JP2744905B2 - 媒体搬送装置 - Google Patents

媒体搬送装置

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JP2744905B2
JP2744905B2 JP8180644A JP18064496A JP2744905B2 JP 2744905 B2 JP2744905 B2 JP 2744905B2 JP 8180644 A JP8180644 A JP 8180644A JP 18064496 A JP18064496 A JP 18064496A JP 2744905 B2 JP2744905 B2 JP 2744905B2
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誠也 清水
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惣一 冨沢
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SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
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Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
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SHINKO MECHATROTECH CO., LTD.
Panasonic Corp
Toshiba TEC Corp
Oki Electric Industry Co Ltd
Tec Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Cut Paper (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送ローラを用い
て媒体を搬送する媒体搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の媒体搬送装置は、例えば通帳へ
の所定情報の読取りや書込み等を行う業務処理装置の通
帳搬送部に備えられる。通常、通帳への書込み等におい
ては、1行ごとに所定情報が書込まれる。このとき、通
帳への書込みを行う印字部への搬送(吸入搬送)や改行
分だけの搬送(改行搬送)は、互いに対向配置した一対
の搬送ローラに通帳を挟持し、この搬送ローラを駆動す
ることによって通帳搬送が行われる。
【0003】しかしながら、このような搬送ローラの側
面の円筒部は、一般にゴム材によって構成されている。
このため、このゴム材の性質上搬送ローラの周囲温度に
よって伸縮するため、搬送ローラの径は周囲温度によっ
て変化する。このため、周囲温度によって通帳の搬送量
が変化し、通帳への書込み位置がずれるという問題が生
じていた。
【0004】この問題を解消するものとして、従来、特
開平4−189236号公報に開示された技術がある。
すなわち、この技術は、周囲温度を検出し、この検出温
度が基準温度より高い場合に、搬送ローラの外径の増大
分に対応した搬送のずれ量を温度送り量補正がなかった
場合の搬送量に追加して補正し、この補正後の搬送量で
媒体の搬送を行うというものである。
【0005】ところで、このような媒体搬送装置では、
通常、製品の組立誤差により搬送路の距離が個々の製品
によって異なるため、同一の搬送量で制御を行うと、個
々の製品によって搬送のずれが生じる。このような搬送
のずれは、個々の製品に固有のものであり、上記周囲温
度による搬送のずれとは無関係に生じている。
【0006】このような個々の製品に固有の搬送のずれ
を解消するため、従来、製品ごとに搬送距離や搬送量に
基づいて通常の搬送量に固有の搬送量を追加して補正
し、この補正後の搬送量で媒体の吸入搬送や改行搬送を
行っていた。具体的には、例えば、ステッピングモータ
で構成した搬送モータに供給する駆動パルスが2160
パルスで搬送路全体の搬送が可能な場合、+12パルス
分の固有送り量補正が必要であれば、180パルス分の
搬送に+1パルス(5改行に1回)補正する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
な個々の装置によって異なる固有の搬送のずれを補正、
すなわち固有の送り量補正を行うものにおいて、周囲温
度による搬送のずれの補正、すなわち温度送り量補正を
行う場合、固有の送り量補正と、温度送り量補正とが同
じ改行搬送時に同時に行われる場合が生じてしまう。
【0008】例えば、搬送ローラを駆動する搬送用モー
タとしてステッピングモータを使用した場合、搬送制御
は搬送用モータへ供給する駆動パルス数を増減すること
により行うが、この場合の固有の送り量補正は、吸入搬
送時や数回改行を行った後の改行搬送ごとに通常の搬送
パルスに±1パルスを追加することにより行われる。
【0009】また、温度送り量補正においても、吸入搬
送時やいずれかの改行搬送時、通常の搬送パルスに周囲
温度に応じたパルス数を追加することにより行われる。
従って、改行搬送時に、固有の送り量補正と温度送り量
補正とが同時に行われる場合が生じる。このような場合
には、1回の改行搬送で前後の改行搬送に比して2パル
ス以上も多く搬送されてしまう。特に、改行搬送時に搬
送用モータに供給するパルスは比較的少ないため、1回
の改行搬送で2パルス以上も多く搬送されると、却って
行間のずれが生じてしまう。これでは、温度送り量補正
を行ったにもかかわらず、全体の搬送量の補正を滑らか
に行うことができず、媒体への書込み位置のずれを的確
に補正することができない。
【0010】そこで、本発明は、装置固有の送り量補正
及び温度送り量補正による搬送量の補正を滑らかに行う
ことができ、媒体への書込み位置のずれを的確に補正す
ることができる媒体搬送装置を提供しようとするもので
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の本発明は、搬
送ローラを設けた複数の搬送ローラ軸を並べてなる搬送
路を備え、搬送ローラによる媒体搬送を繰返し行う媒体
搬送装置において、第1の送り量補正タイミング情報を
予め記憶しておく第1の送り量補正情報記憶手段と、第
2の送り量補正タイミング情報を予め記憶しておく第2
の送り量補正情報記憶手段と、媒体搬送時に第1の送り
量補正情報記憶手段からの第1の送り量補正タイミング
情報と第2の送り量補正情報記憶手段からの第2の送り
量補正タイミング情報とに基づいて、1回の媒体搬送で
補正する第1の送り量補正値と第2の送り量補正値とを
加え、この加算値が零になる場合は送り量補正を行わな
いときの送り量で媒体を搬送し、加算値が所定値になる
場合はこの加算値を送り補正を行わないときの送り量に
加えた補正送り量で媒体を搬送し、加算値が所定値を越
える場合は送り量補正値のうちいずれか一方の補正値を
補正を行わないときの送り量に加えた補正送り量で搬送
するとともに、次の改行の媒体搬送時に補正を行わない
ときの送り量に残りの補正値を加え、この補正送り量で
媒体搬送を行う送り量補正手段とを設けたものである。
【0012】請求項2の本発明は、搬送ローラを設けた
複数の搬送ローラ軸を並べてなる搬送路を備え、搬送ロ
ーラによる媒体搬送を繰返し行い、この媒体送り量を装
置固有の補正値である所定の固有送り量補正値に基づい
て補正する媒体搬送装置において、周囲環境による変数
を検出する周囲環境変数検出手段と、この周囲環境変数
検出手段からの周囲環境変数に応じて設定された変数送
り量補正値に基づいて決定したこの変数送り量補正値に
よる補正を何回目の媒体搬送で行うかの変数送り量補正
タイミング情報を記憶しておく変数送り量補正記憶手段
と、固有送り量補正値に基づいて設定された固有送り量
補正タイミング情報を予め記憶しておく固有送り量補正
情報記憶手段と、媒体搬送時に周囲環境変数検出手段で
検出した周囲環境変数に対応する変数送り量補正情報記
憶手段からの変数送り量補正タイミング情報と固有送り
量補正情報記憶手段からの固有送り量補正タイミング情
報とに基づいて、1回の媒体搬送で補正する変数送り量
補正値と固有送り量補正値とを加え、この加算値が零に
なる場合は送り量補正を行わないときの送り量で媒体を
搬送し、加算値が所定値になる場合はこの加算値を送り
補正を行わないときの送り量に加えた補正送りで媒体を
搬送し、加算値が所定値を越える場合は送り量補正値の
うちいずれか一方の補正値を補正を行わないときの送り
量に加えた補正送り量で搬送するとともに、次の媒体搬
送時に補正を行わないときの送り量に残りの補正値を加
え、この補正送り量で媒体搬送を行う送り量補正手段と
を設けたものである。
【0013】請求項3の本発明は、搬送ローラを設けた
複数の搬送ローラ軸を並べてなる搬送路を備え、搬送ロ
ーラによる媒体搬送を繰返し行い、この媒体の送り量を
装置に固有の補正値である所定の固有送り量補正値に基
づいて補正する媒体搬送装置において、周囲温度を検出
する温度検出手段と、この周囲温度に応じて設定された
温度送り量補正値に基づいて決定したこの温度送り量補
正値による補正を何回目の媒体搬送で行うかの温度送り
量補正タイミング情報を記憶しておく温度送り量補正情
報記憶手段と、固有送り量補正値に基づいて設定された
固有送り量補正タイミング情報を予め記憶しておく固有
送り量補正情報記憶手段と、媒体搬送時に温度検出手段
で検出した周囲温度に対応する温度送り量補正情報記憶
手段からの温度送り量補正タイミング情報と固有送り量
補正情報記憶手段からの固有送り量補正タイミング情報
とに基づいて、1回の媒体搬送で補正する温度送り量補
正値と固有送り量補正値とを加え、この加算値が零にな
る場合は送り量補正を行わないときの送り量で媒体を搬
送し、加算値が所定値になる場合はこの加算値を送り量
補正を行わないときの送り量に加えた補正送り量で媒体
を搬送し、加算値が所定値を越える場合は温度送り量補
正値及び固有送り量補正値のうちいずれか一方の補正値
を補正を行わないときの送り量に加えた補正送り量で媒
体を搬送するとともに、次の媒体搬送時に補正を行わな
いときの送り量に残りの補正値を加え、この補正送り量
で媒体搬送を行う送り量補正手段とを設けたものであ
る。
【0014】請求項4の本発明は、温度送り量補正情報
記憶手段に記憶する温度送り量補正タイミングは、周囲
温度及び搬送ローラの間隔に応じて予め設定したもので
ある請求項3記載の媒体搬送装置である。
【0015】このような構成の本発明においては、媒体
搬送時に温度等の環境変数検出手段で温度等の周囲環境
の変数を検出する。この検出した環境変数に対応する変
数送り量補正情報記憶手段からの変数送り量補正タイミ
ング情報と固有送り量補正情報記憶手段からの固有送り
量補正タイミング情報とに基づいて、1回の媒体搬送で
補正する変数送り量補正値と固有送り量補正値とを加え
る。そして、この加算値が零になる場合は送り量補正を
行わないときの送り量で媒体を搬送する。
【0016】また、この加算値が所定値になる場合はこ
の加算値を送り量補正を行わないときの送り量に加えた
補正送り量で媒体を搬送する。さらに、この加算値が所
定値を越える場合は変数送り量補正値及び固有送り量補
正値のうちいずれか一方の補正値を補正を行わないとき
の送り量に加えた補正送り量で媒体を搬送するととも
に、次の媒体搬送時に補正を行わないときの送り量に残
りの補正値を加え、この補正送り量で媒体搬送を行う。
【0017】また、周囲温度等の周囲環境及び搬送ロー
ラの間隔に応じて予め設定した温度送り量補正タイミン
グに基づいて上述した動作を行う。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
を図1ないし図6を参照して説明する。
【0019】図1は、本実施の形態における媒体搬送部
の概略構成を示す断面図で、11〜18は所定の間隔a
〜gを開けて一列に配設され、後述の搬送用モータによ
り駆動される搬送ローラ、21〜28は上記各搬送ロー
ラ11〜18にそれぞれ対向して配設されたピンチロー
ラで、これらピンチローラ21等に対して後述の搬送用
クランプマグネットをオンすることにより、搬送ローラ
11等が当接する方向に付勢され(クランプ状態)、こ
れらローラ間にある通帳等の媒体31を挟持するように
なっている。
【0020】これら搬送ローラ11〜18のうち、搬送
路入口側近傍の搬送ローラ11〜14は、これらの搬送
ローラ軸間に架設された伝達ベルト30を介して連動す
るようになっている。なお、本実施の形態において使用
する搬送ローラ11等は、一例としてその表面が硬度8
0±5、物質変化5%未満/8年という特性を有するウ
レタンゴムで構成されている。
【0021】また、搬送路入口側近傍の搬送ローラ11
と12との間には、媒体31への処理前に媒体31を搬
送路入口付近で止めておくシャッタ32が下方へ移動可
能に設けられている。このシャッタ32と搬送ローラ1
1に対向するピンチローラ21との間には、シャッタ3
2で止められた媒体31の有無を検出する入口センサ3
3が設けられている。
【0022】搬送路の中間部に設けた搬送ローラ14と
15との間には媒体31に形成されたバーコードから所
定情報を読取るバーコードセンサ34が設けられ、搬送
ローラ15と16との間には媒体31に所定情報の印字
出力を行う印字ヘッド35が設けられている。
【0023】また、これら搬送ローラ15と16とにそ
れぞれ対向するピンチローラ25と26との間には通帳
の先端を検出する先端センサ36が設けられている。媒
体31の搬送処理開始後、所定時間経過しても、この先
端センサ36で媒体31が検出されないときは、搬送エ
ラーとなり、媒体31を排出し、再度の媒体31のセッ
トを促す等のエラー処理が行われる。
【0024】上記ピンチローラ27と28との間には、
媒体31に対する印字ヘッド35からの出力が最終の印
字行への印字出力になったことを検出する最終行センサ
37が設けられている。
【0025】各ローラの間隔a〜gは、搬送路に設ける
プリンタの印字ヘッド35やバーコードセンサ34等の
処理機構、媒体31の長さ等によって異なるが、例えば
間隔a,b,c,eは65mm、間隔dは63mm、間
隔fは50mm、間隔gは80mm程度をとって構成さ
れている。
【0026】図2は、本実施の形態の構成を示すブロッ
ク図で、41は制御部本体を構成するMPU(マイクロ
プロセッサユニット)である。このMPU41には、M
PU41が各部を制御するためのプログラムデータを格
納したROM(リード・オンリー・メモリ)や他データ
処理のために使用されるメモリ等を設けたRAM(ラン
ダム・アクセス・メモリ)の他、搬送用モータ46に供
給する搬送パルス数をカウントするカウンタ42、複数
の入力ポートA〜D及び出力ポートA〜Cが内蔵されて
いる。
【0027】このMPU41には、データバス、システ
ムバス、制御バス等のバスライン43が接続しており、
このバスライン43には、それぞれMPU41の処理に
使用する搬送制御用の補正データ、すなわち第1の送り
量補正値の1例としての後述する固有の送り補正データ
や、第2の送り量補正値又は変数送り量補正値の1例と
しての後述する温度補正データ等が予め記憶されたRO
M44、RAM45が接続している。
【0028】上記MPU41の出力ポートAには、上記
搬送ローラ11等を駆動するための搬送用モータ46を
制御する搬送用モータ制御回路47が接続している。こ
の搬送モータ46はステッピングモータで構成され、そ
の回転制御はこの搬送用モータ46に駆動パルスを供給
することによって行われる。また、出力ポートBには、
上記搬送ローラ11等をクランプ状態にするための搬送
用クランプマグネット48をオン・オフ制御する搬送用
クランプマグネット制御回路49が接続している。さら
に、出力ポートCには、上記印字ヘッド35の出力制御
を行う印字ヘッド制御回路52が接続している。
【0029】MPU41の入力ポートA,B,Cには、
周囲温度検出回路55が接続している。この周囲温度検
出回路55は周囲温度を検出し、その検出温度が複数段
階の温度範囲(検出温度レベル)のうちのどの範囲に該
当するかをデータとしてMPU41に供給するものであ
る。
【0030】この周囲温度検出回路55は、具体的には
図3に示すように周囲温度を検出するサーミスタ61、
コンパレータ62,63,64、抵抗65〜75から構
成されている。このサーミスタ61は周囲温度を検出す
るためのものであり、電源端子Vc (5V)及び接地間
に抵抗64と直列接続されている。この抵抗64とサー
ミスタ61との接続点はコンパレータ62,63,64
の反転入力端子(−)にそれぞれ接続している。
【0031】また、電源端子Vc (5V)及び接地間に
抵抗65〜68が直列に接続しており、抵抗65と66
の接続点、抵抗66と67の接続点、抵抗67と68の
接続点はそれぞれ、上記コンパレータ62,63,64
の基準電圧端子である非反転入力端子(+)に接続して
いる。
【0032】上記コンパレータ62,63,64の非反
転入力端子(+)と出力端子間はそれぞれ、抵抗69,
70,71を介して接続している。また、各コンパレー
タ62,63,64の出力端子はそれぞれ、抵抗72,
73,74を介して電源端子Vc と接続している。
【0033】さらに、各コンパレータ62,63,64
の出力端子からの出力信号(Hレベル又はLレベル)は
それぞれ、上記MPU41の入力ポートA,B,Cから
供給されるようになっている。この場合、コンパレータ
62,63,64からの出力信号がHレベルのときは入
力ポートA,B,Cの論理値は1に相当し、Lレベルの
ときは入力ポートA,B,Cの論理値は0に相当する。
【0034】上記MPU41は、この入力ポートA,
B,Cの論理値の組合せで、サーミスタ61による検出
温度がどの温度範囲であるかを判断するようになってい
る。
【0035】すなわち、例えば1kΩのサーミスタ61
を使用するとともに、抵抗75を2.2kΩ、抵抗65
を2.7kΩ、抵抗66を150Ω、抵抗67を220
kΩ、抵抗68を1.5kΩ、抵抗69〜71を100
kΩ、抵抗72〜74を10kΩとすれば、サーミスタ
61の検出温度、すなわち周囲温度は、次の表1に示す
ような4段階の温度範囲に分けられる。
【0036】
【表1】
【0037】上記MPU41は、この表1に示すよう
に、入力ポートA,B,Cの入力ポート論理値がすべて
0の場合は、5℃未満であると判断し、すべて1の場合
は18℃以上であると判断する。また、入力ポートA,
B,Cの入力ポート論理値がそれぞれ、1,0,0の場
合は、5℃以上〜12℃未満の範囲内であると判断す
る。さらに、また、入力ポートA,B,Cの入力ポート
論理値がそれぞれ、1,1,0の場合は、12℃以上〜
18℃未満の範囲内であると判断する。
【0038】上記MPU41の入力ポートDには、セン
サ用比較回路56を介して上記入力センサ33、先端セ
ンサ36、及び最終行センサ37がそれぞれ接続されて
いる。また、入力ポートEには、上記バーコードセンサ
34を制御するバーコードセンサ制御回路54が接続し
ている。
【0039】また、上記ROM44には周囲温度の相違
による搬送ローラ11等の径の変化や搬送ローラとの摩
擦等に基づく温度送り量補正値が予め記憶されており、
RAM45には装置の組立誤差による搬送量補正を行う
ための固有の送り量補正値が予め記憶されている。な
お、MPU41内にバックアップRAMを設け、このバ
ックアップRAMに固有の送り量補正値を予め記憶して
おいてもよい。
【0040】この固有の送り量補正値は、搬送路を形成
する搬送機構の組立誤差等に起因する搬送のずれを補正
するためのものであり、その補正値は装置によって異な
り、具体的には改行搬送時に最高で±1パルスである。
従って、装置によっては、0パルスの場合もあり得る。
また、温度送り量補正値も周囲温度検出回路55で検出
された周囲の温度範囲によって異なるが、補正値がある
場合は1パルス、補正値がない場合は0パルスである。
【0041】この温度送り量補正値は、概念的には図4
に示すようになる。すなわち、温度送り量補正値は、周
囲温度によって径が変化する搬送ローラの性質等に基づ
くものであるため、予め設定した周囲温度の温度範囲に
応じて設定される。しかも、周囲温度が低いほど搬送ロ
ーラの径も小さくなるため、搬送量も多くする必要があ
る。
【0042】本実施の形態の場合には、周囲温度の温度
範囲を5℃未満、5℃以上〜12℃未満、12℃以上〜
18℃未満、18℃以上の4段階に分け、それぞれ温度
送り量補正値を+4,+3,+1,0(パルス)とす
る。
【0043】なお、本実施の形態においては、周囲温度
が低い場合の媒体搬送時の送り量補正について述べた
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、周囲温度
が高い場合の媒体搬送時の送り量補正に適用してもよ
い。この場合には、搬送ローラの径が周囲温度が高いほ
ど大きくなることから、搬送量も減らす必要があるた
め、温度送り量補正値はマイナスの値にしてもよい。
【0044】このとき、固有送り量補正値がプラスの値
であることもあり、このような固有送り量補正値と温度
送り量補正値とが同時に補正される場合には、加算値が
0となり得る。この場合には、送り量補正を行わないと
きの送り量で搬送され得る。
【0045】また、温度送り量補正値の絶対値が1より
大きい場合は、一度に複数パルス補正すると、却って滑
らかな送り量補正が行えなくなるため、1回の媒体処理
で搬送される搬送距離に応じて複数回に別けて補正する
ようにしている。
【0046】この場合、温度送り量補正を行う補正タイ
ミングは、図5に示すようなデータテーブル82はRO
M44に設けられている。すなわち、このような送り量
補正値により補正される媒体31の搬送動作には、搬送
路の入口のシャッタ32まで挿入された媒体31を印字
を行う行まで搬送する吸入搬送時に搬送用モータ46に
供給する「吸入搬送」と、媒体31の1行印字が終了し
た後に次の印字行まで搬送するための「改行搬送」とが
あるが、温度送り量補正が0パルスでない場合には、最
初の送り量補正は先ずこの吸入搬送時に行われる。
【0047】そして、温度送り量補正が+3パルスであ
る場合は、上記吸入搬送時のみならず、改行搬送時にお
いても、最初の搬送パルスから数えて526パルス目、
701パルス目にそれぞれ1パルスずつ送り量補正を行
う。また、温度送り量補正が+4パルスである場合は、
吸入搬送時、改行搬送時における最初の搬送パルスから
数えて526パルス目、701パルス目、2105パル
ス目にそれぞれ1パルスずつ送り量補正を行う。
【0048】このように、改行搬送時に温度送り量補正
を行うタイミング間隔は一定ではないが、これは搬送ロ
ーラ11等の間隔が異なるためである。このように、温
度送り量補正値は、周囲温度による補正回数のみなら
ず、搬送ローラ11等の間隔に応じた補正タイミングを
も考慮して予め設定している。
【0049】なお、本実施の形態においては、このデー
タテーブル82をROM44に設定しているが、必ずし
もこれに限定されるものではなくRAM45やMPU4
1に内蔵されたROMやRAMに設定してもよい。ま
た、固定送り補正量はディップスイッチを用いて設定し
てもよい。
【0050】上記MPU41は、吸入搬送を行う場合に
は、搬送用モータ制御回路47を制御して搬送用モータ
46に吸入搬送パルス数Xを供給させる。この吸入搬送
パルス数Xは、最初の印字位置(この最初の印字位置
は、媒体31が通帳等の場合には、最初の印字行である
場合もあるが、既に何行か印字されている通帳に印字を
行う場合は最初の印字行とならない場合がある)まで搬
送する一定パルス数をa、送り量補正を行わないときの
改行搬送を行うための一定の改行パルス数(本実施の形
態では例えば36パルス)をbとすると、次の(1)式
のように表される。
【0051】 吸入搬送パルス数X=a+(行数×b)+α0 +β0 …(1) ここで、α0 は吸入搬送時の固有の送り量補正値、β0
は吸入搬送時の温度送り量補正値である。
【0052】また、上記MPU41は、改行搬送を行う
場合には、搬送用モータ制御回路47を制御して搬送用
モータ46に改行搬送パルス数Yを供給させる。この改
行搬送パルス数Yは、改行搬送時の固有の送り量補正値
をα1 、改行搬送時の温度送り量補正値をβ1 とする
と、次の(2)式のように表される。 改行搬送パルス数Y=(行数×b)+α1 +β1 …(2) 上記MPU41は、図1に示す搬送路の入口にセットさ
れた媒体31に処理を行う場合には、図6に示すような
媒体処理動作を行うようになっている。すなわち、先
ず、MPU41は、搬送路の入口に媒体31がセットさ
れているか否か、すなわち入口センサ33がオンか否か
を判断する。
【0053】このとき、入口センサ33がオンしたと判
断した場合は、周囲温度検出手段により周囲温度を検出
し、この周囲温度に応じた温度送り量補正値(図4参
照)及びその補正タイミング(図5参照)に基づいて吸
入搬送処理及び改行搬送処理を行う。
【0054】MPU41は先ず吸入搬送処理を行う。す
なわち、ST2にてシャッタ32を図1に示す実線矢印
の方向に移動させることにより搬送路の入口を開放する
とともに、搬送用クランプマグネット48をオンさせる
ことにより搬送ローラ11等をクランプ状態にさせて、
これらローラ間にある通帳等の媒体31を挟持し、ST
3にてカウンタ42より搬送パルスのカウントを開始す
る。
【0055】続いて、ST4にてRAM45に記憶され
た固有送り量補正値の補正タイミングの情報から吸入搬
送時の固有送り量補正値α0 を加えるか否かを判断す
る。そして固有送り量補正値α0 があると判断した場合
は、ST5にて吸入搬送パルス数Xに固有送り量補正値
α0 を加える。
【0056】次に、ST6にてROM44に記憶された
温度送り量補正値の補正タイミングの情報から吸入搬送
時の温度送り量補正値β0 を加えるか否かを判断する。
そして温度送り量補正値β0 がある、すなわち温度送り
量補正値β0 が0でないと判断した場合は、ST7にて
吸入搬送パルス数Xに温度送り量補正値β0 を加える。
【0057】続いて、ST8にて搬送用モータ制御回路
47を制御して吸入搬送パルス数Xを搬送用モータ46
に供給させる。これにより、媒体31は吸入搬送量Xだ
け搬送される。この搬送中に媒体31に設けられたバー
コードの情報はバーコードセンサ34で読取られ、搬送
停止により媒体31はその印字開始位置が印字ヘッド3
5に対向して停止する。
【0058】また、ST4にて吸入搬送時の固有送り量
補正値α0 がないと判断した場合はST6の処理に移
り、ST6にて吸入搬送時の温度送り量補正値β0 がな
いと判断した場合はST8の処理に移る。
【0059】そして、ST9にて改行搬送パルス数Yを
36パルスに設定するとともに、変数Zを0に設定し
て、ST10にて最初の印字処理を行う。この変数Zは
固有送り量補正値の補正タイミングと温度送り量補正の
補正タイミングが一致する場合にこれらの補正を現在の
改行搬送と次の改行搬送に分けるためのものである。
【0060】続いて、ST11にて印字が終了したか否
かを判断する。このとき、印字が終了したと判断した場
合は、この媒体処理動作を終了し、印字処理が終了して
いないと判断すると、改行搬送処理を行う。すなわち、
ST12にて改行搬送パルス数Yに変数Zを加え、これ
を新たな改行搬送パルス数Yとする。
【0061】そして、ST13にて改行搬送時の固有送
り量補正値α1 があるか否か、すなわちROM44に記
憶された固有送り量補正値の補正タイミングから、この
補正タイミングがこれから行う改行搬送に含まれている
か否かを判断する。そして固有送り量補正値α1 がある
と判断した場合は、ST14にて改行搬送パルス数Yに
固有送り量補正値α1 を加える。
【0062】次に、ST15にて改行搬送時の温度送り
量補正値β1 があるか否か、RAM45に記憶された改
行送り量補正値の補正タイミング(最初の搬送パルスか
らの搬送パルス数)から、この補正タイミングがこれか
ら行う改行搬送に含まれているか否かを判断する。そし
て温度送り量補正値β1 があると判断した場合は、ST
16にて改行搬送パルス数Yに温度送り量補正値β1 を
加えるとともに、ST17にて変数Zを0としてST1
8の処理に移る。
【0063】また、ST13にて改行搬送時の固有送り
量補正値α1 がないと判断した場合はST15の処理に
移り、ST15にて改行搬送時の温度送り量補正値β1
がないと判断した場合はST18の処理に移る。
【0064】このST18では、Y−36>1か否かを
判断する。ここで、「Y−36」は補正後の改行搬送パ
ルス数Yと送り量補正をしない場合の一定の改行パルス
数36との差、すなわち送り量補正パルスの加算値を表
している。
【0065】そして、加算値「Y−36」>1でないと
判断したときは、1回の搬送で補正しても搬送量が大き
く変化することはないため、ST20にて送り量補正を
しない場合の改行搬送パルス数Y又は1パルスだけ補正
された補正後の改行搬送パルス数Yで搬送用モータ46
を駆動して媒体31の改行搬送を行い、ST10の処理
に戻る。これに対し、ST18にて加算値「Y−36」
>1であると判断したとき、すなわち2パルスであると
判断した場合には、ST19にて改行搬送パルス数Yか
ら1を引いた値を新たな改行搬送パルス数Yとし、変数
Zを1とする。
【0066】すなわち、固有送り量補正値の補正タイミ
ングと温度送り量補正の補正タイミングが一致する場合
であり、改行搬送パルス数Yから1を引くことにより、
温度送り量補正又は固有送り量補正値のいずれか一方の
補正のみが行われることとなる。
【0067】また、変数Zを1とすることにより、次の
媒体31の搬送動作でST12の処理が実行された場合
に、改行搬送パルス数Yは1だけ多くなるため、残りの
補正値が加算された搬送量で搬送が行われることとな
る。
【0068】このような構成の本実施の形態において
は、例えば固有送り量補正値が+1に設定され、周囲温
度が5℃以上〜12℃未満であるときは、温度送り量補
正値が+3である。このため、温度送り量補正は、吸入
搬送時及び改行搬送時において最初の搬送パルスから数
えて526パルス目、701パルス目を含む改行搬送時
にそれぞれ1パルスずつ加えられる。
【0069】このとき、固有送り量補正の補正タイミン
グと温度送り量補正の補正タイミングとが同じ改行搬送
時に重なった場合、すなわち送り量補正値の加算値が2
パルスとなった場合、その改行搬送では送り量補正がな
かった場合の搬送パルス36に対して1パルスだけ多く
搬送され、次の改行搬送でも1パルス多く搬送される。
すなわち、具体的にはこれらの改行搬送の前後が36パ
ルスであるときは、36パルス、37パルス、37パル
ス、36パルスという順になる。
【0070】このように、固有送り量補正の補正タイミ
ングと温度送り量補正の補正タイミングとが同じ改行搬
送時に重なった場合に、前後の改行搬送に分けて改行搬
送を行うため、従来のように急に2パルス多く搬送され
る場合に比して滑らかな改行搬送を行うことができる。
従って、媒体31への書込み位置のずれを的確に補正す
ることができ、印字品質を向上することができる。
【0071】また、例えば固有送り量補正値が−1に設
定されている場合は、固有送り量補正の補正タイミング
と温度送り量補正の補正タイミングとが同じ改行搬送時
に重なった場合に、その加算値はプラスマイナス0とな
るが、この場合には補正を行わないときの改行搬送量で
改行搬送が行われる。
【0072】これにより、−1パルスの補正と+1パル
スの補正を2回の改行搬送に分ける場合よりも、滑らか
な送り量補正ができる。印字品質をさらに向上すること
ができる。
【0073】また、本実施の形態においては、1回の媒
体搬送で補正する温度送り量補正値を最大1パルスとし
ているため、これによっても滑らかな送り量補正ができ
るようになる。
【0074】なお、本実施の形態においては、低温時の
温度送り量補正について述べたが、上述したような高温
時の温度送り量補正を行う場合には、温度送り量補正が
マイナスの値になる。この場合には、固有送り量補正値
がマイナスに設定されていれば、固有送り量補正の補正
タイミングと温度送り量補正の補正タイミングとが同じ
改行搬送時に重なった場合、これらの加算値が−2パル
スとなることもある。このようなときには、−1パルス
の補正を2回の改行補正に分けて行うようにしてもよ
い。
【0075】また、本実施の形態においては、周囲環境
の変化として周囲温度の変化に着目して補正する場合を
述べたが、必ずしもこれに限定されるものではなく、周
囲環境の変化として気圧の変化に着目して補正する場合
であってもよい。
【0076】例えば、標高が高い地域では、標高が低い
平野より大気圧が低くなる。海抜0mの標準大気圧は1
013hPaであるが、これが標高500m近辺では約
950hPaであり、標高1000m近辺では約900
hPaである。標高500m地点では平地に比べて約5
%気圧が低い。このように、気圧が低くなるとローラに
かかる圧力が弱まりローラの径が大きくなることが予想
される。
【0077】この場合、本実施の形態では、図4ないし
図5において温度十数度の間で温度補正の制御を行って
いるが、これは絶対温度でみた場合約5%の温度差であ
り大気圧でみた場合の標高差500mのギャップとほぼ
同一条件になる。従って、ブロック図については、図2
に示す周囲温度検出回路55の代わりに、周囲の大気圧
を検出する大気圧検出回路を設けるとともに、本実施の
形態における周囲温度に関する送り量補正値を大気圧に
関する送り量補正値に置換えて固有送り量補正値と大気
圧送り量補正値とを組合わせて搬送制御を行わせてもよ
い。この場合には、大気圧(標高0m、1013hP
a)を基準として、標高が高くなって気圧が下がる場合
はローラ径が大きくなるので減数補正し、標高が低くな
って気圧が上がる地下階等ではローラ径が小さくなるの
で加算補正することにより、固有送り量補正値と大気圧
送り量補正値を組合わせて制御することができる。これ
により、上記同様の効果を奏することができる。
【0078】次に、本発明の第2の実施の形態を図7な
いし図9を参照して説明する。
【0079】図7は本実施の形態の構成を示すブロック
図で、141は制御部本体を構成するMPUである。こ
のMPU141にはMPU141が各部を制御するため
のプログラムデータを格納したROMや他の処理のため
に使用されるメモリ等を設けたRAMのほか、搬送用モ
ータ146に供給する搬送パルス数をカウントするカウ
ンタ142、複数の入力ポー卜A〜C及び出力ポートA
〜Cが内蔵されている。
【0080】このMPU141には、データバス、シス
テムバス、制御バス等のバスライン143が接続してお
り、このバスライン143には、各々MPU141の処
理に使用する搬送用補正データ、すなわち固有送り補正
データや気圧補正データ等が予め記憶されたROM14
4,RAM145が接続している。
【0081】上記MPU141の出力ポートAには、上
記搬送ローラ等を駆動するための搬送用モー夕146を
制御する搬送用モータ制御回路147が接続している。
この搬送モータ146はステッピングモータで構成さ
れ、その回転制御はこの搬送用モータ146に駆動パル
スを供給することによって行われる。
【0082】また、出力ポートBには、上記搬送ローラ
等をクランプ状態にするための搬送用クランプマグネッ
ト148をオン・オフ制御する搬送用クランプマグネッ
ト制御回路149が接続されている。さらに、出力ポー
トCには、上記印字へッド135の出力制御を行う印字
ヘッド制御152が接続している。
【0083】さらに、MPU141の入力ポートAに
は、周囲の気圧に応じてオペレータが設定する気圧補正
データの使用モードを入力するキーボード155につい
て入力制御を行うキーボード制御回路157が接続して
いる。
【0084】ROM144には、この気圧送り量補正を
行う補正タイミングをとるための図8に示すようなデー
タテーブル182が設けられている。これは、図5に示
すデータテーブル82における「温度範囲」を「気圧モ
ード」に代えて示したものである。
【0085】この補正タイミングは、上記キーボード1
55により気圧モードの数字を入力することによって決
定される。この場合、気圧モード0は、標準大気圧(1
013hPa程度)で使用する気圧モードである。また
気圧モード3が気圧が最も低い場合であり、気圧モード
0から気圧モード3まで徐々に気圧が低い場合の気圧モ
ードとなる。
【0086】上記MPU141の入力ポートBには、セ
ンサ用比較回路156を介して入力センサ133、先端
センサ136及び最終行センサ137が各々接続してい
る。また、入力ポートCには、上記バーコードセンサ1
34を制御するバーコードセンサ制御回路154が接続
している。
【0087】上記MPU141は、搬送路の入口にセッ
トされた媒体に処理を行う場合には、図9に示すような
媒体処理動作を行うようになっている。なお、この処理
動作においては、図6に示すST6及びST13におい
て「温度送り量補正」とあるのを「気圧送り量補正」と
し、また図6に示すST38において「Y−36>1」
とあるのを「36−Y>1」とし(本実施の形態ではβ
1 は負の値になるため)、さらに図6に示すST39に
おいて「Y=Y−1,Z=1」とあるのを「Y=Y+
1,Z=−1」と代える点、及び図8に示すデータテー
ブル182の気圧モードに基づいて処理を行う点が異な
っている。
【0088】このようにしたのは、図6に示す温度送り
量補正値に基づく搬送制御では、温度が低くなるにつれ
てローラ径が小さくなるため、改行のときの搬送量を増
やす必要があるが、図9に示す気圧送り量補正値に基づ
く搬送制御では、気圧が低くなるにつれてローラ径が大
きくなるため、改行のときの搬送量を減らす必要があ
り、これに対応させるためである。
【0089】このようにすることにより、本実施の形態
によっても、上記実施の形態と同様の効果を奏すること
ができる。すなわち、装置固有の送り量補正及び気圧送
り量補正による搬送量の補正を滑らかに行うことがで
き、また媒体への書込み位置のずれを的確に補正するこ
とができる。
【0090】なお、本実施の形態においては、固有送り
補正と気圧送り補正によって同一改行時に2パルスの補
正量が必要な場合に、該当改行と次の改行とで補正する
ようにしているが、これに限定されるものではなく、今
回の改行分の処理動作の計算を行うとともに次回の改行
分の処理動作の計算を行い、固有送り補正と気圧送り補
正によって次改行時に2パルスの補正量が必要と判断さ
れた場合には該当する改行時のーつ前の改行時に予め1
パルスの補正を行う処理動作を行ってもよい。このよう
にしても上記同様の効果を奏することができる。
【0091】また、該当改行時と次の搬送時に分けて補
正する処理動作で行った場合の方が処理速度が速いとい
う効果がある。これは固有送り補正と温度送り補正の場
合でも同じである。
【0092】また、本実施の形態では、使用される補正
の気圧モードを4つとしたものについて述べたが、必ず
しもこれに限定されるものではなく、2つの気圧モード
や3つの気圧モードであってもよい。また、5つ以上の
気圧モードであってもよい。
【0093】さらに、本実施の形態では、装置の使用場
所が標高の高い場所である場合を想定して、標準大気圧
の気圧モード0と、それより低い気圧に対応する気圧モ
ード1,2,3を設けたものについて述べたが、必ずし
もこれに限定されるものではなく、逆に周囲の気圧が標
準大気圧より高くなる地下数百メートルの場所である場
合を想定して、標準大気圧の気圧モード0と、それより
高い気圧に対応する気圧モードを設けたものであっても
よい。この場合でも、効果を奏することができる。
【0094】なお、標準大気圧より高い場合と低い場合
のいずれかについて気圧モードを設定することにより、
両者とも設定した場合に比してデータテーブルに使用さ
れるメモリ容量を少なくすることができる。この場合、
通常は標高の高い場所、例えば超高層ビル等に装置が設
置される場合が多いため特に有効であり、地下数百メー
トルの場所で装置が設置される場合は現時点においては
稀であるため、本実施の形態のように周囲の気圧が標準
大気圧より低い場合の気圧モードのみを設定すれば十分
である。
【0095】本実施の形態では、気圧値を気圧モードに
置換えて気圧モードの入力とした場合について述べた
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、気圧値を
そのまま入力し、この気圧値に基づいて補正制御で使用
する補正タイミングのテーブルを決定する方法を用いて
もよい。また、装置内部に気圧計を設け、この気圧計か
ら気圧値を求め、その気圧値に基づいて補正制御で使用
する補正タイミングのテーブルを決定する方法を用いて
もよい。
【0096】さらに、上記実施の形態においては、固有
送り量補正値と温度送り量補正値又は固有送り量補正値
と大気圧送り量補正値とを組合わせて搬送制御を行う場
合について述べたが、必ずしもこれに限定されるもので
はなく、その他ローラが変化する外部環境変化があれ
ば、それらについての送り量補正値を組合わせて搬送制
御を行ってもよい。また、上記温度送り量補正値と大気
圧送り量補正値は、全く別の外部環境変数であってそれ
ぞれが独立関数であるため、この温度送り量補正値を第
1の送り量補正値とするとともに、大気圧送り量補正値
を第2の送り量補正値として組合わせて搬送制御を行っ
てもよい。
【0097】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数種類の送り量補正、例えば装置固有の送り量補正、周
囲温度や気圧等の周囲環境変化による送り量補正による
搬送量の補正を滑らかに行うことができ、媒体への書込
み位置のずれを的確に補正することができる媒体搬送装
置を提供できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態にかかる搬送部の構成
を示す図。
【図2】同実施の形態における媒体搬送装置の構成を示
すブロック図。
【図3】図2に示す周囲温度検出回路の構成を示す回路
図。
【図4】同実施の形態における周囲温度の温度範囲と温
度送り量補正値との関係を示す図。
【図5】同実施の形態における周囲温度の温度範囲と温
度送り量補正値を行う補正タイミングとの関係を示すデ
ータテーブルを説明する図。
【図6】図2に示すMPUが行う媒体処理動作を示す流
れ図。
【図7】本発明の第2の実施形態における媒体搬送装置
の構成を示すブロック図。
【図8】同実施の形態における気圧モードと気圧送り量
補正値を行う補正タイミングとの関係を示すデータテー
ブルを説明する図。
【図9】図7に示すMPUが行う媒体処理動作を示す流
れ図。
【符号の説明】
11〜18…搬送ローラ 41,141…MPU 44,144…ROM(固有送り量補正情報記憶手段) 55…周囲温度検出回路 82…データテーブル(温度送り量補正情報記憶手段) 182…データテーブル(気圧送り量補正情報記憶手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B65H 29/20 B65H 29/20 (72)発明者 水口 洋 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式 会社テック大仁事業所内 (72)発明者 清水 誠也 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式 会社テック大仁事業所内 (72)発明者 牛来 忠雄 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (72)発明者 宇野 俊幸 神奈川県横浜市港北区綱島東4丁目3番 1号 松下通信工業株式会社内 (72)発明者 冨沢 惣一 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社新 興製作所内 (56)参考文献 特開 平3−262663(JP,A) 特開 昭64−17737(JP,A) 特開 平4−236565(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送ローラを設けた複数の搬送ローラ軸
    を並べてなる搬送路を備え、前記搬送ローラによる媒体
    搬送を繰返し行う媒体搬送装置において、第1の送り量
    補正タイミング情報を予め記憶しておく第1の送り量補
    正情報記憶手段と、第2の送り量補正タイミング情報を
    予め記憶しておく第2の送り量補正情報記憶手段と、媒
    体搬送時に前記第1の送り量補正情報記憶手段からの第
    1の送り量補正タイミング情報と前記第2の送り量補正
    情報記憶手段からの第2の送り量補正タイミング情報と
    に基づいて、1回の媒体搬送で補正する第1の送り量補
    正値と第2の送り量補正値とを加え、この加算値が零に
    なる場合は送り量補正を行わないときの送り量で媒体を
    搬送し、前記加算値が所定値になる場合はこの加算値を
    送り補正を行わないときの送り量に加えた補正送り量で
    媒体を搬送し、前記加算値が所定値を越える場合は前記
    送り量補正値のうちいずれか一方の補正値を補正を行わ
    ないときの送り量に加えた補正送り量で搬送するととも
    に、次の改行の媒体搬送時に補正を行わないときの送り
    量に残りの補正値を加え、この補正送り量で媒体搬送を
    行う送り量補正手段とを設けたことを特徴とする媒体搬
    送装置。
  2. 【請求項2】 搬送ローラを設けた複数の搬送ローラ軸
    を並べてなる搬送路を備え、前記搬送ローラによる媒体
    搬送を繰返し行い、この媒体送り量を装置固有の補正値
    である所定の固有送り量補正値に基づいて補正する媒体
    搬送装置において、周囲環境による変数を検出する周囲
    環境変数検出手段と、この周囲環境変数検出手段からの
    周囲環境変数に応じて設定された変数送り量補正値に基
    づいて決定したこの変数送り量補正値による補正を何回
    目の媒体搬送で行うかの変数送り量補正タイミング情報
    を記憶しておく変数送り量補正記憶手段と、前記固有送
    り量補正値に基づいて設定された固有送り量補正タイミ
    ング情報を予め記憶しておく固有送り量補正情報記憶手
    段と、媒体搬送時に前記周囲環境変数検出手段で検出し
    た周囲環境変数に対応する変数送り量補正情報記憶手段
    からの変数送り量補正タイミング情報と前記固有送り量
    補正情報記憶手段からの固有送り量補正タイミング情報
    とに基づいて、1回の媒体搬送で補正する変数送り量補
    正値と固有送り量補正値とを加え、この加算値が零にな
    る場合は送り量補正を行わないときの送り量で媒体を搬
    送し、前記加算値が所定値になる場合はこの加算値を送
    り補正を行わないときの送り量に加えた補正送りで媒体
    を搬送し、前記加算値が所定値を越える場合は前記送り
    量補正値のうちいずれか一方の補正値を補正を行わない
    ときの送り量に加えた補正送り量で搬送するとともに、
    次の媒体搬送時に補正を行わないときの送り量に残りの
    補正値を加え、この補正送り量で媒体搬送を行う送り量
    補正手段とを設けたことを特徴とする媒体搬送装置。
  3. 【請求項3】 搬送ローラを設けた複数の搬送ローラ軸
    を並べてなる搬送路を備え、前記搬送ローラによる媒体
    搬送を繰返し行い、この媒体の送り量を装置に固有の補
    正値である所定の固有送り量補正値に基づいて補正する
    媒体搬送装置において、周囲温度を検出する温度検出手
    段と、この周囲温度に応じて設定された温度送り量補正
    値に基づいて決定したこの温度送り量補正値による補正
    を何回目の媒体搬送で行うかの温度送り量補正タイミン
    グ情報を記憶しておく温度送り量補正情報記憶手段と、
    前記固有送り量補正値に基づいて設定された固有送り量
    補正タイミング情報を予め記憶しておく固有送り量補正
    情報記憶手段と、媒体搬送時に前記温度検出手段で検出
    した周囲温度に対応する温度送り量補正情報記憶手段か
    らの温度送り量補正タイミング情報と前記固有送り量補
    正情報記憶手段からの固有送り量補正タイミング情報と
    に基づいて、1回の媒体搬送で補正する温度送り量補正
    値と固有送り量補正値とを加え、この加算値が零になる
    場合は送り量補正を行わないときの送り量で媒体を搬送
    し、前記加算値が所定値になる場合はこの加算値を送り
    量補正を行わないときの送り量に加えた補正送り量で媒
    体を搬送し、前記加算値が所定値を越える場合は前記温
    度送り量補正値及び前記固有送り量補正値のうちいずれ
    か一方の補正値を補正を行わないときの送り量に加えた
    補正送り量で媒体を搬送するとともに、次の媒体搬送時
    に補正を行わないときの送り量に残りの補正値を加え、
    この補正送り量で媒体搬送を行う送り量補正手段とを設
    けたことを特徴とする媒体搬送装置。
  4. 【請求項4】 前記温度送り量補正情報記憶手段に記憶
    する温度送り量補正タイミングは、周囲温度及び前記搬
    送ローラの間隔に応じて予め設定したものであることを
    特徴とする請求項3記載の媒体搬送装置。
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