回転方向に一体化され、
スプライン結合により、軸線方向に移動自在に支持され
ている。更に、このスプラインを形成したU軸2の上端
は、継手4を介してねじ軸5に連結され、ねじ軸5はね
じナット6とボールねじ機構により結合され、ねじナッ
ト6は工作機械の固定部に取り付け固定されている。ま
た、ねじナット6の外側にはプーリ7が固定され、プー
リ7はタイミングベルト8及びプーリ9を介してサーボ
モータ10に連結されている。従って、サーボモータ1
0が回転すると、その回転はプーリ9、タイミングベル
ト8、プーリ7を介してねじナット6に伝達し、ねじ軸
5は軸線方向に移動することができ、主軸駆動手段Dに
よって回転される機械主軸1とは全く別個に制御される
ようになっている。
【0011】図2は図1に示す機械主軸1とU軸2との
下端部分の詳細を示し、機械主軸1の下端開口部にはテ
ーパ穴1aとその軸芯に直角な接触端面1bが設けら
れ、テーパ穴1aに係合する雄テーパ11aを持つ中継
部材11が取り付けられている。中継部材11は雄テー
パ11aに続いて、機械主軸1の接触端面1bに密着す
るフランジ部11bを有し、外周には雄ねじ部11cが
設けられている。また、中継部材11の下端部には先端
に向って縮径する雄テーパ11dが設けられ、その周囲
には接触端面11eが形成され、この接触端面11eに
は適当数の動力伝達用キー12が等角度位置に設けられ
ている。図示の例では、動力伝達用キー12は取付ねじ
12aによって機械主軸1に固定されている。
【0012】中継部材11の雄ねじ部11cには締付用
ナット13が外側から螺合され、この締付用ナット13
によって工具ホルダである工具保持体14が固定されて
いる。工具保持体14は工具の種類によって構造が異な
った諸種のものが用いられるが、本実施例ではバイトホ
ルダを用いた場合を示し、工具保持体14の本体14a
の上端部には、中継部材11の雄テーパ11dに係合す
るテーパ穴14bと、接触端面11eに当接する接触端
面14cを持つフランジ部14dとが形成されている。
【0013】このフランジ部14dには、中継部材11
に設けた動力伝達用キー12と係合するキー溝14eが
等角度位置に設けられ、このキー溝14eはフランジ部
14dに続く環状溝14fに連通している。また、環状
溝14fの下方には、この工具保持体14を自動交換す
る際にマニピュレータによって把持されるV型環状溝1
4gが形成されている。
【0014】図3は工具保持体を装着していない状態の
機械主軸1の下端部を示す断面図、図4はその底面図で
ある。締付用ナット13はその内面上方に中継部材11
の雄ねじ部11cに螺合する雌ねじ部13aを有すると
共に、内面下方には中継部材11に設けた動力伝達用キ
ー12の位置と同位相に内方に突出するクランプ爪部1
3bを備えている。更に、締付用ナット13の外周には
溝状又は穴状の適当数のロック用凹部13cが設けら
れ、工作機械の固定部に取り付けたロック手段16はロ
ッド16aをロック用凹部13cに係合して、締付用ナ
ット13を回転方向に固定できるようになっている。ロ
ック手段16は例えば流体圧シリンダのような構造に
し、そのプランジャの先端をロッド16aとするとか、
その他の種々な構造のものを用いることができる。
【0015】図3に示すように、U軸2の下端部には軸
継手17が連結され、この軸継手17の先端部外周には
ピン18が突出され、中継部材11の内周面に設けた軸
線方向のガイド溝19に係合して回転方向に一体化され
ている。また、軸継手17の下方に突出する軸部20の
下部には、稍々径が小さい軸部20aが設けられ、その
周りに環状溝20bが形成され、更に軸部20aに続い
てより小径の軸部20cが形成され、後述の工具保持体
14側のリテーナの内部に嵌入できるようになってい
る。
【0016】図5は装着前の工具保持体14を示す断面
図であり、図6はその平面図である。図5に示すよう
に、工具保持体14の本体14a内には、軸線方向に摺
動自在なピストン部材21が内蔵され、このピストン部
材21の上端部にはU軸2の下端部に連結するための連
結部22が構成され、またピストン部材21の下端部に
はくさび状の斜面カム23が形成されている。工具保持
体14の本体14aの下部には、本体14aに対して径
方向に摺動自在に工具取付台24が取り付けられ、この
工具取付台24には斜面カム23と係合する斜面24a
が設けられている。なお、Nは工具取付台24に固定さ
れた刃部である。
【0017】また、工具保持体14の本体14aと工具
取付台24との間には、実施例では2個のばね15a、
15bを組合わせたばね25が介在され、このばね25
が工具取付台24を本体14aに対して一方向に弾圧し
ている。従って、ピストン部材21が下降すると、斜面
カム23により押されて工具取付台24はばね25の弾
力に抗して径方向に移動し、ピストン部材21が上昇す
るとばね25によって元の位置に復帰することになる。
【0018】図5に示すように、ピストン部材21の上
端部には円筒部21aが形成され、この円筒部21aの
周囲に等間隔に開けられた3個の穴には鋼球26が収容
され、円筒部21aの内側と外側にはそれぞれリテーナ
27とスリーブ28が嵌合されている。リテーナ27と
スリーブ28とは、それぞればね29とばね30によっ
て上方に弾圧されているが、リテーナ27の先端部外側
とスリーブ28の先端部内側は鋼球26により係合状態
にあって位置決めされており、リテーナ27の内部に軸
部20cが嵌入されるようになっている。なお、31は
スリーブ28の移動を規制するための止め輪である。
【0019】工具保持体14を装着していない状態での
機械主軸1側の締付用ナット13は、図3、図4に示す
ように、クランプ爪部13bと動力伝達用キー12と同
位相位置でロック手段16により固定されており、この
状態で工具保持体14が装着される。即ち、工具保持体
14のキー溝14eの位相を動力伝達用キー12の位相
に合致させた位置で、ATC装置により工具保持体14
が挿入される。次に、機械主軸1を一方向に低速回転さ
せると、締付用ナット13と中継部材11との間のねじ
作動により、締付用ナット13は上方に引き上げられ
る。
【0020】従って、工具保持体14は締付用ナット1
3のクランプ爪部13bにより上方に押圧され、その接
触端面11bが中継部材11の接触端面11eに圧接さ
れ、かつテーパ穴14bと雄テーパ11dの係合によ
り、工具保持体14は機械主軸1側に安定的に連結され
る。この状態で、ATC装置及びロック手段16は解除
されて元の位置に復帰する。
【0021】次に、U軸2とピストン部材21との連結
動作を図7について説明する。図7は工具保持体14を
締付用ナット13により中継部材11に圧着させた状態
を示している。この状態からU軸2を下降させると、先
端の軸部20cが工具保持体14側のリテーナ27内へ
嵌入すると共に、更に下降し押し下げていくと、軸部2
0aが円筒部21a内へ嵌入してリテーナ27を押し下
げる。
【0022】そして、軸部20aの環状溝20bが鋼球
26の位置まで下がると、鋼球26がスリーブ28を介
してばね30で弾圧されているので、内方の環状溝20
b内に押し出され、スリーブ28が上方へ移動して図8
に示すように軸部20aと連結される。更に図9に示す
ように、U軸2側が少し下降した後に上昇させて、原点
である定位置までU軸2を戻すと、U軸2と工具保持体
14との連結が完了する。
【0023】この連結を解除する際には、図9の状態か
らU軸2を上昇させるとピストン部材21も共に上昇す
る。しかし、スリーブ28は止め輪31によって上方へ
の移動を止められているため、鋼球26の位置がスリー
ブ28の内面の凹部から成る逃げ部まで至ると、鋼球2
6は外方に押し出されて環状溝20bから外れる。従っ
て、U軸2がそのまま上昇すればリテーナ27もばね2
9に押されて上昇し、図7の状態に復帰してU軸2との
連結が解除される。
【0024】また、工具保持体14を交換する場合に
は、先ずロック手段16によって締付用ナット13を回
転方向にロックし、次いで機械主軸1を緩め方向に低速
回転させると、工具保持体14のキー溝14eを締付用
ナット13のクランプ爪部13bとの位相が合致するの
で、ATC装置のアーム等により工具保持体14の交換
が可能になる。このようにして、機械主軸1内に設置し
たU軸2と工具保持体14側との連結又は解除を、U軸
2の軸線方向運動のみを利用して容易に行うことができ
る。
【0025】上述の例では、原点を連結位置よりも上方
にある場合を説明したが、この連結位置より下方に原点
位置を設けてもよく、この場合は連結動作後に原点位置
決めのためU軸を更に下降させることになり、この原点
位置決め終了時が連結動作完了となる。
【0026】図10は本発明の他の実施例を示すもので
ある。主軸端である中継部材11と工具保持体14との
係合面は、常時塵埃や切屑等が付着しないように保つ必
要があり、そのために本実施例ではエアブロー機構を締
付用ナット13に設けた例を示している。
【0027】即ち、工具保持体14を交換する際に、ロ
ック手段16のロッド16aからエアーを締付用ナット
13の内部に通して、中継部材11と工具保持体14と
の係合面に噴射させるようにしている。具体的には、締
付用ナット13は内側部材32と外側部材33とに分割
して二重構造とされ、その間に環状溝34が設けられ、
この環状溝34に通ずる通路35が外側部材33に設け
られている。更に、内側部材32には環状溝34から内
方に通ずる複数の噴射口36が設けられ、ロック手段1
6のロッド16aに設けた通路16bから供給したエア
ー又はその他の流体を通路35、環状溝34及び噴射口
36を通して、中継部材11と工具保持体14との係合
面に噴射して、塵埃や切屑等を除去できるようにしてい
る。
【0028】更に、上記の各実施例において、U軸2又
はピストン部材21に内部通路を設けて、工具先端へ切
削液等を供給するようにしてもよい。
【0029】また、以上の各実施例はU軸2と工具保持
体14との連結解除をU軸2の軸線方向運動のみで行う
場合を示したが、U軸2を改造することにより、例えば
バヨネット結合のように回転方向と軸線方向の双方の動
きを利用することも可能である。
【0030】なお、図示の例では機械主軸1の先端に中
継部材11をボルト37等によって固定した場合を示し
たが、機械主軸1と中継部材11とを一体に構成するこ
ともできる。更に、ピストン部材21の連結部22に用
いられているリテーナ27は、鋼球26を収容する穴が
内径側で縮径していれば、鋼球26が内径側へ落下する
虞れがないため、必ずしも必要ではない。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係るU軸機
構連結装置は、U軸を機械主軸内に内蔵しているため、
装置全体を小型コンパクトにまとめることができ、かつ
工具保持体の構造も簡易化小型化することが可能であ
る。また、U軸と工具保持体との連結解除をU軸の軸線
方向の動きのみで行い得るため、制御が極めて容易であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概要の断面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】工具保持体装着前の機械主軸端部の断面図であ
る。
【図4】底面図である。
【図5】装着前の工具保持体の断面図である。
【図6】平面図である。
【図7】動作説明図の断面図である。
【図8】動作説明図の断面図である。
【図9】動作説明図の断面図である。
【図10】他の実施例の断面図である。
【符号の説明】
1 主軸 2 U軸 3 ナット 4 継手 5 ねじ軸 6 ねじナット 10 サーボモータ 11 中継部材 12 動力伝達用キー 13 締付用ナット 14 工具保持体 17 軸接手 20 軸部 21 ピストン部材 22 連結部 23 斜面カム 24 工具取付台 26 鋼球
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年3月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 工作機械の主軸装置
【特許請求の範囲】
【請求項】 前記連結部は前記軸継手側の軸部に設け
た環状溝に嵌合する鋼球を備えた請求項に記載の工作
機械の主軸装置
【請求項】 前記ピストン部材の軸線方向運動を前記
工具保持体に取り付けた工具取付台と連動させ、前記駆
動軸の軸線方向運動を前記工具取付台の径方向運動に変
換する手段を備えた請求項に記載の工作機械の主軸装
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マシニングセンタ等に
より機械加工分野において、刃具の径方向制御によりボ
ーリング等の穴ぐり加工等を行う場合に、工具側と主軸
側とを連結するための工作機械の主軸装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、マシジングセンタにおいて穴ぐり
加工等をする場合に、刃具の径方向制御を付加すること
によりテーパ穴加工等を行い得るようにした主軸装置が
知られている。
【0003】この種の刃具の径方向制御機構としては、
例えば実開昭62−161904号公報に開示されてい
る第1の従来例のように、クランプロッドを皿ばねで後
退方向に付勢し、テーパシャンク型式の工具ホルダに取
り付けられたプルスタッドの首部分をクランプボールに
よって把持し、主軸のテーパソケットから工具ホルダを
抜け止め状態とした一般的な主軸構造において、クラン
プロッド及びプルスタッドにリセスロッド、進退ロッド
を摺動自在に挿通し、刃具の径方向制御を行っている。
【0004】また、実公昭61−40410号公報に開
示された第2の従来例では、前記従来例と同様の主軸構
造において、補正用バー連結ロッドと補正用バーとを係
止する機構を設けている。
【0005】更に、実公昭61−28643号公報に開
示された第3の従来例では、スピンドルの下端にボルト
で固着された支持ブロックにスライダが保持され、作動
ロッドの軸方向進退動により刃具の径方向制御を行って
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】第1の従来例の問題点
としては次のようなことがある。 (イ) 主軸内に工具を引き込むための機構を必要とするた
め、構造的に複雑である。
【0007】(ロ) 工具保持がテーパ部のみで保持されて
いるため、工具保持剛性が低い。
【0008】(ハ) 高速回転時には皿ばね等による主軸の
アンバランスが発生し易く、精度の低下をもたらす。
【0009】(ニ) リセスロッドと進退ロッドは係止され
ずに当接しているだけであり、刃具の外径方向への駆動
はリセスロッドの前進駆動力によって行われ、内径方向
への駆動は進退ロッドに設けられたばねの駆動力により
行われる。このため、進退ロッドがリセスロッドの後退
動作に追従するためには、ツールホルダや歯部等の摺動
抵抗に打ち勝つための大きなばね力が必要になり、リセ
スロッドの前進駆動力もその分大きくする必要がある。
【0010】(ホ) 刃具を中心向きに取り付けて、外径溝
加工等を行う場合は、付勢ばね以上の外径方向の力が作
用した時、刃具が逃げてしまって加工できない。
【0011】また、第2の従来例のように補正用バー連
結ロッドと補正用バーの係合部材、係合部を係止して、
補正用バー連結ロッドの進退動作により刃具の径方向制
御を行えば、第1の従来例の問題点である(ニ) と(ホ) に
ついては解消される。
【0012】しかしその反面で、係止するための機構を
規格化された一般的なプルスタッド内に設けると、非常
に小さな部品となり剛性が少なくなり、また特別大径の
プルスタッドを使用すると引張り棒が太くなってしま
い、皿ばね、主軸、軸受が大径になることにより、高速
回転に適さない主軸装置になるという問題点がある。ま
た、係止部材を90度回転させるために専用のシリンダ
を設ける必要があり、部品点数の増加とコストの増加を
招くという問題点もある。
【0013】更に、第3の従来例のように主軸内に作動
ロッドだけであれば簡単な構造となるが、支持ブロック
がボルトによりスピンドルに固着されていて、自動工具
交換ができないという問題点がある。
【0014】本発明の目的は、高剛性でバックラッシュ
のない高精度な刃具の径方向制御と、高速回転に適し、
かつ自動工具交換可能な工作機械の主軸装置を提供する
ことにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの本発明に係る工作機械の主軸装置は、機械主軸先端
外周部に雄ねじ部を設け、該雄ねじ部に螺合し工具保持
体を着脱する複数の爪部を有する締付用ナットを設け、
前記機械主軸の内部に第1駆動部材を設け、前記機械主
軸の前端部に着脱可能に装着される工具保持体の内部に
前記第1駆動部材と連動連結する第2駆動部材を設け、
工具保持体着脱時に前記第1駆動部材と第2駆動部材は
連結部を介して着脱され、前記第1駆動部材の駆動によ
り第2駆動部材が刃具を径方向に駆動することを特徴と
する。
【0016】
【作用】上述の構成を有する工作機械の主軸装置は、機
械主軸の端部に工具保持体を装着した状態により機械主
軸内の第1駆動部材を下降させると、第1駆動部材の下
端部が連結部を介して工具保持体内の第2駆動部材に連
結され、更に第1駆動部材を下降させると工具取付台が
径方向に移動する。
【0017】
【実施例】本発明を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明に係る工作機械の主軸装置の概要を
示し、中空状を成す機械主軸1の内部には、第1駆動部
材として駆動軸2が図示しない主軸頭に固定されたナッ
ト3にスプライン係合され、主軸1と同心状に回転不能
かつ軸線方向移動可能に支持されている。更に、このス
プラインを形成した駆動軸2の上端は、継手4を介して
ねじ軸5に連結され、ねじ軸5はねじナット6とボール
ねじ機構により結合され、ねじナット6は図示しない主
軸頭に回転可能に固定されている。また、ねじナット6
の外側にはプーリ7が固定され、プーリ7はタイミング
ベルト8及びプーリ9を介してサーボモータ10に連結
されている。従って、サーボモータ10が回転すると、
その回転はプーリ9、タイミングベルト8、プーリ7を
介してねじナット6に伝達し、ねじ軸5は軸線方向に移
動することができ、主軸駆動手段Dによって回転される
機械主軸1とは全く別個に制御されるようになってい
る。
【0018】図2は図1に示す機械主軸1と駆動軸2と
の下端部分の詳細を示し、機械主軸1の下端開口部には
テーパ穴1aとその軸芯に直角な接触端面1bが設けら
れ、テーパ穴1aに係合する雄テーパ11aを持つ中継
部材11が取り付けられている。中継部材11は雄テー
パ11aに続いて、機械主軸1の接触端面1bに密着す
るフランジ部11bを有し、外周には雄ねじ部11cが
設けられている。また、中継部材11の下端部には先端
に向って縮径する雄テーパ11dが設けられ、その周囲
には接触端面11eが形成され、この接触端面11eに
は適当数の動力伝達用キー12が等角度位置に設けられ
ている。図示の例では、動力伝達用キー12は取付ねじ
12aによって機械主軸1に固定されている。
【0019】中継部材11の雄ねじ部11cには締付用
ナット13が外側から螺合され、この締付用ナット13
によって工具ホルダである工具保持体14が固定されて
いる。工具保持体14は工具の種類によって構造が異な
った諸種のものが用いられるが、本実施例ではバイトホ
ルダを用いた場合を示し、工具保持体14の本体14a
の上端部には、中継部材11の雄テーパ11dに係合す
るテーパ穴14bと、接触端面11eに当接する接触端
面14cを持つフランジ部14dとが形成されている。
【0020】このフランジ部14dには、中継部材11
に設けた動力伝達用キー12と係合するキー溝14eが
等角度位置に設けられ、このキー溝14eはフランジ部
14dに続く環状溝14fに連通している。また、環状
溝14fの下方には、この工具保持体14を自動交換す
る際にマニピュレータによって把持されるV型環状溝1
4gが形成されている。
【0021】図3は工具保持体を装着していない状態の
機械主軸1の下端部を示す断面図、図4はその底面図で
ある。締付用ナット13はその内面上方に中継部材11
の雄ねじ部11cに螺合する雌ねじ部13aを有すると
共に、内面下方には中継部材11に設けた動力伝達用キ
ー12の位置と同位相に内方に突出するクランプ爪部1
3bを備えている。更に、締付用ナット13の外周には
溝状又は穴状の適当数のロック用凹部13cが設けら
れ、工作機械の固定部に取り付けたロック手段16はロ
ッド16aをロック用凹部13cに係合して、締付用ナ
ット13を回転方向に固定できるようになっている。ロ
ック手段16は例えば流体圧シリンダのような構造に
し、そのプランジャの先端をロッド16aとするとか、
その他の種々な構造のものを用いることができる。
【0022】図3に示すように、駆動軸2の下端部には
軸継手17が連結され、この軸継手17の先端部外周に
はピン18が突出され、中継部材11の内周面に設けた
軸線方向のガイド溝19に係合して回転方向に一体化さ
れている。また、軸継手17の下方に突出する軸部20
の下部には、稍々径が小さい軸部20aが設けられ、そ
の周りに環状溝20bが形成され、更に軸部20aに続
いてより小径の軸部20cが形成され、後述する工具保
持体14側のリテーナ27の内部に嵌入できるようにな
っている。また、軸継手の下部には図示しないベアリン
グが介在され、軸部20とその下部はピン18と共に軸
継手17に対し回転可能に構成されている。
【0023】図5は装着前の工具保持体14を示す断面
図であり、図6はその平面図である。図5に示すよう
に、工具保持体14の本体14a内には、第2駆動部材
として軸線方向に移動自在なピストン部材21が内蔵さ
れ、このピストン部材21の上端部には駆動軸2の下端
部に連結するための連結部22が構成され、またピスト
ン部材21の下端部にはくさび状の斜面カム23が形成
されている。工具保持体14の本体14aの下部には、
本体14aに対して径方向に移動自在に工具取付台24
が取り付けられ、この工具取付台24には斜面カム23
と係合する斜面24aが設けられている。なお、工具取
付台24は斜面カム23に配設された斜面24aと平行
なT溝部に係合され、ピストン部材21の軸線方向移動
に連動して径方向に移動するようになっており、Nは工
具取付台24に固定された刃具である。
【0024】また、工具保持体14の本体14aと工具
取付台24との間には、実施例では2個のばね25a、
25bを組合わせたばね25が介在され、このばね25
が工具取付台24を本体14aに対して一方向に弾圧し
ている。従って、ピストン部材21が下降すると、斜面
カム23により押されて工具取付台24はばね25の弾
力に抗して径方向に移動し、ピストン部材21が上昇す
ると工具取付台24は原点位置に復帰し、工具交換時に
はばね25によって原点位置に保持される。
【0025】図5に示すように、ピストン部材21の上
端部には円筒部21aが形成され、この円筒部21aの
周囲に等間隔に開けられた3個の穴には鋼球26が収容
され、円筒部21aの内側と外側にはそれぞれリテーナ
27とスリーブ28が嵌合されている。リテーナ27と
スリーブ28とは、それぞればね29とばね30によっ
て上方に弾圧されているが、リテーナ27の先端部外側
とスリーブ28の先端部内側は鋼球26により係合状態
にあって位置決めされており、リテーナ27の内部に軸
部20cが嵌入されるようになっている。なお、31は
スリーブ28の移動を規制するための止め輪である。
【0026】工具保持体14を装着していない状態での
機械主軸1側の締付用ナット13は、図3、図4に示す
ように、クランプ爪部13bと動力伝達用キー12と同
位相位置でロック手段16により固定されており、この
状態で工具保持体14が装着される。即ち、工具保持体
14のキー溝14eの位相を動力伝達用キー12の位相
に合致させた位置で、ATC装置により工具保持体14
が挿入される。次に、機械主軸1を一方向に低速回転さ
せると、締付用ナット13と中継部材11との間のねじ
作動により、締付用ナット13は上方に引き上げられ
る。
【0027】従って、工具保持体14は締付用ナット1
3のクランプ爪部13bにより上方に押圧され、その接
触端面14cが中継部材11の接触端面11eに圧接さ
れ、かつテーパ穴14bと雄テーパ11dの係合によ
り、工具保持体14は機械主軸1側に安定的に連結され
る。この状態で、ATC装置及びロック手段16は解除
されて元の位置に復帰する。
【0028】次に、駆動軸2とピストン部材21との連
結動作を図7について説明する。図7は工具保持体14
を締付用ナット13により中継部材11に圧着させた状
態を示している。この状態から駆動軸2を下降させる
と、先端の軸部20cが工具保持体14側のリテーナ2
7内へ嵌入すると共に、更に下降し押し下げていくと、
軸部20aが円筒部21a内へ嵌入してリテーナ27を
押し下げる。
【0029】そして、軸部20aの環状溝20bが鋼球
26の位置まで下がると、鋼球26がスリーブ28を介
してばね30で弾圧されているので、内方の環状溝20
b内に押し出され、スリーブ28が上方へ移動して図8
に示すように軸部20aと連結される。更に図9に示す
ように、駆動軸2側が少し下降した後に上昇させて、原
点である定位置まで駆動軸2を戻すと、駆動軸2と工具
保持体14との連結が完了する。
【0030】この連結を解除する際には、図9の状態か
ら駆動軸2を上昇させるとピストン部材21も共に上昇
する。しかし、スリーブ28は止め輪31によって上方
への移動を止められているため、鋼球26の位置がスリ
ーブ28の内面の凹部から成る逃げ部まで至ると、鋼球
26は外方に押し出されて環状溝20bから外れる。従
って、駆動軸2がそのまま上昇すればリテーナ27もば
ね29に押されて上昇し、図7の状態に復帰して駆動軸
2との連結が解除される。
【0031】また、工具保持体14を交換する場合に
は、先ずロック手段16によって締付用ナット13を回
転方向にロックし、次いで機械主軸1を緩め方向に低速
回転させると、工具保持体14のキー溝14eを締付用
ナット13のクランプ爪部13bとの位相が合致するの
で、ATC装置のアーム等により工具保持体14の交換
が可能になる。このようにして、機械主軸1内に設置し
た駆動軸2と工具保持体14側との連結又は解除を、駆
動軸2の軸線方向運動のみを利用して容易に行うことが
できる。
【0032】上述の例では、原点を連結位置よりも上方
にある場合を説明したが、この連結位置より下方に原点
位置を設けてもよく、この場合は連結動作後に原点位置
決めのため駆動軸2を更に下降させることになり、この
原点位置決め終了時が連結動作完了となる。
【0033】図10は本発明の他の実施例を示すもので
ある。主軸端である中継部材11と工具保持体14との
係合面は、常時塵埃や切屑等が付着しないように保つ必
要があり、そのために本実施例ではエアブロー機構を締
付用ナット13に設けた例を示している。
【0034】即ち、工具保持体14を交換する際に、ロ
ック手段16のロッド16aからエアーを締付用ナット
13の内部に通して、中継部材11と工具保持体14と
の係合面に噴射させるようにしている。具体的には、締
付用ナット13は内側部材32と外側部材33とに分割
して二重構造とされ、その間に環状溝34が設けられ、
この環状溝34に通ずる通路35が外側部材33に設け
られている。更に、内側部材32には環状溝34から内
方に通ずる複数の噴射口36が設けられ、ロック手段1
6のロッド16aに設けた通路16bから供給したエア
ー又はその他の流体を通路35、環状溝34及び噴射口
36を通して、中継部材11と工具保持体14との係合
面に噴射して、塵埃や切屑等を除去できるようにしてい
る。
【0035】更に、上記の各実施例において、駆動軸2
又はピストン部材21に内部通路を設けて、工具先端へ
切削液等を供給するようにしてもよい。
【0036】また、以上の各実施例は駆動軸2と工具保
持体14との連結解除を駆動軸2の軸線方向運動のみで
行う場合を示したが、駆動軸2を改造することにより、
例えばバヨネット結合のように回転方向と軸線方向の双
方の動きを利用することも可能である。
【0037】なお、図示の例では機械主軸1の先端に中
継部材11をボルト37等によって固定した場合を示し
たが、機械主軸1と中継部材11とを一体に構成するこ
ともできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る工作機
械の主軸装置では機械主軸内には第1駆動部材を内蔵す
るだけであり、構成が簡単で主軸を大径化する必要がな
く、高速回転に適しており、高剛性の刃具の径方向制御
が可能となる。また、第1駆動部材と第2駆動部材との
連結解除を第1駆動部材の軸線方向の動きのみで行い得
るため、制御が極めて容易であり、バックラッシュのな
い高精度な刃具の径方向制御が可能となり、容易に自動
工具交換ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の概要の断面図である。
【図2】要部の拡大断面図である。
【図3】工具保持体装着前の機械主軸端部の断面図であ
る。
【図4】底面図である。
【図5】装着前の工具保持体の断面図である。
【図6】平面図である。
【図7】動作説明図の断面図である。
【図8】動作説明図の断面図である。
【図9】動作説明図の断面図である。
【図10】他の実施例の断面図である。
【符号の説明】 1 主軸 2 駆動軸 3 ナット 4 継手 5 ねじ軸 6 ねじナット 10 サーボモータ 11 中継部材 12 動力伝達用キー 13 締付用ナット 14 工具保持体 17 軸接手 20 軸部 21 ピストン部材 22 連結部 23 斜面カム 24 工具取付台 26 鋼球
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図6】
【図3】
【図5】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久富 靖弘 千葉県富津市千種新田132番地 黒田精工 株式会社富津工場内 (72)発明者 山口 義則 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 米谷 周 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 福島 清之 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 阪本 吉正 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 八上 徹 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内 (72)発明者 亀井 俊英 奈良県大和郡山市北郡山町106番地 株式 会社森精機製作所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機械主軸の内部に同心円状に回転自在に
    かつ軸線方向移動可能にU軸を設置し、機械主軸端部に
    装着される工具保持体の内部に軸線方向に摺動可能なピ
    ストン部材を内蔵し、該ピストン部材の上端部に前記U
    軸の下端に接続し軸継手を介して前記U軸の軸線方向運
    動により着脱される連結部を設け、前記ピストン部材の
    運動によって刃具の径方向移動を行うことを特徴とする
    U軸機構連結装置。
  2. 【請求項2】 前記連結部は前記軸継手側の軸部に設け
    た環状溝に嵌合する鋼球を備えた請求項1に記載のU軸
    機構連結装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストン部材の軸線方向運動を前記
    工具保持体に取り付けた工具取付台と連動させ、前記U
    軸の軸線方向運動を前記工具取付台の径方向運動に変換
    する手段を備えた請求項1に記載のU軸機構連結装置。
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