JP2581742Y2 - 工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造 - Google Patents
工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造Info
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- JP2581742Y2 JP2581742Y2 JP3440992U JP3440992U JP2581742Y2 JP 2581742 Y2 JP2581742 Y2 JP 2581742Y2 JP 3440992 U JP3440992 U JP 3440992U JP 3440992 U JP3440992 U JP 3440992U JP 2581742 Y2 JP2581742 Y2 JP 2581742Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主軸ラムに工具アタッ
チメントを旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着した工
作機械において、ラム側の流体通路とアタッチメント側
の流体通路とを連通する流体通路接続構造に関する。
チメントを旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着した工
作機械において、ラム側の流体通路とアタッチメント側
の流体通路とを連通する流体通路接続構造に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば五面加工機では、主軸ラムに工具
アタッチメントを旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着
する場合がある。そしてこのような工具アタッチメント
を備えた場合、主軸ラム側から工具アタッチメント側に
切削油,潤滑油,あるいは圧縮空気等の流体を供給する
必要があり、そのためにラム側通路とアタッチメント側
通路とを連通する流体通路接続構造が必要となる。
アタッチメントを旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着
する場合がある。そしてこのような工具アタッチメント
を備えた場合、主軸ラム側から工具アタッチメント側に
切削油,潤滑油,あるいは圧縮空気等の流体を供給する
必要があり、そのためにラム側通路とアタッチメント側
通路とを連通する流体通路接続構造が必要となる。
【0003】この種の流体通路接続構造として、従来、
例えば実開平3−126542号公報に記載されている
構造がある。これは、工具アタッチメントのハウジング
の上端部に継手リングを回転可能に装着し、該継手リン
グに主軸ラム側の流体通路と上記ハウジング側の流体通
路とを連通する中継通路を形成した構造となっている。
そして上記中継通路と主軸ラム側通路との接続について
は、上記継手リングの上端面にジョイント用雄カプラを
取り付け、該雄カプラが工具アタッチメント装着時に主
軸ラムの下端面に装着された雌カプラに接続されるよう
になっている。
例えば実開平3−126542号公報に記載されている
構造がある。これは、工具アタッチメントのハウジング
の上端部に継手リングを回転可能に装着し、該継手リン
グに主軸ラム側の流体通路と上記ハウジング側の流体通
路とを連通する中継通路を形成した構造となっている。
そして上記中継通路と主軸ラム側通路との接続について
は、上記継手リングの上端面にジョイント用雄カプラを
取り付け、該雄カプラが工具アタッチメント装着時に主
軸ラムの下端面に装着された雌カプラに接続されるよう
になっている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の流体通路接
続構造は、例えば図6(a)に示すように、工具アタッ
チメント50のハウジング51と主軸ラム52との間に
継手リング53を介在させる構造であることから、高さ
H1のワークWを加工するには、工具54の突き出し寸
法H2を上記継手リング53の分だけ長く設定する必要
があり、それだけ主軸ラム52の剛性を確保する上で不
利となり、加工時精度が低下する問題がある。
続構造は、例えば図6(a)に示すように、工具アタッ
チメント50のハウジング51と主軸ラム52との間に
継手リング53を介在させる構造であることから、高さ
H1のワークWを加工するには、工具54の突き出し寸
法H2を上記継手リング53の分だけ長く設定する必要
があり、それだけ主軸ラム52の剛性を確保する上で不
利となり、加工時精度が低下する問題がある。
【0005】また上記継手リング53は、その構造上ハ
ウジング51に対して軸回りに回転可能になっているこ
とから、工具アタッチメント50を取り外した状態で、
何らかの原因によってこの継手リング53が回転する場
合があり、そのため再び主軸ラム52に装着するときに
継手リング側のカプラと主軸ラム側のカプラとが合い難
いという問題がある。
ウジング51に対して軸回りに回転可能になっているこ
とから、工具アタッチメント50を取り外した状態で、
何らかの原因によってこの継手リング53が回転する場
合があり、そのため再び主軸ラム52に装着するときに
継手リング側のカプラと主軸ラム側のカプラとが合い難
いという問題がある。
【0006】本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなさ
れたもので、継手リングによる工具突き出し寸法の増加
を抑えることができ、又は工具アタッチメント取り外し
時の継手リングの回転を防止できる工具アタッチメント
を備えた工作機械の流体通路接続構造を提供することを
目的としている。
れたもので、継手リングによる工具突き出し寸法の増加
を抑えることができ、又は工具アタッチメント取り外し
時の継手リングの回転を防止できる工具アタッチメント
を備えた工作機械の流体通路接続構造を提供することを
目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の考案は、主軸
ラムに旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着された工具
アタッチメントを備えた工作機械の、上記工具アタッチ
メントのハウジングの主軸ラム側端部に継手リングを軸
回りに摺動可能に装着するとともに、該継手リングに上
記主軸ラムに形成されたラム側通路と上記ハウジングに
形成されたアタッチメント側通路とを連通する中継通路
を形成した流体通路接続構造において、上記主軸ラムの
工具アタッチメント側端部に収容凹部を形成し、工具ア
タッチメント装着状態で上記収容凹部内に上記継手リン
グを没入させたことを特徴としている。
ラムに旋回割り出し可能かつ着脱可能に装着された工具
アタッチメントを備えた工作機械の、上記工具アタッチ
メントのハウジングの主軸ラム側端部に継手リングを軸
回りに摺動可能に装着するとともに、該継手リングに上
記主軸ラムに形成されたラム側通路と上記ハウジングに
形成されたアタッチメント側通路とを連通する中継通路
を形成した流体通路接続構造において、上記主軸ラムの
工具アタッチメント側端部に収容凹部を形成し、工具ア
タッチメント装着状態で上記収容凹部内に上記継手リン
グを没入させたことを特徴としている。
【0008】また請求項2の考案は、上記流体通路接続
構造において、上記工具アタッチメントに、該工具アタ
ッチメントが主軸ラムから取り外されたとき上記継手リ
ングの軸回り動作を阻止するロック機構を設けたことを
特徴としている。
構造において、上記工具アタッチメントに、該工具アタ
ッチメントが主軸ラムから取り外されたとき上記継手リ
ングの軸回り動作を阻止するロック機構を設けたことを
特徴としている。
【0009】
【作用】請求項1の考案に係る流体通路接続構造によれ
ば、継手リングを主軸ラム内に没入させるようにしたの
で、例えば図6(b)に示すように、高さH1のワーク
を加工する場合、工具の突き出し高さはH3で済み、継
手リングによる工具の突き出し高さの増大が防止され
る。
ば、継手リングを主軸ラム内に没入させるようにしたの
で、例えば図6(b)に示すように、高さH1のワーク
を加工する場合、工具の突き出し高さはH3で済み、継
手リングによる工具の突き出し高さの増大が防止され
る。
【0010】請求項2の考案に係る流体通路接続構造に
よれば、工具アタッチメントを取り外したとき、継手リ
ングの回転を阻止するロック機構を設けたので、継手リ
ングのカプラと主軸ラム側のカプラとがずれることがな
い。
よれば、工具アタッチメントを取り外したとき、継手リ
ングの回転を阻止するロック機構を設けたので、継手リ
ングのカプラと主軸ラム側のカプラとがずれることがな
い。
【0011】
【実施例】以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1ないし図6は本考案の一実施例による工
具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路着脱構造
を説明するための図であり、図1は断面正面図、図2は
継手リングの平面図、図3,図4は図2のIII-III 線断
面図,IV-IV線断面図、図5は主軸頭の正面図、図6は作
用効果を説明するための正面図である。
説明する。図1ないし図6は本考案の一実施例による工
具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路着脱構造
を説明するための図であり、図1は断面正面図、図2は
継手リングの平面図、図3,図4は図2のIII-III 線断
面図,IV-IV線断面図、図5は主軸頭の正面図、図6は作
用効果を説明するための正面図である。
【0012】図1において、1は本実施例アタッチメン
トを備えた主軸ラムである。この主軸ラム1は筒型のラ
ム本体2内にモータケース3を軸方向に進退可能に挿入
配設するとともに、該ラム本体2の上端に上記モータケ
ース3を軸方向に移動させる軸送り用モータ4を装着
し、この軸送り用モータ4の出力軸4aに接続されたボ
ールねじ5を上記モータケース3の上端に螺挿した構造
となっている。
トを備えた主軸ラムである。この主軸ラム1は筒型のラ
ム本体2内にモータケース3を軸方向に進退可能に挿入
配設するとともに、該ラム本体2の上端に上記モータケ
ース3を軸方向に移動させる軸送り用モータ4を装着
し、この軸送り用モータ4の出力軸4aに接続されたボ
ールねじ5を上記モータケース3の上端に螺挿した構造
となっている。
【0013】上記モータケース3内にはモータ軸6が挿
入され、該モータケース3により軸受3a,3bを介し
て回転自在に軸支されており、このモータ軸6と上記ラ
ム本体2との間に該モータ軸6を回転駆動するモータ7
が介設されている。またこのモータ軸6の下端には工具
保持用テーパ穴6aが形成されており、さらに該モータ
軸6の軸芯にはドローバー8が図示しない皿ばねで上方
に付勢されて挿入配設されている。またこのドローバー
8の下端にはロック機構22が形成され、上端にはアン
ロック時に該ドローバー8を下方に押し込むための押圧
シリンダ9の出力軸9aが当接している。
入され、該モータケース3により軸受3a,3bを介し
て回転自在に軸支されており、このモータ軸6と上記ラ
ム本体2との間に該モータ軸6を回転駆動するモータ7
が介設されている。またこのモータ軸6の下端には工具
保持用テーパ穴6aが形成されており、さらに該モータ
軸6の軸芯にはドローバー8が図示しない皿ばねで上方
に付勢されて挿入配設されている。またこのドローバー
8の下端にはロック機構22が形成され、上端にはアン
ロック時に該ドローバー8を下方に押し込むための押圧
シリンダ9の出力軸9aが当接している。
【0014】上記ラム本体2の下端部にはクランプ機構
10が配設されており、該クランプ機構10によって本
実施例の工具アタッチメント11が該ラム本体2の下端
部に着脱可能に装着されている。
10が配設されており、該クランプ機構10によって本
実施例の工具アタッチメント11が該ラム本体2の下端
部に着脱可能に装着されている。
【0015】図1に示すように、上記クランプ機構10
は、上記ラム本体2内に配置固定されたシリンダ12内
にピストン13を配設し、このピストン13の下端部に
クランプ用コレット14を係止した構造のものである。
なお、12a,12bは油圧通路である。
は、上記ラム本体2内に配置固定されたシリンダ12内
にピストン13を配設し、このピストン13の下端部に
クランプ用コレット14を係止した構造のものである。
なお、12a,12bは油圧通路である。
【0016】上記工具アタッチメント11は、アタッチ
メントケース16と、該アタッチメントケース16内に
垂直方向に配置された垂直主軸17と、水平方向に配置
された水平主軸18とで構成されている。
メントケース16と、該アタッチメントケース16内に
垂直方向に配置された垂直主軸17と、水平方向に配置
された水平主軸18とで構成されている。
【0017】上記アタッチメントケース16はハウジン
グ16iが嵌合挿入された垂直筒部16aと、ハウジン
グ16cが嵌合挿入された水平筒部16bとからなる大
略L状のもので、上記垂直主軸17を上記ハウジング1
6iにより軸受19aを介して回転自在に軸支し、また
上記水平主軸18を上記水平筒部16bの左開口部と、
上記ハウジング16cとにより軸受19bを介して回転
自在に軸支している。
グ16iが嵌合挿入された垂直筒部16aと、ハウジン
グ16cが嵌合挿入された水平筒部16bとからなる大
略L状のもので、上記垂直主軸17を上記ハウジング1
6iにより軸受19aを介して回転自在に軸支し、また
上記水平主軸18を上記水平筒部16bの左開口部と、
上記ハウジング16cとにより軸受19bを介して回転
自在に軸支している。
【0018】また上記アタッチメントケース16のハウ
ジング16i上端には上記コレット14が係止する係止
段部16dが形成されており、また該係止段部16dの
軸芯部分には係止リング20が上下移動可能に配設され
ている。この係止リング20は、ばね21により上方に
付勢されており、またシリンダ12の端面プレート12
cを介してラム本体2に固定されたドッグ15によって
上昇端位置が規制されている。
ジング16i上端には上記コレット14が係止する係止
段部16dが形成されており、また該係止段部16dの
軸芯部分には係止リング20が上下移動可能に配設され
ている。この係止リング20は、ばね21により上方に
付勢されており、またシリンダ12の端面プレート12
cを介してラム本体2に固定されたドッグ15によって
上昇端位置が規制されている。
【0019】さらにまた上記アタッチメントケース16
の垂直筒部16aと上記シリンダ12との対向面にはカ
ップリング28が配設されている。このカップリング2
8は、所定の割り出しピッチの噛合歯を有する上側,下
側噛合リング28a,28bで構成されている。
の垂直筒部16aと上記シリンダ12との対向面にはカ
ップリング28が配設されている。このカップリング2
8は、所定の割り出しピッチの噛合歯を有する上側,下
側噛合リング28a,28bで構成されている。
【0020】上記垂直主軸17の上端部には、連結筒部
17cが形成されており、該連結筒部17cの内周面に
は上記モータ軸6の外周に形成された係止歯6bに軸方
向移動可能に噛合する係止歯17bが形成されている。
またこの連結筒部17cの外周下部には上記係止リング
20のスリット溝に係脱可能の凸部17dが形成されて
いる。また上記垂直主軸17の上端軸芯部には、上記モ
ータ軸6のテーパ穴6aに嵌合するテーパ部17aが上
方に付勢して配設されている。
17cが形成されており、該連結筒部17cの内周面に
は上記モータ軸6の外周に形成された係止歯6bに軸方
向移動可能に噛合する係止歯17bが形成されている。
またこの連結筒部17cの外周下部には上記係止リング
20のスリット溝に係脱可能の凸部17dが形成されて
いる。また上記垂直主軸17の上端軸芯部には、上記モ
ータ軸6のテーパ穴6aに嵌合するテーパ部17aが上
方に付勢して配設されている。
【0021】上記水平主軸18の右端部にはホルダ23
に刃具を固着してなる工具Tが、上記水平主軸18の右
端部にナット部材25で着脱可能に取り付けられてい
る。
に刃具を固着してなる工具Tが、上記水平主軸18の右
端部にナット部材25で着脱可能に取り付けられてい
る。
【0022】そして上記工具アタッチメント11の垂直
筒部16aの外周には継手リング30が軸回りに回転可
能に、かつストッパ32によって軸方向に移動不能に装
着されている。この継手リング30は、該工具アタッチ
メント11をラム本体2に装着した状態では上記ラム本
体2の下端部に凹設された収容凹部2a内に没入してい
る。
筒部16aの外周には継手リング30が軸回りに回転可
能に、かつストッパ32によって軸方向に移動不能に装
着されている。この継手リング30は、該工具アタッチ
メント11をラム本体2に装着した状態では上記ラム本
体2の下端部に凹設された収容凹部2a内に没入してい
る。
【0023】上記継手リング30は、円筒状の本体部分
に4つの接続ボス部30aを膨出形成したものであり、
これらの接続ボス部30aは角形の上記ラム本体2の4
隅に対向している。また上記4つの接続ボス部30aの
内3つには潤滑油,切削油,高圧空気の通路となる中継
通路30b〜30dが形成されている。該各中継通路3
0b〜30dはそれぞれ上記垂直筒部16aの摺動面に
形成されたリング溝16e〜16gを介して対応したア
タッチメント側通路16h・・に連通している。なお、
上記各リング溝16e〜16gの両側はシールリング4
1でシールされている。
に4つの接続ボス部30aを膨出形成したものであり、
これらの接続ボス部30aは角形の上記ラム本体2の4
隅に対向している。また上記4つの接続ボス部30aの
内3つには潤滑油,切削油,高圧空気の通路となる中継
通路30b〜30dが形成されている。該各中継通路3
0b〜30dはそれぞれ上記垂直筒部16aの摺動面に
形成されたリング溝16e〜16gを介して対応したア
タッチメント側通路16h・・に連通している。なお、
上記各リング溝16e〜16gの両側はシールリング4
1でシールされている。
【0024】また上記各中継通路30b〜30dはそれ
ぞれカプラ33を介して対応したラム側通路2b・・に
連通している。上記カプラ33は、中継リング30にボ
ルト締め固定された雄カプラ34と、ラム本体2にボル
ト締め固定された雌カプラ35とから構成されている。
また上記雌カプラ35は、外筒35a内に内筒35bを
摺動可能に挿入してなるものであり、上記内筒35bは
ばね36で雄カプラ34方向に付勢されている。
ぞれカプラ33を介して対応したラム側通路2b・・に
連通している。上記カプラ33は、中継リング30にボ
ルト締め固定された雄カプラ34と、ラム本体2にボル
ト締め固定された雌カプラ35とから構成されている。
また上記雌カプラ35は、外筒35a内に内筒35bを
摺動可能に挿入してなるものであり、上記内筒35bは
ばね36で雄カプラ34方向に付勢されている。
【0025】また上記残り1つの接続ボス部30aには
ロック機構37が配設されている。このロック機構37
は上記接続ボス部30aに凹設されたピン穴30e内に
回り止めピン38をばね39でラム側に付勢して配置し
た構造のものである。該工具アタッチメント11をラム
本体2から取り外すと上記回り止めピン38が上昇し、
係止溝38aが上記ストッパ32に係止し、これにより
継手リング30は垂直筒部16aに対して回転不能とな
る。なお、40は上記回り止めピン38自体の回転を阻
止する回り止めねじであり、突出端部40aが回り止め
ピン38のスライド溝38bにスイライド可能に係止し
ている。
ロック機構37が配設されている。このロック機構37
は上記接続ボス部30aに凹設されたピン穴30e内に
回り止めピン38をばね39でラム側に付勢して配置し
た構造のものである。該工具アタッチメント11をラム
本体2から取り外すと上記回り止めピン38が上昇し、
係止溝38aが上記ストッパ32に係止し、これにより
継手リング30は垂直筒部16aに対して回転不能とな
る。なお、40は上記回り止めピン38自体の回転を阻
止する回り止めねじであり、突出端部40aが回り止め
ピン38のスライド溝38bにスイライド可能に係止し
ている。
【0026】次に本実施例の作用効果を説明する。まず
本実施例の工具アタッチメント11を主軸ラム1に着脱
する場合を説明する。図1に実線で示す状態において
は、油圧通路12bからの油圧によりピストン13は下
方端に下降しており、コレット14は開放されている。
従ってロック機構22によって垂直主軸17とモータ軸
6との嵌合を解除すれば、これにより該工具アタッチメ
ント11は主軸頭1から下方に取り外される。この場
合、工具アタッチメント11の下降に伴って、カップリ
ング28が外れ、回り止めピン38の係止溝38aにス
トッパ32が係止して継手リング30の回転が阻止さ
れ、次にカプラ33が外れる。
本実施例の工具アタッチメント11を主軸ラム1に着脱
する場合を説明する。図1に実線で示す状態において
は、油圧通路12bからの油圧によりピストン13は下
方端に下降しており、コレット14は開放されている。
従ってロック機構22によって垂直主軸17とモータ軸
6との嵌合を解除すれば、これにより該工具アタッチメ
ント11は主軸頭1から下方に取り外される。この場
合、工具アタッチメント11の下降に伴って、カップリ
ング28が外れ、回り止めピン38の係止溝38aにス
トッパ32が係止して継手リング30の回転が阻止さ
れ、次にカプラ33が外れる。
【0027】そして別の工具アタッチメント11を装着
するには、該工具アタッチメント11の噛合歯17bを
モータ軸6の噛合歯6bに噛合させながら、該工具アタ
ッチメント11の垂直主軸17のテーパ部17aをモー
タ軸6のテーパ穴6aに嵌合挿入し、続いてロック機構
22によってロックする。このとき継手リング30がラ
ム本体2の収容凹部2a内に挿入され、該継手リング3
0側の雄カプラ34がラム本体2側の雌カプラ35内に
嵌合挿入される。そしてクランプ機構10の油圧通路1
2aから油圧を供給してピストン13を上昇させ、コレ
ット14でアタッチメントケース16の係止段部16d
をクランプする(図1の二点鎖線参照)。これにより別
の工具アタッチメント11が主軸頭1に装着されたこと
となる。
するには、該工具アタッチメント11の噛合歯17bを
モータ軸6の噛合歯6bに噛合させながら、該工具アタ
ッチメント11の垂直主軸17のテーパ部17aをモー
タ軸6のテーパ穴6aに嵌合挿入し、続いてロック機構
22によってロックする。このとき継手リング30がラ
ム本体2の収容凹部2a内に挿入され、該継手リング3
0側の雄カプラ34がラム本体2側の雌カプラ35内に
嵌合挿入される。そしてクランプ機構10の油圧通路1
2aから油圧を供給してピストン13を上昇させ、コレ
ット14でアタッチメントケース16の係止段部16d
をクランプする(図1の二点鎖線参照)。これにより別
の工具アタッチメント11が主軸頭1に装着されたこと
となる。
【0028】このとき係止リング20はドッグ15によ
って上昇が阻止されているので、該係止リング20と垂
直軸17の係止凸部17dとは係止していない。この状
態で上記モータ7を起動すると、モータ軸6の回転が係
止歯6b,17bを介して垂直主軸17に伝達され、さ
らに該垂直主軸17の回転が傘歯車27,26を介して
水平主軸18に伝達され、これにより工具Tが回転す
る。
って上昇が阻止されているので、該係止リング20と垂
直軸17の係止凸部17dとは係止していない。この状
態で上記モータ7を起動すると、モータ軸6の回転が係
止歯6b,17bを介して垂直主軸17に伝達され、さ
らに該垂直主軸17の回転が傘歯車27,26を介して
水平主軸18に伝達され、これにより工具Tが回転す
る。
【0029】次に工具Tの加工角度を変える場合は、ク
ランプ機構10のピストン13を下降させてコレット1
4を開放し、図1実線の状態にする。そして送りモータ
4によってモータケース3全体を下降させる。するとモ
ータ軸6とともに工具アタッチメント11も下降する。
一方、係止リング20はドッグ15に当接した位置に付
勢ばね21によって保持されているので、該係止リング
20のスリットが係止凸部17dに係止する。
ランプ機構10のピストン13を下降させてコレット1
4を開放し、図1実線の状態にする。そして送りモータ
4によってモータケース3全体を下降させる。するとモ
ータ軸6とともに工具アタッチメント11も下降する。
一方、係止リング20はドッグ15に当接した位置に付
勢ばね21によって保持されているので、該係止リング
20のスリットが係止凸部17dに係止する。
【0030】この状態でモータ7でモータ軸6を回転さ
せると、該モータ軸6の回転が係止凸部17d,係止リ
ング20を介してアタッチメントケース16に伝達さ
れ、これにより工具アタッチメント11の垂直筒部16
aが継手リング30の内周面を摺動して所定角度だけ回
転する。そして上記送りモータ4によってモータ軸6と
共に工具アタッチメント11を元の高さ方向位置に戻
し、カップリング28を結合させるとともにクランプ機
構10によってアタッチメントケース16をクランプ
し、次の加工を行う。
せると、該モータ軸6の回転が係止凸部17d,係止リ
ング20を介してアタッチメントケース16に伝達さ
れ、これにより工具アタッチメント11の垂直筒部16
aが継手リング30の内周面を摺動して所定角度だけ回
転する。そして上記送りモータ4によってモータ軸6と
共に工具アタッチメント11を元の高さ方向位置に戻
し、カップリング28を結合させるとともにクランプ機
構10によってアタッチメントケース16をクランプ
し、次の加工を行う。
【0031】このように本実施例では、工具アタッチメ
ント30の上端外周に継手リング30を回転可能に装着
し、該継手リング30の中継通路によってラム側通路2
b・・とアタッチメント側通路16h・・とを連通させ
るようにしたので、ラム本体2側から、該ラム本体2に
旋回割り出し可能でかつ着脱可能に装着された工具アタ
ッチメント11に切削油,潤滑油等の流体を支障なく供
給できる。
ント30の上端外周に継手リング30を回転可能に装着
し、該継手リング30の中継通路によってラム側通路2
b・・とアタッチメント側通路16h・・とを連通させ
るようにしたので、ラム本体2側から、該ラム本体2に
旋回割り出し可能でかつ着脱可能に装着された工具アタ
ッチメント11に切削油,潤滑油等の流体を支障なく供
給できる。
【0032】また本実施例では工具アタッチメント11
の装着時に、上記継手リング30がラム本体2の収容凹
部2a内に没入するように構成したので、図6に示すよ
うに、主軸ラム1の突き出し長さが従来のH2に対して
継手リング30の高さ分だけ短いH3で済み、従ってそ
れだけ剛性を増大して加工精度を向上できる。ちなみに
主軸ラム型の工作機械では、上記突き出し寸法が大きい
ほど主軸ラムの剛性が低下し、ひいては加工精度が低下
する。
の装着時に、上記継手リング30がラム本体2の収容凹
部2a内に没入するように構成したので、図6に示すよ
うに、主軸ラム1の突き出し長さが従来のH2に対して
継手リング30の高さ分だけ短いH3で済み、従ってそ
れだけ剛性を増大して加工精度を向上できる。ちなみに
主軸ラム型の工作機械では、上記突き出し寸法が大きい
ほど主軸ラムの剛性が低下し、ひいては加工精度が低下
する。
【0033】また本実施例では、工具アタッチメント1
1をラム本体2から下降させるに伴って回り止めピン3
8が相対的に上昇し、該回り止めピン38の係止溝38
aにストッパ32が係止するロック機構37を設けたの
で、継手リング38を、工具アタッチメント11の装着
時には支障なく回転させ、かつ取り外した状態では回転
を阻止でき、装着工程時のカプラ33の接続を容易確実
に行うことができる。
1をラム本体2から下降させるに伴って回り止めピン3
8が相対的に上昇し、該回り止めピン38の係止溝38
aにストッパ32が係止するロック機構37を設けたの
で、継手リング38を、工具アタッチメント11の装着
時には支障なく回転させ、かつ取り外した状態では回転
を阻止でき、装着工程時のカプラ33の接続を容易確実
に行うことができる。
【0034】
【考案の効果】以上のように請求項1の考案に係る工具
アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造に
よれば、工具アタッチメントのハウジングに回転可能に
装着された継手リングを主軸ラムに形成された収容凹部
内に没入させたので、主軸ラムの突き出し寸法を短縮で
き、それだけ剛性を高めて加工精度を向上できる効果が
あり、また請求項2の流体通路接続構造によれば、取り
外し時に継手リングの回転を阻止するロック機構を設け
たので、継手リング側カプラと主軸ラム側カプラとの接
続を容易確実に行うことができ、着脱作業性を向上でき
る効果がある。
アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造に
よれば、工具アタッチメントのハウジングに回転可能に
装着された継手リングを主軸ラムに形成された収容凹部
内に没入させたので、主軸ラムの突き出し寸法を短縮で
き、それだけ剛性を高めて加工精度を向上できる効果が
あり、また請求項2の流体通路接続構造によれば、取り
外し時に継手リングの回転を阻止するロック機構を設け
たので、継手リング側カプラと主軸ラム側カプラとの接
続を容易確実に行うことができ、着脱作業性を向上でき
る効果がある。
【図1】図1は本考案の一実施例による工具アタッチメ
ントを備えた工作機械の流体通路接続構造を示す断面正
面図である。
ントを備えた工作機械の流体通路接続構造を示す断面正
面図である。
【図2】上記実施例の継手リングの平面図である。
【図3】図2のIII-III 線断面図である。
【図4】図2のIV-IV 線断面図である。
【図5】上記実施例構造を備えた主軸ラムの正面図であ
る。
る。
【図6】上記実施例構造の効果を説明するための正面図
である。
である。
1 主軸ラム 2a 収容凹部 2b ラム側通路 11 工具アタッチメント 16 ハウジング 16h アタッチメント側通路 30 継手リング 30b 中継通路 37 ロック機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B23Q 11/10 B23Q 3/12
Claims (2)
- 【請求項1】 主軸ラムに旋回割り出し可能かつ着脱可
能に装着された工具アタッチメントを備えた工作機械
の、上記工具アタッチメントのハウジングの主軸ラム側
端部に継手リングを軸回りに摺動可能に装着するととも
に、該継手リングに上記主軸ラムに形成されたラム側通
路と上記ハウジングに形成されたアタッチメント側通路
とを連通する中継通路を形成した流体通路接続構造にお
いて、上記主軸ラムの工具アタッチメント側端部に収容
凹部を形成し、工具アタッチメント装着状態で上記収容
凹部内に上記継手リングを没入させたことを特徴とする
工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構
造。 - 【請求項2】 主軸ラムに旋回割り出し可能かつ着脱可
能に装着された工具アタッチメントを備えた工作機械
の、上記工具アタッチメントのハウジングの主軸ラム側
端部に継手リングを軸回りに摺動可能に装着するととも
に、該継手リングに上記主軸ラムに形成されたラム側通
路と上記ハウジングに形成されたアタッチメント側通路
とを連通する中継通路を形成した流体通路接続構造にお
いて、上記工具アタッチメントに、該工具アタッチメン
トが主軸ラムから取り外されたとき上記継手リングの軸
回り動作を阻止するロック機構を設けたことを特徴とす
る工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3440992U JP2581742Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3440992U JP2581742Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0586444U JPH0586444U (ja) | 1993-11-22 |
JP2581742Y2 true JP2581742Y2 (ja) | 1998-09-24 |
Family
ID=12413395
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3440992U Expired - Fee Related JP2581742Y2 (ja) | 1992-04-24 | 1992-04-24 | 工具アタッチメントを備えた工作機械の流体通路接続構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2581742Y2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030047202A (ko) * | 2001-12-08 | 2003-06-18 | 현대자동차주식회사 | Nc 장비용 보조 공구 |
JP5231113B2 (ja) * | 2008-07-17 | 2013-07-10 | 東芝機械株式会社 | アタッチメント着脱装置 |
WO2011039886A1 (ja) * | 2009-10-01 | 2011-04-07 | ヤマザキマザック株式会社 | 5面加工用アングルツールホルダ |
JP5667870B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-02-12 | オークマ株式会社 | 工作機械の給液装置 |
-
1992
- 1992-04-24 JP JP3440992U patent/JP2581742Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0586444U (ja) | 1993-11-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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